人狼物語 三日月国


238 【身内】幽谷廊へようこそ

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視点:


極夜の季。異形の刃が朱に染まれば、月の女神が蒼ざめる。
地上の民は怯え、惑い、鋭き刃に蹂躙される。
女神はただただ無力を嘆き、涙を零すのみ。

――三日月国の伝承

【人】 古書店 文目

この季節になると時折行方不明になる人間が現れる。

しばらく後にひょっこり戻ってきたりするんだが、何があったのかはわからずじまい、中には戻ってこない人間もいるんだと。

まあ、そんな噂もまだあるんだよ。
(0) 2023/12/19(Tue) 12:38:55
幽谷廊 従業員 百花が参加しました。

【人】 幽谷廊 従業員 百花

―――おや、こんな雪の日に大変でしたね。

あなた、こんな山奥で道に迷ってしまいましたか?
それは大変お気の毒でした。

ここは幽谷廊(ゆうこくろう)。
この時期にあなたがここに迷い込んだのも何かの縁、
お代は構いませんからしばらく客としてお寛ぎください。

[人の子が訪れたら彼女は古めかしい大きな宿の前で出迎え、そう告げるだろう。
それがこの時期の彼女の隠れた楽しみなのだ。]
(1) 2023/12/19(Tue) 12:43:21

村の設定が変更されました。

天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2023/12/19(Tue) 12:53:21

看護婦 清水 花枝が参加しました。

【人】 看護婦 清水 花枝

 
まだナースキャップとスカート姿の看護
の制服が採用され続けているような田舎の診療所が私の職場。
両親を早くに亡くした私は帰る家も無くて、年末年始も職場の近くのアパートで一人気ままに過ごす筈だった。

クリスマスも、特にイベントはない。
ハロウィンが終わった頃にそれらしい飾りを診療所で準備して、クリスマスが終わればそれを片付けて大掃除と年賀の準備をして。
今はそれがどれだけ終わった頃だったかしら。
しんしんと降り積もる雪。
昼間はそれなりにご老人たちが集まる場になっているけれど、早い時間にそれも終わる。
 
 
──見なれない無数の朱色を白銀の世界の中に見たのは、そんな年の瀬のこと。
 
(2) 2023/12/19(Tue) 20:25:37

【人】 看護婦 清水 花枝

 
上着を軽く羽織って、患者さんの置き忘れたハンカチを届けに行こうとした時だった。
サンダルに足を突っ込んでただ出てきたから、さく、さく、と雪を踏み締めるだけでストッキングの足先が濡れて冷たい。
まだ出たばかりのはずの患者さんの姿が見えなくて、私は白い息を吐き出しながらその名前を呼んだ。
 
 
「斎藤さん。斎藤さーん?…きゃっ!」


途端、吹き付ける雪と風。
私は目を瞑り咄嗟に顔を片腕で覆って、目を開けるとそこには──。
今までなかったはずの朱色が無数に見えて。
 
(3) 2023/12/19(Tue) 20:26:19

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「…?」
 
 
私は狐につままれたような気持ちになりながら、首を傾げる。
不可思議な状態に。不可思議な状況に。
そして、サク…と、誘われるように雪を踏みしめながら鳥居の奥へと歩いていく。
 
 
こんな場所、村にあったかしら?と。**
 
(4) 2023/12/19(Tue) 20:26:46
看護婦 清水 花枝は、メモを貼った。
(a0) 2023/12/19(Tue) 20:27:51

春山宮 霞が参加しました。

【人】 春山宮 霞

[かなり昔の人の子の書物には、私の事も書かれているようだが、実際とは随分違うものだ。母は確かにいたようだし兄もいたが、嫁を取るために母の知恵を借りたこともなければ、兄と諍があったこともない。
名前も少し違っている。伝え聞いたのならそんなものだろう。

もっとも、藤の花を咲かせるのは本当だ。
厄除け、魔除け、そういうものを人から願われたことは随分あった。

とはいえ、それも昔の話。
神無月の集まりが終われば、冬の間はすっぽりと暇になる。

自然、この場所を訪れて無為に長居する癖がついていた。]
(5) 2023/12/19(Tue) 21:11:38

【人】 春山宮 霞

私だ。今年も世話になる。

[人の一年はあっという間だ。すっかり馴染みになった百花の出迎えを受け、来訪を告げる。「霞」様ですね、と形ばかりの確認を受けたらうなづこう。今年はなんだかお若いですね、と言われたら笑っていなしておこう。人の子なら17、8ほどだろうか?どちらにせよ見た目にはさほど意味はない。それは勿論百花も知っている。

金はその場で先に出しておく。たっぷり一月ほど過ごせるだけはあるだろう。]

それとこれは御前の手間賃の分だ。一々は面倒だから先にまとめて渡しておく。

[いわゆるチップに相当する分を百花に渡す。人の子のやり方だ。ほくほく顔のようだから喜んで働いてくれるだろう。]

部屋はいつものところが空いているなら。
他はいつも通り、簡素にしてくれ。
用があればこちらから呼ぶ。

[荷物を運ばせ、空いていることが確認できたいつものお気に入りの部屋に向かおうとして]
(6) 2023/12/19(Tue) 21:25:48

【人】 春山宮 霞

そう言えば、最近は来ていたりするのか?

