遊惰 ロクは、メモを貼った。 (a17) 2021/06/28(Mon) 17:59:55 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「ありがと……ロクさん? だいじょぶ?」 未だに顔と名前が一致しない様子で首を傾げ 唸るようすにも、もう一度反対側に首を傾げる。 からくり人形のような動き。 「お医者さんは小さい頃からよく診てもらってるしなあ…… またお前か〜って感じじゃないかな?」 おそらく、なんとなく事情を知られているのだろう。 今更隠しても仕方ないといった様子だ。 (-101) 2021/06/28(Mon) 19:13:16 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「ア? 気にすんな。 ダイジョーブじゃねェのはお前だろうが……。 ちっとロクでもねェこと思い出しただけだ」 しゃがんだ儘、右手で頬杖をつく。 指先が十字架を弾いた。 「……そンなら今すぐにでもみてもらいな。 お前サンの怪我ァみるより大事なモンはねェだろうよ」 一先ず、傷や態度の由来を尋ねることはしない。 根掘り葉掘り探るより、今は手当の方が先だ。 「言い出しづれェんならおれから勝手に話すが、どうする」 (-102) 2021/06/28(Mon) 20:02:53 |
ロクは、セナハラに耳打ちした。 (a18) 2021/06/28(Mon) 20:17:15 |
【秘】 遊惰 ロク → 温和 セナハラ「水は足りてんのか」 近くを誰か――例えば、子どもらが――通りがかって、 不安にでもさせたらコトだ。そう考えての耳打ちだった。 「沸かせば使えるんじゃねェかと思ってさ。 必要なら捨てずに沸かすが、どうかね」 (-105) 2021/06/28(Mon) 20:17:53 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「そう? ロクさんってどこからきたの? 見たことない耳飾りしてるよねー」 ゆれる飾りのほうに気を取られた。 都会で見た覚えはなくもないが、あまり馴染みがない。 膝を抱えたまま、それを眺めるように顔だけ近づけた。 「今はオレの怪我より食べ物確保するとか そっちのほうが大事じゃあないかなあ。 ロクさんって意外と優しい人だね オレはどっちでもいいよ」 怪我については本当にいつものことのように のらりくらりとしている。 勝手に話すというのなら、特に止めもしなかった。 (-112) 2021/06/28(Mon) 20:50:57 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「すみません言葉足らずでしたね。 この環境で二人きりの状態、あの集まりがあったのにも関わらず食べ物を欲しがる理由に相応のものがあると思ったのですが杞憂でしたか。 まさか、一人で対価を払って皆さんに価値を分け与えるのですか? それは随分な慈善事業家だ、お話が聞きたいです」 ひとつひとつ告げられたことを復唱し、目的を探る。 好きな色は、好きですが、あなたのことがわかりません。 「言い値と言いましたよね。 あなたが私との取引に零の価値をつけるのであれば相応の興味として取引に応じますよ」 (-113) 2021/06/28(Mon) 21:00:07 |
【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ「動けるってこたァ、あちこち入り込めるってことか。 部屋ンなか探してるうちに違うとこ行っちまうかもなァ、 一人は廊下を見とくとして…… 」真剣な面持ちでブツブツ呟いていたが、その途中、 青年の疲れた様子に漸く気づいて視線を送る。 「どうしたお兄サン、参っちまったか?」 (-114) 2021/06/28(Mon) 21:39:48 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「ジゼン事業、そいつで結構」 ゆるりと首を振る。 そちらから向かって左、十字架が揺れる。 「あァでもひとつはちげェや。“皆さん”じゃねェな。 ガキにだけだ、……どうせ全員にゃ足りねェだろ。 ――なァ、商人の兄サン。 あの子ら生かしておれと死のうや」 イザとなったらの話だけどな、と笑う。 過激なものは人間の気を引きやすいと知っているから。 それから、思わせぶりなのも。 「ンで、言い値だっけか。ハハ、悪いなァ。 つけるのは向かねェんだ、つけられンのは慣れてたが」▼ (-115) 2021/06/28(Mon) 21:53:42 |
【秘】 焦爛 フジノ → 遊惰 ロク「好きな、もの……」 話を振られたと思ったのだろう。指を口に当て考える。 雨戸の外から漏れ聞こえる雨音に、ふと思い出したように口を開く。 「……家族、とか。あと、こういう時に言う事じゃ、ないかもしれない、けど。 雨や雪の日は、好き。 天気の事ばかり気にして、皆、人の事なんて、あまり見てない、から」 少なくとも私はそう感じてる。 そう告げ、ちらと視線を向ける。 言外にロクさんは?と問いを返しているようだ。 (-120) 2021/06/28(Mon) 23:40:17 |
