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【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ「"直観"も一つの大事な選択、と言う事……」 「はは、でも内容的には役立たないで欲しい気もしますね。 なんか、その内死ぬ奴みたいなこと言っちまったし。 何でしたっけあれ、死亡フラグ?」 何度だって生き延びてやる、の言葉に、心底嬉しそうに頷いて顔を綻ばせる。それでこそ自分が敬愛する人だ。自分が命を預けてよかったと、一度も後悔なんてさせた事のないその人だ。 「勿論ですよ。ユウィさんが満足するまで、 俺、ちゃんと最後まで付き合うつもりです。来るなって 言われても来る勢いのつもりですからね」 「えっ可愛い!?俺だと喜びますよ、いいんですか!? でも駄目、駄目ですよ!ユウィさんのベッドで寝るなんて そんな畏れ多い事……!おこがましいにも程があるし、何より……その…… 色々と我慢できなくなるかもしれないんで……」 蚊の消え入りそうなくらいの声量で伝えた言葉の直後、口元を手で覆い隠すようにするのは、気まずさ半分照れ隠し半分と言ったところで。耳まで真っ赤である。 「よ、酔い潰れる前に部屋、戻りますね」 突然勢いよく立ち上がって、帰り支度の用意を始めようとする。羞恥に耐えられなくなったからだ。 (-86) 2024/03/27(Wed) 22:07:18 |
【秘】 palla ヴィーニャ → 機関士 ジャコモ「んあ〜、なぁるほど〜。それなら不自然に感じないかぁ」 「でも銃にってとこで……ウン、やっぱり敏いかも〜。 ユウィちゃんの部下はやっぱり優秀ってことだ」 そこまでの答えに辿り着くのはただの勘では難しい。 疑問に思ったとて、まぁいいかと考えるのをやめてしまったり。 近しい者であれば理由を追究するかもしれないが。 「え〜?ヴィのこと褒めてもなぁんも出ないよ? でも妹のことはほんと〜にそうなの!」 「会えないのはねぇ、」 ▽ (-99) 2024/03/27(Wed) 22:35:56 |
【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ「俺だって誉めてもなにも出ませんよ。 ……ユウィさんが誉められるのは嬉しい ですから、俺が無意味に喜びはしますが」 ちょっと髪を弄るのも照れ隠しのひとつだろう。 誉められた喜びが隠しきれていない。 自分がどうしてそこまで思い当たるまで思考してしまったのか。 どことなく猫に感じるような、どこか惹かれる魅力が貴方にも見えたからかもしれない。 「…………」 告げられた言葉。 不思議と驚きはなかったのは、心のどこかでその可能性を感じていたからかもしれない。 「……それは、とてもさみしい、な」 「……すみません、 俺、なんかうまい言葉も言えなくて……」 (-111) 2024/03/27(Wed) 23:21:44 |
【人】 機関士 ジャコモ>>36 カテリーナ 「んあ?そうだな……一応全部位見終えはしたから、 あとは基幹部分の方メインで居ればいい。 つまりはそんな動く必要はねぇから、そっちがこっちの部屋に出張してくれりゃ楽だな」 あまりにも無茶を言っている。 「……あー……変えたけどよ。今その話、必要か? お前、状況わかってる?裏切り者が船内に……いや、 ……普通に話してた奴らから、出たってことだぞ。 んなのんきな話しして花飛ばしてる場合か?なあ」 先程から一向にうまく進まない修復作業。 そして胸に影を落とす裏切り者の存在で、男の心は何の罪もない貴方に酷く荒んだ言葉を投げつけるほど疲弊していた。 最も、だからといって許されるわけでもない。ようはただの八つ当たりと変わらない行為なのだから。 (40) 2024/03/27(Wed) 23:29:20 |
【秘】 palla ヴィーニャ → 機関士 ジャコモ「じゃあお互い様ってやつだ〜。 …ん?ちょっとちがうかな?まぁいっかぁ 」照れ隠し、眺めて心ぽかぽかと。 隠しきれないそれはきっと素直さ故なんだろうと猫は考えた。 だから、猫の答えに言葉を詰まらせるのだってわかっていたこと。 後ろめたさなんてないから答えそのままに伝えたけれど、 嘘でもついておくべきだったかなと後からちょっぴり。 「ヴィは、へいきだよ?」 「ジャコモちゃんはやさしいねぇ。 ほら、ここには人がたくさんいるし〜」 へいきだよと重ね伝えて、 しゃがむまま隣の貴方の足を軽くぺしぺしと叩いた。 (-118) 2024/03/27(Wed) 23:43:40 |