[と、ふと尋ねてみよう。他でもない、人の迷い子の事だ。
興味がお有りでしたか、と聞く百花は不思議そうに見える。
無理もない、ここに]人が迷い込むことは時折あるらしいが、私はあまりそれらとは縁がなかったものだから]

いや、何。
ただの気まぐれだよ。

[そう言って滞在するうち、瞬く間に十日程は過ぎただろう*]
(7) 2023/12/19(Tue) 21:35:59
春山宮 霞は、メモを貼った。
(a1) 2023/12/19(Tue) 21:59:35

【人】 看護婦 清水 花枝

 
鳥居に足を踏み入れる。
けれど、──その先に行っても斎藤さんはいるかどうかわからない。
そもそもこんな場所なかったはずだと元の道を戻ろうとして。


「…え?」
 
 
振り返ると、もうそこに知った道はなかった。
前も後ろも鳥居が無数に並ぶ。他は雪に包まれて、木々や建物の気配すら覆い隠す白、白、白。
辺りはますます雪が酷くなって、薄い上着を羽織っただけの私はたちまち凍え始めてしまう。
脚先も酷く凍えて、このままでは凍傷になってしまいそうだった。
それでも頭が回らない。
この不可解な出来事に暫し立ち尽くしてしまって。
 
(8) 2023/12/19(Tue) 23:02:40

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「え、なに、…どう言うこと?」
 
 
問いかけは風雪の合間に消える。
振り返って無数の鳥居の間を進んでいるのか戻っているのかも定かではなかった。
でも立ち尽くしていたら凍えてしまう。
歩いていたとしても不可解な状況が打破できるとは限らないけれど。
けど、足が冷たくて体も芯から冷えて…もうダメ、と諦めかけた時だった。
遠くに灯りが見える。建物の姿も見えてきた。
私は必死に雪の中を進んで何とかその建物に辿り着き──。
 
(9) 2023/12/19(Tue) 23:03:00

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「ユウコクロウ──?」
 
 
>>1出迎えてくれた女性。
凍えていた私の雪を払い、温かなお茶を出してくれたのを有り難くいただきながら聞きなれない単語に首を傾げた。
ただ、お客と言われてもこちらも仕事中。
雪さえ止んだら帰らなければならないし、お代は構わないなんて言われてもそんなわけにもいかない。
 
(10) 2023/12/19(Tue) 23:03:38

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「いえ、申し出はありがたいのですけれど
 私も診療所の仕事の最中迷ってしまいまして…。
 雪が止んだら戻らなければなりませんし
 お代も必ずお支払いしますから。
 
 …ここは、華名村かなむらからは近いのですか?」
 
 
診療所のある村の名前を出して問いかける。
そんなに距離を歩いてはいないと思うけれど、小さな村だ。あんなに鳥居が並んでいるところがあったら知っていると思うのに、いつの間にか道を失っていたから雪に惑わされて思うより移動してしまっていたのかもしれない。
そんな事を思いながら、女性に問いかける。
もし誰かいたのなら、何の気無しに軽く頭を下げたりはするつもりだった。**
 
(11) 2023/12/19(Tue) 23:05:52

【人】 幽谷廊 従業員 百花

[今年はお客様が少なめなのか、霞様を例年通りお迎えした後は、大きな事もなく静かに年の瀬を迎えつつあった。

だから、いつもより雪の強い日にどうやら人間の女性が迷い込んだらしいと知れば、いつになく妙に張り切ってお茶と饅頭を彼女のところに運んでいった事だろう。

その戸惑いも反応も、ここに迷い込んだ人間にはよくあることだ。どうやら格好からしても仕事中出てきたまま辿り着いたらしい…というのは今までにない事例のようだったけれど。]
(12) 2023/12/20(Wed) 0:24:33

【人】 幽谷廊 従業員 百花

ははあ…あなた様お仕事中でしたか。
しかしねえ、この雪も止めばいいですが、
いつもの感じですと経験上、雪が止むまでとなると
しばらく…そう、数日は帰れませんよ。

それにあなた、払うと言ってもうちのお代は金銀で、
あなたのものとは違いますから
お支払いにもなれないでしょうしねえ。

それに華名村というのも、私は
聞いたことがありませんしねえ。

[全て間違いではない。ここに辿り着く人間は限られているが、何時の時代、何処の場所からでもありえるのだ。]

まあ、どちらにせよこの雪の中ですから、
お部屋の準備はしますのでお寛ぎを…

[説明に納得するしないは別として、滞在するうちにここがどんな場所が何となく分かってくるだろう。そう思って待ってもらおうとした所]
(13) 2023/12/20(Wed) 0:29:21

【人】 春山宮 霞

…おや?

