人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

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視点:


糾問:ロクニエカワ
対象:ニエカワ、判定:恋未練/悪霊

【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ

 震えた花瓶、靡く髪。
 あァやはり最早ヒトでは無いのだなと、
 怯えより先にそんな事を考えた。

 それから、直ぐに落ち着いた様子の彼を見て。
 ガシガシと頭を掻く。

「……怒鳴って、悪かった。
 シカシ、ンなことして助かったって――て、
ぇ?


 “好きな人”。友愛、親愛、尊敬の念。
 そういう相手にも使う言葉だ。

 けれども、今のは。
 例えば教室の片隅、密めきあう女学生が用いる様な、
 そういう意味で発せられたかの様に感じた。

「……、アー、お前サン。
 あの医者のこと。…………好いてん、のか」
(-9) 2021/07/07(Wed) 22:12:29

【人】 遊惰 ロク

 間借りしている病室にて。
 ベッドに腰掛け、音が弱まった外の方へ視線を向ける。
 閉め切られた儘の雨戸。
 外の様子は、何一つ窺い知ることが出来ない。

 手持無沙汰、右手は耳介を弄っている。
 幾らも開けた穴を埋める色取り取りの耳飾り。
 白く光る小さな石はそこに無く、穴が一つ、空いた儘。
(1) 2021/07/07(Wed) 22:31:33
ロクは、今日も死んでいない。
(a1) 2021/07/07(Wed) 22:32:10

【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク

この男は、商人と取引をした事がない。
しかし金銭に拘る、というよりは等価交換に拘る様に思っていた。
そんな商人と貴方の関係など、微塵も知らなかったから。
歯に衣着せぬ言葉で問いかけた。

「……僕は今、貴方が殺したと仮定して話しています。
 つまり貴方が遺体にピアスを着け、
 首を縫いつけたと捉えて良いんですか?」

あの少年が人を殺すならもっと衝動的な筈だ。
もし計画するなら、自分に相談をする筈である。

あの少女が殺したにしては、手段が難しい。
首を斬るには相応の力が必要だ。

では姿の見えない人間はどうだろうか。
クレイシならばもっと上手く縫う筈である。
……タマオはわからない。
彼なら首を斬る力があるが、動機が思い当たらなかった。

目の前の貴方を疑ったのは、ただの消去法だ。
死者を知覚できない男にとっての。
(-16) 2021/07/08(Thu) 2:06:22

【人】 遊惰 ロク

 いつかの様に、空のタライを持って二階をふらつく。
 弱まった雨風の合間を縫って、滴る雫の音が聞こえる。

 意味も無く、雨漏る箇所を一つ一つ順に巡る。
 その内の幾らかは新たに修繕されていた。
 ――誰が、いつの間に。
 その答えをとうに持っている様に思われて、
 けれどもしかし、未だ認め切れずにいる。

 伸びる廊下、フラリフラリと歩を進め乍ら、
 躊躇いじみた間を置いて、それから開く扉があった。
 開けようとしない扉があった。

 何かを、誰かを。
 避けながら、けれどもどこか探している様な足取りで。
 男はタライ一つ抱えて彷徨っているのだった。
(3) 2021/07/08(Thu) 2:34:13

【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク

「………、うん……大好き」

素直に気持ちを吐露した。
ニコリとほほ笑む顔は年相応のあどけなさを残していて。

「アキラも、友達なんだ。
 ほかの人を殺したことはいいけど、俺を殺したことについては二人を責めたりはしないでほしい、かな」

死者からの細やかな願いだった。

「ロクもちゃんと生きてここを出てもらいたいから。
 ちょっと気持ち悪いかもしれないけど、ちゃんと栄養取ってほしい」
(-23) 2021/07/08(Thu) 2:34:57

【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ

「……そうかい。
 ほかでもねェお前サンがそう言うんだったら、
 マ、おれがとがめてもしかたねェわなァ」

 毒気を抜かれた顔をして、物分かりのいい事を口にして。
 その実腹の中では、一遍くらいなら恨み言の一つも
 言っちまっていいかなァ、などと思っている。

 それから、カラリと笑って否を返す。
 こればっかりは口先ですら頷く事が難しい。

「ハハ、そいつは無理なハナシだなァ。
 お前サンを食うこたできねェよ」
(-31) 2021/07/08(Thu) 9:21:40

【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク

「いじっぱり……お腹へってるくせに」

少し拗ねた様な物言いをするも、貴方の意思が曲げられないと理解をすれば無理に押し付けようとはしない。
自分だって先生の肉を食えと言われたら空腹でも無理かもしれないし

「ロクは、頑張って生きてね」
(-33) 2021/07/08(Thu) 10:57:50

【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ

「ハ、そいつはよかねェなァ」

 直截的な問いを鼻で笑う。
 男も又、同じ様な消去法で眼前の人間こそを疑っていた。
 ――否、この場の疑いよりも。

「おれァ、こう見えて稀代の臆病モンで。
 人様この手にかけるなンざ、
 とてもじゃねェができやしねェ」

 口の端を吊り上げ、見据える瞳は憎悪で満たして。
 あの子の願いとまるで反する、悪意の滲む言葉を吐く。

「どこぞのお医者サンとは違ってさァ」
(-34) 2021/07/08(Thu) 12:27:30

【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク

「……気が滅入っている方が多いですね。
 ああいや、ミロクさんから聞いたんでしょうか」

手術室で見た事に関して、あの時口止めをしなかった。
既に商人は死を決めていたし、
それに思い至る余裕さえなかったから。
霊魂を頑なに信じない男は、
貴方達が見聞きしたものを信じない。

「この病院に阿片は置いていませんし、
 何より彼自身から
明日死ぬ
と言われていました。
 自殺だと思っていたので、
 まさか協力者がいるとは思いませんでしたけど」
(-35) 2021/07/08(Thu) 12:57:38

【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク

「まず、この病院に阿片はありません。
 在庫を確認なさっても構いませんよ」

血が乾き始めたシーツに鼻を寄せる。
鉄錆の中に、覚えのある臭いがあった。

「……それに。
 死体というのは、見るだけで心を病みますから。
 子供達には見つからない場所で、
 見つからないようにやります」

──白々しい嘘だと、自分でも思う。
自ら協力を申し出たとはいえ、
明治明に殺人と食人を教えたのは自分なのだから。
(-36) 2021/07/08(Thu) 13:02:12