【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ「……本当に?」 へいきというあなた。優しい嘘も考えてくれた貴方。 きっとこう問いただしても、肯定しか返ってこない。わかっている。 「……わかってても。心配になるな」 「疑ってる、訳じゃないんですけど、」 ねぇ、俺思うんですよヴィーニャ様。 本当に平気だったなら、それこそ妹の名前をつけたりしないんじゃないかって。なんて、疑問は言葉にはできなかったけれど。 ぺしぺし叩かれた足はそんな痛くなくとも「いてて」と 思わず緩んだ声が漏れる。このじゃれあいめいたやりとりも案外悪くないなと思わせる魅力がそこにはあった。 (-121) 2024/03/27(Wed) 23:57:05 |
【人】 機関士 ジャコモ>>44 カテリーナ 「ハァ!?てめぇ、俺が皆をこんな死地に追いやったって言うのかよ!? ふざんけんじゃねえぞ!! この俺がちょっとした公園の季節の切り替えなんかと間違えるはずがねえし、俺以外にもチェックはして貰ってる! のんきに馬鹿な事考えてる暇があったら、裏切──」 なんて更なる悪い言葉を紡ごうとした際、カポ>>45の飴の話が入って、更にヴィーニャ>>49の言葉もあって、無理矢理にでも話は打ち切られる。 少々毒気を抜かれたのもあり、舌打ちしながらもカポはカポであるため逆らうことができない。 飴(ちなみにブドウ味が好き)を受け取ったなら「……ちょっと頭冷やしてきたいんすけど」と、一人で喫煙所に向かってもいいか尋ねてくる。 勿論こんな状況なので拒否されても全くおかしくはない。 (50) 2024/03/28(Thu) 0:12:17 |
【秘】 palla ヴィーニャ → 機関士 ジャコモ「…んははぁ、ホントだよぉ。 だって、ヴィにはヴィを支える夢もあるからさ〜ぁ」 「それにね、ヴィは結構つよいんだよ?」 だからへいき。そうやって、猫はいつも笑ってる。 「…でも、心配ありがとねぇ。 その気持ちだけでヴィは嬉しいや〜」 緩んだ声にふふと笑い声零しもいちど軽く叩いて、 離れた手はしゃがむ膝の上。 疑問は言葉にされなかったから、猫はその思いを知らないまま。 「ヴィとしては気にしなくてだいじょうぶなんだけど きっとジャコモちゃんは気にしちゃうのかもだし」 「そだ、気が向いたときにまたヴィとお話しよぉ?」 それだけで、猫は幸せだ。 (-130) 2024/03/28(Thu) 0:27:57 |
【人】 機関士 ジャコモ>>51 カテリーナ 「んな事知ってる。お前が本気で言ってないのくらい。 ……"仲間"の事くらい、わかってる。 だから別に、そんな大袈裟に頭下げなくていいんだよ。 別に、売り言葉に買い言葉ならお前の責任じゃねェ」 振り返ることはなく、背を見せたまま呟く。 貴方を仲間と信じているのだ。そしてそれは、船内の誰に大しても全く同じ想いを抱いている。 だからこそ、裏切り者がいると言う事実を理解してしまったとき、そのショックを怒りへと変えるしかできなかった。 全部、未熟な自分の愚かな行為だ。 「……悪かった」 最後に振り返って貴方に一言、伝えて。 カポに許可を貰えた喫煙室へと歩いて立ち去っていった。 (55) 2024/03/28(Thu) 0:46:20 |
【秘】 荷物運び エーラ → 機関士 ジャコモ「ちーがーいーまーすー!」 むすー、と頬を膨らませていたものの。 こういうところが幼く見えるんだろうな、と自覚はあるようで。 拗ねている時間も長くは続かない。 「…ジャンクヤード出って言ってたよね、セントラルコスモスの。 あそこってあんまり治安悪いイメージ無かったんだけど」 圧倒的な光の傍には影がある、ということだろうか。 「代用品なんて言葉使うなんてひどいね、人間相手なのに! 人として見られないなんて、そんなの」 「ジャコモはもっと、いい暮らししてたんだって勝手に思ってた。 ボクと同じくらい、ううん、もしかしたらより悪かったのかも」 ぐり。額を押し付ける。 あなたからは相変わらず表情は見えないが、少し声色が暗くなったように聞こえた。 「ユウィは、ヒーローなんだ。ジャコモにとって。 好きになっちゃうね、そんな風に助けてもらっちゃったら」 うん、と肯定の相槌の後。 さっきはからかってごめんね。と続けた。 (-134) 2024/03/28(Thu) 0:56:59 |