[ちょうど入口で百花と見慣れない来客の姿を見つけ、声をかけた。一目で、人間と察する。
声をかけ、彼女>>11が頭を下げたらこちらも一礼を。
話は、直近のものは耳に入っていた。だから少し口を挟む。]

ようこそ、幽谷廊へ。
…お姉さん、華名村の方なんですね。
生憎、ここは華名村からはひどく遠いですよ。
雪が止めば帰れるでしょうが、それまではゆっくり過ごして
いってください。…と言っても私も客なんですけどね。

同じ客同士、よろしくお願いします。…それじゃ。

[そう挨拶し、百花にはきちんと教えてやれ、と目で合図して奥の方へ向けて歩いていった。*]
(14) 2023/12/20(Wed) 0:59:03

【人】 幽谷廊 従業員 百花

…はあ、仕方ない。

[上得意の客を後目に、迷い込んだ彼女に向き直る。
教えてやれ、と言われたら。]

信じる信じないはあなた次第ですけれどねえ。
この幽谷廊は、それなりに偉い方、神様と呼ばれるような方達だけが来ることのできる場所なのです。
時折あなたのような方が迷い込んでくる以外、本来は人の来られる場所ではないのです。
(15) 2023/12/20(Wed) 1:10:38

【人】 幽谷廊 従業員 百花

あなた幸運ですよ。
もし何か願いなどあるなら、ここにいらっしゃる方達にお願いする以上の事はありませんからねえ。

……まあ、そのうちわかるでしょうから、お部屋の準備が整うまでどうぞごゆっくり。

[彼女がこの説明で納得するかは別として、そう端的に説明した**]
(16) 2023/12/20(Wed) 1:10:48

【人】 看護婦 清水 花枝


「あ、はい、よろしくお願いします…?」


>>14同じ客同士…とはすぐに頷けるものではなかったけれど、自分と同じか少し下くらいの青年と少年の合間くらいの彼に疑問符付きで頭を下げた。
歳若く見える割に、とても落ち着いてるようにも見える。
>>15そうすると少し従業員の女性の雰囲気が変わった気がした。
そして語られる言葉に目を白黒させる。
…偉い方。神様?どう言う事?
ここはどこかの宗教施設だとでも言うの?
不可思議な現象で迷い込んだ身だけれど、そんな事を言われても直ぐに納得できるほど超常現象になれているわけでもなかった。
だって、目の前の彼女も先ほどの青年も普通の人間に見えるのだから。
>>13支払いは金銀で、と言うのも不可思議ではあったけれども…あとで支払えないなら、とならなければ良いけれど。
 
(17) 2023/12/20(Wed) 8:10:33

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「はあ…。」
 
 
>>16お願い事。そう言われて胡散臭さが増すけれど。
辺りには人ならざる姿の誰かもいたのかな。そういう誰かがいたのなら、少しは話の真実味が増すけれど…。
スリ、と足先を擦り合わせる。濡れそぼったストッキングの爪先が冷え切って感覚が薄い。
 
 
「…その、申し訳ありません。あのう…。」
 
 
数日お世話になるかもしれないなら。
私はさまざまな懸念を抱きながらも申し出る。
そうして先に着替えと、お湯に浸かる事を許可してもらった。
濡れてしまったストッキングを脱ぎ、制服も畳んでカゴに入れて湯殿に向かう。
かけ湯をして体を軽く洗ってから湯船へ。
熱い湯に足先を入れるとジンと痺れて血流が回復するのがわかった。
 
(18) 2023/12/20(Wed) 8:10:57

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「ふう…。」
 
 
胸元まで浸かり、思わず吐息を溢す。
外ではまだ雪がかなり降っている。
それを見ながら、電話をあとで借りなきゃ…なんて考えていた。
 
…あ、電話番号スマホの中だ。
スマホ、流石に持って来て無いな…どうしよう。**
 
(19) 2023/12/20(Wed) 8:11:25

【人】 春山宮 霞

[百花は人の子の客人に、説明をしているようだった。
とはいえ、彼女の方は半信半疑…というより、半分も信じていなかったかもしれない。
まだ人の姿をした者しか見ていなければそれも当然だろうか。
おそらく、あまり驚かせないよう徐々にこの場に慣れてもらおうとでもいうところだろうか。
雪の中で慌てて出ては、凍えてしまうだろうし。

ともあれ、寒さには勝てない。少し後、彼女はまずは冷えた体を温めに湯殿に向かったようだ。
少し遅れて、こちらも向かう。]
(20) 2023/12/20(Wed) 14:12:55

【人】 春山宮 霞

[彼女が体を洗って湯船に身を沈めてからしばらくして、ガラガラと戸が引かれる音がするのが聞こえるだろうか。
もし視線を向ければ、先ほどの、均等に刈揃えたおかっぱに近い髪型をした17.8ほどの姿が入ってくるのが見えるだろうか。
湯煙が立ち込めているが、他には誰もいないだろうか。]

あ、いらっしゃったんですね。お姉さん。
……いや、どうかそのままで。
ここは風呂の数はやたら多いんですが、ほとんど全て混浴なんですよ。

それでも気にはなるでしょうが…私は少し浸かりに来ただけなので。

[かけ湯だけして、彼女からは離れた場所の湯に浸かる。彼女からは自分の後ろが見えても直接自分は彼女の姿が見えないような、半ば背を向けるような形になるだろうか。]

よくわからない事ばかりだと思いますが…
お困りのことなどはありませんか。

[自分が入っている事が一番の困り事かもしれないのは承知だが…それはそれとして聞いてみよう*]
(21) 2023/12/20(Wed) 14:24:01
春山宮 霞は、メモを貼った。
(a2) 2023/12/20(Wed) 14:25:31

