【秘】 檻の中で イレネオ → 黒眼鏡赤。 赤 。赤 。赤 だ。白い光の下でそれはよく光った。流れる血液は天板に雨を降らせるが、なかなか溜まるほどの量はない。 ガツン。 二回。ガタン。 三回。大きな音が鳴る度に無機質な机に赤が散った。 その度に荒い息が貴方の頭上に吐き下ろされた。 落下には自重もかかるとは言え、成人の身体を持ち上げるには難儀する。 三度もすれば限界か。それとも飽きたのか、次に男は貴方の身体を後ろに放ろうとした。 それが叶うなら、貴方は強かに背を打ち付けることになるだろう。貴方の話を、既にこれはまるで聞いていない。 (-258) 2023/09/18(Mon) 23:31:10 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオいつかの時間あなたのもとに連絡をした同僚がどうしても会いたいと行ってやってくる。 場所は外でもアジトでも何処でも良いと指定があった。 「ロメオー。あのときの数字だがあ」 「結果的にはよかった」 良かったらしい。そんな報告。 しかしなにか喜んでいるような言い方ではなく、あなたが少しでも感情に機敏であれば、ルチアーノはあの選択をさせたことに罪悪感を持っていそうであった。 直接顔を合わせに来るほどに。 (-260) 2023/09/18(Mon) 23:42:05 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオ「え。ほんとおですかあ。ふふ、やったあ。」 「じゃあたあくさん、期待しちゃいましょお。」 弾むような声と、揺れる足。 それでもどこか気怠げなのは、間延びした語尾のせいだろう。 「んー。そう見えますう?」 「見るのは可愛いんですけどお。」 「…ふふ。Coccoちゃん。かわいいお名前ですねえ。」 続いた言葉に、んー、と人差し指を口元に。 「…キョーミは、ありますけどお……」 むすとまさにその口元が尖る。 微かに翳った表情にまで、あなたが気付いたかどうか。 「……今は、どおでしょおねえ。」 「いろいろと、物騒ですしい…。最後まで、飼えるかなあ…」 “物騒”とはまた迂遠な表現だと自分でも思う。 誰がどんな理由で逮捕されるかも分からない法案に、言葉を選んだと言えばその通りなのだけれど。 (-261) 2023/09/18(Mon) 23:42:12 |
【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオあなたが留置場を尋ね、そこにいる者に声をかけたなら 「こちらです」…と、普段あまり使わない一角へと案内してくれるだろう。 絶対に使わないわけではない。 ただ、そこは人数が一定以上の時だとか、他の受刑者の近くに置いておくのを避ける場合だとか―― そういう場合に使われる場所のはずだ。 とにかく、アレッサンドロは、留置場の中にいた。 場末のホテルよりは清潔な狭い部屋、簡易なベッド。 そこにごろんと横たわる長身の男。 なんだか顔やらあちこちがぼこぼこに腫れてはいるが、元気そうなそいつは、 あなたが覗きに来た時にはぐうぐうと寝息をかいているだろう。 (-262) 2023/09/18(Mon) 23:57:04 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ/* ご連絡ありがとうございます! 少し知れそうなことはロールに混ぜて思い当たってみたいと思います。 ルチアーノがヴィンセンツォに連絡して結局は検挙自体を防げないような流れになり……のような会話であると思うのですが、何卒ご無理のないようにお付き合いくださればと思います。 話しかけるのは検挙前、つまり三日目の夜間頃の予定ですが検挙される時系列はあまり固定せずお好きなように演出していただけるように心掛けます。 RPの機会をいただきありがとうございます、本編でもよろしくお願いします。 (-263) 2023/09/19(Tue) 0:13:57 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → マスター エリカ「それなら良かった。今はそこらじゅうが騒がしくしているけれども、 市井の人間には関わりのないことだ。業績に関わってこないことを祈るよ」 周りの騒がしさは杞憂の産物だと言いたげに肩をすくめる。 気さくで大きく構えた調子は、いかにも上がり調子の起業家めいている。 顔の知れている相手には意味のない振る舞いでも、こういう場では要とされた。 自らが誰か、何かに聞いたことなど朧げの人間には、 この場は唯唯の偵察の意しか持たないようだった。 「ああでも、みかじめ料を払っている人は不安に思うものか。 彼らも脅されているだけで非がないとはいえ、形見の狭い思いではあるだろうし。 うちは不払いを通しているが、その辺マスターの周囲ではどうだい」 ホワイトネグローニを一杯、伴には他愛無い雑談を。 働き人の愚痴めいた言葉には、しかし確かな探りがあった。 (-264) 2023/09/19(Tue) 0:15:48 |
【人】 うたかたの ダニエラ>>15 カンターミネ ひとつ歳上だろうが何だろうが、褒められるとやったあと声を上げる。 そこに関しては、相手が旧知のあなたでなくともほぼ変わらないのだが。 「うー。ミネ、胃とか傷めないよおにねえ。」 時すでに遅しな気はする。 トラメッツィーノは一口だけで御遠慮させていただいて。 ただ元来は戴けるものは迷わず戴く女だったので、歳下だろうがお言葉に甘えるらしい。 「あたしもお、コーヒーでえ。」 この子供舌の女は、コーヒーに砂糖をふたつ放らないと気が済まない。 …きっと、あなたもとうの昔に知ることだろうが。 #街中 (16) 2023/09/19(Tue) 0:18:55 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネへへ、と見えないところではにかみ笑顔。 ぎゅ、ともう一度。もっと。しがみつく力を強めて。 …それでも、コーヒーの注文が終わる頃には身体を離す。 もう大丈夫。まだ頑張れる。このほんのひとときの触れ合いを心の糧に。 それにあんまりくっつき過ぎると、今度は不自然になってしまうかも。 コーヒーも飲むし。と。 (-265) 2023/09/19(Tue) 0:22:17 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡あくまで、責任者然として男は留置所へと踏み入った。 おそらくは部下の何れかがあげたのだろう目標の取調べの一環として。 正式な手続きを踏んで下って来たのだから、何くれと言われる筋合いもない。 重ねて、これからの取調べを有利にするための布石だなどと言ってしまえば、 連れてきた人間も丸め込むことは出来た――おそらくは、だ。人の心などわからない――筈だ。 堂々たる姿勢をどう捉えるかはさておき、相手は確かに重鎮だ。 周りと多少違う対応を取られるのは、おかしな話ではないだろう。 そんな奥まった場所の部屋の前に立ち、壁を指先で叩いて音を出す。 直接叩き起こせもすればこそ、今はそうしたこともできない。 「随分な姿だな、黒眼鏡」 声音には、数日前に見せたものとも違う隔たりがあった。 こっちが正しい姿で、正しい対応で。マフィアの幹部に対する声の掛け方だ。 外よりもいっそうに冷えた廊下に染み入るような、重たい声だった。 (-266) 2023/09/19(Tue) 0:24:08 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「……何もしたくない」 死にたいではない、根底にある怠惰がまろびでてくる。 それが許されるようなら人間はまともに生きていけない。 だから何もしない人間は死んだほうがマシなのだと言う。 「イレネオが人を選ばない無法者だってアレにいった……。 その直後にこれだ、……知り合いだったのかあ? 本当に何しに行ったんだ……その上自分も捕まるだとか」 知っていたら言わなかっただろうか、とか。今更だが。 「部下は……だから俺に部下はいらんと……。 余所にやれんなあ……早く昇級させるかあフィオレあたりは教養をつければすぐにソルジャーまでなれるだろお」 いつまで経ってもメイドマンにならないのは警察と関わってる噂を自分で流しているから。年功序列なんて関係ない縦社会にちょうど良すぎる。 「……ペネロペ、ダヴィードはお前から見てどうだ。今回の件」 最期のこれだけは声色がはっきりと戻った。真面目に聞いているらしい。 (-267) 2023/09/19(Tue) 0:28:09 |
【秘】 黒眼鏡 → 檻の中で イレネオ「 う ご」「っ、」 「っ、……っく が」 ぶふ、と、蛙が咳をするような濁った音が響く。 アレッサンドロが息のようなもの吐くたびに、ぽたぽたと赤い飛沫がテーブルか床かを汚した。 ぐらん、とその首が大きく傾いで、どうやら脳にまで震動がいってふらりと目線が回転する。 ──だがそれを、あなたも見ることはないだろう。 四肢から中途半端に力が抜け脱力しかけた体は重く、 それでも放り投げるならば土嚢か砂袋と同じようなもの。 ごづん、と。 柔らかくも鈍い音を響かせて、 「っ、 ……っげほ、……げほ 、…っ、」男は背を打ち付け、せき込んだ。 何か言おうとするが声にならなかったらしく、 ぺ、と血の混じった唾を床に放るだけになる。 苦痛と衝撃に歪んだ眦が──それでもあなたを、見上げている。 逸らすことなく、じいと、まっすぐ。 (-268) 2023/09/19(Tue) 0:31:14 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ/* こちらこそご相談いただきありがとうございます。 話しかける時間都合についても承知いたしました。 当方の都合で引き伸ばしていただいている手前もありますので、 そちらの良きようにしていただければ幸いです。 改めて、引き続きよろしくお願いいたします。 (-269) 2023/09/19(Tue) 0:43:44 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ「時間が許すならいつだって」 「姉さんは、フレッドが会いに来るのを待ってるわ」 自分よりもよっぽど忙しくなったはずの弟分が、いつまでも慕ってくれる。かわいいかわいい存在。 ……私が今どういう立場なのか知っても。受け入れてくれるのだろうな。それでも、万が一のことを考えて話すことは出来ないでいるのだ。 「姉さんはクロスタータも作ったことがないもの、褒めちゃうわよ」 「お菓子とか料理とかからっきしだから…フレッドが色々作れるようになったら嬉しいな。次に会う時は何を持ってきてくれるんだろうって、楽しみになっちゃう」 あなたにつられて目尻を下げて笑うのも、昔からのクセ。 「アレ、ああ見えて自分の事で手一杯だったりするのよ? 遊びに行ってみれば、全然外に出てなかったりして」 「今は何か起きたりもしていないから、その時が来たらきっと頼るわ。アレがびっくりするくらい、立派に解決する姿見せてあげましょっ」 いたずらっぽくわらって。人にちょっかいを掛ける時はいつもこんな顔をしていたなあなんて。 (-270) 2023/09/19(Tue) 0:46:07 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ夜。 アジトに結局顔を見せなかった部下の女は、あなたに一つのメッセージを送っていた。 『あの日、逃げる場所の話をしていたでしょう』 『何が起きるか、知っていたの?ルチアーノ』 (-271) 2023/09/19(Tue) 0:47:28 |
【墓】 檻の中で イレネオこれは男が逮捕されてすぐの話。 取調室で男は散々吼え立てた。そんな事実はないと声を荒げた。 自分はやっていない。 自分がするわけない。 皆が証言するはずだ。 そんなはずはないと。 イレネオ・デ・マリアが、 あの男が、 マフィアと手を組むなんて! その必死さはまるで主に捨てられそうになった犬のようだった。 酷く叱られ遠くに置き去りにされようとする犬の姿に似ていた。 低く唸り、呻き、哀願することさえして見せた。 けれど当然、聞き入れられるはずなどなかった。 結局、男にかけられた嫌疑が晴れることはない。 牢獄に戻された男は、酷く憔悴していたという。 #取調室 (+2) 2023/09/19(Tue) 1:00:23 |
【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ>>16 ダニエラ いい気分にさせるのが上手いよなあ、そう思う傍ら こういうのを指していたのかもしれんな、と内心で零した。 「安心してくれ、健康診断は毎年引っかかってる」 ダメそうな気がするが、当人は大丈夫と言っている様子。 大丈夫なら大丈夫なのかもしれない。 「はいよ。おっちゃん、アイスコーヒー二つ。 片方はダブルで。あれ?トール?まあいいやデカいの。 もう片方はスティックシュガー2つつけてくれ。」 そうして受け取ったものを片方渡して、 砂糖もさっと流し込む。これくらいは年下の義理だろう。 「今休憩中?折角久々に会ったんだから近況でも聞きたいが、 時間取っちゃってもアレか。後で電話でもするか? 俺はもうちょい散歩する予定だけどさあぁ」 のんびり、友人の隣を歩きながらの雑談だ。 (17) 2023/09/19(Tue) 1:00:32 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレメッセージは比較的すぐに返される。 『ある程度はな』 『法の執行があることは聞いてた。 あんな風に身内が引っこ抜かれるとは思ってなかったがなあ』 (-272) 2023/09/19(Tue) 1:01:23 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「おう、相当重症だな」 以前のそれは、時間が解決してくれたのだろうが。 今は状況が違う。そんな悠長な事は言っていられない。 何もしない事も死ぬ事も、 選ぶにはあなたの手の中にあるものは多すぎる。 「さあ。あの人の所には当然情報も集まるからな。 自分で探し出したのかもしれん。 過ぎた事は本人にでも聞かねえ限りはわからん事だが」 裏の物流を取り仕切る元締めの元には情報も集まる。 至極自然な流れと言えるだろう。 「ただ、イレネオの野郎が槍玉に挙げられたのは…… A.C.Aつったか。どうも連中の目論見通りだったらしい 勧善懲悪が過ぎて身内からも睨まれるとはな」 そこに属しているのが警察ばかりと限った話でもないのだが。 全部は教えてくれないのが夢の不便な所だな、と溜息ひとつ。 (-273) 2023/09/19(Tue) 1:04:01 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → うたかたの ダニエラふふん、とこちらも自慢げに。 屋台の親父には仲良いだろ?とウインクしてやった。 お腹いっぱいだ、と手を振られ、離れて。 人通りの少ないのをいい事に、切り出す。 「あー、それでだな。二つある。言う事が。 どっちも大したことじゃないからすぐ終わるが、 電話で伝える方がいいか?」 そんな風に、ほんの少し曇った顔で。 (-274) 2023/09/19(Tue) 1:05:14 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「……ダヴィードか」 挙げられた名前には、苦々しい声で。 まだ年若いアソシエーテ。 子どもの頃からこちら側に身を置いているとはいえ、 我が身可愛さに身内を売ってもおかしくはない立ち位置。 「俺ぁ昨日あいつに言ったよ。 『尻尾巻いて足抜けするなら今のうちだ』ってな」 「そしたらあいつ、自分の命は俺とアレさんのものだってよ。 身内の贔屓目が無いとは言わないが…… 素面であんな馬鹿な事言える奴が裏切者だとしたら、 あいつは俺以上の演技派だな」 もう一度、溜息。 「A.C.Aの主導連中は俺にもわからん。ちっともだ。 何せあいつら殆ど名前も声も出しやがらねえ。 ディスプレイでのやり取りだから覗き見はできたが… 文面にも個性がねえ。徹底してんな、まったく…」 (-275) 2023/09/19(Tue) 1:06:19 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード「懐広いよなー。かっこいいよ、あの人」 この間も珈琲を貰ったばかりだった。 仕事もできるし、尊敬している。 貴方はきっとそれよりも、もっと。 「誘われたにしたって一応客だからさぁ。 ……純粋に人んちに泊まるのってなかなか無いから」 「楽しいよ」 ふ、とした気の抜けた笑み。 立場がどうとかは余り気にしていないけど、 もし立場が上の人の家に泊まりに行くとなれば こんなにリラックスすることも無いだろう。 「あ、うん。入れるのすき」 「はちみつもいいよね」 子供じみた返事をして、嬉しそうにスプーンを受け取って。 とろとろとホットミルクにブランデーを入れてかき混ぜる。 「じゃ、ありがたく……」 Buon appetito、と一言。 暖かいミルクとブランデーで、体がほの温かくなる。 (-276) 2023/09/19(Tue) 1:11:42 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノメッセージは、ゆっくり間を置いて返ってくる。 表現が合っているのかわからなかったから。 『選ばれる理由とか』『基準?とか』 『そういうのは』 『わからない、のよね?』 『私の家族が、捕まったの』 (-277) 2023/09/19(Tue) 1:16:55 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ連絡を受ければすぐに向かい、 「あ、なんだ。良かった」 「気になってたんすよ。 なんかヤバイ事だったらどうしようかって」 分かりやすいくらいに安堵の様子を見せた。 わざわざ教えに来てくれたんだな、と貴方の表情を見れば なんだか喜ばしい感じでもなく。 「……結局何だったんすか?」 問う事にした。無論答えなくても良い質問だ。 (-278) 2023/09/19(Tue) 1:20:54 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → うたかたの ダニエラ/* お返事大変遅くなりました。 匿名アイベックスです。 襲撃予告、受け取りました。 特に襲撃を耐える役職では無いため 斜陽騎士が守りに来ない限りは通ると思われます。 (他は影響ある役職無かったよなと確認しつつ) 描写などはそちらに一任しても大丈夫なのですが シチュエーションなどご希望ありますでしょうか? (-279) 2023/09/19(Tue) 1:26:34 |
【魂】 花浅葱 エルヴィーノ「…………」 物陰からじっと、あなたを観察している。 いや、これは様子がおかしいだろう。 セレブの放浪息子だから、金遣いが荒いのは理解できるけれど。 次から次にものを買う様子は、ただの憂さ晴らし。買い物を楽しむような、そんな良い物には見えない。 「ルチア。……度が過ぎた買い物は危険だよ」 これ以上見てると、後悔の上塗りを増やしてしまいそうな気がして、どこかの店から出てきたところを、腕を掴んで引き止めた。 笑みの一つもない、4cm高いその顔を見つめて心配そうに眉を下げた。 あなたが本気でエルヴィーノを突き放したりするならば、止めることはできないかもしれないが……、それでも、こちらも本気で踏ん張るはずだ。 (_5) 2023/09/19(Tue) 1:27:26 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → pasticciona アリーチェ寄ってきてくれた貴方の耳に口を寄せて 他の人に聞かれないようにこそりと告げる。 「A.C.A以外にも、摘発を行っているチームが居る。 動くなら気を付けて動け。 ニーノをやったのもそいつらだからな。」 いつになく、真剣な声音だっただろう。 (-280) 2023/09/19(Tue) 1:28:20 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「……それじゃあ約束。 ふふ、何にして貰おうかな。一日独占権とか」 いつものアリーチェなら「そんなの大丈夫」と焦りながらその提案をやんわり拒否するのだけど、これが"未来"の話だから。 ヴィットーレは嘘をつかないと信じているから。 だからそれを受け入れて、冗談めかしつつも本音の望みをしれっと口に出したりする。 「わ、わたし!?もう、わたしもう26だよ? 見守るなんてあとは結婚式くらいしか…… ……でも、いつもぽんこつすぎるから、見守ってくれる人がいるのは良い事、かもしれないわ」 悪戯めいて話す言葉に、それもいいかもしれない。とばかりのお返事を返した後に。 帰りを促されると、今度こそ素直に頷いたことだろう。 「またね、ヴィットーレ」 そうして、この後に最悪な予想が的中するなんて知らないまだこの時は、しっかりとした足取りで店を後にしたのだった。 (-281) 2023/09/19(Tue) 1:30:51 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → うたかたの ダニエラ「オレも楽しみー。 つまみ食いできるパンが増えますからね」 バイトの特権、つまみ食い。 『朝一番に試食ができる』というのは パン屋で勤めている理由の一つかもしれない。 「触るのはー、って奴すかね。アレルギーとかもあるか…」 「でしょ。人懐こいメスですよー」 興味はあると聞けばおっ、とも思ったけれど、 その先の表情と言葉に「あー……」と声を漏らした。 「なんか最近街もざわついてますしねえ。…………、」 「オレも最後まで飼えないかも、っつったんですけどね。 一人暮らしだし、独身だし、オレに何かあったら 猫の世話が誰がやんだ〜つってね」 首の後ろを掻いて、遠くの花壇の方を見つめた。 珈琲のほろ苦さと砂糖の甘さが口に残っている。 「落ち着いて欲しいですね。ホント」 「パン屋は変わらずやってますけど」 (-282) 2023/09/19(Tue) 1:32:34 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「おう、Salute. ふはっ…そんなに恥ずかしがることかよ。」 ちん、とグラスを合わせて。 此方も香りを楽しみながらぐいっと煽る。 フルボディの赤ワインはそれなりにしっかりとした味わいで 渋みと共に味わい深さを口内に残していく。 「リヴィ、で良いのか、そっちは。 なあ、もし俺がお前より先にしょっ引かれたら。 多分それは、別の摘発チームか もしくは黒眼鏡の旦那を引っ張った奴だ。」 「情報を出来るだけ残すが その時は別の摘発チームを何とか始末してくれ。 ニーノがやられてるって事は 内部をぶっ壊しに来てる可能性も高いからな。」 ドライトマトに手を伸ばす貴方に 急に真面目にそんなことを。 (-283) 2023/09/19(Tue) 1:36:15 |
【人】 月桂樹の下で ニコロ重苦しい朝礼の後のこと。 何故か警察署に以下のグッズが増やされていた。 ・タコヤキ機 ・ホットサンドメーカー ・ホームベーカリー ・フードプロセッサー どう考えても職務に関係のないものばかり。 犯人は外回りによく出ていく巡査部長の男だった。 「…俺は使わないから使ってくれよな!」 空気も相まって大変ヤバイ人に見えるだろう。 #警察署 (18) 2023/09/19(Tue) 1:39:25 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「元気……では、ないです」 「警部は覚えてないでしょうけれど、彼女も薬物事件の被害者です」 どこぞのマフィアと推察される誰かから唆され、少女は薬物中毒になった。 足元もおぼつかない状態で外を歩いていた所に交通事故に遭って半身不随となってしまったのだ。 養育院はあくまで子供を保護し養育し、社会へ出す所だ。 廃人となってしまった少女を看る余裕なんてどこにもないから、少女は病院を経て、今は薬物更生施設に居るということを説明した。 「僕は知ってて、見て見ぬふりをしてしまったから……」 「あの時、ちゃんと止めていたら彼女はこうはなってなかったんじゃないかと、思います」 薬物を与えた犯人は、まだ、捕まっていない。 だから男は、似たような案件には無条件に首を突っ込んでしまうようで、それが、数年前の事件の解決だったのだろう。 説明する男の表情には、熱はない。 凪いだ海のように静かなものだ。 (-284) 2023/09/19(Tue) 1:41:12 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 無敵の リヴィオ「どうにもきな臭いんですよ」 「いくら調べても、アリソン・カンパネッロなんて人物がヒットしないし……。 誰かが巧妙に偽ってるとしか思えない」 ぼそぼそと会話する様子は、はたから見ればおかしなものだろうが、皆も逮捕を恐れて同じようにしているから目立たない。 こんな様子が続くのは明らかにいい状態とは言えないはずだ。 「どうにかして……牢にいる二人に会えませんかね……」 どちらかといえば知略を得意とする男も、流石にお手上げに近かった。 (-285) 2023/09/19(Tue) 1:48:22 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡人体というよりは、物が放られるような音だった。 どたん、ともばたん、とも取れる音。重たさだけははっきりと伝わる音。その後、ごづん、とまずそうな・・・・・音。 赤やらそれの混じった透明を撒き散らして、荒い息や呻きを漏らして、なおも無抵抗を貫く貴方を見ている。 男は見ている。上から。じっと見下ろしている。 その呼気は目立って荒かった。 ぬちゃ。 そろそろ溜まり始めた血溜まりを磨かれた靴先が踏む。 ちゃ。ぬちゃ。ぬち。 塗り拡げるように踏む。踏む。 そうして踏み出せば、上背が室内灯を遮るか。 一層暗くなる堅炭を一層盛る焔が見下ろしている。 さて。 それでも貴方が動かないのであれば、これはぶらりと────ストレッチをするように左の手を振り。 そうして再び、今度は馬乗りになるようにして、貴方の胸ぐらを掴もうとした。 (-286) 2023/09/19(Tue) 1:50:19 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ/* - 襲撃予告 -お世話になっております。 匿名アイベックスです。 今回の狼サイドの襲撃対象として カンターミネさんを選ぶことになりました。 襲撃に際して耐性のある役職であったり 不都合がある場合はお知らせくださいませ。 ブッキングなどで調整が入った場合は また後程ご連絡いたします。 以上、よろしくお願いします。 (-287) 2023/09/19(Tue) 1:57:36 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「良いよ。……一応着替えに僕の部屋着出しておくけど……小さかったらごめん」 いや、多分、確実に小さいのだけれども。 ゴムが少し伸びるくらいは許容範囲だ、気にしないこととする。 黒が好きそうなので、黒色のスウェットの上下セットだ。 あまり柄のあるものを好まないのかシンプルなもので、あなたもきっと着やすいデザインのはずだ。 片付けをしながらあなたが出てくるのを待って、ドライヤーや洗面台など説明することをし終えたら、自分もまたシャワーを浴びた。 おそらくは、あなたがシャワーを浴びた時間の倍くらいの時間をかけてだ。 「いや……これ本当に寝れるのかな……」 呟いた言葉は、水音に消えてしまって、外にいるあなたには聞こえないはず。 待ってる間、あなたは自由にしていて構わない。 (-288) 2023/09/19(Tue) 1:59:57 |
【念】 うたかたの ダニエラ「…好きなんですねえ、みなさんのことお」 裏切られたくないというのはそういうことだ。 同意を得られたことで女は確信してくすりと笑う。 あなたにとっても大事な人達なのだ。それを知れただけでも女には大きな収穫だった。 「ふふー。そおですかあ。」 「あたし、結構うさんくさいかなあって思ってたんですけどお」 聞かれなければ言わない、聞かれたとしても答えないつもりだったことの数を数える。 幾らでも不審に思える要素なんて、あっただろうに。 だけど、『捕まって欲しくない人』の話をした時くらいから、あなたのそれには気付いていたのかもしれない。 …少なくとも悪しくは思われていないこと。それくらいは、女にも。 (!15) 2023/09/19(Tue) 2:08:30 |
【念】 うたかたの ダニエラ急に立ち上がったあなたにはぱちくりと――することもなく、女はただその瞳でにこりと笑う。 何のことやらぴんと来てはいなくとも、そこには多分に母の影響も残されていた。 …女について調べなかったあなたが知るはずもないけれど、女の母は、娼婦だったから。 励ましの言葉には少しだけ浮かぶものがあった。 誰か にとっても、いい娘でいられていただろうか。使い勝手のいい駒だとしても構わなかったけれど、…そう思われていた方が、ずっと嬉しいのなんて当たり前だった。 そうする間に徐々に近寄るあなたに今度こそきょとりと目を瞬かせた。 だってまさか、思ってもいなかったから。 それも今『人を信じられない』といった男の口から。 (!16) 2023/09/19(Tue) 2:09:21 |
【念】 うたかたの ダニエラ「――あ」 その手が髪に触れた時。 多分誰かの手の平とも重なって。 それは本当に似ても似つかなかったと思う。 粗雑で下手くそなあの手とあなたの手では、 きっと昼と夜ほどにも違う。 だけどそれだけが理由じゃない。 見透かされた心地への動揺と、何より、何も知らないあなたからその言葉を貰えたことが。 ――まるで本当に 認められた みたいに思えてしまって、ゆらりと視界を歪ませた。どっちつかずの蝙蝠が、居場所をひとつ認められてしまったように感じられた。 「……っ、ごめ、なさ……」 元からいろんなことが重なって溢れる寸前のグラスだった。 溢れ方も分からなくなってしまったから溢れず済んでいるだけだった。 しとりしとりと、雨粒のように頬を伝い落ちる。 急に泣いたって困らせるだろうに。今度は止め方の方がわからなかった。 慌てて眼鏡を取り払い涙を拭う。 それでも簡単には、止まってくれそうにない。 (!17) 2023/09/19(Tue) 2:10:06 |
【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ/* こちらももうちょっと色々ダニエラさんとやっておきたかったのですが、 これはこれで……(過去にも多分ゆったりと交流してたんだろうなという感じではありますし) 機会をみて色々やっていければ嬉しいで〜す! ジェラート屋さんはアレの仕込みが色々してあるので、実はまだ使えます…! そのうちふっとメッセージがくるかもしれません。 荷物に関しては見ても見なくてもぜんぜん! だいじょうぶなのですが、開ける際はご一報いただければだいじょうぶです! アレッサンドロとしては、ダニエラさんの手元にあることが大事なものですので。 業魔窓みえてます!ルチアーノこいつ…(後方保護者面) そして状況ある程度確定しつつあるので、多分いつでも大丈夫です! 最期までよろしくお願いしますね。 (-289) 2023/09/19(Tue) 3:03:53 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ/* こんにちは、ラッシュ時改札失敗猫です。沢山の秘話ありがとうございました!オネェ……幸せになって欲しい…… 少し質問があって参りました! お手数をおかけしますがお答えいただけると助かります! ・連続秘話になってしまうのですが、牢にいるヴィットーレさんに会いに行っても大丈夫でしょうか。 ・実はこちらの役職「諜報員」で、売られた3人の子供達の情報について、アリーチェが調べた事にして何か情報を教えていただくことは可能でしょうか? (何も対価がないのに得られるのは…と言う場合、 マスターの質問権を使ってお尋ねしたいと思っています) ヴィットーレさんのマフィア所属の動機でもある大切な設定だと思うので、勿論すべてではなく一部でも、全く掴めなくても、とどれであっても構いません。 よろしくお願いします! (-290) 2023/09/19(Tue) 3:28:13 |
路地の花 フィオレは、メモを貼った。 (a9) 2023/09/19(Tue) 3:50:10 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ少しの間をおいて、 『一部はわかる、後はわからんかった』 『だが今となれば方向性はわかってきたな』 『フィオレの気に入ってたやつはどいつだったか』 全てを把握していなくとも大体はわかっている、敢えて聞いたのは己のため。 『幻滅したか?言わなかったこと』 (-291) 2023/09/19(Tue) 4:16:41 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡髪触るの、好きなの?と聞いたことがあったような気がする。 だから、あなたがそうやって触る時。自分から髪を巻きつけたりしたものだ。 さらさらとした髪質は、そうしたってすぐ解けて広がったから。 「っん……あ、ぁっ…」 断続的な甘い声が、あなたの傍で響いている。 指の沈んだ秘部をしばらくそうしていると、包み込むような柔らかさに変化していく。 かといって緩いわけでもなく、中に入ったものを抜こうとすれば吸い付くような。 「ん……うん」 はあ、と息を吐いて。 少し呼吸を整えた後、押し付けられた性器に手を伸ばす。 自分の手できもちよくなってもらうのも、好きだから。 下着の上から、あなたのそれを指先で責めていく。 あなたがまだ、自分でも責めたいのなら。 好きなように体勢を変えてもいいと。 口付けの合間に、また囁くのだ。 (-292) 2023/09/19(Tue) 4:18:12 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ『まさか』 『幻滅なんてしないわ』 『ただ、ちょっと拗ねてるだけ』 それほど気にしているわけでもない。あなたが隠していたことについては。 『警察側の…ニーノって子。それから、カポ・レジームも』 (-293) 2023/09/19(Tue) 4:20:16 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡ぽかんとしたような表情から一転、困り笑いを返す。 勝てないなあ、本当に。と笑いかけて、 「今のちょっと、……ずるいなって思いました。 ……さすが悪党さんですね。人心掌握に長けていると」 拗ねたように唇を尖らせるが、内心そう呟く程度には貴方の言葉が嬉しかった。 神と人を同列と言う点だって、貴方の視点から見ているのであれば特に引っかからず、気遣いの言葉に聞こえたから。 どちらか片方に偏り過ぎず、常に均衡を取るのを命題とするバランス感覚だって持っている。 こう言うのは何て言うのだっけ。ギャップ? 「……見透かされているようで、お恥ずかしいですが、 ……そうです。優先すべきことがあるから、意図的に罪を犯します。犯したい訳ではないなんて、ただの言い訳ですから」 善い女、と言われれば、 虚を衝かれたように返答に困ってから、頬に少し赤みが宿る。 「共犯者さんをあんまり揶揄わないで下さいよ、もう……」 わたしの愛とは、なんだろう。 どうしてか、そうして肯定されてしまうと弱くて、怖くて、 ぐいぐいと引っ張られ気づけば墓地にたどり着いただろうから、先ほど感じた恐怖の正体を深く考えずには済んだ。今は。 (-294) 2023/09/19(Tue) 4:28:51 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → 月桂樹の下で ニコロ「……ニーノを? そうよね、おかしすぎると思った。だって、」 だって、まで言いかけて手で口元を抑え口を閉じる。 「な、なんでもない。 大切な情報をくれて、ありがとうニコ。 ……頑張ってみる」 むん、と両手を握りしめて気合を入れてから、 それじゃあまた!と大きく手を振って今度は飛び出していくことだろう。 (-295) 2023/09/19(Tue) 4:32:09 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「ふーっ……」 がふ、と呼気に混じって吐き出された粘ついた血と涎が、襟元に滴りまだらに汚す。 ふん、と鼻をひとつ慣らすと、ぼたりとかたまりかけた血塊が腹のあたりにぼたりと落ちた。 広がっていく血のあとに、あらたな鮮血が重なり、広がっていく。 「………ぁー…」 「……」 何か呟いているようだが、がらがらとした血のあぶくに塗れて良く聞こえない。 馬乗りにされて引き起こされても、 あっという間にはれ上がった瞼に視界が圧迫されてもなお、 あなたから目を逸らすことはなかったが。 (-296) 2023/09/19(Tue) 4:42:31 |
【教】 pasticciona アリーチェ「ルーカス……ルチアーノ、さん?とは別の人? 猫か酒場を探せば見かけられるって聞いたわ」 「……思った以上に警戒されているのね。 わたしたち、こんなふわふわした夢の中なのに。 欲しい情報がどうにも決め手に欠けるから、 明日の夢にもう少し期待をかけてみてもいいかもね」 アペロールスピリッツを2つ念じて取り出してから、 片方を貴方の方のテーブルに置きなおす。 「有能だと思われても駄目だなんて、有能な人って大変なのね……私は一度も言われたことがないから、ちょっと羨ましいくらいだわ」 (/8) 2023/09/19(Tue) 4:51:58 |
【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオあなたを送り届けた職員は、何も言わずその場を辞していく。 何者かの意思が介在しているのかは分からないが、 少なくともあなたの邪魔をする気はないようだ。 「んぐ」 呻くような声。 見れば顔のあちこちは腫れあがっており、瞼が片方閉じ切っていない。 喧嘩と暴力を常に帯びていた以前ならばともかく、 ここ10年程のアレッサンドロが顔に張り付けるにはあまり見たことのない様相だろう。 「おう、旦那。 警察署にこんなスイートルームがあるとは知らなかったよ。 ガイドブックに乗っけた方がいい」 上体を起こしながら、ベッドの上にあぐらをかいて座る。 こちらの様子は、代わりはしない。 対面するものの声色が変わっても自分の態度を変えないのだから、 この男の性根が知れるというものだ。 (-297) 2023/09/19(Tue) 4:56:37 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ「本当に愛されてんなあのガキと老害」 「片方今のうちに好感度下げておいてやろうか」 『なるほどな、概ね予想通りだ』 それぞれと顔見知りであることは知っていたし、仲のいいことも程々に。 それでも男は貴方の身の回りを隅々までは把握していない。 貴方が伝えてくれる分だけ、その知識として持っている。 『これ以上裏で起きてる事を知りたいってんなら部下でも金を貰う。 俺は少しだけ隠れた便利屋でね、関係者と話が出来た』 『だから起こることを知っていた。 こんな言い訳で信用できるかは知らんが、機嫌は直してくれ』 自分は誰かと違って突き放す方法は取れない。 だからできるだけその心が癒されていればいいと思う。 大切な人たちが居なくなってる中で傍に居る事もできない自分ですら、近いうちに慰めに行けなくなるかもしれないのだから。 (-298) 2023/09/19(Tue) 5:08:41 |
【人】 pasticciona アリーチェ仕事終わり。雨のとある孤児院。 何か月ぶりだろうかと目を細め見上げていると、 「アリーチェ!」とすぐに見知った少年が駆け寄ってくる。 「マッティア。ごめんねこんな夜遅くに。元気にしてた?」 「うん!」と屈託なく返してくる彼の前にしゃがみ込み、その頭を撫でる。 何度も教会と交流会を開いたこともある子達だ。 もう家族と言っていいほど大事な彼らが集ってくるのが 訪れた時のいつもの幸せな日常の時間だった。 「今日は中に入っていかないの?」 「ええ、今日はちょっと用事で……遊んで帰れないの」 「ふうん。それじゃあ今度遊ぼうよ。アリーチェ、 疲れてるみたいだからアリーチェに選ばせてあげる!」 その言葉に、不意に幼い頃の情景を思い出す。 倒してしまったトランプタワー。笑っていてくれた彼の姿。 視界がぶれそうになるのをグッと堪える。 約束したんだ。泣かないって。家族の皆を守るんだって。 「それじゃあ今度また、トランプしよう。 そうね、トランプタワー。たくさん積んで、……積んで、」 「……今度こそ、成功させてみせるから」 「聞いて、マッティア。──」 わたし、泣いてないよ。 だからどうか、無事でいて。" " (19) 2023/09/19(Tue) 5:10:13 |
アリーチェは、マッティアに言伝をした。 (a10) 2023/09/19(Tue) 5:10:47 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → マスター エリカ「アレッサンドロ……ルカーニア」 一瞬、誰のことかわからなかったが。 アレッサンドロ・”黒眼鏡の”・ルカーニア そう、あの男のフルネームだと思い出せば、嘘だろうと口元を手で覆った。 まさか、マフィアの幹部ともあろうものが強硬派を牛耳っていようとは。 これでは、マフィアの……ノッテの連中も、実に可哀想ではないか。 エリカの話しぶりからいくと、どうやらイレネオは黒眼鏡とやりあったらしい。 その結果、二人共共倒れ……と、いうことなのだろう。 二人の間には何かあることは先日問い詰められたことからも明らかだったが、こんなに早く。 「……まったく、無理をしてるのはどっちなのだか」 「ありがとう。これは重要な鍵になりそうだよ」 会いに行かなくては。 ―――あの、黒眼鏡に。 (-299) 2023/09/19(Tue) 5:26:31 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「……、ん、……」 ぴちゃぴちゃと、滲む愛液をかき回す音がする。 肉と肉が触れ合い重なり合って、体温と鼓動が交じり合う。 浅く優しく、推し引きするよう前後していた指で、 奥底に、奥に、その刺激をさらにかきたてていく。 充血し熱を持っていく女の体を、ぎゅう、と一度強く抱きしめて。 「、フィオ」 触れられる感触に、息が弾む。 口づけの合間に意味を持たない言葉が挟まり、口づけがそれをまた塞ぐ。 手さぐりだけでお互いの性器に、体のあちこちを探り合ううち、 ベッドに敷かれたシーツがひだが重なるように乱れていく。 そこに、女の体をまた深く組み敷いて。 「……」 ──言葉は少ない。 覆いかぶさって、自分の体であなたの両足を押し開いて、 体重を深くかけながら、奥へ、奥へと沈むように。 さらりと、耳元の髪を、かきあげる感触がして── ふと、あー、と熱のこもる声がして。 「アレねえわ」 ──言葉がようやく出てきたかと思ったら、片手落ちの報告だった。 (-300) 2023/09/19(Tue) 5:53:13 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 月桂樹の下で ニコロ/* お疲れ様です。 ァァァ催促したみたいですみません! ご確認ありがとうございます!エリカさんに報告をさせていただきますね。 斜陽騎士も希望者なしで今回はおりませんから、耐性のない役職でしたら、もう……(スンになる) そちらから特別ご要望がなさそうなら、ダニエラの手で罠に嵌めた実績が欲しいですと挙手を致します。 具体的には、どうしようかな……。 子供たちに拾わせた『落し物』をニコロさんに届けさせて、それを署に持ち帰る途中でA.C.Aに声をかけられ逮捕とか。 (落し物はマフィアと関わりのあるなにかで、子供たちは「お姉ちゃん」からその落し物を預かったと言います) それか普通に、マフィアの知人がいらっしゃればその方と会った帰りを待ち伏せしていたA.C.Aにより逮捕でもかまいません。 こっちはダニエラが罠に嵌めないパターンになりそうですが、代わりに手錠をかけるのがダニエラになりそうです。 どちらかお選びいただけましたらと思います。 もしほかに案がありましたらそちらもお伺いできますのでどうぞご提案くださいませ。 (-301) 2023/09/19(Tue) 5:56:09 |