【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ「そうですね、夢があるのは強いな。 夢そのものが支えの力になってくれる。 ……はは、ヴィーニャ様の強さは疑ってませんよ。俺より何倍も頼りになるってね、知っていますから」 そう考えると自分なんかが相手の心配をするのはおこがましいのでは?と疑問がふとよぎったりするも、続けられたありがとうの言葉に眉尻を下げて笑う。 「お節介、と嫌な気持ちにさせなくてよかったです。嬉しいって言われるのは想定外だったけど」 「……はは、よくわかられてますね。 気にしないように頑張りはしますが、それって気にしてるうちに入るかも、だし」 「だから、またぜひともご一緒させて下さい。 何でもないことでも、あることでも、 また気楽に話ができるなら俺も嬉しいですから」 (-164) 2024/03/28(Thu) 14:49:32 |
【秘】 機関士 ジャコモ → 荷物運び エーラ「ははは。なら今度酒でも飲むか? ジュースの方が好きそうにも見えるけどな」 からから笑いながら相手をするのも相手に愛嬌を感じるからだ。だからつい、少々意地悪なことを言ってしまいがちにもなる。 「おう。表はな。俺が住んでたのは裏のまた裏通りの狭っ苦しいオンボロ店でよ。表でろくに買い物もできないような輩が来る上に、スリも多くてよぉ。治安がよろしくないって訳だ。 ま、おかげでイカサマを見抜くのは得意になったけどな」 「なんだエーラ、怒ってくれんのか? まあ家のもんからしたらまさしく代用品だったからな、とは言え、いつか天罰でも下してやりてぇんだよな。あいつら死なねぇかなー。 はは、こんな粗野な人間だぜ?いい暮らしなんてとんだ誤解だが、俺もお前も今は幸せなら、それはそれでいいと思わねェか? それともまだ昔への恨みは消えねえか?」 言っていることは小学生のノリの呪詛とも言えない呪詛だ。今貴方に言った通り、今が幸せならそれでいいと言う気持ちも混じるからこそ、こんな茶化した恨み言になるのだろう。 「そう、まさにヒーローだった。 あの人に命預けても、あの人は真剣に命の重みについても考えてくれる人だし、……本当に、いい上司に出会えたよ、俺は。 エーラにもいつかヒーローが現れるといいなァ」 気にしてねえよ、そんなこと。と笑いかける。 その一瞬一瞬はからかわれて怒ったりはするけど、根に持つことは案外まれな男だ。もう気にしてはいない。 (-166) 2024/03/28(Thu) 15:04:40 |
【秘】 仕分人 ナル → 機関士 ジャコモ「内臓を弄られることが平気な方は早々いませんよ! そういうのが職業差別っていうんですよー、怪我したくてマフィアになってるんじゃないんですから。 ……え? 適当に言ったのが当たりました、わあ見違えりましたね」 とっさに言ったのが偶然に。 言っておいて想像がつかないと思わず笑えば、仕分人の通信が入る。 「あ!! まずいじゃあそろそろ仕事に戻ります。 旅行はほら、現地のツアーガイドさんを雇うとか 何かあったら急いで逃げたらいいんですよ、へへ。 じゃあ、また危ないことがあったら報告しますね、それでは!」 そうやって、指を離して、笑って。子供じみた約束をしてから数日事件は起こった。 慌ただしい中顔を合わせることは直ぐには叶わなかったが、組み分けが行われた後メッセージが送られただろう。 (-169) 2024/03/28(Thu) 18:59:13 |
【秘】 仕分人 ナル → 機関士 ジャコモ【業務連絡です】 お疲れ様ですジャコモさま。 担当部署でないのは承知ですが、ロボット修理の処理が追い付いていませんので いくつかそちらに回させていただきます。業務内容に質問がある場合は都度責任者に連絡をしてください。 仕分人ナル、以上報告でした。 追伸です。 なんだかピリピリしている様子でしたが、仲直りできましたか? 何かあれば私にも話してください。 心配せずとも仕事を頑張っているのはみんな知っています。 愚痴でもストレス解消でも付き合いますから、一緒に頑張りましょうね! (-170) 2024/03/28(Thu) 18:59:28 |