【人】 看護婦 清水 花枝

 
>>21のんびりとお湯に浸かっていると、引き戸が開く音がした。
宿泊施設。湯治場。そんな場所だから誰か来るのは自然だと思いチラリと視線を向けただけだったけれど──。
 
 
「きゃっ!?」
 
 
まさかのさっきの青年が来ると思わなくて、思わず小さく悲鳴を上げた。
胸元を隠しながら背中を向ける。ちら…と肩越しに振り返って確認したけど、性別を間違えたわけでは無さそうだった。骨格的に男性だと思えたし、肉のつきかたも女性のそれとは違う…と思う。
下半身をまじまじ見たわけじゃないし見た事だってあるけれど、看護の仕事や勉強以外で見るのは憚られた。見られるのはもっとだ。
 
 
「あ、そうなんですか、混浴…。」
 
 
てっきり男女別かと思い込んでいたけれど、ほとんどが混浴なら仕方がない…よね。
脱ぐ場所は別れていたはず…なんて思いながら、困っていることはないかと聞かれるとまあ今この状況が問題ですなんて言えず。
 
(22) 2023/12/20(Wed) 20:43:43

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「…いえ、その。
 こんな状況なので職場には連絡しないと、とか、
 着替えもお借りしないとなあとか
 やっぱり滞在費どうしましょうとか…。
 考えることはいろいろあるんですけれど…。」
 
 
先ほど言っていた、偉い方、神様の来る場所。
現実的な問題を口にしながら、ふとその事が頭を過ぎる。
本当にそんな事は起こるのだろうか。
もし本当なら私はすごく場違いでは?とも思うけれど。
 
(23) 2023/12/20(Wed) 20:44:19

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「…私、清水花枝。
 君も、私と同じように迷い込んだ人?
 それとも、…かみさま?」
 
 
少し砕けた言葉遣いになったのは、同い年か年下に見えていたから。
それでもかみさまかと問いかけたのは──別に叶えて欲しい願い事があったからじゃない。
あの従業員の子は幸運だと言っていたけれどね。
 
 
「もし神様なら、何か不思議なこと起こして
 それを、見せていただけたらなあ…なんて。」
 
 
男の子と二人、お湯に浸かってる状況に慣れない。
頬も耳も赤くしたまま、私は静かな部屋で彼に届くくらいだけの声を出した。
 
お互い人間ならそれでよし。
でももし神様だと証明されたなら、私は彼への態度を改めないといけないものね?**
(24) 2023/12/20(Wed) 20:44:40

【人】 春山宮 霞

[彼女はやはり、こういった場所には慣れていないらしい。昔は人の子の世でもこういった混浴の場は珍しいものではなかったと聞くが…
それはそれ。最初こそ悲鳴が上がったが、こうして視線を向けない分には構わないという感じだろうか。
慌てて胸元を隠すあたり、奥ゆかしさを感じて笑みが漏れた。

まあ、しかし相談事は真面目に聞くべきだろう。]

連絡は無理でしょう。電話の類はないし、電波というやつも届かなければね。お姉さんがいた場所とはかけ離れていますから。

けれど服のことは心配いらない。
浴衣や湯帷子ならいくらでもありますよ。宿ですし。
外も、温泉の湧く辺りは浴衣でも寒さを感じないくらい温かいです。洞穴風呂などは特にね。

滞在費のことは本当に心配無用なことですが…
そんなに気になりますか?

[気になって滞在を楽しめないのは考えものだ。気の収まる方法があるだろうか。少し考えた。
彼女の名前を聞いたのはその流れで。]
(25) 2023/12/20(Wed) 21:52:00

【人】 春山宮 霞

清水花枝さん、ですね。
私は春山……
いや、『霞』と。宿ではそう呼ばれています。
ここには毎年来ていますが、神様……ねえ。

[ふっと笑って、両腕を湯船の中で伸ばした。
彼女が疑うのは無理もないことだが。]
(26) 2023/12/20(Wed) 21:59:03

【人】 春山宮 霞

人の子が神を試すのか……
(27) 2023/12/20(Wed) 21:59:49

【独】 看護婦 清水 花枝

/*
…続きあるのかな?(ねむねむしつつ一応待ってる
(-0) 2023/12/20(Wed) 22:10:08

【人】 春山宮 霞

いや、まあそれも無理ない話か。

[ふっと息をついて花枝という彼女を伺った。勿論視線は向けていないので、声色から察するだけだが。小さな声だ。恥じらっているような]

できなくはない…が、ここではあまり大したこともできないですかね。
まあ…でもこちらもただではできないわけで。あまり大層でないほうがいいか。
…なら、あれを。

[そう言って湯から上がる。腰に手拭いだけは巻いたが、体つきは見えるだろう。細身だが筋肉のついた、紛れもない青年のもの。そのまま脱衣場に衣服を入れるために置かれている蔓籠を持ってきて、彼女の側に置いてみせる。]

見ててくださいね。…ほら。

[手をかざしてニ、三度振り払い再び差し出す。蔓籠に一房、藤の花が咲いていた。]
(28) 2023/12/20(Wed) 22:13:19

【人】 春山宮 霞

どうです?

