人狼物語 三日月国


177 【誰歓RP】bAroQueチップで遊ぶ村【月見】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


極夜の季。異形の刃が朱に染まれば、月の女神が蒼ざめる。
地上の民は怯え、惑い、鋭き刃に蹂躙される。
女神はただただ無力を嘆き、涙を零すのみ。

――三日月国の伝承

【人】 古物商 九朗


 秋霖の 銀糸見つめる かんばせに ―――。

[この数日振り続ける秋雨を見つめて、
窓際に立つ男が詠うように呟いた。*]
(0) 2022/09/28(Wed) 23:47:03
修理屋 一二三が参加しました。

【人】 修理屋 一二三

[ふと漏れ聞こえた声に、
絞めた螺子ねじの具合を確認していた一二三は
ほんの一瞬窓際へ視線を向ける。

ほんの十日前までは
足元からの照り返しで焼けるように熱かった石畳も、
蒸気の熱と陽光で熱を持っていた配管も、
梅雨のように途切れることのない長雨に冷え。

季節は早晩、残暑の残る夏から秋へと移りつつあった。]
(1) 2022/09/28(Wed) 23:48:20

【人】 修理屋 一二三


 言っとくが、
 下の句は詠まねぇぞ。

[勝手知ったる他人の工房ってぇのは
こういう状況を言うんだろうな。

二十年来の友人は雨が降る中ふらりと訪ねて来るなり
土産の菓子を口実に人の工房で茶を沸かし、
ひとつを作業台の邪魔にならないところへ置くと
座布団を引っ張り出してすっかり窓辺に居ついちまった。
そんな背中が呟く無意識の声に、鉄色の後ろ髪に、
俺は聞かせるように溜息を吐いた。

愛想も礼儀もねぇ俺の返答に、
外から内へ視線を移して振り返った九朗の奴が
「おや、残念ですね」とほんの少し目を細めて笑う。
四十になってもおっとりとした仕草とその表情に
九朗自身も返歌を期待していたわけではないと確かめて、
普段は行儀よく座る男が、
ほんの少し姿勢を崩して窓辺に寄り添う姿から
馬鹿馬鹿しいと視線をそらした。]
(2) 2022/09/28(Wed) 23:49:05


【人】 修理屋 一二三

[窓の外は秋の長雨が降り続いているが、
細かな螺子や歯車も扱う男一人の工房に
飼い猫はおろか、餌を強請る野良猫の姿もない。

それとも九朗が眺める窓の外には、
軒下で雨宿りをする猫の姿でもいるのかと。
手元へそらした視線をもう一度九朗の方へ向ける。

だが目だけ向けたところで
見えるのは積み上げた機材や部品が見えるだけだ。
傭兵が修理に持ってきた魚竜狩りの銃槍、
中の歯車が欠けて部品交換待ちの置き時計、
発条ぜんまい仕掛けの絡繰からくり人形、
魚竜狩りの疑似餌から子供の玩具おもちゃまで。
榛名はるなで暮らす島民のほとんどが目にする日用品、
或いはこの島を拠点に活動する傭兵が
魚竜を狩るための装備品や道具の一部。]
(3) 2022/09/28(Wed) 23:52:15

【人】 修理屋 一二三

[修理のために買ったり注文した部品や、
自分で部品を削り出すために取り寄せた素材。
まぁ俺の工房には修理待ちの物、器具に部品が
あっちにもこっちにも順番待ちで積みあがっている。

仕事が遅いとか片付けが苦手ってわけじゃねぇ。
どちらかと言えば仕事は選んでいる方だし、
特別工房が狭いというわけでもない。
修理を生業にする工房は手狭に感じるし、
大体どこもこんなもんだ。

そんな男ひとりの工房に機械油でもにかわでもない
ましてや砂の大海に浮かぶ孤島に振る雨でも、
島のあちこちで稼働する蒸気機関のにおいでもない。
砂糖で煮た甘い餡と茶のにおい。
それとおもむろに近づいてきた九朗から香る、
衣替えの時期に開けた長持ちの中のにおい。

気にもならないほど日常に馴染んだにおいと
慣れないにおいが混ざり合って鼻先がむず痒くなる。]
(4) 2022/09/28(Wed) 23:54:07

【人】 修理屋 一二三


 なぁおい九朗、
 お前今日みたいな日になんで俺んとこ来てんだ?
 明日は姪っ子と月見の団子を作る約束
 してるんだろう?
 準備やらなんやらで忙しいんじゃねぇのかよ。

[これは話が終わるまで仕事にならねぇなと、
使っていた工具を置いて愛用の煙管きせるに手を伸ばす。

明日は中秋の名月。
一年でもっとも月が美しい時期の満月に、
ここ榛名では島全体で『観月の宴』を開く。
特に御神木の『千年枝垂れ桜』で有名な薄墨神社じゃ
毎年春夏秋冬でひとつずつ、
神事のひとつである神楽が奉納される。

春の神楽が女児の舞うものなら、
秋の神楽は男衆が舞うもの。

春は丁度九朗の姪っ子が神楽の舞い手をするってんで
九朗の妹とはガキの時分から交流もあったんで
都合を合わせて男ふたり神社まで足を運んだが。]
(5) 2022/09/28(Wed) 23:54:41

【人】 修理屋 一二三

[今年の秋は舞い手も雅楽の奏者にも知り合いはいない。
そもそも前日に都合を聞きに来るような奴じゃなし。

なんで土産に粒餡をたっぷり乗せた団子を持って
俺の工房にまで来たんだか。

煙管に火をつけ吸い口から吸い、
味もそっけもない空気を鼻から吐く。
そうすると詰めた煙草が小さく燃えて煙を吐き始め
そいつをもう一度吸い口から吸えば、
舌から肺へ馴染みの苦みが広がった。
煙を飲んで、吐いて。

俺の様子を見つつ、
茶を啜りながらのほほんと微笑んだ九朗は、
「その練習で久しぶりに餡を作ったので、
 ひとつ味見をしてもらおうと思いまして。」
とのたまいやがった。]
(6) 2022/09/28(Wed) 23:55:56

【人】 修理屋 一二三


 味見かよ…
 昼間っからてめぇの店も開けずに熱心なこった。


[元々料理のうまい奴だ。
久しぶりと九朗は言うが、
紫煙の間につまんだ団子はそうと知らなければ
店で買った物だと言われても気づかないだろう。

だが小豆を砂糖で煮るなんて手間暇かかるもん、
あきないの片手間にやるのは
いかに料理が得意な九朗でも無理があるだろう。

ってぇことは九朗の奴、
今日は店を開けなかったか。
店が閉まってちゃ商売にならないだろうに。]
(7) 2022/09/28(Wed) 23:56:52

【人】 修理屋 一二三


 んで?
 明日はそのまま妹の家で月見か?
 それとも姪っ子連れて店でもひやかしに行くのか?


[島をあげての観月祭となれば、
なんといっても稼ぎ時だ。
神社の出店に限らず、商業地区の店も、
職人街の工房もあれこれ夜に店を出す。

俺の方は昼間は工房で仕事を詰めて、
夜はどっかの店で飯を食ったら、
あとは月を肴に酒でも飲むつもりだった。

それがどうだ。
九朗の方は緩く首を振って俺の予想を否定し、
記憶を手繰るように視線を伏せて肩を落とす。
「作った団子を手土産に、
 夜は友人の家へ呼ばれて月見をする」のだと。]
(8) 2022/09/28(Wed) 23:57:21

【人】 修理屋 一二三


 なんだ。
 去年までは妹家族にべったりだったくせに。
 今年はついに追い出されたか?


