ツルギは、医務室へ向かった。 (a52) 2022/02/25(Fri) 19:40:42 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス青年は裁判場でログを見返しているところだった。 『これはエノさんには言わないでほしいんだけど。 それに上手く言えないし、伝わらないかもしれない。』 こちらも前置き。君は言いふらすタイプじゃないだろうから、あまり心配していない。 『俺の考える理解者と、エノさんの考える理解者は多分違う。 俺の考える理解者は、 同じ経験をした人 だ。』「………」 少なくとも君には話すべきかもしれない。 ……君は俺のやりたいことを一緒にやろうとしてくれたから。 迷いながらも決めた。だから続きが表示されるには時間がかかる。 『人の考え方って、過去で決まると俺は思う。 全く同じ人生を歩んできた人がいたら、その人は俺の理解者だし、俺はその人の理解者になれる。多分な。』 『例えば臓器提供を受けて生きてきた今のユスと、健康で臓器移植をせず生きてきたユスは違うことを考えてるはずだ。 違うことを考えてる人同士が理解できるなんて、俺は思わない。』 善人と悪人の基準は曖昧なのに、理解者という基準はとてもハッキリしていた。善悪について考えるよりも、長く考えてきたみたいに。 (-327) 2022/02/25(Fri) 22:35:31 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ どれだけ時間がかかっても、共犯者はじぃっと待ち続けて全ての言葉を見つめた。 『同じ経験』 『そうか』 『それは確かに、理解者と出会うのが大変そうだな』 思考。そして入力。それなりに時間がかかった。自分では思いつかなかった考えだから。 『例えがわかりやすいな。確かに何の病もなく健康に生きた俺がいたのだとしたら、考え方はだいぶ違っていたことだろう。今まで経験したことが今に至るまでの俺を作り上げているから』 ややあって、更にメッセージが書き加えられる。ただの報告で済ませようと思ったが、知りたいことが出来た。 『ツルギ、二つ聞きたいことがある。 お前が欲するW理解Wとは、どこまでだ? どこまで他人に理解されたい?』 これは裁判場でエノに投げたものと同じだ。 『もう一つ。同じ経験のW同じWとは、どこまでを指す? 生まれた瞬間からか? それとも、限定的な範囲か?』 (-359) 2022/02/26(Sat) 5:22:06 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス『うん。だからユスは俺を理解できないし、俺はユスを理解できないと思ってる。』 ここが青年と色芽木絵乃の大きな違いかもしれない。 相互理解はできないものだと既に考えているから。 『…その質問にはまとめて答えられそう。ちょっと待って。』 カフェで抱いたあの気持ちは、間違いなく喜びだった。自分の中でメレンゲのようにフワフワとしたままだった感情を、少しずつ文章にしていく。 大丈夫、君になら言える。 『俺は、』 『自分と同じ景色を、一瞬でもいいから誰かに見てほしい。』 地面が崩れ落ちた真っ暗なトンネルの中で、 何かに追われ続けるあの感覚を。 (-364) 2022/02/26(Sat) 10:54:57 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス『俺の考える理解は、言い変えれば 共有すること なんだよ。………まあ、難しいことに変わりはないな。頭痛だって、相手が自分と同じくらいの痛みを感じているとは限らないわけだし。』 自分の考えていることが全てわかる理解者を見つけるよりも、現実的な気がする。 あくまで比べた時の話だけど。 共有だって難しいことに変わりはない。 『だからさ、』 (-365) 2022/02/26(Sat) 10:55:54 |
【秘】 あの日の ツルギ → 規律 ユス『 似たような状況 を用意すれば、』『 同じ が、』気持ち を体験する人『作れるんじゃないかって。』 そんなものを作ろうとすれば、前に話した通り法に触れることになる。 本当に同じ気持ちになってくれる保証だってない。徒労に終わる可能性だってある。 実らない結果の為に奪われた命は哀れだから。 『俺が言う諦めきれない≠チていうのはこういうこと。 どうかな、上手く言えてる?』 だからそれを受け入れて貰えたことが、 俺が作る景色を見たいと言ってくれたことが、 あんなに嬉しかった。 (-366) 2022/02/26(Sat) 10:57:30 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ『同じ景色を見ること、共有すること』 要点を繰り返す。