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【赤】 ねこみみしっぽの レグナ「………………。 そりゃ悪かったよ」 言いながらふいっと横を向く。素直に謝るのも癪だが、偏見で疑ったのは此方の落ち度と思い、結果の小さめの声量。 恐らくその状態のまま撫でられる事だろう。あなたの手が触れればふわふわの耳がひょこりと揺れた。 ……人を撫でる事はあったものの、撫でられるのはあまり慣れない。 「こら、ぽいぽいその辺に置くなってば」 散らかしたものを横から片付けている為、一人でやる以上に効率としてはかなり落ちている。……が、手伝う気が出ただけマシかと、そこはあまり気にしていない模様。 ちなみに怪しげな箱に関しては、 「他にも変な箱があるかもしれないから、気を付けろよ」 と言う程度に留めた。 それでも開けるならば止めないぞ。 (*24) 2024/04/04(Thu) 20:28:02 |
【赤】 ぐうたら猫じじい マオ「 にゃあ…… マオ様がはたらくだけありがたいことなのじゃぞ……褒めろ……わしは可愛がられないと頑張れないのじゃ」 今日のマオはいつもよりも甘やかされ不足でへなへなだった。 思わず不満げなねこのようなうめき声を上げながら、たくさんの箱の中から怪しげな箱を引っ張り出した。 (*25) 2024/04/04(Thu) 23:22:07 |
マオは、怪しげな箱を開け、マタタビの詰め合わせを発見した。 (a1) 2024/04/04(Thu) 23:28:34 |
【赤】 ぐうたら猫じじい マオ「この箱は別に大丈夫じゃぞ。 ただの葉っぱじゃ。ほれ……」 マタタビの葉を一枚、レグニャに渡した。 猫にとって多幸感や興奮をもたらす合法の葉っぱだ。 もちろんあなたも例外ではないだろう。 (*26) 2024/04/04(Thu) 23:37:01 |
【赤】 ねこみみしっぽの レグナ「はいはい、見つけたら撫でるなり遊ぶなりするから」 と、散らかっていた箱や雑貨を整理しつつ。 そちらに振り返り、差し出されたものを見れば―― 「葉っぱ?それも人間からの贈り物って奴か……、 !!」 バッと飛びかかってマタタビを奪ったかと思うと。 酒にでも酔ったかの様な表情になっては、 ごろごろすりすり 、匂いを嗅いだり舐めたり……挙句の果てには 地面に猫の様に転がって マタタビを堪能し始めた。完全に、猫である。レグニャである。 (*27) 2024/04/05(Fri) 1:57:21 |
【赤】 ぐうたら猫じじい マオ「あ〜〜〜レグニャが本格的に猫になってしもうたのじゃ……」 大の大人がここまでになっていると実に愉快である。 今のうちに探すかあ、と箱を物色し始めると意外にも簡単に見つかった。ただこのトランプを探すためだけにひとりのレグナが犠牲になってしまったのだった。 さて、レグニャが戻るのはあとまだ少し時間がありそうな気がする。 マオはほんの悪戯心でマタタビを没収してみる。そして懐に仕舞う。 マオからマタタビの香りがめっちゃすることになった。 「ほれ〜レグニャ〜マタタビはこっちじゃぞ〜」 完全に遊んでいる。 (*28) 2024/04/05(Fri) 11:22:59 |
【赤】 ねこみみしっぽの レグナ大分絵面が凄い事になっている。 そんな状態なものだから、いつの間にかあなたが当初の目的のものを見つけた事も露知らず。 暫しそのまま夢中になっていたが、没収されればまたバッと飛びかかって……暫くあなたの周りをぐるぐるした後。 今度はあなたに対して匂いをすんすん嗅いだり、ごろごろ音を立てながらすりすりし始めた。 やっぱり絵面が凄いぞ。 (*29) 2024/04/05(Fri) 12:27:11 |
