【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ「"一時的"におおよそ、"すべて"です」 あなたに告げた効果は、満足してもらえただろうか。 冗談を言っているような表情でも、声色では無かった。 万能薬とはいわず、一時的というものが酷く引っかかる。 (-207) 2021/07/04(Sun) 5:00:20 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「生きてノウノウとあの子らの骸漁るよか、 死んじまうほうがよっぽど良いに決まってらァな」 アハ、と笑い声を零して目を細める。 長々と語った青年の、結局のところの“理由”と“倫理”は。 恐らくきっと、これ一つに集約される。 青年にとっては奇跡に等しく、他の何より価値あるもの。 「大人は子どもを守るモンなんだろ」 (-209) 2021/07/04(Sun) 5:12:50 |
ミロクは、タマオに手を振った。 (a21) 2021/07/04(Sun) 5:13:10 |
【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ「あるんですよ」 そう言いながら二人で廊下を歩き。空き病室へ。 扉を閉めて、電灯がつくのかわからないが部屋に灯りを灯せば、 鞄の中身からお茶の缶詰のような物を取り出した。 「正しい効能をお伝えします。 私は医者でも無ければ、専門家でもありませんので ……商品として確認されている事柄のみしかお伝えすることしか出来ませんが」 お約束をしてください。 「お医者さまの方々にはどうか知らせないでくださいね」 そんな前置きを置いた。 (-213) 2021/07/04(Sun) 5:48:21 |
【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ「身体の痛みやだるさが軽減される薬のようです。 服用直後、正気を一時的に失うことになります。 正気を失うという効果にいくらか症例があります。 快楽を得る方も、心地よい眠気におそわれて そのまま意識を落とす方もいます。 振れ幅の大きなある"薬"ですね。 成分的に症状が治るとされています。 ですが長続きしないらしく、完治するまで定期的に接種をしなければならないでしょう」 男が取り出すのは、ちまたでいう【阿片】だった。 もっともそれを田舎の少年が知っていると思わない。 それを使うことが正しいか正しくないか、"治療"であるかなんて考えていない。 一時の気の楽を与える薬として適している事を男は知っていただけだ。 (-214) 2021/07/04(Sun) 5:50:17 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「そうですか。 それなら、最後に、いま浮かんだ疑問点を証明してください。 いつかあの子達が助かって、すべてが恵まれたとき。 もし、あなたがまだ、生きていたら。 未来のために、あなたは、大人だから、 私以外と死のうとしますか?」 (-218) 2021/07/04(Sun) 6:08:37 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「しねェなァ」 最後の問いを頭の中で並べて揃えて整理して。 男にとっての単純明快な答えを口にした。 「食いモンが足りねェわけでも、 食い扶持減るわけでもねェんだろ。 ――そンときゃァ、そうだな。 土産話でも持って遊びにいきてェかなァ」 (-219) 2021/07/04(Sun) 6:35:25 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「なんだ、それなら良かった」 ひどく安心したように笑って。 「取引、いたしましょうか」 たった一つ、あなたに隠し事をしています。 「あなたの名前は、なんですか」 たった一つ、あなたに伝えたかったことがあります。 「共に餓える予定のある人のことぐらい、知りたいですよね」 たった一つ、様々なたった一つがこの取引で生まれました。 「忘れることもないですから、本名があれば教えて下さい。 断ってくれても構いません」 (-220) 2021/07/04(Sun) 7:04:39 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク 商人がそんな風に笑う理由が見当も付かず、 その相好をただキョトンと見つめるばかり。 