貴方に知覚出来ることではないが、手帳型の端末を持っていた青年は届いたその文面を自分の指で何度もなぞった。 きちんと覚えるように。自分が投げ捨ててきたものと違い、頭の片隅に追いやることのないように。 『ありがとう。非常に分かりやすい説明だった。疑問が無くなりすっきりした』 回答への礼を述べ、暫く空白が続く。 『理解者の定義を聞いた時に色々考えが浮かんでな』 『エノさんの望む理解者は、相手が能動的に彼を見なければならないものだと思っている。 だが、お前の望む理解者は同じ経験をすること』 『この時点で思ったんだ。 生まれた時からまるきり同じものを経験する人間、完全な理解者は無理だったとしても。限定的な範囲でなら──』 ▼ (-381) 2022/02/26(Sat) 13:08:36 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ『人工のもので果たしてツルギは納得できるのかと危惧していたが、先程の回答を見て安心した』 貴方のやろうとしていることが世間一般に受け入れられないことも、そして手を貸せば己もまた法に触れるものだと、理解している。 けれど、理解していることは決して行動をやめる理由にならない。否、なれなかった。この青年にとっては。 『お前の言う通り、俺はお前を理解するのは困難だ。まず感情といった感情がなかなか動いてくれないから。 他の者なら、どういうものが楽しいとかどういうものが悲しいとか、手ずから教え込めるかもしれないが』 『ただ、理解できなかったとしても。俺は楽しそうな顔をするお前と、そんな顔をしたお前が作るものが見たくなった』 『だから手伝おう。諦めきれない限り、いくらでも付き合う。 元より俺は死ぬつもりで、他に生きたい理由などなかったから。いくらでも協力できる』 (-385) 2022/02/26(Sat) 13:11:09 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス『ありがとう。伝わって良かった。案外価値観が近いのかもな。 楽しいとかは、俺もよくわからなくなったから………そういうのは多分、アクタの方が詳しいよ。』 悲しいとか、気持ち悪いとか、……怖いとか。青年が今もなお感じる気持ちはそんなものばかり。どうせ麻痺するなら、そっちも痺れてくれたら良かったのに。 しばらく目を離していたログを閉じて、受け取った文章を頭の中で読み返す。 『あのさ、さっき裁判場でカミクズさんが言ってただろ。この空間で死ぬと、現実でも死ぬことがあるって。 これは頼みじゃなくてお願い。だから別に守らなくたっていい。』 (-391) 2022/02/26(Sat) 14:39:07 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス『自分から死ぬようなことはしないでほしい。 殺されるとかは、しょうがないけど。 自殺みたいなことはやめt| …………入力が止まる。 冷や汗が手に滲んだ。自分から死にに行くな?何を言ってるんだ、俺は。 これは過干渉じゃないか。 君の周囲にいた人たちと、同じじゃないか。 君の命なんだから、君が好きに使うべきなのに。 『ごめん、今のなし。言いすぎた。見なかったことにして。ユスの好きにしてくれ。』 矢継ぎ早に続きを送って、深く溜め息を吐いた。 (-392) 2022/02/26(Sat) 14:40:20 |
【独】 剣道 ツルギエピ入るまでには………しなきゃだよな… 最短で明日が最終日なわけであれ?結構チンタラしちまったな はいはいユスが口説いてくるのが悪いで〜〜〜〜す ピッピロピ〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (-394) 2022/02/26(Sat) 15:05:33 |
【人】 剣道 ツルギ広場の片隅で、グッと背伸びをした。 「真剣。…なるべく斬れるやつ。 あと巻藁をとりあえずひとつ。」 パン、と手を叩いていくつかの物を作り出す。 慣れない真剣を振り下ろすと、巻藁を刃が切り落とした。…少し残したかったのに。 「首の皮一枚とか無理だろ…」 一応介錯を申し出たし練習はしておこう、というのもある。 ……殆どはただの気晴らし。 剣を振っている時は、何も考えなくていいから気が楽だ。 (41) 2022/02/26(Sat) 15:36:39 |
ツルギは、(7)1d10本くらい首の皮一枚繋げられた。 (a56) 2022/02/26(Sat) 15:37:21 |