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

あなたの前を黒猫がよぎった。
誰かを思わせるようなその容姿を見れば前足が折れている。

驚いたか唖然としたか、はたまた。
なにか行動を移す前に音もなくその猫を拾い上げる影があった。

まごう事なくあなたの前に死体を晒した男の姿だった。
いつかあったときと変わらぬ表情で、優しく猫をなでている。
左の耳にあるピアスが妙に浮いていた。

「御機嫌よう。
 見えていますよねぇ、ロクさん」
(-41) 2021/07/08(Thu) 15:28:33

【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ

 減ってねェよ、そんな嘘を押し通すには分が悪い。
 ヘラリと笑って誤魔化しかけて――
 続く言葉に、少しばかり強張った。

「……坊チャン、なンでそンなこと言うんだろ。
 哀れみ情け、他力本願。はたまたヒトゴトだからかねェ」

 三日月の口から軽い調子で飛び出す言葉。
 しかしその響きと裏腹、男は心から問うている。

「――なァ、一足先に死んじまったお前サン。
 おれァがんばってまで、生きなきゃならねェモンかなァ」
(-42) 2021/07/08(Thu) 16:44:13

【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ

「ア? ンなもんはじめっから滅入ってら。
 あァ、商人サンから“は”なァんにも。
 聞いちゃいねェよ」

 言葉の繋ぎ目を少ォしだけ強調して、常の顔して笑う。
 死人と口がきけた事、己の正気。
 それらへの半信半疑が、僅かに信へと傾いた。

「ヘェ、死ぬ予定があったンだなァ。
 ……なにがどうして今日だったンだろ」

 白々しさを含んだ、心底からの疑問。
 そういう風には伝わらないのかもしれぬけれども。

 
――男は商人と取引をした。
差し出したのはつまらない話、そのさわり。
求めたのは、命を一つ。■に餓える、その筈だった。
(-44) 2021/07/08(Thu) 16:59:30

【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ

「ッ、ハハ。
 よく言えたモンだ、包帯のガキ巻き込んどいて。
 ……熱のあった、ニエカワクン。
 殺したのはお前とあの子だろ」

 口から洩れたのは空笑い。笑い損ねた儘、問い質す。
 咎めたって仕方の無い事と知り乍ら。

「懐いてたガキ、殺して捌いて。
 腹ァ満たせりゃそれでヨシってか?」
(-46) 2021/07/08(Thu) 17:14:23

【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク

「俺が生きられなかったから……。

 殺されたからとかじゃなくてさ。
 俺はずっと病院と家ばっかりの人生だったし…
 健康で生きてるなら、生きて欲しいなって」

苦々しく微笑み視線を落とした。

「自分の夢、代わりに押し付けてるみたいだけど」
(-48) 2021/07/08(Thu) 18:01:02

【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク

空笑いと問いを、真っ黒な瞳孔が映している。
共犯者の存在が明るみになっていると知るや、
やはり遺書を書いておいて良かったと、安堵した。
あの書き方をしておいて良かったと。
しかし。
どうやら、誰かが潜み暗躍しているらしい。

「あら、そこまでご存知で?
 すみませんね、彼は扱い易かったもので。
 少し脅せば、直ぐに頷いてくれました」

脅した事などただの一度も無い。
そして贄川を選んだのは彼であり、
贄川に致死量の麻酔を与えたのは、自分だ。

彼のかつての行いをも庇えるならば、それでいい。
(-51) 2021/07/08(Thu) 20:35:25

【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク

贄川が自身に懐いていたことは知っていた。
その気持ちを裏切ると知りながら、犯行に及んだのだ。

「……腹を満たせばそれで良し。
 ええ、ええ。そうに決まってるでしょ。

 もしかして、仲良く飢え死にをご希望でしたか?
 でしたら申し訳ない。
 僕は集団自決ってのがね、大ッ嫌いなんです」

どうせ死ぬなら家族と。どうせ殺されるなら、大切な人に。
死ねばそれまでだ。
過去も思い出も、全て始めから存在しなかったことになる。

「誰か一人だけでも生きるべきだ。
 全員で生き延びることができないなら、全員で死ねと?
 
未来ある子供達に、生きたいと願う彼らに、死ねと?


敢えて返答に悩むような物言いをした。
貴方の言うことは正しい。
しかし自らの言うことも正しいと、確信している。


どちらかが間違っているのではない。
これは主義主張の問題であり、
相容れることも、両立することも不可能であるだけだ。
(-52) 2021/07/08(Thu) 20:36:04

【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ

「……そうかい」

 少年の願いに是も否も返せず、曖昧に保留する。
 一人分欠けた死ぬ理由は、直ぐには埋まらず覆せない。

 窓を見遣る。打ちつけられた板か、雨戸か。
 恐らくそういったもので、外は窺えないのだろうけれど。
 ――それから、少年の顔を見て。常の笑顔で話を逸らす。

「坊チャン、せっかくこうして話ができンだ。
 今度こそ東京の話でもしてやろうか。

 お前サンの話、思い出バナシでも夢物語でもいいや。
 そんなのを聞かせてくれるンでもいいけども」
(-61) 2021/07/08(Thu) 21:33:27

【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ

「ハハ、賢しらに言ってくれンじゃねェか。
 全員では生き延びられねェ、それくらい知ってたさ。

 だからおれは食わなかった。
 駐在に頼み事をした。商人と話をした。看護師を唆した。
 ……お前サンらのとこ行かなかったのは、
 あの子らに医者が必要だと思ったからだ」

 大人は建前用意して、小さな子どもから殺していく。
 それを男は知っている。
 然し、殺しに至るまでにはまだ時間があると思っていた。
 それくらいの情はあると信じていた。
信じたおれがばかだった。


「“未来ある子供”、そうだなァ。
 リッパな言葉だ、あんまり正しくって涙が出らァ。

 なあ、賢くてリッパなお前サン。
 ――その中に病人のガキは入らねェのか。
 脅かして唆してトモダチ殺させて食わせンのが、
 “未来ある子供”にすることか?」

 男は、人が人を殺して食う事を嫌悪したのでは無い。
 
大人が子どもを殺した事、別の子どもを巻き込んだ事。

 ただそれだけが、据えかねた。▼
(-62) 2021/07/08(Thu) 22:10:12

【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ

 あの少年は“長くないってわかってた”と言った。
 それが本当なのか、思い込みだったかなんて分からない。

 本当に長くなかったのなら――それは、確かに。
 ある意味で、“■■”だったのかもしれない。
 “苦しまず、■■■■に殺され”て。

 そうだとしたら、……そうだとしなくとも。
 余所者の男の言う事は、子どもが描く様な絵空事だ。
 大人に虐げられて生きてきた
 一人の青年の我儘で、ただの子どもじみた癇癪だ。

 
――――けれども、一つくらい。
この、クソッタレな人生で。
一つくらいは奇跡を願ったって、良かったろう?