【秘】 温和 セナハラ → 遊惰 ロク「あー……実を言いますと、はい。足りてません」 そんな様子から、子供に対する配慮を感じ取ったのだろう。 こちらも声を潜めて返した。 「ですが雨漏りで溜まった水は見るからに汚いので、捨ててください。 ……屋上にある貯水槽の方がまだましな色をしてます」 言外に、事情を理解できるなら、手伝ってほしいと告げた。 (-123) 2021/06/29(Tue) 3:38:05 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「ア? 外からだよ」 真面に答える気が無いのであろう返答。 耳の飾りは、近づいて見れば一つ一つに 宝石があしらわれているのが分かるだろう。 同じものは二つと無い様で、全て違う色をしている。 「ハハ、おれをなんだと思ってンだか。 ……大袈裟にされンのはいやかい」 言っても無駄と悟ったか、“大事”の話には触れず。 小さく笑って尋ねた。 (-125) 2021/06/29(Tue) 10:01:36 |
【秘】 遊惰 ロク → 焦爛 フジノ「家族が好きかァ、そいつはいい」 訳知り顔で頷いていたが、視線を向けられれば おれかい?と言うように人差し指で自分を指して。 「そうだなァ……」 男は雨が嫌いだった。 けれどもニコリと笑って同意を返す。 「おれも雨は好きだなァ。 ――お嬢サン、見られンのは好きじゃねェのかい」 (-126) 2021/06/29(Tue) 10:16:25 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「ガキに、……はい?」 無表情とは違う顔色の変化。 貴方が告げた言葉の意味がわからない。 わからなかったから、言葉を続けた。 「私が、あなたが死ぬことに、何の価値がありますか? それは金銭になり得ることですか。 それは誰かが望んだことですか。 不要な、ものでしょう」 口元が、歪む。 不快そうな機嫌を悪くした声でも表情でも無い。 それは興味を惹いた証 ▼ (-128) 2021/06/29(Tue) 11:19:59 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「子供たちの未来と私たちの未来、どちらが有益かなど。 それを正当化する"理由"を"倫理"を私は持ち得ません。 あなたは証明ができるのですか?」 (-129) 2021/06/29(Tue) 11:21:11 |
【秘】 遊惰 ロク → 温和 セナハラ「アー……」 だろうなァ、とぼやく。 女の医者の態度から、大人が触れぬ話題から。 ここは蓄えが少ないのだろうと察せられた。 「もっとマシなのがあンなら捨てた方がいいわな。 ンで、屋上ねェ……あとで汲みにいくか。 ガキどもは論外として、あの商人サンには声かけとくか?」 (-131) 2021/06/29(Tue) 11:32:48 |
【秘】 温和 セナハラ → 遊惰 ロク「そうですね、丁度良いでしょう。 後で着替えなんかを持っていくことになってます。 その時にお声がけしようかと」 貴方が使う部屋にも、同じ流れで届けるつもりだ。 「水を汲み終わって着替えたら、 交代で湯を沸かしましょうか。調理場でね」 (-135) 2021/06/29(Tue) 13:33:31 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「キレーだね、それ。高そう。お守り?」 笑う。情緒もなにもない感想。 どこからきたのかについては相槌のみ、特に言及もしない。 「まだロクさんのことよく知らないし。わかんないや」 メイジはへらへら笑っていて、人懐っこいようで 人の顔色を窺い、一定の線を引いている。 「これくらいなら自分で手当できるかも。 やだな、さわがれるの。目立つし。 同情されるのもやだ。 恥ずかしいし、本当に、大したことないのにな」 暗にこれが"誰かにやられた傷"というのを物語っていた。 (-137) 2021/06/29(Tue) 14:33:00 |
【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロク向けられた視線に思わず苦笑いを浮かべた。 「……あはは、そう見える?……まあ、少しだけね。せめて声さえ聞こえればいいのだけど、それすら聞こえないから酷く不安になっていたみたいだ」 言える筈がなかった。 アユミやセナハラと同様、男もまた病院の食料事情について把握している。僅かな物資に反して増えていく避難民。 担当する子供の姿が見えないことも悩みの種ではあったが、最近の男の頭の片隅ではその事に関する憂いが残り続けていた。 避難してきた人間である貴方に言える筈もない。 「…………ロクさんは丈夫だと先程言っていたけれど。体はともかく、精神的な部分は疲れていないのかい? 家族と離れたり非常事態のこの環境だったり、色んなことで不安になっていない?」 (-139) 2021/06/29(Tue) 15:08:07 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「そ、高くてキレーなモンだよ。 銭はみィんなこれにかえちまった」 右の手で頬杖をついた儘、 一際目立つ十字架を揺らす様に首を傾げる。 男は笑う。 笑い顔で感情を覆って、アッサリ嘘をつく。 「――お、“まだ”ってこたァ、これから知ってくれるか? ありがてェこった」 それから只、共感を示す。 「だよなァ。ンなら医者を呼ぶのはやめとくか。 ……でもなァ、腕は自分じゃやりにくかねェか。 坊チャン、おれが触るのはだめかい」 勝手に話すと告げた前言を翻したと思えば、 今度はその代わりに手当てしてやろうかと言い始める。 どうあっても、目の前の少年を放っておけないらしかった。 それを同情と呼ぶなら、そうなのだろう。 (-152) 2021/06/29(Tue) 16:25:19 |
【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ「見えるなァ。 アー、そんなお前サンにゃ言いたかねェが――……ン?」 ――怪我、或いは持病か何かで倒れてやいまいか。 そう言いかけた口が、青年の問いによって一度閉ざされる。 「精神的な、ねェ……」 男は疾っくに疲れ切っている。 だからこんな辺鄙な村まで逃げる様にやってきた。 けれども隠すことが兎に角上手だったから、 問い掛けにもカラリとした笑い顔で答える。 「おれは変わりねェなァ。 お前サンは不安かい。疲れてんのは心かねェ」 ついでに言えば。 男は己が疎まれる存在であることを理解している。 (-155) 2021/06/29(Tue) 17:45:39 |
【秘】 遊惰 ロク → 温和 セナハラ「そンなら、声かけンのはお医者サンにまかせようかねェ。 来てくれりゃァいいが」 「だなァ。毒見ならまかせな、はらは丈夫だからさ。 ……と、丈夫なヤツが毒見してもしかたねェかァ?」 お道化る様に口にしてから、距離を一歩離す。▼ (表へ) (-156) 2021/06/29(Tue) 18:13:23 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク大人は笑顔の下になにかを隠すのが上手だ。 あなたもそうなのだろうか。 だからメイジは、嘘に気づくはずもない。 「……うん。ロクさんが教えてくれるならね。 ここでしばらく過ごすことになるだろうし…… ちゃんと名前も覚えたからね〜」 仲良くすることに越したことはない。 この状況で争いを起こしたくはないからだ。 「……触るのはちょっとくらい、いいよ。 突然掴んでこなきゃ平気。ロクさんって面倒見がいいね〜 消毒液とか借りてこないとね。こっそり」 そこでようやく立ち上がる。 それがある場所を知っているらしい。 もしかしたら以前にも借りたことがあるのかもしれなかった。 (-165) 2021/06/29(Tue) 19:31:35 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク キョトンと商人の顔を見る。 ――その反応は予想外。 そんな表情を浮かべた顔は、成年のものにしては幼い。▼ (-169) 2021/06/29(Tue) 20:36:36 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「……アハ」 その顔も、直ぐに笑い顔に上塗りされる。 「やっとツラが変わったなァ。 そっちのがいいや。話し甲斐があるってモンだ」 飾りを握りこんだ手の、 人差し指で顔を示しながらそう言って。 その指先をくるくると回しながら言葉を続ける。 「兄サンが拘る“価値”とやらがおれにはわからねェが。 要は説得してみせろってことかい?」 (-170) 2021/06/29(Tue) 20:38:52 |
【秘】 焦爛 フジノ → 遊惰 ロク「うん。好き。……ほんとに?」 訝しげな顔をしたが、嫌悪や嘲り以外の感情に敏い方ではない。 次いで向けられた問いにゆるりと視線を逸らす。 「嫌い。……見てて気分がいいものじゃ、ないでしょ。 私も、私を見る人の顔を見て。嫌な気分になりたく、ないもの」 肌の凹凸を浮かび上がらせるように張り付く服は、まだ乾きそうにない。 (-171) 2021/06/29(Tue) 21:22:47 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「ハハ、そりゃァよかった」 それだけを口にして立ち上がる。 少年が“これから知ってくれる”ことか、 名前を覚えたことか、それとも触れる許可が下りたことか。 その全てかもしれないし、どれでもないかもしれない。 立ち上がった男は、少年が歩くより少し後ろを 上着のポケットに手を突っ込んでフラフラ着いていった。 (-172) 2021/06/29(Tue) 21:49:57 |