【人】 うたかたの ダニエラ>>17 カンターミネ 「…ええー。」 「いけないんだあ…。」 なんて。ちょこっと半目でそう責めたあと、軽く肩を竦めてくすりと笑う。 今日のところは大目に見てあげただけだ。 コーヒーを受け取る頃にはさすがにじゃれつくのもやめている。 ありがとお、と笑顔で受け取って、ストローを口にくわえ啜って。 「んー。そおだねえ、休憩中…。」 「電話の方があ、いいかもお。」 「あんま長引いて警部補さんに見つかったらあ、怒られちゃうしい。」 ただでさえ日頃の態度を『仕事だけは真面目にしている』の1点で見逃してもらっている自覚はある。 こわいんだよおなんて本人がいないのをいいことにへらへら笑った。別に怖いとは思っていないので風評被害だ。 #街中 (20) 2023/09/19(Tue) 6:09:51 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネあなたのその顔を見た女は、ほんの一瞬迷う様子を見せた。 「…ううん。そっちも、電話でえ。」 リスク回避だ。 こう見えても内通者なんてしているから、その意識は人一倍強い。 そうでなくともこのご時世だ。 (-302) 2023/09/19(Tue) 6:10:06 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ/* ご連絡ありがとうございます!現地妻税込180円です! オネエシアワセナレルカナ…… 連続秘話、全く問題ありません! お話し相手になって貰えると嬉しいです! 売られた子供たちについては、短期間の調べだと3人中2人の行方はわからないけど、 1人は金持ちに情婦代わりに買われて使われてるらしい、という感じの 情報がわかる感じにしてもらうのが良いかなと思います! (実は売られた3人のその後については完全ノープランです……!(ライブ感)) よろしくお願いします〜! (-303) 2023/09/19(Tue) 6:22:50 |
ヴィットーレは、喋らない。 (c6) 2023/09/19(Tue) 6:23:24 |
ヴィットーレは、例え血が流れようと、爪が剥がれようとも、喋らなかった。 (c7) 2023/09/19(Tue) 6:23:59 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオ「つまみ食い…。いいなあ。」 甘美な響きだ。羨ましい。 大袈裟にしかつめらしく顔を作って、すぐにくすっと崩したり。 「いや、機会なくてえ…。」 「この歳になって触ったことないと、なかなかあ。」 「今度猫カフェとかでデビューしてみようとは思ってるんですけどお…。」 女の子かあ。なんてふわふわ。 白くにごった茶色がカップの中で少し揺れる。 「んー……。」 「ほんとおにい。」 曖昧な笑みでコーヒーをまたひとくち。 それで心中を誤魔化した。…いつか、落ち着くんだろうか。これは。 「でもそれじゃあ、心配ですねえ。」 「お兄さんに何かあったらあ…。」 「…これは不謹慎ですねえ。ごめんなさあい」 そうなりかねないあの法案が全て悪いわけだが。 それでも余計なことを言ったと思った。苦笑い。 (-304) 2023/09/19(Tue) 6:27:35 |
【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ>>20 ダニエラ 「次からは気をつけるって〜」 へらへら笑いながら、その仕草に両手を挙げて降参。 こちらもヒリつく舌をコーヒーで潤して、頷きひとつ。 「んじゃあ後で電話するかあぁ。 警部補さんに頭から齧られちゃたまんないしな。 番号、前と変わってないだろ?」 風評に堂々と乗っかって被害を拡大。 そうしてけらけら笑いながら親指小指を立てて、 後でな〜と電話のジェスチャーをして歩いていった。 (21) 2023/09/19(Tue) 6:29:04 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → うたかたの ダニエラ「ん、りょーかい。じゃ、後でな」 にこりと微笑んで、歩いていく。 その日の空いた時間になって、電話を繋ぐ。 リスク回避を徹底する為、幾つも基地局を経由した電話。 挨拶もそこそこに、本題だけ。 「おっす。……んじゃ用件な、1つめ。 エリー、無防備過ぎるからなんとかしてくれってよ。 ルチアーノを突っついてたら言われたぞ。 手は出してない!って必死に言ってたからな、 一応それを信じてやった。 『俺じゃなきゃ食い物にされてる』だとさ。 まあ、そう、そんな感じ。自衛も頑張ってくれ」 本当に大した用件でもなかったようだ。 情報網に偶然引っかかったので、それだけ。 それから、もう一件。 (-305) 2023/09/19(Tue) 6:37:10 |
【念】 口に金貨を ルチアーノ「…………………… 牢に入る前に墓にぶち込まれるぞこれは 」想像通りの結果に本気で命の危機を感じている。 それはとてもとても仲睦まじい女同士の縁故に。 確かに男は貴方の身辺調査もしなければリスクを度外視で手伝いをしていた。 だからこそ知らなかったのだ、この依頼の一番の爆弾が貴方という存在と自分の女癖の悪さであった事を。 「あー……謝らんでいい。 最悪俺の尊厳がなくなるだけだ、安い」 だがそんな制裁はすぐには起こらないことは凡そ分かっている。 何故なら次に連れて行かれる候補に挙がった名前の中には――― 「……好きなだけそうしてればいいさ。 お茶でも飲むか、ご主人様。好きな茶葉を持ち込んでるんだ。 珈琲はなあ……練習中で自信はないんだが……」 貴方が何か無理に話さないように背を向けた。 この後に言わねばいけない事もある、落ち着く時間も与えるべきだろうと。 (!18) 2023/09/19(Tue) 6:41:12 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → うたかたの ダニエラ「んで、まあ、こっちが本命な?」 ちょっと言いにくそうに、しかし努めて明るく。 「タレコミがあってね。どうも、次に狙われるのは そのルチアーノか、……俺かもしれない、だそうだ。 それぞれ別の方向から二回、聞いた話でね。 情報の確度はそこそこ高そうだ」 一度、唾を飲む。 「まあなんだ、あー、俺の準備は出来てるんでな! 仕事の引継ぎも『片付け』も大体済ませてある。 それで相手方にも一泡吹かせてやるつもりだ。 それで、あー、もし本当にそうなっても…… エリー、気落ちしなくていいから。だってよ、 今より近くにいられるんだぜ?昨日言った通り、 毎日尋問で堂々と会えるぞ。ははは。 ……んまあ、それだけ。うん。大丈夫、そうだろ?」 精一杯に笑う声を出す。大丈夫さ、だって約束したろ? ずっと一緒だ。捕まろうが、なにされようが、傍にいる。 それに、そもそもまだ確定した訳じゃないから、と。 (-306) 2023/09/19(Tue) 6:44:14 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ「はははは、そうだな、人を食い物にするのがマフィアだろ。 その辺は昔から……」 「いや、ガキのころは"女はなるべく殴らない"くらいしかしてなかった。 あれだな、まあ、トシくったからだな」 謙遜か照れているのか、あるいは自虐か。 なんともくだらない発言をぼそぼそ。 それでも──おそらくは、根っこの部分では、この男は自らを否定はしていない。 だから顔を伏せることはなく、直ぐに前を見ているのだ。 「ならいいさ。自分を裏切るのも自分を信じるのも、 結局は自分にしかできねえ」 そうして赤みの差した頬を見ているのかいないのか、 からから、揶揄ってねえよお、なんて笑い。 「愛とは旅路であり、目的地というわけじゃない。 ハハ」 「あれこれ悩むとわからなくなるが、 悩みもせずに本物だとは信じがたいわ」 墓地に敷かれたコンクリートの通路を踏みながら、 悪党はあなたに、あるいは自分にそう言った。 (1/2) (-307) 2023/09/19(Tue) 6:47:08 |
ルチアーノは、本気で辞世の句をしたためておくことにした。 (a11) 2023/09/19(Tue) 6:49:22 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ「──っと。 つっても、結構近くにあるんだよな。 "A"だから」 墓地に踏み込み、―─話しているうちすぐに、アレッサンドロは足を止めた。 アルファベット順に、機械的に並べられた人名を辿ればその墓標は見えてくる。 【 Alison Waterston 】 花束の一輪もない、恐らくは無縁の墓。 きっと彼も訪れたことのない、誰かが眠る場所だった。 (2/2) (-308) 2023/09/19(Tue) 6:50:08 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 月桂樹の下で ニコロ/* わあ。ごきげんよう、悪魔を着たプラダでございます。 被襲撃は中々ないので楽しみにしておりました。 こちらからのご連絡としましては、 当方猫又ですにゃん…… 襲撃される場合は狼さんのどなたか1名、襲撃してきた方を ご一緒に牢獄へご案内しますにゃん。 RP的には踏み込んできた方の偽情報を 自身の率いる情報チームを使ってばら撒き、 そのまま通報する形になるかと思いますにゃん。 その際、カンターミネの趣味として 『対象PCの人には言えない秘密』の類も一緒に ばら撒けたらカス度が上がっていいかと思っておりますにゃ。 襲撃を確定して頂ける場合その辺りもお考えいただけると 楽しくなりそうかな〜と思っておりますにゃん。 他、襲撃の際にこういう感じになりますよ〜とか ございましたらなるべくご希望に沿いたいですにゃーん! という事で、いかがでしょうか。よろしくお願い致しますー! (-309) 2023/09/19(Tue) 6:51:34 |
【秘】 徒花 テオドロ → 月桂樹の下で ニコロ「そうです。あんたが悪かったんだ」 「……俺も。少しは……浅慮だったと認めてやりましょう」 素直になれない弟分の、最大限の譲歩。 唇を僅かに尖らせて子供のままな一面を見せて。 「それを今すぐに吞み込むことはできないけど。 ニコロにはできなくて、俺にできることは確かにある。 だから囮なんかとしてではなく、 やれることをやるために。矢面に出てやろうと思う、んだが」 少しだけ歯切れが悪そうに、言葉を途切れさせる。 逡巡して、観念したようにしっかりと深呼吸をしてから。 「後で文句言わないでくださいね」 「俺は今、とてつもなくロクでもないことを考えています。 きっとびっくりするでしょう。怒られたっていいですけど」 「もう誰にだって。ニコにだって俺を止めることはできない。 背中を押したのは兄貴、あんただからな」 あなたが認めた自分の価値ってものを、 ちょっとは信じる気になった。それ故に晴れやかに笑う。 こんなろくでなしを制御できるのは自分しかいないのだから、 それだけでも。全てを諦めない価値くらいにはなるんだろう。 (-310) 2023/09/19(Tue) 7:04:33 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード「ダヴィード、ちょっといいか」 「時間は取らせん、ちょっと聞きたいことがあるんだ」 ソルジャーがアソシエ―テの一人の足取りをたどるのは比較的たやすい。 もし貴方が連絡が受け取りにくい状況であれば、周りのアソシエ―テからルチアーノが探していると連絡網が回されるなんとも威圧的な状況が起こったかもしれない。 年齢と所属している年数の割に昇級をしていないソルジャー。 そんな男がやけに仲が良いのはペネロペと黒眼鏡、そして部下を溺愛してるらしい。 そうして顔を合わせたか通話になってしまったか。 忙しなく歩き回っている猫は合間を縫ってあなたに話しかけた。 (-311) 2023/09/19(Tue) 7:05:09 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「慣れてないんだ、仕方がないだろ…」 笑うなよと付け足して、 手にしたドライトマトを口の中へと放り込む。 咀嚼し甘味や酸味を感じながら君の言葉を黙って聞いて。 「………あぁ、リヴィでいい」 「そういう縁起でもない話はあまり聞きたくないが、 ……分かっているよ、その時は必ず。 俺は案外、疑われにくいらしいからね」 その中で出来る限りのことをしよう。 勿論人が減る程対象として浮き上がる事もあるだろうが、 それを考えるのは選ばれてしまった時でいい。 しかしこうして摘発チーム同士で争って何になると言うのだろう。 そう思う心は、胸の奥に沈めこんだ。 「……君が明日も傍にいることを願うよ、ニコ」 (-312) 2023/09/19(Tue) 7:07:51 |
【秘】 徒花 テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ「自ら友達を無くしにいくなんて。 理解はできますが到底無益な行動だと思いますよ」 それは尊重と諦念を交えた言葉。 自分のことを調べつくしたならきっとあなたは失望するだろうという、後ろ向きでありつつ、己の感性に基づいてそれを許容するかのような。 「テオドロ・アストーリは見かけ以上に、 どうしようもなく自分のことしか考えていない、 まともに人付き合いが出来やしないひねくれ者です」 「後ついでに言えば、 自撮りのしようもないくらい写真写りが本当に悪い」 おどけたようにほんの軽く指折り数えて、 それでいて真正面から丸裸にされることを受け止める気でいる。 「それでも安心できるような物好きだとしたら。 癪なことに、俺はその時もあんたと酒を酌み交わしているんでしょうね」 そして、そんな未来は想像もしたくないと。 嫌味以上に挑発でもするかのように暗く笑う。 あんたのことはそれほど好きでもなんでもない。 裏切られる余地も、関係が崩れる憂慮すらも要らない。 建前を並べることしかできない、不器用な姿勢だった。 (-313) 2023/09/19(Tue) 7:23:20 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 花浅葱 エルヴィーノ「…そうだね、俺も調べては見たが。 ……どうなっていくんだろうね、この国は」 巧妙に偽っているとして暴く術がなければ何も出来ない。 自分のことだけなら無敵になれるが、 他者の状況を思うと笑ってばかりではいられなかった。 警察の立場でもどうしようもないと言うなら、 この国は何が守ってくれると言うのだろう。 「会う方法としては素直に面会を申し出るくらいしか。 それが通るかどうかはまた別だけどね」 その行為によって生まれかねない疑念を思うと、 決断するに迷いを抱いてしまうのだが。 (-314) 2023/09/19(Tue) 7:28:29 |
【秘】 徒花 テオドロ → pasticciona アリーチェ「あんただけでも別に良くはないってば」 文句を主張するべく、しっかりと言い咎める。 幼馴染に共通していることだが、どうして自分の危機となるとこうも鈍感になってしまうんだか。 続いた言葉に対しては、根拠のない言葉は吐きたくないが、 多少なり不安定な気持ちも汲んでやりたいと思ったために、 「死ぬよか可能性がありますよね」くらいは言ってやる。 「自覚があるならもっと改めるか、 むしろ堂々とでもしていたらいいんですよ。 アリーは選んで、警察自体には成れて、少なくともクビにはされていない。 足を引っ張ろうとそれだけは胸を張っていい」 褒めてるんだか貶してるんだかよくわからない発言を並べて。 最後が苦言で終わってないあたりは、近況の事もあり、 どちらかといえば褒めている寄りではある。男はそう思っている。 「警察になったことを後悔することはない、 だが、まあ、他にもっといい方法はないか考えてしまう」 「最終的には警察じゃない奴らだって別に窮屈には変わりない、という結論にも至る」 だから踏みとどまらないといけないんだろうな。 トルタを食べ進める手は、カロリーに飢えていたのかいつも以上にペースが早かった。 (-315) 2023/09/19(Tue) 7:31:06 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ「ひえ」 「……はい、なんでしょうか。 俺に話せることなら、なんでも」 足取りを辿れば、男は特にどこかを彷徨くでもなくアジトの片隅でぼんやりと座っていた。貴方に声をかけられれば慌てて立ち上がり、礼を取る。 幾度か顔を合わせたことはあったかもしれないが、直々に話しかけられるのなんて数えるほど。 何くれと先達に世話を焼かれていることが多い男にとって、緊張する相手であることは間違いなかった。 (-316) 2023/09/19(Tue) 7:44:31 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオマフィアには様々な情報通が存在している。 その中でも一際表の世から隠れた情報屋は、 自らを情報屋とは名乗らず便利屋と呼ばれていた。 全て足のつかないまっとうな金を使い 他の情報屋や人を買収し、様々な真実を手に入れる道楽もの。 それは反社会組織のアジトからITグループの社長の女の住所まで多岐に渡る。 そんな猫の尻尾を掴んだ警察が一人、名をGasparo[ガスパロ]。 ガスパロが普段から隠れ潜む便利屋を見つけられたのは、 彼がよく使う駒が警察署内の人間を調べていたからに他ならない。 ターゲットになっていた警官は、 ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア。 便利屋はヴィンセンツォを調べている最中にガスパロによる妨害に遭いトラブルに見舞われる。 即座に調べるのを取りやめさせたが、もう既に尻尾は掴まれており検挙されるまで秒読みというところまで追い込まれてしまった。 そう、思っていた。 (-317) 2023/09/19(Tue) 7:59:37 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ元気ではないと聞いて、そうだろうな、と得たように視線が僅かに翳る。 語り口からそうと知れたことを敢えて暈した、曖昧を貫いて吐露される言葉を聞く。 どうした意図をして己に伝えるのか、それを受け止めるように、 視線は側にあるだろう貴方を見上げる形で投げかけられる。 「君がそうだと感じるのなら、そうなのだろう。 けれども過ぎた出来事を、いつかの自分が出来ていたなら、なんて評価するのは、 君自身を壊してしまいたくないならやめておいたほうがいい。 全て知った後の自分がどう俯瞰しようと、当時の君にとって最善だった筈だ」 いつか、かつて。 見たこともない小さな少年の面影を、成長した貴方に見て説く。 今そこにある貴方から、かれを庇い立てするかのように。 僅かな緊張は尾を引いて。ふと瞬きをした瞬間にほどけてしまった。 「それに今の君は、よくやっている。 ……資料室の鍵、借りっ放しではいけないよ」 (-318) 2023/09/19(Tue) 8:08:26 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「……動きが無いな」 依頼人には理想の資料を用意した、後はこのまま身の回りを片付けて証拠を消すだけになっている。 「そろそろ何かあってもおかしくないと思っていたんだが……。 己惚れだったか? ん」 Trrrrr……着信音が鳴り響く、何か嫌な予感がしつつ電話に出れば 『ヴィンセンツォを検挙しようとしている動きがある』と予想もしていなかった知らせが駒の一人から告げられた。 「はあ? ……どうして、……」 自分の行動でまた誰かが危険な目に遭わされた。男に過ったのはそんな考えだ。 マフィアに狙われた上級警部など格好の的、別の理由があるかもしれないが今ならまだ間に合うかもしれない。 それに、彼は確か。 『ヴィンセンツォは黒眼鏡と昔から交流が――』 「それはもう知ってる! もう切る、お前達はもう動くんじゃない。 尻尾丸めて引きこもってろ!!」 やるせない怒号を受話器に向けどうしてくれようと深いため息を吐く。 時間は刻一刻と迫り、決して鈍間を待ってくれやしなかった。 (-319) 2023/09/19(Tue) 8:14:21 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡ああ、と。顔を見た瞬間に嘆くような吐息が唇から溢れた。 かつて視線より先に拳を突き合わせていた頃、貴方がこの地位でなかった頃は、 それこそ自分の手でこの留置所に叩き込む勢いであったこともあったろう。 実際に叶うことがあったかどうかはさておき、今更取り立てて言うことなんかじゃない。 腫れた顔だって、なおさらだ。 にも関わらず男は、人目もないのを良いことに格子の向こうで片膝をついた。 僅かばかり境界線を越えて、指先が部屋の中へと侵入する。 冷たい床を、素爪が叩いて僅かな埃を書いた。 スカイブルーの裏側がどんな色をしているか、だなんて。 こんなに暗いところでは伺い知れないかもしれない。 ただ、常より僅かに伏せがちの眦は、瞬きも少なにじいと貴方を見ている。 「誰にやられた」 と。ほかに聞かれぬように沈めた声は、炭の奥底のようにちらついていた。 (-320) 2023/09/19(Tue) 8:15:18 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ『Buongiorno、勝利の君。 ……──突然ですまないが、貴方は【A.C.A】に狙われている』 外部からの傍受のリスクを最大限に抑えた通信で掛けたのはヴィンセンツォの携帯だ。複数台あるのならいずれかの。 それは随分と怪しい連絡になってしまったが、遊び人の放浪息子が直接会いに行くよりはよっぽどマシであったように思えた。 (-321) 2023/09/19(Tue) 8:15:35 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード「座ってていいぞお。 まあその様子なら、 いいな 」もしかして用が済んだのかもしれない。 といいつつも流石に呼びつけておいて何も言わないのはまずいかと、話題を探すように携帯を取り出した。 「……お前、黒眼鏡の旦那に何か欲しい物言えるか」 視線は携帯に向いたままだ。 (-322) 2023/09/19(Tue) 8:21:02 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 無敵の リヴィオ「そうですね……。 僕ら警察であっても見張りが立つ可能性もあります」 その場合突っ込んだ話は出来ないかも知れない。 それでも、牢の中で不安ばかりであろう二人のことを考えると、会うくらいはしてやりたいと思うのだ。 警察が、国が民を守らないというのなら。 その時は、個人が動くしかない。 とはいえこの男は、全部を守るなどという殊勝な思想は持ち合わせておらず、ただ、手の届く友人を自分勝手に救おうとするのだけども。 「まぁ……僕はもう少し調べてみます。 何かあったらその時は……よろしくお願いします、先輩」 (-323) 2023/09/19(Tue) 8:33:25 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「あれかあ、あれはなあ。カンターミネかネロだった」 何がとはすぐには言わなかったが、猫の件もある。丁度その分の借りを返そうか。 「法案に関わってる人間を調べていてなあ。 どちらにするか決めあぐねたから、お前に決めさせた。 お陰で大分視界が開けたし、内部犯が居るかの目星もついた」 「どうもありがとう」 殴られてもおかしくないなと思いながら正直に告げた。 (-324) 2023/09/19(Tue) 8:34:31 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ海外のルートを潜って社会の裏側に潜り込み、通信は調査局の難を逃れる。 ともすれば直接顔を合わせるよりも安全な一般の電話は、平時とは別の意味で男を驚かせた。 電話越しの声はわずかばかりの焦らすような間を持って、『いい警官』が語るよりも些か低い声で返った。 「……そういう親切なお前はどこの誰だかな。 それとも嘲るのが目的だったか? 予見していたよりかは、随分若い声をしているな。 俺のことを知ってるならてっきりもっと年寄り連中かと思ったよ」 電話越しの応答は市民に向ける其れよりもずっと冷たい。或いは、此れが素顔なのかもしれない。 姿の見えぬ連絡主とは、お互いに知らぬ顔だろうから誰と聞いて見知ったわけでもないが、 直接会う必要性を感じるかどうかは貴方の自由だろう。 誰とも知らぬ人間に声ばかりで伝えられることは少ない。 (-325) 2023/09/19(Tue) 8:47:38 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ壊れる、という事が。 初恋を歪に変質させた情をかかえて、人一人の人生を左右させるような、自分勝手で傲慢な幸を与える思想に至った事も含むのだとしたら。 この男はもうとっくに壊れてしまっていることだろう。 「どうですかね……、まぁ。でも……これは個人的に報復を考えてるから犯人を探してるだけです。 幼馴染の家族が殺された事件も調べてますし……」 「彼女には、ただ、施設を出ても人として生きるだけのものを与えようと思っています」 養育院にいたのだから、女には身寄りがない。 施設を出ても、重度の精神疾患と動かぬ体を抱えていては、死ぬしか道はないだろう。 男の行動は、やること成すこと彼女と幼馴染の事に直結しているが、内情をあまり話すことをしてこなかったため、これを知るものは極端に少ない。 それでも自分の身さえどうでもよく、手段をあまり選ばない思考を除けば、優しいだけの男に見えてしまう。 生活態度の件がなければ、相当の優等生に見えていたかもしれない。 「……あ、はい。 見回りに行く時間になったら返します」 鍵を、手の中でしっかりと握り直した。 (-326) 2023/09/19(Tue) 8:50:29 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ「そうなの?オレから見たら頭良さそうだけれど…… 意外だな、騙されてるロメオさんってあんまり想像できない」 こちらからすれば遊ぶときはいつだって頼り甲斐があって、世の中を多く知っていそうに思えたから。 とはいえ年下だからこそ思うのかもしれない、と思った辺りでぐりぐり頭を撫でられていた。 「わ」と声が落ちて、それからきゅっと目を瞑った。 「う、うん……」 それでも瞳を開けると何やらぱちぱち、瞬き。 追加で頼んでもらった水にそろっと口をつけつつも、飲めば撫でてくれたあなたの手を指先でつつこうとしている。謎の行動。 「せんぱい? パン屋の?」 誰かいたっけ、と思いつつ。 「へえ〜じゃあロメオさんから何か誘われたときは、うれしくなっていいんだな」 (-327) 2023/09/19(Tue) 8:51:19 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方が例えその腑を曝け出すことで大多数の他に指差されるような人間であってしても、 この男は今と変わらない態度を向け続けることだろう。 それが絶対評価たる上司としての務めだ。情のためではない。 そういう類いの寛容を含む目は、貴方からの返答を聞いて微笑むように細められる。 「いつも通り、忙しくならないうちにやるべきことを終わらせて息抜きしてしまいなさい。 常通りのコンディションでいられるのが一番いいことだ、我々はね」 今も、そして日が経って混乱が彼らに忍び寄ろうとしてもそれは変わらない。 手袋に包んだ手が貴方の腕を軽く叩いて送り出す。 その日ばかりははっきりと、何事もなく過ぎていったことだろう。 (-328) 2023/09/19(Tue) 8:59:27 |
【秘】 マスター エリカ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ肩をすくめ、ほんのちょっぴりだけわらう。店の経営は趣味……道楽のようなものだとは聞いたことがあっただろうか。少なくとも、金銭的な利益を求めて経営しているわけでないことは、店の形態から窺えているはずだ。 「うちも同じだが……さてな。 今は何を口にしても理由になる。 生憎と、この耳でそうした話を聞くことはない」 酒瓶に手をやりつつ、そんなことを返す。耳によってでなければそれなりに把握していることはあるらしい。とは言えその内容を教えてくれはしないだろうが。 並べられた瓶は三つ。ビアンコサルティ、ベルモットの白、ドライ・ジン。氷入りのグラスに注がれた中身が混ぜられる。 さっぱりとした味わいのホワイトネグローニの中でも、ハーブがよく香る爽やかな取り合わせだ。 確かなそれに全く気付かない程、彼女は鈍くもない。それでも彼女の見てくれは至っていつも通り。彼女はここで、彼女の思ういつも通りを送るだけ。いつも通りを提供するだけ。その視野をもってして知り得る情報で、誰ぞに何ぞを説くこともないのだ。 コトン 最後に皮結びをした輪切りレモンを添えて、 グラスはあなたに差し出された。 (-329) 2023/09/19(Tue) 9:02:15 |
エリカは、グラスを差し出した。いつも通りに。 (c8) 2023/09/19(Tue) 9:02:55 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → マスター エリカ或いは、商売熱心な働き者による市場調査にも思えなくはない。 問われればそう返すくらいの余長を引いた上で、男は悠々と過ごしている。 ふ、と。貴方の所作に目を向けて。瞬きがふたつ。 それから、僅かに自分に対してそうするように緩く首を振って、よく手入れのされた髪を振るった。 或いは。施行されつつある過激な法案を振るえるだけの手を他の警官たち同様に持ちつつも、 愚直にそれに従うことの馬鹿馬鹿しさを、再確認しにきたのかもしれない。 「もうじきぶどうの収穫時期になる。酒に関わることは何かと目をつけられがちだ。 何事もなく季節が過ぎたなら良いのだけどな」 酒精を纏った鮮やかな香りを口元に運びつつ、商売人めいた愚痴が一つ。 貴方の元を生身で訪れた警官の用事は、有耶無耶に過ぎた。おそらくは、きっと。 (-330) 2023/09/19(Tue) 9:10:51 |
【独】 マスター エリカ/* ジンをベースに使ったイタリア生まれのカクテル「ネグローニ」 フィレンツェのレストランでネグローニ伯爵がアペリティフ(食前酒)として飲んでいたことから、1962年にその名がついたとされています。 えっっイタリアだ〜〜〜〜〜〜〜!!!! このあとフランスでホワイトが誕生してイタリアに帰ってきたらしい。歴史〜〜〜〜〜!!! とか書いていたらレスきてて飛び跳ねちゃったねぇ。 (-332) 2023/09/19(Tue) 9:16:16 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ/* わ、猫ちゃんだったにゃん! 今回、凶狼2人いますが襲撃するのはニコロのみで 相方にはパスして貰う予定でおりますワン。 なので情報ばら撒かれるのはニコロになると思います。 情報類は是非是非ばら撒いて欲しいので 後程まとめてお渡しさせていただきます! そしてニコロは実は現在波魔に摘発される予定もあります。 多分聞かれて摘発されたかな、と想像が出来ますね。 (運営ちゃんに確認したところブッキングの問題はないそうです) (-333) 2023/09/19(Tue) 9:17:07 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「天才に金が渡るととんでもないものを生み出すんだなあ。 ……本当にやらかした時には黙って受け入れるが冤罪はごめんだ」 そこは腐っても色男を自称する男、貴方の逆鱗に触れたのならば逃げ切れると思っていない。 「向こうが見せてくるんだよ……! まったく」 随分と潔いのは本来の性根もあるのか、プライドがあるのは最低限の女性の扱いだけのようだ。 元々粗雑な部分は誰かさんをまねしたものだ、本音は丁寧な暮らしをして眠って暮らしたい。 しかしこんな仲間たちに囲まれてしまっていれば穏やかな暮らしなど夢のまた夢である。 「金はいくらでも欲しいが、あんたとなら食事の方が嬉しいね。 いつになるかわからんが約束をしてくれるか。 今日にでもどちらが連れていかれるってんなら退所祝いだ」 退所祝いに金を払わせる可能性があるがそれはそれ。 無事に帰ってくるつもりでもあり、帰ってこさせるつもりでもある。 (-334) 2023/09/19(Tue) 9:18:18 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → うたかたの ダニエラ/* 此方こそ遅くなって申し訳なかったのでお気になさらず! そして襲撃内容ですが 実は実は、今回此方 凶狼 此方側の襲撃相手が猫又さんだと言う事が判明しました。 ニコロ、道連れ食らいます。 運営ちゃんには確認しましたが、問題ないとのことです (同窓の他の人はパスして貰っているため確定) ニコロの色んな情報を最後っ屁でばら撒いてくれるそうなので それを聞いた波魔さんが逮捕、という形は如何でしょうか? (-335) 2023/09/19(Tue) 9:27:04 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオさてどこまで、いや、直接会いに行ったほうが伝えられることは多い。 その上通信は短ければ短い程リスクが無いのを知っている。 「……ルチアーノ、黒眼鏡の元部下だ」 少なくともその術で誰かを救いたいと願ったのなら、苦々しくも手の内を明かすしかなかった。 貴方達がどこまで仲がいいかも知らなければ協力体制を敷いているかもわからないが身分としては一番身近だろうと。 「あんたが良ければ直接会えるが、このご時世。 無理にとはいえん、だが」 逃げてくれというには随分年上であることとその声の威圧感だけでも憚られる。 「……無罪の輩が放り込まれるのが見過ごせんのだ」 そういえば。誰かが貴方を“怖いおじさん”と言っていたことを思い出して苦笑いをした。 (-336) 2023/09/19(Tue) 9:36:49 |
【人】 渡りに船 ロメオ>>11 ヴィンセンツィオ 「アハハ。ま、働いてみたかったすね」 背丈ばかりは立派だけれど、それ以外は年相応、 もしくはそれよりも子供っぽいかだ。 ロメオから見る貴方は『オトナ』で、オレもこれからこうなれっかな、と初対面ながらに細やかな憧れを抱くような、そんな雰囲気を貴方に感じていた。 「あ、褒められた。あざす」 「オレを引き抜くなら高くつきますよ。 それかオレを惚れさせるか」 なんてね、と片手の指でハートを作って見せた。 緩く笑んで冗談めかして返すのには慣れていて、 どんな疑りにも慣れている。 ロメオがその意図に気付いているかどうかは分からないが。 なんにせよ、この答えは戯れのジョークだ。 「ありがとうございましたぁ。喜んで〜」 ゆる、と手を上げてあなたを見上げる。 そのままドアベルが鳴って貴方の姿が見えなくなれば、 またロメオは足を組んで椅子に寄り掛かり、 店の中の日向とパンの香りを吸い込んだ。 まだ穏やかな昼前の、束の間のやり取りだった。 (22) 2023/09/19(Tue) 9:54:21 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ「 うぇ!? え、あ、はい……」 すとん、と素直に座り直す。 その様子?どの様子だったんだろう。 疑問が頭を巡るが口に出すわけにもいかない。 はてなを頭上に増やしているうちに、貴方の口から出た人物の名にきゅっと眉尻を下げた。 「欲しいもの……ですか。 今欲しいものなんて、無事に帰ってきてくださいって…… それくらいで」 この返答であっているんだろうか。 もしかして今連絡がつくのか?という意味だったんだろうか。 または今まで甘え過ぎたことを暗に戒められてたらしたらどうしよう。 はてなの代わりにどんよりとしてきた。 (-337) 2023/09/19(Tue) 10:13:35 |
【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「転んで顔をぶつけてね」 チャオ、なんて掌を見せながら、おどけて言う。 それはいつだったかのはるか昔、 珍しく喧嘩に負けた時のアレッサンドロが悔し紛れに発していた言葉だ。 だがその時とはまるで違い、まったくもってどうでもよさそうな態度は剥がれない。 「旦那、今怪しげなことしないほうがいいぜ。 俺と話しただけでしょっぴかれたやつがいるらしいじゃねえか? トシなんだから、大人しくチェスでもしてな」 ごろり、と再び横になり。 「こんな悪ふざけ、すぐに終るさ」 からからと口元が笑う。 (-338) 2023/09/19(Tue) 10:17:45 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → うたかたの ダニエラ「いいでしょ。おねーさんも働く?」 いつでも歓迎してますよぉ、と何とも軽い勧誘。 つまみ食いの為にバイトをするとはこれいかに、なのだが。 「ああ、そういう。良いんじゃないすかね、猫カフェ。 可愛がるんなら人んちの猫が一番ですからね」 「飼ってるオレが言う事じゃないけど」 本来は自分はそういう考えで……飼わないかと言われたので。 猫はかわいいので是非撫でて欲しいとは思った。 ロメオは猫好きだった。 「…………」 「ま、オレは捕まんないでしょー。流石に」 「捕まったら何しようかな。なかなか無い体験ですからね」 「それはそれで楽しくやるんで心配しなくていいですよ。 オレ、タフなんで」 へら、と苦笑いに眉を下げた気の抜けた笑顔を返す。 一般人が叩くにしては大口だが、 返ってそれで冗談だと思ってくれればそれでいい。 それに、言っていること自体は本当なのだ。 (-339) 2023/09/19(Tue) 10:20:17 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ「……エル」 貴方に観察されていたのには気づいていなかったのだろう、少しだけ意外そうにして、それも一瞬だけ。 「いいんだよ、これぐらいは。俺は金だけはあんだから」 金しかない。それしか残されなかった。 いつかとも違うまた気怠そうな態度は酷く色んな気力を無くしているように見えた。 「なあ、エル。男の恋人を考えたことはあるか?」 「その時抱かれたいか抱きたいか言ってみろ」 突拍子もないそれは、あなたに尋ねているようで何処か宙に浮いている。 (_6) 2023/09/19(Tue) 10:23:56 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「え?」 「あぶねー……」 「え?本当に大事な事じゃないすか?それ。怖……」 いい方向に動いて本当に良かった……と、 改めて胸を撫で降ろした。 殴りはしないが顔をくしゃ……とさせていた。 「どういたしまして……?」 「てか内部犯とか居るんすか。やっぱいなかったんすか」 それからハッとして、 聞き捨てならないことについても質問する。 (-340) 2023/09/19(Tue) 10:26:55 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード「だよなあ……。それぐらいしか言えんよな」 「もう少しあいつに関わる人間が我儘な方がからかえて面白いんだが、そうさせないんだよな旦那は。 金や物ばっか何でも寄越してくる」 連絡は出来ないから直接会いに行け、と言いたかったが。 流石に警察の知り合いは少なかったかと顔を上げる。 「会いに行きたいんなら向こうのサツと融通利かせてやるぞ。 俺は顔も見たくねえからな」 「それとついさっきまでお前が内通者じゃないかと疑ってたんだ。 もうよくなった、だからビビらなくていいぞ」 (-341) 2023/09/19(Tue) 10:38:52 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「んーいるなら……一人、 だった なあ」「……お前は違うだろ?」 その瞳は信用もしていないが疑ってもいない顔だ。 何も調べていないのに分かり切っているというように。 「そいつ以外は警察の人間が動いてるよ、俺の推測通りならな。 後黒眼鏡の旦那は絶対自分から勝手に捕まりやがったし、 この先も俺たちと警察の奴らが一人か二人ずつ連れていかれるだろうよ」 「まあ、ロメオはもう少し平気だろうがなあ」 (-342) 2023/09/19(Tue) 10:44:29 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ「一から物事考えんのが苦手なんだよ…… 考えは出来っけどいつも不正解だからな」 そして人の言う事を聞くのでたまに騙される。 困った事だった。 ぐりぐりわしゃわしゃと撫でて気が済めば、 今度はつつかれるままに手をつつかれている。 「どした……?」 「手だよ」 当たり前のことも思わず言った。 「ん〜ん。……学校の」 嘘だ。学校は途中からまともに通っていない。 交友関係が続くはずもない。 「そう思いなよ。オレも誘える相手少ないから」 「誘えるの、嬉しいよ……あ。来た」 ありがとうございます、とグラスを受け取る。 XYZの白い表面が揺れて、二人の前へと置かれた。 (-343) 2023/09/19(Tue) 10:45:03 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「悪い悪い。 可愛げがあるからついな。」 今まで隠されていた中身を垣間見るのが 楽しくて、愛おしくなっていて。 つい頭を撫でようとしてしまう。 弟妹たちに昔、やっていたように。 「俺も縁起悪い事は言いたくねえが嫌な予感はするもんでな。 此方こそ、会えることを願ってるさ、リヴィ。」 何せカンターミネという女は情報に敏い。 検挙を出来たとしてもただで捕まる女ではないだろう事は 多少付き合いがある己だからこそ分かる。 (-344) 2023/09/19(Tue) 10:57:24 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「だった……はあ。なるほど」 「まさか。自分で縄張り潰す様な面倒しません」 ぱ、と両の手のひらを上げて貴方に見せた。 ホールドアップ、手の内明かし。 そこには何も握られていない。当たり前だ。 「……旦那も無茶しますね。 トロイの木馬の真似事でもしようってつもりなんすか?」 「本当になんの為の法案なんだか……、 あんたも自分から行く気はしてないでしょうね」 ジト、とその瞳を見つめて。 「道具は一人で動けませんよ」 「使い手がいなきゃあオレぁ独活の大木なんで……」 だーれも減らないでほしいなあ、と億劫な顔をした。 (-345) 2023/09/19(Tue) 11:04:26 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「いつかサングラスも似合うようになりたいなあ…… 今買うとからかわれそうで買えないんですよ」 かっこいいよ、という言葉に肘をついてぽやんとする。 例えば20年後、己が黒眼鏡を掛けて仕事を仕切っている姿なんてとても想像がつかない。 あの人は今それを現実にしている。 「じゃあ今日は……今晩は?ゆっくり休んでくださいね。 ……は〜……」 甘いホットミルクを飲んで一息。 貴方の買ってきてくれたおやつをひとくち。 顔中でにこにこと笑って、幸せだなあと思う。 小さなおやつはそこそこに食べ切ってしまうし、ホットミルクもマグカップ一杯は時間をかける量ではない。 「そういえばロメオさん、寝る前にシャワーは浴びます? 俺は掃除終わってから浴びたのでこのままですけど……」 (-346) 2023/09/19(Tue) 11:06:29 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 徒花 テオドロ最初よりも余程、真っ直ぐ前を向いた弟分。 見違える、とはこの事かもしれない。 「…そういう事なら止めねえよ。 文句も言わねえ。自分でやり切ってみろ。 俺も、俺の為すべき事を為す。」 弟の進む道と、自分の道。 恐らくは両者とも、ただでは済まない。 「先に、謝っておく。 何を、とは今は言えねえけどさ。」 (-347) 2023/09/19(Tue) 11:17:50 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ「よく分からないものとか……珈琲淹れてくれたりとか? この前は車渡されそうになりましたよ」 まだ免許も取れない年齢なのにと苦笑する。 ねだれば際限がなさそうだから周囲の人間が自制を効かせてしまう、不思議なものだ。 「本当、ですか。 …‥お願いします。あの人に会わせてください」 男には頭を下げることしかできない。 事情も詳しくは知らない。拳を振るうことはできても、本質的には狭い世界で生きる子どもであるからだ。 続く言葉には何も言わなかった。 近しい場所にいたのは本当で、疑われるのは当然だと心のどこかで思っていたから。それは痛みを感じないことにはならないが、それでも。 直接伝えてくれる分、貴方は優しい人なのだと思った。 (-348) 2023/09/19(Tue) 11:22:04 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード「あー、サングラスな。あの人は似合うよなぁ……。 お前はまだ……似合わないな」 髪でも伸ばして結んだら似合うんじゃね、と なんとなくの感想を話す。 自分は上に昇る気は無いので、掛ける機会も無いだろうと 高をくくっているが。 「ん。そうするわ……手元に仕事もないし。 久々にホットミルクなんか飲んだな……」 足を伸ばして、温かいカップを傾ける。 少し涼しくなってきたから、 温かい飲み物は体を温めるのにちょうどいい。 おやつはチーズの塩気とクリームの甘さが良くって、 サイズも小さめだからかあっという間に食べてしまった。 「シャワー? んや、大丈夫。浴びてきたから。 あと歯ぁ磨いて着替えたらいつでも寝れっかなーて感じ」 (-349) 2023/09/19(Tue) 11:23:54 |
