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【赤】 仮面の役者 フランドル「……疲れてるんじゃないか?」 これは結構なマジトーン。 「ともあれ野良猫は上手くやったらしい。 俺は急ぎ突き出すような輩は見付けてはいない。 なら、次はホドの番か」 (*1) 2021/12/10(Fri) 21:12:50 |
【人】 仮面の役者 フランドル「──今しがた、その衛兵の内一人が また一つ、悪い報せを持って来たところのようだ」 役者は気怠げに科白を咏む。 ほんの少し前の事。衛兵は慌ただしくやって来て、 張り紙を張り替えて行ったのだろう。 「喜劇は何処も品薄らしい。だが今ここに、 一人の小さなレディがその立役者となろうとしているようだ。 なら、私も一つその恩恵に預かるとしようかな」 (11) 2021/12/10(Fri) 21:44:50 |
フランドルは、一輪の花を指差した。きっと中吉omikujiくらいのもの。 (a10) 2021/12/10(Fri) 21:45:38 |
【人】 仮面の役者 フランドル>>@2 フェリックス 「今日も調子が良いな、"同業者"。 君の前に限っては、この三文役者は形無しというものだ」 芝居がかった言い回し、大袈裟な溜息。 ここでは「役者」を辞めるつもりは無いらしい。 「しかし、蟹は蟹で馴染みが無いんだがなあ。 何しろあれは随分傷みやすいそうじゃないか。 こういう土地でもなければ食えたものではないだろう 屡々貴族のご相伴に預かる君は例外だろうけれどもさ。」 (20) 2021/12/10(Fri) 22:14:32 |
【赤】 仮面の役者 フランドル「…………」 ス……と視線を逸らして見えないもの… つまり言ってしまえば 二人のMNDの値 を見る動き。それか、フェレンゲルシュターデン現象。 その後に、なるほど。みたいな顔をした。 まあその場合自分もあまり他人事ではないのだが。 「…まあ、精神干渉なら多少は理解がある。 万が一の際は…少々荒療治にはなるが、どうにかできるだろう とはいえ何事も万が一が無いに越した事は無い。 あんた達に言う事でもないだろうが…気は抜くなよ」 (*3) 2021/12/10(Fri) 22:30:26 |
【人】 仮面の役者 フランドル>>@8 フェリックス 「ああ、羨ましい限りだ。 私とて、昔は君のように在りたいと思っていたものだよ。 案外私は役者には向いていないのかもしれないなあ」 笑顔に笑顔を返し、冗談とも本心ともつかない科白を吐いて。 酒を勧められれば空のグラスを差し出した。 注がれれば互いの杯を触れ合わせ、涼やかな音を響かせる。 「──たとえ向いていなかろうと。 役に就いた以上、演じる努力はしなければならないわけだ。 然りだとも、知る事は人生を豊かにする。 どんな事でも、後学の為にはなるだろうさ。 とはいえまあ、願わくば良い出会いになるように。 君も協力してくれよ?こうして唆した責任ついでにさ」 何も蟹を仕留めるのに協力しろというわけでもなく。 他の冒険者達を上手に煽てるのだとか、或いは。 すっかり蟹を食べる気で居る面々に、 美味い食べ方をあれこれ入れ知恵するだとか、そんなところ。 (26) 2021/12/10(Fri) 23:44:02 |
【人】 仮面の役者 フランドル>>23 アイシャ きっと率直な賛辞を受けて、眉を下げて笑った後。 貴方が両手で差し出した花を、役者は片膝ついて受け取った。 その光景は宛ら舞台のワンシーンのよう。 「どうにもね、改めて言われると気恥ずかしいものだ。 けれど、きっと君の言葉に恥じない私で居ようとも。 ……さて、さて…」 役者は徐に立ち上がり、提げていた短杖を手にとって。 かつん、と床を一度叩いた。 「──皆へと花を贈る君にも、贈られる花が無ければね!」 舞台の上ほど声は張らず、けれど淀みなく謳い上げる。 そうして貴方の前に舞い降りるのは、一輪のカランコエ。 その花言葉は、貴方なら知っているかな。 「たった一時ばかりの幻、心ばかりの贈り物ではあるけれど。 どうか受け取ってくれるかな、小さなレディ?」 (28) 2021/12/11(Sat) 0:28:58 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハートまず初めに薄ら寒い賞賛と枷が当たる痛みに眉を顰め、 その次に"貴方は"という言い回しに心の内で悪態を吐いた。 くそったれ。どうせこの嫌な予感も当たるんだろうな。 「生憎。