情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
【独】 ヴィンセント・エヴァンズ ―― 回 想 ―― [ 例えば、どのクラスの誰と誰が付き合って、なんて噂話に花を咲かせるだとか。 放課後寄り道をして、友人達と他愛もないお喋りをし何かを食べ歩きながら帰るだとか。 そんなものとは一切、無縁の学校生活を送ってきた。 友人達と遊ぶこともなく、部活動に励むこともなく。 ただ一つ、生徒会長にはなっておけと、 父から命じられたから、そうした。 いずれ上の立場につく者として、必要な能力であるからと。 だから、授業が終われば生徒会の活動に追われ、 ……例えばそう、文化祭があったとしても、 何処かの誰か達のように、出し物について頭を悩ませたり、 皆で協力しあい絆を深めて、親密さを増していく――なんてことはなかった。 個でなく全体を纏めるのが生徒会の仕事である、ゆえに。 家に帰れば家庭教師がつき勉強、勉強、勉強、 トップの大学に入れと、それ以外の大学に価値はないと、失敗は許されないと。 無事に入学が出来れば今度は学業の他に、たまに父に同行し、上に立つ者としての心構えとその仕事を学んだ。 だからサークルやら飲みやらといったものには参加したことがない。 そんな下らん大学生のお遊びは不要だと。 いつだって、 いずれは会社の跡を継ぐ人間として、 完璧を求められ、 完璧を強いられてきた。 ] (-2) 2021/04/13(Tue) 21:52:19 |
【独】 ヴィンセント・エヴァンズ[ だから そんな私にとって、家族以外では唯一といっていい親しい仲だったオーブリーは、特別な存在だった。 オーブリーは、言葉数の少ない 少年 だった。彼とは歳の近いミシェルの方が親しかったが、親もオーブリーとならと遊ぶことを許容してくれ、3人で遊ぶことも多く、 それはとても、楽しかった。 学ばなくていい時間、将来を気負わなくていい時間は、あっという間に過ぎていった。 彼と共に過ごす時間は、私にとってとても魅力的であり、 それがやがて、彼自身が、 魅力的であると感じるようになり―― ] (-3) 2021/04/13(Tue) 21:54:44 |
【独】 ヴィンセント・エヴァンズ[ いつからだろう、 自分が" そう "であるかもしれないと、気付いてしまったのは。 彼の無口なその唇が薄く開いて、 何か言葉を紡ぐ度に、 どうしようもなく、胸が高鳴った。 ] (-4) 2021/04/13(Tue) 21:56:36 |
【妖】 ヴィンセント・エヴァンズ ―― 夜 ―― [ ノックの音が聞こえ、扉を開ければそこには、相も変わらず男のような装いをしたミシェルがいた。 此奴がこうなり始めたのはいつからだったか――少なくとも、幼少の頃はそんなことは無かった筈なのだが。 ] ……お前はまた、そんな格好をして [ 嫌悪感を隠しもせず顔に出し、彼女を見る。 顎で部屋の中に入るよう示せば、扉をしっかりと内側から施錠して、 抵抗はされたか――されたとして、女である此奴が体格も優る私に敵うわけもないのだが、 乱暴に腕を掴み、部屋の奥、ベッドへと押し倒した ]* ($0) 2021/04/13(Tue) 21:59:19 |
【独】 ヴィンセント・エヴァンズ[ いくら性の多様性がどうの、LGBTQがどうのと世間が宣ったところで、同性を愛するなどというのは子孫を成す生命体として正しくない姿であり、障害であり、欠陥だ。 それは"完璧"たる私には許されない事だ。 だから。そうではないことを、証明するために。 私はあの日、妹を抱いた。 男のカラダなんて、扱けば勃つし 穴に何度か出し入れすればいずれ射精する。 そこに自我や感情など関係ない。逆に思考の方が引っ張られさえする。 だから、私が 普通 であると 錯覚 するには丁度良かった。 ] (-9) 2021/04/15(Thu) 18:08:39 |
【独】 ヴィンセント・エヴァンズ[ そのうちに。 オーブリーが女のような装いをし始めたのも、私にとっては都合が良かった。 魅力的だとは、感じられなかったけれど。 それより前だったか、後だったか、 ミシェルが男のような装いをし始めたことには、 正直、憤りを覚えたが―― そしてそんな姿の彼奴の方が興奮してしまう、自分自身に。 けれど服さえ脱がしてしまえばそんなのは関係なく、 彼奴のカラダは紛れもなく女だったから、 ] (-10) 2021/04/15(Thu) 18:10:43 |
【独】 ヴィンセント・エヴァンズ[ だから、今夜もこうして。 オーブリーに抱く感情を自覚する度に、 ミシェルを部屋に呼びつけて。 自分は" そう "じゃない と、俺は女だって抱ける、女だって抱けるんだ、 だから欠陥品なんかじゃないんだよ、 父さん―――― ] (-11) 2021/04/15(Thu) 18:12:32 |
【妖】 ヴィンセント・エヴァンズ ―― 夜 ―― テメエは女なんだよッ、 男のナリなんかしてんじゃねえよッッ [ 長かった髪は切られて昔より掴み辛くなってしまったが、それでも出来ない訳ではない。 強く掴んだミシェルの頭をベッドに打ち付け、馬乗りになって叫ぶ。 服を乱暴に剥ぎ取れば、ようやく女らしく丸みを帯びた身体が露わになり、その乳房を鷲掴んだ。 そこに丁寧に愛撫するなどといった配慮は微塵もなく、ただ乱暴に揉みしだく。 此奴が女であると、確かめるように。 ] ($2) 2021/04/16(Fri) 1:16:21 |
【妖】 ヴィンセント・エヴァンズ ふざけやがって、クソが、恥を知れ! この出来損ないがッ、 社会不適合者がッ!! [ 私はお前に教えてやっているんだ、女としての正しい在り方を。 そうして強引に足を開かせる。わざわざ慣らすような手間のかかる真似はしない。快楽を与えようなどとは端から思っていない。 数度扱いて勃たせた幹を、痛いほど拒むそこをこじ開けるように無遠慮に挿れて、何度も何度も貫き抉る。 此奴が悲鳴を上げようが、血を流そうが関係ない。 ただ私は、私の為に、此奴を抱く。 ]** ($3) 2021/04/16(Fri) 1:23:49 |
【独】 ヴィンセント・エヴァンズ/* とりあえずエピまでにヤりたいことはヤれたので満足です。(最低) 村のほんわかした空気をぶち壊してしまい恐縮すぎる気持ちでいっぱいですが! 妹を日常的にレイポする最低の兄貴でありATE☆UMA。 ヴィンセントは「征服者」の意味(あとアイコン名と絡めて)、 エヴァンズは英国に多い名字とちよさんに決めて頂きました٩( ᐖ )۶ 様々な異性装の方々の物語を拝見でき、本当に眼福でした。 個人的にはナース好きのMOBさんがイチオシです。 オカマに幸あれ。エピも楽しみにしております! (-14) 2021/04/16(Fri) 1:56:24 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新