「いいのかい」 念を押す様にそう言って、 青年は漸く、ほんの少しだけ肩の力を抜く。 リク 「おれの名前かい? ……六。 シカシまァ、覚えてくれンならロクのがいいや」 それから同じ問い掛けを。 「――ミロクサンだっけか。ハハ、似てンなァ。 他に名があンなら知りてェんだが、どうだろ」 (-221) 2021/07/04(Sun) 7:41:16 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「……、ありませんよ」 「残っているのは偽名だけですね」 また何か言おうとして口を閉じる。 「もう、お話は大丈夫です。 食べ物の件ですが、増やすと不公平が生まれますから。 気をつけて配布することにしましょう」 「……、……」 「六さん、記録しました。 対価をいただきありがとうございます、またのご利用を。 最初は興味もなく、今もそこまで、かなり、一部に気乗りではないですが」 「楽しかったです」 (-224) 2021/07/04(Sun) 12:27:45 |
【人】 商人 ミロク男は、ここに来たときにはあまり行われないかと思った取引を、いくつかすることができた。 一度前もって告げたあの言葉が効いているのだろう。 得られた対価は、男にとっては大きいものばかりだ。 一つは。 少しだけ。名残惜しさを感じさせるものだったが。 技師の女性は先程、名前が似た青年と話していたように思えたが何処にいるのだろう。 また受付に戻っているだろうか、男は病院内を歩き回った。 (77) 2021/07/04(Sun) 14:17:09 |
【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロク灯りをともしても、部屋は薄暗い気がした。 ぴょんと病室のベッドの上に乗り、膝を抱える。 ぼんやりと照らされた缶詰を首を傾げて眺めた。 「……お医者さまに話しちゃだめな薬って あぶない薬なんじゃないの?」 その言葉は、知恵があるから出たものではなかった。 メイジは田舎で生まれ育ったが、数年、都会に出ている。 しかし稼ぐことに忙しくて、他人よりは知らないことが多い。 その効能を、メイジは黙って聞いていた。 どうやら、万能薬でも、妖しい術でも どちらでもないことは、理解ができた。 「ああ、でも。それずっと飲んでたら どんなに苦しいことがあっても辛くても 大丈夫になれるってことだよね」 いいかもね、と。薄く笑う。 「おじさんってそういうのたくさん売ってるの?」 (-230) 2021/07/04(Sun) 14:40:18 |
【人】 商人 ミロク>>79 アユミ 「……? はい」 技師の女性に対して妙な感覚を覚える。 男がこういった気分になるのは、はじめてではない。 ついでに言えば、霊感的なものに批難をされたことがないため、 すべからく人間はこのような体験をすると思っているが、 この事実は語られることは無いだろう。 「わかりました、……探しますので少しお待ちください。 その間に、と、お聞きしたいことがあります。 ここに私とやってきた青年が言っていました。 『大人は子どもを守るもの』だと。 私はすべてに同意をできたわけではありませんが、 その思想に似たものを持っていました。 子供は、好きですから。特に学徒が。 でも一つ疑問が残っていまして。 技師のあなたは大人とは何を指すと思っていますか?」 (81) 2021/07/04(Sun) 15:33:08 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「そうかい」 名前についての受け答えはそれだけ。 どうせ呼ぶことも少ない。 「はいよ。食わずで何日もつかねェ。 おれァいよいよもってダメんなる前には首括ろうかなァ」 話し乍ら何やら耳元を弄っている。 軽い調子でそんな予定を立てた。 「――そいつはどうも。 ハハ、おれァ楽しかねェがなァ」 言葉と裏腹、口元は三日月を模る。 正直なのは恐らく話す言葉の方。 浮かべ慣れた笑い顔の儘で問い掛ける。 「正直だなァ、兄サン。 ンで、気乗りしねェってのはどこのことだろ?」 (-231) 2021/07/04(Sun) 15:39:49 |