【秘】 機関士 ジャコモ → 仕分人 ナル【メッセージを受信しました】 お疲れ様。案件について承った。 専門外だからどれだけやれるかは試してみないとわからないが、やるだけやってみる。質問はアウレア様やカポ、その他バグってないアンドロイド達に確認する。 追伸 してない。今喫煙所だからな、 終わって落ち着いたら謝ろうかとは思っている。 俺が心配しているのは裏切り者の存在だ。 愚痴だのストレス解消はこれが解決しないとどうにもならない。作業の合間に探れるようなら探ってみようと思う。 お前も手が空いたら手伝ってくれ。仲良くしてても全滅しちゃ無意味だぜ。 (-173) 2024/03/28(Thu) 21:03:13 |
【秘】 palla ヴィーニャ → 機関士 ジャコモ「…んふふ、夢は大事だよ〜。あとは人も大事だねぇ。 支えが必要ない人もいるかもだけどさぁ」 「だから、ジャコモちゃんも……って、言わなくてもか〜」 『いつも通り』を知っているのだからきっと大丈夫だろうと。 強さへの褒めにはきゃらきゃら笑ってくすぐったそうにしていた。 「え〜?ヴィはお節介なんて言わないよぉ。 それに、もしそう思うならお話しないもん」 嫌なら誤魔化し嘘だけついていればいい話だから。 貴方の言葉に頷き笑ってから、ぴょんと飛び跳ね立ち上がる。 「その時用に何かおいしいお菓子でも頼んでおくよぉ。 今度はジャコモちゃんのこと教えてくれるとうれし〜な」 「…よぉしそれじゃ、ヴィは一回部屋に戻るねぇ」 さむさむと両手擦り合わせ、貴方の隣からそっと離れた。 (-180) 2024/03/28(Thu) 23:59:37 |
【人】 機関士 ジャコモ>>66 カテリーナ 「……お茶会?」 「……ま、そうだな。皆バラバラになって閉じこもるより、 人が集まってる方が相手も動き辛ェってのはあるか……」 少し緊張している様子を感じ取れたのか、 少々バツが悪そうに一度視線を逸らして、また戻してきた。 「あー。もういいって。俺がお前が反論したくなるような 言い方しちまったのが良くなかった。普段のお前なら 言わないような事だってわかってるから、両成敗。な」 「いいんじゃねェの。俺はお茶に疎いから、 そういう準備は大体カテリーナ頼りになるけどな。 運ぶとかそう言うのしかできねェぜ?」 #メインルーム (68) 2024/03/29(Fri) 0:01:56 |
【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ「人は……それは本当に、強く思います」 「俺がこうして居るのも人に支えられてですから。 ……その大切さなら、わかっていますよ」 さてあなたの言いかけた言葉を正確に捉えられたかは定かではないが、くすぐったそうに笑う貴方の姿を見て目を細めていた。 「自分で言っておいてなんですが、確かにヴィーニャ様 嫌だったら素直に嫌って態度にして下さる方に思えて」 だからお節介なんて言わない、の言葉には苦笑して頷き、貴方が立ち上がるのを見るとこちらも壁に凭れていた状態から立ち上がる。 「お酒でもいいですよ。単に俺が好きなだけですけど。 俺の話は楽しんで聞かせられるかは……わかりませんけど、はい。お疲れ様です、ヴィーニャ様。楽しみにしています」 言いながら挨拶をして二人は別れた事だろう。 (-181) 2024/03/29(Fri) 0:20:26 |
【秘】 仕分人 ナル → 機関士 ジャコモ追伸の返信 成程、空気は良くしてなんぼですよ。 でもこんな時だからこそ、船員のことを想うばかりに 口が多くなってしまう人もいるかと思います。 あまり威圧してあげないでくださいね。 それとこれはあってから話しましょうか。 あとでクッキーでも押し付けに行きます。 (-183) 2024/03/29(Fri) 2:17:25 |
【秘】 仕分人 ナル → 機関士 ジャコモそうして空いた時間、あなたの口にクッキーを押し付けて。 「この舟に、裏切り者はいますよ」 そう一言だけ、事務連絡のように告げた。 「ジャコモは身近な人から疑うタイプですか? それとも少し離れた場所の人から疑うタイプですか? 参考までに聞かせていただいてもよろしいでしょうか。 私、人を疑うの得意じゃないので困ってたんです!」 (-184) 2024/03/29(Fri) 2:19:46 |