「あの子らみんな生かしたかったんだ、おれは。
 ――なァ、お医者サン。
 ニエカワクンだって、生きたかったろうよ」
(-64) 2021/07/08(Thu) 22:16:58

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

 己が手を伸ばすより先、猫を拾い上げた腕。
 辿って見れば、動くはずのない姿がそこに居て――
 あまつさえ、話し掛けてきた。

「…………どォも、商人の兄サン」

 沈黙ののち、慣れた笑い顔を浮かべて。
 片手を軽く挙げて死人に応える。

「死んだクセ、当たり前みてェに口ききやがって。
 あの世は休業中かねェ」
(-66) 2021/07/08(Thu) 22:36:04

【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク

男の見てきた戦場とは。
大人が大人を殺し、大人が子供を殺し、
子供が大人を殺し、子供が子供を殺し、
醜く未来を奪う合う、そんな場所だった。
殺人はどんな経緯であれ、理由であれ、
罪の重みに変わりはない。

命は大人も子供も等しく軽い。


一歩、距離を詰める。

「賢くて立派な大人が、こんな事するわけないでしょう。
 僕は、ただの生き恥曝しです。
 そんな人間の言葉で良ければ言ってあげますよ」

さらに、一歩。

「ええ、
そうです

 そうでもしなければ、生きられない。
 全てを選ぶことはできない。
 未来とは、誰かの可能性を食らうことでしか行けない場所だ」

僅か下にある貴方の双眸を、底無しの深い黒が覗いている。
その視線は黒い雨のように冷えきっていた。

幸福とは限りある資源だ。それを知らないとは、言わせない。

「……もしもできるのであれば、」
(-67) 2021/07/08(Thu) 22:54:12

【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク

「──僕だってねえ、生かしたかったですよ。」


彼の未来を叶えることができたら、どれだけ良かっただろう。
誰ひとり犠牲にならなければ、どんなに良かっただろう。

選ぶことには慣れていた。
同時に、誰しもが選択できないことを知っていた。

否定と選択。難しいのは、圧倒的に後者だ。
だから選んだ。
他の誰かが、こんな苦しみを味わわないように。
(-68) 2021/07/08(Thu) 22:55:25

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「私も視える性質だったのですが、
 ここまで直ぐとは思いませんでした。
 あなたには、会おうか会わないかは悩んでいましたが。

 死んでしまう人に、会っても、何も嬉しくないでしょう?」

ごめんなさい、と呟いて目を伏せた。
たた、やはり見えているのかと、少し満足げに笑った。

「あなたに言われたとおり、
 彼らには食事と未来の足掛かりを配っておきました。
 その上でお聞きしますが、まだ死んでしまうつもりですか?
 飢えて死ぬのを待つのは辛いでしょう、

 私、あなたに死んでほしいと思っていないんです。
 あなたは死んでくれると疑っていませんが。
 取引は、彼らを生かして死ぬことで何も変わりがありませんね?」
(-69) 2021/07/08(Thu) 23:00:40

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「お前サン、あとのことまで手ェ配ってくれたのか」

 驚きに目を瞠ったのち、それをひどく嬉し気に細めて。
 無意識のうち、幾分か柔らかな声を出す。

「……そいつはよかった。
 ロクな生活してねェみてェだから
 どうにかならねェかと思ってたンだが。
 おれァあの子ら怖がらせちまうだけだったからさ」

 それから一転。あっけらかんと答える。
 一人分欠けた、
漸く手にした
死ぬ理由。
 埋まりもせず覆りもしない儘、そこにある。

「ハハ、飢えるかその前に首括るか、
 どちらにせよ死ぬのにかわりはねェかなァ。
 
 ――そうだなァ、お前サンに頼んだのはそンだけだ。
 どうしてあンな死に方したんだか、
 是非にも聞きてェとこではあるんだけども」
(-71) 2021/07/09(Fri) 0:09:42

【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク

「俺の話なんてきっとつまんないよ」

ゆるく顔を横に振る。
少年には、人に話せるような楽しい思い出も、波乱万丈な苦労話も何もないのだ。

「トウキョウの話、ききたいな」

もういけなくなってしまったけど、話を聞くだけで満たされるものもあるだろう。
(-72) 2021/07/09(Fri) 0:26:40

【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ

「お前サンの話も聞かせてくれや。
 ホントにつまんねェかどうか聞いてやらァ」

 次ンときでもいいからさ、と、
 あるかも分からぬ先の事を口にし乍ら、
 冗談めかし、笑い混じりにそう前置いて。

「そンじゃ、おれから話すとするかねェ」

 都会の街並み、行き交う人々。
 見聞きした様々のうち、愉快で明るいことばかりを。
 多少の脚色と誇張を交えながら、面白おかしく――

 少年が耳を傾ける限り、時間の許す限り。
 あれこれと語って聞かせたことだろう。
(-77) 2021/07/09(Fri) 1:55:03

【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ

「そンなら……ッ!!!!!」


 詰まった距離、胸倉に手を伸ばし。
 底無しを睨め付け、絞り出す様に呪詛を吐き出す。

「――――……、
 ……“できるのであれば”なンて笑わせる。
 そうしなかったのは、お前だろうが」

 ギチリときつく握ったシャツ越し、掌に爪が食い込む。

 
これは優先順位の問題だ。
男は子どもを何より優先するものだと考えるけれども、
眼前の人間はそうでは無かったのだろう。

――医者の切り捨てた“病人”は、
男の切り捨てた“大人”に等しいのだろう。

たったそれだけの、大きな違い。
故にきっと、埋まることは無い。


 胸倉を掴む手で一度、体を揺すぶる。
 その手に籠った力は徐々に抜けている。

「……なァ、生かすと殺すを選んだお前サン。
 あの子の未来は、命は。
 おれやお前サンのよか軽かったって、そう言ってンのか」
(-78) 2021/07/09(Fri) 2:19:36

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「理由ですか?」

どういたしまして、と、取引でしたから、と。
淡々と並べてやってきた言葉に優しく囁きかえす。

「あなたが死ぬ姿を見たくありませんでした」

幽霊になって、会話ができるようになるなんて、
生きているときは思いもしませんでしたから。

「でも、やはり、見ることになってしまいそうですね。
 残念です」
(-81) 2021/07/09(Fri) 8:55:37

【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク

共犯者にだけ話したことがある。
ニエカワを救助まで生かしたいなら、
全員分の食糧を掻き集めなければならないと。

薬だけで病は治らない。
それには体力が必要で、その体力を維持させるには食糧が必要だ。

「……言わせんですか、それを」

言わなければ。
肯定しなければ。

「…………そう、ですよ」


絞り出すような声で、漸く、一言呟いた。

天秤が傾いた方を優先した。
ただ、それだけ。
技師が亡き今、自分が一番年嵩だ。
たとえ大人と呼べる歳だろうと、
貴方だって男からすれば子供である。
あの少年一人の未来と命は。
貴方達全員の未来と命より、ずっと軽かった。
(-84) 2021/07/09(Fri) 11:26:02

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「あンな死に方選んだ訳を聞いてンだが――
 ……。…………、――
ぇ、?


