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【赤】 8435 黒塚 彰人 一度目の投票を終えて、どこかの時空。 舞台裏の光景。 (これもレンズ越しの目に晒されているのだけど。) 「靖史」 いつぞやと同じように端末を放り投げる。パス。 投票先、どうぞ。 (*0) 2021/09/20(Mon) 22:26:06 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人監視カメラに一度視線を向ける。 カメラの集音機能が大して良くないのは知っている。 耳元で囁けば聞こえないだろう。 「……内緒だよ?オッサンたちに言うなって言われてるから。 まあ、アキちゃん口硬いから大丈夫だろうけど」 顔を上げる。 座った体勢のまま、うんと背伸びをして、やっと貴方の耳元へ辿り着いた。 ────それは秘め事。 大人に禁じられた、きらきらと煌く子供の夢。 (-12) 2021/09/20(Mon) 22:34:14 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人一言囁けば、至近距離のまま、向かい合うように腰を下ろす。 「母さんの死刑がね、一年くらい前かな?決まったんだって。 だから、オレも死刑になりたい。 だから、早く外に出て人を殺すんだ」 少年は目を細め、焦がれる未来を夢想する。 貴方越しに、夢を見据える。 「オレみんなと違うから、早く誰かと 同じ になりたい。母さんはその為にずっと頑張ってくれたんだから、さ」 自身の生態が大部分の人間と違うことを知ったのは、ほんの数年前のこと。 以来、視界は色んな大人の手に塞がれてしまったのだ。 (-14) 2021/09/20(Mon) 22:36:06 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ 首を傾ける。文字通り、耳を貸す。 抱えた体勢のまま、輝かしいのであろう、少年の夢を受け取って。 「――リョウ。秘密だ。誰にも言うなよ」 男もまた、口を寄せ。 軽い身体を抱えなおし、己よりずっと小さなつくりの耳へ、密やかに音を吹き込む。 ――――それは、隠し事。 あの人 ただしさに封じられる、大人だった 俺 の未来。 (-18) 2021/09/20(Mon) 23:07:47 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ 囁きを返せば、屈めた身をゆらりと起こす。 少年を見つめ返す、黒々とした瞳。これまでと変わらない。 「どう違うんだ」 尋ねかける。男が気にしたのは、その一点のようだった。 (-20) 2021/09/20(Mon) 23:08:24 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史>>2:*14の続き。 すり、と絡ませた指を動かす。 口を寄せて、密やかに名を呼ばわって。 仕草ばかりが、甘やかに。男は答えを待っている。 ――どのように救ってくれるのですか? 庇護者様。 (-24) 2021/09/20(Mon) 23:34:10 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人「……?」 だからどうしたというのだろう。 碌なものでなくとも、誰かと同じになれればそれでいいのに。 どうしてそんな、当然のことを告げるのだろう。 どうしてそれが、秘密なのだろう。 沈黙は、明らかに困惑を示していた。 「──え、ああ、えっとねえ……」 そんな思考は続く言葉にかき消される。 さて、少年には口止めされていることがふたつある。 ひとつは、夢のこと。 次に、自分の身体のこと。 しかし口止めというのは、 理解と脅迫のどちらかが伴って初めて成立する。 少年の場合、そのどちらもが欠けている。 加えて、大人が禁じたのは生命の維持に関わる内容の一点のみであった。 (-25) 2021/09/20(Mon) 23:37:59 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人想定外の挙動。 常識で憚られることであろうと、少年には無意味だ。 その常識を知らず、また、未だ受け入れられていないのだから。 「アキちゃんってさ、 身体を着替えたこと それはまるで、小説の中でしか見ないような文脈で。 