あそこらは短気で余裕の無い輩の掃き溜めだった ねちっこさで言えば騎士団のお偉方の方がまだ近かったか? 結局、組織なんざ何処だってろくでもない…」 悠々と着衣を乱す手付きに、 否応なしに自らの辿るであろう運命を想像させられる。 腹部を撫でられ、ぞわりと背筋を戦慄かせ、 「──かは、ッ ぁ"、ぐ…本ッ当に…」 腹を殴られればくぐもった呻きを上げ、ひゅうと喉が鳴る。 頬を撫でる手を感じたと思えばそのまま頬を張られ、 喉笛に唇を寄せられれば吐息に嫌でも背が震えた。 こうして過去と現在の差を突き付けられる事が、何よりも。 「……気に食わない そうまで言うならもっと楽しそうにしてみろよ。 お前、暫く会わない内に 随分つまらなそうにヤるようになったじゃないか、下手くそ」 「どうにもお忘れのようだからもう一度教えてやる。 俺は諦めが悪いんだ。 折りたきゃとことん失望させてみせろ、このへたれ」 (-33) 2021/12/11(Sat) 2:08:32 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 迷彩掃除屋 ノアベルト「……真意の程は、何一つ。だが… あいつははぐらかすばかりで諦めさせてもくれやしない」 本当に何一つ覚えていないか、或いは。 既にこちらにあの男の心が無いのであれば。 執拗に噛み付いて来る追手など、お引取り願うべきだ。 それをしないという事は、つまりはそういう事なのだろう。 "命を削る"という言葉には僅かに眉を顰め、 国のあり方、と聞けばさもあらんといった様子で息を吐いた。 「 他人を信用する事はできない。 この国もこの街も、そこに住まう者達も、それ以外も。 決して私が信じ、この剣を捧げるものではない。 けれど君が他人ではないと言うのであれば考えよう。 君が敵にならない限りは、私にも君を害する理由は無い。 付け加えるなら、傷を舐め合うつもりは無いが こちらも親の顔も声もろくに覚えてなどいない身だ。 スキアーとは、路地裏の陰«孤児»の名乗る名だ。……」 一つ、溜息を吐いて。その後に、かつん。 短杖──〈烟る指〉が路地の床を叩く。 何も貴方に恐ろしいものを見せようというわけではない。 間の悪い通行人が居た時の為に、 ほんの少しの間、少々周囲の耳目を誤魔化すだけ。 「…それに、私とて天の鼠、どっち付かずの "卑怯な蝙蝠" さ」 (-35) 2021/12/11(Sat) 3:01:17 |
【独】 仮面の役者 フランドル/* もしかしてこの次の襲撃担当、オレじゃね? どうしよう本当に 誰…誰!? 襲撃する理由が薄いか襲撃しても勝てなそうな人かの二極だ… 今の内にwho振って話し掛けておこうかな それがいいかも (-39) 2021/12/11(Sat) 5:58:49 |
【独】 仮面の役者 フランドル/* 吊り先と被るのも考慮して3回くらい振っとこ <<フランドル>>who <<オーウェン>>who <<レイ>>who (-40) 2021/12/11(Sat) 5:59:19 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 埃運び オーウェン四度、軽いノックの音。 役者が貴方の部屋の扉を叩いて、台本通りの科白を咏む。 「やあオーウェン君、タダ酒という名の喜劇はいかがかな?」 扉が開けば安くもなければ高くもない酒の瓶を見せ── そして、さっと爪先をドアの隙間に差し込んだ。 育ちが悪ければ足癖も悪いらしい。 「 ──"野良猫"の機嫌はどうかな? 出直して他所に会いに行った方が良いならそうするけれど。 いやなに、一つ労いついでに話でもと思ってね!」 初めの問いは、貴方にだけ聞こえるように。 周囲は無人である事を確認した上で、 その上、更に随分トーンを落としはしたけれど。 宿の中でその単語を出した事について腹を立てても良い。 とはいえ扉を開けなかったならここまでの話は全て扉越し。 何なら力任せに扉を閉めようとしてもいい。 そうなればこの役者騙りが慌てて足を引っ込めるだけだ。 (-50) 2021/12/11(Sat) 6:51:13 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 灯屋 レイ四度、軽いノックの音。 貴方が御布令に目を向けて、独白を零し、口を噤み。 そうして幾許かの時を過ごし、宿の部屋へと戻った後の事。 役者はその扉を叩いて、淀みなく要件を告げた。 「灯屋の──ええと、レイで合っていたかな? いつぞやの様子がどうにも気掛かりでね、 ちょっとばかしお節介を焼きに来たというわけだ」 「さて、今は聞き手の役は必要かな? 不要であれば、それに越した事は無いのだけれど。 近頃は何かと気掛かりな事の多い情勢だ。 一人で抱え込むというのもほら、アレだろう。」 (-51) 2021/12/11(Sat) 7:26:05 |