【赤】 ぐうたら猫じじい マオ「ほ〜れ、ネコチャンネコチャン───」 「いだっ」 調子に乗っていたら罰が当たったらしい。 大の男に飛びかかられ、ごろごろすりすりの重みにも 耐えられずマオはひっくり返ってしまった。 たぶんそんなのもお構いなく、すりすりごろごろしてるのだろう。 マタタビを太腿の服下にしまい込んだ為 おそらくそのへんを重点的に。 こんなになるとは思わず、マオも珍しくレグニャのペースに乱されていた。 「んっ……」 「レグナ……そこはくすぐったいのじゃぁ……」 レグナにこんなにすりすりされて嬉しいような…… でもあくまでも自分ではなくマタタビの香りに魅了されている だけなので複雑な気持ちがないまぜになっている。 「そんなに好きかの、マタタビ……」 しばしレグナのやわらかな髪とふわふわの耳を撫でて時間を潰す。 もとに戻るまでこうしている他ない。 (*30) 2024/04/05(Fri) 13:36:50 |
【赤】 ねこみみしっぽの レグナひっくり返ったのにもくすぐったそうにするのにもお構いなしに、よりによって下半身にごろごろすりすり。 マタタビによって興奮状態にあるのか。は、と、少し熱くなっている吐息が服越しにかかる、かもしれない。 先程は複雑そうにしていた癖に、ふわふわ撫でられるのにもうっとりだ。 目を細め、あなたの方を見つめ。そして―― (*31) 2024/04/05(Fri) 16:22:25 |
【赤】 人間に戻った レグナぽん、 と軽い音がして、猫耳と尻尾が消えた。それから暫く固まった後、うっとりしていた目を白黒させ。 さーっと青ざめる様な、同時に赤くなる様な。照れと混乱とその他諸々が一気に来た様な表情になった後、バッとあなたの上から退いた。 「待っ、これは、その、」 言い訳をしようにも何も言い訳が出来ない。 そのまま口をパクパクさせている。 (*32) 2024/04/05(Fri) 16:24:52 |
【赤】 ぐうたら猫じじい マオそんなうっとりとした瞳で見つめられると 目の前にいるレグナがいつものレグナじゃなくても 身体が、胸の奥がぎゅぅと締め付けられるような気分になる。 「……レグニャのえっち」 腿の辺りを集中的にすりすりしてくるし 熱い吐息はかけてくるし。 これはマオ様への挑戦状ととってもいいだろう。 ▽ (*33) 2024/04/05(Fri) 18:53:01 |
【赤】 ぐうたら猫じじい マオ「レグナがあんなに、我を忘れてマオ様に狼藉するとは思わなかったのじゃ……ひどいのじゃ……」 魚のようにパクパクしているレグナに這い寄り 顎を指先でくい、と掴むと顔を近づけて間近で見つめる。 マオにも原因はあるのだが、この状況に付け込んでいる。 「のう、レグナ……マオ様はうずうずする。 さっきおまえがずーっとすりすりしてたせいじゃ」 レグナの手を掴み、自分の下腹部……腿の間に持っていく。 ほんのりと膨らみに触れるだろう。 「レグナぁ……なんとかしてくりゃれ……」 媚びたようにわざとらしく甘えた声を出した。 あなたならなんとかしてくれるだろうと、頷かせようとしている。 よからぬことを企んでいるに違いない。 (*34) 2024/04/05(Fri) 18:54:14 |
【赤】 人間に戻った レグナ「ろっ……そもそも、 あんたが、」 ちなみに、しっかりすりすりしていた記憶はある。ので、反論しようにもまともな反論が出来ていない。 なんとなく弱みに付け込まれている気もしてはいるが、それはそうとしてやらかした事はやらかした事だ。 捕まれた手が腿の間に触れる。熱を持っている。 自らの心臓の音が、夢の中だと理解しているのにやたらと頭に響いている感覚がする。 ……甘い声が、耳に届いた。 (*35) 2024/04/05(Fri) 20:56:05 |
【赤】 人間に戻った レグナ「…………、もし、」 暫くの沈黙の後、口を開く。 「あんたの知っている俺がする様な事を、期待してるのなら、それは。……今の俺には、出来ない、けど」 「……その。抜く、だけなら」 (*36) 2024/04/05(Fri) 20:58:04 |