【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ「危ない薬とは私は思いませんよ。 医療的に試験的に使われている薬で、 ちまたに流通していないのは確かでしょう。 ですが、病院のような施設や薬師がという職業がある中。 このようにほぼ無償で配ることは経済の破綻を起こします。 だから大声で商売ができない薬となっていますね」 この言葉に偽りは無い。 すべて、そう聞かされてこの取引をしているから。 男は善悪をそこに求めていないだけ。 今更――人の娯楽というものに倫理を求めてはいないのだ。 「富裕層の方々に特に好まれています。 海外から取り寄せた薬品になりますので、 取引をすることで相応の金銭を得られます。 たくさんではないですが、この種類に関しては、よく。 私の主人が扱っていますから、商品として売らせてもらってます」 肯定、悪びれもなく告げる。 目の前の少年に"必要"な薬であることを疑っていない。 (-233) 2021/07/04(Sun) 16:17:08 |
【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ「大丈夫にはなるでしょうが――、 運がよければでもあると言えるでしょう」 本当に"治る"ケースを知っています。 本当に"やめられる"ケースを知っています。 本当に"死んでしまうほど苦しむ"ケースを知っています。 語るべきかは悩みました。 「大量摂取で、意識の混濁、 呼吸困難があるのはどの薬も一緒です。 用法用量を守って正しく扱うことが必要ですね。 取引、しますか?」 (-234) 2021/07/04(Sun) 16:18:52 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「何度も告げているとおり、あなたが死ぬことですよ。 私は殺意を向けられる対象であると自負しておりますが。 あなたが死を選ばなければいけない理由がわかりません。 健常者であり、一番活力に溢れ、将来有望なのに、何故終わろうとするのだろうと思っただけです」 男はそう言うが直球で何度も告げたかはわからない。 伝わっているかもわからない。 先程にも聞いたとおり、死にたいわけでは無いのに、 その選択肢をとる必要がわからないのだ。 (-236) 2021/07/04(Sun) 16:44:06 |
【人】 商人 ミロク>>82 アユミ 「なるほど……? わかりやすいですね。ですが。 "いつまで"、与えられることを望んでいいのでしょうか。 それは生きてきた年数で決まりますか? 病を患い、一生床に伏せることになった壮年の方は、 食い扶持を減らす為に死んだ方が良いと思いますか? どちらにしろ、そうですね。 大人であり続けるのならば。 体が動かなくなっても与え続けられるような存在になりたいと思いました。 聞かせていただきありがとうございます」 技師に投げ方問いを答えられる前に礼を告げる。 少し、得心がいった。 同時に――私が見てきた多くの人間に当てはまるような大人の定義とは"違うのだろう"と。 男は考えを改めていた。 (85) 2021/07/04(Sun) 17:16:49 |
【人】 商人 ミロク>>84 >>90 フジノ 「私を雇ってくれた主人の住所です。 裕福な家庭で生まれ育っていると聞き及んでいます。 脚を悪くしていて、私や他の人間が品物を売りに、 外に出かけることが多いです。人を使うことが、得意です。 雇われている私は恵まれていないとは、思いません。 『ミロクと、取引をしたことがある』と。 それできっかけは得られるでしょう。 少なくとも体が動かせる健常な状態、 または身を離れられる環境になった未来に、 連絡をすることを推奨します。 私が手段を持ち得ているわけではありませんから、 このような形ですが。 なにか手助けになるかも知れませんし。 あっさり断られるかも知れません。 こちらでよければ、いかがですか?」 男の口から告げて、手に入れる手段では無いこと。 男が約束をすることでは無く、あなたが伝える必要があること。 その条件をつけて、あなたその商品を提示した。 (91) 2021/07/04(Sun) 18:56:57 |
【人】 商人 ミロク>>92 アユミ 「ああ」 「あなたは、 医者 、なのですね」なるほど。と呟いて薬を渡そうとして。 「……」 ふと、薄ら寒い違和感と、指に伝わる震えが、 己の感情の流れと行動を阻害した。 一度目を閉じ、また開けたとき、あなたはいただろうか。 「お待たせいたしました、お伝えいただいた薬になります。 以前は大変ご迷惑をおかけしました。 これで取引は完了となります。対価は、いただきました。 また、ご利用ください。 今度は―――不備がないように務めさせていただきます」 商人の挨拶を連ねながら、緩く笑みを浮かべ顧客の目を見る。 一つ薬瓶をその場に置けば、男は、技師との取引を終えた。 (93) 2021/07/04(Sun) 19:12:07 |