【独】 仮面の役者 フランドル/* うん、君はそうだよね……違ったらどうしようかと思った…… イエ〜イ夜歩き各位見てる〜!? 擬狼に弾かれたオレ、なんか大変な事になってま〜す! (-55) 2021/12/11(Sat) 7:52:55 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 迷彩掃除屋 ノアベルト「あいつには未練だ何だと言われたが、どうだか。 …私はただ、取り戻そうとしているだけだ。 或いはただ、一思いに諦めさせてほしいだけだ。 常に影のように共にあった相手に、信用も何もあるまいよ…」 最後の言葉は殆ど独り言のように。 誰に言うでもなく呟いて、緩くかぶりを振った。 誰かに言ったところでどうなる事でもないのだ、これは。 「結局はあいつ自身に問い質すしか無いんだろう。 だから私達は互いに邪魔立てしない、それだけでいい。 信用も期待も必要無い。 互いの領分を侵せば、その時は当然相応の対処をする。 互いにそれだけがわかっていればいい。だが…」 「…今更どうにもならないことだろうが。 "近い者"同士の誼だ、一つ忠告はしておこう。 主人が居るなら、無謀は程々にしておくことだ。 君、近々手当り次第に首を突っ込んだツケを払う事になるぞ」 苦い顔で、それだけを。 役者騙りの騎士は、随分と断定的に告げるものだった。 とはいえ、貴方は初めからそれも覚悟の上かもしれないが。 (-62) 2021/12/11(Sat) 9:41:50 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 迷彩掃除屋 ノアベルト──かつん、もう一度短杖が路地を叩く。 それを皮切りに、 足元に薄っすらと立ち込めていた煙霧はさあっと引いて行った。 今度の約束を拒みはしない。つまりは自由にしていいという事。 貴方の仮定の話には、 「何れかの答えを得ない限り、私は死ぬまでこのままだ」 きっとそんな言葉だけを返して、"卑怯な蝙蝠"は 貴方の横を通り過ぎ、そのまま宿の方へと歩いて行くのだろう。 この"忠告"の答え合わせは、きっと暫くの後に。 次に会うその時も、同じように話せる事を願っている。 (-63) 2021/12/11(Sat) 9:42:30 |
フランドルは、その姓は、『影』を指す言葉だ。 (a18) 2021/12/11(Sat) 9:45:27 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 灯屋 レイ扉の前に立つ役者は、いつも通り堂々とした笑みのまま。 個人的な要件だから、仮面は外していたかもしれない。 「おや、在り来たりな名だが覚えていてくれたなら光栄だ。 まあなに、私が勝手に心配しているだけの事だとも」 こうして聞き手を演じに来たこの役者は、 本当に貴方の話を聞きに来ただけのつもり。 だから貴方にとって場所を変える必要が無いのなら、そのまま。 失礼するよ、とでも言って入室し、椅子へと着いただろう。 「それにしても、寝付けないとは。 やはり件の制度や政府の意向について── …いや、誰しも思う所はあるだろうけれどもね。 私にだってある、が、君は穏やかな人のようだから。」 あのように胸の内を曝け出すさまは、つい気になってしまった。 そんなふうに一度眉を下げて笑った後。 「とはいえ、床に就く所であったなら他の話が良いかな? 今の私は語り手ではなく聞き手、 君が話したいと思った事になら何だって付き合おうとも。 好きなものの話でもちょっとした愚痴でも、何でもね。」 (-65) 2021/12/11(Sat) 10:36:52 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 埃運び オーウェン「おや手厳しい。 とはいえくだらないかどうかは君の決める事。 閉め出されないよう最大限努力はするが、確約はできないな」 苛立たしげな表情にわざとらしく肩を竦めて。 扉が開け放たれたならこれ幸いと部屋の中へ足を進めた。 その後は多分、勧められずとも適当な所に掛けるなりして。 流石に懇切丁寧な饗しには期待できそうにないから。 