 初め、囁かれたそれこそが答えだとは思わなかった。
 だから変わらぬ調子で言葉を紡いで、不意に途切れて。
 沈黙の末、小さな声が口から洩れた。

 半ば呆然とした様体で、死んだ男の顔を見る。
 左の耳朶、光る飾りは妙に浮いていて。

 ――死人ってのは、
 死んだときの恰好で現れる決まりなんだろか。
 そんな場違いな事を片隅で考え乍ら、
 よく回る筈の口は、短く。問い掛けの形に動いていた。
      
こと

「……そンな理由で?」
(-87) 2021/07/09(Fri) 14:26:51

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「はい。
 無駄な、足掻きでしたね、思いついた頃には。
 誰かが誰かのために望む死が他にあるのならば、
 あなたは残る可能性がありました。
 今となっては、わかりませんが。
 私は、生きるよりも大切なことはあると学びましたから。
 あなたが望んだことどおりに運ぶ可能性もありました。

 私は、あなたが望んだ通り、
 子供たちのために死ぬ大人ができたと思っています。
 取引通り、食事と一緒に。
 他の荷物は渡せませんでしたから、遠くへやりました。
 まだ、疑問がありますか。
 生前からいっていたとおりです」

問いかけを繰り返している自覚がある。
死因に関しては、自分は一切関わっていなかったから、……それを気にしているのだろうか?

「首を切り落とされていたことに関してですか?

 ……、……。

 あれは、痛いのも、苦しむのも嫌でしたから」

本当は、理由はたくさんある。
あえて告げていないものもある。
それを生きている目の前の青年に言うべきかを迷い、呟いた。
二度と会えないはずだったのだから。どうせならば。

(-89) 2021/07/09(Fri) 15:03:17

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「死にたく、ありませんでした。
 一人で、……自分の意思で死ぬのが怖くなりました。

 このままでは取引ができなくなると思い、
 死に方を教わって、手伝ってもらいました。

 私の飢えは空腹ではありませんでしたから。
 このままでは約束を違えて、生かそうとしたでしょう。
 だから、殺されました、殺してもらいました。

 最後にほしかったものも、あなたから貰えましたから。
 後悔は、ありません」
(-90) 2021/07/09(Fri) 15:05:07

【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ

「……そうかい」

 突き飛ばす様に胸元から手を離す。
 沈黙の長さ、答える語調。
 何より雄弁なそれらを前にして、虚しさが胸に広がる。

 
これは、余談だけれども。
女の医者――技師と、話をした時のこと。
男は、薬が足りてンなら大丈夫だなァ、と思った。
食う人数を減らすことをとうに決めて、行動に移していたから。
それで足りると、愚かにも信じていた。
その間違いは正されず、今もまだ、信じた儘でいる。


 ダラリと手を下ろして、独り言ちる。
 熱を失ったあの子との会話。尽きぬ悔恨。

「……おれァ、あの子に。
 自分の分まで生きてくれなんて、言われたくなかった。
 自分のこと、……ッ、“食料”なんて、
 そンなひでェこと、……言わせたかなかった」▼
(-95) 2021/07/09(Fri) 18:08:55

【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ

 ベッドの上、シーツに包まれた死人を見下ろす。

 眼前の医者を詰る言葉は――
 そっくりその儘、この男自身にだって言える事だった。
 手酷いエゴだ。
 己が望んだ男の死体を前にして、
 その死を弔うより先に、喪われた別の生を悼んでいる。

「――“仕方なかった”だってよ、お医者サン」

 目を逸らす様に、雨戸の閉まった窓を見る。
 雨の音が、ひどく煩い。

「仕方なかったンだと。長くはねェのわかってて、
 どうせ死ぬなら、みんなが助かる方がいいってさ」

 誰の言葉とも明言せず、そう告げた。
 あの子は恨んじゃいない、なんて真っ直ぐには。
 恨み言を吐き散らした口では到底、伝えられなかった。
(-96) 2021/07/09(Fri) 18:15:09

【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク

その言葉に顔を歪め、強く首を振った。
まるで死者から直接聞いたかのような言葉が、心の傷口を開けていく。

「──……ぁあ、五月蝿い
五月蝿い!!


 作り話なら結構だ!さっさと出て行け!!」

肯定されるのが何よりも苦しい。
自分が殺した人々が、最初から存在しなかったように思えてしまう。

否定され、人でなしと罵られる方が何倍も良かった。
男はずっとそう言われながら、これまで生きてきたのだから。
(-99) 2021/07/09(Fri) 18:50:52

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

 目を逸らしていたそれを正面から突き付けられて。
 指の先から心の臓まで、余さず冷え切っていく心地がした。

 ――そりゃァそうだろう。   、、、
 好き好んで死ぬ程――文字通り、死ぬ程――
 怖い思いをしたい人間なんて、そうそう居はしまい。

「……なンで、そこまでして」

 なのに眼前の男は、それでも死んだと言う。
 死ぬ事より反故にする事の方が重かったとでもいうのか。
 あんなの所詮はただの口約束で、
 舌先三寸、幾らでもカンタンに破れたろうに。

 ――おれが死ぬとこ見たくねェって、
 死んでほしくねェって、なんでそんなこと言うんだろ。

 ぐるぐると糖の足りない頭の中で渦巻いて、巡らして、
 考えるからクラリと眩暈がする。▼
(-106) 2021/07/09(Fri) 20:36:57

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「――だれに、手伝ってもらったんだ?
 あの医者ではなさそうだったけども。

 そンで空腹じゃねェ飢えって、なんのことかねェ。
 ……生かそうとしたって、だれのことを?
 “だから”って、なにがどう、“だから”なんだ?

 そンで。まるで見当がつかねェんだけども、
 ――お前サンのほしかったものって、なんだろ」

 “あれナニこれナニどうなってンの”と
 五月蝿い子どもみたいに、尽きない問いを幾つも重ねた。
(-107) 2021/07/09(Fri) 20:37:33

【人】 遊惰 ロク

>>4
「オハヨウ、お嬢サン」

 ポツンと佇む少女の背後から声を掛ける。
 これまでと変わらぬ笑い顔、軽快な調子で。

 
一つ深く息を吐いた事、それが震えていた事。
笑い顔をシッカリ作ってから声を発した事。
それらは全て、少女の視界の外での出来事だ。
(6) 2021/07/09(Fri) 21:01:27

【人】 遊惰 ロク

>>7 フジノ
 見てねェなァ、と答え乍ら、釣られた様に辺りを見回す。
 
少なくとも、生きている人間の姿は周囲に無いだろう。


「……散歩がてら探しに行くとするかねェ」

 距離を掴み損ねている様子で、
 提案とも独り言ともつかぬ言葉を吐いた。

 少女と面と向かうのは、商人の遺体を前にして以来だ。
 あの時は会話どころでは無かったから、
 もう一つ遡れば無暗に怖がらせてしまって
>>2:104
以来。

 どことなく、気後れしていた。
(8) 2021/07/09(Fri) 22:57:21

【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ

「……だよなァ」

 チラリとそちらへ視線を向けて、それから又逸らす。
 そのまま、淡々と語りかける。

「作りバナシじゃねェって言っても聞かねェんだろ。
 お前サン、耳塞いじまってスグには無理なンだろうよ」

 知った口を効きながら、右手は無意識のうちに耳を擦る。
 過去、幾つも声を聞いた。
それらに耳を塞いできた。


 死人は優しいことばかりを口にする。
 男はそれを知っている。
 
だからずっと只の幻覚だと言い聞かせてきた。
愈々それじゃ片付けられなくなったのは、あの子と話をしたからだ。


「あの子、お前サンのこと嫌いじゃねェってよ。
 そんくらいは覚えててやンな。
 ……そうじゃねェと、浮かばれねェや」

 踵を返す間際、一度だけベッドの上へ目を遣って。
 そンじゃこれにて。ヒラリと手を振り部屋を出て行った。
(-111) 2021/07/09(Fri) 23:32:44

