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【神】 警部補 添木>>3:G75 花守 「騙せてるに決まってるだろ?今はすっかりこの見た目。」 自分の服を引っ張り、自嘲的な笑みを浮かべた。 「ッ、お前な〜……ホントにやりそうで危ないんだよ!殺すなッ」 威嚇するように言い、はいはい、とサラダを取りに億劫そうに立ち上がり、冷蔵庫へ向かう。 「確かに、お医者様だもんな。お互い責任が重くなる。正直、”責任のために仕事を頑張ります”、なんて言える気分に、自動的になるもんじゃなかったな、俺。やってるウチに、実感湧いた。 ……なんか、本当にこれお前が作ったの?先食えよ」 スプーンを持ち、見事な食卓に冗談めかしてそういう。 「頂きます」 両手を合わせて、食前の挨拶を済ませる。昔から、変な所に礼儀正しいのは、彼を育てた祖母の影響だろう。祖母の言うことは、出来る限り守っていた妙な不良だった。 (G15) 2021/08/15(Sun) 19:39:02 |
【神】 警部補 添木>>G3 鬼走 【3日目 朝 旅館】 「ダメ。俺のモノらしくして。”家族”だろ?」 そんな温かみのある言葉を、添木は好んで使った。 家族。家族。家族。 添木は祖母以外の身内が好きではないし、祖母が死んでからは身内などいない。 だから、唯一の”家族”ができてからは、妙に執着した。 鏡をみるあなたの背後に、満足気な笑顔の口元が映り込んで。 「欠けてたなんて言わないで〜?可哀想だろ。今ので傷つきそ。 ……んー……。今の、いいね。興奮した。ラブホ行く?」 冗談めかして言いながら、あなたの肩に両手を置く。 「まだまだ足りないよ。全然。埋め続けないと、幸せが実感できないみたいだよ、俺って。 ちゃんと取り繕わないと、また欠けちゃうかもね」 (G16) 2021/08/15(Sun) 19:40:23 |
【人】 警部補 添木「流石に今アキラのズボンに花火突っ込むと怒られちゃうんだろうな。残念」 なんていいながら、祭りの喧噪を歩いている。 誰かに呼ばれたようで、すぐそちらへ行ってしまった。 (31) 2021/08/15(Sun) 19:55:46 |
【神】 警部補 添木>>G18 御山洗/三日目 添木邸 「凄い布団、綺麗にしてくれたね!ありがとう……。今度飯でも奢るよ。何がいい?せっかくだから通販でも使って、変わったものでも食べようか。」 綺麗に埃が払われた様子に、喜びの声をあげた。 感心したようにへええ、と眺めている。 「俺もカラッとはしてないよ。ただ、どうでもいいことと、大事なことをわけてるだけ。御山洗サンは俺の大事な身内」 ね、と笑いながら、梨とアイスをスプーンで掬って口に入れる。 ひんやりと冷たい氷菓が美味しい季節になってきた。 梨の甘い香りに舌鼓をうちながら、相手の言葉にふうん、と相槌する。 「そっか。まあ、気持ちはわかるかも。……で、どうだった?10年後のここは。変わった?俺は、よくわかんないや。帰省に付き合っただけだし…。ただ、全部良いな、って思えるだけで。 まあね。簡単だし、あんまり外で遊ぼうって気にもなれなくて。警官って本当、メンドー。交代とかもあるし、呼び出しとかも受けるし?」 だから、家でやる趣味ばかりになる。 (G23) 2021/08/15(Sun) 21:25:22 |
【神】 警部補 添木>>G20 花守 「はいはい。いただきまーす」 冗談で言っていたようで、すぐに顔を笑顔に変えて、無邪気にスプーンで思い切り掬う。 「ん、ウマ! ありがとな、これ。大変だったろ?」 食して見れば、美味しそうに次々とカレーを食べ進める。本当にお気に召したようだ。昔から文句は言いながら、この「礼」も欠かしたことはない。 「野菜、たまにかわいー……ちっちゃ。ながすぎるのもある」 …失敗したのか、荷崩れたのか、びろんと間延びしたようなニンジンやらタマネギをスプーンで掬ってからかうのも忘れない。嫌な奴だ。 「本当に成長したなー、花守。大人になると、一通りなんでも出来るようになるのはなんでかね?」 (G24) 2021/08/15(Sun) 21:26:15 |