【秘】 遊惰 ロク → 焦爛 フジノ 訝しがる顔には笑顔で返す。本当だよ。 「――そうだなァ、 まったく気にならねェとは言えねェなァ」 目を逸らしてしまった少女の顔をジッと見て、そう口にする。 首から下の方へは不自然に視線を向けない。 (女子の体つきをマジマジ見るのは一寸……という只の男心なのだけども) (-173) 2021/06/29(Tue) 22:37:57 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク>>63 あなたが待ち始めてから彼がやってくるまで、それほど時間はかからなかっただろう。彼の仕事は点検・見回りに移行しており、現状、概ね問題は出ていないからだ。 「おつかれさまです」 彼はあなたの姿を認めれば敬礼する。左手には新しく借りたのだろう工具箱。足を止めたのは敬礼したほんの一瞬で、すぐにあなたの置いたものを回収するのだろう。引き留めないのなら、本当にそれだけで去りそうだ。 (-174) 2021/06/29(Tue) 22:42:13 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ 事前の言葉通りやってきた男にヒラリと手を振り、 挨拶には「お前サンこそ」と返す。馴れ馴れしい。 直ぐにも立ち去りそうな彼に問い掛ける。 「なァ、駐在サン。 チサチャンって子、見てねェか?」 パペットを手にした看護師が探している、 赤い寝巻きを着た七歳の女の子の名前だ。 (-176) 2021/06/29(Tue) 23:05:11 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「……アユミセンセーも忙しそうだしバレてないよね。 わりとかすり傷だし、赤チンで治らないかな?」 赤い色をした消毒薬のことである。 病院名が書かれた木箱を、ついてきたあなたに渡してから 「よろしくおねがいしまーす」 手当が始まれば、素直に傷のある右腕を差し出す。 急に触れられなければ平気だと言いつつも そこには少し緊張を孕んでいるようには感じるだろう。 (-177) 2021/06/29(Tue) 23:30:06 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク「いいえ、本官は見ていません。 院内を見回り始めて暫くですが、影も形も」 彼にとっての事実が述べられた。 「本官は既に他の方に連れられたものと考えておりますが、 彼女をよく知っていると言う程ではない故に如何とも」 見ないから多分そうなんじゃないかなぁと彼は楽観視していた。憶測以上のものを持っていないため、件の看護士の行動には深く触れていない。 クレイシの行為を止められるのは、真摯な説得ではなく彼女が無事であるという事実だとタマオは考えている。目に余るようなら力づくでどうにかすることにはなるだろうが、今はその段階ではない。 (-178) 2021/06/29(Tue) 23:43:52 |
ロクは、救急箱を受け取った。 (a21) 2021/06/29(Tue) 23:58:59 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「バレたらマァ、一緒におこられようや。 ……お前サンの“かすり傷”は信用ならねェ気がすンだよなァ」 受け取った木箱の蓋を開けて、中身を確認する。 どうやら欠けているものは無さそうだった。 「はいよ、おキズ失礼しまァす」 冗談めかしながらそう言って、右腕に触れて傷を確かめる。 笑顔と口調こそ軽薄を装っているけれど、 手つきと眼差しから真剣味が伝わってしまうかもしれない。 (-179) 2021/06/30(Wed) 0:00:21 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ「そうかい」 然程期待はしていなかったのだろう、アッサリ頷く。 作業等であちこち歩き回っていることを知っていたため、 一応聞いておくかという程度だった。 「七つの子だって言うじゃねェか。 はやく見つかってほしいがなァ」 自分も含め、院内を歩き回っている大人が複数名。 未だ、小さな少女が発見されたとは聞かない。 無事を祈る声が空虚に響くのも、無理はない話だった。 「ア゛ー……こう雨が酷くちゃ、気が滅入ってしかたねェ。 駐在サン、ちっと茶飲みバナシでもしようや。茶はねェが」 カウンターに片手で頬杖をついて、もう片方で手招く。 言い忘れていたが、 勝手に内に入って椅子に腰かけているのだった。 (-180) 2021/06/30(Wed) 0:23:34 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク はやく見つかってほしい。そうですね、と軽く頷いた。それ以上のことはない。心境的に避けたくなった等ではなく、ただ単純にこの話題がそこで終えられただけだ。 「・・・・・・。はい、休憩がてら失礼します。 こちらこそ面白い話が出来るわけではありませんが」 少しの考える間の後、了承すれば手持ちの物をカウンターに置き、彼も内側へ足を運んだ。