【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク

そうして部屋に静けさが戻る。
肩で息をする男が、一人残された。

「……嫌いじゃないってねえ、言われても」

「好かれる様に笑ってるんだから、当然でしょうよ……」


吐き捨てる様に呟き、作業を再開する。
遺体をシーツで包み終えれば、毛布でさらに覆った。
火葬もできない今、腐敗臭をなるべく広めないようにするしかない。
出来る事と言えば、これくらいだ。

「結局誰に殺して貰ったんですか、貴方」

骸にひとつ問うた後、男も部屋を後にした。
(-118) 2021/07/10(Sat) 6:33:42

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「あなたが、いったんじゃないですか。
 大人は、子供を守るべきだって」
 
きれいに見える言葉を並べて、対面を繕って相手の気持ちに寄り添うのが商人の世渡り。
いくら無愛想でも面白い人間には寄ってくる、主人はそういった。あなたはそう言ってくれましたが、私はいつまで立ってもつまらない人間でしたよ。

「誰に。タマオさんに。
 ものが触れるらしかったので、そのまま頼みました。

 何のこと。
 話せる相手がほしかったんですよ、それだけです。

 誰のこと。
 約束の子どもたち以外に、あなたを考えました。
 限界とはわかりつつ、です。

 なにが。
 だから、子供を害しそうな私は死んでしまったほうが、
 彼らのためになると思いました。

 欲しかったものは……、

 私だけのものですよ」

一つ一つ丁寧に答えた。
あなたが納得しないのをわかりながらそれでも、答えた。
(-119) 2021/07/10(Sat) 6:51:58

【人】 遊惰 ロク

>>9 フジノ
 言われた儘、少女のことを待って。
 返ってきた上着を受け取り、袖に腕を通す。

「おれこそこんくらいしか役に立てねェで。
 ……なにかしようなンざ、思わねェでいいンだよ」

 それに、と付け加え乍ら、
 自然な仕草で少女の頭にポンと手を置く。

「お前サン、なんにもしてねェこたねェよ。
 ホラ、はじめにあのひと見つけてやっただろ」
(10) 2021/07/10(Sat) 10:41:08

【人】 遊惰 ロク

>>11 フジノ
 つい置いてしまった手と、跳ねる少女の薄い肩。
 その反応が反射的なものだと察すれば、
 浮かしかけた手でそっと一度、緩く撫でた。

 それから手を離し、上着のポケットに突っ込み。
 漂う匂いの方向へ顔を向ける。

「……お医者サンかねェ。
 ゴショウバンにあずかろォか、お嬢サン」

 そう言ってフラリと歩き出す。
 
――そんなことを言い乍ら、
この男はここに来てから殆どものを食べていない。
(12) 2021/07/10(Sat) 11:55:30

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

 一つ一つ、キッチリ返された答えを聞いて。
 尚も納得とは程遠くに居る。
近づく必要が、あるんだろうか。


 商人の頭の左っかし。白く光るそれを見遣り乍ら、
 己の右の耳介をトンと指で叩く。 

「そいつのことかい。
 ……ンな大層なモンやったつもりは、なかったんだが」

 叩いた指の、爪の間。
 黒く澱んだ赤色が僅かに残っている。

「おれが、言ったからって。
 それ律儀に守って死ねるモンなのか。
 商人ってのは、……ちげェよな、損が勝ちすぎてら」

 堂々巡り、千日手。
 ……それよかちっとはマシだと思うが。
 あと幾つ重ねれば足りるのか、サッパリ分からない。

「……お前サン、どうして死んでくれたンだろ」
(-121) 2021/07/10(Sat) 12:07:46

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「…………答えることが変わりません。
 誰かから聞いてきますかね?
 私の言葉は正しくないかもしれませんから」

手元の黒い毛玉を離すと、猫は廊下をかけてふっと消えてしまう。

「他に話したいことは、してほしいことはありませんか?

 私先程確認しましたが、あなたの死は取引に入れてません。

 あなたがそういうのでしたら、同じです。
 それこそあなたも死ぬ必要なんてないんですよ。
 律儀に食べないなんて、損な生き方をしていますね」
(-123) 2021/07/10(Sat) 12:25:16

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「『取引だから』『約束したから』、
 それがそンなに大事なことかねェ」

 駆けてった猫を目で追って、
 消えた辺りを見つめ乍らポツリポツリと言葉を吐く。

「……産みの親は顔も名前も分からねェ。
 上のきょうだいはいたらしいが覚えちゃいねェ。
       
 とこ

 クソみてェな孤児院で何遍も盗みはたらいて、
 隠すのばっかりハンパに上手になっちまったから
 養子にとられてあいつらおいてく羽目になって。

 銭盗って逃げても、女子ひとり迎えにいけやしねェ。
 ――そンで逃げ込んだ先でガキも守れず、
 手ェ汚さずに人様死なせた。

 こんなロクデナシ、生きてく必要もなかろうよ」

 
いつかの問いのやり直し。
あの子らが生き延びて満たされて、おれも生きてる未来の話。
夢物語だと思ったから、簡単に答えられた。
男の出した本当の答えは、『そんな未来はやってこない』。


 ふっと顔ごと視線を動かし、琥珀を見つめる。
 紫に黒を僅かに落とした様な、暗い色した瞳で問う。

「なァ、商人サン。『取引』すりゃァ、おれのこと。
 お前サンが死なせてくれんのかなァ」
(-138) 2021/07/10(Sat) 14:53:32

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「ミロクとしての生き方に、それしか有りませんから」

"ミロク"は"商人としてもらった名前"だ。

「あなたが"目的"と"言い値の金銭"を払ってくれるのならば。
 取引は出来ますよ?
 私を、納得させられる目的ならば、ですが。

 それがあなたに必要なことならば、
 私は叶えてあげたいですね。
 目的に、倫理を問いはしますが、
 取引に信頼と倫理は関係ありませんから」

どうしてそう思ったのか、あなたに訪ねるでしょう。
隠し事をさせず出来る限り納得するまで問うでしょう。
その結果与えるものが凶器でも、罪でも、死でも。
取引として渡せる物ならば、私は、与えるのでしょう。
(-139) 2021/07/10(Sat) 15:23:53