[手品に見えるかもしれないが、ひとまず差し出して笑ってみせた*]
(29) 2023/12/20(Wed) 22:14:07

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「霞さん…霞くん? よろしくね。」
 
 
やっぱり気安く話しかけてしまっていたけれど。
>>27人の子。その言葉に一瞬言葉を詰まらせた。
だってそれはまるで…厨二病なのか威厳のあるそれなのか判断に困ったから。
そんな風に迷ってしまうのは、私がもう大人で彼が年下に見えて、かつ従業員さんの言葉を信じきれていなかったからだ。
不可思議な現象なんて。神様なんて、と。
でも、ちょっとぞくりたしたのは本当だ。
──その理由まではわからないけれど、咄嗟に謝りたくなるような、そんな違和感?みたいなもの。
 
(30) 2023/12/20(Wed) 22:40:38

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「…ごめんなさい。でも、ほら。
 もし霞くんが神様だったなら
 私態度を改めないと…と思って…。」
 
 
だから素直にそれを口にする。
神様と人とが同じ湯を共にして、言葉遣いや態度も人同士の其れのままで良いとは思えないから。
でも、彼は一度湯から出てカゴを持ってきた。
それに手を翳すと藤の花。
パチパチ目を瞬かせてしまう。どうやったら花が咲く?そこには何もなかったし、ここまで裸なのだ。何かを隠し持つこともできないだろうし、籠は何の変哲もないものに見えた。何か仕込まれてるようには思えない。
だから私は胸元を片手で隠しつつ。
 
(31) 2023/12/20(Wed) 22:40:56

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「…咲いた? それとも、生えた…?」
 
 
不可思議な状況に目を瞬かせる。
霞くんが、神様?
手を伸ばして触れる藤は本物に思えた。もっと言うなら、生きてるように。
片手を伸ばして触れた藤はどんな感触だっただろう。生花のしっとりとしてただろうか。
 
 
「…えっと。
 …霞様とお呼びした方が?」
 
 
だからつい問いかけてしまう。
──神様だったのなら、人の子は態度を改めないといけないのかと不安に駆られながら。**
 
(32) 2023/12/20(Wed) 22:41:13

【人】 春山宮 霞

[彼女が少し言葉を詰まらせたように見えた>>30のは、自分が漏らした言の葉>>27のせいだろう。
脅かすわけでは全くなかった…という事もないが、本当に機嫌を悪くしたわけでもない。
この見た目なら、確かに人の子同士なら気安げになるのは当たり前だ。むしろ…]

いや、いいですよ。霞くんで。
あまり気にせずに楽にしてください、お姉さん。
そう思うのは当然ですから。

[そう言って藤の蔓籠に藤花を咲かせれば、どうやらそれを不思議、
人知を超えた事と思ってくれたらしい。内心ほくそ笑んだ。
ああ、しかし…成り行き上とはいえ胸元を隠す姿を直に見てしまったわけだけれど。
彼女にとってはそれどころではないかもしれない。]
(33) 2023/12/20(Wed) 23:06:15

【人】 春山宮 霞

この場合は咲いた、かな。元々藤の蔓なので。
今は真冬で、生きた樹でもなければこのぐらいが精一杯。
あまり長持ちもしないのは惜しいですが。

[触れた藤の花は、しっとりとしたまさに生花の感触だっただろう。
もっとも、長く見ていれば少しずつしおれていってしまうのだけれど、それがまさに造花ではないという事だ。
彼女はどうやら私を神と認めたようだけれど]

ふふふ。…いや、霞様とは呼ばずに。
さっきほどまでの通り、霞君で構いませんよ、お姉さん。
…ああ、花枝さんの方がいいのかな。
(34) 2023/12/20(Wed) 23:07:16

【人】 春山宮 霞

別に貴女に崇めてほしいとかそんなわけではないので。
侮りは困るけれど、お姉さんがそんな人でないのはわかりますし。
それより同じ客同士、懇意にしてもらえる方が有り難いでしょうか。

お代が要らないというのはね、お姉さんのように時折迷い込む人間とこうして話をして、あるいは戯れる。そういう事が好きな客もいるからなんですよ。

[巫山の戯れとはよく言ったものだ… まあ、もちろんそればかりが目当てではないし、そんな事を口にはしないが。]
(35) 2023/12/20(Wed) 23:21:57

【人】 春山宮 霞

まあ、人間と直に話をできるというのはなかなかない事ですから。…なので、お姉さんさえよければ、ここにいる間よろしくお願いできたらと。そういう事です。

強いて言うならそれがお代でしょうか。

[滞在の、あるいは今見せた神力の…どちらにおいても。
そう伝えれば、彼女の答えになるだろうか**]
(36) 2023/12/20(Wed) 23:22:08

【人】 看護婦 清水 花枝


一応下半身はまだお湯に浸かっているから、私の中ではギリギリ許容範囲ではあった。
そもそも、いきなり混浴だった!──と言うところで一つ壁は乗り越えてしまっている。
どうやら手品のようにタネがあるわけでもなし、彼は何かしら不可思議な力を持つ存在ではあるみたい。
けど、じゃあ神様か?と言われるとまだ納得はしきれなかった。
少なくとも、神様と言っても神道のそれなのだろう。八百万の神々、その一柱。草木に関する神様が近いのかしら?
でも。
 