【秘】 法の下に イレネオ → オネエ ヴィットーレ/* こんにちは、お疲れ様です。 もしよろしければ、墓下同士秘話しませんか、のお誘いです。 もちろんお忙しければ断っていただいて構いません。 さらに、受けて頂ける場合こちらから提示できるシチュエーションは「こちらがそちらに拷問を加える」の一点となります。拷問を加えることと、墓下にも関わらず他人のところに行ける理由については、運営様から許可をいただいています。 ですがヴィットーレさんはもう既に拷問を受けられているようですし、現地妻180円様があんまり対人でするのは好みじゃなければ、こちらも断ってくださって結構です。 ご一考よろしくお願いします。 (-350) 2023/09/19(Tue) 11:31:09 |
【秘】 法の下に イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ/* こんにちは、お疲れ様です。 もしよろしければ、墓下同士で秘話をしませんか、のお誘いです。 もちろんお忙しければ断っていただいて構いませんが、受けていただけるなら、内容として提案できるのは「同じ警察として身を案じる」か、「貴方とフィオレさんの関係について尋問する」の二つになります。 運営様から許可をいただきまして、取り調べ室で二人きりでお話出来ることになりましたので、話が外に漏れる心配はありません。 もしよろしければお話出来ると嬉しいです。 (-351) 2023/09/19(Tue) 11:35:16 |
【秘】 マスター エリカ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「過ぎるさ」 確信めいた言葉が返る。 「…ぶどうと言えば。 どこぞの国では、もう少し先の頃を葡萄月と言ったか」 ヴァンデミエール──葡萄月を年の初めとした暦。彼女はその頃のその国を生きたわけではないが。いつかの革命の折に定められたそれを、知識としては持っていた。 人から聞いた話だった。 (-352) 2023/09/19(Tue) 12:03:15 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ男は、シンプルなものが好きだ。 というより、込み入ったものをあまり選びたがらない。 それは服もそうだし、香りもそうだし、捜査の方針もそうだった。唯一味覚だけは、それなりに複雑でも平気そうにしていたけれど。 だから黒いスウェットには安心感を覚えるはず。ありがとうございます、と答えて頭を通す。 丈が少し短くとも気にする性格ではない。寝巻きのゆったりした着心地も幸いして、男の体格でも突っかえることはなかったはずだ。 さて。 貴方がシャワーを浴びている間、やっぱり男は無遠慮に、貴方の部屋を見て回っていた。とはいえざっと見回すくらいのものだ。ここが寝室、ここがリビング、ここがトイレ、というだけの。 それは貴方に興味があるからであって、男自身落ち着かなかったからという理由でもある。 どうしようかな。 それを済ませばベッドに腰掛けて思考を巡らせた。人の考えを読み取るだとか、駆け引きをするだとか、そういうことは苦手だ。 貴方は眠るために自分を呼び付けたはずで。 けれど自分がそれ以上に踏み込んだことも分かっていて。 さて、自分としてはもう一歩踏み込む準備もあるにはあるけれど。 貴方はどうかな。 間違えて、嫌われたくもないし。 結局、多分答えは出ないまま。 男は自分の唇を指の背で撫でていた。撫でていたのは犬歯のあるあたりで、それは男の癖だった。 (-353) 2023/09/19(Tue) 12:05:08 |
【秘】 マスター エリカ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「葡萄月から冬に向かって」 「霧月、霜月、雪の月」 「雨月、風月、芽ばえ月」 「花月、草月、収穫の月」 「熱月、実月と来て……」 「…そうしてまた、葡萄月に帰ってくる」 ひとつの歌のように、音は小気味よく続いた。 普段彼女は比較的ゆったりと話すものだから、そのリズムの良い音は、多少なりとも意外性を持つものだっただろう。 「いつも通りになっている、その頃には」 それは長い目で見過ぎかもしれない。 (-354) 2023/09/19(Tue) 12:09:40 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ『ニーノは可愛い弟みたいな存在で、アレは私たちのお兄さんだったから』 『逮捕される謂れなんて、アレはともかくニーノには』 『ないはずなのに』 ずいぶん長い付き合いがあるようだ。強い思い入れがあるように感じるだろう。 『いくら?』 『これ以上、大事な人を奪われたくないの』 『ルチアーノのことも、そうよ』 『知ってることがあるなら、知りたい』 ちゃんと教えてくれるなら、機嫌を直してあげる。というのはちょっとずるいかな。 (-355) 2023/09/19(Tue) 12:11:48 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 花浅葱 エルヴィーノ君の思いは最もだ。 牢の中というのはきっと計り知れない不安を得るもので。 誰か知り合いが会いに来てくれるというのは、 きっとその者の心の支えとなるだろう。 「……あぁ、気をつけて。 縁起の悪い言葉はあまり聞きたくはないが、 そうだね……その時は任せてくれ」 こんな自分でも先輩と呼んでくれる君に、 少しでも安心を渡せるよう笑みを浮かべて頷いた。 「俺も、出来る範囲で動くとするよ。 誰もが動けなくなるってのはそれこそ良くない状況だからね」 左手を君の背に伸ばし、いつかのように軽く叩こうとする。 それが叶う叶わないどちらにしても、 男は君から一歩離れ、「それじゃあまた」と口にすることだろう。 (-356) 2023/09/19(Tue) 12:13:02 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「まだですもん。 いずれは似合うようになりますもん」 わざと拗ねたように、子どもらしい口調で言ってみる。 髪を伸ばすという提案については、じっと貴方を見て。 「そういえばロメオさん、髪長いですよね。 何かこだわりがあるんですか?」 思いつきのようだが、案外何か理由があるのかもしれない。 願掛けなどであればあまり聞かないほうがいいのかもしれないが。 「了解です。 じゃあ、まずは歯磨きしましょっか」 食器類をシンクに置いてあとは明日の自分に任せておく。 それから貴方を洗面台に案内して、二人並んで歯を磨く。 なんともでこぼこでおかしな光景だが、それがなんとも楽しい。 (-357) 2023/09/19(Tue) 12:13:17 |
【秘】 マスター エリカ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「季節は巡る。何を為そうとも、何を為さずとも」 「…己の荷と上手く付き合って生きたいな、自分は」 静かに転がされた言葉は、胸を張ってのそれではなかった。願望の域を出ない──そんなふうに感じられたかもしれない。 上手に生きたい。失敗せずに生きたい。 苦しまずに生きたい。楽をして生きたい。 似ているようで違うこと。酷く迂遠な、あなたにとって、あなたの道が良いものとなるようにとの祈りだった。 あなたの道は、そうなるといいな。 (-358) 2023/09/19(Tue) 12:13:45 |
エリカは、いつも通りにカウンターの向こう側にいる。 (c9) 2023/09/19(Tue) 12:15:45 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「俺はヘマをやらかしたんで、連れてかれそうなのと……。 まあ次の候補らしいぞ」 だから部屋は片付けてると笑ってやる。 そうだ白猫もまだ貰い手が見つかってないとも。 「勝手にどっかに行くつもりはないが、どっか行ったらそういうことだ。 あと俺が死んだら犯人はカンターミネだ。よろしく頼めるか」 何かをよろしく頼もうとしている、何もそこに明確なものはない。 あなたの言葉と態度に満足いったのかへらりと笑う姿は何処となく力が抜けて安心しているように見えた。 (-359) 2023/09/19(Tue) 12:19:01 |
【秘】 情報屋 エリカ → 花浅葱 エルヴィーノ礼の言葉に、目の前の人物は静かに笑んだだけだった。 訊ねることは他に何かあるだろうか。 なければ、あなたは程なくして現実で目覚めることになるだろう。 (-362) 2023/09/19(Tue) 12:28:40 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「この歳になって可愛げがあると言われても、 あまり嬉しくはないな…」 そう言いながらも、伸ばされた手を避けることはない。 好きにすればいいと言うように撫でられていたことだろう。 その際少しだけ瞳を細め、その心地を感じていたかもしれない。 「嫌な予感か……そういうのもあまり聞きたくないものだ。 そういう予感ってのは当たりやすい。 君みたいなタイプが感じるものなら尚更ね」 ため息を吐き出すのは何度目だろう。 幸せが逃げていくというが、それは今更。 この先を思うと不安な点がいくつかあるが、 戻れないし後悔をする気もない道の途中だ。 改めて最後までやり切ろうと心に唱え、 同時に、出来ればその予感ってやつが外れることも祈った。 (-363) 2023/09/19(Tue) 12:39:55 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 月桂樹の下で ニコロ/* わーお。凶狼さま。それはそれは……。 ご連絡ありがとうございます、その形で大丈夫です! じゃあ手錠掛けに行っちゃおうかな……。 そちらも襲撃ロールで大変でしょうし、こちらからの襲撃ロールは省略でも構いません。 その点もお任せ致しますので、以上よろしくお願いいたします! (-364) 2023/09/19(Tue) 12:41:40 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード「まーた車渡してる、……貰っとけえ。 後で金になるし孝行するときにも便利だ」 「……今俺に疑われた理由考えていただろう。 気にするなよ俺は 全員 疑っていた、。なんならこのアジト内で一番初めに疑って噛みついたのが黒眼鏡の旦那だ、あのときはぶっ殺されるかと思ったね。 昔の剣幕でキレてきて、……あーお喋りがすぎたな」 グダグタと雑談をしにきたわけではない、否、あの男の話になるといつまでもできるから困ったものだ。 「……それとな。 あいつを務所に送った原因は俺かもしれん。 だから恨みは向けても感謝はいらんぞ、ダヴィード。 お前はお前らしく好いてる彼奴等のそばにいてやってくれ」 携帯から貴方にメッセージを送った。 そこにあるのは貴方の知らない警官の名前であったが、捕まっている彼らと面会の時間を融通してくれるそうだ。 「俺ももう少し余裕があればなあ」 お前を可愛がれたのにと、なかったことをつぶやく。 貴方がやってきたのは、丁度今の貴方と同じ歳の頃だった。 何もかも余裕がなくて、そして、彼が上司でなくなった頃。 お陰で何もかもなくしたその時に、誰も頼らず一人で歩こうと決めてしまった。 「捻くれ者より素直な方が得だ。 何でも使えるものは使って、頼れるものは頼れ。 欲しいもんは欲しいと言え、そうしたら手に入るチャンスが貰える。 先輩からのありがたいアドバイスだ。覚えとけ」 (-369) 2023/09/19(Tue) 12:45:02 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード「おう。いずれな、いずれ」 「拗ねんでもちゃんと似合うようになるよ、お前なら」 なんだか微笑ましくなってしまって、笑いながらそう返し。 それから。 「髪? ああ……かっこいい理由じゃないよ」 「髪短くしてるとさ、怖いんだよね。背中に何もないと怖くて。 伸ばしてたらちゃんと覆ってくれるじゃん」 何が怖いんだかはオレもよくわかってないんだけどさ、 と目を細めながら首を傾げた。 薄いレモン色の癖毛がサラリと揺れる。 歯磨きと聞けばはあいと返事して、素直に並んで歯を磨こう。 横を見れば貴方の頭。歯磨き中にいたずらでエイと旋毛を押した。 よくない。 (-370) 2023/09/19(Tue) 12:49:10 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオアジトに顔を出さなかった日。 あなたにひとつのメッセージ。 『食事会、ありがとう』 『あの時はゆっくりお礼も言えなかったから』 『ラスクもパスタも、すごく美味しかった』 『ロメオさえよかったら、作り方を教えて欲しいくらい』 こんな状況下で送られた他愛もないそれは、いつもの彼女らしくもあったかもしれない。 (-371) 2023/09/19(Tue) 12:52:06 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡男は。 貴方の言葉を、まるで、聞いていない。 けれど。 肉食の獣は、動くものにこそ反応する。 それがどんなに小さな揺らぎであれ、 動くものにこそ惹き付けられるのだ。 貴方の唇が震えているのを男の目は捉えた。喘ぐのではなく痙攣するのでもない故意の動作を見た。機械的ではないそれが目を惹いた。血の色が薄暗くてらてら光るのが金色に反射した。 貴方の胸ぐらを掴んで。 引き寄せる。また、見つめる。 首を傾げて、────口元が弧を描いた。 ▽ (-372) 2023/09/19(Tue) 12:56:03 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡そうして、 べろ 、と。厚い舌が、顎から鼻筋までをなぞるだろう。 貴方のかんばせを染めた赤を、これは不躾に舐め上げる。 飼われた犬が親愛を示す仕草に似ていた。似ていただけ。 (-373) 2023/09/19(Tue) 12:58:01 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ『仕方ない、つけておいてやる。払えよ』 そう言って公務員の給料二ヶ月分ほどのあまり安くはない金額が告げられた。直ぐに払えとは言わなかった。 『黒眼鏡はほぼあいつの自業自得だ、気にするな』 『ニーノは』 『騒動に巻き込まれる前に保護の目的で検挙された。 法の執行役として働かされているなら止めるためにもだ』 『納得しろとは言わん、だがそこに悪意はなかった。 それだけは保証してやる』 『俺はなあこうして派手に嗅ぎ回ったもんで。 もしかしたら狙われてるかもしれん、覚悟しておいてくれるか?』 (-374) 2023/09/19(Tue) 12:59:58 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「 はあ? 」素っ頓狂で大きな声が出た。 ほとんど前髪に隠れた翠の瞳が、 重たい瞼を上げて今回ばっかりは大きく開かれる。 「………………………………」「…………あんたが、」 「今度逮捕されんなら、あんただって?」 「ふうん、 そう……」 ロメオにとって、 サラリと告げられるには重たく、頭が痛くなる言葉だった。 動揺と一緒に貴方に差された人差し指を、 ゆらゆらと振って握りこむ。 「猫、猫は…………預かります。オレが飼います……」 「あの白いやつでしょ。いいですよ」 「あと何をよろしくすればいいかわからないんですけど。 殺されるんならせめてちゃんと抵抗してください」 「やりますけど。頼まれますけど」 「あんたが言うなら……」 そこまで言えば、むっと口を結んだ。 怒ってはいないのだけれど。 (-375) 2023/09/19(Tue) 13:04:44 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「まだ決まったわけじゃあないし、順序は……あー。 候補にいるだけだから心配するな」 男はこの日危ない橋を2つ渡っている。 どちらも渡りきれば無事であるのだ。遅かれ早かれ捕まると思ってるが。 「あと殺される理由は」 「 女を泣かせたせいだから俺は抵抗が出来ない 」突然の殺害され予告はかなりの別件らしい。 「いつも迷惑かけてすまんな。 俺は俺なりに一人でやれることはやってきたんだが、 ……どうもお前にはふざけたことでも言いやすくてなあ」 「そうだ、改めて俺に頼みたいことはないか。 あの店のパンでもなんでも買い占めてやるぞ?」 金ならあるからなと、貴方が何も言わなければまたふらりと何処かに出歩くつもりで踵を返した。 (-376) 2023/09/19(Tue) 13:17:46 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ『どーいたしまして』 『作り方なら教えるよ。 あんたの時間が空いてたらいつでも』 ほどなくして、返信。 すぐに送られてきた。 『アジト来ないから心配した。大丈夫そうだな』 そう送ってから、少し間を置いて。 『何かあったら俺の事使ってください』 『頼るでも頼むでも 言われたら応えるんで』 そんなことも、付け足した。 (-377) 2023/09/19(Tue) 13:20:17 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ「……良かった…」 返信を見て、身体から力が抜ける。 保護されたのなら、あの子が理不尽な目に遭っていないのなら、それ以上のことはない。 『本当に安心した』 『悪意に晒されたわけじゃないことが分かったから、それで十分』 『アレには、自分から聞きに行ってみるわ』 自業自得、だなんて。心当たりがないわけじゃないし。 ちゃんと揃えて払うわ、と打ち込んだのち。 最後のメッセージで手が少し止まって。 『……出来るなら、ちゃんと逃げてね。私、ルチアーノがいなくなったら泣いちゃうかもしれないわ』 約束はしてくれないだろうから、見えないところで祈るだけ。 (-378) 2023/09/19(Tue) 13:30:12 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「しますけどお……??」 「候補にいるだけで十分懸念材料ですけど??」 拳の中にしまった指をまた出して差した。 「 マジで何したんすか? …………はあ、もう」それからわしわしと頭を掻いて、 だらんと腕を下ろす。 「…………迷惑じゃないす。頼まれんのは好きだから」 「便利に使ってもらうためにここにいるんで……」 「……………………」 「じゃあ連れてかれんならちゃんと帰ってきてください。 大丈夫ならこれからも猫のこと手伝わせてください」 拗ねたみたいに唇を尖らせてはそんなことを言って、 踵を返した貴方の背中を見る。 「あんま無茶しないでくださいよ」 なんて一言、その背中に投げて。 貴方が行くのなら、ロメオもこの場を後にするんだろう。 (-379) 2023/09/19(Tue) 13:31:27 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオ/* Ciao!現地妻税込180円です! 拷問してもらえるんですか!?嬉しいです! 是非ともお願いしてもよろしいでしょうか! ただいま少し仕事の方が立て込んでて、比較的返信が遅めに なってしまうかもしれません!それでもよければぜひお願いします! (-380) 2023/09/19(Tue) 13:53:02 |
【秘】 法の下に イレネオ → オネエ ヴィットーレ/* Ciao〜! 受けてもらえて嬉しいです! やったー! ありがとうございます! 返信速度についてはこちらもモタモタですのでゆっくりやっていきましょう……🐌 タイミングについては既に拷問を受けたあとでも、この男が最初でもお好みでお任せします。ボロボロ具合を教えていただくか地の文で描写してもらえば対応します! おそらくはイレネオが取り調べ室で待っているところにヴィットーレさんが連れてこられるのが丸いのかな〜と思いますがどうでしょう? 問題なければ次から始めさせて頂こうと思います! (-381) 2023/09/19(Tue) 14:05:50 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオ/* では少し拷問されたあと、連れてこられたということにしようかと思います! 頭からのそれなりの流血と、爪が何枚か剥がされてる感じを想定してます! その他そちらのやりやすいようにして下さって問題ありません〜! よろしくお願いします! (-382) 2023/09/19(Tue) 14:10:05 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ「次は、もらうかもしれません。 この前のはペネロペさんが貰ってました」 来年は。次は。免許を取ったら。 いつかは2人を車に乗せて。 「……それは、なんとも。ええと、怪我はないですか? 結局悪いのはあのよく分からない法を作ったやつでしょう。 かもしれない、で恨んでいたら体力が足りなくなります」 少なくとも、男の中では一旦そういうことで決着をつけているらしい。 確実になれば恨むかもしれない、というのはまた別の話で。 「気が向いたらお話をしてくれるだけでも嬉しいですよ。 俺は寂しがりやですから」 「……はい。ありがとうございます。 欲しいと言って、よかったです」 寂しがりやだから、貴方がどうとも思わず起こした行動でも勝手に好意を汲み取るかもしれない。逆もまた然り。 (-383) 2023/09/19(Tue) 14:13:55 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレさて。 静かな部屋で、男は人を待っていた。 ここは取り調べ室。警官が被疑者の主張を聞く場である。 この男は警官。つまり、これから被疑者と相対する身分だった。 当のこの男もまた、先刻この部屋に放り込まれ、酷く取り乱しもしたのだが────それは最早、既に過去のことだ。 先に渡された資料に几帳面に目を通し、名前や表向きの肩書き、嫌疑内容を頭に入れる。 並べられたその全てを男は疑わなかった。これから引き立てられてくるのは悪人である。 そうしているうちに、ぎい、と扉が開くのだろう。 現れたマフィアは既にそれなりに酷い様相をしていて、しかしこの警官は、それに顔を顰めることはしなかった。 「ああ。」 「来たのか。」 引き立ててきた警官に対し一言ご苦労、と口にする。 (-384) 2023/09/19(Tue) 14:27:37 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオいずれ似合うようになる。 言質でもなんでもないそれを、ふふんと嬉しそうに受け取る。 「背中に何もないとこわい。ふむ。 ホラーを見た後みたいな……違いますか。あれ?」 ほんの小さな頃に強がってホラー番組を見て、怖くて1人で眠れなくなって。 親のベッドに潜り込んでぎゅうぎゅうに抱きしめてもらって、それでようやく安心して寝たんだっけ。 この人には抱き枕ならぬ抱かれ枕が必要なのではないか。そんなことを思う。 歯磨きの最中、旋毛を押された男は「むぎゃ」だの「うぎゃ」だの、不明な音を発していた。 押せば鳴るのかもしれない。 歯を磨き終えれば寝室に案内される。 1人で寝るには大きなベッドとクローゼットのある、先ほど同様のシンプルな部屋だ。 (-385) 2023/09/19(Tue) 14:27:41 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「俺は帰ってこれるのかね……」 そこそこ弱音が混じったのは、如何せん罪の数が多すぎるから。 今回のことがなくても一度捕まれば厄介なことになる自覚があった。 「一端のソルジャーなんぞ捨てやすいと思うが」 「……ロメオに言われちゃあ戻らんとな、猫も子猫ちゃんも待ってるし」 それでもこうやってついてこようとしてくれる仲間がいることが酷く恵まれていて、名残惜しく感じる。 失った人間も縁もあるが、その分を埋めて溢れるほどのものが手に入っていて、十二分に贅沢をしてしまっていたと思う。 「無茶なんて」 どら猫がどこで一匹でくたばろうと誰も気にもとめないだろう。 足を止めて振り返る、貴方が心配するようないつもの顔を見せてやる。 「俺は楽になりたいわけじゃないんだ」 それは、皆に言う男の一つの嘘だった。 (-386) 2023/09/19(Tue) 14:29:15 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「女が言う可愛いとは違うから安心しろ。 何だろうなぁ、こう、放っておけないというか。」 言葉では言いながらも撫でさせてくれる様子に 甘えるようにしながら優しく撫でて。 「癒されるし、暖かくなる。 そういう意味での可愛げがある、だ。」 弟妹に対するそれとはまた少し違うけれど 守らないといけないと思う、不思議な心持ちで。 「俺も当たって欲しくはないな。 まあそれでも、為すべき事が為せるなら構わないが。」 (-387) 2023/09/19(Tue) 15:08:46 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ一声目。 いつもより緊張の混じる声を聞けばやっぱり勢いが過ぎたかなと過ったものの。 次の瞬間にはいつも通りの微笑みがそこにあったから、内心ほっと安堵した。 「あ、……はい、立ち話のままでよくて! えっと、あの、その…… ここで聞くべきじゃない、かもしれないんですけど」 少しだけ言いづらそうにしてから、それでも。 おずおずと形にして、問いかける。 「今朝決まったって聞いた、あの法案。 ヴィトーさんも……賛同しているんですか?」 その答えがどんなものであれ、印象や好意を変えるわけではない。 この世には様々な思惑と立場があるのだと、視野がまだ狭いなりにも理解はしている。 だからこれは本当に知りたかっただけの問いだ。 ある種の理不尽としても受け取られてしまうかのような強制力を持った法案に対し。 初めて己が知った警官である貴方の、言葉が聞いてみたかった。 (-388) 2023/09/19(Tue) 15:10:10 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノどれだけの罪を重ねていたとしても帰って来てほしい。 そう思うのは現実の見えていない我儘かもしれない。 事実返ってくるのは難しいのかもしれない。 でも、それでも。 「……だって」 「あんた、ノッテ『ファミリー』でしょ」 誰が最初にこの纏まりの事をファミリーと呼んだのだろうか。 忠誠、繋がり、伝統、そういう纏まりの強さを 意識させるためなのだろうか。 ロメオにそんな事は知ったこっちゃなかった。 勝手に文字通りの物をそこに受け取っては、 勝手な情を、押し付けないでも抱えて生きてきた。 そして今、勝手に押し付けたのだった。 何回かは聞いた事があるかもしれないその言葉。 それを聞いて、緩慢に振り返り。 ▷ (-389) 2023/09/19(Tue) 15:26:15 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレ「そうやって甘やかされたら、本当に毎日行っちゃうよ」 くすくすと笑声を漏らす男は貴方が予想する通り、例えその足がどの上にあったとしても受け入れる覚悟はできている。 考えたことがないわけではない、それでも問いかけたりしないのは。 本当に"そう"だったとしても必要なときがくれば、教えてくれるだろうと信じているから。 「そんな風に言われるといろいろ作れるようになりたくなってきたな…… 今まだこれしか作れないけれど、他のもせんぱいに教えてもらってがんばってみる! ねえさんは例えばどんなお菓子が好き?」 いつかの参考にそう問いかけながら、変わらない笑みに頬を綻ばせる。 続く兄のことをよく理解している言葉に、内心感じたちょっとした寂しさは内緒のものだ。 「そうなんだ、知らなかった……あ、でも。 さっき会ったときは仕事大変だ〜って感じだったかも」 「へへ、その時は立派に解決する! にいさんもすぐオレのこと子ども扱いするからな〜。 もうフィオねえのこと十分守れるんだぜってところ、見せる!」 とりあえず覚悟は十分だ。ぐっと拳を握って、後に浮かべた笑みは貴方とおんなじ色をしていた。 こうして話していると今朝の法案で抱いた不安は溶けていくから、やっぱりねえさんはすごいなとは心の中。 (-390) 2023/09/19(Tue) 15:26:22 |
ロメオは、「楽になりたくなったら」「言ってくださいね。いつでも」 (a13) 2023/09/19(Tue) 15:26:42 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ「へえ、イメージちょっと変わったかも。 親近感の意味で、ロメオさん不服かもだけど」 こちらもこちらで似たようなものだ。 うまくできない一面を聞いてフォローするでもなく、勝手にうれしそうにしながら。 つんつんしていた手はそのまま、ふに……と握ったりもしている。体温の高い肌。 「……へへ、手だ」 「オレさ、触ったり触られたりするの得意じゃないとき、あるんだけど。 ロメオさんの嫌な感じしなかったから」 そういうことだったらしい。 少しばかりの酔いもあるのか、ふにゃふにゃ笑う姿には喜びが素直に表れていた。 学校の繫がりが今もあるの、仲がいいんだなとか。 誘えるのが嬉しいの一言にさらにうれしくなったりしながら。 置かれたグラスを見やれば「やった〜」などと間延びした声。 「どっちから飲む? あ、ロメオさんからにしよ。 珍しいロメオさんのはじめてだから」 尋ねたくせに直後勝手に決めた。 こちらは全部初めてだけど貴方はそうじゃないからと。 初めてのカクテルの初めての一口を譲りたくなったらしい。 (-392) 2023/09/19(Tue) 15:42:39 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ/* こんにちは!お疲れ様です。 お誘い頂けてとても嬉しいです、ありがとうございます! 運営様にもご確認いただいたとのことでそちらも重ねてありがとうございます。 ぜひぜひ、イレネオさんとお話したかったのでご提案に乗らせてください。 どちらをお願いするかで非常に悩んだのですが、墓下でないと中々できなさそうな会話であることと、イレネオさんの尋問が見てみたいという個人的な欲求で後者を選んでもよろしいでしょうか? 体調不良は継続中ではありますが口を開かないのはそれが原因ではないので、イレネオさんとはお話できる状態にあります。 よろしければお願いいたします! (-393) 2023/09/19(Tue) 15:49:33 |
【魂】 花浅葱 エルヴィーノ「お金の心配はしてないけど……必要なものを買ってるように見えなかったし」 後で結局要らなくなるだろうと、思うのだけど。 抵抗したり逃げられることはなさそうだから、掴んだ手の力を緩めて。 覇気が全くない顔をみつめながら、きょとり、と首を傾げた。 「え、何。突然……」 「男も女もなく考えたことなかったけど……そうだな……」 何かを想像しながら考えて、少しの間、沈黙の時間が流れた。 そういう事をする相手なら、少なくとも、内側の人間だと認めてしまった人、だから。 「それなら、相手の好きにさせてあげるよ。 抱かれる、のは……嫌じゃない」 逆が良いって言われたら、うーん……努力はすると思う。 と付け加えて答えるあたり、自信はあまりないようだ。 (_7) 2023/09/19(Tue) 16:07:40 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ/* わーい! 快諾ありがとうございます。みんなの孫に手を出すの、各方面から刺されそうで震えております。 では方向性はそんな感じで! フィオレさんとの関係については既に知っている体で行くか、話の流れで引き出すか迷っているのですがどうしましょう? 既に知っているなら最初から厳しい態度を取りますし、自分からお話してくれるようであれば最初は誤認逮捕に同情、でも話を聞いたところから豹変……になるかと思います。あと尋問と言ってしまったのですが場合により暴力的な手段を摂る可能性があります。そちらも大丈夫でしょうか? それ以外に問題がなければ、回答をいただき次第こちらから開始しようと思います。よろしくお願いします! (-394) 2023/09/19(Tue) 16:08:42 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 月桂樹の下で ニコロ/* にゃんにゃかにゃーん。 了解でございますにゃーん! 一応顔なじみのよしみでバラマキを多少遠慮する可能性も なきにしもあらずんばあらず……ごにょごにょ。 なのでヤベッこれやるとニコロくんがエピで死ぬッ とかなったら踏み止まったりしてください(?) あら〜デスブッキング!ちょっと勿体なくもあり、 流れがきれいなので丁度よくもあり。 一緒に牢獄、いこうな……ではお待ちしております〜! (-395) 2023/09/19(Tue) 16:21:06 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオいつもはこんなに長くシャワーに時間をかけたりしないのだが。 一緒にベッドに入ることを考えると、念入りに洗わないといけない気がしてしまった。 時間をかけてしまったのは、そういう理由。 揃いというわけではないが、似たような灰色のスウェトの部屋着を着込んで、ほかほかの身体で帰ってくると、あなたはベッドに座っていただろう。 睡眠に難があるのはわかっているから、ベッドにだけは他よりも少しお金をかけていた。 サイズもゆっくりできるようにとセミダブルを選んでいたから、二人並ぶの自体は可能のはずだ。 質もよく、本来であれば気持ちよく寝れるはずなのだが。 何分ベッドの主が不眠症なため、その結果は悲しいものだった。 「ごめん、待たせたね」 ええと……と、唇を撫でていた手を見つめて、どうしたのだろうと首を傾げた。 あなたは座っているから、視線は逆。 何か考え事かい? と、心配そうに見下ろしている。 (-396) 2023/09/19(Tue) 16:27:40 |
【人】 うたかたの ダニエラ>>21 カンターミネ 「ふうーん。」 聞いちゃったもんねー。 やおらにその表情はにこにこ顔へ。 「んふふ、そお。がぶがぶーってえ。」 「変わってないよお。いつでもかけてえ。」 「…あー。起きてたらあ、出るねえ。」 仕事が終わると眠いとばかり。 立ち去るその背を見送って、ずぞとストローを鳴らすと女も仕事へ戻っていった。 #街中 (25) 2023/09/19(Tue) 16:28:35 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ――当然ながら、寝やしないので着信にはすぐ応じることとなる。 「えー。自衛い…?」 てんで見に覚えがない。そういうものである。 んー、と悩む音がして。 「ミネがそうして欲しいならあ。」 本当にわかっているかは不明だが努力はするらしい。 …そして本命の話は、まあ。 あの時の翳った顔を見れば少し想像のできたことだった。 「……」 スピーカーの向こうの声。 忘れられない夜を越えて、約束をその身と指先に刻んで。 それでもまだ聞き分けのいい顔をしないとすぐには頷けそうになかった。 …行ってきます、とお母さんの声がする。 子どもは聞き分けよく笑顔でそれを見送った。 でも、それを最後に聞いたのは、果たして、彼女が死ぬ何日前の事だっただろう。 (-397) 2023/09/19(Tue) 16:29:34 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 口に金貨を ルチアーノ「生憎、天才じゃないから徹夜だのカフェインだの 色々手ぇ出してるんだよ俺は。冤罪じゃないといいな〜」 いいな〜。色男の脇腹を指でつんつん突き始めた。 「見せてきても見るな、自ら目を潰すくらいの気概でいろ」 一方でこちらはジョークであっても暴君が如くであった。 潔く認めたあなたへはそれなりに気分がよくなったようで、 どこぞの夢の国のパレードを鼻歌で歌い始めた。 「ふんふふふんふ……ん?そりゃ随分意外だな。 金を選ぶと思ったが、まあいいか。 つっても俺と食事したいって言う奴の9割は メシ中に寝ちまうんだけどな。急に。なんでだろうなあぁ? ま、お望みならしょうがない、約束しようじゃあないか。 退所?出所?祝いとして楽しい食事会にするとしよう、 ま〜あどっちも連れてかれないのが一番いいんだけどな〜」 一息に喋る。……なんだか嫌な祝いの席になりそうな。 ともあれぎゃはは!とけたたましく笑う。 どうせ叶わぬ夢であろう、明日にはどっちか、下手すれば 両方が檻の中なんて事もありうるのが今の街なんだから。 それならせめて笑っていた方がずっといい。 「そしたらその時は黒眼鏡の旦那も同席させようぜ。 面白くなりそうだし。珈琲も淹れて貰えそうだ」 なんとも、欲に塗れた提案をして。 OKが出れば笑いながら立ち去る事だろう。 (-398) 2023/09/19(Tue) 16:33:36 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ 「…………」 「…………………………………」 「やだ…。」 小さな声。子どもの頃は我慢して、できなかったこと。 言ったって仕方がないことに、駄々こねて。甘えて。 笑顔に隠さず、自分の気持ちを口にして。 「ほんとは、やだよお…。」 ――それが、本心だ。もちろん。…だけど。 「………でも、がまん、するう。」 「ミネは、傍にいるんだもん。…いてくれるって、約束してくれたんだもん…」 もう子どもでは、ないから。 嫌なことも呑み込まなきゃいけないときがある。きっと、今も、そのときだ。 (-399) 2023/09/19(Tue) 16:34:55 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ/* ありがとうございます!大丈夫です!何かあっても私が守ります! 流れは迷いましたが優しいイレネオさんの姿も見たい欲張りPL的には後者の欲求が大きめです。 暴力的な手段に関しても問題ありません!命があればオールオッケーです。 ただ今回は『黒眼鏡さんに贈り物をした結果、マフィアとの密会疑いで逮捕』されているので、自分からこの状況について話した場合はどちらかというとフィオレさんではなく黒眼鏡さんの名前が挙がりそうですがそちらは問題なさそうでしょうか…? 上記問題なさそうであれば始めて頂いても大丈夫ですので、どうぞ宜しくお願いいたします。 (-400) 2023/09/19(Tue) 16:35:26 |
【妖】 徒花 テオドロ「賢明だと思いますよ。 この状況下で一人でいて良いことはあまりない。 共にいる相手が信用ならなければそうともいかないが」 お互いにそこまで腹を割って話せていないわけでもなかったはず。言外にはそう示して。 「大したものは出せませんが、 迷惑にはならない程度に勝手に寛いでください」 何をするでもなくソファに座っていた男はさも何も気取ってないかのように。家の中は最低限の日用品が点々と置かれているだけで、どことなく殺風景であった。 ($10) 2023/09/19(Tue) 16:38:29 |
【独】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ/* あっ削除したのってログに残るんだっけ。 ……まあそういう事もあるさ! だって投げた瞬間続きあったのに気付いたんだもん!てへぺろ! つらい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (-401) 2023/09/19(Tue) 16:44:28 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ胸倉を引き寄せられ、舌が顔を這いなぞる。 けだもののような男のふるまいに、 アレッサンドロは僅かに顔を顰めた。 それでも噛みつくように歯をむきだして、 笑みの形に唇を引き絞る。 「マフィアの味でも覚えたか、犬ころ。 そのまま猟犬に格上げされるなら、 都合がよかったんだが」 零れた血、乱れた呼吸、ぎりぎりと締めあげられた血管が、 その顔を白く赤く染めていく。 か細く震える声はただ、 「お前はダメだ。 ヤク中みてえに扱いづらいし、 プランの邪魔になる」 ──それでもなお、自分の都合ばかり言うのだから、 根っからだ。 あなたの暴力をどれほど受けても、アレッサンドロは待っている。 引き金が引かれたあと、その銃弾に文句をつけるやつはいない。 (-402) 2023/09/19(Tue) 16:46:03 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 無敵の リヴィオ「はい、気をつけます。 僕だって捕まりたくはないですし」 任せてくれの言葉に、満足そうに頷いて、小さく笑みを浮かべて返す。 いつも髪を気にしたりして動かない印象を持たれているが、やる時はやってくれる先輩だし、親身になってくれることを知っている。 だから、男はいつも、自然にあなたのことを先輩と呼んでいた。 「多分同期も動いてるはずです。 なにかの際には警部にも頼んでみると良いかも知れませんね」 そう言って、伸びてきた手を背中で受け止めれば、ぽん、と音が鳴った。 いつもの仕草が、今は大層ありがたい。 別れの挨拶にこくりと頷いて、「ではまた」と踵を返していく。 男はその日のうちに面会に挑戦しようとするだろう。 (-403) 2023/09/19(Tue) 16:51:26 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノああ、と。間を置いてから通話の向こう側に取り落とされたような声に混じるのは悲痛だった。 海の只中に浮かんだ観葉植物の葉のような場違いの静けさは、次に言葉紡いだ時には失せていた。 たったひとつきりの溜息なんて、どう解釈するかどころか聞いてなくたって仕様のないものだ。 「いいさ。……俺が狙われてるっていうんなら、むしろお前の方が危険かもしれんがな。 だが、そう、伝えておくべきことはむしろ俺の方にありそうだ。 場所はそっちで決めてもいいが、……昔ペットショップだった廃家が郊外にあってね。 他の意見がないなら、そこで落ち合おう」 曲がりなりにも警官であるのは変わらない。何かしらの罠を想定されてもおかしくはない。 袋の鼠はどんな暴れ方をするかだってわからないものだから、選択の余地を貴方に残して。 電話越しの声は、気遣うみたいな貴方の言葉に対して僅かばかりの嘲りさえ込めた。 その矛先が貴方であるとは、限らないが。 「それにしても、無罪……ね」 返答の如何を聞いたならば電話は切られる。 長引くほどお互いを危険に晒すのは、こちらも承知していてのことらしい。 (-404) 2023/09/19(Tue) 16:54:56 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → うたかたの ダニエラ努力の結果がどうなるかは不明だが、 お願いしたエリーが言ってるんだから大丈夫だろう、 そんな根拠のない自信と共によしとした。そして。 「……」 「黙っちゃったな〜。あはは……」 沈黙は、耐え難い。怖い。 誰もがその時間と共に向けてきた視線を思い出す。 それより貴女の沈黙は、もっと。 受話器の向こうでしようとしている素直な顔を思うと。 それに、その後に続いた言葉を聞くと。 この世のあらゆる拷問よりも、ずっと辛いと思う。 「エリー……」 俺だって、と。続けるのがきっと、正しいのだ。 実際、同じ気持ちなのだから。 ひと時だって、離れたくない。 傍に居ても、無力でありたくない。 この子を悲しませるなんて、我慢させるなんて、 本当はあってはならない。 それでも、それだからこそ、 (-405) 2023/09/19(Tue) 17:01:20 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡「お前のためじゃない。俺が安心したいからだ。 こんな機会に乗じて頭から落としていくような豪気な奴を残してなんかいられるか。 終わった先でまた狙われでもしたら厄介だし、面子に関わる問題だろ」 微かな苛立ちで声の調子が跳ねた。廊下に響く前に、そうっと抑えられはしたが。 自分のことでもないのに、小暗い感情が瞼の内側をちらつく。 別にそんなもの貴方が気にしてやらなければいけないものでもないが。 どうせ、離れゆく他人だ。二度と交わりはしない。 「どうせこれで最期の捕物になる。お前と俺は立場も、後ろ盾の在り処も違う。 それとも、お前のせいで何の罪もない奴が同じ目に遭わされる方がいいか? 警官連中でないならお前の下の人間がお前を売ったのかもしれないものな」 (-406) 2023/09/19(Tue) 17:04:30 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ/* 取り急ぎ返信だけ失礼します! ニコニコ 了解しました! では最初は優しくしますね…… そして黒眼鏡さんのことも了解です! 後ほどまた秘話投げさせていただきます! (-407) 2023/09/19(Tue) 17:11:15 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → うたかたの ダニエラ「――ありがとう」 口をついて出た、初めがそれだった。 褒めるのではない、それはきっと子供に向けてする事だから。 だから、きっとこれは、本当は同じ位置に立っているのに、 頑張って背伸びをして見せて、自分を一緒に引き上げてくれた 貴女に向けた、告白の口火だった。 あとはもう、滑らかに、心が紡ぐまま。 「ああ、そうだな。俺はずっと傍に居る。絶対離れない。 頼まれても離れてやらない。覚悟しとけよ〜、 嫌だって言っても一生くっついてまわるかんな。 牢獄にぶち込まれたって、拷問されたとしても、 ぜーんぜんへっちゃら。だってエリーがいるし。 っていうかもうどこでも天国みたいなもんだぜ。 でもそんな状態だからな、エリーが誰かと結婚する、 なんて言いだしたら大変だぞ。俺は絶対式場乗り込んで エリー攫って二度と返さないね。新郎殴り飛ばしてやる。 俺と約束したからには、そういうのがずーっとずーっと、 死ぬまで……ううん、死んだって続くんだ、だから、」 「あー、だから……」 「……俺も、がまんする。うん。 それで、いつか無事に出て来られたら、 …………その、……」 「……俺の残りの人生も全部、エリーが貰ってくれない?」 (-408) 2023/09/19(Tue) 17:12:51 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡/* お疲れ様です。 周囲が立て込んでおりますが、(PLが)お話したいので捻り出そうとしているところです。 今晩までには開始を送るつもりです…ので、そのつもりでいてくだされば! よろしくお願いします! (-409) 2023/09/19(Tue) 17:15:30 |