【神】 警部補 添木>>G21 清和 【2日目 警察組二次会時空】 「都合のいいことばっかり忘れる脳ミソしてんね。思い出させてあげようか?」 やれやれ、と肩を竦めながら。 「職場じゃなくたって、まあ、怒られる相手ぐらいいるよ、俺だってねー。あっ、髪型崩れる!も〜」 嬉しそうに笑っている。 やめてほしい!と言うくせに、絶対に自分から無理やり払いのけはしなかった。 金だった頃の髪は見る影もなく、元の黒に戻っている。 「未成年じゃなくなったら、ウォッカ一気させて遊ぼうかなー。 ………え?それ、聞く?……ふっふっふ……。……俺に勝てたら、教えちゃおーかな」 カン、と干したグラスをさかさまにテーブルに置いて、 「さ、お次をどうぞ?」 頬杖をついて、薄っすらと悪い、誘うような笑みを口端に浮かべた。 (G25) 2021/08/15(Sun) 21:26:33 |
【神】 警部補 添木>>G27 御山洗【三日目 添木邸】 「そうなんだ?へえー……!じゃあ、お店行くよ。ショップカードある?場所教えてくれたら行く!お酒飲みたいし、代行用意しといて貰わないとなあ……どんなお店なの?」 興味津々、という様子であなたに尋ねた。 お店次第だが、皆でいってもいいだろうし、大人向けの店なら希望者だけで行くのも悪くない。そのまま、御山洗さんも一緒に参加できればいい、なんて思いながら。 「じゃあ、案外悪くないんだね。ダムとかの話も聞いた気がするし、ちょっとどうなのかな?と思ってたんだけど。まあ、俺なんかはずっと前に出て行っちゃった側だしさ……。案外、いいかもね。この辺に戻るのも。俺もある程度昇進したら、この辺の警察署長にでもして貰おうかな?」 ……冗談めかして口にするが、これは、冗談ではなかった。 「いい上司さんだね?」 そんな事を部下に伝えるのは、いい上司だ。自分も、そんな上司に心当たりがある。 相手の目元を隠す髪の毛を、何の気はなしに触れて払う。 「なんか、イイ顔になったな〜!御山洗サン。今の仕事、楽しい?」 (G29) 2021/08/15(Sun) 22:00:10 |
【神】 警部補 添木>>G28 花守 「別にいいよ。味、かわんないし。ただぶきっちょなんだな〜って?なんか、悪いけどちょい嬉しいよ。昔のお前を思い出して」 嬉しそうにカレーの皿を見下ろして、ふふっと照れたように笑った。 元気よく食べ過ぎている。腕白小僧じゃあるまいし。 「ま、そのままその通り。染めてないからなあ」 ……似合わない、なんて言葉は、多分相当に大人げなく怒った。お洒落なの、別にお前に何か言われてお洒落してるんじゃねえよ、口出すな、なんて大騒ぎして。 「……正直、この色に戻したとき、だいぶ……キたんだけど。便利だよ、黒髪。年長者サンにぐだぐだ言われないし。真面目に見られるし。 …あ、後でもしよかったら、婆ちゃんに手合わせてくれない?すごい喜ぶからさ…。」 (G30) 2021/08/15(Sun) 22:09:22 |
【神】 警部補 添木>>G31 清和 【2日目 警察組二次会時空】 「怒らせてばっかりだよ。でもいいんだ。俺を怒る顔が可愛いんだよねえ……。本気で怒らせない程度に、いっつも怒らせてる。怒らせてから、ちょっと俺がいい子になってあげる。これでずっと俺にかかりきりだから」 ニコニコと笑いながら言う内容は、明らかに苦労をさせているようだった。 昔から、愛情を試すところがあった。 あなたに対してもそう。 あなたは人との対話が巧みだったであろうから、多少の苦労で済んだかもしれない。 添木は、相手の気を引くのが好きで、ただ気に賭けられるだけでも物足りないようだった。 家庭環境からして、両親に捨てられた子だ。少々、歪みが出るのもおかしくはない。 「俺は直接言わないし、大丈夫じゃない?……ま、流石に死んじゃうか。飲み比べぐらいで許してやるかなあ……。 いいね?やろう。吐くまで?」 そういいながら、今、ここに呑み比べが始まる――! 強度:28 (G34) 2021/08/15(Sun) 22:29:59 |