[ガキの成長は早いなと団子を摘まみながら笑う俺に、
大の男が眉まで下げて恨めし気な顔をする。

睨むな睨むな。
かわいい姪っ子が成長して
ちっとばかし大人になっただけだろう。
袖にされたってんなら、酒でも飲んで忘れちまえ。

くつりと喉を鳴らして笑えば、
ふてくされた九朗は土産の饅頭を口に放り込んで
ガキみたいにそっぽを向くもんで。
俺は今度こそ声を出して笑うことになった。*]
(9) 2022/09/28(Wed) 23:58:01



天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2022/09/29(Thu) 0:00:49

修理屋 一二三は、メモを貼った。
(a0) 2022/09/29(Thu) 0:02:16

天のお告げ(村建て人)

砂漠の海に浮かぶのは
鋼鉄と蒸気と煤の孤島『EK参号-榛名』

砂漠の海を泳ぐ怪魚「魚竜」はいるが、
風の力と蒸気で砂の上を走る蒸気帆船に乗れば
砂の外海を渡って島と島を行き来できる。

領主が治める榛名には市場もあるしも旅籠もある。
あなたは元々の島民かもしれないし、
仕事でこの島の組合ギルドを訪ねて来たのかもしれない。
或いは傭兵組合に雇われて蒸気帆船に乗っていたのかも。

ここ数日は雨の日が続いたが、明日は一日晴れるらしい。
雨に洗われた空に浮かぶのは蜜色の満月。
たった一夜の観月祭。
今年もきれいな満月が見られそうだと
島民たちはいそいそと餅や薄の準備を始めた。

薄墨神社では観月祭の神事も行われるが、
天にかかる月は島のどこにいても見られるだろう。

ようこそ、EK参号-榛名へ。
(#0) 2022/09/29(Thu) 0:04:36

澤邑が参加しました。

【人】 澤邑

[ >>n1身ぶる猫のいと愛らしき、決まった上の句に合わせて下の句を返す遊び>>n0で愛猫の句を集めたものに載っていたんだっけ?どこかで見かけて目を細めたものだった。まるでうちで飼っている子猫の姿が目に浮かぶようだ。

 しかし子猫というにはもう数ヶ月が経ち、こゆきはとうとう大きくなって、大人の猫と変わりない大きさになってしまった。体つきはほっそりとして若い猫だと見て解るのだが。先送りしていた事を決断しなければならない。]


 病院の予約をしたんだ……入院は一晩で良いそうだ
 
[ 妻にせっつかれて早く連れていかないとかわいそうだとか、子を儲けるんなら別に良いですけどとか。でも一度発情期が来ると避妊した後も辛いそうですよとか言われて、諦めがついた形。

 こゆきをじっと見つめてみたが無視されたか遊びの誘いと思われたかそれとも。何にしろこゆきに自身の境遇がわかるわけもなく。]
(10) 2022/09/29(Thu) 3:44:58

【人】 澤邑

[ そうして翌日こゆきをハーネスに繋いでいつもの散歩のふりをして動物病院の近くまで行き。そこで片手に下げていた小動物を収める箱にこゆきを詰めようとしたのだが、すんなり入ってくれたかそれとも。
 それから病院の看護師に託して明日には退院するというのに心配で仕方がない。]


 ちゃんと迎えに来るからね

[ そう声をかけたら、普段と違う事をすると余計に不安がりますのでと注意されてしまった。*]
(11) 2022/09/29(Thu) 3:45:52

【人】 澤邑

[ それから翌日には大時化に大雨である。歩いて行ける距離だし、大雨とは言っても榛名が揺らぐほどでもない(と勝手に経験則で予測しているが)長引きそうだというニュースも見かけたから先送りしてはこゆきが不安がるかと雨の中合羽を着て迎えに行くことにした。それから……*]



 は〜大変だった
 拭くものを持ってきてくれ

[ 傘はもう役に立たないと思って持っていかずにいたが、本当にその通りで。合羽の中にこゆきを収めた箱を抱えて帰ってきたのだが、自分の髪も顔もびしょ濡れになってしまった。
 秋霖や合羽を一振り店に入るとはいかず、家の人間が出てきてちょっとした騒ぎになってしまった。澤邑家は先祖代々の店を構える呉服問屋で、そりゃあこんなびしょ濡れで店先に上がられては困るだろう。流石にこの日は雨で店も閉じていたのだが。

 こゆきはすでに麻酔が切れていたが狭い箱の中に入れられていてまだ落ち着かない様子に見えた。すっかり乾いた布で髪や顔、それに濡れた手足も拭いて新しい着物に着替えた後、自室に連れて行き箱から取り出す。]

 ……

[ 箱は自分が頑張った甲斐あって湿り気を帯びたくらい。こゆきの毛並みもほとんどふわふわのままだ。まだ元気のない様子に見えるが、人間の感傷だろうか。恐る恐る手を伸ばしてみる。**]
(12) 2022/09/29(Thu) 3:52:40

【人】 澤邑

[ それから数日は記録的な豪雨で大しけが続いた。>>n4
 早々に迎えに行ったのは大正解だったようだ。

 でなければ数日会えないまま心配で過ごしていただろう。
 
 しばらくはこゆきの腹の傷も心配で散歩にも行けないだろうし、家の中でおとなしく過ごせるぶん雨で良かったのかもしれない。そんな言い分も、特に大きな被害を自分も家族も見込んでないからだが。実際に>>n4何日目かの雨の日の最中、明日は晴れるとのラジオ放送が聞こえた。]

 ゆきちゃん

[ すっかりその頃には手遊びをしてくれるくらいには回復していただろうか。こゆきに手を差し出し、隙あればやんわりとひっくり返して腹の様子を眺める。まだ毛は生え揃っておらずピンク色の地肌が見えるのが痛々しい。**]
(13) 2022/09/29(Thu) 3:54:07
澤邑は、メモを貼った。
(a1) 2022/09/29(Thu) 3:56:39

和菓子屋 稲庭が参加しました。

【人】 和菓子屋 稲庭

いらっしゃいませ〜……

してても、こんな雨じゃ来れないですぅ。

[和菓子屋「うさぎ堂」の娘、稲庭秋実は客がいないのをいいことに畳の上でごろごろと。

この和菓子屋は甘味喫茶も兼ねており、観月祭時は団子やそれ以外も販売していて稼ぎ時なのであるが。こうも雨に降られたのでは客足も遠のくと恨めしげに。

ちなみに、つけているうさぎの仮面は、よりお月見気分を味わえるようにという、この時期だけの特別企画である。**]
(14) 2022/09/29(Thu) 10:15:01
和菓子屋 稲庭は、メモを貼った。
(a2) 2022/09/29(Thu) 10:16:48

和菓子屋 稲庭は、メモを貼った。
(a3) 2022/09/29(Thu) 10:18:48

行商人 美濃が参加しました。

【人】 行商人 美濃

[旅客機から降り立った先、初めて訪れた榛名の地は雨に濡れていた。

嗚呼、これでは露店を開くのは難しいかしらと女は思う。

体躯に似合わぬ大きな荷物を背負い直して大きな水溜まりを踏めば、下駄の上、卸たての足袋がじわりと水を吸った。

大きく開いた蛇の目から大粒の涙が零れているように見えるのだろうかと、頭の後ろを覆う傘に雨粒が落ちる音に想いを馳せて。

降りしきる雨の中、湿った空気を吸い込んだ。]
(15) 2022/09/29(Thu) 10:28:40

【人】 行商人 美濃

[一度借宿に向かい、濡れた身体を乾かすのと身支度を整える。

またすぐ外へと向かうつもりなれば、あまり意味のない作業だとしても。
水分を含んだ布が纏わりつく不快を抱えたままでは少ないとはいえない荷物─商品─の整理はままならない。

小さな鞠、お手玉、紙風船、単純な絡繰仕掛けの小さな人形と童の好むような玩具から、色とりどりの花を閉じ込めた硝子細工のプレートに、天然石の施された装飾。
幾何学模様の彫られた煙管や漆塗りの柄を持つ筆など、各地で仕入れた小物が女の扱う商品だった。

それらをひとつひとつ、畳の上に開いた菖蒲色の風呂敷へと並べては配置に首を捻りつつ、また鞄へと戻していく。

最後に残した小さな桐箱を大事そうに抱えると、そっと蓋を開く。
箱の中、姿を見せた小ぶりの茶碗にも見える陶器の中は、三分の二程が土で埋められていた。

鉢の役割をしている器の中を、掘り起こしてみたことはない。

窓に当たる雨粒の音に目を閉じると、焦がれるように器の丸い縁をなぞった。]
(16) 2022/09/29(Thu) 10:30:49

【人】 行商人 美濃

[再び大きな荷物を抱えて外へと出る。

そこかしこより響く金床を叩く音に耳を澄ませながら、職人街を抜けて商店の並ぶ一角まで足を運んだ。

商店の途切れる道の端、かろうじて雨の凌げる屋根を張った小さな空間に着物の帯の高さ程度の机を立てる。

小物の多い女の荷物の中で最も嵩張るそれらが出されてしまえば、大きな鞄は随分と軽くなった。

両手で端から端に手を伸ばしてもいくらか余る机の上、菖蒲色の風呂敷を広げようとして、暫し思い悩む。

このお天気じゃあ、お客も来ないであろう。
商品も濡れてしまいそうだと思えば、設営だけはそのままに、鞄の蓋を閉じた。]
(17) 2022/09/29(Thu) 10:40:58

【人】 行商人 美濃

[見るともなし、軽くなった荷物を背負い、雨の中に蛇の目を広げて商店街を歩く。

一軒の和菓子屋の先>>14、足を止めると、そういえば空腹であったと思い出して。]

 あの、もし。
 此処は食事も出来て?