 
「戯れ…。」
 
 
>>35その単語には少しだけ警戒を強めてしまう。
目の前の彼がそう言う事をするタイプには見えなかったけれど。
肌を晒す温泉。そして夜を明かす宿場。
そこから連想する
戯れ
は、どうしても性的なものを連想させたから。
それならお代が要らないのも納得がいく。
神様が人を同行するのだろうかとも思うけど、日本神話の神々は人間臭い性格が多いし、ギリシャ神話ならゼウスが娘たちどころか美少年と…なんて話もあった気がする。
私は視線を彷徨わせながら伸ばしていた腕を胸元に戻してまた深くまで湯に浸かった。
 
(37) 2023/12/21(Thu) 6:46:49

【人】 看護婦 清水 花枝


経験ないし、もし本当にそう言う意味なら避妊は?なんてすぐ考えてしまうのは自分が医療関係者だからかもしれない。
神の子を孕むのは流石に遠慮したいところだった。私の勘違いでなければ、だけど。
 
 
「お話でしたら、喜んで。
 でもそのう、…霞くんの他の人?かみさま?を
 まだ見ていないけれど
 他の方が来たら皆さんとも…?

 それはちょっと、自信ない…ですね。」
 
 
話し方に迷うけれど、砕けた物言いはやめて。
ごにょ、と言い淀みながら伏せていた視線を彼に向ける。
眉尻を下げた困り顔になりながら。
 
(38) 2023/12/21(Thu) 6:47:14

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「…霞くんが親切なかみさま、と思って
 お願いしたいんですが。
 ──基本的に霞くんの傍にいることとかは
 できるんでしょうか?」
 
 
ほら、流石に不特定多数と関係を持ちたくないし。
彼なら良いってわけでもないけれど。
ここでのルールを把握しきれていない私は、こちらの了承がなければお客様であっても──とは思い至っていない。
何せこの身で払わなければならないのかもと思い至ったのだから。
それならできれば優しそうな相手が良いとか。
せめて不特定多数とはお断りしたいとか。
そんな打算的な事を考えても仕方がないと思う。だって私は、打算的な人間だもの。**
 
(39) 2023/12/21(Thu) 6:47:42
看護婦 清水 花枝は、メモを貼った。
(a3) 2023/12/21(Thu) 6:48:49

【人】 春山宮 霞

[この場所についての話をして、彼女…花枝が湯に深く沈んで>>37色々と思案しているようなのを見て、察したかな、と理解する。
とはいえ、隠してもそのうち分かることだ。不慣れな現状では不安が先に立つのは無理もない。むしろ、戯れの一言で察したのだから人の子としてはかなり聡い方だろう。そのあたり、好感が持てる。

彼女が実際の所何を考えているかはもちろん完全にはわからないが…そのうち半分は杞憂で半分はまあ当たっている、というところか。]

そうですか、話なら構いませんか。
それはよかった。
お姉さんみたいな方とお話できるならそれだけで楽しいでしょう。こちらの世界はどうしても変わったことが少なすぎるから、人がどんな風に過ごしているか、色々と知りたい事もあるんですよ。
他の客も、少なからずそういうものでしょうが…

[そう、花枝は他の客、他の神との事を気にしているのだった。]
(40) 2023/12/21(Thu) 12:47:21

【人】 春山宮 霞

そうですね、昔よりはここも客が減りました。時代かな。
他の客はまだ見ていませんが、全く来ない事もないでしょう。
お姉さんも今は客ですから、相手が人でないからといってあまり畏まり遠慮する必要もないんですが…

[同じ客同士でも、もちろん親切と思われて悪い気はしない。]

そうですね。それなら。

[先程の蔓籠の端枝を折り、手にして呪詞を唱える。

と、その枝はやはり藤の花のような小さい紫の石を鈴生りに下がらせた髪留めに変化した。藤の花の芳香が微かに香るのがわかるだろうか。]
(41) 2023/12/21(Thu) 12:58:00

【人】 春山宮 霞

できました。つけてみてください。

[出来上がったそれを花枝に差し出そう。
構わなければ、こちらで彼女の髪につけてみてもいいけれど。]

私の力を込めた髪留めです。
ここに滞在する間、これを身につけていると良い。
見た者には私の験(しるし)だと分かるでしょうし、
それにもう一つ。
誰であれ、お姉さんの意に沿わない形で触れると、
ひどく痛い思いをすることになります。
強い厄除けという事ですかね。
(42) 2023/12/21(Thu) 13:44:53

【人】 春山宮 霞

まあ、大丈夫ですよ。
こちらの世界にも規があり範があって…
漏れということなら人の子の世界より余程厳しいですから。

…どうでしょう、少しは安心して過ごせそうですか?