【神】 警部補 添木>>G33 御山洗【三日目 添木邸】 スマホで見るサイトに目を通す。 ディナーにしては手ごろな値段だ!それにしては、安っぽいチェーン店とは一線を画している。いいお店だ。 「いいね。大人の店、ってほど気取ってなくて。こういう店、疲れた時にキープしておけるといいよなあ……。ここ和食メイン?創作和食とか? ああねー。でもまあ、引っ越しする時に大手を振るのもおかしいけどね!気にしなくていいよ。俺もたまーに電話で知り合いから聞くぐらいだったしなあ…。」 顔をあげると、余計に彼の顔が確認できた。 うん、と満足気に頬杖をついて笑う。 「いい顔してる。本当に。よかったぁ。じゃあ、お互い故郷捨て組としては落ち着けたんだ。……でも、しょうがない理由で俺達引っ越しちゃったけど。いざ帰ってみれば、案外居心地も悪くない。」 なんて、あえて笑って見せた。 「仕事がなきゃ、ずっといたいぐらい」 (G35) 2021/08/15(Sun) 22:36:47 |
【秘】 巡査長 清和 → 警部補 添木/* 念のために確認連絡ですの〜! この飲み比べ、強度に対して抵抗を[[fortune ]]で繰り返していく形でよろしいのかしら? 抵抗が下回ったほうがほうが負けでよければそのまま進めていきますわ〜 (-98) 2021/08/15(Sun) 22:54:51 |
【秘】 警部補 添木 → 巡査長 清和/* ごきげんようお嬢様! 書き方が不親切でしたわ。 あれは「飲む人間の肝臓強度(お酒の強さ)」的ニュアンスで記載いたしましたの。 なので、あのダイス1回こっきりで、お酒の強さの結果が決まる、という形を想定していましたわ〜。 こちらでご返答になっていますかしら、どうぞよろしくお願いいたしますわ〜 (-103) 2021/08/15(Sun) 23:18:19 |
【秘】 巡査長 清和 → 警部補 添木/* 承知しましたわ〜! では、その通りにさせていただきますの〜! ご返答、感謝いたしますのよ!これからよろしくおねがいしますわ! (-105) 2021/08/15(Sun) 23:27:53 |
【神】 警部補 添木>>G38 清和【2日目 警察組二次会時空】 「手がかかるってなんだよ〜。そうやって、ガキの俺を甘やかして、面倒見て?飽きずにいてくれたのはアンタだけ」 ぼすん、と頭を相手の肩にぶつけて、からからからと笑う。 楽しかったころみたいに。 いつまでも刹那的に笑っていられるみたいに。 「今日は珍しいねえ。そんなこと、清和サンが言うの。大丈夫」 静かに口にした。 「ああ、いいよ。どうせ休みだし。死ぬほど吐かせてやる………」 なあんて、散々飲み続けた結果――――、 * * * 「ぐわわわわ〜〜〜………、もぉー……、呑めない」 旅館の座椅子に思い切り転がった。げたげた笑う。 「吐きそ〜〜〜〜〜〜〜。もうらめ!こうはんでーふ!」 ゲラゲラゲラ……。負けたとはいえ、楽し気だ。もうかなりの量を摂取した。 (G41) 2021/08/16(Mon) 0:06:29 |
【神】 警部補 添木>>G42 清和【2日目 警察組二次会時空】 「そだっけ?覚えてな〜い♪あははははははは」 座椅子をぎしぎし鳴らしながら、ご機嫌に拍手して大爆笑だ。 不服そうなあなたの顔を見て、 「あっははははははははははは」 …大爆笑。箸が転がっても面白い良い方。 「あ〜〜〜。重たい〜〜〜〜。重たい不良警官がいるよォ〜〜〜。 おまわりさぁーーん!たすけてーーーー!」 酔っぱらい特有の大声で悲鳴をあげながら、あなたの重みに潰されて。 その重さが嬉しくて。 「俺さぁ、わかんなかった。警官になるとき。それが正しいのかわかんなかったぁー。そもそも、何がやりたいのかもなくてさあ。ほんっとに!