【神】 商人 ミロク>>G27 【調理室】 「都会に出れば、金銭の代わりにはなるでしょう。 申し訳ありませんが、 このような田舎ではあまり価値にもなりません。 個人への贈り物か、金銭のかわりにつかわないような、 慈善活動や集客のような事例になら活用できるのでは無いでしょうか」 宝石の扱い方など、限られている。 裕福層には必要とされるかもしれない。 女子供に見せる、ということだけでも、 一種の勧誘になるのではないかと続けた。 「自由と不自由は紙一重だと思わされますね」 有刺鉄線の内側の彼らは"不自由"だが、生きている。 外の人間達は"自由"だが、 明日生きることもできるかわからない生活を強いられている。 何が、生きると言うことだろうと。 飲めるように濾過されていく水を眺めながら、 少しの眠気で、瞳を閉じた。 (G28) 2021/07/04(Sun) 19:22:00 |
【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロクつらつらと語られる薬の説明をぼんやりと聞く。 時々へえと相槌を打つが、全部は頭に入ってなさそうだった。 高く売れて、まだ医師に認められてない薬という解釈をした。 「……そっか。どんな薬でも同じか。 オレってそんな薬いりそうなくらい辛そうに見えた? 買ってくれるなら誰でもいいのかな」 こんな有様だし、仕方ないかなと包帯を巻かれた腕を見る。 「でも、運が良ければか」 すこしだけ、思案する。 嵐も止まない、閉鎖的な、いつ何が起こるかもわからない そんな状況で用法容量を守れるともかぎらない。 「……あはは、おもしろいね。取引しよっか! お代はなにがいい? おはじきやる?」 けれど、メイジはそれに手を伸ばした。 お金は持っていない。でもそれは想定しているのだろうと そう尋ねた。 (-246) 2021/07/04(Sun) 20:25:21 |
【秘】 焦爛 フジノ → 商人 ミロク「生きて、子供を、産むこと」 「父親にこの子を、殺されないこと」 手足の細さに比べると幾分膨らんで見える腹を、撫でた。 栄養失調の病状などではない、膨らみを。 「そのためのお金を半年以内に、集めること」 「優しい人がいるところで、空いたお腹を抱えないで、自分の好きなように生きられること」 「……私ができなかったことを、望みたい」 『フジノ』の未来では、ない。 けれど、それが『フジノ』の理由であり、目的だった。 (-250) 2021/07/04(Sun) 20:43:09 |
【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ「名前は……メイジさんでしたか。 記録しました、ええ、対価はそうですね。 これから聞かせてください。 何が痛くて、何が辛くて、何から逃れたいですか。 あなたがこの薬をほしいと思った理由、それだけを求めます。 辛そうに見えたからは、はい、とお答えします。 私は、あまりあなたのような見た目の方と、 話したことがありませんでしたから」 嘘を述べられても、満足の得ない言葉でも。 それでも、男は"薬"を少年と取引をした。 「おはじきは得意ではないので。お断りしますね」 そう笑う彼は、なんとも、純粋に。 あなたのためを思っていた。 /* マジレスふわっと阿片。 医療薬としては違法に流通している。 一度飲むだけでは高揚感とほどよい倦怠感、一種の快楽を感じることが出来る。 高用量の摂取では昏睡や呼吸抑制を引き起こす。 つまり眠るだけもあれば、運が悪ければ死に至ることもある。 習慣性や、濫用による健康被害など、麻薬としての特性があり、複数の服薬で中毒死に至る。 以上副作用、この村での共通の確定ロールは。 【阿片がきいている間は、夢のような気分で、なにもしたくなくなります】 (-251) 2021/07/04(Sun) 20:48:29 |
ミロクは、フジノと、取引をした。 (a25) 2021/07/04(Sun) 20:53:07 |
ミロクは、 と、取引をした。 (a26) 2021/07/04(Sun) 20:54:26 |
ミロクは、アユミと、取引をした。 (a27) 2021/07/04(Sun) 20:54:51 |
ミロクは、 と、取引をした。 (a28) 2021/07/04(Sun) 20:55:47 |
ミロクは、 と、取引をした。 (a29) 2021/07/04(Sun) 20:56:36 |
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