カンターミネは、言っちゃった。 (a14) 2023/09/19(Tue) 17:16:43 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「………俺には、難しい感情だ」 弟はいるが、彼へ何かを感じたことはなく。 今までにも誰かへ感じたことはない。 仲が良ければ違ったのかもしれないが、生憎そうはならなかった。 彼が偽物の存在に思うことがあると気付いたのは、 こちらを見る視線が酷く冷たいものだったことからだ。 昔を思い返して零れかけた笑みを飲み込む。 今は撫でてくるその心地だけを感じていたい気分だった。 「…そうかい、それじゃあその時は俺が成そう。 君と……アリソン女史のために、ね」 どこまで成せるかは分からない……それでも。 (-412) 2023/09/19(Tue) 17:29:57 |
テオドロは、くしゃみをした。噂でもされてますかね。 (a15) 2023/09/19(Tue) 17:43:30 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ手錠のついた指先は血の付いた布で縛られて。 頭も同じように乱雑に布が当てられている。 治療というよりは、『血で施設を汚されたら困る』という 様子で雑に為されているそれらの応急手当は、 その男が"雑に扱っていい存在"であることを示していた。 「……はぁい、ここって結構過激なサービスが多いのね。 アタシのお店にも取り入れちゃおうかしら。ふふ……」 さて、そんな男が、係の者二人に脇を固められながら 君の部屋にやってきて。 少し憔悴したような顔は、それでも軽い口調と共に 口角をあげて笑みを作り上げる。 資料にはこう書かれているだろう。 ──────────────────────── 名前:ヴィットーレ 年齢:33歳 性別:男 表の仕事:飲食店経営者 嫌疑: ノッテ・ファミリー所属のマフィアである疑い。 及び、児童人身売買の疑い。 聞き取り内容: マフィアであるという自白。 及び児童人身売買の自白。 児童の仕入れ先など(仕入れ先ごとマフィアと繋がってる可能性大) ──────────────────────── (-413) 2023/09/19(Tue) 17:57:51 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネあなたが牢獄にいるのなんかやだ。拷問されるのなんてもっとやだ。 だけどどこかに逃げようだとかは言わなかった。 あなたの大切なものが自分だけだなんて自惚れはしないから。 自分だって大切なものがもうひとつある。――いや、更にもうひとつ。 「……ぁは」 静かに目尻を指先で拭った。 言葉通り結婚式に乱入して新郎に殴り込むライムグリーンの髪が浮か――びはしなかった。 だって女の中では最初から、そこにいるのはあなただったから。 (-415) 2023/09/19(Tue) 18:04:45 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「…うん、……うん、……いいよお。」 「それじゃあ、ミネがドレス着てえ」 「あたしはあ、タキシード着てえ」 少しひねくれた夢をなぞる。 あなたがどんな言葉を返すか、聞きたいから。 表じゃ素直なダニエラ巡査は、本当は少しひねくれ者だ。 「それでね、ミネの人生は」 「ぜえんぶ、あたしのものになるんだあ。」 ……幸せだねえ、って。小さな声。 サングラスの上司がコーヒーなんかいれてくれたら、もっと、もっと嬉しいけど。 「………ミネが、もらってって言ったんだから」 「やっぱなし、は、なしだかんねえ。」 くすくすと女は控えめに笑う。 いやなことはたくさんあって、こわいこともたくさんあって。 今だって本当は最悪の気分だけど。 描いた夢を想いながら左手小指に口付ける。 マリーゴールドの花が、まだ、綺麗に咲いていた。 (-416) 2023/09/19(Tue) 18:05:17 |
【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「やっぱ旦那も、そう考えるよな」 苛立ちも目の奥の熱も。 背中合わせに燃える炎を、 その輻射だけで感じて、笑う。 「大丈夫さ、旦那」 ごろん、と再び転がって、上体が僅かにそちらを向いた。 黒い瞳は、燻る堅炭。 その爆ぜる火の粉を黒い眼鏡の奥に隠して、 くろぐろととぐろを巻き燃え盛る。 「もう残っちゃいないからよ」 ──確信したような口ぶりは、いかなる故か。 再びごろん、と頭が落ちて、その瞳も口元も良くは見えなくなってしまう。 「旦那はまぁ、どうにかするだろけどさ。 俺もせいで警官サンとか、若ぇのがブチ込まれたら、まあそれは申し訳ないなー。 それは嫌だな、うん」 売られたかどうかについては言及ナシだったので、あんまり気にしてないのかもしれない。 (-417) 2023/09/19(Tue) 18:24:43 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ「ああ。」 足音に顔を上げる。貴方を見るなり、ふっと頬を緩めた。似たようなかっこうが面白かったのだ。 お揃いですね、と口に出す。貴方はどんな顔をしただろう。 その間にも指は口元を撫でていて、問いかけられればええ、と答えるのだ。 「考え事を。」 「していて。」 視線が振れる。右、左。貴方に留まってまた、右、左。 この男はシンプルなものが好きだ。込み入ったものは好まない。 当然考え込むことは少なく、思考よりまず足を動かすのが男の常だった。 だからこの姿はおそらく、少し妙なものに映るはず。 つまりそれほど、この状況が特異だということ。彼にとっても。 ▽ (-419) 2023/09/19(Tue) 18:31:37 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ思考の合間に貴方の顔色を伺う。 見下ろす目線はいつもと逆で、それが妙な心地になった。 がり、と歯が鳴る。無意識のこと。 ああ、なんだか心配そうだ。 それに、やっぱり隈も濃い。 据え膳食わぬはなんとやら。 しかし貴方がそうなるつもりかは微妙なところ。 うん。と男は頷いて、一度ベッドを降りるだろう。 「じゃあ。」 「俺は、見ていますね。」 さて。 この選択は正解だろうか。つまり男はこう受け取った。 貴方が眠るまで、その眠りを妨げずに護る番犬になる。 そのために呼んだんでしょう、と言いたげに首を傾げ。 自分は待ての出来る犬で、故に選択の権は貴方にある。 つまり男は待っているだけだ。いつかは貴方を捕まえるつもりでいる。 それでも今日くらいは、単に安らかな寝顔を見るだけなのも悪くないかなと思っただけのこと。 それだから貴方の許可ひとつ出れば、簡単にスタンスを変えることだってするんだろう。 " 待て"を解かれた犬がどうするか、知らない貴方ではないはずだ。 (-420) 2023/09/19(Tue) 18:32:16 |
【神】 コピーキャット ペネロペ「ヴィットーレちゃん管轄の仕事は一部こっちでも引き受ける! さっさと片付けなきゃならんものは持って来い!」 「例の件の隠蔽は終わったか?そりゃ結構! 終わったんなら休んで次に備えとけ!」 「ああその件に関しては幹部様がたから今連絡が来た! 『今は置いておけ』だそうだ!連絡・周知しとけ!」 「ビビって身内売りかねない輩は舌ァ引っこ抜いとけ! 見付けたらでいい、探そうとはするな!始末もだ! 後片付けが面倒だ!」 「俺ぁ夜は居ねえぞ!要件があるなら今言いな!」 暫しの休憩を終えれば激務が待っている。 次から次へと舞い込む報告を仕事用の端末片手にいなしつつ、 上との連携を忘れずに。この男はきっと夜までそうしていた。 #アジト (G22) 2023/09/19(Tue) 18:46:26 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → うたかたの ダニエラ「え?俺がドレス着るの?いやエリーも着てよじゃあ。 ダブルドレスで行こうぜ、いやでも俺ドレス恥ずかしい…… でも絶対キレイだしなエリーのドレス姿とか……ん?」 反射的にいつものように言葉を返し、その光景を想像する。 と、そこに至ってやっと「いいよお」に理解が追い付き。 「……今俺OKされました?」 敬語になってしまった。 「え、いや、その、勿論俺は全然よくって、あの、 っていうかずっと俺、エリーに全部あげたくて、 でもほらエリーって可愛いしさ、ルチアーノも美女って 褒めてるくらいだし、そういう、男人気もあって、 絶対エリー自身も好きな人とかいてさ、俺はあくまで何、 こう、あれよ、親友枠っていうか、わかるだろ? そういう感じだと思って、だから言ったけど いやそこは迷惑だからやめてねみたいな感じで 来ることも全然覚悟してたっていうか、 一緒に居るけどそれはそれみたいなアレへの 対ショック姿勢取ってましたみたいな奴があるんだけど、 ん?んん?あの、えっと、 ……いい、の? 」早口続きの後に、吐息に掻き消えそうな声で。 表向きでは傍若無人なカンターミネは、 本当は怖がりで寂しがりだ。遅れて夢をなぞる指を出して、 やっと追いついてから、震える。 (-423) 2023/09/19(Tue) 18:46:34 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → うたかたの ダニエラ「あの、えっと、だな、そのう…… ふ、ふつつかものですが?よ、よろしく……」 「……えへ、へ。やった……」 お喋り屋が黙る時。口を閉じる時。 それは、きっと何かを噛み締めている時だけだ。 例えば……幸せ、とか。 (-424) 2023/09/19(Tue) 18:48:55 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡かつ、かつ。 革靴の底が床を鳴らす。 軟らかなくせ髪を揺らしながら、まっすぐに女は通路を進んだ。 そうしてとある鉄格子の手前で女は止まる。 ノッテファミリーの幹部。そして今は、反社会組織取締法の下投獄された罪人。 …静かな声で、その名を呼んだ。 「…アレッサンドロ・ルカーニア。」 眼鏡は外していたから乱視で視界はボケていた。 そんな、ミントブルーの瞳が、檻の中を映す。 (-425) 2023/09/19(Tue) 18:50:44 |
【神】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「おーやってるやってる」 随分長い散歩から帰ってきて、激務に追われる同僚を見る。 チームに補佐の指示を出しつつも、自身は昨夜から ずっと置きっぱなしになっていたテディベアの腹を揉んだ。 《今日もいい腕してるねえ》 「おーそうだろそうだろ」 周囲全員から引っ叩かれるかもしれない。 #アジト (G23) 2023/09/19(Tue) 18:53:29 |
【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ「がー……」 …いびきだ。そいつは、ベッドの上で腕を枕にねころんでいた。 見れば顔のあちこちは腫れあがっており、瞼が片方閉じ切っていない。 ここ10年程のアレッサンドロには、似つかわしくはない… けれどなにより、彼らしいよそおい。 とりあえずは、生きているようだ。 今の様相は、動物園でひっくりかえるパンダのようだけど。 (-426) 2023/09/19(Tue) 18:58:32 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 徒花 テオドロ「 ……俺が情けないのか、お前が強いのかわからんな 」想像しうる様々な可能性を遥かに超えた回答が返ってきて、一瞬口元を引きつらせてしまった。これは両方かもしれない。 都合なんて悪いことばかり、酒癖は悪いから口を滑らしても良いように個室の店をわざわざ選んで、話の内容と裏の顔の格差はどんどんと開いていて。 関わるだけ損で、いつかは貴方のために縁を切らねばとも考えたこともあったか。 「不器用なのは同じなんでね。 ……なんだ……避けもしないのに写真うつりが悪いのか。 教えてやろうかあ? 色男に見える角度ってのがある。 今のうちに撮っておくのも悪かないな」 実際はここに損得なぞ存在しておらず、無くなるものがあるとすればそれこそ話す機会だけ。 法案の件がなくとも、諦めるつもりはこの瞬間になくなっていた。 「たまには懐いてくれてもいいんだぞ、猫の扱いには慣れてるが」 「俺はいつでも世話焼きの愚痴を聞くのを楽しみにしているからな」 男にとっての裏切りは、貴方の前から姿を消すこと。 裏の顔を考えれば当たり前で、誰かにとっては些細なことになるのかもしれないが。 たとえ裏切ることになっても変わらず貴方らしく生きてほしいと願うのは酷く傲慢なのだろう。 だから甘えは之っきりにしようと決めたのだ。 「さ、逃げも隠れも出来ない場所だ。 観念して正体明かすんだな」 お互いに、なんて。そんな明け透けに語らうまで仲良くないが、やはりこのぐらいで丁度いい。 (-427) 2023/09/19(Tue) 19:00:48 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → マスター エリカ夜を超えるのが怖かった。 大切なものをまたひとつ取り上げられてしまうかもしれなかった。 それでも、彼らの大切なものを。 ――家族を。 あたしの立場で守る方法なんて、これくらいしかなかったから。 どうして大切なものばかり、あたしの手を離れていくんだろう。 アレッサンドロさん。 ミネ。 ……お母さん。 だけど、同じように心の隅で思うんだ。 あたしには、それを嘆く資格なんて、もうないんだって。 /* こんばんは。 波魔は今回の襲撃先を ニコロさん どうかよろしくお願いします…… (-428) 2023/09/19(Tue) 19:01:44 |
【神】 コピーキャット ペネロペ「Imbecile!」 補佐はしているため引っ叩かれはしなかった。 引っ叩かれる代わりに口汚いスラングが出た。 表の顔しか知らない者からすれば卒倒ものだろう。きっと。 「暇ならそのクマ公の台詞でも増やしておくんだな!」 #アジト (G24) 2023/09/19(Tue) 19:02:00 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡さあ、それだけ近づけばその声も聞こえるだろうか。 きっと相変わらず、腫れや出血で聞き辛い声。あまつさえ男の舌に押し潰された唇はさぞ動かしづらかったことだろう。 それでも貴方は話すのを辞めなかった。 そうして耳に届いた音を、男はきちんと言葉として受け取ったらしい。 それすら聞こえないほど人性は失っていなかった。けれどやはりもう、その言葉を受けて返す表情も、言葉も変わってしまっているのだ。 「ふふ」 笑って。 「そうだな」 「覚えるとしようか」 「そうすれば随分追いやすくなる」 「犬が匂いを追跡するみたいにな」 「お前は濃い、教材に良さそうだ」 「俺はお前たちを狩る犬になるよ」 三日月に歪む口から牙が覗く。 口元は赤く、赤く汚れている。 その姿は、まさしく獣だった。 ▽ (-429) 2023/09/19(Tue) 19:03:56 |
【神】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「そんなマジに怒んなくてもいいじゃん…… 仕込みしてんだよ一応……」 むにゅむにゅとテディベアの腹を揉みながら盾にする。 どう見ても腹を揉んでいるだけでしかないし、 《口からどんどん情報が出て来るねえ》などと宣うテディだ。 #アジト (G25) 2023/09/19(Tue) 19:05:27 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡しかし────ふと。 耳がその単語を拾う。 男の表情がまた、変わった。 「プラン?」 さて。 笑みはすうと消えただろう。これは真面目な刑事の顔。 汚れた口元は貴方のシャツを引っ張って拭った。それでも残った分は舐め取って。 「お前」 「まだ何か企んでいるのか」 馬乗りの状態からは引かないまま、胸ぐらを掴む手だけ緩めてやる。 話しやすいようにという配慮らしかった。既に随分な暴行を加えられた貴方に対して、気遣いも何もあったものではない。 とはいえ────高揚の残滓がまだ男の中に燻っているのは明白で。 貴方がちょちょいと煽りでもすれば、また男のスイッチはそちらに振れるはず。 (-430) 2023/09/19(Tue) 19:06:49 |
【置】 路地の花 フィオレ「私の周りは……優しい人ばっかりね」 メッセージを返す手を一度止めて、様々な相手から送られてきた文章を読み返している。 気を遣ってくれて。甘やかしてくれて。 家族みたいに扱ってくれる。 「私は何か返せてるのかしら」 学もないから、人の助けが必要で。 前線で戦う事も出来ないから、皆が傷付いてる間留守番役で。 料理も殆ど出来ないのに。 頼ってもいいって言ってくれる人ばっかり。 だけどそれに甘えてばかりいてはだめだ。こんな状況なら特に。 「出来る事、増やさないとね」 (L4) 2023/09/19(Tue) 19:12:58 公開: 2023/09/19(Tue) 19:30:00 |
フィオレは、ソファに座って、メッセージに向き直った。 (a16) 2023/09/19(Tue) 19:13:31 |
【神】 コピーキャット ペネロペ「そりゃ結構!もっと仕込みしてますよって顔してりゃ 俺だって褒めてやらんことも無いんだがな!」 テディベアを盾にしても声は届くのでバリア無効だ。 そして仕込みをする人間は往々にしてそんな顔はしないし、 この男に褒められたいかもまた別の問題である。 #アジト (G26) 2023/09/19(Tue) 19:14:27 |
【神】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「仕込みしてますよ〜」 なんだこいつは。相変わらずテディベアの腹を揉んでいる。 「……お、あったあった。えーとここを押しながら…… こっちの突起を上にやって……よっ」 《隠し機能アクティベート!エビバディセイホーゥ!\ホーゥ/セイホゥ!ホゥ!\ホゥ ホゥ/》 「オッケー!」 #アジト (G27) 2023/09/19(Tue) 19:17:38 |
カンターミネは、今のボイスだけ部下の声も入っている。 (a17) 2023/09/19(Tue) 19:18:16 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ貴方の言葉に男は答えない。 ちらと一瞥しただけ。次には貴方の脇にいた者たちに目線を放って、そのまま目線で合図。行けandare.。 見た目通りに貴方を雑に扱った二人は、最後の仕事とばかり無理矢理貴方を椅子に座らせ出ていった。 この場には貴方と男二人だけがある。 「吐いたのか。」 唐突な問いかけはそれだった。 順序も礼儀もないただの一言。 それは貴方を侮っている証拠。 「まあいい。俺も手間をかけたくはないからな。」 「手短に話せ。仕入れ先。内訳。目的。子どもたちをどこへやった。」 しっかりとした関節の指の背が、資料を叩く。 (-431) 2023/09/19(Tue) 19:22:40 |
【神】 コピーキャット ペネロペ (G28) 2023/09/19(Tue) 19:25:42 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「――ふふっ。」 つい静かに噴き出して、そのまま控えめにけらけら笑う。 …好きな人、だなんて。 これが電話でさえなかったら、もっとからかってあげるところだ。 スピーカー越しに耳を叩く声が心地好い。 心地好いし、愛おしい。 火照る頬を冷ましに夜風を求めてベランダに出ると、涼しげな風が髪を揺らした。 「……うん。…いいよお」 同じように、静かな声でもう一度。 小さな声が自分の声に重なってしまっても、聞き逃すことがないように。 そうして耳に届いた幸せそうなその声音を聞き、密かに電話のマイクの傍に口付けをして。 「……ti amo」 「あたしの方こそお。」 「…よろしく、おねがいしまあす。」 (-432) 2023/09/19(Tue) 19:25:42 |
【神】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「してほしいんならするけど…… ミラーボールの代金はペネロペ持ちで頼むな……?」 さっきまでテディベアの腹を揉んでいた人間に 心配そうな表情をされている同僚の心中やいかに。 「まあこれで仕込みは終わった。 なあ、お喋りテディくん親機。どう思う?」 もみ。 《なあなあ、最近どう?俺は順調》 「順調だそうだ。」 (G29) 2023/09/19(Tue) 19:28:44 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ蹲る貴方を迎えに来た警官たちを、貴方が知っていたかは分からない。 しかし連れられた先、机を挟んで向かいに座っていた男のことは、貴方も知っているはずだった。 そうしてそれは男もまた、同じ。 ゆうに6歳も歳下の貴方の消耗した姿を見て、男は分かりやすく顔を顰めた。 「……ニーノ。」 貴方の名を呼ぶその声は真っ直ぐに優しげで、痛みを感じた色をしている。 強引に背を押して席につかせようとする者たちに睨みを効かせさえしたんだろう。 がたんと音を立てて席を立った男は、半ば奪い取るように貴方の身体を支えようとした。 「やめてください。具合が悪いんじゃないのか。」 「大丈夫か? ……報告にありませんでしたが。」 目をやるならば机には紙が一枚。 貴方が何も話さない、とだけ。 (-433) 2023/09/19(Tue) 19:28:50 |
【念】 うたかたの ダニエラ――しばらくは、どう頑張っても涙は止まることなくて。 ついでを言うならあなたの言った、『紅茶』やら『珈琲』やら『練習中』やらで勝手に泣く時間を増やしていた。 それでも飲む気はあるらしく、ぐずぐずの顔で頷いた。 珈琲でも。紅茶でも。 どちらでも多分 とっても美味しい 。「………………はい…」 そうしてカップを傾けて、ようやく落ち着きを見せた女の目は腫れなかなか酷いものだ。 それでも溜め込んでいたグラスの中身は、随分軽くなったように思う。 (!19) 2023/09/19(Tue) 19:33:47 |
【神】 コピーキャット ペネロペ「手前がお上に話を通すなら考えんでもない」 つまり、却下。 しかしうっかり通ってしまえばアジトはクラブと化すだろう…… 「親機ってなら子機もあんのか。 順調だそうで何よりだ。」 「あーはい承認承認…」 #アジト (G30) 2023/09/19(Tue) 19:38:37 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「そうかい、ダヴィードが掌を返してお前らの為に気が変わらないってなら。 俺から見たこちら側の黒は――ヴィットーレだけだ」 残りのマフィアは白だと、他人を信用しきれない人間は言い切った。 わざわざ名前を出すのも彼だけだ。残りは無条件かそれなりに。 「……連中はマフィアをねらってるだけじゃなかったんだったか。 そこそこ……絞れはしてるんだがな」 これも、全て勘だ。警察の知り合いが多すぎる男はある程度の人柄をその目と耳で聞きに行っている。 だから嫌でもわかってしまう、眼の前の人間が自分にどれだけ心を開いているかも。 「遺言でも置いといてやろうかあ……? そうだなー……。 まー、予想があたってんなら。 明日にその主導がひとりは飛ばされるんじゃねえかな。 ……ここまで来たら一部隊解体させてやるからな本気で……」 そいつは俺の顔見知りで、彼自身の幼馴染のことで心を痛めていたはずの男だったか。 死んだ魚のような目をしながらやる気のなさそうな声で殺る気のありそうなことを呟いている。 (-434) 2023/09/19(Tue) 19:40:05 |
【神】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「いや別に俺はアジトをクラブにしたくないし……」 梯子を外すのが今日の仕事なのかもしれない。 「ん?ああ、あるよ。この地域中に。 数日中に楽しくなるぞ、想定通りならな……」 ひひひ、と笑ってテディベアをゆすった。 《ペネロペの噂。実は家では裸族らしい》 「結構フェザータッチだな。 次作る時はもうちょいセンサーの感覚いじるか」 (G31) 2023/09/19(Tue) 19:42:56 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡「ふふ、年と言う程まだお年でもないでしょう。 落ち着きを年月と共に身に着けられる人は、 私からすると見習わなければならない方になります。 ……マフィアの方から見習う事が多いんですよね、私」 女は年をとっても何もまるで変っている気がしない。 成長のなさに自分に呆れてばかりだから、真っすぐに前を見ている貴方が少し眩しくみえるのも当然かもしれなかった。 「あ、はは。耳に痛いなぁ……そのおことば。 目的にしてしまいがちで、手段にもしてしまいがちで、 正しさではなく、悩んだ先に本物の愛が見つけられれば 神がいなくとも、生きていけるのかもしれませんね」 ここで言える事はないですが。と苦笑しながら小声交じりにそう言って。 Aの文字列を探して、その墓標の名を目にすると目を瞬かせる。 「……アリ、ソン?」 それは今朝何かの手掛かりになるのではないかと走り回った結果得た某資産家と偶然にも同じ名前で。 知人のマフィアに尋ねても何も洗い出せなかった名が、そこに唐突にあって。少し驚きを隠せなかった。 だがそれもほんの少しすれば失礼だと恥じて、もし隣の彼に動揺がバレていれば頭を下げてから、膝をつき祈りながら十字を切って胸元で手を合わせた。 (-435) 2023/09/19(Tue) 19:44:33 |
【神】 コピーキャット ペネロペ (G32) 2023/09/19(Tue) 19:46:27 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → うたかたの ダニエラ「わ、わーらーうーなーよぉー……」 日頃の勢いはどこへやら。 完全にからかわれるまま、ぽそぽそと言葉を返していく。 「……俺も……」 「ti amo……」 「……もー絶対責任取ってもらうからなほんと恥ずかしくて死んじゃいそうだ……通話でよかった、今の顔見られてたらほんと……もう……一生勝てなくなるから……」 「……お、おわり!この話終わりな!一旦! 続きはあのーあれだ!俺が無事に出れる日にな! いつになるかわかんねえけど!頼むぞ!」 (-436) 2023/09/19(Tue) 19:47:37 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオ「あー。あははぁ。」 「でも今のお仕事、気に入ってるのでえ。」 残念。誘惑は誘惑止まり。 職務態度の割に、あっさりとしたもんだった。 「ええー。そおなんですかあ」 「…でも、いいと思うなあ。小さな家族〜」 キョーミがあると言ったからにはこのようになる。 まあどちらにせよ、情勢がこの有様では。なのだが。 「でもお、朝パンを買いに行ってお兄さんがいないとお」 「やっぱり心配になっちゃうのでえ」 「……風邪とかでも休んだり、しないでくださいねえ。」 そしてこちらはこちらで、まさか本気で捕まる心配なんてしませんよ、と言わんばかり。 おどけるように肩を竦めてくすり。きちんと冗談として受け取られたらしかった。…ついでに。 「あたしは風邪ひいたら、休みますけどお」 (-437) 2023/09/19(Tue) 19:47:54 |
【神】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「まあ、上手くいくかは五分五分かな〜。 いや俺凄くない?この突発的な状況に対して 50%でうまくやれるんだぜ?褒めてもいいぞ」 もみ。 《ペネロペの噂。実は家では裸族らしい》 「お、二回連続。ラッキーだな。こりゃ良い事あるぞ。 まあ今本人から正しい情報入ったから 寝る時は裸だ、に変えとくか……ここ押して……えー…… ペネロペの話。寝る時は全裸で寝てる。……よし。」 《ペネロペの話。寝る時は全裸で寝てる。》 「オッケー!」 #アジト (G33) 2023/09/19(Tue) 19:51:12 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡「…………」 その姿に、小さく吐息をひとつ。 …嘆息。いいや、安堵だ。 だけどしかつめらしい表情は変わらない。 すう。少し大きく息を吸い。 「アレッサンドロ・ルカーニア!」 もう一度。 (-438) 2023/09/19(Tue) 19:55:23 |
【神】 コピーキャット ペネロペ (G34) 2023/09/19(Tue) 19:56:20 |
ダニエラは、珍しく――それはそれは、大きな声で。 (a18) 2023/09/19(Tue) 19:56:27 |
【神】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ (G35) 2023/09/19(Tue) 20:00:37 |
【神】 コピーキャット ペネロペ「褒めろと言われたから褒めてやっただけだが? なんで俺が誤報に沿わなきゃいけないんだよ 何もかも手前が始めたんだろ手前が」 不毛な責任の押し付け合いが始まった。 なおこの間も仕事用の端末でのやり取りは続いている。 無駄に器用な。 #アジト (G36) 2023/09/19(Tue) 20:05:54 |
【神】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「はぁ〜〜〜〜こんな無駄話をしてる間にも 世界はどんどん情報を生み出して俺を置いていく……」 ついに無駄話って言った。 「まあいいやその内脱ぐだろボイスこのままにしとくわ。 じゃあ俺そろそろ帰るから。モーテル暫く改装するんで 用があったらそこのチームに頼むな。んじゃな〜」 結局、仕込みとはいえテディベアの腹を揉んで 同僚の全裸ボイスを録音しただけで帰っていった。 #アジト (G37) 2023/09/19(Tue) 20:11:48 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ『じゃあ、明日にでも』 『今日はいくところがあるから、アジトには戻らないと思うし』 本当にこの人も、私に甘い気がするなあ。 頼る先があるのは、本当に安心する。 『わかった、何かあったら頼る』 『ロメオも、何かあったら言って。言ってもらえる分、私も返したいから』 (-439) 2023/09/19(Tue) 20:12:56 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → 徒花 テオドロ「……ふふ、そう、だね。ありがとう、テオ。 わかっていても、誰かが傷付くくらいなら自分がって、つい前のめりになっちゃう時、あるんだよね」 その結果が捕まっただの任務の有無問わず足を引っ張る愚行。 普通ならば見捨てられたって仕方のないレベルの鈍さだ。 自分の価値を理解していない、と言う程ではないはずなのに、"その時"がくると自分をつい勘定から外してしまう。 「私、この出来で堂々としてたら…… 警察内での嫌な女1に輝いちゃわないかしら…… ……うん、でもそう。足引っ張ってばかりだけど、 貢献できてる事も0じゃないし、まだクビににされてない」 「でも、二人がいてくれたから、頑張れてるんだよ。 辛くて悲しくて行き詰っても、いつもテオとニコが手を差し出してくれる。本当に、ありがとうじゃ足りないくらいなんだ」 満面の笑みに変わったのは、貴方がアリーと呼んでくれたから。 TPOを弁えているだけだとはわかっていても、子供の頃の愛称で 呼んでくれるのは、やはり格別の喜びらしい。 「そうだね、一般人も、マフィアも、みんな何処かは優れているけど、どこかで我慢しないといけなさそうだし……」 「警察が特別窮屈に見えるのはきっと見え過ぎちゃうから。 だから正義感が邪魔をしたり焦らせてくるんだろうね」 「テオは、そう言えば何で警察になったの? 似合うけどさ。気質も向いてそうだし……適材適所?」 (-440) 2023/09/19(Tue) 20:16:47 |
【妖】 路地の花 フィオレ「今はテオの近くが一番落ち着くと思ったから。 誰かの邪魔になるのも嫌だったの。上司の前で泣くわけにもいかないしね」 少しおどけたような言い方。大分落ち着いてはいるようだった。 あなたの言葉にも、前向きな感情を込めた頷きと笑みを返す。少なからず信用があることはやはりうれしいものだ。 「お気遣いなく〜。押しかけたのは私の方だもの」 「それにあなたが帰ってくるまでの間も、じっとしてたらダメになりそうだったから。 ぐるっと街を歩いてきたんだけど……」 こんなに色々買っちゃったから、と手提げ2つ分の荷物を軽く持ち上げる。 焼いたチーズのいい香り。 翌日の妨げにならないくらいのミニサイズワインを添えて。 あなたの隣にスペースがあるのなら、ソファに腰を下ろして。 いつもの調子ならここで寄りかかってやっても良かったのだけど。流石に理性が働いたようだった。 「あんまり、家に物置いてないのね」 ($11) 2023/09/19(Tue) 20:23:58 |
【神】 コピーキャット ペネロペ (G38) 2023/09/19(Tue) 20:26:49 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ立場としては新人巡査、知り合いはまだそう多くもなく。 知らぬ声で呼ばれ立ち上がれば視界が揺らぐが、彼等がそれを気遣ってくれるわけではない。 背を押されて歩きながら部屋に辿り着いても、視線は地へと落ちたまま。 だから、名を呼ばれるまでそこに誰が居るのかはわからなかった。 「────」 その瞬間はたりと瞬き、次に緩慢な動きで顔を上げた。 熱に浮かされた瞳がこの牢獄に来てようやく、初めて誰かの姿をまともに映す。 見えるのが違わず知った姿だと理解すれば、そして身体をも支えてもらえたのなら。 すこし、涙腺が緩みそうになった。 「…………せんぱい、だぁ……」 問いに対する返答よりも前、落ちたのは安堵し切った声。 こてん、とその胸元へ額を押し付けようとまでしていた。 それは男にとって珍しい行いだったが、それを珍しいと知る誰かはここにはいない。 「…………ぁの、ごめんなさ、い。 熱、出てて」 「昔から、そうなんです。 すぐ熱出ちゃう、へんな病気で。 でも、そのうち、おさまるから……」 「……イレネオせんぱい、今日しゃべるひと、ですか?」 (-441) 2023/09/19(Tue) 20:31:49 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ/* こんばんは、ラッシュ時改札失敗猫です。お返事ありがとうございます。 オネエ…シアワセニシタイ…シアワセニ……… よかったです!それではまたお話させて頂きますね! 情報の方了解しました! 実は3人とももう死んじゃっていたらどうしようかと怯えていたので、 生きていてくれてて安堵しました。アリガトウ…… ライブ感、楽しそうでとてもいいですね! 上手く回せるかはわからないのですが、その辺りの話も追々PCはしていきたいと思っております……! よろしくお願いします〜! (-442) 2023/09/19(Tue) 20:32:36 |
【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ「んが」 がたん、と音がして、暢気に組んでいた両足がびくんと解ける。 「……」 しばらく、沈黙。 むくりと上体が起き上がり、 「あー……。 ダニエラ。何してんだ」 起き抜けの一言としては、自然だったけれど。 拘留されたカポ・レジームらしからぬ態度と言葉で、 かりかりと頭をかいた。 (-443) 2023/09/19(Tue) 20:36:20 |
【念】 口に金貨を ルチアーノ「……顔洗ってケアをしてくれ。 流石に美人の顔が台無しだ明日に響く」 爪は、と言いかけてまたなにかの琴線に引っかかっても困ると口を噤んだ。 女が泣いているとき口は災いの元、余計なことは言わない方がいい。身を持って学んだ。 「泣かすだけなら良くするんだがなあ……」 対処法と止め方を知らない無法者はため息をつく。 そうしているとその一通の電話がやってしまった。 (!20) 2023/09/19(Tue) 20:39:05 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ時間を逆算する。 私が声をかけても不審がらず変わってくれる人。 それは友人であったり、サボれるなら 安易にサボりに手を伸ばす面倒臭がり屋だったり。 この個性豊かな警察署では、 それらが交差する時間は絶対にある。 そう思って、アリーチェは行動に移った。 幸い、最近は不思議な諜報の力もある。 普段自分で調べるだけでは確実に痕跡を残してしまって いただろうが、あの力を使った今、 まだ行いがバレた様子もない。 「私見てるから、休憩しておいでよ」 なんて緩やかにいつもお菓子を渡していた仲のいい子を見送った。 サボりたくて仕方ない彼に、あたかも丁度 通りかかったかのように演技をしてから、こちらも代わって貰い。 こうして、貴方の牢に監視がほとんどつかない状態が少しの間確保できた。 あの不思議な力のおかげだろうか、気配も通常より研ぎ澄まされ、 少し、おかしいくらいにそれはうまくいって。 「──トーレ、」 「ヴィットーレ、だいじょうぶ?」 焦燥感を滲ませた貴方を気遣う声が聞こえる。 通常の面会とは明らかに違うのは、その声が牢の向こうから聞こえてくる事だ。 とても合法な手段で行ったとは思えない"面会"に他ならない。 (-444) 2023/09/19(Tue) 20:39:05 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ獣のように笑うあなたの顔を、言葉を、 なんだか眩しそうに見やる。 あるいは、腫れた瞼に塞がれつつある視界が狭苦しくて、 そうなったのかもしれないが。 だがそれも、真面目ぶった笑みの中にすう、と消える。 「企んでいるっつうか、 まぁ、ほぼ終わったっつうか」 だけどなあ、と眉を顰める。 もうちょいかな、なんて首をひねり。 「──ああ、そーうだ、アリソン。 アリソン・カンパネッロ。 取締法、あいつのおかげでできたんだろ。 感謝の言葉のひとつくらい、言ってみたらどうだ」 ぱ、と。またわざとらしい笑みを――随分不格好だったが――浮かべて、 目の前のあなたに提案した。 (-445) 2023/09/19(Tue) 20:40:21 |
【念】 口に金貨を ルチアーノその電話から届いた連絡で男は固まり動かなくなる。 そうして次に息を吐くころには怒りの形相になっていた。 『……の奴から定期連絡がなくなりました』 『電波が傍受されてる可能性が』 『あの時と同じ場所から、これは警――』 「Cavolo!! あんのクソッタレ……!」 床に携帯を投げつけそうになったのを抑え息を整えた。 貴方は男慣れをしていないと言っていたのに、ここで声を荒げるのも良くない。 「……悪いなお嬢さん、少々仕事に不手際があったみたいだ。 実は俺は人気者なんだ、お陰で随分ご執心なお客様が居てなあ。 部下が数人連絡がつかなくなった、 警察を嗅ぎ回ってるのがバレたんだろう」 運が悪かった、と。それにしても悪いことは重なるものだ。 「今日中にこの場所を移動できるか? そうだなあ……三日月島まで行けとは言わんが」 と適当なホテルの場所を言いながら貴方とは視線を合わせない。 (!21) 2023/09/19(Tue) 20:47:01 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ「俺もそのつもりだったんだがね、なってみるとこれが… もう若くはないなあ、といつも思うが」 「マフィアは悪党だが、見習うこと自体はいいことさ。 ──マ、反面教師にしておくのが一番だけど」 うむう、と唸るように頭をかく仕草も、 あなたを諭すんだかマフィアを腐すんだかわからない言葉も、 男が行えばとても自然で――きっとそういう顔を身につけるために、 彼の人生があったのだろう。 そしてその横顔は、そうした言葉を素直に言えるあなたを 眩しそうにちらりと見て。 「神に愛があるのなら、 本物の愛を、 人生をかけるにたるものを祝福なさるはずだ。 ──教会できくそれが、愛のことでいいならね」 男の顔がふい、とあがる。 その顔は共同墓地を囲む柵と木々の向こう、 教会の鐘楼を見上げていた。 「いいや、そうだな。 同じ愛なんかなくて、 そいつにとって最も大事なことは、 そいつにしかわからない」 (1/2) (-446) 2023/09/19(Tue) 20:48:59 |
【念】 口に金貨を ルチアーノ「狙われてるのは俺だ。 その上次の執行対象にも上がってるらしくて中々笑えん。 主催の方は他の候補者もいる、後回しの可能性はあるが…… しばらく顔を合わせん方がいいよなあ?」 貴方を一人にさせてしまうことにひどい罪悪感があった。 本当は今日までのように会話は少なくとも顔を確認したくあるのだ。 それでも、仕方ないことだってある。 だからかその言葉はこれまでで一番静かに、 わかりやすく哀愁を帯びて落とされた。男は存外正直者だ。 (!22) 2023/09/19(Tue) 20:49:06 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェあなたの動揺には、気が付いていただろう。 それでもあなたが"アリソン"に祈りをささげる間、 彼はずっと、鐘を見上げていた。 (2/2) (-447) 2023/09/19(Tue) 20:49:50 |