笑えるだろ。」 笑いながら、本当のことを。初めての言葉を口にする。 「だから、オレが知る中で。真っ当に道を進んでるアンタがやってることが?正しいのかなあ〜、って。アンタは俺みたいな不良でも、あいつらみたいないい子ちゃんでも、ここをなんとかしてえ、って警官になったろ。 だから……。賭け。アンタが賭けたこの道に賭けた。アンタの見たいものが見れるかもしれないと思って。もしこれでダメなら、どうしようもねえ人間なんだろうから、もー、全部諦めちまおうと思って。 正直嫌な仕事。でもさ、わかったかもしれねえ。アンタが守りたかったのは、結局人だよな。身内。それに、ついでに真っ当にやってる奴ら。そういう奴のために体張るならさー」 陶酔した笑みのまま、片手をあげた。 「わるくねえよお、こーんなクソみてえな仕事も!」 (G46) 2021/08/16(Mon) 1:26:30 |
【神】 警部補 添木>>G36 花守 「ああ、ほんと?悪い。ありがと」 添木も手を合わせて、あなたに感謝を示す。そして、仏壇の方を見遣る。 「花守のこと、可愛い可愛い、あんたちゃんとしてるのか、って。花守と俺が喧嘩すると、花守の味方して、「久、謝りな!」って説教されてさ。堪えたわー……」 いらっしゃい。ご飯もうたべた。あがって、たべて。お茶ぐらい飲んで行ってね。 いつもニコニコと素朴な笑みを浮かべて、悪い脚を引きずってあなたを玄関まで迎えに来てくれたり。 久の祖母は、たぶん、あなたがとても好きだった。雪の正月も、あなたの分までお年玉を用意して待っていてくれて――、 祖母がなくなって、久は間もなく、引っ越した。 「ほんと?ふーん……嬉しい。複雑だけどね。あの金髪のガキも、俺ではあるから。」 そんな話をしていたら、時間は過ぎていく……。 「……はー、美味しかった。ご馳走様。……今日はどうするの?帰るなら、夜遅いし、誰かに頼んで、車出してもらうからさ」 (G48) 2021/08/16(Mon) 1:33:10 |
【神】 警部補 添木>>G47 鬼走 【3日目 朝 旅館】 「だって、本気で俺の言いがかりみたいなものに付き合ってくれると思わなかったんだもん」 けらけらと笑いながら、それを肯定する。 きっと、高校生の頃の自分は信じられない。 「徒歩で田舎なんて移動できないよぉ!やめて。飲酒運転はしてない。わざわざ代行ちゃーんと呼んでるから。無駄にお金使わせないでよね〜。大人しく運転手してよ。 わかってるよ?でも、これはさ。……子供が”これは僕の”、って、宝物をいつも持ち歩くの。あれと変わんないんだ。駆け引きするなら、もっと上手くやるよ。あんたにはそういうのはいらないから、無駄なことはしたりしないし……♪」 ……分かりづらいが、あなたを信用しているのだろう。 そして、調子に乗ったようで、あなたの尻を撫でようとした。 「んー、安産型」 (G49) 2021/08/16(Mon) 1:39:00 |
【神】 警部補 添木>>G51 御山洗/三日目 添木邸 あなたの話を笑顔で頷いて聞いている。 影を薄くして、他人を助けてばかりだった彼。 でも、その性格が、大人になって、仕事を得て。 良い方向へ働いているんだ、と。 少しだけ心配だった。でも、こうして元気で、仕事をしてくれていて何より嬉しい。 机の上に顔を載せて、くすくすと笑った。 こそばゆい気持ちだ。 「そう。じゃあ、なるべく早く行ってあげないとなあ…。きっと困ってるでしょ。元気だしね、皆。」 食器はいいよ、なんていいつつも、運んで貰ったら礼を述べて洗い始める。 かちゃかちゃと鳴る食器の音が、ふと、あなたの問いで止まった。 「俺は……」 「できるかは、わからない。でも、もし戻ってきたら、やる。うまくやれたかどうかなんて、本人の主観次第だから。俺は、ここではあいつらに背中を常に見せてやんないといけない。清和サンがそうしてくれたみたいに。 それで、あいつらが大人になったら、次のガキ連中に同じもん見せてやれたらいいって。大人って、憧れの継承なんだと思うわ。だから、例え立ち止まったりしても、みっともない生き方は、俺はしてらんないよ。」 なんちゃって。……なんて言葉で結んだ。 (G61) 2021/08/16(Mon) 13:07:18 |