【赤】 ぐうたら猫じじい マオ「それでもいいのじゃ……。 そもそも、今のおまえにそんなの期待などしておらん」 無理やりキスをして引きはがされた時から。 完全に諦めたと言ったら、そうではないのだけれど。 今こいびとのような扱いをしてくれるとは、思ってはいない。 「ん」 背中に手を回して、甘えるようにくっついた。 あなたの身体にマオの熱が触れる。 「ここはほこりくさいから、やじゃ ベッドのほうまで運んでくりゃれ」 すり、と胸元に頬をすり寄せた。今度はこちらが猫の真似事。 ベッドまで辿り着いたら、下だけ脱がせてくりゃれとおねだりして、全部やってもらうつもりだった。 (*38) 2024/04/05(Fri) 21:48:15 |
【赤】 人間に戻った レグナ……今の自分に、あなたとこういう事をした記憶はない。 にも拘わらず、こんなにも心臓の音が煩い。胸元に擦り寄られれば、あなたにもおのずと伝わってしまう。 何故だろう。単純にこういった事に慣れていないからか。 それとも。 「……、はいはい」 そのまま抱えるようにしてベッドへと運んで、寝かせる。 おねだりされれば「……こんな事態になったの、あんたも割と悪いって自覚あるか??」と文句は言いつつ。 あなたのズボンと下履きを脱がせ、自らもベッドの上に乗る。 ……服越しじゃない、あなたの熱を、見る。 (*39) 2024/04/06(Sat) 1:34:11 |
【赤】 ぐうたら猫じじい マオ「わしも悪かったのじゃ……でも、レグニャが あんなになるとは思ってなかったのじゃ」 子供の言い訳のようだが、案外素直に認める。 ふかふかのベッドに座り、脱がせてもらうこの時すら少しもどかしい。 下着は履いておらず、チャイナ服の裾が垂れ下がるのをめくると、あなたの手には小さく、だけどしなやかな身体には相応の熱が露わになる。白くて細い脚を開いて見せつけた。 「なんじゃ、男相手に抜くだけなのに緊張しておるのか? それともマオ様がせくしーじゃから興奮してきたか?」 耳元で甘く囁きながら、あなたの手袋を外させて直接触れさせようと誘導する。 「ほしくなったら、おねだりしても良いのじゃぞ? レグナはお気に入りのしもべじゃからな」 今のあなたに合わせ、昔言っていたような言い回しを選ぶ。 マオは、こういった行為は当然慣れている。 人間は番でなくても快楽のためにすることを知っているし マオだって神仙様の加護がどうとか、そういったものでたくさんの人間に可愛がられてきている。 (*40) 2024/04/06(Sat) 6:12:48 |
【赤】 人間に戻った レグナ「俺だって思ってなかったよ……ってちょっと待て、なんで下着履いてないんだ!?」 脱がせてすぐに布ではなく白い素肌が出て来たので驚いた反応を見せる。恐らく、初めて風呂に入れた時にも同じ反応と言葉をしていただろう。 一瞬だけ視線を逸らしてから、もう一度あなたの方に向き直る。マタタビの影響はとっくに抜けている筈なのに、頬がほんのり赤く染まっている。 ▽ (*41) 2024/04/06(Sat) 13:22:00 |
【赤】 人間に戻った レグナ「し、かたないだろ。慣れてないんだよ」 手袋が外され、直接触れれば。 体温と共に少し汗が滲んでいるのが分かるだろうか。 「……、だから、そこまではしないって言ってるだろ」 一方で此方は経験がないのと、現実の件が引っ掛かってるせいで硬い。 ただ、それでも年頃の男であるのは確か。故に甘やかな言葉と誘いは毒だ。 一言「動かすぞ」と声を掛け。始めはゆっくり、それから少しずつ速度を上げて。少しだけ湿った、しっかりとした手が、上下に絡んでいく。 (*42) 2024/04/06(Sat) 13:22:15 |
【赤】 ぐうたら猫じじい マオ「レグナはレグナじゃのう……同じ反応を前もされたぞ。 ……下着は窮屈だから履かない主義なのじゃ」 これくらいでなにを赤くなっているのじゃと 赤みが差した頬に手を触れて、愛おしげに撫でた。 きっぱりしないと斬り捨てられても、さほど気にした様子もなく、のらりくらり。 「ん……レグナ、汗びっしょりじゃぞ。 でもおまえの手、あったかいのじゃ……」 吐息交じりの甘い声が、刺激を与えられるだけ浅くなる生温い吐息が、半開きの小さな唇から漏れて、あなたの耳を撫ぜた。 汗ばんだ手から、緊張と不慣れさが伝わってくる。 上下に擦られているうちに、ぬるりとした無色透明の液が、あなたの汗と混じっていく。 「もっと、やさしくがいいのじゃ……」 速度があがっていく途中でぴくりと、ほんの少し腰が跳ねる。 行き場のない手が、もどかしそうにあなたの腿をするりと撫ぜた。 (*43) 2024/04/06(Sat) 16:06:00 |
