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【秘】 7734 迷彩 リョウ → 0251 鏡沼 創「……頼んだだけで、ね、そうしてもらえたら、苦労してないよ」 その抑揚は少し苛立っていた。貴方の声が不理解を伝えてきて、しかし嘲笑よりはましだと諦める。 上体を転がし、貴方へ向ける。短い鎖が鳴った。 「罪がないとねぇ、……はは、殺せないって。死刑にしすぎると、色んな国に怒られるんだってさ」 指し示された先を一瞥する。既に誰かを見上げる気分では無くなった。 どちらかと言えば、煮えたぎっていた腑が冷めたような心地が近いだろうか。 もういいよ。 そう告げようとした。 しかし、付き合ってくれた友達に対する言葉にしては冷たいかもしれない。他の言い方は無いか、と思っていた矢先のことだった。 (-2) 2021/10/01(Fri) 22:47:42 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 0251 鏡沼 創「え?何、 ────あ゛ッ!? 」ぐ、と押し込むような動きが伝わる。 直後入り口に充てがわれていた玩具が、最奥を突き上げる。 不意打ちの快感が、奥底で爆ぜたような気がした。 「ひぐ、……ゃ、だ!も、ッ!ぁあ、んっ、……やだぁ!」 トモダチじゃない。どうしてだろう。 死んでも親子は親子のままだ。 なら友達だって同じではないかと、そんな考えを言葉にする余裕はあっという間に無くなった。 「っ、そ、……そこ、ッ、ぁああ゛!……ゃ、むり、ひ、」 拘束具が食い込むのも構わず、必死に逃げようともがく。その度に鎖が鳴り、革が軋む。 最奥の先にある快楽を知ってしまった身体は、乱暴な責めでも快楽を拾い上げてしまう。 (-3) 2021/10/01(Fri) 22:48:45 |
【秘】 0251 鏡沼 創 → 3839 南波 靖史「あたりまえ、でしょぉ……」 後孔に与えられる刺激に身体は跳ね、もっと欲しくて貴方を引き寄せるように足に力が入る。 怖い。恥ずかしい。 気持ちがいい。 きもちがいい。 「っ、あっ……? ひッ―――!」 問いかけに返ったのは吐精と、言葉の形を取れなかった嬌声と、突き立てられたものへの締めつけだ。 余計な思考は全部吹き飛んだ。ただ、『気持ちいい』を与えてくれるそれを覚えている。縋ればいいと、教え込まれている。 反応を返せばしっかり応えてくれる貴方に甘えて、声も腰の動きも隠しようがないほど激しくなる。 顔を隠していた腕も伸ばし、もっと与えて欲しいと強請るように貴方の首元に回した。 なにかを、問われた気がした。 『気持ちいい』が『幸せ』であるなら。 間違いなくこの瞬間、鏡沼創は『幸せ』だ。 腹を満たす熱さに吐精を伴わない絶頂を迎えて、尚も湧き上がる衝動に後孔を締め付ける。 ―――そうして、何もわからないほど乱れに乱れて。 次の日、行為を全部覚えていた彼は先日同様機嫌悪そうにしていただろう。カメラはちゃんと提出しました。好評だそうです。 (-23) 2021/10/02(Sat) 20:30:27 |
【秘】 0251 鏡沼 創 → 7734 迷彩 リョウ「それもそっかぁ」 苛立つ声に、いつも通りを返す。 世間体というものがあるのだろう。どうせ防げるはずだったのに何故とか、後から騒ぐのに。 貴方の口が言の葉を紡ぐ前に、蹂躙は再開される。 ひと時だけ、全部忘れてぐちゃぐちゃにかき混ぜられるような快楽を。 もし貴方の疑問が言葉になっていたのなら、この少年はこう返していただろう。 『生きてないならトモダチではないよ』 『生きてても死んでても、親子じゃなくなる事はあるんだよ』 『少なくともオレに親って言える奴らは、もういないよ』 『―――そんなに、いいものでもなかったよ』 「うんうん。やだで無理なのは、イイんだよね」 貴方の調子を窺う事なく、ひたすらに反応がある場所を責め立てながら奥を貫いていく。 「ほら、もうちょっと頑張っとこうね」 跡になっちゃうかもなぁと他人事のように思いながら軽い口調で励ました。ふぁいと〜。 ―――貴方の反応が無くなるか、疲れたと突然手を止めるまで一方的な行為は続いただろう。 結局少年が自分から貴方に突き立てるような事は、なかった。 (-24) 2021/10/02(Sat) 20:44:06 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 0251 鏡沼 創苦痛を上塗りする程の快楽が、嵐のように意識を滅茶苦茶にしていった。視界が輪郭を失い、もうこのまま溺れてもいいか、と目を閉じて。 ……直ぐに鎖の音で目が覚めた。ほんの僅かだが気を失っていたのだ。 しかし拘束を貴方に外してもらうまで、ずっと文句を吐き続けたに違いない。 「もうカガミンには頼まない」 「確かに頼んだのはオレだけどさぁ」 「いや、絶交まではしないって……」 ……最終的に少し言いくるめられつつも、示談は成立しただろう。 きっと、貴方と深く言葉を交わしたとして。 理解し合うことは難しい。 少年の知る世界は唯一つ。 比較対象も少年は持っていない。 とある男の生い立ちにそうしたように、同情を向けるだけで精一杯だ。 そうして部屋を出る頃には、元の『トモダチ』に戻っていた。 (-29) 2021/10/03(Sun) 0:10:47 |
鏡沼 創は、後日なおひーが大きい声出してるなぁと思いました。 (a27) 2021/10/03(Sun) 15:59:45 |
【独】 0251 鏡沼 創企画は終わり、馴染みかけた日常にもうすぐ戻る。 ―――出所が早まっただとか、早めようとしているだとかで、周囲はそれとなく慌ただしい。 『褒美』の申請はもうした。出所後の生活の保障。十分それが為されるならば、このような企画にもう参加しなくていいように。 早く出れるに越した事はない。 そう言った事に嘘偽りはない。しかし、急いて出る必要性も鏡沼創は感じていなかった。『異能』が通じるこの閉じた空間は、窮屈ではあるけれどその分身の安全も保証されていたから。 ……まぁ、またこのような企画があるならばその考えは改めるけれど。 そもそも、半ばこじつけ気味に入所した鏡沼創の少年院での生活は、それほど長い期間設定されていないのだ。 (-158) 2021/10/04(Mon) 20:49:26 |
【独】 0251 鏡沼 創―――鏡沼創は愛がわからない。 正確には他者へ向ける愛がわからない。 一定のラインを越える好意は束縛だ。 押し付けられ見返りを求められる愛情というものは泥濘のようだ。 鏡沼創は、ほどほどに長生きするのだろうなという確信がある。 鏡沼創は、死ぬ時はひとりであるのだろうという確信がある。 ずっと誰かの傍で生きてゆき、最期は誰にも知られずに死ぬのだろうと思う。 それが自身の普通なのだと、思っている。 誰になんと言われようと、『鏡沼創』はそれを当然と思って、ふらりと日々を生きていく。 それでも。 どこかの探偵の冤罪が晴れたというニュースを見て。 誰かの死刑が執行されたというニュースを見て。 身体の奥に一瞬燻る熱を思い出して。 ふと、ここを思い出す事もあるのだろう。 (-162) 2021/10/04(Mon) 20:56:12 |
鏡沼 創は、昨日も今日も『鏡沼創』だ。きっと、これからも。 (a60) 2021/10/04(Mon) 20:56:59 |
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