[傘を閉じながら店内に声をかけ、足を踏み入れれば、可愛らしい給仕が出てくるだろうか。

何かお勧めの、榛名らしいものがあれば良いと思うのは各地を渡り歩く時の身についた習慣で。

それがお団子ならば、別のものが良いと告げる。
お団子は、月を見ながら食べたいから。

何かしらありつければ食事をして、いくら言葉を交わすことがあればそのように。

甘い香りの漂うその場所で、暫し憩いの時間を過ごすことになるだろう。**]
(18) 2022/09/29(Thu) 10:42:32
行商人 美濃は、メモを貼った。
(a4) 2022/09/29(Thu) 10:47:14

【独】 行商人 美濃

/*
ソロル推奨村でいきなり人のとこ突撃すんなよ私。
いや、特に反応なくてもね、良いようには書いて、書いたつもり!

今回はソロルをのんびりやる気できたから!
ほんと、ほんとに。
(-0) 2022/09/29(Thu) 10:55:27

【独】 行商人 美濃

/*
村たて様はお誘いありがとちゃん。
じゅーきだよ。
おかげで私久々に人狼遊びのやる気取り戻せまして。

リハビリがてらでのんびり遊ばせていただきたいと思います。
世界観ね、なんかやらかしたら怖いから、ほとんどただの江戸時代だよのお気持ちでいて、スチパン要素あまり出せないかもだけど。
(-1) 2022/09/29(Thu) 10:59:11

【人】 和菓子屋 稲庭

―和菓子屋「うさぎ堂」―

ひゃっ……お客様ですぅ……!

[座敷席の畳でごろごろしていた給仕は、慌てて起き上がった。見られていない……かな?>>18

こんな雨の中、ようこそお越しいただきまして!

[起き上がってからは、意外にてきぱきと動き。
雨に降られて大変だったでしょうときちんと洗濯された手ぬぐいを渡すのだ。]
(19) 2022/09/29(Thu) 12:36:53

【人】 和菓子屋 稲庭

この時期なら、おすすめはお団子ですがぁ……

[しかし、団子は月を見ながらが良い、とお客様は申し付けられたので。]

そうですねぇ……
栗入りぜんざいはいかがでしょう。

秋の栗が入っているのもありますが、冷えた体にはやっぱりあったかいものがいいと思いますよぅ。

[餅も入っているので、お腹にたまりやすいのもあり。
注文を受ければ、塩こんぶとセットで出すのである。**]
(20) 2022/09/29(Thu) 12:42:12

【独】 行商人 美濃

/*
>>15
旅客機→旅客船!!
ぴえ。一単語めからミスってんじゃねえええ

稲庭ちゃん反応ありがとう!うれし。
(-2) 2022/09/29(Thu) 12:43:58

【独】 行商人 美濃

/*
あ、どうやって飯食おう?
仮面外す気ないぞ我。
(-3) 2022/09/29(Thu) 13:34:29

【人】 行商人 美濃

[うさぎ堂という名の和菓子屋へと足を踏み入れれば、お座敷の上で跳ね上がる兎さんが目に入る。>>19

コロコロと笑いながらお構いなく、と言いかけて。
此処が店で彼女が従業員ならば客の女がかける言葉としては失礼やもと。

耳に入ってきた慌てた様子の声とは裏腹に、手際よく手拭いを届けてくれる姿に、仮面の下で微笑むのを示すように口元に袖を当てて小首を傾げて見せる。]

 ありがとう。
 本当にすごい雨。

[受け取った手拭いで濡れた肩を払い、荷物を下ろして、座敷席へと下駄を脱いで足を伸ばした。

足袋は宿で履き替えておいてよかったと、今は水を含まない爪先の布地に思う。]
(21) 2022/09/29(Thu) 14:35:18

【人】 行商人 美濃



 ぜんざい、暖まりそうで良いわね。
 栗も今の時期らしくて。
 それでお願いできるかしら。
 

[お団子は今はまだ食べる時ではないのだと告げれば、兎面の少女…、少女の年頃はもう過ぎてはいそうだが、愛らしい雰囲気は少女と定義しても遜色はないだろう、彼女が挙げてくれた代わりの品>>20に、胸の前で指先を合わせて。

女の年には不釣り合いとは思いながらも、そんな少女めいた仕草と共、弾んだ声を返した。]
(22) 2022/09/29(Thu) 14:35:57

【人】 行商人 美濃


 ぜんざいはこの塩昆布のためにあると思う時があるわ…。

[セットで出された塩気に仮面の下の顔を綻ばせる。
上へとずらした仮面の下から朱を引いた唇を覗かせて湯気を上げる餡と栗の乗った匙に息を吹きかけた。

口内に広がる甘くてふわりとした熱気が鼻を抜けて、ふ、と熱さを逃す溜め息が漏れる。

ゆっくりと味わって咀嚼すると、栗の食感と舌に乗った小豆の粒の感触を愉しんだ。

塩昆布を一欠片口に運べば、甘さの残る舌に塩分が心地よく馴染んで。

よく味わって食べたものの、空腹に柔らかい餅が程よく落ちつくまでの時間は存外早かったかもしれない。

湯呑みを傾けながら、店内を見渡す。
お月見企画を行なっていることは団子を始めとしたそれらしい品揃えから窺えた。]
(23) 2022/09/29(Thu) 14:36:43

【人】 行商人 美濃


 明日の月は綺麗だと良いわね。


[兎の面もそのためだろうかと、給仕の彼女を見ながら独り言めいて呟く。

観月祭では晴れるのだと、此処へ向かう船内で聞いていた。

此処でしか見られないと噂に聞くほどに、綺麗な満月だと良い。
そのために、女はこの砂漠へ浮かぶ地へと来たのだから。

満足した胃がひとごこちつける間、商品のひとつ、千代紙の束を鞄から取り出して。
紺色に星の散ったような柄の一枚選ぶと指先で折り目をつけながら、明日の空へと想いを馳せた。]
(24) 2022/09/29(Thu) 14:37:18

【人】 行商人 美濃


 明日はまた、お団子を買いに伺うわ。


[断ってしまったお勧めの品は、明日への持ち越しとして。

お代と共に、小さな紺色をした兎の形の折り紙細工を給仕へと渡した。
明日の予約の代わりにと。]**
(25) 2022/09/29(Thu) 14:37:52

【独】 行商人 美濃

/*
ぜんざいひとつ食うのにロルがなげえよ…。

そしてさりげなく「船で来た」をアッピルしておくぜ…。
(-4) 2022/09/29(Thu) 14:41:25
控井が参加しました。

【独】 行商人 美濃

/*
ソロル部分に関しては考えてる設定をどう落とし込むかだな?
みのーはどうしても果たしたい目的があって月を見にきたのでな。
(-5) 2022/09/29(Thu) 20:26:26

【人】 控井

 
  
碧 常 長 雲
 
  
海 娥 河 母

  
青 応 漸 屏

  
天 悔 落 風
      
[君は後悔しているだろうか。

  
夜 偸 暁 燭
       
しているとすればそれは、
 
  
夜 霊 星 影
       
一人月へと行ってしまったことか。

  
心 薬 沈 深
       
将又……己が儚い運命か。]