黒眼鏡は、それのことばかり考えている。 (c10) 2023/09/19(Tue) 20:50:46 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「……あいつの親は、サツの撃った流れ弾で死んだ。 その後も引き取られた先で散々な扱いを受けて、 保護者がアレさん達にシメられて漸くこっちに転がり込んだ」 彼の面倒をこの男が見る事になった経緯には、 この男の父も関わっている。 だから父伝いに、或いは自分で、それらを知る事は容易にできる。 彼がマフィアに恩義を感じている事も。 「あいつももう自分で考えて動ける歳だ。 ある程度は…手前の親がどうして死んだのかだって。 調べる事だってできるだろう。」 「知っているとしたら、少なくとも身内は売らねえだろうよ」 少なくとも、自らの意思では。 それが彼が裏切者ではないと判断できるもう一つの理由。 (-449) 2023/09/19(Tue) 20:50:54 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「…ヴィットーレちゃんか」 その名前はまさに今日姿を消した人物のものだった。 そこに何の思惑があったかは、今は推し測る事もできない。 「俺から見ても連中から名前の出た手前らと ロメオ、フィオレは『違う』な。他はグレーだが…… 俺としちゃ遺言よか生きて働いて欲しいもんだがね」 「おう、その意気で気張れよ。 ボスが戻ってくる前に連中解体して機能不全にしてやれ」 無理難題を言う。 とはいえ現状こちらに取れる手段と言えば持久戦かのどちらかだ。 ある程度的が絞れている現状、それも多少は現実的だろう。 (-450) 2023/09/19(Tue) 20:51:47 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ無理やり座らされて、痛いわねぇ…!なんて 立ち去る係員たちにヤジを飛ばす。 ふん、と正面に向き直れば、貴方と目が合う。 「あら、アタシお酒を飲んでも吐いたりしないタイプなの。 こう見えても結構酒豪なのよ♡」 にこり、先ほどの憔悴した顔とは一変、 余裕ありげに笑みを浮かべる。 仮面を被る覚悟を決めた証。 「言ってる意味がよくわからないわ。 アタシは場末のバーを営むただの可憐なオネエなの。 いい加減ここから出してもらえない?」 (-452) 2023/09/19(Tue) 20:57:38 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「…ふふ、はあーい。」 残念がる様子は見せず、かすかに甘い声。 どちらかというと、今が通話で残念な側だ。 そこまで言う顔は、すこし、とても、見たかった。 「…それじゃあ、」 「ミネ」 「 またね 。」次に電話ができる日がいつだかなんてわからない。 だからその声に寂寥が乗るのは多分仕方がない。 そうっとマイク口に口を寄せた。 愛しいあたしの王子様。どうか何もなく、無事でいて。 (-454) 2023/09/19(Tue) 21:01:14 |
【秘】 徒花 テオドロ → 月桂樹の下で ニコロ「じゃあ俺は謝りません」 だって、こちらは謝る理由がないのだから。 一度開き直れば後ろめたさは全部失って。 「とはいえ……こちとら、あんたの背中を見て育ってますから。 やりようによっては学んでしまうかもしれませんね」 そうして軽い釘を刺しておく。 向かう道は一度離れていても、此方はやはり背を見せない。 何故なら兄貴分の背中を見てばかりいるものだから。 (-455) 2023/09/19(Tue) 21:02:04 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ甘えるように凭れかかろうとする貴方を、男が咎めることはない。どころかむしろ引き寄せさえする。貴方を虐げる者から護ろうとするように、自分の身で遮った。 身内に甘い男だ。貴方はこれにとって身内だった。 抱えた身体の熱さに眉間の皺が深くなる。 そうだよ、と答えれば、瞳はまた後ろに向いた。 「体調を崩しています。療養が先では。」 「しかし被疑者だ。甘い顔を見せるな」 「だからって……それにニーノは刑事ですよ。もう少し……」 「自白次第で元巡査になる。勘違いするなよ、嫌疑がかけられている点でこいつも同じだ」 「お前が出来ないと言うならほかに回るまでのこと」 「……」 やり取りのどこまでを貴方の耳が拾っていたかは分からない。 しかし結局、引き下がったのは男の方だった。 片手で貴方を支え、もう片手で椅子を引いて座らせる。 これでいいだろうとばかりに目をやれば、納得したように足音は遠ざかっていくはずだ。 (-456) 2023/09/19(Tue) 21:06:10 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ策略と、力と、少しの幸運と。 様々なものが交差して、檻までの道が開ける。 とはいえ、ここに来るだけがゴールではない。 話して、君が誰にも怪しまれずに帰れること。 それがゴールだ。そう考えると、話せる時間はそこまで長くはないだろう。 「……あら、アリーチェ…………? だめじゃない、こんなとこに来ちゃ………」 檻の中からは、かなり憔悴したような声が響いてくる。 檻の中に姿は見えない。 恐らくは、奥の方にある膨らんだ寝具の中にいるのだろう。 「なにか、無茶をしてここまで来たの? もう……貴方に何かあったらどうするの。」 自分を大切にしないとだめよ、と軽くお叱りをする ヴィットーレは、しかし寝具の中からは出てこない。 薄暗くてわかりにくいものの、牢屋の床や寝具には血の跡が 点々と落ちている。まだ赤みがかった、新鮮な血だ。 「……孤児院の子達には、伝えてくれた?」 そのまま、世間話でもするように会話を続ける。 (-457) 2023/09/19(Tue) 21:07:07 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「……もう危険な目に遭う覚悟はできてるさ。 こうして連絡してしまった時点でな」 間違って後悔の色を混ぜた声にならぬよう最大の配慮をしつつ、その場所へ向かうと返事をすれば短い応答の末通信を切った。 声は震えてなかったか、俺のせいだと言うのも烏滸がましい。 今から会う相手には自分の事情など一切関係ないのだ。 だから引き締めなければいけないというのに、緊張で普段通りはできそうになかった。 「お人好しの馬鹿野郎と思われたほうが気が楽か?」 一体何様のつもりで俺はと電話の向こうにいた主のことを考える。 心は処刑台に向かう気分でその待ち合わせ場所に向かっていった。 勿論誰にも知らせず嗅ぎ付けられないように、行き場所の情報は徹底して隠しておいて。 (-458) 2023/09/19(Tue) 21:10:18 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード「なんか……背後に立たれるのが嫌、みたいな。 オレホラーは全然何でもないんだけど」 「ちゃんと身を守ってないと嫌みたいなのに近いのかね。 恥ずかし〜……」 例えば背中を叩かれれば大げさにびっくりするだろうし、 誰かに背中を見せないように、 アジトの居場所はいつも端っこだ。 誰かが背後に立てばすぐに振り向く。 ロメオのいつもの様子はそんなような感じだ。 貴方がそれに気づいているかは分からないが。 押せば鳴ると分かれば「アハハ」ともう一回押した。 よくない。 寝室へと通されれば「広……」とつぶやきを漏らした。 シンプルな内装も相まってすっきりとして見える。 「すごいな。ベッドもでかいし」 「オレよりいい家じゃん。妬ける〜」 (-459) 2023/09/19(Tue) 21:18:11 |
【教】 コピーキャット ペネロペ「んあ、いやルチアーノだよ。愛称。 猫か酒場ねえ……ま、間違いではないわな」 「俺達が向こうの立場でもそうしただろ。 念には念を入れて損は無いってね どうしても後手に回らざるを得ないのもままならん所だ」 カクテルがテーブルに置かれれば、 遠慮なく一口、グラスを傾けて。 「有能だと思われれば単純に仕事が増えるしな。 そう思われて良い事なんて少ねえよ」 少なくとも、周囲の信頼は得られるのだろうが。 それと同時に厄介事も舞い込む事になるだろう。 それをこの男は厭っている。 (/9) 2023/09/19(Tue) 21:19:22 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡「それも吐いた方がいい。」 随分冷えた声で話すものだ。先程までの盛りが嘘のよう。 貴方の首元を揺すれば頭も揺れるだろうか。ごづ、と鈍く音を立てて床にぶつかるだろうか。 「そう何度も同じ目に会いたくはないだろう。」 如何にもこれは慈悲であるといった言葉は、残念ながら声音のせいでそうは聞こえない。随分とまあ、単に下手だった。 「ほら。」 「そうすれば楽にしてやる。」 ごづ。ごづ……と、手慰むようにそうしていて。 そうして、その言葉を聞けば機嫌良さそうな微笑を浮かべた。 ▽ (-460) 2023/09/19(Tue) 21:21:04 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡「ああ。」 「そうだな、感謝しているよ。」 提案には案外素直に乗る。 片方の手が貴方の額に乗った。そこから眉。顬。耳から頬までを撫でやっていく。 「お陰でノッテのせいで泣く人間が少なくなる。」 「お陰でノッテの横暴を事前に止めることが出来る。」 「悪人は裁かれるべきだからな。」 まるで愛おしい人間にそうするようでいて、向ける言葉はやはり呪詛だった。 そうだろう? と。言いたげにまた、覗き込んで。 (-461) 2023/09/19(Tue) 21:22:03 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「難しいか?」 貴方が過去に受けた眼差しと違って この男の表情は穏やかで、終始暖かさを持っていた。 「要は、こいつ好きだな、って感じだよ。 大事だな、でも良いのか。」 撫でるのを継続しながら そんな言い方をするだろう。 空いた片手でワインを自分のグラスに入れて 一口、口内へ流し込んだ。 「無茶はすんなよ。 黒眼鏡の旦那はどうか知らねえが、俺はそれは嫌だからな。」 自分と女史の為、という貴方に そう零すだろう。 (-462) 2023/09/19(Tue) 21:23:10 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「ん、ッ、んん……っ、ぁ…!」 ひく、と太ももが震える。 その手であなたの下着の中に手を入れて。昂ったそれを撫で上げ、湿った先を指の腹で擦る。 奥を刺激されていくにつれて、その手も時折動きを止めて。 ぎゅうと身体をあなたに押し付ける。空いていた片腕で強くしがみついたから、指の痕が残ってしまったかも。 「は、っ、……アレ……」 口付けと口付けの間には、息継ぎをするのが精一杯。 きっと、あなたを絶頂までは持っていけなかった。それでも、ぐちゅと水音が立つくらいには性器も掌も濡れそぼっていて。 自分を組み敷くあなたを見上げて、熱い息混じりに名前を呼んだ。 呼んで。 また、首に腕を回して。いつでも来て、と蕩けたような顔がそう告げていたのに。 「……今…?」 何で先に確認しなかったの、と。じとりとあなたを見て、額をぶつけた。ごつん。 (-463) 2023/09/19(Tue) 21:24:26 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ「逆にどんなイメージだったんだよ。 オレは別にカッコよかねーぞ」 「不服ではないけど」 少し目を細めて貴方を見やり、 やれやれと言った様子でゆったり首を傾げた。 つつかれれば握られ、それも不思議そうに見た。 体温の高い同士その体温差に驚くことはないにすれ。 「ああ……そゆこと。そら急に撫でて悪かった」 「嫌じゃないならよかったんだけど。つい。 弟居たらこんな感じなのかなーって……」 架空の家族を夢に見て、照らし合わせた結果があれだ。 平素ならこんな事もしない。 こちらもきっと酒が回ってきたのだろう。 嫌じゃあないなら、嬉しかった。またできるかな、なんて。 「いいの? んじゃお先に……」 「……あ、酒強。でもすげーすっきりしてる。 レモンがいいな、これ。お前も飲んでみろよ」 それじゃあとグラスに口を付け、こくりと一つ飲む。 口に含んでから何度か瞬きをして、感心したような表情だ。 気に入ったのだろう。 (-464) 2023/09/19(Tue) 21:28:13 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「そう、まぁ、お前の、いうとおり」 いてえな、と顔をしかめながら、 ハハ、と笑って。 「──、須らく 悪人は裁かれる べき、」 ご づ。「っ、だ」 ぐん、と勢いをつけて、揺らしてぶつけていた頭が 床に叩きつけられる。 それは優し気に慈悲めいて苛んでいたあなたの手によるものではなく、 アレッサンドロが自ら、文字通り叩きわるほどの勢いで 後頭部を床に打ち付けた音で。 「……」 あまりの勢いに一度跳ね、 ごとん と音がして横転する。壊れたマネキンのように首が傾いて、 すぐにじわりと床に血溜まりが広がっていく。 ──それと、同時。 (1/2) (-465) 2023/09/19(Tue) 21:42:31 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「イレネオ巡査長!」 ばん、と扉が開け放たれる。 扉の向こうには、警棒を構えた警官が二名。 「何をしている、やりすぎだ!」 「…この部屋の取り調べの様子は、 記録されてるんだぞ! 」──取り調べの可視化法。 この国でも採用されているそれは、 本来は一切の例外はない。 特にマフィアに関わるものは、全てが記録され保存される。 だが、取締法の影響下ではそれすらも無視される。 そういう時のために、録画録音が行えない専用の部屋が用意されている―― はず、だったのだが。 (2/2) (-466) 2023/09/19(Tue) 21:43:12 |
【人】 コピーキャット ペネロペ「──お待たせしました、ビーフシチューですっ」 #バー:アマラント は今夜もいつも通り。 雨時々曇り、生憎の空模様ではあるけれど。 実はマスターの得意料理はシチューだったり、 なんて耳打ちする店員もいつもと変わりない。 「空いたお皿、お下げしますねっ」 #バー:アマラント (26) 2023/09/19(Tue) 21:44:07 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオ思考が上手く回らないからこそ、引き寄せられても素直に安堵できたのかもしれない。 なんだか安心しきって瞼が重くなってしまいそうなぐらい。 声を確かに耳は拾い上げているはずなのに、すぐにその意味を咀嚼することはできないまま。 「…………」 椅子に座らせてもらえたのなら何の抵抗もしなかった。 遠ざかっていく足音が聞こえなくなるころにまた、ゆっくりと顔を上げる。 見つめる先はレンズ越しに見える金色で。 「……せんぱい」 「庇ってくれて……ぁりがとう、ございます」 先の会話をようやく飲み込めた次に思い浮かんだ感謝を、ようやく形にした。 雨降る夜に牢へ連れてこられた男はその翌朝、己の名と共に貴方の名が並んでいたことはまだ知らないままだ。 (-467) 2023/09/19(Tue) 21:45:44 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 徒花 テオドロ「ふはっ。言うようになったじゃねえか。 だが、まだまだ甘いなぁ。」 釘を刺してくる弟分に まだまだ自分は言っていない事がある。 見せていないものがある。 けれどそれは、此処で言うべきではない事だから。 どうせそう間を置かずに、分かる事だろうけれど。 「俺のやり方は絶対お前には真似出来ねえよ。 つか、真似すんなよな。」 だから、笑って言ってやるのだ。 貴方はこんな男にならなくていい。もっと上を目指せ、と。 (-468) 2023/09/19(Tue) 21:48:33 |
【念】 うたかたの ダニエラ空気の緊迫を感じ、息を呑む。 あなたの伝えた内容のほぼ大半は、きっと存外にすんなりと呑み込めた。 目を伏せる。 嫌な想像ばかり過るのは仕方のないことだ。 そうでなくとも、女はこの日、 …それでも。 「――残念です、ねえ。」 笑顔だ。感じた寂寥は声音に乗らない。 女はあなたと違って嘘つきだ。 いつもそうやって何かを誤魔化して生きている。 「とても優秀さんでしたから、助かっていたんですけどお」 結局泣き腫らしたままの赤い目だけれど関係はない。 今はただ、あなたの心残りにならないように。 少しでもあなたが、自分のことに集中できるように。 (!23) 2023/09/19(Tue) 21:49:43 |
【影】 うたかたの ダニエラ泣きじゃくる子どもが、いつだって心の中にいる。 行かないでって。ひとりにしないでって。 だけどそれを隠して笑ってきた。 今日だって、今だって、同じだ。 子どもの頃からずっと繰り返していることを、今も、ただ繰り返すだけ。 (&8) 2023/09/19(Tue) 21:50:05 |
【念】 うたかたの ダニエラ「……行ってくださあい。」 「ホテルは自分で、何とでもできますからあ。」 「あたしもここを、すぐ離れます。」 「…ふふ、何の備えもしていないわけじゃありませんから、大丈夫ですよお。」 「守られるだけのお姫様じゃ、ありませんしい」 それこそ顔のケアだとかは後回しだ。 デスク上に置いていた大切なものたちだけは確かに回収し、着々とここを離れる支度も済ませていく。 「落ち着いたら、また、連絡をくださいねえ」 「――お兄さん」 へらりと笑う。大丈夫。…きっと、また会える。 (!24) 2023/09/19(Tue) 21:51:02 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡あまり要領がよくないものだから、時間はかかってしまったけれど。 昼頃の時間。あなたの元に面会に来る姿があっただろう。 立場を誤魔化せるよう眼鏡をかけて、髪を緩く後ろにまとめている。 「……アレ?」 あなたの姿が見えたのなら、そっと声を掛けるのだろう。 殆ど情報を仕入れていないから、今どんな姿なのかもわからず不安そうな顔。 (-469) 2023/09/19(Tue) 21:55:51 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡今度は即答せずに、慎重に言葉を探すように少し間が空く。 難しい。言葉にしなくても表情にそうありありと浮かんでいる。隠しもしないというより、性格上隠せやしないのだろう。 無意識に口元に当てながら、まるで教会にお世話になりだし、教えを受けだした当初の頃のように愛について思いを巡らせていた。 「どうでしょう。隣人愛。無償の愛。 教会で言う愛の多くはアガペーでしょうから…… とは言え、子がアモーレを人生に賭けたか否かで 特別扱いが変わるとも思えず……私から言える事は、」 祝福されたいなら、不倫は、駄目ですよ。 それだけは祝福されない罪とご戒律が伝えているから。 それも神ならば全てをおわかりになっているのです。 なんて言いかけた言葉も、あなたが鐘を見上げながら呟いた言葉を心に刻むと、不思議と言葉にし辛くなって、結局頷くのみであった。 「……」 「……鐘に、なにか思い入れでも?」 祈りを捧げ終え立ち上がった貴方の視線を追って、祈るわけでも、花を捧げる訳でもない様子に不思議そうに首を傾げる。 (-470) 2023/09/19(Tue) 21:59:50 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → うたかたの ダニエラ「なーんだ、フラれちゃったよ」 いつでも待ってまーす、なんてこっちもあっさり。 バイトが増えるのは悪く無い事だ。 「かわいいすよ。家帰ったらもう玄関にいるんだもん。 ずっと面倒見てやれればいいんすけどねえ」 こーんなのが……と手でサイズを指し示したり。 今は無理かもしれないけれど、お勧めだけはしておくのだ。 ……情勢がどうなるのか、見通しは立たないが。 「厳し。風邪引いてんなら休ませてよ」 「でも、まあ、うん」 「いつも通りって安心材料ですからね」 「ちゃんと朝、待ってますから」 「……そっちは休むのかよ。寂し〜」 アハハ、と冗談も笑い飛ばして。 紙のカップを傾ければコーヒーも最後の一口だった。 猫がにゃあ、と鳴く。すっかり缶の中は空になって、 並んで座る人間二人を眺めていた。 (-471) 2023/09/19(Tue) 22:00:41 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡「… 仕事 です。」間延びした声はなりを潜め。 どこか沈痛な面持ちはそのままに。 「………… 本当は、様子を見に来ました。 」悪い事をした子どもみたいに不明瞭な声。 それでも聞き取れるくらいには発声した。 心配で、とはつけないところが素直じゃない。 そんな自分には、どこか自覚的だ。 (-473) 2023/09/19(Tue) 22:02:51 |
渡りに船 ロメオ(匿名)は、メモを貼った。 2023/09/19(Tue) 22:05:32 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ『OK』 『気を付けろよ。おまわりさんの巡回も多くなってる』 ポン、と敬礼する犬のスタンプ。 警察の暗喩のつもりだろう。 警察に対する嫌味が存分に含まれている。 『それじゃ頼るよ。あんたもファミリーだからさ』 その『ファミリー』の五文字に含まれる意味は、 果たして貴女が感じている意味と同じだろうか。 少なくともロメオの持つ意味は、 そんなに軽いものではなかった。 (-474) 2023/09/19(Tue) 22:10:52 |
【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ「おう、そうか。 危ない橋だぞ」 見られたらどうすんだよ、なんて言葉は言うまでもないが。 掌に顎を乗せて、溜息のような息を漏らす。 ──牢獄の中でも、カウンターの中とまったく同じ。 実際はあなたが着たこと、そこにいること、 それそのものが嬉しいのに。 「んで。 様子はどうよ。 いつも通りだろ?」 へらりと笑う頬に、あざがぼこぼこと広がっていなければ、まあ。 (-475) 2023/09/19(Tue) 22:12:42 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ金の瞳が貴方を見やる。 浅く、冷めた金だった。乾いてすらいた。 大袈裟に溜息を吐けば、交わりを断ち切って再び紙面に視線を落とした。 「それだと供述が食い違う。」 「俺を若造と見て侮っているのか? それは」 「些か気分が悪い。」 言う声は低く、平坦だ。 「隠し通せるほど甘くはないぞ。」 「一物抱えたままおめおめと釈放するほど節穴じゃない。」 「それ。」 書類の角で指さすのは貴方の指だ。 今は雑に包まれて、止血以下の処置をされた痛々しい指。 「何度もされたくはないだろう。」 「俺は親切で言っているんだよ。」 (-476) 2023/09/19(Tue) 22:15:07 |
【妖】 徒花 テオドロ「置いたって俺の心を動かすものは、 そうそうあるわけじゃないですから……」 「寝心地の良いベッド、 座り心地の良いソファ、 あとは多少の趣味さえあれば、それで」 大窓の外、バルコニーの方を見遣れば、 花壇と秋の花が幾つか覗いている。 それしかこの部屋の色どりに寄与していないのである。 「そっちは落ち着かなくて衝動買い、ですか? 何となく納得しますね、あんたが女々しい真似してると」 ローテーブルへと視線を向ける。 拡げたければ拡げてやればいい。 ($12) 2023/09/19(Tue) 22:17:26 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ「そこまで目利きは悪くない、いつか同じぐらいで売れるだろ。 それかどこぞのマダムか馬鹿野郎に貢ぐさ」 言い訳はしつつもこの後はどこかに行くつもりはないのか注意は聞いたようだ。 質問の内容も予想通りだったのかあまり表情は変わらず、代わりに小さく安堵の息を吐いた。 「あーよかった、お前が普通のやつで」 どこか一つトーンを上げて愉快にそうに言えば腕は離すように退ける。 「だけどなあ簡単に身体は明け渡すなよ、それも立派な資産だ。 好いてるやつにも堅いぐらいが丁度いいんだ。 女相手にも安売りはするなよ、自分の価値ぐらい自分で測れ」 貴方のためになるようで何人にも言ってきた言葉を大げさに言う。 相手の好きにさせる、そんな答えをするやつは本当にいくらでもいたから。 「……何の話だったか。ああ」 「エル、しばらく俺に近寄るな。 ……次の執行候補に上がっている。もってあと数日だ。 お前まで連れて行かれたら病院に迷惑がかかるだろ」 (_8) 2023/09/19(Tue) 22:18:51 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「ヴィットーレ……っ! あの後、逮捕されたと聞いていてもたってもいられなくなったの、ごめんなさい。どうしても心配で……」 人は理性だけでは動けない。 貴方の無事を信じてずっと"賢明"に生きる事。 それを望まれていたのがわかっていても、それでも貴方に一目見たくて、会いたくて仕方なかったから。 「わ、たしは、大丈夫。今、不思議な夢をみれるように なって、それで何とかここま、で……」 でも、そこには姿がない。憔悴した声だけが聞こえる。 冷水でもかけられたかのように顔がさあっと青褪める。 床に、寝具に色濃く残る血の痕跡を見つけたから。 「……ヴィ、ヴィットーレ……声、が、血が……っ そんなに具合が悪いの?暴行されたの? どうしよう、止血、早くしたいのに……っ」 ガシャン、と音を立てる程愚かではなかったけれど、 牢に額を着けて少しでもあなたの傍に寄ろうとする。 だけど薄暗い内部はよく目も見えないし、鮮やかな血の香りは伝わって来て、焦燥感だけが掻き立てられる。 「……そっちは、伝えたよ。 心配しないで大丈夫、だって。みんな、いい子だから……っ」 早く、早く何とかしないと。どうしてこんなことになってしまったの。 普通の会話をしていても滴り落ちる汗が引く様子はない。 何もできない己が身が悔しくて、自分達を分け隔てる檻を意味がないとわかっていても強く、掌が真っ赤になるほどに強く握りしめた。 (-477) 2023/09/19(Tue) 22:19:42 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ「普段はゆるゆるだらだら〜ってしてるけど〜…… やるときはやれて、すごい、みたいな?」 語彙力の無さを披露中。 披露してから「かっこいーよ」も付け足した、思ってるから。 触れた相手の指をつめたいと思わないのは珍しいことで、それもあってかもう少しにぎにぎ……としていた。 それでも"弟"を伝えられると、はたり瞬き。 手を止めて貴方を、瓶底眼鏡の向こうをしばらく見つめて、見つめて……から。 「……ロメオにい」 すこしちっちゃな声で呼んで、へへ、と零した笑いは照れ隠し。 幼い頃に姉や兄として慕ったその人たちと違って、もう十分大きくなってから。 誰かを改めてそんな風に呼ぶのは少し恥ずかしかったけれど、嫌な気分じゃなかった。 勝手に貴方の片手で遊んだまま、お酒の感想を聞けば。 「つよいの……? おいしそうだしのむけど……」 そして片手でグラスを受け取れば、恐る恐ると一口含み、ごくん。 「あっ、おいし!い、けど!喉が、大人……!」 慌てて水を含んでる。先程飲んでいたものよりずっとアルコールを感じた。 (-478) 2023/09/19(Tue) 22:21:50 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「なんか……マフィアっぽいですね…… いや、それだけ気が休まらないのはよくないか」 なんともマフィアっぽくない言葉が漏れた。 男の日常は荒んでこそいるが、まだ子供の縄張り争いの延長だ。 夜は健やかに眠るし毒見を必要としたこともない。 そんな状態から比較すると、貴方は警戒心を立派に備えていていかにもらしい風に見えたのだろう。 何度か押すと「あがが」と壊れた機械のような音を発した。 口元にはしっかり笑みが浮かんでいるので、遊んでいるのだろう。遊ばれているのかもしれないが。 「色々置こうと思ったんですけど、なんだか決まらなくて」 「この部屋借りるのもアレさんたちに助けてもらってますから。 ……一人で寝ると寂しいんですよね、これ」 明らかに一介の子どもが一人で借りられる部屋ではないだろう。 いつかは引っ越して自活できる程度の手狭な部屋に……と思わなくもないが、そうするには買ってもらったものを捨てる必要がある。それは嫌なため、保留しているのだとか。 ベッドに寄ってぼふ、とマットレスを叩く。 そのままごろりと転がっても、まだスペースが余る。 (-479) 2023/09/19(Tue) 22:30:09 |
【念】 口に金貨を ルチアーノ「……いやだねえ、ここで泣かれてもそんな振る舞いされてもちっとも安心できやしない」 「貰った前金は返さんがもう報酬はいらん。 その分ネイルや服に使ってくれ。あと豪華な食事。 散財するほどにはならんかっただろうが、十分あの出費は痛手になっただろ」 ああ金はどこからかとかも気になる事はまだ残ってるな。 だが女は謎が残ってる方が輝くかだとか、また余計なことが頭をよぎった。 やはり中々に自分は疲れているし誰かの為に動くなど性に合っていない。 しかしここが一番踏ん張らなければいけない時間である。 (!25) 2023/09/19(Tue) 22:31:07 |
【念】 口に金貨を ルチアーノ「俺は早い所自分のものを片付けに行くとする」 これ以上自分のせいで誰かを巻き込みたくなどないから。 「勿論? また連絡する、平気な顔してな」 せめて貴方だけでも無事で居て欲しい。 余計な約束をしてでも、甘ったれはそう願わずには居られなかった。 (!26) 2023/09/19(Tue) 22:32:38 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオ/* ごめんなさいちょっと多分誤解をさせちゃったかもしれません! 書類の【聞き取り内容】の項目は『これらの情報を聞きだせ』という指示のつもりで記載しました!(ヴィットーレが自供したというわけではありません!分かりにくくて申し訳ない!) (-480) 2023/09/19(Tue) 22:33:22 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ『なるべく一市民としていられるようにしておく』 『変装の腕ばっかり上がっちゃうかも』 Grazieと書かれた猫のスタンプを送った。 警察の人間と懇意にしていることもあって、嫌味には気が付かなかったかもしれない。 『うん、私たちはファミリーだもの』 『いつだって、助け合いましょうね。頼りにしてるわ、ロメオ』 元々、ノッテファミリーの人間を家族のように思っていた。ずっと長い付き合いのある弟みたいな子や、兄のような人とはまた別に。 だから甘えられたし、上下の関係を気にしたこともなくて。 それがあなたと同じ重さであったかは、分からないけれど。 「……本当に、このままじゃ」 「際限なくなっちゃうわよ、私」 ぽつりと、呟くのだ。 (-481) 2023/09/19(Tue) 22:44:30 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡「────は、」 それは一瞬のことだった。 目を離した隙に、ではない。油断した隙に、でもない。 男は少しだって貴方から目を離さなかったし、僅かだって油断してもいなかった。 だから、それは。 この手から逃げられてしまったのは。 単に貴方が上手だっただけのこと。 「おい」 「おい、ルカーニア」 男は貴方を再び揺さぶろうとするだろう。当然重傷者にするのはご法度だが、男は医学の徒ではないし、何より今は滲みだす焦燥があった。 死んだのか? どうして? これでは法に背くことになる。 しかしその焦りが形になる前に、 大きな音を立てて戸が開いた。 ▽ (-482) 2023/09/19(Tue) 22:46:33 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオくすくす。 はあい、なんて笑って返し。 「おかえりなさい、してくれるんですねえ…」 ひとり暮らしだから、やっぱり少し羨ましい。 示されたサイズ感をエアもふもふしてみたり。触ったこと、ないけど。 「ふふ。まあそおいうことでえす。」 「いつも通りじゃなくっていいのは、日替わりメニューとシェフの気まぐれだけって相場は決まってるんですからあ」 「だからあたしも、ちゃあんと行きますよお」 「……気まぐれを楽しみにい」 風邪の日までお仕事したくありませんしいなんて嘯いて。 お仕事といえば。 「あ。…そう言えば仕事の途中でしたねえ」 「人助けをしてすっかり忘れちゃてましたあ」 「そろそろおいとま、しようかなって思いますう」 ちょうどコーヒーも飲み終えたし。猫もおなかいっぱいみたいだし。 (-483) 2023/09/19(Tue) 22:47:42 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡自分以上に焦った様子の警官たち。 悲鳴のような怒号、或いは怒号のような悲鳴。 対照的に己の下敷きになった男は一言の声も発することなく、 ただ傾いだ身体を支えようとした片腕が、流れ出す血で滑った。 通常機器が設置されるはずの場所に無意識に目をやる。 突入してきた警官たちの表情に目をやる。 最後に自分の現状に目をやって。 ようやく血の気が引いた。 「……違う」 何が? 「……違う!」 何が? 男は平常、シンプルなものを好んだ。 搦手の聞き込みより率直な捜査を好んだ。 ▽ (-484) 2023/09/19(Tue) 22:48:24 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡この状況で最もシンプルな答えは、 『イレネオ・デ・マリアは、アレッサンドロ・ルカーニアに暴行を加えた』 ────それだけ。 (-485) 2023/09/19(Tue) 22:49:02 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ/* キャア! 完全に勘違いしていました、すみません! ではちょっと修正して送りなおさせていただきます……! (-486) 2023/09/19(Tue) 22:50:15 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → マスター エリカゆっくりと巡る季節を聴く。 言葉の響きを知れば、知らぬものであっても瞼の裏に色彩の移り変わりを思うようだった。 温暖なフランスであるならば、同じように葡萄の熟すのを想うのはおかしくない。 繊細な味わいを舌の上に移しながら、秋の黄金が広がる記憶を思い浮かべた。 まだ、家族が引き裂かれずにあった頃。今の職分でなく、家業を継ぐと思っていた頃。 この島のはずれの山深いほうにあった黄金の海こそが自分の居場所だった頃。 あの景色と、家族とが、自分の元に戻ってくることは二度と無い。 「いい心がけだ。殊勝、というわけでもないか。 自らの足るを知ることほど、己を尊重しているといえることもない」 途絶えた道の行き先を願われること、綻びた道を歩む足が外れていないのであったなら、 貴方に願われるだけの価値もあっただろうものを。 「いい夜だ」 邂逅の夜は更けていく。 其処に交わされるものは言葉ばかり。 いずれ街が静かになる頃には、男も店を出ていくのだろう。 身一つ、手につかまえた身柄も無い。 → (-487) 2023/09/19(Tue) 22:51:26 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → マスター エリカ夜は巡る。 朝日の昇る頃には外の情勢は変わり、とぐろを巻いた悪意が、或いは擦れ違いが渦を巻く。 それに影響されてうねりを持った重たい霧に変わっていくのは、何も例外ではなく。 いつか、貴方への問いを持ちかけた曖昧だったそれは、 今は墨を混ぜて淀んでしまったかのようにどろどろと濁った汚泥めいている。 いや、もとよりさして御綺麗なものなどでは、なかったか。 最初から、傷ついて腐り落ちた掃き溜めみたいなものだったのだろう。 淀んでうねる靄は、いつかのように"情報屋"に投げかける。 あるいは、答えのない問答を心中に吐き連ねている呪詛じみたものが、 偶々貴方の元へ届いただけなのかもしれない。 声、ともつかぬ悲痛の叫びは、答えを求めて貴方に問いかける。 自分のもの――勝手にそう思っているだけだ。手の中にあることなんて永劫無い――を、 貶めたものは何であるのか、と。嵐の中の雷鳴じみて、ごうごうと怨讐が叩きつけられる。 /* お疲れ様です。情報屋ロッシへの三回目の問いになります。 黒眼鏡さんに能力行使した人物は誰かについてをお伺いする形になります。 が、プロローグでの説明にあった「役職等の秘匿情報」に該当し、 答えを得るのは難しいことかなと思うので、回答は無しでも問題ありません。 また、樹木子の監視先していはお答えがあるならその人物、 ない場合/既に犠牲者になっている場合は「パス」で予定しております。 諸々遅れており申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。 (-488) 2023/09/19(Tue) 22:52:04 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「………あぁ、難しいよ」 好きや嫌い、愛や恋。 そういうものを理解するには、足りないものが多かった。 大事なものもまた、男には存在せず。 それは誰かのせいではなく、 得ようとしなかった男自身のせいだけど。 「好きや大事ってのは多分、得て初めて理解するんだ。 ……与えられてってのもそうかな」 虚しい音を並べるだけなら、 "リヴィオ・アリオスト"には出来たと言うのに。 君の前では本物でいるために、本音を語り瞳を伏せる。 先程顔を覆った──黒手袋を嵌めた右手の甲を、 君がキスした左手でそっと撫でて、ほんの少し目を閉じた。 「………はは、俺が無茶をするタイプに見えるかい? 大丈夫だよ、程々にしておくからね」 再び顔を上げる頃には冗談混じりの声色で、 けれど確かに"リヴィオ"のままではあるのだった。 (-489) 2023/09/19(Tue) 22:52:48 |
【独】 幕の中で イレネオ/* そ〜〜〜〜言えば喋らんかったって出てたわ 本当にすみません、鳥頭 だから俺が頑張るんでしょうがよ!!!!!!!! (-490) 2023/09/19(Tue) 22:58:43 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ金の瞳が貴方を見やる。 浅く、冷めた金だった。乾いてすらいた。 大袈裟に溜息を吐けば、交わりを断ち切って再び紙面に視線を落とした。 「それだと嫌疑内容と食い違うだろう。」 「俺を若造と見て侮っているのか? それは」 「些か気分が悪い。」 言う声は低く、平坦だ。 貴方にかかっているのは嫌疑であって、それは単に疑いを指す。 つまり未だ事実と認められてはいないということだ。であるのに、男はまるでそれこそが真実であるかのように語った。 貴方は悪人。正義はこちら。 話す前から、そう決めつけている態度だ。 「隠し通せるほど甘くはないぞ。」 「一物抱えたままおめおめと釈放するほど節穴じゃない。」 「それ。」 書類の角で指さすのは貴方の指だ。 今は雑に包まれて、止血以下の処置をされた痛々しい指。 「何度もされたくはないだろう。」 「俺は親切で言っているんだよ。」 (-491) 2023/09/19(Tue) 23:00:26 |
【教】 pasticciona アリーチェ「そう、なの。困ったら彼を当たってみるといいって聞いていたんだけど……」 部隊から名前の挙がっている一人だ。検挙されるのもそう時間はかからないと思うと、どこか陰鬱な気分になって俯いてしまう。 「そうなんだけど、ボロを出さないで良くできるなって感心するわ。私ならコードネーム、呼び間違えちゃいそう。 優秀な子が揃ってるって事なのよね。強敵だなぁ……」 こちらも合わせてグラスを一口、飲んで。 「有能扱いも無能扱いも何かしらのデメリットがあるのね。 中庸にみられるのが一番平穏な生活は送れそう」 (/10) 2023/09/19(Tue) 23:02:07 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡「…わかってます。」 「でも、A.C.Aに選抜されましたから…少しは誤魔化しが効く立場なんですよ。」 ヒラの巡査に比べたらの話。 さて、そうでなくても果たしてここに足を運んでいただろうか。 …意味のない自問だ。目を伏せて一蹴した。 「せっかくの色男が台無しですね。」 問いには苦い声。 乱視で少しぼやけているから、直視こそせずに済んでいる。 …本当はこんなところで会いたくもなかったし、こんな姿を見たくもなかった。 眼鏡はその、折衷案だ。 (-492) 2023/09/19(Tue) 23:05:55 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ「ああ……やればできる的な……」 「……そうかね」 カッコいいと思われること自体は悪い気はしない。 ありがとさん、と小さく返したのは少しそわついたから。 段々握られるのにも慣れて、 自分の手を握る手をぼんやり眺めたころに、 「に」 「……………………おう」 まさかそんな風に呼ばれるだなんて思わなかったから、 珍しく動揺して、短い返事をした。 少しそっけなくなってしまったが、照れているだけ。 「……さっきよりも強いよ。結構、」 「あ、ほら。結構来るよな」 これでも飲みやすい方なんだろうなあ、と思いながら グラスの中身を少しずつ味わう。 一気に飲んだら倒れちゃうからね。 (-493) 2023/09/19(Tue) 23:05:56 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノとろとろとした声で礼を告げられれば、男は静かに頷いた。 「ああ。」 「まさか、お前まで捕まっているとは思わなかったよ。」 ガラス一枚を隔てた金は、じっと貴方を見つめている。 観察するようなその視線は、しかし心配からくるものだった。 「……平気か?」 「休め、と言ってやりたいが。ここじゃそれも難しいだろう。」 「手早く済ませて戻ろう。あっちの方が、横になれるだけまだましだ。」 薄い紙の表面を四角い爪が引っ掻いている。 表情はなんだか複雑そうだった。 (-494) 2023/09/19(Tue) 23:06:20 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 暗雲の陰に ニーノ「ああ――そのことか。確かにそうだね、ここで話すことでもない。 もう勤怠を切っているなら、パン屋にでも寄って公園ででも話そうか。 屋外とはいえ、そっちのほうが話しやすいだろう?」 問いかけの内容を聞いたならば、それとなく話題の中心を曖昧にしながら提案する。 自分よりも立場の低い貴方を守るためだ――今となってはその配慮も無意味だったわけだが――。 ただ少なくともその態度だけで、貴方には"言い辛い側"であるとは伝わったかも知れない。 答えだけを得たいのなら、それだけでも十分な回答にはなるか。 不安がってあるように思える貴方の、低い位置にある顔に。 子供にそうするみたいに首を傾けて少しだけ高度を合わせて問う。 連れ立っていってきちんと話をするかどうか、それとは別に。 「……大丈夫かい、フレッド?」 (-495) 2023/09/19(Tue) 23:09:50 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「…誰かに貰った事、あるのか?」 貴方が撫でている右手の甲に目線が移った。 何かがあるのだろうことは違いないけれど それが何なのだろう、と首を傾げた。 「それは違いなくそうだけどな。 与える事は簡単だよ。教える事もな。 だけど、お前がそれを望むかってのも大事なんだよ。」 撫でていた手を貴方の左手へと伸ばす。 触れられるなら、触れようとして。 「自滅願望があるっつってたし、難しいかもしれねえけど。 今、得たいと思ったりはするか?」 (-496) 2023/09/19(Tue) 23:12:49 |