ツルギは、いけそうな気がしてきた。 (a57) 2022/02/26(Sat) 15:39:09 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ『そうだな。共感してくれる部分があり、それ故に本音を晒せたから価値観が近いのかもしれない。 ……楽しいとかは、か。残っているものもあるということか。お前にとってそれが良いことかは分からないが』 中途半端に残っているものと、完全に麻痺してしまったもの。いったいどちらが幸せなのだろう。青年には答えが出せなかった。 『』 入力中。それきり、文字が送信されてこない。 それからどれだけ時間が経ったのだろう。長かった気がするし、思ったより短い時間だったかもしれない。 『ツルギ』 まず、静かに名前が入力される。 『見なかったことにしろだけなら言わないつもりだったが、好きにしろと言われたので言うことにする』 ▼ (-399) 2022/02/26(Sat) 16:01:26 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ『命を大切にしろ。 人に感謝して生きろ。 救われたのを無駄にするな。 これらを言われ続け、何故俺が疲れたか分かるか? 何故俺自身が取り上げられ個人を尊重されないと感じたか分かるか?』 『 皆、俺の為と言っておきながら他人ばかり見ていたからだ 』これは貴方の為。 あの人に申し訳が立たないでしょう。 これはお前の為。 無駄にしたらお前の為に死んだ人はどうなる? これは義徳の為。 お前の命は、お前だけのものじゃない。 理解はできる。提供者がいなければ今の自分はいないのだから、勿論感謝している。それは当然だ。 ──俺のことよりも、命を他人の為に捧げた者の方が尊く、大事にしなければならないのだろう。 それなら、最初からそう言ってくれ。 俺の為だと言わないでくれ。 面倒だ。 ▼ (-400) 2022/02/26(Sat) 16:03:45 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ『お前が俺に死ぬなと言うのは、誰の為だ?』 ユスか、或いは他人か、または── ──ツルギ自身の為か。 『この答えは聞かない。ただ、もし、もしもお前の答えが俺が思っているのと同じだったのなら』 入力しながら考える。お前はもう少し我儘になってくれてもいいのにと。事情を知った今難しいことは分かっているが、せめて俺といる時くらいはと。 『俺は歓迎しよう。いきなり殺されるかもしれないからお願いをきちんと聞けるかはともかく、俺はその言葉を忘れない』 お前が、生きている限りは。 『……話が長くなってしまったな。時間をとらせてすまない。 これとは別に時間があればゆっくり聞きたいことがあったが、それはまた明日三回目の合議が終わった後にでもしよう。お前の都合が悪くなければな』 (-403) 2022/02/26(Sat) 16:06:16 |
【人】 剣道 ツルギ刀をしばらく振った後、巻藁と真剣を消去して、裁判場へ向かおうとした。 近くまで来てからハッとする。 (入るのは結果を見てからでいいか。) もしかしたら自分の投票権がなくなってるかもしれない。そうしたら行っても意味がない。 どんな結果が出るんだろう。みんなはどんな気持ちでそうしたんだろう。 それぐらいなら、きっとわかるかも。わからないかな?まあいいか。 裁判場を見上げながら、そんなことを考えた。 (47) 2022/02/26(Sat) 20:27:09 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス「…………」 口の中が乾いた気がした。 誰の為。 嫌と言うほどそれに対する答えがハッキリしていた。嫌だな、君に嫌われたくないのに。せっかく見つけた可能性なのに。 君に誰かを嫌うほどの感情がなくて良かった。良かったのかな。 『そっか、わかった。合議の後な。予定空けとく。』 入力の時間はとても長かったのに、結局青年からの返事はそれきり。 (-425) 2022/02/26(Sat) 20:39:18 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス「……………俺のためだよ。」 ポツリと届かない答えを告げて。 しゃがみこんで、頭を抱えて。 くしゃり、と我儘な自分の髪を掴んだ。 重いな、悪い癖だ。自分がこんなに重い人間だなんて知りたくなかった。 俺にとっての君は唯一だけど、君にとっての俺は他人でしょう? (-427) 2022/02/26(Sat) 20:43:07 |
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