 
(26) 2022/09/29(Thu) 20:48:55

【人】 控井

 
[失うことが確定しているものを大切にすることは、

             幸せな事だろうか。
             或いは、悲しい事なのだろうか。]
 
(27) 2022/09/29(Thu) 20:49:55

【人】 控井

 
 
 
正直に言ってしまえば、私はとても後悔した。

 
 
(28) 2022/09/29(Thu) 20:50:23

【人】 控井

 
[秋霖の 銀糸見つめる かんばせに――――……。>>n0

 私が秋雨を見る君に、思いを馳せたのは束の間の幸せ。
 家族が三人、欠けることなく揃った僅かな時間。
             誰かが欠けなくてはいけない事が、
             この時には既に確定していた。


 そんな、悲しい事実さえ知らずに、
 無上の幸福が待っていると信じて疑わなかった。
 もう一度、あの時に戻れたら……。
 詮無い妄想だが、胸が痛む。
 今の私はどちらも選べない、全くもって優柔不断な男だ。]

 
(29) 2022/09/29(Thu) 20:51:10

【独】 控井

 
 
 
            私が欠けるという選択肢がない事が、
            この話の最も残酷な所である。

 
(-6) 2022/09/29(Thu) 20:51:34

【人】 控井

 
[ざぁざぁと、雨がしとど流れていく。
 ここ数日はずっとこんな有様だが、
 これもまた秋の風物詩の一つと言えよう。
 観月祭の日には、雨もあがるらしい。


              
毎年、君と見上げた月。

              
毎年、彼女と見上げた月。


 
今年からは一人で見上げる。寂しい月見になりそうだ。**]

 
(30) 2022/09/29(Thu) 20:52:38

【独】 控井

/*
一席頂きます。Altoroseと申します。
皆様どうぞ宜しくお願い致します。

花見から月見へ。
皆様の物語も、とっても楽しみにしております。
(-7) 2022/09/29(Thu) 21:01:18
控井は、メモを貼った。
(a5) 2022/09/29(Thu) 21:08:08

控井は、メモを貼った。
(a6) 2022/09/29(Thu) 21:10:12

虹彩異色症の猫が参加しました。

【人】 虹彩異色症の猫

[ 覚束無げであった足取りも、首元に据えられた桜を透かし彫りした鈴をりろりろと鳴らしてはすっかり四ツ足を気儘に繰っている。
 今は呉服問屋の隠居の部屋の奥、階段箪笥の上でくるりと身を丸め、飼い主の憂う眼差しも知らず>>10大欠伸だ。今日は日がな一日眠っている。雨の気配を感じ取っているのかもしれない。

 手術の当日は上機嫌で散歩に出たが、猫籠がいけない>>11。どうにも楽しくない場所へ連れて行かれるとの記憶は小さな脳にもしっかり刻まれているらしい。抱え上げればだらりと伸びて扱い難い。その癖餅のような身体を箱に垂らして収めようとすれば四肢を強張らせて足を突っ張る。
 どうにかこうにか箱に押入れ、診察台の上で取り出した時には毛を逆立ててふうふうと息を吐いていた。

 看護師の手管で、どうにか尻尾を巻いて前足を突き出し伏せる形で落ち着きはしたが、澤邑の声掛け>>11を聞いているのか聞いていないのかぱたぱたと尻尾を揺らしている。
 背を向け診察室を立ち去る飼い主の背後で、な〜〜〜ん、と長く高い鳴き声がした。]*
(31) 2022/09/29(Thu) 21:44:31

【人】 虹彩異色症の猫

[ 大雨の日、飼い主が迎えに行くとすぐに術後の猫が渡された。暫くは安静にしてくださいね、と痛み止めと抗生物質が処方される。
 猫はぱたん、ぱたんと尻尾を振り飼い主の方を見ようともしない。反応の鈍さに、大丈夫なのか、と澤邑が問うことがあれば、知らない場所にお泊まりしたので気疲れしたのかもしれませんね、と看護師は笑っている。

 傘も諦めた横降りの中、どうにかこうにか家に辿り着いた頃には飼い主も濡れみどろだ>>12。大事に抱えた箱の中ではときおりカリカリと外に出すことを強請る気配がある。
 濡れを拭い、冷えた身体を風呂にも入らず着替え、部屋に持ち込んだ猫籠をようやく開けると、目論見通り猫の身体は水気ひとつ帯びてない様子であるが、どうにも鼻をつく異臭がある。
 籠の隅に、ころころと黒い塊が転がっていた。

 その日の夜は、澤邑の寝床の裾で長い時間唸っていた。]*
(32) 2022/09/29(Thu) 21:45:32

【人】 虹彩異色症の猫

[ 前日までの不貞腐れた様子がなんであったかのように、実家に戻り術後二日目には平常の様だ。薬が混ぜられた餌もぺろりと食べた。薬のお陰か、猫は元寄り痛みに鈍いというが、見ている方が心配になるほど棚の上に登り、飛び降り、鼠の形をした玩具を追いと活発に動いている。

 雨続きで散歩はないが、澤邑の部屋を抜け出して、母屋から店へ繋がる扉の前でうろつきまわる姿があった。上手い具合に扉を開けるものがいたら、足元をすり抜けて店舗へ抜けるつもりだ。生憎すぐに捕まり澤邑の部屋に戻されてしまった。

 ころりと転がすと素直に腹が出る。遊びの誘いかと転がした手を前足で叩く。桃色に覗く地肌に残る縫合跡は小さな一本の線だ。縫い跡も体表に無く、糸もそのうち溶けるので抜糸も必要ないらしい。
 気になるのか、足を広げて座るとてちてちと傷跡を舐めようとする。]**
(33) 2022/09/29(Thu) 21:46:34

【独】 澤邑

/*
猫かわいい><><
(-8) 2022/09/29(Thu) 21:50:10

【独】 行商人 美濃

/*
あめやさんおっすおっす。
おもたんだけど、前村にいなかったの我だけ?だよね、多分。
まあ知った顔ばかりだから気楽なのだが。
(-9) 2022/09/29(Thu) 22:02:20
高比良が参加しました。

【人】 高比良

 うぇ、まだ降ってんのかよー

[竹刀と防具を担いで玄関から外を見る
数日続いた雨はまだ止む気配がない]

 防具湿気ると臭うんだけどー
 ってまあ今更か……やれやれ

[雨だからと言って稽古を休む気はさらさらない
もう十年以上通っているのだし、もっと荒天の日だって休まなかった
剣道のおかげで健康優良児なんだと自分で言うくらい

好きかって言われたら、微妙なんだけど
どっちかというと道場の雰囲気が好きなのかもしれない
学校の剣道部はすぐにやめちゃったしな]
(34) 2022/09/29(Thu) 22:41:03

【人】 高比良

[道場につくといつものように稽古が始まる
部活と違っていろんな年の人がいるのもいい練習だ
教えたし教わったりしながら稽古の時間が終わる]

 「明日は観月祭なので、前から言ってたように稽古はありません
 ですが、あまり羽目を外しすぎないように」

[師範がそういうとそろって返事が返る
観月祭だけじゃなく、四季折々の祭事は大体休みだ
理由が「奥さんとの「でぇと」(って先輩が言ってた)」っていうのは道場だけじゃなく近所に知られたことらしい

話が終わると解散となって各々荷物を纏めて帰路に就く]

 明日本当に晴れるのかこれ

[なんて、ちょっと不安に思いながら**]
(35) 2022/09/29(Thu) 22:42:42
高比良は、メモを貼った。
(a7) 2022/09/29(Thu) 22:52:04

【独】 高比良

/* お前は中身を隠す努力をしろ!

ってことで俺です俺(
剣道やってる警官志望の受験生、ってこと以外決めてないぜ!!