[と、笑みを見せつつも念の為尋ねてみよう*]
(43) 2023/12/21(Thu) 13:45:04
春山宮 霞は、メモを貼った。
(a4) 2023/12/21(Thu) 13:45:53

【人】 看護婦 清水 花枝

ていない。ただ警戒心が強いだけだ。
その割には寒さに負けて肌を晒し湯に浸かってしまったけれど。
>>41それにしても──やっぱり彼はかみさまなのだ。若しくは、人とは違う力を持った存在。
目の前で起こり得ないはずの変化を目にして驚きに息を呑んだ。
私の髪に飾られる硬質な藤の花。
無機質だと言うのに、艶やかなそれは確かな花の香りを纏わせている。
 
 
「あ、ありがとう…うん、これで
 とても安心できる。」
 
 
少し強張っていた気持ちが解れて笑みが浮かんでくる。
指先で髪飾りの先に触れた。
花をかたどる細かな石がふれあいしゃらりと音を立てる。
ほう…と感嘆の息を漏らして。
 
(44) 2023/12/21(Thu) 21:32:16

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「…あ、では、私はそろそろ…。」
 
 
湯からあがろう。そう思い目配せする。
伝わらなければ、少し彼方を向いていて欲しいとお願いしてから湯から体を出すつもり。
やっぱりいきなり裸身を晒すのは嫌だもの。
手早く脱衣所に戻ったなら、従業員の方が用意してくれていた浴衣に袖を通す。
着慣れない為に胸元や足元が多少心許ないけれど仕方がない。
 
濡れた衣服をどこかで整えられないか尋ね、もしできれば霞くんの部屋の近くに部屋をとれないかを尋ねてみる。
勿論、客とはいえ無理は言えないからできればとだけ言い添えて。
 
(45) 2023/12/21(Thu) 21:32:37

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「…ああ。」
 
 
そして移動しながら気付く。
人ならざる姿をした存在が、密やかに通り過ぎたり、話をしていたりしていたから。
やっぱりここは自分の知る世界と違う。
 
 
──きゅ、と自分の荷物を抱きしめながら、部屋へと向かった。**
 
(46) 2023/12/21(Thu) 21:33:04

【人】 春山宮 霞

[藤の花は魔除けの花。『不二』であり『不死』に通ずる花。
…まあ、花枝の意に沿わずに触れれば痛い思いをするというのは自分自身も含まれてしまうのだけれど…それはそれ。

彼女の強張った表情が解れてくるのを見るに、このぐらいはして正解だったか。少なくとも、安心したというのは嘘ではなさそうだ。
藤の花の香は湯気に混じって微かに湯殿に広がる。]

うん、とても良く似合いますよ。
…あ、温もりましたか。どうぞお先に。
……あ!!いけない、失礼しました。

[成り行きで、湯船に浸かる花枝の姿を普通に見てしまっていた。確かにこれでは上がれない。自分は湯船から上がっていて少し冷えていたから、元の場所に戻り、湯から上がる花枝を背に、湯船に浸かり直した。

湯から上がるのは、花枝が着替え終わってしまってからになっただろう。]
(47) 2023/12/21(Thu) 22:25:45

【人】 春山宮 霞

その浴衣、お姉さんに似合ってますよ。すごく。

[いつの間にか従業員が浴衣を用意していたのだろう。
あまり着慣れないのか、少しばかり崩したような場所も見えるが、それは味があり、しばし目を留めた。]

雪が止むにはしばらくかかるでしょうし、今日は部屋でゆっくり過ごして、早めにゆっくり休んだ方がいいでしょう。

もしお姉さんが良ければ、明日また伺っても構いませんか?
散歩がてら、辺りをご案内します。
ああ、私の部屋は奥の廊下から階段を少し登っていった先の離れです。なかなかの景色ですよ。

…ではお姉さん、よろしければまた。

[先程までは姿を隠していた人ならざる従業員も、気をつけてみればそこかしこにちらほら姿が見えだすだろうか。
それを見てから、花枝に軽く礼をしてその場を後にした。*]
(48) 2023/12/21(Thu) 22:42:03

【人】 幽谷廊 従業員 百花

[しばらくして、花枝の元に最初に会った従業員が再び現れるだろう。]

お待たせしました。
お召しになっていたものはこちらでお預かりして綺麗にしておきますねえ。
お部屋のご用意は…
霞様のお近くですか?

あらあら。ふうん。左様で……
あいえ、これは失礼。

わかりました、離れになりますがそちらにお部屋ご用意いたしますねえ。
…しばしお待ちを。
(49) 2023/12/21(Thu) 23:12:39

【人】 幽谷廊 従業員 百花

はい、ご用意できました。
ご案内いたしましょうねえ。
どうぞこちらへ。

[人ならざる従業員の姿がちらほら見える入口側とは逆、
先程霞が歩いていった廊下の奥、外の景色が見える渡り廊下の先の離れの部屋。そこに案内する。

中は普通の和室だ。畳張りの床の間付き、火の起こされた火鉢が部屋を温め、奥には既にふかふかの布団も敷かれている。
窓の外は、湯煙の立ち込める谷間の露天風呂や古めかしい町並みが一望できる。]

ひとまず今日はこちらでおやすみください。
お食事はすぐにお持ちしますねえ。

それでは、ごゆっくり。

[そう告げて、彼女から何か問われなければその場を後にした**]
(50) 2023/12/21(Thu) 23:22:54
村の設定が変更されました。

【人】 看護婦 清水 花枝


「ええ、ありがとうございます。」
 
 
何かを気取られたか、察されたような空気を感じたけれど…気のせいかしら?
まあでも仕方がないかもしれない。
優しく年若い"かみさま"のそばにいたいと申し出たのだから、予想通りの場所ならそのような予想を立てられても仕方がないとも思う。
まあ、──彼がそう言う事をするか?と問われたらわからない。若気の至りもあるだろうし、年齢と見た目が違うならそれはそれで経験を積んでいるかもしれない。その上でここにいるのかも。
そんな事を考えても仕方がない事だけれど…。
 