【人】 遊惰 ロク

>>15 【調理室】
 少年の口振りに疑問を覚え、
 何とはなしに出入り口の辺りを見る。

「……お医者サンはいねェのか」

 それから、皿に置かれた肉、少年の仕草を見て。
 ニカリと笑みを浮かべてこたえた。

「そうだなァ、腹ァへっちまった。
 おれもひと切れ、もらっていいか?」

 
……それが“何”の肉であるか、少年がした事。知っている。
全てでは無く、憶測も多分に含むけれども。
(16) 2021/07/10(Sat) 15:55:16

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「生き方、生き方ねェ。
 それ言うなら、おれァロクでもねェ生き方しか知らねェや」

 上着のポケットに手を突っ込む。
 体を揺すって、弾みをつけて口を開く。

「一緒に育った子らがいんだけども。
 あいつら、死んでたんだ。おれがあそこを出てスグに、
 火事でみィんな死んじまったんだと。

 ……おれァそのこと知りもせず、他人と手紙で話してた。
 二十歳になったら会いに行くって、
 ハハ、そんな約束、する相手ももういなかったってのに」

 空笑って、ポケットの中、見えぬそこで手を握って。
 あと一年もなかったのになァ、と呟いた。▼
(-146) 2021/07/10(Sat) 17:15:54

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「たまにあいつらのことは見えてた。
 おれのこと見て、心配そうな顔してんだ。
 寂しくってマボロシ見てンだなァって思った。

 ――あいつらが死んでたの知った日からかなァ、
 これまで静かだった癖、口きく様になっちまって」

 右の耳介を一度なぞる。
 捨てようとした銭の代わりに色取り取りの石を選んだ理由。
 “死人に強請られたから”なんて言える筈も無かろう。

「おれの頭がオカシイからだと思ってた。
 ……今もちっとはそう思ってるけども」

 商人の頬の辺りに伸ばした手が、空を切る。
 触れられないのは本当の本当にそこに居ないからで、
 全て妄想でしかない可能性だって大いにあるのだけど。▼
(-147) 2021/07/10(Sat) 17:17:16

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「でもお前サン、おれの頭ン中から
 出てきたにしてはややこしいんだよなァ」

 指の先、透けた耳飾りを見てヘラリと笑う。
 まさかこんなものをつけて死んでいるとも、
 つけた儘出てくるとも思わなかった。

「このとおり、おれには後も先もねェんだけども。
 納得してくれるかねェ、お前サン」
(-148) 2021/07/10(Sat) 17:18:11

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「……触れたいのなら触れますか?」

男は青年の空を切ったあとの手を掴んだ。
体温も何も感じられない。ただの手。
確かに実在し、今だけは強く握り返された。

「気狂いと言われるぐらいの思考をしていますが、
 この社会に暮らして問題のない教養はつけました。
 だから、信じてくださいね。世迷言ではないと。

 私は死んでいて、あなたは生きています。
 今までのものが幻覚だとしても、今だけは本物です。
 そして、今、
一人分の命の重さ
だけで、ここにいます。
 わかりませんよね。
 私も、こうなるまで知りませんでした。

 今の私は、
 
 誰か一人を死の世界に誘うために存在しています。
 同時に、連れていけばもう、口を利く事はないのでしょう」


「私が差し出せる最後の価値です、もらっていきますか?」
(-153) 2021/07/10(Sat) 17:56:32

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

 突然掴まれた手に、ビクリと肩を震わせる。
 熱を失った、冷たい手。
 ジッと見つめて、確かめる様に緩く握り返す。

「……お前サンきっと、
 頼んだらこの手で殺してくれんだろな」

 そうしてその“最後の価値”とやらを差し出して、
 跡形も無く消えてしまうのだろう。

「――もらわねェよ。ちいせェガキじゃねェんだ、
 手ェ引いて連れてってもらう必要はねェや」

 握られた手から力を抜いて、笑いかける。
 いつものカラリとした笑い顔――
 ――を作ろうとして、眉の下がってしまった様な顔。
 下手くそに笑った顔の儘、質問を一つ投げかける。

「……ひとつ、言ってもらいてェことがあったんだが。
 “誘う”ってのに、そいつは数えられちまうのかなァ」

 
殺してくれと死なせてくれは、似ている様でまるで違う。
――欲しいのは、望むのは。
少年一人分で欠けて、広がった。理由を埋めてくれる事。
(-156) 2021/07/10(Sat) 19:19:58

【人】 遊惰 ロク

>>17 >>18 >>19 【調理室】
 少年の言葉に、僅かに笑みを濁らせる。
 この状況だ。言っている意味は直ぐに分かった。

「そうかい。せっかく焼いてくれたんだ、
 “会いに”いくのはこれ食ってからにしようかねェ」

 イタダキマス、と皿の上に手を合わせてから。
 薄い肉を一切れ、口に放り込んで咀嚼する。

 
――嚥下しづらいのは、込み上げる嘔吐感は。
久しぶりの食事に体が驚いたからかもしれないし、
肉の正体を思って心が拒絶していたからかもしれない。
……どちらでも良いと思った。


 この場で男が口にしたのはきっと、その一切れだけだ。
 空腹を満たすための食事では無いから。
(20) 2021/07/10(Sat) 19:38:48

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「……意地悪をしました。
 ロクさんがそう言ってくれると思ったので。
 死んでほしくなくて。……伝わればいいと思いました」

今までよりも言葉に感情がこもってしまう。
取引に納得ができなくても、男は応じてきた。
だけどもしかしたら、やめてくれるかと思って魂を売った。
結果は……願ったとおりだった。
あなたが悲しそうな顔をしていなければ。


「数えませんよ。
 ……私、その力がなくともあなたを殺せますから」


拗ねたように告げる言葉はあまりに物騒で。
きっと本当のことなのだろうと予測できた。
先程よりよっぽどわかりやすくあなたからそっぽを向いて、
聞きたくない言葉が訪れるのを恐れている。


もう隠す必要はない、ほしい言葉はもらってしまった。
一度でも、この問いに断られた事実が何よりも嬉しかった。
だから、彼が望むままに取引ができて、叶えられるのなら。
それはきっと自分にとって尊い想い出になると思った。
(-158) 2021/07/10(Sat) 19:48:51

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「……、ハ、」

 端の吊りあがった口から、
 笑いとも溜め息ともつかぬ吐息が洩れる。 
 クロスグリの瞳がグシャリと歪む。

「……、自分の分まで生きてくれってさァ、言われんだ。
 恨んじゃいねェって、そればっかし、」

 胸が塞がって、喉が詰まる心地がする。
 らしくも無く訥々と、途切れがちに言葉を紡ぐ。

「――おれはもう、終いにしてェのに。
 これ以上、生きてたって。しかたねェってのに」

 死人の言葉は呪いだ。それを捻じ伏せるに足る理由も、
 生きている人間が一人減る毎、薄まって――
 いつの間にやら、消えてしまった。

 最早これは、誰かの為の死では無くなってしまった。
 ……男が死なずとも、残った子どもは生きていける。▼
(-161) 2021/07/10(Sat) 22:27:38