ロル書くスピード落ちてるんで絡みは難しいと判断しての2です
完ソロよりは面白いところはつつきたいという感じでひとつ
(-10) 2022/09/29(Thu) 22:58:25

【独】 修理屋 一二三

/*
全員これでお集まりでしょうか?
ではでは、
村建てのtukihami.と申します。
今回も当方の企画した村へお越しくださりありがとうございました。
前回の花見村に引き続き継続参加の、ご隠居と猫ちゃん。
愛らしく微笑ましいやりとり、楽しみにしております。
ある意味大人の階段を登ったねこちゃんがすでに可愛い。
やはりねことかわいいは正義ですね。
某オータム書店の黒い担当も真っ黒な笑みを浮かべる愛らしさ。
冒頭の短歌は少しだけご隠居と猫ちゃんにかけさせていただきました。

そして今回少女がいますよ!
ウサギの!!
兎は月で餅をついて薬を煎じるものなので、月見村にはとても似合いだなぁと。
ロルの愛らしさもあり、開幕から打ち震えております。

あと秋やお月見と言えば狐もそうですね。
なので兎面と狐面が揃って甘味屋にいる所など、とてもかわいい。
兎のぬいぐるみを抱えた成人男性がいるのもいいです。
なんだかシリアスな雰囲気で、かの御仁の過去と未来が気になるところです。
漢文と隷書体の組み合わせでどなたか分かるような気がしますが、そのあたりは終わりまでの楽しみに。

高比良君剣道少年ですか?
でぇと(って先輩が言ってた)という言い回しにふふ、となりました。
設定はおいおい生えてくるもの。
ぜひぜひ楽しんでいただければと思います。

さて、明日の私はちゃんと表で発言出来ますように。
(-11) 2022/09/30(Fri) 0:13:57

【独】 行商人 美濃

/*
皆そろってる、よろしくおなしゃすー。
交流希望度2の人には突撃しない、ト書で触れる程度(呪文)
(-12) 2022/09/30(Fri) 7:09:01
虹彩異色症の猫は、メモを貼った。
(a8) 2022/09/30(Fri) 7:39:00

【人】 行商人 美濃

[うさぎ堂での食事を終えて店を出れば、雨の中の榛名を歩く。

この雨だ、出歩く者は多くないのであろう。

いくらか歩けばもう吹き荒ぶ雨に蛇の目は然程役立たず、髪や服を濡らした。

路上に人の姿はあまり見当たらず。

大事そうに箱を抱えて歩く年嵩の男性を横目に見送る。>>12
余程大事な用事でもあったのだろうかとはこの地に慣れていそうな迷いのない足取りから。
箱の中身が愛猫とは知らねども、鞄の中の、女にとっては大切な箱を思い起こした。

常の榛名はどの程度の賑わいなのだろうと想像して、陽射しの中行き交う人々を脳裏に幻視する。

明日は常より人も増え、賑わうことは確かだろうと思えばいくらか足取りも軽く。

借宿へと戻り再び濡れ鼠となった姿を見せれば、宿主から苦笑を返された。**]
(36) 2022/09/30(Fri) 10:41:14
行商人 美濃は、メモを貼った。
(a9) 2022/09/30(Fri) 11:03:19

【人】 和菓子屋 稲庭

―和菓子屋「うさぎ堂」―

[仮面をつけている客は普段なら珍しいが、祭りのある時期においてはそれほどでもない。現にこの店でもお月見気分を満喫する為にとうさぎの仮面が許されているので。

お客様をじろじろ見るのは失礼だということで、雨に濡れてきた客を見とがめることはなかった。>>22


お月様見られるといいですねぇ。


[独り言めいた言葉には、独り言めいた言葉が返る。
外の雨模様を見ながら呟いた言葉だったので、ますます独り言のようであったか。>>24

出来れば早めに止んで、地面も乾いていてほしいものだ。]
(37) 2022/09/30(Fri) 15:19:32

【人】 和菓子屋 稲庭

ありがとうございますぅ。
お待ちしておりますぅ。


[狐面のお客様は、どうやらウサギ屋の和菓子を気に入ってくれたらしい。売り切れでがっかりさせないよう、団子を取り置きしておこうとうさぎ堂の娘は決めた。

掌に落とされたウサギの折り紙細工。
紺色のそれが可愛くて、お客様が帰ったあと、そっとエプロンのポケットに入れたのだ。**]
(38) 2022/09/30(Fri) 15:20:55

【人】 澤邑


[ 最初は上機嫌で散歩に出かけたこゆきに後ろめたさを感じてしまう。箱に詰めようとしたところで流石に普段と違うと気づかれ、心の準備になるかなとこゆきに不意打ちよりマシだとか諦念の気持ちに。ぐにゃぐにゃと柔らかく肝心なとこでは突っ張って中に入ろうとしないから難儀したのは確か。

 去り際にこゆきが一度高くないて>>31それが耳に残るのはこれから何をされるのか人間だけが知っているからだろう。動物が養われたまま子供を産んでは賄いきれず、だから増えないように生殖能力を奪う。今後のこゆきの身体を思ってのことであるが結局は人間の為でもある。回りくどい事を考えているが、必要なことと思っているから、ただの感傷だ。
 大義とかなんかではなく、ただ腹に刃を入れるのが可哀想という方が大きい気もする。殆ど事故も起きない安全が確立されている処置とも聞くから心配もいらないはず。*]

[ 翌日、雨の中迎えに行くと連絡をして、今日ですか?と困惑されたのは雨のせいだろう。それでもまだ外には人の通りもちらほらあったし、先延ばしてはこゆきが寂しがってしまうとは飼い主の欲目。

 既に雨に当たってびしょ濡れの自分を厭わず看護師が迎えてくれ、中でこゆきを手渡してくれた。飼い主が現れて少しは喜んでくれるかと思いきや反応は鈍く起き上がろうともしないで尻尾を不機嫌そうに揺らしていた。*]
(39) 2022/09/30(Fri) 15:46:03

【人】 澤邑

─帰り道・美濃─

[ >>36猫を入れた箱を腹に抱え、前傾姿勢で雨の中を進んでいたところ、同じように雨の中に佇む姿を見つけ、それが面をつけていたから幻想的な思いがした。

 和菓子屋の近くで見かけたから>>14あそこの娘さんもこの時期は面をしていたから、流行りものなのかもしれないと、実際は的外れかもしれない納得をする。]

 酷い雨ですね。
 猫を迎えに行ってきた帰りで
 気をつけて

[ この辺りの人間なら大体見知っているのだが、お面をつけているからそれもわからない。何となく腹に抱えている荷物を気にされるかなと、言い訳めいた事を添えてペコリと頭を下げる。*]
(40) 2022/09/30(Fri) 15:47:54

【人】 澤邑


 辛かったね

[ それから自宅に戻り、身繕いを済ませすっかり濡れたとこは無くなって、こゆきの箱を開ければ、嫌な匂いがする。箱の片隅に糞が落ちていて眉を顰めたのはこゆきを慮ってだ。
 綺麗好きで体が汚れる事を極端に嫌う生き物が、こうして粗相しているというのは異常な事だ。すぐに抱えて箱から出し、体が汚れていないか検分して。移動中にしたものではないのか転がって彼女?を汚してはいなかった。着いてからしたのなら不機嫌の表明なんだろうか。

 こゆきが綺麗だと確認したら部屋に放して箱を綺麗にした。当分はまた物置にしまっておくことになる。]

 ごめんねって

[ その日はずっと機嫌が悪くて、おいでと招いても近づいてこないし、距離を置いて蹲っているし。寝付くまで不機嫌そうな声をあげていた。*]
(41) 2022/09/30(Fri) 15:54:53

【人】 澤邑

[ 翌日にはもう昨日のことを忘れたかのように元気に過ごしていてホッとした。腹の傷が破けたりはしないかと心配になるくらいに。

 それも人間の過剰な心配な様で、猫は加減を知って遊んでいるんだろうか。おもちゃなど見せないようにしていたのに、孫たちがしまい忘れたのかネズミのおもちゃでいつのまにか遊んでいた。]

 お腹は無事なのか?