自他ともに勝手な行為を気にしていない様子。そんな非常識なことしているわけでもないし。 後ろめたさisゼロで空いた椅子に足を組んで座る。表情筋と言葉がかたいだけで、本人の気質は真面目一辺倒というわけでもなさそうだ。 (-181) 2021/06/30(Wed) 0:49:30 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「……オレ、誤魔化す気満々だった。 動けるくらいはさ、全然かすり傷じゃない?」 そう言うが、木の枝が刺さったと言っていた 血が滲んだ傷は、爪で抉ったようなひっかき傷を 上書きするように数か所、痛々しく残っている。 メイジはぴくりとも動かず 黙って、あなたの様子を見つめている。 (-182) 2021/06/30(Wed) 0:49:44 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「ハハ、ンじゃア誤魔化すかァ」 沁みるぞ、と言ってバシャリと豪快に消毒液をかける。 ついでに傷周りの汚れや血を落とすためだ。 「……赤チンで治りそうにねェのはかすり傷とは言わねェなァ」 それきり口を閉ざして、傷の周りを拭う。 綺麗になれば木箱から取り出した軟膏を塗り、 ガーゼを当てた上から包帯をきつくない程度に巻いていく。 繊細な手つきとは言い難いが、決して乱暴ではない程度の やけに手慣れた動きだった。 包帯をくるくると巻きながら、口を開く。 「――大人か?」 怪我を負わせた“誰か”について、短く問うた。 (-185) 2021/06/30(Wed) 2:09:35 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ「いらっしゃいませェ」 カウンター内へやってきた男を歓迎する。 病院を店か何かと勘違いしているのかもしれない。 座り姿を見れば、おやと眉を上げる。 これまでの遣り取りから抱いた印象とは様子が違ったから。 それから殊更楽しげに笑って。 「おもしれェハナシをご所望かい? ンならしりとりでもするかァ。『リンドウ』」 (-187) 2021/06/30(Wed) 2:22:17 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク 病院の受付対応でそう言ったら叱責されるだろうなぁと考えたが、考えただけだ。目の前の彼はこの病院の職員でもない。将来彼が医療施設の受付をすることにでもなれば、きっと先人から教えを授かるだろう。そんなどうでもいい思考は顔にも口にも出ない。 「……『ウド』」 しりとりとは面白い話に分類されるものだったかという疑問は、気持ち程度に捻られた首から見えたかもしれないが。 (-188) 2021/06/30(Wed) 2:51:20 |
ロクは、満足気に笑って口にする。「『道路工事』」 (a22) 2021/06/30(Wed) 3:07:31 |
ロクは、クツリと笑う。「『ども』」 (a23) 2021/06/30(Wed) 3:11:04 |
ロクは、間違い!「『こども』」 (a24) 2021/06/30(Wed) 3:11:30 |
ロクは、お前そういうことするンだ…という目でタマオを見た。噛んだのは気にすンな。「『腰紐』」 (a25) 2021/06/30(Wed) 3:21:14 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク「・・・・・・? 翡翠でしょうか。あの青を好みます。この瞳の色です」 己の右目を指差して。ともすればえぐるような動きにも見えないことはなかったが、本当に大事になものとして扱う動作。 「仮定が少々曖昧です。己が取引を持ちかけられているのか、 そちらが取引を持ちかけられているのか」 「己は一先ず石も食料も要していない故、不要と返す形になる」 (-192) 2021/06/30(Wed) 4:03:15 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「…………!!!」 嗅ぎ慣れた消毒液の匂い。 電流が走ったように腕から伝わる痛み。 声にならない悲鳴をあげた。 若干腕に力が入るものの、じっと耐えている。 「あー……いたたた……」 傷が拭われている間にあげていたのんきな声は 投げかけられた問いでおとなしくなる。 なにを聞かれたのかは理解していた。 若干俯き気味になり、しばらく沈黙したのち ……小さく首を縦に振った。 「ロクさん結構手慣れてるね」 そしてあからさまに話題を逸らそうとしている。 (-204) 2021/06/30(Wed) 14:02:41 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ「珍しい色だねェ。生まれつきかい」 指差された翡翠の色を覗き込み、そんな感想を漏らした。 それから又だらしなくカウンターに肘をつく。 「あァ、相手サンが石を出す、お前サンが食いモンを出す。 