【赤】 人間に戻った レグナ「どういう意味だよそれ」 からかいが混じっている様な気がして、む、と少しだけ唇を尖らせる。 頬を撫でられる感触に、少しだけ先程の口づけの感覚が過った。……少しだけ。 「……、……なんだよ。慣れてない奴は嫌か?」 記憶は違えど自分とそういった関係になるぐらいなのだから、多分そんな事はないのだろうな、と思いながらも。少しだけ意地悪のつもりでそう返した。 甘くなっていく声に、浅く熱い吐息に。ゆっくりとこの状況に飲まれて行きそうになるのを、理性で抑え込みつつ。 透明な体液が混じるのが見えればそれをも使い、あなたの反応も見ながら。より快楽を得られる場所を探る。 ――静かな室内にくちゅ、ぐちゅりと、水温が響いている。 「ん、こうか? ……ッ、」 言われて少し緩めようとした所で柔らかく撫でられ、ぞくりとした感触が走る。 思わず開いているもう片方の手で、その手を握ったかもしれない。 (*44) 2024/04/06(Sat) 19:33:23 |
【赤】 ぐうたら猫じじい マオ「そのままの意味じゃぞ。会う時が違っても、おまえはおまえのままじゃ」 面倒見がよくて押しに弱い、うぶなところが愛おしいレグナだ。 「だから……そんな言い方をしないでおくれ」 「わしは、レグナがだいすきじゃ。ずっといっしょにいたい……」 頬を撫ぜていた手は服の端をつまんで、思わず縋るような声が出てしまった。だって、今ここにいるレグナはあなたしかいないのだから。 「 ……ふ……っ、 ……んっ……は、…… 」おしゃべりな口は、だんだんと言葉を無くしていく。 あなたの手の中の熱も質量を増していく。 淫猥な水音と快感を孕んだ息遣いだけが耳に届いている。 熱を帯びたマオの若草色が、レグナの瞳をじいと見つめた。 「……どうした?」 口元はいたずらっぽく、ほんのり弧を描いている。 握られた手を捕らえるように、するりと指を絡めた。 (*45) 2024/04/06(Sat) 23:36:40 |
【赤】 人間に戻った レグナ「そうか。……そう、なのか。 ごめん、悪かったよ」 ――縋る声、には。少し胸の奥がちくりと刺される感覚を覚える。 自分は、現実へと帰らなくてはならない。……目を覚まさなければならない。 そうなった時「ずっといっしょにいたい」の願いは叶えられなくなるのだ。 誤魔化す様に、手の動きが再度早くなる。それだけでなく、強弱をつけるようにし、鈴口をくりくりと捏ねる様にしてみたり。 少しずつ、着実に、あなたを追い立てていく。 ふと上を見れば若草色に熱が籠っており、じいと見つめられた後……再び目を逸らした。 「……足さわられんの、くすぐったいんだって」 そう言った言葉は、少し焦りが滲んでいただろう。 あなたの指の絡んだ、自らの手にも。やはり、汗が滲んでいる。 (*46) 2024/04/07(Sun) 2:59:12 |
【赤】 ぐうたら猫じじい マオ「………………」 ──どうして、そんな他人事みたいに言うのだろう。 たしかに、いつものレグナではないかもしれないけれど もしいつものレグナが戻らなかったら、一緒にいることになるのは目の前のレグナになるだろうに。 なんだかレグナがマオの知らない別の世界を見ていて 自分を置いてどこか遠くに行ってしまうんじゃないかと そんな予感がして、不安でたまらない。 余計な気持ちを打ち消すように、あなたの手が追い打ちをかけてくる。達してしまいそうになるのを押さえて、マオはあなたの手を掴んだ。露骨に目を逸らされ、不満そうに目を細めている。 ▽ (*47) 2024/04/07(Sun) 6:09:51 |