[ つい心配でじたじたしている猫からおもちゃを取り上げると、興醒めという顔をする。そう見えているだけだが。]

 ほら、部屋においで

[ それからしばらく姿を見ないと思い、読んでいた新聞から目を上げ自室を出る。そうするとこゆきが女中や家人の動きを見張っていた。
 何をしたいのかはお見通しで、皆も気をつけながら扉を開け閉めしているのだが、その隙を付くのが猫だ。横から自分がこゆきを抱き抱えて自室へと回収するのは、猫が家に来てからの毎日のこととなった。

 家人たちが少し残念そうなのもいつものこと。仕事の合間にかわいい生き物がうろうろするのは励みのようだ。とは1番の飼い主である自分の思い込みではないはず。*]
(42) 2022/09/30(Fri) 15:56:18

【人】 澤邑


 明日ほんとに晴れたらお月見に行こう

[ ひっくり返ったこゆきの腹を少し撫で、大抵嫌がって噛みついてくるし、今は余計に禿げまである。腹を舐めようとしていたから手で制して。
 あんまり治らないなら病院に相談してカーラーをしないとだろうか?まあ数日経って順調に傷も綺麗なままだから大丈夫か?とか思いを巡らせる。]

 ゆきちゃんのおやつも持っていくから

[ 家人にばれてないと思っているが一匹と一人のときはゆきちゃんと呼んでいる。孫たちがゆきちゃんと呼ぶのがうつった。皆がいるときはこゆきと呼び捨てにしている。
 こゆきはこんな、飼い主のご機嫌取りの話し掛けもどこ吹く風で、遊ばないのなら用はなさそうだ。少しだけ紐を振ってやると前足で押さえようとしたりで遊んでいた。**]
(43) 2022/09/30(Fri) 15:57:21

【人】 行商人 美濃

[宿の部屋に戻れば、湯を勧められたのでありがたく浴場へと向かい体を温めた。

室内用の浴衣へと着替えると、湯冷めを避けて肩掛けを羽織る。

窓を叩く雨音は変わらず。
窓の外、時折駆けていく急ぎ足の通行人を見るとも無しに眺め、持ち歩いていた荷物は濡れてやしないかを確認した。

湯上がりの個人的な空間では仮面を外した窓に映る女と目が合う。

何処へ行くにも外さない仮面は、行商人らしく、と言うとおかしな話だが、女が引き継いだ露店の元店主にあつらえてもらったものだ。

もう随分と昔、少女の時分、故郷の祭り事に現れた店主を初めて見た時の、どこか幻想的な特別さに胸をときめかせて露店の品を眺めた時から、女にとってはこの生業の顔にはこの仮面が欠かせないものだった。

それは店主の仮面の下を知る仲となった後の幸福な時を過ごす間も、ふた目とは会えなくなってから久しい今でも変わることはない。]
(44) 2022/09/30(Fri) 19:14:45

【人】 行商人 美濃

[この地では仮面などつけて歩くのは珍しいものかもしれないと思ったが、やはり祭り事の際には不自然ではないのだろうとは、立ち寄った和菓子屋の給仕の装いを思い起こして。

「お月様見られるといいですねぇ」との答えは>>37、独り言めいていても、満月を待つ女に宛てた言葉に思えたから、思い返しては口元が綻ぶ。

予約のつもりの折り紙細工の兎を渡す前から律儀に取り置きを考えていてくれるとは知らず>>38、けれど、仮令売り切れていても何かしらはいただこうとは、店で見た和菓子の品々を思い出しては口内がしあわせになる気がした。]*
(45) 2022/09/30(Fri) 19:16:05

【人】 行商人 美濃

─道中・澤邑─

[雨の中すれ違った男性からの挨拶>>40に、会釈を返す。]

 ええ、このお天気じゃあ、合羽の方が正解だったやも。

[彼の装いを見て肩を竦めて返せば、教えてもらった箱の中身に納得する。
それはこの大雨でも大事に抱えて歩くわけだと。]

 大切にしてもらえてお猫様もしあわせね。

[そんな感想を仮面の下、微笑んで告げた。
箱の中の猫はどんな面立ちなのだろう、白か黒か、三毛猫か、さば、とら、はちわれ、ぶち…など思いを巡らせて。]

 そちらもお気をつけて。
 明日の月見に体調を崩したらつまらないもの。

[気遣いの言葉にはそう返した。
余所者の女に箱の中身を知らせた真意は知らず、明日の話が口をつけば、]

 明日はお祭りだから露店を出すつもりなの。
 よろしかったら見に来てくださいな。

[猫の気にいる玩具や装飾があるかもしれないと、宣伝ついで伝えておいた。**]
(46) 2022/09/30(Fri) 19:17:19

【独】 行商人 美濃

/*
澤邑さんちらちらしてたら話しかけてくれてた、ありがとありがと。
(-13) 2022/09/30(Fri) 19:22:01

【独】 行商人 美濃

/*
未亡人設定なんで控井さんと被ってるとこあるが、まあ、まあ、そこはね。

みのーは月見たい理由が元旦那からの贈り物にあるだけなんで。
(-14) 2022/09/30(Fri) 19:41:32

【独】 行商人 美濃

/*
元旦那と書くと離縁したみたいだな。
故旦那…が正しいかな。
(-15) 2022/09/30(Fri) 19:43:17

【人】 虹彩異色症の猫

[ 籠の隅に転がっている糞は拾い上げればまだ柔らかく、粗相をしてからそう時間が経っていないことが知れる。幸い(?)肉球の跡はついておらず、踏んだり、毛にこびりついた様子はない。

 籠から出すと、少しばかり動きが鈍い気がするのは飼い主の心配が故か。暫く蹲りじっとしていたが、すぐに走り出し、籠を片付けている間に何処かに行ってしまった。姿を見せないので押入れか何処か奥まったところに隠れているのかもしれない。

 就寝間際にいつの間にか寝床の裾に居たが、呼んでも近寄らず唸っている。その癖離れようとしない。飼い主が見知らぬ場所へ自分を置いていったなどあり得べからずとして恨みがましい。

 朝には掛布団から半分身体をはみ出す形で四肢を伸ばして眠っていた。]*
(47) 2022/09/30(Fri) 20:06:12

【人】 虹彩異色症の猫

[ 鼠の玩具を取り上げると不服そうにその手を叩く>>42。脱走を企てる猫を抱えようとするといやいやと激しく身を捩る為、それこそ人なら腹の傷が裂けないほうが不思議なほどだ。
 よくよく腹の縫合跡を見ると、一本の傷口は既に癒着しているようにも見える。同じ生き物であるのに不思議なことだ。

 白い猫であるからこゆき、と名付けたのは澤邑だが、ゆきちゃん、などと甘ったれた愛称で呼ぶことに本当に家族は気付いていないだろうか。
  澤邑が晩酌をするとき、決まって猫は膝の上に乗り、そんなときばかり猫撫で声をだして相伴を強請る。その様子。

 夜半、観月の様子見に>>43縁側から空を仰ぐことがあれば、まだ厚い雲は千切れ千切れに流れているが、その合間から盆のような月の姿を覗かせている>>n4。ここ暫くの大雨で途絶えていた虫の音も地から密やかに響いている。
 猫は勝手に地面へ下りないよう腕の中だ。すんすん、と初秋の空気に鼻を鳴らしていると急に身を竦めた。軒先から垂れた名残の雨粒がちょうど鼻の上に垂れたのだ>>n1。]**
(48) 2022/09/30(Fri) 20:08:57

【人】 澤邑

─雨の帰り道・美濃─

 大事な荷物がありましたからね

[ >>46面の女性から返事があって足を止めた。彼女も雨に難儀している様だ。荷物の中身を明かすと、笑み混じりに猫様も大事にされてしあわせねと言葉が返る。不審がられやしないかと勝手に打ち明けたのだが、彼女の様子は優しげだった。]

 ……ふふ、お見せしたいんだけど
 この雨じゃ
 
 ええ、ありがとう
 帰ったらあったかくしてください

[ 飼い猫に優しいというので、それでちょっと気を許して喋りすぎた気もする、この天気で長話も迷惑となんとか自制した。]

 ああ、そうなんですね
 是非、自分もお祭りに出かける予定だから
 見かけたら立ち寄らせてもらいます

[ 彼女が月見の話をした後、露店を出すということまで教えてくれた。それでああ!とわかった様な顔をしてしまったのだが、面と月見の話がしっくりきすぎたから。だけどやっぱり全然的外れの理由ということは気づかない>>44]