「オレはね、あるよ」 少年は思い出を語る。 「くるくるした髪だったときもある」 何かを思い出したらしい。 「具合悪くなったからすぐに変えたけど、女の子だったときもある」 伏し目がちに微笑んだ。 「アキちゃんみたいに、真っ黒な髪と目だったこともある」 顔を上げる。 「きっと無いよね。ここに入る前、教わったもん。 みんなは同じ身体で、ずっと生きていけるんでしょ?」 僅かに皮肉を孕んだ目線で、そう問いかける。 (-26) 2021/09/20(Mon) 23:38:43 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ 戸惑う少年を見て、くつりと喉を鳴らす。 そうか、そうだな。己が多少、過敏になっていると窺い知った。 ある知識、ない記憶。 選り分けて過ごす日々は、思うよりずっと、疑心暗鬼を育んでいる。 「そうだな。普通の人間は、一つの身体で生きていく」 白い頭に触れる。指を差し込み、髪を梳き、撫でつける。表情はもう常の仏頂面へと戻っていた。 けれどその手つきが語っている。皮肉めいた眼差し、それすらも面白がっているようだった。 男が笑うのは、それなりに、珍しいことだった。 「リョウ。お前、普通ではないんだな。 いつからだ? どうやって着替えるんだ」 (-59) 2021/09/21(Tue) 12:48:56 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人先ほどとは少し違った、珍しいものを見る顔がそこにある。 貴方のそんな表情を見るのは、初めてのような気がする。 それが示す意味までは考えが至らないが、嫌悪されてはいないのだろうと考えた。 髪を梳かれながらも、素直に応じていく。 大人達が秘めたかった事実。 それは子供にとって大人の都合であり、彼にとって何の価値も持たない。 「生まれた時から、らしいよ。 着替え方は……よくわかんない。 母さんが用意してくれた身体に入るだけだったから。 昔は皮膚貼ったり、手術してたけど」 曰く。 内臓だけで生まれたこと。 本来、彼は骨や皮膚を持たないこと。 この身体は、定期的に窮屈になること。 つまり、成長に合わせて骨などを移植してきたこと。 莫大な費用がかかることは明白だ。 彼の母親が身体を売っていた理由は自ずとわかるだろう。 ……彼が 幼い頃までは 、その費用をなんとか捻出していたことも。……資金繰りに悩んだ結果、殺人による調達を始めたことも。 (-62) 2021/09/21(Tue) 13:14:22 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ はじめに声になったのは、やはりというか。いつもの相槌。 「そうか」という三音節の無関心。 指の股を白色がすり抜ける。語ることが真実ならば、これが柔らかい少女のものであった頃があるのだろう。己と同じ色だったことも、また。 不便だな、と思う。それ以上はなかった。 「……お前の母親は、お前を生かそうとしたんだな。 母親にとって、首に縄をかけるだけの価値があった」 愛だったのだろう。他人の皮を被ったこれを、我が子と思えた程度には、恐らく。 それならば、いいことじゃないか。それ以下でも、なかった。 (-207) 2021/09/22(Wed) 20:23:28 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ 腰に添えた片手で身体を支え、前髪をやわく指ではらい。覗く朽葉色と視線を合わせる。 仕草だけは慈しむようであるのに、男の瞳にそんなもの、欠片もありはしない。 浮かぶのは、蔑み、嘲り。 無関心の裏に隠れた、間違いがちろりと顔を出す。 「お前、報いてやる気がないんだな」 ふ、と息を漏らし、口の端が自然、持ち上がる。 はは。乾いた笑声が室内に溶ける。 事に及んだのちにあるべき甘い空気など、この部屋のどこにもない。霧散するまでもなく、はじめから。 男の指先が耳元を擽り、頬を掠め、顎をつ、となぞって、 「それなら、今ここで死んでも同じだろうに。 ――――なあ、そうは思わないか。リョウちゃん?」 ……細い首へ辿り着く。男は、笑う。きっと、嘲笑っていた。 (-208) 2021/09/22(Wed) 20:28:02 |