その傍らに、 手土産だ、なんて言って酒瓶を差し出したんだろう。 「多分、君としてはもう うんざりするほど話したような話だろうけどさ。 君、あの"猫被り"は仕事でやってるのか? 幾ら仕事は選ばない"埃運び"とて、損得勘定ができるなら 何もあんな泥舟に乗る事はないだろう。」 新参者もそれ以外も下手を打てば等しく"トカゲの尻尾切り"。 加えてこの素性の知れないよそ者の役者でさえ引き入れる始末。 体制は組織としては杜撰も杜撰、 内情を鑑みるに恐らくは資金繰りも芳しくはない。 単なる損得勘定の上であれば、幾ら何でもリスクが大きすぎる。 であればその不利益を押して受けるに足る理由があるか。 そんな"仕事仲間"としての疑問。 「勿論話したくないならそれで良いのだけどもね。 それならそれで、もっとくだらない話をしようじゃないか」 (-87) 2021/12/11(Sat) 20:34:39 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハート「なんだ、従順な犬の方がお好みか? 趣味の悪い連中は反抗的な方がお好みだとばかり、…」 「……ああくそ、だから言いたくなかったんだ」 重苦しく、この世の全てに嫌気が差したように吐き捨てた。 あの手紙。流れる血。裏切り者の貴族。 心当たりは、どうしようもないほどにある。 目にする度に何度も自己嫌悪に陥って、 できることなら"それ"を消し去ってしまいたくて。 だから幾度も突き付けられる事実を何度も焼き捨てて来た。 けれど過去のしがらみは、尚もこの背に付き纏うらしい。 「 お前だって俺を俺と見ていないだろう。 血筋が、名が何だって言うんだ。 同じ血が流れてるから何だって言うんだ。 同じ姓を名乗る事を一方的に許されたから何だって言うんだ。 他人の家名を押し付けられただけで俺は別人にされるのか? 冗談は大概にしてくれよ」 (-95) 2021/12/11(Sat) 22:54:14 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハート「俺がただ俺として、 地べた這い蹲ってでも生きて来たこれまでを お前までもが無かった事にしようっていうのか。 俺が生きてきたこれまでの、 その全てが欺瞞だったと思うのか。 フランドル・ド・リロワーズという人間は存在しない。 俺は路地裏の陰のフランドル«フランドル・スキアー»だ 今も昔も、いつだって必死こいてお前に付いてここまで来た。 それは一つとして血筋に定められたものじゃない、 誰のものでもない俺の人生だ。」 「…それが気に入らないのなら、殺してみせろ 陰のフランドルだろうが、貴族のフランドルだろうが お前にとって都合の悪いものを殺し、葬り去ってしまえばいい その後に残るのは、きっとお前の望むものだろう」 ──何も、そのままの意味で手に掛けろというわけでもない。 概念的に何れかの人間の存在を完膚なきまでに否定して、 何れかの人間は死んだ、或いは元より存在しない。 そういう事にすればいい話だ。 何せ元より望まれない在り方をするつもりも無いのだから。 「手加減してくれるなよ、ハーディ。 どうにも俺はもう、手ぬるいやり方じゃ 折れる事さえ上手くできない所まで来てるらしい」 (-97) 2021/12/11(Sat) 22:59:38 |
フランドルは、自らの手では、舞台の幕を下ろせない。 (a27) 2021/12/11(Sat) 22:59:49 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 灯屋 レイ「うん?まあ顔を合わせる機会が多ければ自然とね。 ここではどうかは知らないが、 流れ者をやっているとそういう縁もばかにならないものだ」 抱える、とまで行くかはともかくとして。 周囲に耳目を傾けていて損は無い。それは何処でも同じ事。 それで拾える縁がいつか自分を助ける事もあるものだ。 そんな何とも流れ者らしい答えを返した後、 静かに目を伏せる貴方の言葉には、頷くのみに留めて。 続く問いの後、こつ、こつ、金属製の踵が床を叩く音。 「──何処も同じようなものだなあ、と」 暫くの間を置いて、 口を開けば随分こざっぱりとした答え。 とはいえこれだけでは少々語弊がある。 だから誤解を招く前に、すぐに言葉は重ねられたんだろう。 「勿論、それしか思う所が無いわけではないよ。 寧ろ私は路地裏で育ったから、色々わからないでもないんだ。 