 楽しみができたね

[ と、彼女と別れた後に、腹に抱えた箱に向けて呟いたが、雨音で猫には届いてはいないかも。*]
(49) 2022/09/30(Fri) 21:06:06

【人】 澤邑


 うーん、元気がない様に見える

[ >>47連れ帰ったすぐはそんな事を言って、家人を呆れさせていた。そりゃ術後なんですからとか、人間だって病気だかなんだかでお腹を切ればそうなるでしょうとか。 

 その日すぐはこゆきはどこか人目のないところに隠れてしまった。きっと弱った猫が一人で傷を癒す時の様なものだろう。一番安心できる場所を選ぶそうで、自分の近くではないのは少し残念に思うが。まあ、人の出入りもそこそこあるのだし仕方がないとかで納得する。

 夜寝る頃にようやく姿を見せてくれたのだが、前々日まではすぐそばで眠っていたのに寄ってこようとしない。猫なりに嫌なことがあったと訴えているようだ。何度目かのごめんねとの呟きも猫には通じないのだろうけどつい言ってしまう。

 幸い翌日の朝にはすぐ近くにいたからホッとしたのは言うまでもない。*]
(50) 2022/09/30(Fri) 21:40:43

【人】 澤邑


 怒りん坊

[ おもちゃをふいに取り上げると手を叩かれてしまった。腕に傷がつくとかもなかったので、まだ本気の怒りではない様だ。つい最近、内臓に届くような傷ができたというのに、抱き抱えればぐねぐねと猫らしく動くから本当に心配してしまうのだが、病院が退院を許すほどだから本当に無事なんだろう。

 こゆきが自分に一番懐いているという自負は晩酌の時につきっきりでそばにいてくれることと、寝る時に一緒だからだ。妻もいるからもしかしたらそちらに慣れている可能性もある。まあ、晩酌時は肴目当てなのは知っているのだが。刺身など綺麗なうちに小さく切り分けて少しずつこゆきに与える。その時ばかりは甘ったるい声音で泣くから現金なものだ。だがそれが可愛いと思っているから手に負えない。

 後の競争相手は孫たちだが、孫のことはこゆきが嫌っていて自分の圧勝だと思っていることも秘密だ。子供たちはこゆきを追い回していて、それを止めることしばしば。]

 ふふ、名歌だね

[ ようやく明日は晴れ間が覗くという。長雨が続くことが榛名では珍しいから、今は非日常だ。縁側にこゆきを抱き抱えて外の様子を見ていると、雲の切間に月が見えた。虫の音も今はほとんど聞こえず静かで、秋雨で気候も良い。
 少し外気に当たってみるかと、障子を開けたところで雨粒がこゆきの鼻先に当たりスンスンとして可愛らしい。猫を飼ったことのある人物の歌だと目を細めた。>>n1**]
(51) 2022/09/30(Fri) 21:42:25

【人】 行商人 美濃

─道中・澤邑─

[仮面の下からとは言え男性の抱えた箱を見つめて猫の姿に思いを馳せていたからだろうか、お見せしたいのだけどという言葉に緩く首を振る。>>49
彼が懸念する通り、この雨の中では大切な猫が水浸しになってしまうのは尤もだから。
個体差はあっても水を厭う猫は多いし、何より、雨の中迎えに行ったという理由は、それなりあるのだろうとは想像で。

宣伝がてらのお誘いには、見かけたら足を向けてくれるというものだから、]

 ええ、是非に。
 その時に、可愛らしいお顔が見られたら嬉しい。

[猫も祭りへと連れ出すのかはわからないけれど、もし一緒に来るのであれば見られるやもと期待して。

月見団子を買うついでにでも、あの辺りの一角だと場所を示す。

この天気で長話はよくないだろうとは、女としては彼の抱えた愛猫を思えばだったが、同じ考えだったのだろう。

箱を庇いながら家路へとつく背をちらと見送り、晴れるだろう明日の空を想像しながら宿へと足を向けた。**]
(52) 2022/09/30(Fri) 22:53:32

【人】 修理屋 一二三


 拗ねるなよ九朗。
 ガキも猫もこっちの都合で構いすぎりゃ
 嫌われるだけだってわかってんだろ?


[俺たちにだって十かそこらのガキだった頃があるんだ。
九朗にだって覚えがあるだろう。
いや、俺はともかく九朗の方は
なにをどれだけ構われてもどこ吹く風だったか。
思い返せば愛嬌がある分、
ガキの頃は猫の方が可愛げがあったかもしれん。>>48
九朗は妹と並べば姉妹にも見える顔立ちだったから
見た目だけなら…。

いや。どうだろうな。
九朗は見た目の儚さを
ことごとく裏切る中身をしている奴だし。

いっそのこと愛猫と孫に囲まれた
好々爺のご隠居にでも聞いてみるかと>>51
ガキの頃から知るご隠居の顔が脳裏をよぎったが、
そん時はもれなく俺の方にもなにがしかが
飛び火すると思い至って静かに茶を啜った。]
(53) 2022/09/30(Fri) 22:56:22

【人】 修理屋 一二三


「そう言う一二三だって。
 道場に通う子供の頭を撫でて
 不興を買っていたじゃありませんか。」


[そう言う九朗は二つ目の饅頭に手を伸ばしていた。
おいお前、それ俺への土産じゃなかったのか?
まぁお前が持ってきたもんだから
いくつ食おうとかまわねぇんだけど。]
(54) 2022/09/30(Fri) 22:56:49

【人】 修理屋 一二三

[いややっぱ構うな。]


 ありゃあ撫でてたんじゃねぇよ。
 ちょうどいい所に坊主の頭があったから
 足を休めるついでに挨拶しただけだ。


[苦し紛れの言い訳にもなっていねぇが、
こっちも負けじと土産の饅頭に手を伸ばす。
つきたてのように柔らかい餅はしっとりとして、
子供が好きそうな甘さ加減の餡は
濃い目に淹れた熱い茶によく合った。*]
(55) 2022/09/30(Fri) 22:58:03

【独】 行商人 美濃

/*
むらたてちゃんが、(くろー)とひふみなのは言わずもがなで。
すいけーさんあめやさんが、おじいちゃんとねこちゃん(継続)
おるとろすさん(で読み方良いのかな)が控井さん
みかんさんがうさぎちゃん
さみーさんが高比良君

かな?
(-16) 2022/09/30(Fri) 23:25:10

【独】 行商人 美濃

/*
榛名に初めて来たのが我だけ前村いない分しっくりくるやも。
なんとなく前村かなぐさんポジに収まっている感(狐面繋がり)
(-17) 2022/09/30(Fri) 23:28:16

【人】 控井

 
[最愛の人の名前の、一字を減らして"神楽"。控井神楽。
 私がつけた、娘の名前がそれだった。
 失意のどん底で喪ったものを、どうにか現実に留めたくて、
            出来るだけ君の名を残した名前を、
            二番目に愛する女性へ贈った。


 男手一つで女の子を育てるのは楽じゃない。
 異性相手では、配慮が行き届き過ぎても、
 それはそれでよろしくないのだろう。
 ここぞとばかりに、実家を……母を頼った。
 娘を愛する気持ちはあれど、
 
誰よりも愛していたのは君だったから、

 悲しみを紛らわせるように、遮二無二働いた。
 彼女には、きっと寂しい思いを
 沢山させてしまったのだと思う。]

 
(56) 2022/09/30(Fri) 23:59:44

【人】 控井

 
[そんな彼女も、もうここにはいない。
 私が初めて贈った兎のぬいぐるみ、
    
……確か彼女は"じゃっく"と名付けたのだったかな?

