【人】 羽井 有徒── BAR ── ハハ、嬉しいことを言ってくれる。 それなら、俺も寂しくはないな。 [にっこり笑う真由美の答え。 満足そうに笑うと、クっとグラスを傾けて透明なでも酒を喉に通す。] 葡萄畑か、そのコースも良さそうだ。 沢に沿ったコースとかほかにもいくつかあるみたいだし。 また明日も行くかい? [自分はといえばここに滞在しているうちは毎日でも乗りに行こうと思っていた。] (624) 2020/07/28(Tue) 19:52:10 |
【人】 羽井 有徒[都内かと聞いた問いへ濁した答えは特に気にすることもなく。 もともと詮索のつもりで聞いてわけでもなし。] いいところか。 上階にあるプールなんかは夜にいくと結構いい。 ああ、沢の蛍は綺麗らしいな。 まだ、見てないけど。 [あとは、街に出れば結構大きなショッピングモールや大学なんかがあって、それから不思議な洋館や高台の神社、それに少し行けば海があるらしいこと。学生が多いのもあってかお洒落なカフェやお店が多いこと。 そういう、ここ数日で見聞きしたことを話したが。] でも……ただの街だな、俺にとっては。 [最後に小さく呟いた。 どこにでもある、少しにぎやかな街。 誰かがそう言うような特別な何かはどこにもない。 小首を傾げる真由美に、一瞬陰った顔をすぐに取り直し微笑んで見せた。] (625) 2020/07/28(Tue) 19:53:01 |
【人】 羽井 有徒[ふと、思い出したことがあった。] そういえば、明後日だったかな。 たしか河川敷かどこかで花火大会があるらしい。 [この如月町主催の花火大会。 このホテルでも浴衣なんかの衣装の貸し出しがあるってことで、もしかして知ってるかもしれないけど。] あ、もう誰か一緒に行く人が決まってるとか? [そうであれば「寂しくは無いわ」の言葉の意味も違ってくるか。]* (626) 2020/07/28(Tue) 19:53:27 |
【人】 羽井 有徒── BAR ── そ、予定があるっていうのは良いことだ。 [そう、自分みたいに決めたルーティーンを守るのとは違う。 ”共有”する誰かと何かをするということ、それを喜ばしいと思えること。] それじゃ、明日はジェシーに乗ろうかな。 [残念そうに微笑む真由美に得意満面という笑みを見せる。 ─── 悪いなギンザン、男は誰だって可愛い女の子のほうがいいんだよ。] (645) 2020/07/28(Tue) 20:47:26 |
【人】 羽井 有徒なあ、真由美って普段なにしてるんだ? [ 『市村 真由美』その名前しか知らない、歳も、住んでる場所も。それは、ただの宿泊客同士だから当たり前のことだけど。] そういえば、そういう話してなかったな。 ─── 自己紹介的なやつ。 [積もる話というわけではないけれど、ふと、気になって聞いてみた。]* (652) 2020/07/28(Tue) 20:51:13 |
【人】 羽井 有徒── 沢 ── [その質問は失敗だったか。 ついさっきまでご機嫌だったのに、急に唇を尖らせて。 蛍を追って先をいく真由美の背中を見ながら、首筋を手でさすった。 「色眼鏡で見られるの。好きじゃないから。」 つまり、そういう仕事なのだろうか。 浮かぶのは自分の店のこと、夜の街で男たちの欲求を満たすための。もしかして真由美もそういう店で働いているのだろうか、と。] ……わかったわかった。 [手招く真由美に笑顔で答えて、でも足取りはそのまま。] (683) 2020/07/28(Tue) 21:42:47 |
【人】 羽井 有徒[それは美しい光景だった。 幻想的?神秘的?いいや、ただただ美しいという形容以外に何も必要ない。] …………… [発する言葉もなく。 ただ目を細めてその光景に見入る。 明滅する蛍の光、それは街のネオンなんかよりもずっとずっと綺麗で。] 星が降りてきたみたいだな。 [そんなこと、ガラにもなく口走っていた。] (684) 2020/07/28(Tue) 21:43:33 |
【人】 羽井 有徒[それから、真由美の言葉に目を丸くした。 意外だったから、真由美が保育士であることがではないけれど。 だから、思わず笑いだしてしまった。] プ……ハハハ [─── ああ、馬鹿みたいだな。 そう、色眼鏡で見られることが好きじゃないといった真由美に自分は真っ先に夜の女であることを想像した。 偏見なんてものはどんな職業にもある。 保育士と聞けば「優しい」とか「母性的」というイメージ。 それを嫌っただけかもしれないのに、自分は自分の世界に持っている偏見を思い浮かべたのだから。] 羽井 有徒(はねい ゆうと) 32、職業は飲食経営。 独身、恋人なし。 [すっと手を前にだすと指先に蛍が止まった。]* (685) 2020/07/28(Tue) 21:46:07 |
【人】 羽井 有徒── 蛍の沢 ── [やっぱり怒られた、それはそうだ。 でも、顔は笑ったまま元に戻ることはなく。] ごめんごめん。 別に真由美のことを笑ったわけじゃなくて。 [でも、今度はそのどこか子供っぽい怒り方に笑ってしまって。] モテそうだもんな……真由美先生。 [ちゃんと意味を理解してるってわかるように応える言葉。] (701) 2020/07/28(Tue) 22:27:19 |
【人】 羽井 有徒[指先に泊まった蛍が光を帯びて。 しばらくそのまま指先でその黄色の光を点けたり消したり、そうして指先に飽きたのか蛍は飛び去ってしまったけど。 でも、自分の視線は蛍ではなくて、それをじっと見ていた真由美に向けられていた。 だから、ベって舌を出して手を取る真由美に苦笑いのような照れ笑いのような笑みを向ける。] どうやら俺の部屋からも花火が見えるらしくて。 ゆっくり眺めようかとおも思ってたんだが。 [でも、誰かと『感動を共有』できたら、きっとそのほうが楽しいのだろう。] 真由美のそれは、……誰かと? [返ってこなかった問いかけの答えをもう一度確かめながら。] もし誰かと二人でなら。 ……花火を見に行くのもいいかもしれないな。 [と、今度は真由美ではなく、蛍を目で追いながらそう言った。]* (702) 2020/07/28(Tue) 22:28:34 |
【人】 羽井 有徒── 蛍の沢 ── ……残念、いけると思ったのに。 [言葉通り残念そうに、でも予想通りって顔で笑う。] 犬はいいな。 でも寂しさが埋まって満足しちゃうと駄目らしい。 [何が駄目とは言わず。 なお、実はすでに犬を飼っていたりする。 今回の休暇は知り合いに預けてきているわけだけど。] (736) 2020/07/28(Tue) 23:40:35 |
【人】 羽井 有徒[目を細めてその光景を見ていた。 くるりと翻る真由美、その周りを蛍が飛んでいて、そう確かに。] ああ。 ……綺麗だ、本当に。 [言葉では伝わらない。 だから、素直にそう言葉にした。 何が綺麗だったのか、その意味が彼女には伝わらなければいいと。] (738) 2020/07/28(Tue) 23:42:04 |
【人】 羽井 有徒[それほど離れた街じゃない。 でも、きっと、今のままだと多分……。 乗馬クラブへの入会を渋っている理由もまたそれ。 きっと、この街に二度と足を踏み入れることはないだろうという予感がある。] それは……良かった。 俺もこの街は嫌いじゃない。 [決して嫌いじゃない。 良い休暇を過ごすことができているし。 でも、それでも素直にこの街を気に入ることができていない。]* (739) 2020/07/28(Tue) 23:43:03 |
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