ただ、それで変えられる程度に単純な事ではないと知っている だから乗る気は無いが、抑圧するにも少々複雑だ。 つまるところは、中立派という感じだなあ。 自分や知り合いに降り掛かる火の粉は極力払いはするが、 火種そのものをどうこうするほどの力や義心は無いのさ」 言い終えれば、君もそんな感じかな、なんて笑った。 (-105) 2021/12/12(Sun) 0:12:52 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 埃運び オーウェン「ふむ」 君は私よりよっぽど役者に向いていそうだな、なんて。 足を組んで座り、踵で床を叩きながらくだらん呟きを一つ。 行儀は頗る悪いが今更だろう。 「別に、放っておいてもその時は来るだろうけれど。 下が崩れるか、上がしくじるか。 何れにせよ時間の問題だ。だが… 個人的な溜飲を下げる為に一枚噛んだ、そんな所かな」 勿論、筋書きとしては、の話にはなるけれど。 聞かれてもいない事をべらべらと喋るようでは、 自分達の仕事は務まらない。これくらいの方が信用できる。 そしてこちらも、建前だろうと納得の行く答えならそれでいい。 だから全てを明け透けに話さずとも構わない、が。 「邪推も邪推、余計な詮索かもしれないけどさ。 仕事でよく立ち寄る街、への憎悪にしては尋常じゃないな。 そうまで怨みが嵩む程度には長居しているらしい。 随分前から居着いているか、それともここで育ったのか…」 「…君からはどうにも"ご同輩"の気配を感じるんだよなあ。 路地裏育ちの半端者 の勘が鈍っていなければの話だけども」 (-108) 2021/12/12(Sun) 1:07:52 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハート「ッ、……俺は…」 髪を掴まれ、吠え立てられる怒号に怯む。 そこに恐れは無い、けれど。 「…知られたくなかったんだ 信じる信じないの話じゃない、知られる事が嫌だった 知らなければ…知らなかった頃の俺達のままで居られる だが、知ってしまえばそれは事実として付いて回る…」 「…俺が不義の子だという認識を持ってほしくなかったんだ たとえ、お前が俺の言う事に理解を示したとしても それだけは変える事のできない事実として残り続けるから」 知られざるものは、無いものと同じだ。 そのようにして"貴族のフランドル"を葬り去ろうとした。 それが事の顛末で、そしてそれは失敗した。 一度、諦めたように下げた瞼を持ち上げて。 迷子のような貴方の表情を、その瞳を見れば眉を下げた。 「……結局は、信じていなかったのかもしれないな。 この血が俺達の関係にとって、 決して全くの疵瑕足り得ないと信じる事はできなかった。」 「都合の良い話だろうが、なあ。 お前がこうして過ちを突き付けてくれるなら、 或いはやり直す機会を与えてくれているのだと。 もう一度だけ、信じさせてくれよ…」 (-110) 2021/12/12(Sun) 4:43:57 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハート「…俺が騎士になったのは、ただ あの狭い路地裏を、あの窮屈な街を飛び出して お前と二人で何のしがらみも無い所に行きたかったんだ」 その為に貴方と共にここまで生きて来た。 その為に、卑怯な手を使ってでもひたすらに強く在ろうとした。 その為に、殆ど左遷されるような形でこの任に就いた。 外征騎士フランドル・スキアーが、自らの剣に誓うものは。 最初から最後まで、それだけだ。 「そこにお前が居ないなら、意味が無い。 お前が何かのしがらみに囚われているなら、意味が無い。 俺の望んだ形はこんなものじゃない。」 思えば、それを言葉にして誓った事はあっただろうか。 きっとあったのだろうが、恐らくそれは幼い頃の約束だ。 貴方が覚えていなくとも不思議ではないな。 「俺の独り善がり、身勝手な我儘だと言われればそれまでだ。 或いはこれを分不相応な夢だと言うのなら、 せめてもの慈悲として、お前の手で終わらせてくれよ」 (-111) 2021/12/12(Sun) 4:44:54 |
フランドルは、その剣を捧げる先は、何処に。 (a30) 2021/12/12(Sun) 4:45:10 |
フランドルは、行き場の無い剣なら、折られる事も慈悲とさえ思う。 (a31) 2021/12/12(Sun) 4:49:32 |
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