【念】 うたかたの ダニエラネイルや靴や、豪華な食事。 女はただそれについては、曖昧な笑みを返すだけに済んだ。 そんな用途にこのお金を使ったことは1度もない。 使わなかった分は使わなかっただけ貯め込まれ、此度ようやく日の目を見たというわけだ。 つまり何ら痛手でもなかったという話だが、やっぱりそのことも結局あなたは知る由もない。 「はあい。じゃあ」 「…ご連絡、楽しみにしてますねえ」 このホテルを離れる準備を進めながら。 笑って女は、あなたを見送ったことだろう。 そうしてきちんとこのホテルも離れ。 次のアジトは、またあなたの知らない別のホテルなのだった。 (!27) 2023/09/19(Tue) 23:13:54 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「もう、本当に仕方のない子なんだから……」 ふふ、と笑う声もやはり力なく。 よほど体力を消耗しているのだろう。 それだけのことをされた、証。 貴方にだけは、この姿は見せられない。 腫れた顔、剥がれた爪、赤いままの衣服。 どれか一つでも見たら、貴方は気絶してしまいかねない。 ズキズキと痛む体を抑え込んで、出来るだけ平気なふりをする。 「大丈夫、大丈夫よアリーチェ。落ち着いて…… ちょっとした怪我よ。大したことないわ。 それにこれはね、アタシが皆を守れた証なの。」 拷問は、情報を吐かねば吐かぬほど苛烈になる。 怪我が酷ければ酷いほど、何も言わずにできた証拠。 ヴィットーレは守っている。大切な家族を、今もなお。 「……アタシは死なないわ。約束したでしょ? だから、心配しないで。アリーチェ。 貴方の不安そうな顔を見たら、アタシ、泣いちゃうわよ。」 貴方だって、大切な家族の一人。 近づいて撫でてあげられない分を、せめて声色に乗せて。 貴方を元気づけようとするその所作は、昔から変わらない "皆のお兄ちゃん"の姿だった。 (-497) 2023/09/19(Tue) 23:14:19 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード「臆病なだけだよ」 「ま、オレが髪切んのは……掴まれた時に逃げるためか、 ここから足洗うときだな」 別に足を洗う予定もないから、あり得るとすれば前者か。 警戒心は立派に備えてはいるが、 どちらかと言えばマフィアだからというより 生来の性分から来る臆病さなのかもしれない。 歯磨き中にじゃれ合うのがなんだか面白くなってしまった。 とはいえあんまり押しすぎも良くないので、 少し撫でていい加減にやめることにする。 「寝室に何置くかって難しいよなー……。 サイドテーブルとかランプとかか?」 「ああ、なるほどな。まあ確かにこりゃ一人で寝るたあ…」 広いよなあ、とまた改めて呟いて。 「…………」 「おお……」 ベッドの縦幅と自分の縦幅を比べた。 セーフだった。 (-498) 2023/09/19(Tue) 23:16:43 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオにこにこと、細まった翡翠の瞳が貴方を見る。 まるでバーに来たお客を接客するのと同じように。 貴方に愛想のいい笑顔を向け続ける。 「じゃあ、誤認逮捕なんでしょうね。」 「この捜査に誤認がないっていうのなら」 「貴方だって同じ穴の狢ってことじゃない?」 そうでしょう、と挑発的な笑みを浮かべて。 ヴィットーレの主張はあくまで"無実"だ。 自分はマフィアでもなく、ましてや人身売買などするはずもなく。 してないのだから仕入れ先なんてものもない。 全ての嫌疑に否を通し続けている。なにをされても。 「探られて痛い腹なんてないわ。」 「貴方たち正義を自称する人たちが納得できないというなら。」 布で巻かれた血だらけの両手を、前に差し出す。 「どうぞ───お好きなだけ。」 ───ヴィットーレには、覚悟がある。 必ず隠し通してみせるという覚悟が。 (-500) 2023/09/19(Tue) 23:26:28 |
【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ「ならいいが。 この後のことを考えるとなあ」 困ったように頬をかく。そうするといてえ、と当然の悲鳴をあげて、びくんと顔をそらす。 牢の中のアレッサンドロはなんだか気が抜けたようで── いや、気のせいではなく、彼は何かに安堵し、満足していた。 場所と境遇とのギャップが、その違和感を不気味に縁取るかのようだ。 そんなことにも構わず、男はあなたの軽口に肩をすくめる。 「子供のころはずっとこんな感じだった。 成長すると色男になったわけだが」 だらしなくかいたあぐらの上で、気怠そうに足を組み直す。 「そういうお前も、なんだかしんどそうだな。 仕事が辛いか?」 からから。笑い声は、牢獄のなかにばかりこだました。 (-501) 2023/09/19(Tue) 23:31:07 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡「……そうか」 長く、長く沈黙があった。少なくともそこには納得があった。 思考がぐるぐると落ちた先には少なくとも着地点がはっきりとあって、 遣り切れない思いを消化するだけの道筋を得た、そういう響きだった。 「お前がそう云うんだったら、そうなんだろう。 そういうことにしておくさ」 憎まれ口めいた言葉を残して、冷たい廊下から立ち上がる。 長らくいられるわけではないし、こんな情勢で出来ることも多くはない。 いずれは案内をした職員も戻ってきかねない、それだけの時間が過ぎていた。 「アレッサンドロ」 最後に一言だけ、貴方の名前を口にする。呼び寄せるように。 けれども貴方に応える義理のあることではない。貴方に責のあることではない。 放り投げられたボールをどうしてやるかなんて誰が決めるものでもない。 振り向かない権利は貴方にあって、引く指に引かれてやるかどうかなんて、強制力もない。 そのくせ、こちらを向かない瞳に向ける諦めは、縋るような輪郭をしていた。 (-502) 2023/09/19(Tue) 23:31:12 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ「そっ」 「揃いというわけじゃなくて……似たようなのしか持ってないんだよ」 どう聞いても苦し紛れの言い訳だ。 本当に似たようなのしか持っていないのだが、揃いと取られて当然ではあるのだから。 ただ、それを柔らかい笑みを浮かべて言われるものだから動揺してしまうのは仕方ない。 だって、ベッドはもう、すぐ側にあるんだから。 何をそんなに考え込むことがあるんだろうと、心を落ち着けながらも訝しんで。 揺れる視線をきょろきょろ追いかけながら明け渡されるように、ベッドの上に足をかけた。 「は、見る?」 「あ、いや……うん、そう、だよね」 通常、人を寝かそうとするだけなら一緒に寝る必要は必ずしも必要ない。 けれど以前の事を考えたなら、一緒に寝てもらったほうが良い。 酔いもあったが、隣に人がいる温かさと隣の寝顔のあどけなさが安心感を誘って、寝ることができたのだと、そう思うし、隣で見られているというのは、逆に緊張してしまうだろう。 だから――――― ▼ (-503) 2023/09/19(Tue) 23:32:02 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ「キミも一緒に……、横に、 寝てくれない、かな 」心の中の言い訳を打ち消すかのように、ベッドの上から、そろりと手を伸ばして、ぎゅ、とその袖を掴んだ。 もう寝転ぶだけの状態だったから、あなたの視線は10cmよりももっと高くて自然と見上げていて、なんだか強請ってるみたいだな、なんて心の中で呟く。 揺らめく花浅葱が、こう言うので限界だと語っているように見えるかもしれない。 子供ではないのだから。 あんな話をしたのだから。 それがどういう事になるかなんて、ちゃんとわかっている。 逃げるチャンスだって、ちゃんとあった。 これが最後の”待て”なのなら、僕は”いいよ”と手を広げてやるだけだ。 (-504) 2023/09/19(Tue) 23:35:24 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ『そりゃいい。人を騙せる女はいい女だよ』 猫のスタンプが送られてくると少し微笑んだ。 かわい、と呟いて。 『おう』『任せな』 そう返せば、ロメオの返信は途切れるだろう。 「…………」 心配をしている。 様々を、考えている。 ロメオはこれよりもっと人が減る事を知っていた。 警察も、マフィアも。 目星がつけられている人がいるという事も。 自分が、あなたが、親しい誰かがいなくなった時。 その時のことを、考えている。 (-505) 2023/09/19(Tue) 23:39:51 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ優しい声が聞こえる。いつも慰めてくれる時の、 頭を撫でてくれようとする時の貴方の声。 落ち着かせようとしてくれてるんだ。わかってるはずなのに、 「約束、した……ヴィットーレの、嘘だと思いたくない… 私達のこと、懸命に思ってくれてるのもわかるよ、でも… だけど、だけど……こんな場所に、何日もいたら……」 早く、早く何とかしないと。 どうしてこんなことになってしまったの。 子供達を救う為にマフィアになったヴィットーレ。 罪が一切ないとはいえないけれど、少なくともこんな目に遭うような人ではないはずだ。それが悔しくて、自分達を分け隔てる檻を意味がないとわかっていても強く、強く握りしめた。 暫くそうし続けていたが不意に何かを閃いたように目を開き。 「……そう、そうだ…… 逃走ルート、計算すれば、…… そうよ。早く逃げられるなら逃げられるに越した事は」 「あのね、ヴィットーレ、今考えるから。 時間はかかるかもしれないけど、うまくやれると思うの…!」 そうだ、名案とばかりに呟かれた言葉だが、 完全な自惚れだ。女にそこまで全てを搔い潜り、 貴方を密かに脱獄させる力は、一切ない。 幸か不幸か、ここまで無事に来れてしまったから。 不思議な力があるから、とんとん拍子に上手くいっている今、次もいけるかもしれないと、下手な高揚感に煽られ愚かな女は甘すぎる算段を立てようとしている。 (-506) 2023/09/19(Tue) 23:42:12 |
【教】 コピーキャット ペネロペ「あいつ、顔が広いからな。人気者の宿命ってやつかね」 盗み見た話では耳聡い者から順番に、と。 名前と長所が知れ渡っているという事は弱点にもなり得る。 凡庸である事のメリットもまた、そこにあるのだろう。 「あんたにとって敵でいいのか?穏健派だしまあいいのか。 ま、強引且つ唐突に施行された法案とはいえ 流石に優秀な奴が集められてるだろうしな」 「まあ実働部隊ともなれば色々恨みも買うだろう。 そのうち尻尾は出てくるだろうさ」 (/11) 2023/09/19(Tue) 23:42:43 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ男は貴方の店を訪ねたことがない。 あったならその笑顔はまた別の感傷を齎したのかもしれないが、今は単に胡散臭さを感じさせるだけだ。貴方への偏見が疑惑を助長する。 同じ穴の狢。 飛び出した言葉に、これはあからさまに顔を顰めた。 不快そうな面差しで言葉を吐きかける。 「愚弄するなよ。」 「マフィアなどと同類なわけがないだろう。この俺が?」 殊更に見下すような言動は、誇りを傷つけられた者の常だ。 それでも本人はいら立ちを隠しているつもりか、未だ声を荒げることはない。 代わりと言うように、再び、大きな溜息。 差し出された両手を、まるで汚らわしい物でも見るような目で見た。 「一緒に」 「するなと言っているんだ。俺は、お前たちとは違う。」 「無節操に暴力を好む、ノッテのような生き物とは。」 がたん。腹立たし気に椅子が揺れた。 同時に男の腕がだん、と机を叩く。 振動のせいで、爪の剥がれた断面と布地が擦れたはずだ。 その微弱な刺激さえ新鮮な傷口は拾うだろう。貴方は何か、反応しただろうか。 (-507) 2023/09/19(Tue) 23:45:38 |
【魂】 花浅葱 エルヴィーノ「どういう意味だよ」 言い方が、なんだか気に入らなくて拗ねたような顔になる。 急に変な例え話をしておいて、そんな、安心したような息をつくなんて、意味がわからない。 「普通じゃなかったら、なんなんだい?」 「言ってる意味はわからないけど……僕が誰に身体を許そうが僕の勝手だ。 許してもいいと思ったら許すし、自分の価値なんてどうでもいいよ」 大事な人に幸を与えられるなら、それを成すその時に、自分は別にそこに居れなくたって構わない。 他の誰が傷つこうとも、自分が傷つこうとも、それを成す方が良いと、本気で思っているのだから。 「でも、そうだな……」 「もし、そういう機会があったとしても……キミと恋人になるのは、嫌だな」 だって。 3ヶ月で飽きられてしまうのは、嫌だろう? 例え身体をキミに許したとしても、幼馴染が良いんだ。ずっと、ずっと、壊れることはないから。 執行候補の話には、一瞬目を見張ったが、そうか、と小さく息を漏らした。自分でも怖いほど落ち着いているけれど、自分には今はやるべきことがあると思っているから、取り乱している場合ではないのだ。 「近寄るなっていうけど……僕は僕のやれることをやる。 キミが捕まるなんて、僕は許さない」 「アリソン・カンパネッロに……僕は、会いに行くよ」 (_9) 2023/09/19(Tue) 23:50:58 |
【教】 pasticciona アリーチェ「言葉の綾で、つい…… 実際にどう集められたかはわからないから、 味方か敵かはわからないけれど…… でも打倒したい法案なのは事実だから……敵?」 「命じられていたりするなら恨みは私はないんだけどね… いずれにせよ、もう少し待つしかないのが辛いわ……」 (/12) 2023/09/19(Tue) 23:53:29 |
【妖】 路地の花 フィオレ「あとは置くなら私くらい?」 当然、冗談。話しながら、ローテーブルにチーズとろけるパニーニやサラダ。ローストポークにチーズや生ハムの切り落とし。デザートにはカットフルーツのパックを並べている。 それぞれ、食べきれるよう量は抑えられているようで。ワインも多くて1人2杯くらいといったところ。 ワイングラス、ある?なんて聞きながら。 「まあ、私の部屋も同じくらいね。殆ど使ってないし…… あとは貰ったものが置かれてるくらいで」 視線を追って、秋の花が目に入ると。ふふ、と小さく笑う。 家でも育ててるんだなあ。 「……兄弟同然で育ったひとがね、捕まったんですって」 「弟の方はあなたも知ってる顔かもしれないわ、警察の子だから」 だから、どうしてもね。と、一つだけ小さな紙袋をソファにのこして。 眉を下げて笑う。 ($13) 2023/09/19(Tue) 23:53:58 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → うたかたの ダニエラ「そうなんだよ。ちゃんとオレの足音、分かんだなって」 誰かが自分の帰りを迎えてくれるなんてこと、 今まではなかったから嬉しいのだ。 先行きに不安はあるものの、今の所、いいなと思っている。 「ハ。違いないすね」 「気まぐれで店閉めないように店長にも言っときますよ」 店長は平気だと言っていたから大丈夫だとは思うけれど、 この騒動の余波で店を休まれるのもなんだか嫌なので。 バイトの身ながらでも守れるものはあると思いたい。 「……ああ。そういえばあんたはそうでしたね」 「世話んなりました。多分もう大丈夫」 「な」 猫もナア、と鳴いた。くつくつとロメオは笑う。 「オレも解放されたし帰るとしますわ。……」 「じゃ」 「また店で」 猫が付いてくる様子はない事にそっと安堵しつつ、 貴女に背を向ければ後ろ手に軽く手を振った。 呼び止めなければ、きっとそのまま公園を後にするだろう。 (-508) 2023/09/19(Tue) 23:56:46 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ『もっといい女になってみせるわ』 『道端に咲く花は、強かに生きるものだからね』 手を振る猫のスタンプを送って。 ここでこちらも返事を止めた。 「……いなくならないでね」 「みんな、私を置いていくなんて……本当に、嫌だから」 祈りを捧げる。女には、そのくらいしか出来なかった。 自分を支えてくれる人達に、理不尽が襲い掛かりませんように。 (-509) 2023/09/19(Tue) 23:57:45 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ「若いな。相手が何者かも知れないってのに」 溢した声には多少の笑いが含まれていた。それを無礼と取ることも出来るだろう。 声音からいくらか相手が年若いことを見て取ったのが一つ、 こんな施策を振るう側であるのは違えない警官を相手にして尚案ずるほどの、 優しさ、あるいは俠気だろうか、それを懐いている姿勢に対してが一つ。 少なくとも警官のほうは、警戒ばかりを電話口に向けているわけではないようだった。 数刻。 入念に監視の目を欺いて追手を撒いて、待ち合わせ場所へと辿り着く。 貴方の前に現れた男は、長いコートを着込んではいるものの丸腰であるようだった。 拳銃の一つも提げてしまえば、あるいは防弾ベストなんて着込んでしまえば、 きちんとした仕立てのスーツは見かけの型が崩れてしまう。 一般人にはわからない違いだろうが、部下を率いるソルジャーの立場、 有望だろう貴方であればそうした違いは見た目でわかる範疇のことかもしれない。 片手にはアタッシュケースを持ち、小暗い廃屋の中に座る。 かつては待合席なりだったのだろう破れたソファの上に、男の姿はあった。 「……どうも。 少なくともここに押し込みが来ることは無い筈だ、安心しな。 確か話じゃ、俺が狙われてるってことだったが。どうしてお前がそれを知らせる。 俺が多少お前たちについて、口利きしてやってるからか? 今じゃあいつが捕まっているんだから、その利点もお前たちにあるかどうかわからんがね」 まずは、貴方の言葉に耳を傾けるべきだろう。 とはいえどこまで話すべきかなんてのは、貴方の立場を思えば難しいことだろう。 それとなく、己の側で思い当たりのあるところをぽつぽつと挙げる。 (-510) 2023/09/20(Wed) 0:04:49 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡――かつん。 廊下に一つの足音が響く。 牢の中にあなたはどんな格好でいるだろうか。 立っているなら堂々と見据えて、座っているなら冷めた目で見下ろして、あなたを見る一人の男が牢の前に立った。 いつもは客としてあなたの前に立っていたけれど、今日は違う。 警察として、多少の無理を通してここに訪れた。 そうでなければ、ここに堂々と来ることは出来まい。 「アレッサンドロ・”黒眼鏡の”・ルカーニア……いや」 つらつら語るはあなたの名前。 でもね、知っているんだ。お前の、正体。 「アリソン・カンパネッロ」 「……取り調べを……させてもらうよ」 ―――聞きたいことが、あるんだ。 (-511) 2023/09/20(Wed) 0:08:46 |
路地の花 フィオレは、メモを貼った。 (a19) 2023/09/20(Wed) 0:16:29 |
【教】 コピーキャット ペネロペ「法案に賛同したか、単に仕事としてやっているか、 何らかの取引、弱みを握られたか……思惑はそれぞれだろうな」 「間違いないのは例の法案が街を荒らしてるって事だ。 マフィア、警察、一般市民を問わずな」 誰彼構わず向けられる矛先は街の日常を壊していく。 それは誰にとっても本意ではなかったはずだ。 少なくとも、件の法案に賛同した者以外にとっては。 「この夢も予知夢までは見せちゃくれないらしいな。 ま……急いても事は動かない。次を待とうじゃねえの」 夢の景色は移り変わっては薄れ、消えていく。 そして、そのうちにまた、目が覚める。 (/13) 2023/09/20(Wed) 0:24:00 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ否定の言葉にまた笑みを深めもしたんだろう。 それくらいわかる。自分の家にある寝間着だって、全部同じような色形をしているんだから。 少し考えれば────考えずともわかるようなことを、真面目に否定する貴方が可笑しかった。 そして、続いた貴方の言葉。 段々小さく、尻すぼみになったそれ。 けれどその音は、きちんと空気を震わせて男に届いた。 それを男は、ひとまず無言で咀嚼したのだろう。 それが。 ▽ (-512) 2023/09/20(Wed) 0:35:29 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそれが、男が穏やかな顔をしていた、最後のこと。 貴方は男の袖を引いた。 それよりも強い力で、男は貴方の背を引き寄せた。 鼻先が突き合わされるほどの距離。 吐息を感じるほどの距離。互いの瞳しか映らないくらいの距離。 色を増した金色が、瞳孔の開いたその瞳が、全てを飲み込もうとするようだった。 「いいんですか?」「先輩。」 「 解っていますか ?」問う。 のは、きっと形だけ。 本当に止める気があるなら。 本当に止められる気があるなら。 こんな、確認はしないのだ。 これは責任を分かつ言葉。 貴方を共犯者にする確認。 狼は、既に牙を顕わにした。 (-513) 2023/09/20(Wed) 0:36:44 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡開きかけた口がその悲鳴で閉じる。 そのまま眉間に薄い皺を寄せた。 何でこっちまで痛くならなきゃいけないんだろう。 なんだか満足そうなのが、また、腹が立つ。 「…… 辛い、ですよ。 」だからちょっとくらい仕返ししてやってもいいかなと思った。 「…聞いてくださいよ。」 「いきなり上司さんがいなくなっちゃって」 「困ったことがあったら言えだとか」 「仕事に穴は空けないだとかいってたくせに」 「どおしたらいいかわかんないじゃないですか」 「あたし、これから誰に何を報告したらいいんですか」 少しずつ声が震えていく。 本当に。仕返しですら痛くさせるんだから理不尽だこんなの。 まだ言ってやりたいことはいくらでもあるけど熱くなった目頭に中断させられる。 泣いてなんかやりたくない。路頭に迷ってただ泣くなんて嫌だった。 (-514) 2023/09/20(Wed) 0:50:43 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオ「……いいなあ」 しみじみとつい漏れた。 本気で検討したいなと思う反面、 もしかしたらこんな状態じゃなくても元から自分は飼えなかったかもななんて薄く思う。 「ふふ、よろしくお願いしまあす。」 幾ら目かのお願い。厚かましい常連客だ。 空になった紙コップを丁寧に半分に折りたたむ。 「お返事できるんですねえ。」 「かしこおい。」 あなたと一緒にくすくす笑い。 「はあい。」 「またお店でえ。」 立ち去る背中に手を振った。 ゴミやら何やら回収した後、そうして女も仕事に戻った。 (-515) 2023/09/20(Wed) 1:06:26 |
【人】 徒花 テオドロ>>8 ヴィンセンツィオ 0日目 「……それをやるのは俺でなくていい、と思ってしまいます。 親しみのある警官や、人を頼りにする生き方は、 なにも全ての者が行う必要なんて無いのだと…… いや、分かっているんです。ある程度は荷を預けられる相手を持つこと、それを拒まない者がいることだって理解してないわけでない」 それすら無駄と切り捨てられるほど、己は冷酷でも愚昧でもない。結論は出ていて、対して論ずることも今の自分の中では終わっている。 「俺には向いていない」 「でも、だから……出来ないわけではなく、 ただ時間がかかるというだけなのでしょうね」 故に必要以上に踏み込まれないことも相まって、 反発ではなく、なだらかな形の譲歩に落ち着いていた。 「……こちらが付き合うのは構いませんが……ああ」 「いえ、何でもありません。 お気になさらず、結局は行き先が同じなんですから」 甘えることも大事。合わせた歩調と共にその一歩目を行く。 #街中 (27) 2023/09/20(Wed) 1:11:25 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「ぅ、わっ」 強く背中を抱かれて、膝立ちになる。 何も支えがなければベッドから落ちていたかも知れないけれど、あなたの腕と身体が男を包むから、しっかりと抱きとめられてしまった。 くっついた身体から、互いの熱が伝わる。お風呂上がりだから二人共きっとまだ温かいだろう。 くどいほど何度も繰り返される確認は、それだけで羞恥を掻き立てられて心臓に悪い。 無言でこくりと頷いたから、額がこつんとぶつかりそうになった。 解ってるよ。 ―――それが、肯定。 ……もう、これは決して従順な犬なんかではない。 獰猛で、震える獲物を狙う狼だ。 眼前に広がるのは、怖いほど貫いてくる金の瞳。 近づきすぎた自分の目には、ギラギラとしたそれしか映らなくて。 その中に映る自分の顔が見たくなくて。 きゅ、と花浅葱の花弁を閉じた。 それはもう、あなたにとってはただの合図にしかならないはずだ。 (-516) 2023/09/20(Wed) 1:17:48 |
【独】 マスター エリカ/* 雑談で玉窓話題になってたからサラッと見たけどおもろが過ぎる。ミネちゃんこれでマジで仕込みしているんだからすげぇよな。親機〜〜〜!!!! (-517) 2023/09/20(Wed) 1:30:40 |
【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ落ち着いた頃。あなたに面会に来た女が1人。 赤縁の細フレームメガネに、髪を緩く後ろで結んで。 立場を悟られないような姿で。 あなたの現状を知らないから、ただ不安そうな顔であなたの姿を見ている。 「ヴィー…?」 (-518) 2023/09/20(Wed) 1:31:59 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → うたかたの ダニエラはぁ〜〜〜〜っ、ため息が通話口から聞こえる。 そこに含まれる色が幾つ、電波という変換機に乗せられたか。 ……いいや、そんな事考える必要もない。 だって、いつだって傍に居るんだから。今も、きっと。 互いに十全に伝わっている……はず、だ。 「ああ、……エリー。」 「また!」 別に、寂しくない。嘘、少しだけ寂しい。 別に、辛くない。嘘、そこそこ辛い。 だから、俺は幸せだ。愛してる。 多くをたったの二文字に乗せて。 唇は、また触れ合える時まで取っておく。 愛しい俺のお姫様。何があっても傍にいるから、安心していて。 (-519) 2023/09/20(Wed) 1:41:24 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ数値にしてきっかり10cm。小さいように思えて、その差は大きい。 目線が違う。服のサイズが違う。手の大きさが違う。一歩の幅が違う。体格が同じでも体重が違う。 おまけに貴方は華奢だから、余計にその差は顕わになった。 引き寄せた手は抱き竦める手に変わり、捕らえる腕になる。 ひっくり返す術もない体重をかけて男は貴方を縫い留める。 そうしてやはり、犬がするように貴方へ身体を擦り寄せて。 これもまた犬がするように、ついには鼻先を触れ合わせた。 それでもこれから行われるのは、主人と飼い犬の間では絶対に行われない行為だ。 唇を合わせるより先に、これは貴方の首筋に顔を埋める。 そうしてすうと息を吸って、柔くその部分に噛みついた。 「先輩」 「俺は嬉しいですよ」 何も聞かれていないのにそんなことを言うのは、高揚の証なのだろう。 (-520) 2023/09/20(Wed) 1:49:31 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ爪と指の跡が、充血したような赤く小さなあざが、 からだのあちこちに残っている。 交わりの痕跡を互いの体に刻みながら、体液を混ぜ合い重ねようと…した格好のまま、止めて。 「わり」 額がごつん、とぶつかって、眉間に皺を寄せながらへら、と笑う。 肌を重ねるようになってからも、 「しない場合のデメリットが…」だのなんだのといって、 避妊具なしでは決してあなたを抱こうとしなかった。 回されていた腕から器用に体を抜いて、身を離す――かと思えば、 秘部を晒し開かれた腿にするりと両手を回して、抑え込む。 そのまま、寝技でもかけるような小器用さで女の下半身を抱え込むと、 「今日はこっちで」 ──ぐちゅり、と。 蜜のように溢れだした体液を、舌先がすくう。 さぐりあてる必要もないほど触れてきたそこをぐりぐりと舌がなぞっていって、 やがてぷっくりと膨らんだ陰核をつんと突くと、 秘部全体を刺激するように顔をうずめた。 (-521) 2023/09/20(Wed) 1:50:21 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「んが……」 …たまに聞く、静かなのにうるさいアレッサンドロのいびきだ。 のんきなことに、男はベッドの上で腕を枕にねころんでいた。 いつも来ている柄シャツではなく、貸し出されたらしい無地のスウェット姿。 顔のあちこちは打撲か何かで腫れあがっており、瞼が片方閉じ切っていない。 ここ10年程のアレッサンドロには、似つかわしくはない… けれどなにより、彼らしいよそおい。 とりあえずは、生きている。トドみたいなかっこうで大口を開けているが。 (-522) 2023/09/20(Wed) 1:53:15 |
【独】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「――さて。お喋りテディくんの起動は済んだ。 本当ならもっとばら撒いておきたかったが、 まあ充分だろう。各テディくんからテディくんへ、 電波中継させて……地域中に声をお届けだ。 ククク……さて、今夜来るのか来ないのか。 カウンターの準備は完璧だぜ、クソ法律くん?」 モーテルの受付、自身の城。 その玉座で女は待つ。自身に振り下ろされる、正義の剣を。 その剣に纏われた、暗いオーラを。 女は、先生である。それは俗称である。 この地域のあらゆるところで子供達に慕われ、 子供達に勉強や遊び、人生について教えるその姿に 誰ともなくそう呼び始めた。 時に叱り、時に謝り、時に笑い、時に励まし。 そして――時には、『プレゼント』を送った。 今、先生の授業を受けた彼らの家の多くには、 可愛らしいテディベアが飾られている。 その腹の中に仕込まれた装置が、 親機の目覚めと共に覚醒していた。 後は、王様の指示を待つだけ――。 (-523) 2023/09/20(Wed) 1:55:38 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ「そうかい、自分の価値を下げる人間はごまんとみてきた。 それも飽きるほどにな」 「何人もにその価値を伝えてきた、価値を商品にする方法もだ」 「……なんでそれが言えるのかお前に分かるか。わからんでいい」 望むのなら与えていいが? その刹那の三ヶ月を。 それはもうきっと甘く愛して手放すだろうな、まるでそれが夢の中であったかのように。 そんな関係が長くあれるものだと男も思っていない。 だが貴方はまだ想像がついていないのだろう、この男が抱えてる妙な弱みが。 「おいおい許さないも何も……俺は悪いやつなんだよ。 とんでもない悪事を働いてなくとも連れて行かれる理由がある。 だから行くな。……ちょっとはお前が痛い目に遭うのも悪くないが捕まって欲しいとまでは願わん」 「大人しく言うことを聞いてくれんか。 また無事に出れたら、……一緒に酒でも飲もうや。それでいいだろ」 (_10) 2023/09/20(Wed) 1:58:59 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ「愛なんて短い単語で、人の気持ちが全部表せるとは俺あ思わない。 人によって愛は違うし、 人の中でも愛は違う」 びゅう、と風が吹く。三日月島の海から吹き抜ける、低く強い潮風だ。 それはばたばたとアレッサンドロの服の裾をはためかせ、 ──けれど微動だにせず、彼は紡ぐ。 「俺にとっての愛はひとつで、 ほかは全部愛じゃない。 じゃないと、愛が翳る気がしたからだ」 「優先順位の一番上。 俺が知る限り、それが一番の愛で、嘘がない」 神様はそれも知っているのか。知っているのなら。 …呟くような声は、風とその音で千々に紛れる。 その時、ちょうど。 (2/2) (-524) 2023/09/20(Wed) 2:03:56 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ──ごーん…ごーん…… 見上げていた鐘が、鳴り響く。時刻の境目になるだけの、機械的なそれ。 「鐘には特に。 ただ、」 視線を下ろす。あなたを見下ろして―― 「死者に捧げるものを、花と鐘しか知らなくてね」 笑う。 「ずっと考えてた。アリソンに捧げる鐘は、何がいいだろうと」 「───共犯者のお嬢さん。 付き合ってくれたついでに聞きたいが」 笑って。 「死者には何を捧ぐべきだろう。 俺にとっての答えだけが、まだわからん」 ──主犯の男は、ただ寂し気に笑う。 それはなにもかも、もはや失った男の笑みだった。 (-525) 2023/09/20(Wed) 2:05:05 |
【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ>>3:27 テオドロ 0日目 「一つ一つ挙げるつもりはないが、君は諦めるのが早すぎるな。 諦めきれないものも、そのくせ多いように見える。 若年寄ぶるのはあまり君には似合わない気がするよ」 なんて、さして貴方を知るわけでもない上役の人間の言うことだ。 それが的を射ていると感じるかどうかは、今の貴方、あるいは将来の貴方に委ねよう。 茶化したような言い方をするのは、今は考え込ませるのは一区切りの合図。 眼の前の風景に目を向けさせて、先ずは貴方の目的地へと足を向けよう。 「自分のできることを正しく評価できるのは、君のいいところだ。 いま、どうにかしなくちゃいけないことなんてのは意外と世の中少ない。 君の将来が私は楽しみだよ」 いつか、いずれの時まで見守っているかのように言うのだ。 その保証など少しもないくせに平気で嘯いて見せる。 それじゃあ、とふたつの足音は商店街を抜けていく。 貴方の買い物は内訳が決まっているけれど、男の方はそうでもない。 ぽつ、ぽつとアドバイスを貰ったりなんかしながらに焼菓子ふたつなんかを選んで、 他愛無いやりとりがあった頃の夕暮れが過ぎていく。 まだ、処刑台に上がるよりも前のことだった。 (28) 2023/09/20(Wed) 2:08:14 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオふ、と。朦朧と、水底に投じられたわら束のごとく乱れていく意識の中で、 喚く男の声を聴く。 まぁ、これでいいだろ。 しばらくは。 揺さぶられるたびに傷口から血液が零れて、ごぼりと音をたてて涎が落ちる。 警官たちはイレネオを確保しようと駆け寄り、 やがてアレッサンドロには救護班がすっ飛んでくるだろう。 ──ああ、にしても、あちこち痛え。 ここで死んでも良かったのだが、生き延びてしまった男は、 ──口許だけを、ふ、と、笑みの形にゆがめて。 (1/2) (-526) 2023/09/20(Wed) 2:13:21 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「──動画は取っておけ、少なくとも今は。 必要があれば削除の指令が出るだろう」 「アレッサンドロ・ルカーニアは、予定通り――……増員用の区画へ」 「あそこですか? …普段使わない場所ですよ。 どうしてそんな」 「知らんよ。 …出資者からの要望らしいから、そこまでは」 「はあ。 …アリソン・カンパネッロですか。どういうやつなんですかねえ」 扉の外で、警官たちが話している。 ──逮捕前に、あるタブレットから送信された一通のメール。 それは警察内部に浸透し、一部の越権行為すら可能にする力を持っていた。 金と、伝手。 10年蓄えたアレッサンドロ・ルカーニアの弾丸が、 警察をも巻き込み、ノッテファミリーと三日月島の潮風を焼き焦がす。 ──あなたがそれをどこまで知るかは、分からないけれど。 (2/2) (-527) 2023/09/20(Wed) 2:14:27 |
【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「わるいね、旦那」 立ち上がるあなたを、見送る。 ──いつものように。 「うん?」 普段なら、引き止めることも追い求めることもない。 だが、あなたとの間に横たわる――実に二十五年の歳月が、 男の首を再び持ち上げた。 「なんだい、ヴィンセンツィオ。 あんたらしくねえな」 腹筋の力だけで起き上がり、よ、っと床に降りる。 無造作な足取りでぺたぺたと、裸足のままで格子に近づき、 「言いたいことあんなら言えよな。 昔っからそうで――いや、それならあんたらしいのか? …いややっぱ、らしくねえ」 自問するようで、結局答えは出ている。 がしゃん、と手をつき檻を揺らせば、 その隙間越しに黒い瞳があなたを見た。 (-528) 2023/09/20(Wed) 2:19:47 |
【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ「おう、きたか」 男はベッドの上で、腕を枕にふてぶてしく寝転がっていた。 その顔はさんざんにはれ上がっていて、瞼は片方ろくに開いていないようだ。 それでも口許のつり上がった笑みはそのままで、 見下されているのに見下ろしているように錯覚する。 「おっと、それは女の名前か? 悪いが俺は女子供は苦手でね。 警察ならキチンと証拠を揃えてからきてもらおうか」 ははは、なんて声が檻の中にこだまする。 ──実質認めているようなもので、きっとこれは挨拶だ。 あなたが何を聞くのかと、だらしなく組まれた脚の先がちょいと手招くようにして待っている。 (-529) 2023/09/20(Wed) 2:22:33 |
【置】 徒花 テオドロようやくわかった。自分にしかできないことが。 あまりにも遠回りをし過ぎた。簡単なことだったんだ。 苦手な奴を突き放すべく嫌われ者を演じるなんて、 息をするように行い続けてはいたんだから。 この荷は誰にも預けない。預けられない。 けれど泥船に纏めて捨ててやるのは、 次善の択としてそう悪くないもののように思えた。 「万年筆かボールペンでしか受けつけない、か。 全く、どこまでも非効率的な真似をさせてくれる」 俺が全部やるのが早いから。皆が幸せになるから。 そんな心の奥底を覆った本音寄りの建前はもういい。 自分の価値だって、誰かにはもう預けない。 俺はそうして漸く俺の持っている価値を肯定する。 「こんな物なら幾らでもくれてやりましょう。 自棄でもなく、諦観でもなく、 後の者に託すために、俺はその礎となる」 兄貴分でもない、幼馴染を守るものでもない。 遥か遠くに見た、三文芝居の立役者。 ただその幻影を目指して、 膨れ上がり、育ってしまった影が役に立てるなら。 (L5) 2023/09/20(Wed) 2:25:06 公開: 2023/09/20(Wed) 2:05:00 |
テオドロは、辞職願を書いた。 (a20) 2023/09/20(Wed) 2:25:33 |
【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ「そうか」 震える声を、その吐露を聞いて。 「ダニエラ。 こっち来い」 男がまずしたことは、それにこたえるでも慰めるでもなかった。 答えよりも先に、格子のそばまで歩いていく。 ぺたぺたと、普段はいているサンダルよりも軽い裸足の音。 ベッドからひらりと飛び降りたその足取りは思ったよりもしっかりとしていて、 見た目ほど重傷ではないのかこの男が頑丈なのかは半々か。 「こっち」 そうして格子の傍まで来ると―― 男は隙間からほんの僅か、手を伸ばした。 (-530) 2023/09/20(Wed) 2:25:58 |
黒眼鏡は、プランがあった。 (c11) 2023/09/20(Wed) 2:26:42 |
【独】 徒花 テオドロさて、これを兄貴分のせいにするか、 どこぞの厄介な食虫花のせいにしてやるか。 否、第一はこんな道理の通らない法を通した奴らからだろう。 心からの嫌味を沢山ぶつけるために未来に想いを馳せる。 何もかも。今から楽しみだ。 (-531) 2023/09/20(Wed) 2:27:37 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ/* 大変お待たせいたしました。 襲撃の方ですが、確定でカンターミネさんを襲います。 描写候補と情報をお渡しいたします。 流れを箇条書きにして運営ちゃんに渡して 良きようにして貰おうかなと思っております。 怪しまれないよう カンターミネさんのところへニコロが1人で会いに行く (カンターミネさんは気付いていても気付いていなくても何方でも可) ↓ いつものように話しかけて 自然な流れで手錠を掛ける(摘発) カンターミネさんの情報チームによる情報操作を 何処かのタイミングで挟んでいただき この描写の後に波魔さんの襲撃ロールが来ると思います。 ニコロの誰にも話してない情報は以下のものです。 『10年前にダフネという恋人がいたがマフィアであり 警察に追われた際に命を落としている。』 以上、大変遅くなりましたがよろしくお願いします。 (-532) 2023/09/20(Wed) 2:30:26 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → うたかたの ダニエラ/* 大変遅くなりました。 描写についてご提案です。 以下の流れでどうだろうかと考えています。 怪しまれないよう 猫又さんのところへニコロが1人で会いに行く ↓ 知人なので話しながら自然に手錠を掛ける(摘発) ↓ 猫又さんによる情報操作 ↓ ダニエラさんによるニコロの逮捕(摘発) そちらの動くタイミングや どういう流れで逮捕に踏み切ったかはお任せしたいです。 大変ギリギリで申し訳ないですがよろしくお願いします。 (-533) 2023/09/20(Wed) 2:35:11 |