【秘】 機関士 ジャコモ → 仕分人 ナル「もがが!?」 クッキーを突っ込まれ、こうなったら維持でも手を使わないぞとばかりに口だけでバリバリと食べ進めている。 「……なんだよナル、わかってんじゃねぇか」 「他の奴らはわかってんのかマジでわかんねぇ…… ……まあ、議論なり犯人宛なりしたところで犯人がしっぽを出すとも思えないから、表面上はいつもどおりってか? ……俺はそれは正直苦手なんだよなァ」 「身近か離れてるか位置はちょっとわかんねぇが、 "客観的に見て怪しい職種"から疑っていくつもりだ。 ……ユウィさんのことは俺は調べようとも思えねえしな」 (-196) 2024/03/29(Fri) 13:07:54 |
【秘】 ブチ抜く ユウィ → 機関士 ジャコモ「なるようになるだろ。フラグってのはジンクスだ。 折ったり破ったりするのがイイってとこもあるし…… 仮にその通りになったとして全部ダメになるわけじゃない」 「何もないに越したことがねェのは違いない。 ま、ジャコモがそう言ってくれんなら、 オレとしても……肩の荷が一つ降りる思いではあるかもな」 部下の挙動ひとつひとつを慈しむように眺める。 嬉しそうな様、本音をさらけ出す様、恥じらう様、 敢えて揶揄う訳もないが、微笑ましい気持ちが湧いてくる。 自分は反対に、緩慢な動きで席を立ち上がって、 帰り支度の最中に尻尾を差し込み、脇腹から太腿へ、 それから己は背後から横顔を見つめるようにして頭を下げる。 「可愛いオマエの限界ぐらい…… いつでも受け止めてやるつもりだけど」 ほんの少しだけ、獲物を前に舌なめずりでもするような、 鋭くにやついた笑みを見せて、見下ろして、囁いた。 「また来いよ」 「──いや、次はこっちから行く方がいいかな?」 どっちでもいいか。言い終えれば、ふい、とそっぽを向いては尻尾を解き、片付けへと向かうだろう。 こんな状況下でも変わらず気まぐれである。 (-202) 2024/03/29(Fri) 13:59:39 |
【秘】 仕分人 ナル → 機関士 ジャコモ「だってトンマーゾさまが『調べろ』と言いましたから。 煙のないところに火は立たないともいいますし」 カポレジームの一人、トンマーゾ・コスタ。 ナルの直属の上司ではないが、医者の斡旋と実質の責任者の立場にある人物だ。 淡々告げる声色から見えるのは一方的な信頼などではなく、組織として上の立場の人間が無責任な発言をしないという判断であった。 裏切りという言葉が何処に当たるかわからないが、ファミリーにとっての敵がいるのだろうと。 「そうですか! 実際表立って話題に出すとは思いませんが、一番厄介なのはキャプテンですよね。司令塔がいなくなるのは困ります。 でも、私はその立場の方ならばもう少し圧制できる思いますし、小回りのききやすいアソシエ―テに複数人いるのが定石でしょうか……」 「だって、彼らって、捨て駒ですよね?」 統計的にと告げている姿に誰かを疑うようなそぶりはない。 あなたがクッキーを食べてくれることにだけ、満足そうに笑顔を向けて。 「さっきジャコモがあの怒っていたのは本気でしたよね? 仕事の不備を疑われて嫌がっていた時の表情でした。 それにかみついたカテリーナさまも目立っていましたから、……」 「客観的って難しいですね!」 「じゃあ私がユウィさま調べてきます。 現状私、今日のスリーマンセルのお二方から調べようしていまして。 丁度スパイファイルを送信したところなんですよ!」 (-215) 2024/03/29(Fri) 16:36:48 |