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

 昔々に死んだ子どもらも、ここで死んだ少年も。
 優しい事ばかりを口にして、
 誰一人として言ってくれはしなかった。

『死んじまえ』
って、言ってくれ。
 ……頼むから、
おれのせいで死んだクセ、

 “死んでほしくない”なんて、
 そんな、……ッ、訳のわからねェこと、言わねェで」

 たった一言で良いんだ、     
楽になれる

 そうすりゃ全部を振り払って、漸く死ねる。

「……もう、痛いのも、苦しいのも、……いやだ……」


 俯いて、左手で目元を覆う様にして。
 草臥れ切った大人の様な、怯え切った子どもの様な。
 消え入りそうな声で幽かに呟いた。
(-162) 2021/07/10(Sat) 22:28:33

【人】 遊惰 ロク

>>21 >>22 【調理室】
「――ゴチソウサマ」

 机に頬杖をつき、二人が食べ終わるのを待ってから。
 
もし、全て食べ切ろうとする少年が苦しげであれば、
食べる量を減らすため多少手伝っただろう。


 使える水も限られている。
 軽く濡らした布で皿を拭い、重ねて。
 クルリと振り返り、明るい調子で声を掛ける。

「そンじゃ、お医者サンのとこいくかァ」

 そうして少年に案内を任せ、その少し後ろを、
 ポケットに手を突っ込んでフラフラと着いていくだろう。
(23) 2021/07/11(Sun) 0:22:05

【人】 遊惰 ロク

>>24 >>25 【手術室】
 静寂の中、手術台に横たえられた骸へと歩み寄る。
 その首に残る痕を眺め、争いの跡が無い事を見てとって。

「“手伝った”のは、お前サンかい」

 寂しげに佇む少年の方へ半身で向き直り。
 暗い色した瞳に少しの怒りと哀しみを混ぜ込んで、
 その癖いつもの笑い顔、軽い口調でそう問うた。
(26) 2021/07/11(Sun) 10:31:45

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「"愛されて"いたんですね」

愛が呪いになる、皮肉で悲しい物語。

「『待っているだけの人達にも何かが起こるかもしれないが、それは努力した人達の残り物だけである。』
 あなたがいたから彼らは生きていました」

泣き叫びそうな少年を掬うことは。
新たな呪いをかけることに繋がるだろう。

「『他人のための行いにこそ価値があり、それが人生の重要な秘訣のひとつだ。』

 あなたには価値があります。
 誰よりも、してきたことはあなたが知っています」

濁った感情と混ざり思考を埋め尽くして。
慰めは沈殿物のように空虚な胸の隙間に流し込まれていく。

(-174) 2021/07/11(Sun) 11:12:46

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「…… しています」


ぽつり。
瞬きをする音が聞こえるような静寂がおとずれた。

「貴方が生きた人生に納得するのなら死んでしまいなさい」


「『よく生きることは、よく死ぬことでもある。』
 貴方がよく生きてきたことを私は記録しました。

 人間は、愛されているうちに死ぬのが一番だと思います」

『私はあなたを愛しています』


これが導かれた善と、正しさ。
私の倫理でした。
(-175) 2021/07/11(Sun) 11:35:51

【人】 遊惰 ロク

>>27 >>28 【手術室】
 揺れる瞳を見下ろす。
 少年の傷口に触れあぐね、深くを問えなかった。
 只、己と幾らか近しいのだろうと、そう思うだけで。
 知ったのは、事が起こり終わってから。

「――お前サンのトモダチから」

 何とも言えない顔で、それだけを口にした。
 “骸に聞いた”、そんな荒唐無稽を。
(29) 2021/07/11(Sun) 12:50:43

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「――――ッ、」


 胸の底を温く満たす様な、
 柔らに撫ぜる様な慰めの言葉。
 『聞きたくない』とばかりに力無く首を横に振る。

 ――そんな大層な人間じゃ無い。
 どんな行いをしたところで、何にもならなかった。
 実を結んだのは、ロクでもない事ばかりで。

『            』
 

 ゆるりと顔を上げる。
 揺れる十字架の、金具の擦れる音が響く。
 そう錯覚する程の静寂。

 幾らか上方の琥珀色を見つめる。
 齎されたそれは求めたものと近い癖、少し違っていて。
 ――この兄サン、意地悪だなァ。

 人生に納得するのなら、だなんて。

 虐げられて、騙されて、喪って。
 拾い上げる先から取り溢し続ける様な人生だった。
 こんなもの、納得なんて出来ようものか。


……けれども。
▼ 
(-178) 2021/07/11(Sun) 14:52:43

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

けれども、恐らくこれ以上は、無い。
今このとき以上の幸いは、やってこない。
それで、終いにするには十分だろうと思った。


 目を細めて、酷く満足げに、
 これ迄で一等嬉しげに――

「ありがと、兄サン」

 満たされ切った顔して笑う。
 それが、青年の出した答えだった。

――これはきっと“納得”とは違う。
今ここで、生を手放すことを許された。
そんな身勝手で手酷い、 の受け取り方。
     
……漸く、空いた穴が満ちた。
(-179) 2021/07/11(Sun) 14:53:11

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「そうですか。
 それなら、―――あなたが生涯を終えるそのときまで。

 一緒におしゃべりする時間はいただいてもいいですか?」

 今こうやって話せているのは奇跡なんだろう。
 死者と生者が当たり前のように交わる世界を見ていた男にとって、
 別れが惜しく感じるのが死んでからだなんて。


「私、みえる方にしかみえないと、やっと学びましたから。
 どこにいても、問題ないですよね」
(-180) 2021/07/11(Sun) 15:40:44

【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロク

「──、」

絶句する。
声さえ聞こえぬこの現状。逃げてくる者が出ている程のこの環境。
手を引くよりも、自らがくたばる可能性の方が大いにある。

「……お前は、俺に、死ねって言ってるのか……?」

地を這う低い声が溢れて進む。
掴んだ藁は、釣針は、それはそれは極めて不安定。

「──もういい。聞こうと思った俺が馬鹿だった」

そう吐き捨てて、今度こそ奇術師に背を向けて去るだろう。ふらふら、ふらふら、まるで逃げ出すかのように。

激流に呑まれ揉まれて溺れて沈む。
脳裏に響く奇術師の声に苛まれ、もう真っ直ぐ歩くのも困難だ。
かき乱された心を押さえつけるように空いた片手で胸を押さえながら男は進む。

とある日のことだった。蛙が流されるまで──あともう少し。
(-183) 2021/07/11(Sun) 15:52:49
ロクは、とある日の事。ヒラヒラ手を振り見送った。サヨウナラ、お兄サン。
(a5) 2021/07/11(Sun) 16:03:18