【秘】 月桂樹の葉 ニコロ → うたかたの ダニエラ/* 一つお伝え抜かりがありました。 猫又さんが流すニコロの情報に関して ニコロ本人が誰にも言っていない情報が含まれます。 それは以下の情報です。良きようにお使いください。 『10年前にダフネという恋人がいたがマフィアであり 警察に追われた際に命を落としている。』 (-534) 2023/09/20(Wed) 2:42:05 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡自分よりも背の高い人間なんて見たこともないような、高い上背が貴方を見下ろす。 普段はサングラスの向こう側に隠れた目を覗き込んで、ああ、とこぼして。 歳を重ねて水気の失われつつある頬を緩めて、小さく笑った。 鉄格子に掛けられたその手へと、屈むように背を曲げて。 ほんの少しだけ。払った埃が触れるくらいに微かに。 貴方の指先に、触れるだけのキスをした。 「元気でな」 一つきりの言葉を最後に踵を返す。 こんな悪ふざけはすぐに終わるだろう。 では、その後は? 歩き慣れた革靴の底が廊下を叩いて、街へと上がっていく。 秋から冬へ巡る。10月を過ぎれば金星は見えなくなるだろう。 ヴェスペッラの名と同じように。けれど、それも牢の中では見えやしまい。 貴方の影に紛れ込んだ大嘘吐きは、それで潔く退場する。 (-535) 2023/09/20(Wed) 2:43:06 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 月桂樹の葉 ニコロ/* 夜分にお疲れ様です。 お気になさらず…ご連絡ありがとうございました! 動くタイミングについてですが、情報操作の後即、という形にはなったかと思います。 ダニエラはこうなる以前から、ニコロさんを逮捕できるタイミングをずっと見計らっておりました。 情報操作から逮捕まで、あまりにも迅速だった、みたいな感じでしょう。 そして…猫又さんが想像している方で間違いないなら、ニコロさんには自分で手錠をかけたでしょう。絶対に。 ニコロさんに余裕があれば、襲撃RP是非させて頂きたいというのが本音な部分になりますが、無理は言いませんのでそこのところはおまかせいたしますね。 こちらからお答えできる部分は以上かな、と思います。 何かありましたらお問い合わせいただければ! (-536) 2023/09/20(Wed) 2:45:35 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 月桂樹の葉 ニコロ/* はぁい、了解です〜。 カンターミネは仲間内よりの情報で 逮捕に対して非常に強く警戒しているので、 自身のモーテルの受付で待ち構えているかと思われます。 手錠を掛けられた時点でおやおや、と笑い、 「ひとつ、キミにとって今最も重要な情報があるんだが、 今のタイミングでしか意味のない情報でね。 これを逃せばキミは間違いなく、痛い目を見るだろう。 そこでだ、キミの過去の話と交換しないかい?」 と言った具合で交渉を持ち掛け、 件の情報を引き出すかと思われます。 それによって情報チームのマフィアと関わっていた、という 偽情報をより強固なものにし、襲撃…… といった流れになるでしょうか。 また、カンターミネは日頃子供達に配っている、 スピーカーを仕込んだテディベアで 地域中にニコロさんの事を放送するつもりのようです。 こちらが前述した「今のタイミングでしか意味のない情報」になるかと。 つまり「今お前が喋ったの、自白だよ?」という具合。 他、純粋に恥ずかしい個人情報とかでもばら撒きたければ対応致します(?) そのような感じでよろしい……でしょうか?(念の為の確認) (-538) 2023/09/20(Wed) 2:53:35 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡自分の感情が自分でもよく分からない。 怒ってる、はずだ。でもそれ以前に悲しくて。 █しくて。 それだというのにほんの僅かなことにもホッとする。 同時にそれが今後も続く保証がなくって不安になる。 続きを吐き出すタイミングを逃してしまい、押し黙ったまま傍へ寄る。 せめてもの反抗とばかり表情だけはぶすくれているけど、だからなんだという話でもあった。 「…なんですか……」 ぼそり。 (-539) 2023/09/20(Wed) 2:59:25 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡汗ばんだ肌に、上がっている息。 ここまで来たのに、と恨みがましい目を向けつつ。 あなたが避妊具なしで抱いてくれないのは知っていたから、今日はここまでかなと思っていると。 腕から体が抜かれたので、起き上がろうかと肘をついたのだが。 そのままずるっと滑るように、背中が再びベッドについた。 抱え込まれたような恰好は、秘部を高い位置へと曝け出す形になる。 「あ、え……っ、んん…!」 それほど回数をこなしたことがあるわけでもない。まして、身内にはこういったコトをさせることの方が少なかっただろう。 止める間もなく、舌先がそこをなぞる。ぞくぞくとまた、背筋を快楽が駆けのぼって。 とろりと、奥から込み上げた体液が舌の上に流れるほど溢れた。 流し込み切らなかった分は横へ流れて、いやらしくシーツを濡らす。 口元にあてた手の甲の隙間から、高い声が漏れて。濡れた瞳があなたの方を見ていた。 (-540) 2023/09/20(Wed) 3:00:53 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡寝ているだけなのがわかったのなら、不安そうだった顔は少しばかり和らいで。 しゃがみこんでその寝顔を眺める。 その顔の傷は気になるが、むしろ昔を思い出すようで懐かしさすら覚えて。 「自業自得だって聞いてたけど、……らしい顔してるわ」 「アレ、可愛い妹が来たのに起きてくれないのかしら?」 気付かないかもな、と思いつつ。冗談めかして声を投げている。 (-541) 2023/09/20(Wed) 3:03:20 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ誰も訪れることがなくなった建物に、乾いた音が鳴り響いた。 時間が止まったようなその空間で長いコートは翻される。 その整ったシルエットから導き出された身軽さの違和感に気づけば疑念で眉をしかめつつも、 その出で立ちに圧倒されてしまった男は安々と席につくことなどできず、がら空きのソファを眺めるだけしかできなかった。 「どうも、ご丁寧に。 ……どこに行っても安心できない中嬉しいね」 「さてどうしてだって? 言ったとおり無罪のやつが放り込まれるのが嫌だったからだ。 でも其れが一番じゃあない」 「俺は例の法案の実行役を見つけるために情報を漁っていた。 その時にあんたの名前をあげたんだんだが……」 男の口から語られたのは貴方の身辺を詳しく調べようとした事実だ。 しかし妨害に遭い調査は中止、いくつかの連絡先は手に入ったが目立つ情報は集まらなかったという。 そして、あくまでも確率が一番高いとされる推測を男は続けた。 悪事を裁く執行の目がいつの間にか自分ではなく、貴方にターゲットを移したこと。 もし、自分が貴方を調べようとしなければ貴方は危険にさらされることなんてなかったのではないかということ。 「妨害を起こしてきた輩とあんたを嵌めようとしている警官は同一人物だ。 タイミングが良すぎる。その上で俺は……矛先が向いたのを自分のせいだって思っている。 これで捕まりでもしたら目覚めが悪い。 だから……こんな偽善、全部自分のためだ」 (-542) 2023/09/20(Wed) 5:11:20 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ大丈夫、なんて言っても安心できない事は分かってる。 姿を見せずに言う言葉なんて、毛ほどの信用もないだろう。 あなたを悲しませたくないたくないのに、あなたを慰める手も声も 今は傷ついていて何も出来ないのがもどかしい。 「───アリーチェ、それは駄目。」 そうして、貴方が脱出の計画を練ろうとすれば。 ヴィットーレは冷静な声で、それを窘める。 「ここの警備をかいくぐって抜けるのは困難だし、 仮にできても、その後に行く場所もないわ。 アジトにも孤児院にも、行ったら迷惑をかけてしまう。 それに……万が一バレた時、あなたも酷い目にあってしまう。 お願い、アタシに頑張る意味を失わせないで……」 一つ一つ、現実を教えるように問題を上げて。 今の状況がただ、どうしようもない幸運の上に成り立ってることを教える。 ファミリーや、孤児たちや、貴方を守ってると思えるから頑張れるのだ。 ヴィットーレは、万が一にも貴方達を危険に晒したくはなかった。 「……困ったわね……どうしたら安心してくれるかしら? アリーチェ、アタシ、あなたには笑っていて欲しいの……」 妹のように可愛がってきた貴方を悲しませる今の状況が、 ただただ歯痒くて悲しい。 (-543) 2023/09/20(Wed) 6:12:50 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「……なるほどなあ、だからあんなに可愛がられてんのか」 自分が黒眼鏡の管轄から離れたあと、面倒を見られている子供がいる噂は聞いていた。 ペネロペの家族まで関わっているのは詳しく知らなかったが、見ていれば懐いているのもわかる。 経緯を知れば万が一もなさそうだと納得した。 それはそうと、一度顔を見ないと信用はしないが一瞬で終わるだろうとも思った。 男は後で結局そんなアソシエーテの一人をビビらすことになる。 (-544) 2023/09/20(Wed) 6:16:26 |
【秘】 徒花 テオドロ → pasticciona アリーチェ誰に似たんだかと肩を竦めては半目を向ける。どちらかといえば自分よりか兄貴分の方に責任を押し付けたくなる。 「俺は嫌な男No.1の自負がありますが、 それだって図々しく警察署にいますけどね。 あいつも、俺も、当然のことをしたまでだが…… 感謝の言葉で足りないのであれば、 当然のように受け取っていていいという訳です」 あからさまに機嫌がとれた様子を見て、 安いなあ、狙い通りだなあ、とぼんやり思い浮かべる、 その裏によかったという安堵をひっそり隠しつつ。 「見え過ぎちゃうから……そうか。 ……そういうものか。俺に正義感なんか無いとはいえ、 中途半端に知りすぎてしまうのは損なのかもな」 現状を打破できるのであればともかく、 そうでない時の至らない全ては毒にしかならないのだ。 「適材適所と思うならそれでいいんじゃないか。 自分でも向いてると思っただけで大した理由はないですから。 もっと辿ればこの目で信用できるものを確かめたい、とか、 守る力を得たいとかあったが、警察である必要はなかった」 それこそ──別にマフィアとかでもよかった。 選ばなかったのは、そちらが向いていないと思っただけで。 (-545) 2023/09/20(Wed) 6:24:38 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオ不快げに歪む顔を見る。 余程、悪人と同じに扱われるのが嫌らしい。 怒りというのは人の暴力性を上げ、冷静さを失わせる。 怒りに駆られたあなたが、聞き取りのためではなく ただの鬱憤ばらしに拷問をしてくれたなら…… それはきっと最高の事だ。 「でも、上はそうは思ってはないみたいじゃない?」 「貴方はマフィアの仲間だって、次誰かが入ってきたら 言いふらしちゃおうかしら。ふふ……。……っ」 だから、挑発を加える。 ヴィットーレにとって嫌なのは、 痛みを与えられることではなく情報を吐くことだ。 黙り続けるためなら、いかな手段でもとる覚悟がある。 とはいえ……痛みを消せる訳では無い。 肉が剥き出しになった指に痛みが走って、眉を歪めた。 (-546) 2023/09/20(Wed) 6:28:08 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 路地の花 フィオレ面会室。 ガラス越しに連れてこられた男は、 顔にアザを作り、頬には少し血が固まっていて。 手錠のついた両手は布に包まれ、それも赤く染ってる。 きっとそんな姿であったはずだ。 「……あら、久しぶりね キャシー 。このとおり、何ともないわ。貴方はどう?寂しくない?」 普段、あなたが使う偽名のうちの1つで貴方を呼ぶ男は、 そんな痛々しい姿のまま、にこりと笑みを浮かべて見せた。 (-547) 2023/09/20(Wed) 6:33:38 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「死ぬ気はないさ、死んでもいいだけだ」 あまり変わらないだろうが大事なニュアンスであることを此処の連中は知っているだろう。 だが誰かに命を捧げるという言い方は敢えて誰にも言っていない。 しばらく静かな時間が車内に流れる。 男は昔の話が出たついでにいつかの頃の自分を思い出していた。 黒眼鏡の上司の突然の事件のあと、新しい上司に変わって暮らしも見える景色も何もかもが入れ替えられたような感覚に陥って。 「っ、……ぁ……?」 息苦しい、そんな感覚に陥れば自分の胸元を押さえて息を整える。 最近になって起こるようになったそれは、何故か過去のいなくなった上司の顔を思い起こさせる。 昔はただただ 大切な人間 を失った寂しさや辛さがこの発作を起こすのだと思っていた、周りにもそう見えていたはずだ。それは、今のルチアーノにとってそれはおかしいことであった。 「なん、で」 何故ならあの姿を思い出す暇なんて無い程、この時間や皆との暮らしで自分は十分満たされている。 ましてや今の今で誰かをぶち殺したい感情には目覚めど、昔の誰かで悲しむ隙も情もない。 「すまん、車停めて少し休ませてくれるかぁ。 5分でいい。……信じられんと思うが 頭の中 がおかしくなってきた」「? ペネロペ……俺、大分お前らのこと好きだよなあ」 あの頃と最近に起きた突然の奇行の発作、無心に猫を拾って来ていたのは誰かの真似事。 だが今となっては好きでもないことをさせられていたようにも思えた。 (-548) 2023/09/20(Wed) 6:48:53 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「大事なことじゃないですか? せっかく綺麗な髪ですから、切ること無いといいですね」 無鉄砲に無計画に行くよりもよっぽどいい。 特にこんな仕事をしているのだから多少心配性な方が周囲も気を揉まずに済む。 勝手に周囲をうろちょろする奴は除くとして。 じゃれあいつつしっかりと磨いた歯を水で流し、鏡で確認して。 寝室に行くまでの間に予定されていた反撃は撫でられたことにより急遽取りやめとなった。 「ね、広いでしょう。 あーひとりでねるのはさみしいなー」 あからさまな棒読みだ。 ソファベッドがあると言っていたのはどこへやら。部屋に来てからの貴方の様子からして、断られないだろうと踏んで甘えているのだろう。 勿論今からでもそれを言い出せば、同じ部屋にいるからいいかとけろっとした顔をするのだろう。 (-549) 2023/09/20(Wed) 6:57:51 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ『そうかい、ならよかった』 他にもつかんでいる情報はあれど不安にさせるものばかり。 何でもかんでも話してしまうのは悪手であるとその身をもって学んでいる。 『逃げる準備をしてるから部屋も片付けることにしている』 『だから驚かせると思うが名前が上がらんことを祈ってくれ』 こんな時に突然抜け出したソルジャーとでも笑われてしまうかもしれない。 それでもやれるだけのことはやってあなた達に降りかかる被害を避けたいと考えている。 『お前いつかティラミスが気に入ったケーキの店があっただろ。 なにかあったらそこのお嬢さんに手紙でも物でも渡してくれ』 『捕まってなかったら俺に届くようになってる。 そしてお前宛にもなにか用意しておくよ』 泣くなとは言えないのは情けなかったが。 もうあなたのことは端から無条件に信じていたのだ、これぐらい許して欲しい。 『フィオレ、俺はお前を置いていかん。信じろ』 (-550) 2023/09/20(Wed) 7:18:58 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ男は静かにあなたの言葉に耳を傾けていた。 此処まで足を運んだ労力を無碍にするわけでもなく、経緯を聞き取る。 しかし、最後まで聞いたならばやはり男は低く唸るように笑った。 他人を青く見たような、威圧的で尊大な態度だ。 表立っての上級警部殿、の振る舞いとはまるで違った陰険さを男は持っていた。 「……確かに道理は適っている。矛先が向いたのは、お前のせいかもな。 けれども残念ながら俺は無罪の輩ってわけじゃあない。 大方、こっちを挙げたほうが成果になると踏んだんだろうさ」 立ち尽くす侭の貴方に対して、アタッシュケースが差し出される。 受け取らないのであったとしても、押し付けるように足元まで蹴り出された。 慎重に扱うべきものにしては、その扱いはぞんざいだった。 「このまま俺が持っていれば警察の手に渡る。 どうせ仔細に至らない程度には調べ尽くされているだろうが、 それじゃあお前たちの手には渡らなくなっちまうからな。 何、物騒なもんじゃない、唯の情報だ」 葉巻の一つでも吸おうかとポケットに手をやって、やめた。 閉鎖空間で目立つことはないだろうが、 どうせこのあと殴られでもするなら勿体ない。 「俺のことが知りたけりゃ古株の――……そう、オルランド辺りにでも聞きゃよかった。 それで俺がどんな奴だかわかる。 お前の上司の"港"を荒らした、ニ年間とおまけの記録だ。受け取れよ」 (-551) 2023/09/20(Wed) 7:19:07 |
【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ骨が軋み、肉が弾ける。 ヴィンセンツィオとの間にあった物質的交流なんて 大体はそんなものだったから、指先に触れる感覚にぱちぱちと、 瞬きだけを返す。 「旦那?」 困ったように頬をかく、けれど。 その立ち去る背中が、革靴の後が、恐らくはあなたの選んだ道なのだろうと思えば、 もはや伸ばす手も問う言葉もない。 「はー……」 くるりとその体を反転させて、がしゃん、と格子に背を預けた。 「あんたともっかい、 殴り合ってみたかったけどな」 ──ぽつり、と呟いた言葉を聞く者は、牢獄の中には誰もいない。 鉄格子の隙間から広く細い廊下へと残響して、 いずこかへと消えていく。 (-552) 2023/09/20(Wed) 7:24:49 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレぐち、ぐち、くちゅ。 唾液の音か、それとも愛液の高鳴りか。 水音をひたすらにかきたてて、 性欲の昂りはますます劈き、燻り続けている。 それでもただ奉仕し、注ぎ込むように 自らの口吻でそこを啄み、舌を潜り込ませることだけ。 「……ん、……ぅ、……」 寄せてはただ返す波のように、 一定のリズムを崩さない鼓動のように、 同じ場所を執拗に責め苛む。 掌はときたま腿をかりかりと刺激するように弄い、 溢れる体液はぽたぽたと肌を伝い落ちていくけれど、 「……っ、……っは、……ん、……」 くちゅ、と唇が吸い付く音。 黒く、けれど燃えるように硬くそこにある瞳は、 口淫を続けながらもあなたの瞳をじいとみている。 あなたの様子を窺うように、 あなたの快楽を探るように。 やがてあなたが達するまで、ときたま体位を変えながらも 腕は離れず、それは続く。 (-553) 2023/09/20(Wed) 7:32:53 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ黒眼鏡の眠りは浅いほうだ。 あなたと共に眠りに落ちたとしても、 気が付くと起きていることが多かった。 ──そしてただあなたにぎゅっとしがみついて、何かに耐えるように眠るとき。 彼は、夢を見ていたのだろう。 多分、今日もそんな夢を見ている―― そういう時は決まって、起きたらしかめつらになって、 「夢見た」「忘れた」だのとぐだぐだ言っていたが。 「…アリソン?」 あなたの声にぴくり、と肩が震える。 ぼうと寝ぼけるような声で、 アレッサンドロはゆっくりと上体を起こした。 「……フィオじゃねえか。 お前どうした、こんな場所に、大丈夫か?」 驚いたように声が弾んで、がばっと身を起こす。 (-554) 2023/09/20(Wed) 7:37:52 |
【魂】 花浅葱 エルヴィーノ「僕に価値がなくなったとして、何が変わるっていうんだい。 初物は高いって言葉では聞くけど、別に、身売りしようなんて思ってない」 ただ、傷ついてもいいと、思っているだけ。 「わからないよ。身体は担保になるって話かい? そういう仕事を……してきたんだよね、キミはさ」 望まないし、要らない。そんなまやかしの三ヶ月は。 自分に甘くしてほしいなんて思ったことがないのだ、ましてや、夢にしたいなんて絶対に願わない。 弱みだって何も気づいてないけれど…… ただ、あなたに願うのは、置いて行かないで欲しい。 たった、それだけなのだ。 「キミを捕まえるのは僕だよ。 逮捕されるほどの……、正当な理由がないのに無理やり逮捕するなんて、間違ってる。 僕だってただで捕まえられるのは嫌だけど、アレの正体を掴んだなら、行かないわけにいかないだろ」 「捕らえられた後輩が居て、僕は先輩」 「キミは、たった一人の幼馴染で」 「僕は警察だ」 (_11) 2023/09/20(Wed) 7:41:38 |
【秘】 徒花 テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ眉を顰める。決して鈍感な方ではない。今の答えが満足いくものかはともかく、何か琴線に触れたことくらいは察して、やはり物好きめと密かに心の内で詰る。 「裸の付き合いや同衾を通り越して、 更に裸でいるところを撮られるとなると…… 法外な金額でも貰わないと割りに合いませんね」 それならそれでいい。 人に好かれる性質ではないと認識していれど、 肯定されることが嫌いなわけでもなかったから。 「愚痴というか、苦言をそっくりそのまま言ってやっても別に構わないんですが……」 「少なくとも、あんたが扱い慣れているであろう、 女でも猫でもないことは確かだな。 逃げも隠れもしないさ、俺はただ選んでここに居る」 最初から変わらない。その報いとして何をされようと後悔することだってきっとない。 どうせ今更逃げ切れるものでもないのだ、なるようになればいい。 (-555) 2023/09/20(Wed) 7:44:11 |
【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ「ん」 くしゃり、と、前髪に手が触れる。 寄ってきたあなたの頭を、 格子を抜けた指先で弄うようにくしゃくしゃ、 どうやら撫でているつもりのようだ。 「わりい、苦労かけた。 メッセージくらい残すべきかと思ったんだが、 忙しくてな」 すまん、と何度か繰り返して。 口の端に浮かんだ優し気な笑みを指を伝い届けるかのように。 「…一応、例の店からはまだ俺のところに情報がくるようにしてある。 少し時間はかかるが、もし報告したいことがあればあそこを使え」 どうやって情報がくるのだろうか。 「それと、次だが――……」 そこで、アレッサンドロは、 なんだか悩むように言葉を止めて。 「お前、どうしたい?」 (-556) 2023/09/20(Wed) 7:44:20 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード「怪我は特に無いが……。まあ、そういうんなら。 ちなみにペネロペからもお前は大丈夫とのお墨付きだったんで喜んどけ。 今のこれは口を滑らせたんで本人には内緒な」 今真実を知っているものの中で、自分のせいと責めるのは大凡この男だけだ。 それでも無茶をさせるきっかけを与えたことには違いない。 「何と言うか、ダヴィードにはそのまま過ごしてほしいね。 俺がお前ぐらいの頃は……」 そう話しているとふいに口元を抑え言葉を止める。 なにか驚いているように何度が瞬きすれば深呼吸をして。 「……? ん、すまん気分が悪くなった。 水飲んだら治る。というわけで面会や後のことは頼んだ。 ……今のうちに俺に聞いておきたいことや相談はあるか?」 「多分俺はしばらく顔を見せん、これは明日には通じない俺の個人の連絡先だ」 何故か明日には通じないプライベート用の連絡を渡して苦笑いをした。 (-557) 2023/09/20(Wed) 7:59:54 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ―――嬉しい? それなら、よかった。 耳に届いた言葉と殆ど同時に、首筋に柔く歯が立てられた。 抱き寄せられ、覆いかぶさるように抱きすくめられた状態では、抵抗どころか身動きすらできそうもない。 遠い子供の頃の記憶に一度だけ、ゴールデンレトリバーを飼ってたけれど、よくこんな風に乗られては顔中舐められたっけ、なんて思い出したりしてしまった。 そんな事を思い出してる間にも、首には歯型か鬱血痕がついてしまったかもしれないが、男は別に、それでも構わない。 「……っ」 それよりも。 手なんて繋いだことなかったから、あなたの手がこんなに大きくて無骨だってことを今まで知らなかった。 服のサイズも、何もかも、今までこちらに合わせてくれていただけで大きな差があるということを、初めて知った。 やり場のない手を、そっとその背に回してしがみつくようにして、僕は。 その背の広さも違うということも、やはり、初めて知った。 (-558) 2023/09/20(Wed) 8:05:11 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡「…………。」 「……なんですかぁ…」 同じ言葉なのに、どうにも情けない声が出た。 どちらかというとあの車内の態度の方が近い。 へたくそだなんて思いながらも、口にしないで大人しくしている。 「…謝ったって、許しません ん 」本当に、苦労したんだ。今も、している。 それでも予兆があったからまだ耐えられた。 …そのことにだって、ありがとうなんて言ってやらない。 薄紅色のバスボムは、今も使わず置かれている。 短くSìを告げ少し落ち着く。 まだそうやって必要とされている間は地に足をつけていることができた。 「…あたしは」 「こんな悪法、とっととぶっ壊してやりたいですけど…」 顔が本気だ。本当に馬鹿な法案だと思う。 それを利用して今女は、もうひとつの摘発チームを解体させようと企んでいる訳だが。 「そういう話じゃ、ないですよねぇ」 「なんですかあ」 張り詰めていた分が随分と弛緩して、声音に反映されていく。 そこまで単純なつもり、なかったんだけどなあ (-559) 2023/09/20(Wed) 8:17:59 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「酷いツラだね、誰にやられたの?」 くすりと、笑う。 その様子では、クリアな視界ではないだろうから、どこまで自分の顔が見えてるかわからなくて。 男は牢の格子に手をかけて、その顔を寄せた。 「まぁ、答えずとも大体わかったけど……。 僕の大型犬の後輩が、随分と世話になったみたいだね」 正義感が強くマフィアを嫌う彼のこと。 自分が睡眠薬を買いに行った、それを見ただけで強い力で問い詰めてきたくらいだから、彼があなたを狙うのはおかしなことではない。 それでも、個人的な理由でもなければ、一人で突き進むなど。 こちらを止めておいて自分で行うなど、到底、許したくはないものだ。 「証拠なんてこれからいくらでも。……じゃあ、まずはひとつ」 「うちの大型犬……イレネオ・デ・マリアとはどういう関係なのかな」 (-560) 2023/09/20(Wed) 8:22:26 |
エルヴィーノは、今、牢屋の格子の前にいる。 (a21) 2023/09/20(Wed) 8:24:02 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレさて。 その挑発に対し、男は口の端を歪めて笑って見せた。 「はは。」 「そんな脅しが効くと思っているのか? 可哀想に。」 「俺は二度も同じ手には乗らない。」 それはつまり、一度そういう事にされたということを示していて。 そうしてなぜか、男がその嫌疑を免れたということを示している。 男の笑みは嘲笑だ。 効かない煽りを寄越す貴方を、哀れんで嗤っている。 そうしてその愉快さのまま、無骨な手を机に滑らせ。 するりするりと指先を覆う布地を解いていく。 「見え透いた挑発に乗るわけがないだろう?」 「北風と太陽の寓話を知っているか? そう、優しい方が効くんだよ。」 やがて顕になる爪先を。 ▽ (-561) 2023/09/20(Wed) 8:31:33 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ────ぎゅう。 握った。 「そういうことだ。」 「仲良くしよう。まずは握手からだな。」 「よろしく、ヴィットーレ。」 (-562) 2023/09/20(Wed) 8:35:03 |
【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ「だめかあ。 じゃあ謝るのはやめておこう、代わりに、なんか欲しいものをやるから。 それで許してくれるといいが」 即物的だ。 女性に対するできた態度とは思いにくい。 それでもあなたが望むなら、その望むままにするだろうとは なんとなく、悟ることができるだろう。 「──そうさなあ。 まぁこんな悪法、そう持たんさ。 すぐにどうにかなる」 あの署長も長くはなさそうだ、なんて笑い。 「未来の話だよ。 お前にはちゃんと、未来があるんだから」 くしゃり。 指先が髪先を僅かに撫でて、離れた。 (-563) 2023/09/20(Wed) 9:03:59 |
【秘】 月桂樹の葉 ニコロ → うたかたの ダニエラ/* お返事ありがとうございます! 余裕は大丈夫なので、是非是非! 流れとしてはそんな感じになると 運営ちゃんには送っておきます RPはこのまま始めても大丈夫そうでしょうか? (-564) 2023/09/20(Wed) 9:04:25 |
【秘】 月桂樹の葉 ニコロ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ/* お返事ありがとうございます! 描写の方、了解しました! そのような描写になる事を 運営ちゃん、波魔の方にお伝えしておこうと思います。 RPなどやりたい事があれば応じますので 此方こそ是非お気軽にお申し付けくださいませ…! (-565) 2023/09/20(Wed) 9:12:08 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方が許してくれたから。 貴方が受け入れたから。 貴方が頷いたのだから。 それらは確かに理由だった。男がこの行為に及ぶ、理由。 けれどそれを言い訳にするつもりはこれっぽっちもない。 それを傘に着て無体を強いる気はなくて────、ただ。 ただこの男の性質がそうであるというだけ。酷く強引だ。 やはり嫌がられないことを確認すれば、あからさまに歯型をつけもする。 二度、三度。肉の柔さを、それとも薄さを確認するようなそれ。力は徐々に強くなり、貴方は痛みを感じただろう。 貴方の首元に埋まった男は、時々はちらと反応を伺った。 苦しいのでなければそのまま、服の上から貴方の腹あたりを撫でやって。 (-566) 2023/09/20(Wed) 9:18:36 |
【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ「転んでぶつけたのさ」 へらり、と笑う。 「ああ、あいつ。 お前ね、しつけはちゃんとしろよな。 どうにかなるならよかったが、 邪魔だから除かざるを得なかった」 ベッドの上であぐらを組んで、頬杖をつく。 その様子からは、どこか余裕のようなものすら感じられた。 「関係って話だとまあ…」 自分の頬をつんつん、とついて。 「被害者と加害者かな?」 嘲笑った。 (-567) 2023/09/20(Wed) 9:18:55 |
ニコロは、ハーモニカをデスクに置いた (a22) 2023/09/20(Wed) 9:21:28 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ「……一言言えば解決するがな。 言ったら怒りそうだから言わん」 始終貴方の混乱したような様子にくつくつと笑っている。 貴方に対して言いにくい隠し事などこのぐらいなのに、その一つが本当に大きいのだなと。 「そーいうってのが何処までかはしらんが、色んな奴の話は聞いてやったり斡旋はしたなあ。 自分の魅力もわからんで悩んてる宝石の原石がいたら磨いて一番いいところにあてがってやるのが俺の仕事だ」 ちっともわかってないと態とらしくため息をつく。 仕事の問題ではない、貴方の望みがはっきりとわからないのだ。 漠然とした祈りを捧げるにはこちらは自由気ままがすぎる故に。 「要するに、自分すら大切にできないやつが 俺をどうにかすると大口叩くんじゃないと言っているんだ」 「俺から何もいらんのならとやかく言うな」 その上、こだわりも強い。 こちらは貴方よりも難しいことは言っていないの忠告を聞かないではないか。 健康に過ごして眠って、元気な姿を見せてくれて飲めれば良い。 なにか自分たちの願いは違ったことはあるか? 「 ……その後輩が捕まった理由も知らんくせに 」「俺はマフィアだ、立派な悪党だ。 素直に捕まってやるわけないだろ、警察さんよ」 (_12) 2023/09/20(Wed) 10:13:27 |
【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 月桂樹の葉 ニコロ/* わーい!ではそのような感じでよろしくお願い致します〜 RP的には大体流れで……後は暴力等必要であれば 振るって頂いて構いませんです。放送されちゃいますけど…… ともあれ襲撃、お待ちしております。 (-568) 2023/09/20(Wed) 10:27:01 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ「ああ、よかった。 ……内緒にしておきます。俺は何も聞いてません」 何か企んでいたらすぐに露見する距離だからだろうか。 それとも俺はそんなにわかりやすいんだろうか…… そんなことはありえないと信頼されているのなら、それが一番嬉しい。 真実は得た人間がどういう切り取り方をするかによって形を変える。 男がそれを得た時に決めることだろう。 「……お疲れでしょうから。お大事にしてください。 それと……相談、ではないんですが」 一人の女性の顔が思い浮かんだ。 何かと優しくしてくれる人で、ここ数日は忙しさもありあまり言葉を交わせていない。 昨日の食事会での様子を見るに貴方とは親密そうであったから、一言くらいはお願いしてもバチは当たらないだろうか。 「フィオレさんに。 『ちゃんとご飯食べて、寝て、元気でいてください』と。 ……会うことがあれば、お願いできますか?」 連絡先を受け取って、そんなことをぽつり。 明日には通じないということはどこかに身を隠すのかもしれない。 少なくとも、貴方が無事でいてくれるなら良いと思った。 (-569) 2023/09/20(Wed) 10:39:18 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「ま、覚悟が決まってんのは良い事だな」 死ぬ気は無いが、万が一の際死ぬ覚悟は決まっている。 そういった人間は、こちら側の世界には少なくないだろう。 この男も例外ではなく。 「おう」 短い返答の後、車は静かに路肩に停められ、一時停止。 「何だ急に。俺はお前じゃないからわからんが。 まあ……それなりに情はあるんじゃねえの。 あんな法案にしっちゃかめっちゃかにされて荒れる程度には。 少なくとも俺は軽口叩き合える程度の仲だと思ってるが」 「お前も所属して長いしな。 俺にとってファミリーがもう一つの家であるように、 お前にとってもそうなんじゃねえの」 知らねえけど、と無責任に付け足される。 それが合っているのか間違っているのかは、 あなたにしかわからない事だ。 けれど、合っているか間違っているかのどちらかはわかるだろう。 (-570) 2023/09/20(Wed) 10:51:49 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ上部層にいるわけでもない一端のマフィアと、上級警官である貴方を捕まえるのならたしかに旨味の軍配はそちらに上がるだろう。 高圧的だが不動たる貴方が揺れる姿を望むものは多いように思えた。 「オル……あの人は今、 ―――は? それ、は」 ボスは今はバカンスだとはっきり言いそうであった愚か者は、その差し出されたものに息をのんだ。 アタッシュケースに目を見開いてから改めて貴方の表情を見る、中身はこの際関係はない、続く言葉を聞いた瞬間にそれは大きな意味を持ってしまったが。 反応が遅れてぞんざいにされたそれの動きまで様になってるなと、場違いな感想を持つほどにこの行動を理解することが出来なかった。 「なんで……。 あんたは今ここで俺をしょっ引くことぐらい余裕なのに」 あくまで警察だ、殺されはしないと踏んでいたが何らかの処罰や拘留は覚悟していた。 もしかしたらまだこれからこの事実を告げられるのかもしれないが、今渡されたのは手土産のように思える。 「今ならまだ身を隠せば捕まらんかもしれないだろ! 捕まったらどうせろくな目に、たとえ……くそ……っ」 ああ、貴方は何処にとっても何か仄暗いものを持っている男であったのか。 自分の敬愛する上司の事件にも関わっていれば、十二分にマフィアとの縁も捕捉されている。 その上自分はすぐに恨み言すら吐けない甘ちゃんだ、たしかに無罪とはもうこの口から言えなくなってしまっていた。 「……黒眼鏡もあんたが務所にぶち込まれて喜ぶやつじゃないだろ」 「どうにか、ならんのか。ただ俺は……」 一番誰かを責めたいのは、此処で理不尽な目に合うのは貴方だと言うのに。 男は貴方が検挙されることを愚図って嫌がる子供のように意味もない言葉を吐いた。 (-571) 2023/09/20(Wed) 11:01:19 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ「姉さんが会いたいんだから良いのっ」 「そうね…カッサータが好きよ、チーズクリームにフルーツがたっぷり入ってるの」 「それが難しいお菓子だったら、ビスコッティでも」 なんて言うものの、明らかに前者に期待がこもっている。 子供のようにワクワクと目を輝かせてみせた。 「時間があると、お店に行ってるから自然とね」 「自営業とはいえお手伝いくらい増やしたら良いのに」 あなたの寂しさには気がつかないまま、会話を続けて。 すぐ言い訳するんだもの、なんて言って呆れ顔。 「それなら私のことはフレッドに任せちゃおうかしら!ふふ、これで理不尽な逮捕も怖くないかも」 覚悟の表情を見せるあなたに、全面的な信頼を寄せる。これだけ強くなれたら大丈夫だと。 翌日の朝にはそれが打ち砕かれることになると、今の2人には知る由もない。 (-572) 2023/09/20(Wed) 11:12:59 |
【秘】 月桂樹の葉 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ街が法の施行でざわめきたち 空模様もどんよりと落ち込みつつある日々の何処かで。 貴方の幾つかある携帯端末の1つが着信を告げるだろう。 画面には、以前に飲みに行こう、と誘っていた 巡査部長である男の名が表示されている。 飲みの誘いかな、という事は分かるだろう。 (-573) 2023/09/20(Wed) 11:13:41 |
【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ 「寂しいに決まっているわ、ヴィー」 「あなたのお店も無くなってしまっていて、本当に心配したんだから」 綺麗な顔が台無しだわ、とガラスに手を当てる。 その顔のキズを目立たなくしてあげたい。手の汚れを拭いてあげたい。 ただ一枚の板が、それを阻むのだ。 「ヴィーのそれはなんともないなんて言わないのよ」 と、嗜めもする。 (-574) 2023/09/20(Wed) 11:19:41 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の葉 ニコロその日の男も忙しなかった。 しかし他でもない 貴方から の誘いだ、勿論と言って快諾した。此方のおすすめの場所でよければ個室が充実しているバーを紹介される。 勿論貴方の行きつけの場所でも構わないが気分は個室だったらしい。 そうして時間通りに訪れれば、その男は既に黒革のソファーの席につき足を延ばして寛いでいただろう。 「おう、やっと来たかニコロ。好きな酒を頼め。 今なら気分がいいから半分の金を出してやっていい」 どうやら本日は飲めば飲むほど相手に金額を上乗せできるシステムだ。 (-575) 2023/09/20(Wed) 11:38:10 |
【秘】 月桂樹の葉 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ快諾して貰えたならば勿論、と 特に何か店を決めている訳でもなかった男は二つ返事で応じる。 個室が良いのならば、此方としても好都合だから。 「悪い、色々こっちもごたごたしててな。 そっちも忙しいんじゃないのか?」 好きな酒を頼め、と言われれば アリアニコを頼むのだろう。 気に入りの赤ワインだ。ここぞという時に、飲むもの。 (-576) 2023/09/20(Wed) 11:47:47 |
カンターミネは、テディベアを抱っこしている。ふかふかだ。 (a23) 2023/09/20(Wed) 12:37:31 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「色男と美女とのデートで忙しくてなあ」 毎度言うこの台詞が本当に嘘ではないのをあなたは察せられる。 本当にデートと言えるほど遊んでいるか語らっているので。 「おー、ワインか。帰り道はちゃんと歩けるようにセーブできるか? 俺は飲んだくれを運んでいってやらんぞ」 (-577) 2023/09/20(Wed) 12:45:19 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡「……。」 欲しいもの。 「………コーヒー、が」 真っ先に浮かんだのは。 「飲みたいです。…アレッサンドロさんの。」 …泣き言だ、これは。 いつ叶うかも分からない。叶うかどうかも定かでない。 離れてゆく指先を見守り思う。 「未来、とか」 「そんなの、考える余裕、ないですう。」 なんで自分にばかり未来があるんだろう。 いっそのことさっさと地獄にでも堕ちた方が気が楽だ。 …それとも今のこれが、地獄だろうか。 真綿で締めるみたいに大切なものをひとつひとつ取りこぼしていくことが。 「アレッサンドロさんは、あたしにどうなってほしいですかあ」 聞き入れてやる義務なんてないけど、聞くだけ聞いてみる。 自分ひとりじゃ、すぐ浮かびそうにはなかったから。 (-578) 2023/09/20(Wed) 12:58:34 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 月桂樹の花 ニコロ/* やったあ!ありがとうございます! ですが運営Mさんからいただける地の文を見てからRPに至りたいかなと思いました。 ですので、開始は日付変更後…そちらの都合の良い時に、開始の合図を送っていただければと思います。 (いきなり導入とかで構いません) また日付変更後は情緒が死ぬ予定がありますのでお返事遅くなる恐れがあります。 ごゆるりとお待ちいただければ…………… (-579) 2023/09/20(Wed) 13:01:22 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ「羨ましいねえ、こんな時勢だってのに。 流石のルチアーノも黙ってないんじゃねえか、なんてな。」 含みを持たせた物言い。 まるで貴方がマフィアだと、分かっているかのような… 「大丈夫だよ。 明日も仕事だからな。程々にするさ。 それより次いつ飲めるか分からねえからな。 今のうちに飲みたいものを飲んでおくさ。」 なんて、笑いながら言うのだ。 (-580) 2023/09/20(Wed) 13:01:35 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード「フィオレに? あー……」 もしかしてあいつはちゃんと食べてなくて、寝てなくて、元気でいないのだろうか。 「………… フィオレに? 」二度言った。そんなことない気がしていたんだがな。 何かこの俺が自分の部下の調子を見逃しているとでも言うのだろうか。もしくは眼の前の貴方が心配性なだけかもしれない。 「ほお、そうかそうか。ちゃんと伝えておいてやる……。 今はあいつも混乱してるんだろ、そんな風に引っ込んでないで話しかけてやってくれ。 同じ寂しがりやだから、会えたほうがほうが喜ぶ」 自分と違って交流が広い彼女のことを思いながら頬を緩ませる。 出生からして貴方も彼女もこのファミリーを裏切ることも離れることもないだろう、だから更に微笑ましく思えて。 「それじゃあ、そろそろお暇しよう。時間を取らせた。 またなにか 聴きたいこと があったり金が借りたくなったら言いにこい。俺の貸す金は旦那の金じゃねえからな」 話の端々でわかったかもしれないが、男の取ってつけたようなプライドとこだわりの間には妙な甘さが残っている。 その上そこそこ誰かに、ここでは例の上司に貸しを作っていることも嫌なことであるようだったそうな。 (-581) 2023/09/20(Wed) 13:06:00 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の花 ニコロ「いや、知り合いの受け売りだよ」 貰ったことがあるかと問われれば、どちらとも言えない。 でも、与えようと考えてくれたことはあったのかもしれない。 今となっては分からないし、問いようもないが。 もう一度だけ手の甲を撫でてから、 左手へと伸ばされた君の手を受け入れる。 「…はは、そうだね。今得たいとは思えない。 今更だからとも言えるし、返せるかが分からないからね。 俺は臆病だから、逃げてしまいたくなる」 ずっと得られなかったものを受け入れることは恐ろしい。 手を伸ばすのもそうだ。もしもを考えて踏み出せなくなる。 ただのリヴィオには、とても難しいものだった。 その結果が今だ。何かが起こる前に自らで手放そうとしている。 嘘の自分が得たもの全てを、壊そうと考えている。 (-582) 2023/09/20(Wed) 13:27:25 |
【独】 無敵の リヴィオ/*肩書き変わってる人達イイネ! エピローグまで変えるつもりないので 人が変えてるのを楽しむ人になる 簡易メモもそう 書き逃したので永遠に何もない人 とりあえず後輩達に合わせる顔はありません 面会にどの面で?と言い続けて会いに行けねぇよ… あと2日目の時空ごちゃってるけどなんかいい感じになった そういうことにしておいて下さい (-583) 2023/09/20(Wed) 13:37:03 |
【秘】 マスター エリカ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ巡る季節、美しい響き。言葉だけで移り変わる景色が思い浮かぶとは、彼女もこの暦を聞いた際に思ったものだった。 二度と訪れない何かは、彼女にもまた。 「…ああ、そう思う」 特別なこともない、いい夜だ。 夢で多くを知る彼女は、現実では何も知らない己が普通に言う何かを渡すだけ。小さなきっかけで、ほんの少しでも良い方に揺れ動くのなら。それが望ましいものだから。 ……そしてその小さなものが、確固たる何ぞかに影響できるほどでないことも知っている。己の行いにはどうにも無駄が多いと思えても、そうしないこともできないのだ。彼女はそういう人だった。 そうして何事もなく夜は過ぎ、 あなたが店を出る際には、年の暮れの挨拶が送られたのだった。 「良い年を」 凡そ可能性がないことと考えていようとも、 彼女はただ祈るだけ。 (-584) 2023/09/20(Wed) 13:38:27 |
【秘】 情報屋 エリカ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ────── ──── ── … その夢は、静謐とはかけ離れた様相を呈していた。 どす黒く、どろりとした粘着質の重さを持ったうねりは、"情報屋"の目にはどう映ったものだろう。目を細め、何やら思案するような沈黙があった。 その沈黙は、この匿名希望の情報屋を担う者としては必要のないもの──ともすればない方が望ましいものであるのだが、それをあなたが知ることもない。 (-585) 2023/09/20(Wed) 13:40:54 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 無敵の リヴィオ「なるほどな。 でも、気にはなるんだろ。 それを与えた奴の事が。」 何があるのかは全く分からないけれど どうでも良い、ととるにはその仕草は 何かを気にするようであり、惹かれるようでもあり。 「参ったな。 お前は手放してしまいたいかもしれないが 俺はますます、手放しづらくなってきた。」 この手を離したら何処かに行ってしまいそうで。 離す事が出来ないし、離したくない。 「ほんと狡いよ、お前って奴は。 そんな事を言われたら、逆に捕まえてたくなる。」 (-587) 2023/09/20(Wed) 13:43:19 |