 彼だけは変わらず、ここに残されている。
 このぬいぐるみは、私の勤め先で作られたもの。
 だから私としても、思い入れが強い。

 取り残された男同士、明日は共に月見に行こうか。
 幼い時分は彼がいないと眠れないなんて言っていたのに、
 随分と薄情な事だね。
なんて言ったら怒られてしまうかな。]

 
(57) 2022/10/01(Sat) 0:00:21

【人】 控井

 
  
忘 千 侘 今 わ

  
ら 種 し 日 が

  
れ の さ か 袂

  
ぬ 数 の は  

  
べ も   け  
  
[私たちの大切なお姫様は、

  
し     れ  
   
遂にお嫁に行ったよ。

        
     
君にも立派な花嫁姿を見せたかったな。]

 
(58) 2022/10/01(Sat) 0:00:52

【人】 控井

 
[最初は君のいない世界で生きていたって仕方がない……。

 なんて本気で思うくらい、悲しみに暮れていたというのに。
 女の子はいつの間にか、女性となって羽搏いていくんだね。
 気付いた時には、良人となる彼を紹介されて、
 結婚できる年齢になった途端、この家から巣立っていった。

 自分が大人になるまでは、
 随分と長い道のりだったように思うのだけれど、
 娘の成長は光陰矢の如しと言わんばかりの目まぐるしさ。
 目を閉じればまだ少女だった
 ……何なら赤子だった彼女の姿が浮かぶ。]

 
(59) 2022/10/01(Sat) 0:01:35

【人】 控井

 
[彼女はとても敏い子で、
 私の心の機微も察してくれていたように思う。
 親だというのに、気を遣わせてばかりだったんじゃないかな?
 「お父様、今まで育ててくれて、有難う御座いました」
 と言われた時は、
 こちらが百倍にして、その言葉を返したくて、
 でも情けない事に言葉は出ずに、涙だけが零れた。


 私の娘にしては出来過ぎていたけれど、
 君の娘には相応しい、本当に素敵な女性に育ってくれた。]
 
(60) 2022/10/01(Sat) 0:02:21

【人】 控井

 
[一人になったこの家には、未だに慣れない。
 そんなに広い家でもないのに、
 一人欠けただけでこんなに静かになってしまった。
 今でもつい彼女に話しかけようとしてしまう事がある。
 恥ずかしいから、これは誰にも内緒の話だけれどね。
   
じゃっく、彼女が帰ってきても、口外してはいけないよ?



 君と一緒になってからは、毎年一緒に月を見上げたね。
 彼女が生まれてきてくれた後は、毎年一緒に月を見上げたよ。


 遂に一人で月を見上げる時が来てしまった。
                 
……本当に寂しいな。**]

 
(61) 2022/10/01(Sat) 0:03:09
村の設定が変更されました。

控井は、メモを貼った。
(a10) 2022/10/01(Sat) 0:16:15

【人】 修理屋 一二三


 それよりお前だ、お前。
 お前の姪っ子、
 今年の春に神楽やったところだろう?

 もう七つになったんだから、
 あとは十になるのも十五になるのも
 あっという間だろぉが。


[例の坊主も聞けば十五の歳らしい。
俺らが十五といえば、
学校そっちのけで師匠のところへ押しかけて
道具をバラしたり図面を引いたりしていた頃だ。

友達が増えりゃ、外へ遊びに行く機会も増える。
なんなら俺と九朗は
二十かそこらで榛名の外まで飛び出しちまったしな。]
(62) 2022/10/01(Sat) 0:19:11

【独】 行商人 美濃

/*
奥様との別れは娘ちゃんが産まれた時で
娘ちゃんがお嫁に行ったからひとりなのね、なるほどなるほど。
(-18) 2022/10/01(Sat) 0:19:27

【人】 修理屋 一二三


 大体なぁ、妹離れはあっさり済ませたくせに
 姪っ子離れだけなんでそんなにできねぇんだよ。
 
[九朗の妹が初めての失恋で泣いた後も。
友達の家に泊まりで遊びに行った時も。
大人になって今の旦那を連れてきて、
挨拶だ結納だって家族ぐるみで話をしていた時も、
九朗の奴はけろりとしていた。

近所に住んでたお兄ちゃんで、
兄貴の友達で、
筆不精な兄の代わりに九朗の近況を報告する俺は、
家族でも友人でもない微妙な位置でそれを見たいた。
祝言の時なんて俺の方が泣いてたくらいだ。]
(63) 2022/10/01(Sat) 0:19:32

【人】 修理屋 一二三

[九朗の方はにこにこにこにこ。
「いい人ですね」
「幸せになるんですよ」
「妹をよろしくお願いします」
涙を誤魔化して酒で赤くなってた親父さんの分まで
新郎や向こうの家族に挨拶してたくらいだ。
あぁ、お袋さんが二人いる…。
酔った頭で俺もひそかにそう思った。

それがどうだ。
姪っ子が生まれたとたんにこの変わりよう。
九朗とはガキの頃からの長い付き合いだが、
相手にしてもらえなくてむくれる九朗なんぞ
早々見た覚えはねぇぞ?]


 今からそれじゃ、
 将来男連れてきた時どうするんだよ。


[娘ならいつかは嫁に行くだろう。
今度は伯父の身分で父親の分まで泣くつもりか?**]
(64) 2022/10/01(Sat) 0:20:35

【独】 控井

/*
更新今日だった……。
2日の8時だと思ってた。
あんなに親切に書いて下さってるのに、
更新日をいつも勘違いしている。
休日だし、ハイペースに頑張らなくては。

皆様の物語、読み応えあるなぁ。
本編入りがとても楽しみです。
(-19) 2022/10/01(Sat) 0:35:18

【人】 高比良

 たっだいまー!

[家に帰ってまずは防具の手入れ、と思っていたら、玄関にある靴に気が付いた
防具入れをそのまま置いて真っ直ぐ茶の間に向かうと]

 わ、やっぱり暁にーちゃんだ!
 お帰り、久しぶり、元気だった?

[そこに予想通りの顔を見つけて声をかけた
十歳離れた暁成兄ちゃんは「兄ちゃん」と言っても兄弟じゃない
とーちゃんの親友の息子でよくわからない「大人の事情」で十年前にうちに来て、それから家族として暮らしてた
5年前、兄ちゃんが成人した際また「なんやかんや」で向こうの親戚ともめて、それが解決したとき
ただの「他人」に戻ろうとした兄ちゃんを必死で引き留めたのを覚えてる
もちろん養子に入ってるわけじゃないし、それまでの保護って約束だったらしいんだけど
そんな難しいことはわかんないし、ずっと一緒だった暁にーちゃんを本当の兄ちゃんと同じくらい好きだったから

結局、兄ちゃんも遠慮してただけで
独立はするけど家族として今まで通りってことで落ち着いたんだ]
(65) 2022/10/01(Sat) 2:25:41

【人】 高比良

[兄ちゃんは別の島に住んでる、けど仕事で榛名に来る用ができて、ついでに観月祭ということで帰って来たんだって言った
その他にも何かあるようで、先に話してたとーちゃんはすでに酒も入ってご機嫌だった]

 「お前、防具置きっぱなしだよ」

[片付けて風呂に入って来いとかーちゃんに言われて、いつも真っ先にやる手入れを思い出す
また後でね、と声をかけてやることを片付けてみんなで晩御飯を食べた
その中でちらっと出た話では、どうやら兄ちゃんに「いいひと」がいるらしい
その人は明日こっちに来るとかで、一緒に観月祭に行くんだとかこっちに挨拶に来るとかで
「お前、そういう事はもっと早く言え」ととーちゃんに突っ込まれて笑ってた]

 えー、じゃあ一緒にはいけないのか……

[なんて言ったら「拗ねるなー」と笑ってお小遣いをくれた。そういう意味じゃないんだけど、まあいいか

明日はいろんな意味で忙しくなりそうだ**]
(66) 2022/10/01(Sat) 2:27:29
高比良は、メモを貼った。
(a11) 2022/10/01(Sat) 2:31:20

【独】 澤邑

/*
>>51詩をおもいだしたということに><
表記が抜けている
(-20) 2022/10/01(Sat) 4:40:45

【独】 行商人 美濃

/*
一二三さんは他PCにト書きで触れるのうまいなあ。
さらりと触れつつ膨らましている。
しかし我は余所者だから触れづらいよな…

榛名の人々の描写が見られるのが嬉しいから良いのだ。
(-21) 2022/10/01(Sat) 6:07:41

【独】 行商人 美濃

/*
高比良君はこう、元気で素直でかわいいですね。
血のつながらないにーちゃんとのお話の続き気になります。
(ワクワクしながら待とう)
(-22) 2022/10/01(Sat) 6:11:22
 




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澤邑
4回 残 たくさん

 

稲庭
9回 残 たくさん

 

美濃
9回 残 たくさん

 

控井
9回 残 たくさん

 

虹彩異色症の猫
1回 残 たくさん

 

高比良
15回 残 たくさん

 

犠牲者 (1)

九朗(2d)
0回 残 たくさん

 

処刑者 (1)

一二三(3d)
6回 残 たくさん

 

突然死者 (0)

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