【赤】 ぐうたら猫じじい マオ「やさしく、と言ったじゃろう……わからんのか? わしがお手本を見せてやろうかの」 絡めていた指を解くと、するりとあなたの腿の内側の下腹部へ滑らせる。服の上から、こうするんじゃと。指先でくすぐるように、まるで小動物でもを可愛がるかのようにやさしく撫ぜた。 服の上から触れるだけで、それ以上のことはしない。 刺激を与えるだけ与えて、放置する気でいる。 だからこれはいたずらと、さっきやらかしたレグニャのおしおきだ。 (*48) 2024/04/07(Sun) 6:10:48 |
【赤】 人間に戻った レグナ相変わらず、あなたの目をじっと見ようとはしない。 過度に情を移しては、互いに別れが余計に辛くなる。……こうまでしている以上、既に手遅れかもしれないけれど。 そのまま止めを刺そうとした所で――手が掴まれて。もう一度あなたの方を見れば、不満そうな表情が目に入った。 「……どうした、痛かったか?」 等とその心中も知らずに尋ねた所で。 ▽ (*49) 2024/04/07(Sun) 14:32:18 |
【赤】 人間に戻った レグナ「待っ、馬鹿、ちょっと待て、俺はいいっての!!」 返された言葉に、焦った様な言葉が飛び出す。 服の上から手が触れられれば。そこは微かに熱を持っているのが分かるだろう。 擽る様に優しく撫ぜられ、少しだけ肩が跳ねる。 ……が、それ以上はなく、おあずけをされて。 なんとなく煽られている様な気持ちになり、ちょっとだけ眉をしかめた。 「……ふーん?? いいけど、それだとイけなくて余計辛いんじゃないのか?」 もう一度指に蜜を絡めて、けれど先程の様に掌で包んで動かすのではなく。 人差し指でつう、とゆっくり、触れるだけの様にして、下から上になぞる。 (*50) 2024/04/07(Sun) 14:33:35 |
【赤】 ぐうたら猫じじい マオ「……なんじゃ?マオ様のあられもない姿を見て おまえも勃ってるではないか……」 その事実にちょっとにんまりして、服の上から悪戯程度に 熱に触れて、すりすりと撫ぜることを続けてやった。 自身のものを仕返しでもされるように、指先だけで弄ばれている。 レグナの指に自分の愛液が絡むのを見て、胸を高鳴らせた。 「……ぅ………… レグナ……ゃ、……ん……… 」びく、とすっかり大きくなった自身が脈を打つ。 顔を逸らして、胸を上下させながら乱れた吐息を漏らす。 「……は、………っん、……でも、さっきより すき、……… もっと、やさしく……かわいがってほしいのじゃ……」 甘えるように、潤んだ瞳があなたを見つめる。 乱れた髪が、汗ばんでほんのり赤く染まった頬に張り付いている。 やさしくが良いと頼むくらいだ。マオはじっくりゆっくりするのが好きだった。こうして焦らされるような触れ方はもどかしくなりながらも、嫌ではない。 「……おまえも……、抜いてやろうか………? 一緒に気持ちよくなるのは、良いじゃろう?」 真似するように、しなやかな指先で下腹部から熱を持つ膨らみをなぞるのを繰り返す。顔を近づけてくす、と笑い声を漏らした。 ほれ、おねだりしてみろと言わんばかりに。 (*51) 2024/04/07(Sun) 15:54:48 |
【赤】 人間に戻った レグナ「仕方ない、だろ。こんな状況なんだから、 ……っ、……ふ、」 誤魔化す様に告げるも、最早ただの強がりにしか聞こえないかもしれない。 撫ぜられればその熱もぴく、と反応するのがきっと伝わる事だろう。 頭の中がぐるぐると回る。心臓の音が酷く煩い。 今度は指を二本にして、けれどもやはりなぞる様に触れるだけ。それをゆっくり、ゆっくりと繰り返す。 視線を上げれば、汗ばみ潤んだ眼を此方に向ける、酷く劣情的なあなたの姿が映る。……自身の視線もまた、揺らいでいるのだろうかと過った。 「…………、だから、俺はいいって……」 甘言に、誘惑に。溶かされつつある理性が何とかそう紡ぎ出す。 ……無視するならば、それは自由だ。 (*52) 2024/04/07(Sun) 19:23:45 |
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