【人】 遊惰 ロク

>>30 >>31 【手術室】
「まァ、そうそう信じられるモンでもないわなァ。
 おれも正直、自分のアタマは信用ならねェ」

 だから気の違えた男の戯言と思ってくれても構わない、
 そんな風に前置いて。

「“友達”だってよ。責めないでやってくれ、だと」

 少年に向かって語る合間、少女の方をチラリと見る。
 知らせぬ儘、聞かせぬ儘でいた方がいいのかもしれない。
 けれどもきっと、遅かれ早かれだ。
 その時に、只の罪として背負うくらいならば――

「……病気で先が長くねェこた分かってて、
 どうせ死ぬならお前サンらが助かる方がいいってさ。
 食ってやらねェ方が恨まれちまう勢いだったなァ」▼
(32) 2021/07/11(Sun) 16:29:13

【人】 遊惰 ロク

>>32 【手術室】
 そうしてもう一つ。己への言葉を彼らへ転嫁する。
 それが、祝福にも呪いにも。如何様にもなると知り乍ら。

「“頑張って生きてね”とも言ってたかなァ。
 ――あの子、恨んじゃいねェよ。
 トモダチのことも、センセイのことも」
(33) 2021/07/11(Sun) 16:29:56

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「……、問題は、まァ、ねェけども」

 目を逸らし、歯切れ悪く答える。
 好意とやらは肌慣れず、どうにもこうにも据わりが悪い。

「……そンなら暇つぶしの相手、してくれ。
 もうちっと――助けがくるまでは生きねェとだろうし。
 
……あの子らほっぽり出して死んじまうのは、さすがになァ


 ぼやく様に呟いてから、ヘラリと笑いかける。
 肩の荷を下ろした、年相応の緩んだ笑顔。

「――そンじゃ、なにから話すかねェ」

 暫くは傍に居るらしい彼と、終わりの時まで。
 好きなこと、嫌いなもの、他にも沢山。
 互いのこれまでと、限りのあるこれからの事なんかも。

 暇さえあれば、どこででも話しているのだろう。
(-186) 2021/07/11(Sun) 17:41:10
遊惰 ロクは、メモを貼った。
(a9) 2021/07/11(Sun) 18:01:59

【独】 遊惰 ロク

/*
>>@3 >>@4 >>@5 >>@6 >>@7 >>@8
良い死、ありがとう… 嚙みしめて何度も読んでいます
(-188) 2021/07/11(Sun) 18:26:31

【神】 遊惰 ロク

「――……だよなァ」
「アハ、そいつは……」
「……お前サン、……――」


 いつかの時間。
 視線を上向けて、
商人
と話をしている。

 
死人の姿が見えない者からすれば、

 虚空へ向かって一人で相槌を打ったり、
 語り掛けたりしている様にしか見えない。
(G0) 2021/07/11(Sun) 18:52:03

【独】 遊惰 ロク

/*
>>c6
>結構、かなり、ながく、ずっと。

ふふってなった 可愛くて好きだな…
(-190) 2021/07/11(Sun) 19:29:14
 




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生存者 (2)

フジノ
5回 残 たくさん

新○秘○昼置夜返

ロク
13回 残 たくさん

後ちっと生きるか

犠牲者 (3)

アユミ(2d)
0回 残 たくさん

 

ニエカワ(3d)
1回 残 たくさん

 

セナハラ(4d)
0回 残 たくさん

休みだ太郎

処刑者 (3)

ハルカゼ(3d)
3回 残 たくさん

 

ミロク(4d)
0回 残 たくさん

 

メイジ(5d)
19回 残 たくさん

生きてる太郎

突然死者 (0)

舞台 (2)

タマオ
1回 残 たくさん

どこかにいます。

クレイシ
0回 残 たくさん

俺は置きレス太郎

発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















(0.17 CPUs)
運営 moonpupa
人狼物語 by あず/asbntby
人狼議事 by ななころび
トップバナー画像 by naomyplum
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Schwarzwald(黒い森) by hagios
トロイカ TYPE:А / 哀愁のタタロチカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
ようちえんせんき かりんか / ハロリンカ / 凍れる水車 by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 / 少し大きな霧雨降る街 / 蒸気満ちる宴 by きりのれいん
メトロポリス / バビロン / ギルガメッシュ / Valhalla by すむろ水
ひなだん by hinaki
壱番街 / 壱番高校 by 壱猫[onecat]
外道大戦 by mtmt
都道府県キャラセット by kairi(企画代表)
繋<つなたま>魂 / 班帝家の一族 / H)SOCIUS(A by めいあ
もふぁんたじぃ / もふぉれすと by ほのゆる
Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
夜月町 by 夜月けい
南区 / 古今東西 by 南
IRO-COLORE(いろころる) by Izuya, 南
お茶会 / 演奏会 / 花見会 by ゆひろ
GNL / GNL+ by guiter-man
ジランドール / イルミネーション by may-co
シキメグリ by afinter
-汝人狼也-人物画 by 878, かんこ
closure / closure' by 閉
Emoricu / Cumorie / 黎明街 by milk_sugar
ワンダーズ言戯団 by pike
宝石箱《Jewel Box》 by 宝石箱制作委員会
文明開化 by sin
カティサーク by apricot with y_hyuga
月狼学園 / 人狼署 / 狼達の軍歌 by apricot
花一匁 / 桃酔郷 by さね
po!son / Girl's Talk by pure_g
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rhizome by CH3COOH
曲芸会 / 曲芸会Hello! by otokasa
AtoZ by 築
瑞洋館 by ういろ
LastSunday / HeaVen by 志摩
かくりよ by plmi
桃色concerto by 桃昆布
狼兎 by クロマ
人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
bAroQue / tradimento by souya
Bokuyume. by 卜部
FGOキャラセット by 有志一同
魔法少女は眠らない by 魔法少女チップ企画
Liberte by みぃな
噛志野医院 by manamiz
メギド人狼 by メギドチップ企画
absolventi by ぶんちゃん
歳時抄 by 小由流
文アルセット by 文アルセット企画
荘園パック by ARC(企画代表)
Friends by 真知
城下町の酒場 / 大神学園 by じっぷ
エッグ by 朧恩
ぐれすけ・ぷらす by 純
ニューホライズン by youden
バーバチカ / プトロレ by たべ
ユメツナギ by 天瀬春日
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御常紀学園 by HS_29
オハナシノクニ by オハナシノクニ制作委員会
Fragment of Jewels by 粉海月
花園女学院 / 他種族孤児院 by はこみ
xxxx組 by サイコ瓦
おりふし学園 by めんるい
Fairytale Syndrome by hTuT
Salute by むくっこ
Le parterre by イヌバラ
Troopers by 人類管理連合
お野菜キャラセット画像 by 無料素材倶楽部
Siuil a Run by 匈歌ハトリ
紫煙をくゆらせ by 空砂
RocketPencil by 山本羅刹
エトリエ / エトリエ・戦国 by とり
ボワボンボン by あとらそふと
古の迷宮 by とり夫
JEX Online by katarazu
煌夜の決闘 by ジュエルセイバーFREE
こだわりアイコン by fatcow
トランプ画像 by しろま空間
リンソン by moonpupa