【神】 警部補 添木>>G53 清和【2日目 警察組二次会時空】 「あっはははは!そうだったぁ〜〜〜!な〜〜〜〜にがエリートだよぉ!飲んだくれだぁ〜〜〜〜!パワハラだぁ〜〜〜〜〜」 潰されて嬉しそうに悲鳴をあげながら、じたじたと揺れている。 まるで昔に戻ったみたい。この『 』ですごした、 …………… ? あれ?なんだっけ。 「知ッてんよぉ!お国の為にってガラじゃないでしょ!あんた、最低〜〜〜〜〜。ほんとに公僕かぁ!? ちなみに、……オレも〜〜〜〜〜。」 嬉しそうにふにゃふにゃ笑って、相手の頬をペチペチと叩いた。 ”住んでたみんな”には、自分もいるから。 「………それ以外、どうでもいいの?ほんとかなあ。清和サンは」 陶酔したような笑みで、相手の頬を指でなぞる。 「嘘つきだからなあ…………。アンタ、やさしー、ウソつきだからさぁ………。結局、誰か困ってたら、助けに行っちまうとおもう………」 くすくす、くすくすくす。 何がおかしいのか。喉を鳴らして、笑う。 寂しげに。 ▼ (G63) 2021/08/16(Mon) 13:08:11 |
【神】 警部補 添木>>G53 >>G63 清和【2日目 警察組二次会時空】 「あれはー……ぁ、まあ、オレも、悪かったじゃん………。」 そもそも、あれは繁華街で女にからんでいた連中が、聞き分けねえからと蹴りを見舞ってやったのがよくない。一人で喧嘩するな、とあなたに口を酸っぱくして言われていたのに喧嘩したのも良くない。幾ら強くても、多人数相手では限度があるし。 散々、ボコった連中にもボコり返されるのは格好が悪くてしょうがなかった。 挙句、どうにもタチが悪い連中で。喧嘩が終わったというのにいつまでもそれが続くものだから、「ああ、こりゃダメかも」と思ったものだ。 でも、息を切らして、凄い形相でこのひとがきたのは分かった。 気分がよかった。この人、こんな顔するんだ、って。 俺のため?って、己惚れた。 たぶんアンタは他の誰かにも手を差し伸べてるだろうけど、あの時だけは。 勿論、滅茶苦茶その後怒られたけど……。 「おっかねえなあ。清和サンが、あん時ただの学生で良かったわー………。ほかならぬアンタに、そんなこと言われるとぉ………俺だって、どうしていいか、わからんくなる!」 なんでこの人が寂しがるのだろう。 この人に憧れて、同じ道を歩んだのに。 祝われるなら、道を間違えたわけじゃないと思うのに。 ▼ (G64) 2021/08/16(Mon) 13:12:33 |
【置】 警部補 添木添木には何もない。 両親の写真は、一枚もなかった。 一枚だけ祖母がとっておいたものを、見もせずにキッチンで焼いた幼いころ。 自分を捨てた大人なんかと、自分が繋がっている由縁を、一つたりともこの世に残したくなくて。 あんたは優しいけど。 ずっと前にいるのに、時折振り返って笑ってくれた。 ずっと一緒に過ごせるんじゃないかって、そう思わせてくれた。 嘘つきだ。 あんたは嘘つきだ。 本当にひどい。 でも、今度はその嘘を俺が引き継いで、誰かに背中を見せてやる。 こうしないと、きっと救われない”誰か”がいる気がすんだよ。 これでいいよな。 これでいいんだ。 きっと。 (L15) 2021/08/16(Mon) 13:22:55 公開: 2021/08/16(Mon) 13:25:00 |
添木は、寝たフリをした。少しだけ、泣いた痕が残っても、多分気付かれないだろうから。 (a24) 2021/08/16(Mon) 13:24:06 |