 
「ありがとうございます。」
 
 
こちらの申し出を快く受けてくれた従業員の方にお礼を言って一人佇む。
火鉢のそばに行き弾を撮りながら辺りを見渡しても普通の和室に見えた。それもそうか。奇抜な部屋は必要無いし、人間が使うなら何かしらの工夫も必要ない。
ただ、電気機器も無かったのだろうか。
昔ながらの作りに見えたけれどあかりくらいはあったのか。
自然とコンセントの存在を探してみたり、窓の外を眺めて見慣れぬ街並みを眺めてみたり。
 
(51) 2023/12/22(Fri) 21:56:48

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「…霞くん、か。」
 
 
思い出したのは彼の姿。
>>48彼の申し出には少し驚いたけれど。
 
 
『よいんですか?嬉しいです。』
 
 
笑顔でそう答えた気持ちは偽りじゃ無い。
ただ、そう言う場であると思うと、何となくその誘いも──そこに繋がるのかもしれないと勘繰ってしまったり、しなくも無いのだ。
けど、この土地のことを少しは知りたくもある。何も知らないまま終わるのは勿体無いから。
ただ、それだけ。
きっとそれだけ──。
 
 
その後は一人で食事をいただき、疲れから直ぐに眠りに落ちる。
翌朝は見慣れない天井に驚いて、浴衣に羽織を着ての至れり尽くせりに恐縮したりなんかして──。
(52) 2023/12/22(Fri) 21:57:08

【人】 看護婦 清水 花枝

 
「…迷惑じゃ無いならよいけど。」
 
 
ぽつりとそんなことを呟いた。
まだこの場所のことをほとんど知らない私は部屋の中から動けずにいる。
ただ大切に、藤の髪飾りはふわりとした私の髪に飾られていた。
 
窓辺から外を眺める。
>>0──いまさら、古書店の噂を思い出していた。
もしかしてこの季節に行方知らずになった人たちは。
そして中には戻らなくなった人たちがいると言うのは、どうした理由だったんだろう?**
 
(53) 2023/12/22(Fri) 21:57:25

【人】 春山宮 霞

―自室―

[階段を上って空いてさえいるならいつも使っている離れ部屋に戻る。
幽谷廊の宿の離れの中でも一際高めの所にある部屋だ。
もちろん景色はいいし、繁忙期(これは11月だ、寒くなる時期だし出雲帰りに立ち寄る客が多いのだ。)でも騒々しさはここまではそうそう届いてこない。
しかし、ここを気に入っている一番の理由は他にあるのだが…]

今頃は部屋に入って…食事でもしているかな。

[こちらは火鉢にあたりながら、微かに開いた障子窓から外の雪を眺めている。
彼女あての部屋は、人間が使う用のものだし、変哲はないはずだ。
火鉢もかなり大きなものに炭をおこしているだろうから、そう寒くはないだろう。
文明の利器はさすがにないが、簡素な裸電球の灯りぐらいはあるだろうか。
こちらの部屋は、それもなく代わりにランプが置かれている程度だが。]
(54) 2023/12/22(Fri) 22:19:49

【人】 春山宮 霞

清水、花枝… 花枝さん、か。

[お姉さんと呼んではいるが、名前は覚えている。
この宿に来て長いが、人の子と実際にこれだけ話をするのは初めてだ。
なかなか聡いし、年若気な割にはしっかりしている。
明日の誘いも二つ返事で受けてくれたのは嬉しい事だが…]

数日滞在して人里に戻っていく人の子に、
何を求めてるんだろうな。私は…

[思えば神代とが終わってから呼べる時代が終わってから、
久しく、人の子というものに関わってはいない。
祀られる社もほとんどなく、あっても訪れる人はなく、さらに言うなら名前すら…]

いや、そんな大層なものじゃないな。

[話をして、今の人の子の在り方を知る。それだけで楽しいに違いないのだ。
だから、そのままその日は眠りについた。]
(55) 2023/12/22(Fri) 22:20:43

【人】 春山宮 霞

―翌日―

お早う御座います、お姉さん。
昨日はよく眠れましたか?
寒く無かったら良いんですが。

[彼女の朝食が終わった頃の時間に、百花から聞いた部屋の戸を叩く。
こちらも外行き用の羽織は着ている。
まあ、露天風呂の周囲を回るのだし、入浴する事もあるかもしれないが…
花枝が顔を出したら、その姿を見て]

うん、やっぱり似合ってます、その髪飾り。

[にこりと笑ってみせた。]
(56) 2023/12/22(Fri) 22:29:58

【人】 春山宮 霞

よければ今からこの周りを案内します。
寒くないように羽織ってきてくださいね。
まあそんなに寒くはないし、入浴できる場所はたくさんありますが…

参りましょうか?

[軽く手を差し出して、問いかけた**]
(57) 2023/12/22(Fri) 22:30:12
天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2023/12/22(Fri) 22:33:45

 




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