【秘】 機関士 ジャコモ → 仕分人 ナル「え?トンマーゾ様がそんな事言ってたのか? じゃあお前最初からその心積もりで……?こえー……」 さすがの男もここでは「俺にも言ってくれればよかったのに」とは言わなかった。それくらいの分別はある。 上司が、よりによってカポであるその人が命令した事に間違いはない……とまでは言わないが、その判断は信頼するべきものだとみているからだ。貴方より余程一方的な信頼を向けているかもしれない。 「あー……キャプテンも確かに"客観的に見て怪しい職種"になんのかなぁ。俺としちゃあエンジニアのアウレア様を調べるつもりだった。 裏切者ならヤバすぎる位置だし……あの能力、船内のほぼ全部掌握できんじゃね?ま、味方って確定すりゃ心強いしな」 捨て駒、と聞けば不愉快そうに眉をひそめる。 かと言ってそれが全くの嘘かと言うと、そうでもない事をこの男も理解しているから、んあ、と唸るに留めて。 「まあ捨て駒と見る上層部もいるだろうよ。不快っちゃありゃしねェが。俺は捨て駒じゃないから傷つきはしねぇが、他のに言うなよ。気分を害すかもしれねぇぞ」 などと少々窘める調子で言うが、この男の捨て駒じゃないという自負はユウィへの信頼と彼から受ける扱いが根拠だ。たったそれだけで、と呆れられてもおかしくはない。 「スパイファイルって……早くね?まあお前が自分でユウィ様を調べる分には止めねぇよ。無駄打ちになるだろうがねェ。 ……ユウィさんが裏切者であるはずないんだから 」敬愛はある種の盲目的な信仰にもなりやすいというが、さてどうだろうか。この発言の愚かさに本人も無意識に気付いているから、貴方の行動を止めないのか、あるいは単に自分も実は気になっていたのか。 (-217) 2024/03/29(Fri) 17:19:36 |
【秘】 仕分人 ナル → 機関士 ジャコモ「はい、最初からです。 だから襲われたのももしかして、それだったのかなあと思っています」 何となく線と線がつながった気がすると他人事。 自分を襲うことが成功すれば何が起こったなど考えたくもない、何も起きなかったのだが。 「アウレアさまですか?」 「……」 「……」 「私もそう思います」 調べずに黒と決めつけてしまおうかと思うぐらいには、とは言わずに頷いた。 全てを調べ終わって最後まで生き残っていたら疑うつもりであったから。 → (-222) 2024/03/29(Fri) 17:58:15 |
【秘】 仕分人 ナル → 機関士 ジャコモ「あ、すみません、差別用語でしたね。 先程のは潜入捜査をしている方々に対してのものです」 「もしどこかからの任務があったというのなら。 彼らは"向こう側"の方々から『死んでもいいから潜入しろ』と言われていると判断しています」 「人権が売買されている世で一概に語れませんが、 私にはノッテファミリーを裏切るような仕事に、命の担保があるように思いません」 だから捨て駒と称しました。 それにもしそうじゃないなら、彼らには帰りたい場所があって、 今までの事が演技であった可能性があるんですよね? そう思うには厳しい日々じゃありませんでしたか。 「どう、なんでしょうね、私は、きっと。 この複雑な感情を理解するのに時間がかかりそうです。 ルールを破る程の理由と、命の在り方は多種多様ですから」 「白であれば何もなく終わるはずだったんですけど、嫌ですね」 (-223) 2024/03/29(Fri) 17:59:27 |
【秘】 機関士 ジャコモ → 仕分人 ナル「それでナルがやられてた場合、俺は一人で黙々と調査に 繰り出して孤高の戦いを繰り広げてた事になるのか」 ヤベェな、お前が居てくれてよかったぜ、と付け加え。 「おいおい、アウレア様ってそんなに裏切り者っぽいか? 良い人だぜ、俺がタメ口聞いても酒もって行っても笑って受け入れてくれて……」 「…………」 「……そんな奴らばっかなのにな」 それでも彼女を疑ってしまっている心が自分にもあるから、 それを振り払いたいからこそ初めに調べようと思えたのかもしれない。 「決死の特攻って事か?……そうだな。そっち側からは捨て駒扱い食らってんのかもな。なんなら人質とか取られて仕方なく、なんてのもいてもおかしくねェ」 「でも、撃たなきゃやられる」 「何の咎もない仲間が撃たれるくらいなら、その前に俺が撃ってやる。……撃てないとならねェ」 そう宣言する声は自分に言い聞かせるような声色にも思えて、現実問題この男がその時に撃てるか、今はまだこの様子を見るに貴方は少々懐疑的に思えるかもしれない。 「……こんな感情、理解してようがしまいが結局は何らかの時間はかかるさ。知らない方が割り切れて優れているかもしれねェ。マフィアとしてはな」 「じゃ、一度調査に行ってくる。結果が出たらまた落ち合おうぜ」 (-226) 2024/03/29(Fri) 20:26:38 |
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