【神】 警部補 添木>>G59 花守 ゆかりちゃんは本当に、頭がいいから、心配。きっと他の子たちより、ちょっと色々なものがみえてしまうだろうから。つらいね。頑張り過ぎないでね。久ちゃんと仲良くしてくれて、ありがとう。 そんなことを繰り返し――病床でも言って。 震える指で梨をむいて。あなたが会いに来るたびに出してくれた。 ぶかっこうになっちゃった、ごめんね、でも、味はかわらないから、なんて悪戯っぽく笑う顔は、久に少し似ていて。 それから静かに夜、息を引き取った。 久は泣かなかった。 「最初の実験台にしたのかよ!ま、でも自信もっていいよ。彼氏の一人も作ったか〜?」 なんて、ニヤニヤと笑う。 ――久は、祖母が死んだ日以降は、表情が変わらなかった。 表情がなかった。色がなかった。 それを、取り戻したんだろう。 食器を片付けるのを手伝いながら、 「へぇ〜。そういうこと言う。じゃあ、本気で飲みますか。……あっ、風呂洗ってないわ。やべーやべー」 片付けもそこそこに、風呂へと向かった。使われていないだけだから、洗えばまるで昨日まで使われていたように綺麗になるだろう。 (G66) 2021/08/16(Mon) 13:25:36 |
【神】 警部補 添木>>G68 花守 「そう?あーらら。お医者さんなんだから、これから増えるぞ〜、悪い虫が。ろくでもない男に引っ掛かるなよな。付き合う前に、一旦俺に会わせたら?分かるよクズ。昔い〜っぱい見たからな」 自信満々で妙なことを言いながらも、「あ、わかった。悪いね」と一言添えて風呂場へ行く。 昔聞いていた洋楽を鼻歌で歌いながら、シャワーを浴びる分は問題ない程度に掃除を一通り済ませて戻る。 「あ、食器もやってくれた?サンキュ。ビール、運んどきました」 そういいながら、あなたの持って来てくれたつまみとビールが並べられたテーブルを指し示す。座布団に座りながら、体育座りで缶ビールを取る。 「こちらこそ。この家、御山洗サンにも手伝ってもらっちゃった。掃除。 ……んじゃ、」 改めて、というように、少し気恥ずかしそうに缶ビールを前に突き出す。 「約束を守った者同士。頑張ったな。カンパイ」 (G71) 2021/08/16(Mon) 18:57:26 |
【神】 警部補 添木>>G70 鬼走【3日目 朝 旅館】 「それはそうだけど。あんたしつこかったからなあ。普通、ガキが”もういい”つったら、”もういいんだな”って放っとくもんなんだよ。……ま、そういう余計なお節介焼きに、俺が根負けしたって話。」 「ダーメ。これは返せません。……誰でも良かったんだよ。始まりは。でも、ずっと続いてる。俺に付き合ってくれたのはアンタだったって話。 一人でも生きていけそうだと思ってたのになあ……。責任取ってよ。一人じゃ生きてけなそう。わかる?」 続く言葉に、眼を瞬かせた。 「珍しいー!確かに。じゃ、行こうよ。楽しみだね?」 鼻歌を再び歌い出した。……子供のように機嫌が良くなる。幼い提案が、丁度良いのかもしれない。 そうして、添木は祭りの夜、あなたと出かける事になるだろう。 (G72) 2021/08/16(Mon) 19:02:57 |
【神】 警部補 添木>>G75 御山洗/三日目 添木邸 あなたの背中を、片付けながら見ている。 どうかしただろうか。 「本当?ッシ。へへ。それなら、いいや。うん。散々悪さした奴でも、大人になってからちゃんとすればいいんだよ、ってことで。……やり過ぎをシメるのも、まあ俺らの仕事だしね。」 サンダルを吐いて、玄関を出る相手。 自分は、どちらかといえば出ていく方ばかり。 見送らせてばかりだったから。 ちょっと、新鮮。ちょっと、寂しい。それで―― 「ありがと。じゃあ、”またね”」 ――うれしい。 ――……蝉の啼く音がうるさくなって。 御山洗の大きな背中が、夏の日差しに消えて行く。 サンダルの音が遠のいて、かき消されて行った。 (G77) 2021/08/16(Mon) 20:52:22 |
添木は、”遊び”を終わりにする。 (a35) 2021/08/16(Mon) 20:59:10 |
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