【独】 8435 黒塚 彰人/*おかしい こんなはずでは おかしいよ どうして??????????? どうしてわたしは リョウちゃんにこんなことするロールを?????????????????????? どうして??????????????????????????? (-211) 2021/09/22(Wed) 20:43:12 |
【赤】 8435 黒塚 彰人 投げ返された端末を掴み損ねる。 ごと。指先で弾かれて、床へ落とされた。 「――……何かあったか。良い事でも」 拾い上げ、画面を確認しながら尋ねる。 視線も寄越さずに放られたそれは、どう考えても皮肉だった。 (*2) 2021/09/22(Wed) 21:07:19 |
【独】 8435 黒塚 彰人>>*2 画面の中、投票先は目の前の少年を示していた。拾い上げた拍子に触れでもしただろうか。 あながち誤操作でもない気分だったので、放置した。 /*投票→3839 南波 靖史 (-217) 2021/09/22(Wed) 21:10:22 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志 少年の姿を認め、声をかける。 場所は、廊下かもしれない。食堂の片隅かもしれない。 あるいはどこか、別の場所でもいい。 とにかく、そこにいた少年に声をかけた。 「高志」 ひとつ確かなのは、この男の言動に遠慮が見られないこと。 こんな企画が始まる以前、いくらかの交流があったのなら、それと変わらないだろう。 黒塚は、同い年である数名の少年相手には案外ざっくばらんに接していた。大人たちが、親しさと見まがう程度には。 「相手になってくれるか」 つかつかと歩み寄る。ゆるく首を傾げ、囁きを吹き込む。 ――――課せられたノルマ、それに満たない。 相手を探していた。偶然に目に映った。それだけの理由だった。 ひとまずのところ。 (-222) 2021/09/22(Wed) 21:41:03 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人「──……、ぁ?」 貴方が笑う。喜ばしい筈の笑顔を見た瞬間。 何故だか、ひくりと喉が鳴った。 身を引きかけて、腰に手を回されていることに気付く。 逃げられない。 「アキちゃ、」 少年は悪意に疎い。ずっと愛され、守られて育ったから。 貴方の黒々とした瞳に浮かび上がる、その感情の名前を知らない。 ──今、ここで、死んでも、 同じ? たとえ少年がどれだけ無知だとしても。 この言葉と、首に触れる指先で理解できぬ筈も無かった。 (-223) 2021/09/22(Wed) 21:54:44 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人貴方が冗談を言うような人間でないことは、少なくとも理解しているつもりだ。 つもりだった。 「……だ、だったら」 震える声を絞り出す。初めて自分が怯えていることを知った。 いつのまにか冷え切っていた両手を、恐る恐る伸ばす。 嘲笑を漏らす首へ。 愉悦を零す喉仏へ。 (-224) 2021/09/22(Wed) 21:56:07 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ 冷えた両手は、喉元へと簡単に到達することだろう。 引き換えに、男の指先に少しばかり、力が籠るかもしれないけども。 「へえ、身体が要るのか? 『同じ』になりたいんじゃなかったか、お前」 互いに首へ手をかけあって、それでも、なお。薄っすらと笑みを浮かべて語りかける。 間違いなく、少年を揶揄っている。 ……この男には、いくつかのどうしようもない悪癖があって。 そのうちのひとつは、加虐癖だったりする。 (-231) 2021/09/22(Wed) 22:48:43 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人力が込められた指先に、どくりと鼓動が脈打つのを感じる。 怖い。 恐ろしい。 けれど、その感情を必死に怒りで覆い隠そうと。 「……、 大人みたいなこと言うんだな 報いろとか、勝手なこと、い、言って」 ずっと目上にある双眸を睨み付ける。 同年代の筈である貴方が、ずっと歳上に見えた。 ともすれば泣きそうになる自分を、懸命に堪える。 今まで石を投げつけられた痛みが、全て甦るようで。 「 食べて寝るだけでッ、生きていけるくせに! 簡単に、……っ生きていけるくせに! 」気付けば、貴方の喉に親指が爪を立てていた。 (-235) 2021/09/22(Wed) 23:37:42 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人 「ああそうだよ、同じになりてえよ! でもなれないから、ッ、 死に方くらい! 誰かと、同じが、良いんだろうが!!」 願わくば。 その誰か≠ヘ、唯一の味方である母がいい。 ひとしきり叫んだ後、肩で息をする。 空っぽだった。昔から。 この身体は溜まる前に、着替えなければならないから。 一度、目を閉じる。 目蓋の裏の思い出を眺めた後、そっと目を開いた。 (-236) 2021/09/22(Wed) 23:39:11 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人「 成長期はまだ終わってない 」少年なら、一年で数センチ伸びる年齢だ。 「わかる?意味。 もし生きるなら、新しい体が必要なんだよ」 この身体は、日々窮屈になっていく。 外見など関係ない。どうせ自分は、元から違うのだから。 (-237) 2021/09/22(Wed) 23:40:18 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人どこかへ移動中だったのだろうか。貴方が声をかけた少年は廊下にて貴方の姿を捉えた。 かつ、と靴を鳴らして向き直る。 「黒塚か」 貴方を見やる少年もまた、貴方同様遠慮のない態度を見せるだろう。 少年が反応を変えるとするならば年上だと明確に分かっている普川・市川・素崎の三名だけだ。貴方は推定でしかないが、同い年に見えるためか年上の者よりは近い距離感で接していた。 「……ああ。構わない。……俺の自室以外で頼む」 耳を撫ぜる囁きに顔色ひとつ変える事なく首を縦に揺らした。 かつ、と再度靴が鳴る。今度は貴方とは違う方向へ。連れ立って歩く為に。 (-244) 2021/09/23(Thu) 3:45:18 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ 喉元、痛みが走って。わずか、じん、と脳が痺れる感覚。 「……強がりが上手だな、リョウ」 少年の首から不意に外された手。 するりと肌の上を滑って、左胸にひたりと当てられる。 ト、トッと指で薄い胸を叩く。脈打つ音と同じ間隔、逸る鼓動を教えてやるように。 あるいは、何事かを考え込んでいるときのように。 (-283) 2021/09/23(Thu) 19:29:16 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ 唐突に。ぴたりと指の動きを止める。 人差し指を浮かせ、感情を隠した口から単調な声を吐く。つまるところ、普段の調子。 「お前の欲しいものは分かった。手に入るといいな」 言って、あっさりと少年の腕を退け、あしらい。床に足を下ろす。 彼が抵抗したのならば、ベッドに叩きつけるくらいのことはしたろうか。 のちに引き摺らない程度の、侮りすら窺える力だったろう。 立ち上がると、ずっと低くにある小さな頭へ手を置いた。これまでのどんな時より、自然なしぐさで。 それから「風呂に入れよ」と、場違いの言葉と掌を浮かせて出入口へ向かう。かちゃ、きぃ、ばたん。内鍵をまわし、扉を開け、閉めた音。 纏わせたままの上着だけを残して、男は振り向かなかった。 (-284) 2021/09/23(Thu) 19:32:46 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 8435 黒塚 彰人「──彰人くんはさ、気持ちいい事、好き?」 唐突な問い。 それと「指輪が当たって痛いなら外すけど」、と一言添える。──少なくとも、異能抑制器具に見えるのに随分容易に外すと言う、と感じるかもしれないが。 「想定相手は誰でもいいけど。『快楽』って人類が求めるものと思っていたんだよね俺。別にさ、性行為に限らずどんな趣味だの遊びだの、快楽物質が出る故に幸福を感じる。……けど、『快楽自体が嫌い』っていう子がいてさ。それだけ先に聞きたくて」 余り問いかけばかりだと雰囲気が壊れるだろうとばかりに、背丈が高い彼の額に手を伸ばす。前髪を掻き分けて背伸びをしてから、軽く口付けを落とそうとする。 (-293) 2021/09/23(Thu) 20:06:53 |
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