それに乗るかってハナシ。 マ、乗らねェわなァ――、と。 石はともかく、食いモンもいらねェのか」 (-207) 2021/06/30(Wed) 15:11:58 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク「はい、生まれつきです。 しがらみは少なくありませんでしたが、己はこの目が好きだ」 きっぱりと言い切る。好きを語るその空気は緩んでいた……なんてこともなかったが、きっと本心だろう。 食いモンもいらねェのか。その言葉に、「あ」と間の抜けた声が漏れた。 どうしよっかな… みたいな空気の後、ひとつ頷いて口を開く。「……成程、このような状況で、が前提の話ですよね? 生存に必要な物と、そうでない物との取引というわけだ」 「不要と言うと語弊があったかもしれません。 己は伊達に“この目で”“この国の”戦時下を生きてはいない」 想像を巡らすのなら、敵軍扱いをされ、不当に配給を受け取れなかったり奪われたりがあってもおかしくないと思えるだろう。 「幼少期ならいざ知らず、今の己は飢えてもおらず健康体だ。 故に、警察官の責務が優先される段階であると考えています」 「市民が求めるのなら、どちらも譲渡することはあるでしょう。 タダが恐い相手なら、取引の形を取るでしょうね」 正直長々と交渉する方が面倒。……身も蓋もないどっちらけな思考は胸中のみに収められた。 (-210) 2021/06/30(Wed) 16:18:50 |
【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロクカラリとした笑みに隠された意図に気づけなかった。それほど、男は心をすり減らしていて。 「……そりゃあ、不安だよ。こんなにも荒れた天気、過去一番酷いものかもしれない。 川の水は溢れかえっているだろうし、土砂崩れだって起きているかも」 一度口を介してこぼれた感情は、止められそうになく。 「何度も何度もあの子には『危ないから大人しくしていて』と言っても聞いてくれない!いなくなってしまえばまず問い質されるのは担当していた俺だ! 大人には子供を守る責任があるなんて言われているのに、子供は大人の気持ちなんてちっとも理解してくれない! ああッ、くそっ、ただでさえこっちはあの女の行動で腹が立っ──」 のし掛かる重荷への嘆きを叫ぶように吐き出していたが、途中で自分の口に手を当てて目を逸らした。 「……ごめんね。君に聞かせることではなかった」 (-225) 2021/06/30(Wed) 18:45:24 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ 少年が頷くのを確認して、上げていた視線を腕に戻す。 俯き、クツリと笑って話を逸らされてやる。 「いやになるほどやったからなァ。 ハハ、ひとの手当てなンざ久しいが、手が覚えてるモンだ」 いつの間にか止まっていた手を再び動かす。 包帯に鋏を入れ、端をテープで留め、 「はいよ、よく我慢したなァ」 ポンと少年の頭に手を置き―― 『やっちまった』という顔をした。 (-228) 2021/06/30(Wed) 19:03:24 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「……そうなんだ。ロクさんも医者だったの? それとも、戦──」 頭に手を置かれる寸前、びくりと身を縮めた。 けれどあなたの手に粗暴さを感じなかったゆえか 蹲ったままじっと耐えるように目を閉じているだけだった。 「……あ」 「──りがと、手当てしてくれて……」 やがて眼をあけると、へらりと笑った。 (-230) 2021/06/30(Wed) 20:08:10 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ「フゥン」 あたかも気の無い様な相槌を打ちながら、内心。 理不尽な飢えを思って――芽生えたのは勝手な同族意識。 それは警官というだけで翡翠の瞳の男へ抱いていた警戒を 少しばかり払拭する程度には、男にとって重要なことだった。 「そりゃァリッパな心がけだなァ。 ――お前サン、飢えを知ってるんだろ。 今はよかろうが明日、明後日。同じことが言えるかねェ」 そう言った口で、真逆と言って良い問い掛けを口にする。 首を傾げた拍子、十字架が揺れた。 「ンで、その“市民”の中におれは入るかい?」 (-232) 2021/06/30(Wed) 20:52:05 |
【秘】 焦爛 フジノ → 遊惰 ロク「……無理して見なくて、いい、から」 視線から逃げるように体ごと顔を背ける。 好奇の視線は苦手なのだ。その後にかけられる言葉なんて、大体ロクなものではなかったのだから。 手足の細さの割に、胴体はそこまで細くは見えない。 所謂女性的な体つきにも見えはしなかっただろうけど。 (-233) 2021/06/30(Wed) 20:59:18 |
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