【秘】 情報屋 エリカ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオたっぷりの沈黙の後に落とされた返答は、至ってシンプルなものだった。前任者であればもっと色を付けただろうに。 とは言え、誰であるかがわかればそれで十分、行える手立ては増えるはずだ。 /* おつかれさまですありがとうございます! こちらこそ遅くなりました。 先んじてPL連絡させていただいた通り、返答は上記の通り既に犠牲者になっている人物ですので、樹木子の能力行使先は「パス」として受け付けていますね。 (-588) 2023/09/20(Wed) 13:43:53 |
【独】 情報屋 エリカ/* PLの語彙力ないんですけど、本当に表現がうつくしいんだよなヴィンセンツィオさん。しっとりとしんみりの静かな夜の後にめちゃくちゃやべー嵐が来たのに、おお…となっておりました。すごい、すごいから俺への秘話読んで人類。 この一個目ながれから二個目こうきたら、ぴゃあってなるんよ。 ありがとう(ありがとう (-589) 2023/09/20(Wed) 13:50:12 |
【秘】 マスター エリカ → うたかたの ダニエラ遠からず訪れる未来は、あまりにもあなたにとってひどい結果と言えるもの。しかし── 因果応報 悪因悪果 自業自得 ──己の行いは、己に返る。 そのことを考えれば、至って当然の帰結とも言えたのだった。 /* 御機嫌よう。あいさい行使先「ニコロ」で受け付けました。 よろしくお願いされています〜〜〜〜ダニエラちゃん……エン… (-590) 2023/09/20(Wed) 14:08:21 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオされることに抵抗はしない。 抵抗が無意味なことはもう知っている。 今の己は幼子の玩具と何ら変わらない。 貴方達が満足するまで弄ばれて、 ただ飽きるのを待つのみの玩具。 ……それ以外でこのやり取りを終わらせる気は無い。 何かを話すなんて、以ての外だ。 「ッ!」 そうして、その指先が圧迫されれば。 平静を装っても条件反射に眉は歪んでしまうし、 ぶわっと汗も吹き出してくる。 あなたの手のひらを汚す男の血は、膿と混ざって ねとりと不愉快な粘度をを持っていた。 「…………あら、ご丁寧にどうも………… ……貴方のことは、なんて呼べば?」 瞳は鋭く、あなたを睨んだままだ。 (-591) 2023/09/20(Wed) 14:30:42 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 路地の花 フィオレ「ふふ……ごめんなさいね、暫く一緒に寝てあげられなくて。 煙草の不始末で燃えちゃったのよ。残念だわ。」 あくまで普段通りの様子でそう話す。 そうは言っても声には疲労の色が残ってはいるが。 板の向こう、傷だらけのヴィットーレがこうなっているのは、 きっと取り調べに対し、何も話さなかったからだろう。 ファミリーの事も、交友関係も。 かつて経営していた孤児院のことだって。 何も漏らさず、誰にも飛び火させないようにと歯を食いしばった、 努力と覚悟の証だ。 「あら、ふふ、叱られちゃったわね。 ……でも、どうにもならないわ。 開放されるまで暫くはこの生活のままね。 キャシー、あなたも気をつけないとダメよ。 あなたが同じ目にあったらアタシ、泣いちゃうわ。」 仲のいい人にはこんな傷も、あの痛みも味わって欲しくない。 貴方はヘマなんてしないだろうけれど、心配だわ、と 気遣わしげに眉をひそめた。 (-592) 2023/09/20(Wed) 14:40:42 |
【魂】 花浅葱 エルヴィーノ「そんな風に言われたら、気になるだろ……」 何を面白がっているのかと、ジト目で見ながら考える。 自分が怒りそうな隠し事とは、一体なんだろう。 怒らない保証はないから、怒らないから言えとは、ちょっと言えない。 「…………」 「僕の望みはたった一つ。 もう二度と、居なくならないで欲しい……それだけだよ」 二度大事な人を失った時、どこかで捻れてしまった感情がある。 三度目が訪れたなら、その時自分自身がどうなるかわからないから、大事な人はもう作りたくない。 それでも、あなたは別なのだ。 再会した時どれほど嬉しかったか、あなたにはわかるまい。 だからあなたとは恋人になりたくないと言った。 傷つきたくは、ないから。 「逆に聞くけど……キミは、僕が傷つかずに居たら幸せかい?」 「キミの要求はひっくり返せば、僕には何の期待もないみたいだ」 別に、期待をしてほしいわけではないけれど。 キミにとっての僕は、僕にとってのキミほど、重くはないのかもしれないな。 「……、その理由を聞きに行くんだ」 「どうしてこんな法を作ってしまったのかも……全部ね」 「別に………素直に捕まってもらおうなんて、思ってない」 ただ、他の誰からも捕まらないでほしいと思っているだけだ。 (_13) 2023/09/20(Wed) 14:52:55 |
【独】 法の下に イレネオ/* オネエ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜玩具になんてならないで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (-593) 2023/09/20(Wed) 15:07:30 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「あ、…ぅ……」 最初はただ、くすぐったいだけだった。 噛む力も弱かったし、舌の感触がなんだかぞわぞわする感覚がして身を震わせた。 けれども強く噛まれはじめれば、それに耐えるような声を上げて、でもそんな声を上げるのには耐えられなくて唇を噛む。 苦しくはない。 強引なのも嫌いじゃない。 求めてくれるのは、好きだ。 求めてくれたなら、与えることができるから。 「……っ、」 腹を撫でる手に気づけば、今度は何をするのだろうかと。 期待なのだか不安なのだかよくわからないまま、背中を掴む手に力を込めた。 (-594) 2023/09/20(Wed) 15:07:36 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「それは失礼。 うちの犬は正義感が強すぎてね」 犬に転ばされてしまったのかい? と、あざ笑う。 「はぁ……、今のことを聞いてるわけじゃないのはわかってるだろ」 今の姿を見れば確かに加害者と被害者ではあるが。 けれどもそれは、お互い様なのだろうにと肩をすくめた。 「強引な男なのはわかってるけど、それでもたった一人で無茶をするには理由があるはずだ。 お前たちは、過去にも何かあったんじゃないのかい?」 (-595) 2023/09/20(Wed) 15:13:12 |
【秘】 情報屋 エリカ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ/* 忘れていました。追記です。 四日目時空の黒眼鏡様のパンツは「グレーの無地」です。お納めください。 (-596) 2023/09/20(Wed) 15:16:47 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノこくこくと頷いてから、頰を掻く。 「心配している……と言うと、心を痛めてしまうかなと。 こういう時にどう言えばいいか、分からなくて」 彼女は優しくて顔が広いから、気にかける人は沢山いるだろう。 それでもやっぱり心配で、何か言葉をかけたくなってしまう。 「はい。また会ったら俺からも伝えます。 ……ありがとうございます」 さまざまな苦難は絶えず襲い来る。 友人とも仲間とも言い難い関係のことを、未だなんと呼んでいいのか測りかねている。 失ってから名前をつけるのでは遅すぎるから、声が届く間にまた会いに行こう。 「借りなくて済むよう頑張りますよ。 また、いろいろ教えてくださいね」 その甘さを優しさと捉え、勝手に感謝を送っている。 そうして去り行く貴方の背を見送った。 (-597) 2023/09/20(Wed) 15:21:01 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ「居なくなってないだろお、牢屋の中にも住所はあるぞ」 一体何を心配しているんだか。 捕まったあとのことは分からないが、貴方が見たり周りがなにかしてしまうんだろう分かっている。 そこまでして捕まえることにこだわってる理由がわからない。 「あー、そうだなあ」 期待がないと言ったら大きな嘘になるし、期待があると言ったら聞いてくるのだろうな。 それは困るんだ、言われてなってほしいわけじゃない。 「俺が大事にしてる幼なじみが何処かの誰かに暴力を振るわれていたら苛つくのは当然だろ」 「そんな単純な話だ。 俺はなあ……怒るのも喧嘩するのも得意じゃないんだ。 だから極々普通の表社会に住んでるご友人は、それらしく過ごしていてくれと月並みな言葉しか言えん」 「そう拗ねるな、全くお前は……」 貴方はまだ知らない。 ルチアーノの首にはもう古ぼけた首輪がつけられていることを。 それは今はまだ効力こそないが彼の精神を確実に捕まえている。 「俺は知ってるがな、その理由。イレネオも、ニーノも。 教えたら行かんでくれるのか?」 そして望んでもないそのことに男自身も気付いてはいないのだ。 (_14) 2023/09/20(Wed) 15:37:32 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ単なる幼子ならまだ良かったのかもしれない。 であれば、派手な貴方の様相に簡単に目を惹かれていたことだろう。例えばその髪をいじったり、その色眼鏡を舐ったり。或いは首元や耳のアクセサリーを気にしていたかも。 しかし生憎と目の前の男は一人前の大人で、そんなものには興味がなくて、代わりに嫌な知性を備えていた。 「はは」 「なんだ。汚いな。」 滲み出したものに目を細め、男は汚れた布地を手にした。それで押し付けるように拭いていく。 問いかけに答える気はさらさらないらしい。それは対等さを否定する態度。 貴方の存在を貶めて踏みつけにする行為だ。 「しかし、まあ。随分赤く塗ったものだよ。」 「警察署はネイルサロンじゃないんだが。」 ざらりとまばらな指先を見やる。 一々に貴方の表情を確認するのは、その瞳を見通そうとしているのか。 (-598) 2023/09/20(Wed) 15:39:36 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「俺はお前のことを見くびっていたよニコロ。 思ったよりやんちゃして遊んでるのはそっちじゃないのか?」 適当につまめるもの、と言いながらここからここまでと雑に頼んだ。 面倒くさがりだ。酒も飯もここのは美味い。 しばらくして届いたグラスとボトル。 注いでやろうかとコルクを抜けばあなたの方へと注ぎ口を傾けた。 「 お勤めご苦労さま 。俺みたいなちゃらんぽらんと違って精が出るなあお巡りさん」 (-599) 2023/09/20(Wed) 15:44:11 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ「どうだろうな。 俺は為すべき事を為しているだけに過ぎない。 ただ、お前がそうだとは思わなかったけどな。」 注ぎ口を向けられれば、グラスを向けて。 入れてどうぞ、と促す。 「別に俺らはそっちにゃまだ何もしてねえさ。 A.C.Aとは別に動く奴らも居るみたいだしな。 おかげで、署内はてんやわんやだ。」 分かっていて喋っているのか それとも、ただ口を滑らせたのか 分からない表情でそう話す。 (-600) 2023/09/20(Wed) 15:53:23 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ押し殺した反応にく、と喉が鳴った。 ひくりと震える身体が好ましかった。 同時に唇やら歯に貴方の脈が触れて。 男は、確かに高揚する自身を感じた。 男は、己に潜む獣性に気づいていない。 犬を自称するのはただ忠実の一点でだ。 それでも。 観念したような貴方の姿に湧き立った。 背に回った手に力が篭れば、それが縋るのでも甘えでも構わないのだ。突き放されないことだけが分かればそれでいい。ずるりと頭を移動して、今度は反対の首元へ。 噛んだり、舐めたり。吸ったり、また噛んだり。腹を撫でる手はそろそろと衣服の中に潜り込む。 さて、硬い手のひらは先程よりは下部に触れる。きっと下着のゴムの境目あたり。 その仕草はこれから貴方の身に齎される行為を一層鮮明に予感させるだろう。直に触れた男の体温は、先程よりも熱いはずだ。 (-601) 2023/09/20(Wed) 15:59:48 |
【魂】 花浅葱 エルヴィーノ首輪に付けられた鎖は、一体何処に繋がっているんだろか 「一度居なくなった人が何言ってるんだか……」 牢屋の中に居る分には、確かにそうかもしれないが。 捕まえる以前に、捕まえなきゃいけなくなる程の事をしないでほしいのが前提だ。 しなくていいのなら、逮捕なんてしたくはない。 だって。 追いかけるのが自分なら、様々な自由が効く。 警察として褒められたことではないが、無理な逮捕をしないですむ、そんな一面の事を、考えていたから。 「………」 「それって、僕が暴力を振るわれていたら、キミは喧嘩をしてくれるってことかい?」 そうだとしたら、だめだ。 一つだけ、譲れないことがある。 僕だって、ルチアを傷つけるものは許さない。 僕が傷つくことで、ルチアが傷つくのなら、僕は「それ」を絶対に許しては駄目なんだ。 「キミは……どうしてそんな事を知ってるんだい。 その様子だと……アリソン・カンパネッロが誰だかも知ってるんだね」 「…………行かない、と約束はできないけど……、牢の外から、安全に会う事くらいは約束しても、いいよ」 それでは、駄目かい? (_15) 2023/09/20(Wed) 16:08:15 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「俺も何処からも狙われる人気者らしいからなあ」 「しかし美人と色男天秤に乗せたら、そりゃあ美人に傾くよな」 何の話と言う訳でもなくただただ赤い液体と一緒に言葉を注いでいく。 機嫌は悪くない、もうこちらも片付けは済ませているから。 「ふーん……大変そうだねえ。 野良猫でも署内を駆け回ってるんじゃないかあ? ちゃんと捕まえてゲージに入れるか首輪でもつけてやらんと暴れるぞ」 (-602) 2023/09/20(Wed) 16:16:04 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ「かもな。 まあ大体目星はついてきてるから そう遠くなく首輪でもつけられるんじゃないか。」 適当にそんなことを言う。 「近々俺の妹分がそっちに行くかもしれねえ。 その時は頼めるか?」 注いで貰ったら今度は此方がそのボトルを預かって 注ぎ口をそちらへ向けた。飲むだろう?と。 (-603) 2023/09/20(Wed) 16:21:04 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ吸血鬼じゃあるまいし、何がそんなに首が美味しいのかわからないが、そうこうしてると首の両方が歯型や鬱血痕で彩られてしまっただろう。 もしかしたら、ボタンをきっちり止めていても見えるものがあるかもしれないが、耐えるばかりの男はそれに気づけない。 「……ん」 腹を弄る手が、熱くて、くすぐったくて、焦れったい。 想像してたよりずっと恥ずかしくて、その羞恥に呻いてしまいそうだ。 身を捩ってみても、抱きすくめられたままでは何の抵抗にもなれやしない。 恥ずかしいから焦らすな、なんて言えないから、あなたの好きなようにさせてしまっている。 ただただ、体温ばかりが上がっていってる気がした。 (-604) 2023/09/20(Wed) 16:27:45 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ「何を持っていなくなったと言ってるんだ……。その辺にいたさ」 住む家が変わって仕事を手に入れただけ。 やはり貴方は大げさだなと思う。 たしかに頻繁にあわなくなったし、連絡もかなりなくなったが。 「おう、やるときはやるぞ。弱くとも喧嘩は習ってる 殺していいなら殺すがそれをやると怒られるんでな。 どうしてもトラブルにあうなら撃ち殺してもいい奴に殴られろ」 そんな、無茶を言った。何が何でも殴るのは確定らしい。 「すまん、そいつは名前しか知らん。 実情には何も触れとらんのだ」 「俺はただ、調べ物が得意などら猫だ。 まあ会いに行くぐらいは好きにすればいいさ。 それでも変なやつに直接会いに行くな、今はほっとけ」 「執行役なんて奴らは全員 俺たち が片付けてやるから」 (_16) 2023/09/20(Wed) 16:30:05 |
【魂】 花浅葱 エルヴィーノ「キミにとってはそうでも……僕は」 もうどこかで死んでしまったんじゃないかとまで、言われていたんだ。 あなたとて、住所が変わってすぐは余裕もなく、会いに来るなんてことは出来なかっただろう。 たったそれだけの期間すらも、連絡も、詳しい事情も知ることもなく、足跡も分からず、生きてるのか死んでるのかも分からなかった事が、どれほど辛かったか。 今でこそ、連絡が少なくとも気にすることはないが。 それは、生きていてちゃんと足跡が残されているからにすぎないのだ。 「……わかった」 「危険が及ぶような会い方はしない。……はぁ、これついこの間後輩に言わされたばかりだな」 やれやれと肩をすくめた。 これはもう諦める他はない。 だって、男はあなたに傷ついて欲しいわけではないのだから。 「……じゃあ、二人が狙われた理由、教えてくれるかい? 代わりに、アリソン・カンパネッロの正体、教えるから」 (_17) 2023/09/20(Wed) 16:46:09 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノいいんですか、と聞くことは簡単だ。 それは男の癖で、いつもうっかり口を突く一言目だった。 男は書類仕事も嫌いではなかったが、頭が良いわけではなかったから、上司に確認を仰ぐところもよく見られただろう。 それでも。 この期に及んでそれを聞くのはムードがない────なんて、考えたわけではなかったが。 貴方の無抵抗が、貴方の無言が、許しの表れであることを男はとうに知っていた。 一旦は満足したらしい男が無言のままに顔を上げる。金の瞳が再び花浅葱を見た。きっとその奥には、きらきらと情欲が閃いていて。 「……。」 だのに、何も言わない。ただ熱い息を吐いただけ。 するり、と潜り込んだ指が下生えを擽る。指先やら手のひらで貴方自身の反応を確かめようとした。 (-605) 2023/09/20(Wed) 16:47:59 |
【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ「そおか」 うん、と頷く。あなたの泣き言を、肯定する。 「分かった。なあに、すぐできるさ。 真っ先にお前に飲ませてやるよ」 狭間には、格子がひとつ。 何にもないようにふるまい、 目も指も届くけれど、 それは越えられない隔たり。 けれどまるで最初からこうだったかのように、 アレッサンドロは意に介さない。 「そりゃあ、お前」 だから、そんな顔で。 「あぶねえことしないで生きて欲しいな。 やらせてる俺が言えた事じゃないから言わないが」 言っている。 言えないことだが、きっと言わずにはいられないから。 (-606) 2023/09/20(Wed) 16:59:48 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ身体に溜まった熱は、どうしたって下腹部に集中してしまうものだろう。 直接それに触れられることなく、くすぐられるのは、明確に焦らされているということが理解できてしまって。 羞恥ばかりが込み上がって、再び見つめられたその顔を見返すのが難しくて、うつむいて視線を外した。 「……こ、こんな時ばかり何も聞かないの、ズルいだろ……」 「なんで焦らすんだよ…… 顔、見れな 」荒い息が、興奮を表してることくらい、わかるのに。 我慢されるほど、僕はか弱い存在じゃ、ないつもりだけどな。 (-607) 2023/09/20(Wed) 17:03:29 |
【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ「過去〜……?」 真面目に考えるようなそぶり。 すぐにぱん、と指を叩いて。 「教会で喧嘩売られたぞ。礼拝の最中にうるさくすんなって言っとけ」 おとついくらい、なんて付け足し。──壁にもたれるように腕を組んだ。 「イヤ本当に、俺はしらねえのよ。まぁあっちは俺のこと知ってただろうけどな。 お前は理由があるはずというが、そいつはほんとにあるもんなのか?」 指を一本、立てて振り。 「いいトシの大人なんだから言わねえことは言わねえ理由があるか、 もしくはそんなもんねえんだよ。 あるとして、本人以外になーーんの意味もないもので、 そういうことに何もかんも全部身を投じる阿呆ってだけかもしれん。 どちらにしろ、理由を欲しがってるのはお前だろ? ここまで来れるんなら、本人に聞けよ。 俺が知るか、ばーかってことだよ」 一息に言ってから、に、と笑って。 「──だがま、若いモンだし、マフィアには無関係なやつだ。 終わったらさっさとシャバに戻って、マトモに人生送ってほしいと思ってるよ。 個人的には」 (-608) 2023/09/20(Wed) 17:21:41 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 徒花 テオドロあなたが寝てしまってから。 物音を立てないように近付いて。 その首にアスターの花の意匠がほどこされたシルバーネックレスをかけて、服の中にしまった。 気付かなくても構わない。出来るなら、無事でありますようにと願いと祈りを込めて。 「……万が一があっても、1人じゃないことを忘れないで」 なんて、少し贅沢かも。 (-609) 2023/09/20(Wed) 17:25:26 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペそれはいつのことだったか。 夕方かもしれないし、夜かもしれない。 貴方の端末に届いたメッセージ。 『明日 アレさんに会いに行こうと思ってます 面会をさせてもらえるみたいなので』 『これ 大人しくしてるうちに入りますかね』 (-610) 2023/09/20(Wed) 17:28:18 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ自身ではやはりそう思っていないような言葉には、「そうだよ」とはっきり返したあと。 間が開いて短く返った返答に貴方の瞳を覗き込もうとする。 そこにある色がどんなものか知ろうとするみたいに。 「…………」 「……だめだった?」 でも結局うまく判別できなくて、素直に尋ねてしまう。 結構きた……とはこっくり頷きつつも、ちびちび飲む貴方を見つめたままだ。 普段だったらもうちょっと、こう、なあなあってできるところ。 こんな風に待ってしまうのは酔っているせいかもしれない。 本人にはそこまで思考が至るキャパもなかったわけだが…… 握る指先になんとなしに力を込める、貴方を繋ぎ止めてなかなか離しそうになかった。 (-611) 2023/09/20(Wed) 17:29:23 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ「は」 恥じた顔も。 その仕草も。やっぱりまた、小さくなる声も。 「はは。あは、は」 可笑しくて。なんだかこみ上げるようなものがあって。 「かわいい人 だなあ……」 多分、屈託のない笑みを浮かべて言ったのは、貴方への返事にはならない言葉だ。 それはもしかしたら、愛しさとか呼ばれるものだったのかもしれない。 うつむけば貴方の瞳は自分の腹に向くだろうか。それとも男の胸当たり。 くく、と喉で笑いを転がした男は、擦り寄せていた身を僅か離した。そのまま片手で貴方の手を取って言う。 「ねえ、先輩」 「触ってくれますか」 別に、無理にさせたりはしないけど。 (-612) 2023/09/20(Wed) 17:29:44 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「勿論、キミとの話が終わったら会いに行くさ。 その前にキミから色々聞いておかなければいけないなと思っただけで」 だからそこは、順番が違っただけだと、前置きをする。 あなたの話を、嘘なのか本当なのか。 じっくりと見定めるように聞いて、笑顔を見れば深々と息をついた。 ――― 個人的に 、ね。「僕に、キミから物を買うのはやめろって止めに来ておいてね……。 理由がなかったというなら、それはしつけのし直しが必要だな」 格子にかけた手は離れることなく、意識を変える。 この男はイレネオが邪魔だと思った、それ自体は本当だろう。 けれど、本当に聞かなければならないことは、そこじゃない。 「―――。 じゃあ、2つ目。ここからが本題だ。 アリソン・カンパネッロ なんて名前を偽装して法案を通したのは何故だ」 (-613) 2023/09/20(Wed) 17:37:49 |
徒花 テオドロは、メモを貼った。 (a24) 2023/09/20(Wed) 17:42:14 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオここにいるのは大人と大人。 純粋に遊ぶような心はとっくに失って、 雁字搦めに組み付いた思惑と手から溢れそうなほどの 大切なものを背負い込んで、対峙している。 「っ……はぁ………はぁ………」 荒くなる呼吸、酸素を吸い込むと同時に 痛みに叫びたくなる気持ちを飲み込む。 汗が流れて顎まで伝い、机に垂れる。 「……アタシ、赤いネイルは趣味じゃないのよ。 可愛いピンクに塗り直したいわね……」 それでも痛みから逃げ出すように何かを吐き出すことも無く。 雑談みたいなセリフを、絞り出すように口にする。 彼以外に語ることなど何も無い、と暗に示すように。 (-614) 2023/09/20(Wed) 17:44:09 |
【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ「オ、さすが。 ならなおさら、マフィアの言う事なんか聞いちゃいかんと思わんか。 お得意さんだから言ってるんだぜこれは」 へらへらと笑う。 施設から貸し出されたらしいスウェットの上下はだらしなく、 休日に寝転ぶおっさんそのものだ。 「いやまぁ、俺ぁ一応カポだから。 あいつからすりゃあ悪党の元締めだろ。 そこは別におかしなこと言ってねえと思うぜ。 心配かけてやんなよ」 …本人がいうことでもない。 自分の事を棚どころか天井裏にまで上げながら、 あぐらをかいたからだをゆらゆら揺らして。 「そりゃお前、マフィアのカポ・レジームアレッサンドロです! マフィア捕まえるために金出します! ……なんていったって受けてくれねえからだよ」 聞かれたことに、そう答えた。 (-615) 2023/09/20(Wed) 17:48:44 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ笑い声が聞こえて、思わず顔を上げた。 この瞬間ギラギラした瞳が穏やかになって、澄んだ笑みをしていたから、思わず魅入ってしまった。 まさか本当に、そんなに愛されてるかもしれないなんて。 この時はまだ、ちゃんと理解はしてないけれど。 やっぱりまた羞恥を感じて視線を彷徨わせてうつむく。 その視線の先には、多分、張り詰めた熱がある。 「え? ………あ、」 何を、とは言われなくとも。 同じ男なんだから、それが何かなんてわからないはずがない。 戸惑いはすれど、人のものに触れた経験なんてないけれど、ある程度はどうしたらいいかはわかっている。 わかった、と頷いたなら、あなたはその手を導いてくれるだろうか。 なににしろ戸惑いながら、下着の上から触れることになるのだろう。 (-616) 2023/09/20(Wed) 17:50:33 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「両方の話を聞いておくのは大事なことだよ」 「心配を……かけたことは自覚してるけれど。 僕だって心配くらいするって話で……いや、その話はもう良い」 本題と違うことまで思い出してしまいそうで、頭を振った。 話に集中できなくなってしまう、これはいけない。 というかそのだらしない態度はよせ、とは思うのだが。 牢の外からしか会わないと、もうひとり、心配性の誰かと約束したから破れない。 態度の一つくらいは大目に見たって構わないだろう。 ツッコんではいけない。 「そんな事はわかってる。 マフィアのカポ・レジームが金出してまでマフィアを取り締まるのは何故かと聞いてるんだ。 これはマフィアにとって重大な……裏切り行為だろう?」 (-617) 2023/09/20(Wed) 17:58:40 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡不自由な独房の中で。ぼろぼろの顔して。何を。 …そんな簡単なことじゃ、ないはずなのに。 だけど、鉄格子の向こうの姿から、潮風とオイルの香りがした気がして。 一緒に香ったコーヒー豆の香りに、小さく、息を呑んだ。 それは、錯覚のはずだけれど。 「……絶対…ですよお。」 「それまで、許してあげませんからあ」 そう口にして、少し笑えてしまったのは仕方がないと思う。 自分はもう少し、現実を見ているつもりだったのに。 「…言ってないなら、聞こえませえん。」 聞こえたところで、どうせ聞けない。 だからそう言って肩を竦めて、少しだけ笑って見せた。 この生意気が、あなたの部下の姿だと。 独断で危険な橋だって渡る。それがあなたの役に立つのなら。 「あー。でもお。」 思い出すように、添える。 「アレッサンドロさんが危ないことしないならあ、考えまあす。」 (-618) 2023/09/20(Wed) 18:15:12 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオおまえまで、は。 誰もまた捕まっているというのだろうか。 けれど尋ねるための形はすぐに思い浮かばず。 だから疑問は仕草にとりあえず現れたのみだった、小首を傾げて。 「……だいじょうぶです」 辛いは辛いが、幼少期から続くものだ。 慣れているからとこくり、ひとつ頷き。 気遣う言葉に一度瞼を落とし、次に開けた視界は一文しか書かれていない紙を。 「…………」 「……イレネオせんぱいが聞きたいこと。 なんですか、それともおなじ?」 「マフィアと関係、あるのかって」 (-619) 2023/09/20(Wed) 18:18:02 |
【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ「ああ、そうだな。 その通り、裏切ったワケ。 よくよく理由を知りたがるやつだなあ。 答えはさっきいったじゃねえか。 俺が阿呆だって話さ」 ごろん。 ついには腕を枕には、もう一度寝っ転がる。 「なンでそんなこと気にするのやら。 あのワンちゃんのことでもない、マフィアの同士討ちの話だろ? 素直に仕事が楽でいいなあっつって喜ぶわけにゃいかんのかね」 (-620) 2023/09/20(Wed) 18:22:45 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 門を潜り ダヴィード『やりたいようにやれ』 『クソ忙しいから代わりに伝えといてくれ』 『喧嘩売りに行ったなら後が怖いぞ 以上』 (-621) 2023/09/20(Wed) 18:30:57 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「あぁ、駄目だね」 「裁判になればその理由は必ず聞かれるし、刑量の判断材料になる。 自分の首を絞めるだけだし、納得の行く理由を話してほしいものだけど」 むしろ話してくれたほうが仕事は楽になるんだけど?と冷めた目を向ける。 けれど裏切ったということをあなたの口からちゃんと聞いたことで、なんとなく、心が痛くなった。 多分それは……消耗している大事な幼馴染が、あなたの部下にいるからで。 「…………」 「裏切った仲間は、大事ではなかったのかい?」 語る声色は少しだけ、トーンが落ちた。 (-622) 2023/09/20(Wed) 18:32:06 |
【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ「それで許してもらえるンなら、安いもんさ」 なんとも気軽にいうものだ。 だけどこの気軽さで、どんな高価なものでもぽんと渡してくるのをあなたは知っている。 「あーあー、生意気に育っちまって… 誰に似たんだか。 周囲が悪いな、こりゃ」 やっぱマフィアはダメだ! なんて言っているが、それこそ本当にどの口が言うのだろうか。 「おまえ得意なんだから、オトコの前ではちゃんとそういうの隠せよ。 ツラは良いんだし、賢いし、その気になれば一発だろ。な」 格子の中から、どうしてこんなに自信を持って説教じみたことができるのだろうか? さっぱり自覚していないのか、 あるいは屋根の上まで棚上げしながら嘯いて。 「それはー………」 危ないことは。 「………しないとは約束できんから、 努力目標ということにはならんか?」 変なところで正直だ。 (-623) 2023/09/20(Wed) 18:34:05 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ提案には幾度か瞬いていた、というのもきっと貴方は忙しいだろうと思ったから。 そこまで時間を割いてもらえるものと思わず驚愕の色が先に出ただけ。 けれどすぐにこくこく、と二度ほど頷く。 その返答の仕方だけでも伝わったことはあったにせよ、それでもやはり言葉でちゃんと聞いてみたい。 そうして、じゃあ、と提案を受け入れる言葉を形作る……前。 「────」 近づいた視線と呼ばれたかつての名に、心が揺れたのを自覚して声が詰まる。 だいじょうぶって形作ろうとした唇はうまくいかなかった。 誤魔化すように眉を落として笑ったけれど、なんだかそれも。 疲労でうっかりと漏れてしまっただけかもしれない、なのにその名で呼ばれるとどうにも、よわいから。 「……ヴィトーさんと。 パン一緒に食べて、話したら。 大丈夫になるかも……」 上官に対してそんなことをするのはあんまりよくはないのだろう。 わかっているの指先を伸ばし、ちょん……とその外套の端を摘まむ。 なんとも分かりやすい甘え方だった。 (-624) 2023/09/20(Wed) 18:37:19 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ振れる、惑う視線を見ている。 真白の海を泳ぐ宝石は綺麗だ。 触れたその手の薄さが違うこと。 貴方の手は自分の手ではないこと。 頭ではなく、もっと表面の部分。感覚だとか直感でそんな当然を理解して、どうにもそれがくすぐったい。 服の上から触れればきちんと反応しているのがわかるだろう。 緩くたちあがったものが指先に触れるはず。そのまま男の手は貴方の手を導き、ぺたりと這わせた。 そうして貴方が導かれたままでいるなら、また男は笑うんだろう。随分今日は上機嫌だ。 「はは」 「上からするんですか?」 面白い趣味ですね、なんて揶揄って。 こちらは貴方の上着をたくしあげ、下穿きとスウェットとをずらそうと。 (-625) 2023/09/20(Wed) 18:41:44 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の花 ニコロ「…気にならないと言えば嘘になる。 俺には勿体ないくらいの素敵な人だったからね」 だけどだからこそ、他の誰かと幸せにと願う。 それにきっともう幸せになっていることだろう。 彼女は自らでそれを掴める人だった。 手を掴まれながら翠眼は緩く細まっていく。 「……おや、君の評価に物好きを付け足すべきかい? それに狡いのは俺じゃなくて君だよ、ニコ」 言っただろ?口説いたって何も渡せないって。 だと言うのに、君ってやつは。 「…………大丈夫だ、まだ何処にもいかないよ」 (-626) 2023/09/20(Wed) 18:44:51 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ「お前は俺に負けず劣らず意気地なしだな……」 貴方はあまり感じていないようだが、男は自分の事をさほど高く見ていない。 「イレネオが狙われたのは目に余るから。 警察だろうとマフィアだろうと何でもかんでも私刑にする勢いだと俺も思ったね」 かなり簡略化したが、執行役が狙うと決めたのだ。 そうとう目に余ったんだろう。此方も覗いたものだ。 「ニーノは保護のためだ、悪意はない。 ただ巻き込まれる前に誰の手にも届かないところに連れて行った。 それこそ執行役なら止めるために、だ」 「これでいいか? ちなみにこの情報量は本来なら給料4.5ヶ月分貰ってる。 俺はお前が何でそっちの方を知ってるのかが気になるがね」 (_18) 2023/09/20(Wed) 18:47:55 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ「いいや。」 「お似合いだよ。マフィアにはな。」 「血の色は好きだろう? よく見たはずだ。」 さて、迂遠な会話を重ねてはいるが。 聞き出したいのはまずそれ。一旦軌道修正、再度貴方にその身柄を問うた。 「売ったのは生きた子どもだけか?」 「捌いたりもするのか? まるでけだものだな」 「お前たちマフィアってやつは、何が楽しくてそういうことをする?」 (-627) 2023/09/20(Wed) 18:51:22 |
【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ「おいおい、こんな強引にしょっぴいといて、 裁判だけはまじめに行われるとでも? 俺はこんな悪法で逮捕して、取り調べ中に暴力までふるっておきながら、謝罪も反省もない警察に大変不信感を持ち憤っている。 マフィアにも人権はあるんだぜ? 弁護士を通してほしいね」 だいいち、と指を立てて。 「それ以前にな、取締法に金を出すことは俺の逮捕に関係ないだろうが。 あれはただの匿名の寄付で、それを使ったのはおまえらんとこのトップだろ。 ランドセルを寄付する覆面レスラーは犯罪者か? 俺は薬物の取引で逮捕されたはずで、そこは係争すべき点ではないだろう」 違うか?と寝転んだまま顎を引き、黒い瞳だけがそちらを覗く。 そうしてわざとらしくひとつ、息をついた。 「そうだな。ご期待に添えず悪いね。 実は俺、聖人君子ではないしトイレにも行くんだ」 ひらひら、手の代わりに足を振る。 なんとも態度が悪い。規定に照らし合わせれば、指導の名目で殴っても良さそうだ。 (-628) 2023/09/20(Wed) 18:55:20 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 無敵の リヴィオ「物好きってなんだよ。 言ったろ、俺にとってはお前は必要なんだって。」 緩く細まる翠眼に比例するように 口をとがらせて、子供のような表情を見せる。 何処か拗ねたような、幼さを感じさせる そんな振る舞いは他では見られないだろう。 「狡いって言われるような事をした覚えが無いが まだ行かない、だろ?」 それは未来では離れるということで 今それを聞くとどうしようもない不安に駆られるのだった。 自身の右手の薬指に施されたネイルに視線が落ちる。 「分かってるさ、ただの我が侭だってさ。 俺がそうしたいだけで、リヴィはそう思ってない事くらい 分かってんだけど…離すのはなんか嫌なんだよ。」 ぽつ、と零れ落ちていく言葉はしおらしい。 (-629) 2023/09/20(Wed) 18:59:45 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ「熱、よく出るのか。」 「知らなかったよ。よく頑張ったな。」 問われないなら答える必要もない。 知らないなら教える必要はない。 既になかったことになった話だ。過去の話を蒸し返す趣味はそれほどなかったし、不要だと判断する。 男は署内でまだ若く、後輩の数より圧倒的に先輩の数が多い。 だからか、貴方に対する言葉はほかの人々にかけるものと違っていた。少し大人びた、年上の者の言動をする。 「そう言われてる。」 紙面に目を落としたまま男は答えるだろう。それが男の仕事らしい。 けれどその仕事を、貴方に対してする必要はないと思っている。 今は、まだ。 「ないんだろ?」 「それとも、なんだ。必要だった、とか……」 実際、そう言った例に心当たりはあり。 それを例外として許容した事実が、男にもあった。 (-630) 2023/09/20(Wed) 19:00:23 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡/* こんばんは! バナナマンパナマ湾です。 お返事色々考えてみたのですが、黒眼鏡さんからのレスで〆るのが綺麗な気がしたので、ひとまずこれで〆ということで大丈夫でしょうか。 もしまだなにかしたいからもう少し続けたいなどあれば遠慮なく仰ってくださいね。 拙い暴力にお相手してくださってありがとうございました! とっても楽しかったです! 黒眼鏡さんの行く先、わくわくして見守っております。 もしまた機会があり、そちらに余裕があればお話ししに行くかもしれません。あるかわかりませんが…… (-631) 2023/09/20(Wed) 19:03:32 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード「…………おう」 「髪を褒められたのは初めてだな……」 癖のある長髪を撫でつける。毛質は固くも柔らかくもない。 臆病故に伸ばした髪を褒められるとは思っていなかった。 ほんの少し照れくさくなって、ぼそりと呟いた。 「お前な……」 「いいよ。寝返り打てなくても知らないからな」 棒読みに苦笑しながらも、それが望みならとOKを出した。 貴方の予想通りだ。 「オレで良かったわけ? もっとかわいこちゃんと一緒に寝ればいいのによ」 なんて、揶揄いつつ。 ロメオは失礼しまーすとベッドに腰掛けて、 マットレスの弾みで遊び始めた。ぼよんぼよん。 (-632) 2023/09/20(Wed) 19:04:14 |
【独】 月桂樹の花 ニコロある事ない事、秘密までばら撒かれて摘発される兄と 警部補を辞職して何かやろうとして摘発されてる幼馴染 アリーチェちゃんも、すまないなのだよな… (-635) 2023/09/20(Wed) 19:15:20 |
ニコロは、月桂樹の花が一輪、デスクに飾られた (a25) 2023/09/20(Wed) 19:16:11 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ貴方が覗き込めばそこには翠がある。 厚いレンズを間に挟み、貴方と視線がぶつかる。 緩慢な瞬き。 「…………」 「初めて……そういう呼ばれ方」「した から……」 「嬉しかった」 「マジで弟だったらよかったのにな」 そう言って、ふ、と口元だけで笑った。 叶わない事を願うのは虚しい。 けれど夢って、見てしまうものだから。 もう一度貴方の頭に手を伸ばして、 今度は酷く優しく撫でた。 手は握られたまま。 「弟だったら何でもしてやるのにな〜……」 「オレじゃあな〜……ハハ……」 そんな事を本当に小さく零して、手を離した。 そのままグラスの中身をすっと全て口の中に流しこみ、 「やっぱり酒って美味いな」なんて、 ヘタクソに話題を逸らそうとした。 (-636) 2023/09/20(Wed) 19:22:08 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ「……貴方にとっては、その書類が聖書なのね。 決め付けと偏見で、いったい何人の無辜の民を嬲ったの?」 「貴方とマフィア、どっちが多くの血を見てるのかしらね。」 薄い笑みが消えた代わり、口から出るのは皮肉の言葉。 貴方の言葉には一切肯定の言葉を返さない。 すなわち、自分はマフィアでもなければ、子供を売ったこともない。 ただそれだけを主張する。 「アタシの方こそ、貴方に聞きたいくらいだわ。」 「何が楽しくて、こんな仕事をしてるの?」 「自分が一度たりとも間違った人間を尋問したことがないと 思ってるなら、もっと視野を広く持った方がいいわ。」 (-637) 2023/09/20(Wed) 19:29:09 |
【神】 徒花 テオドロ「警察が職を辞する時、同僚たちの不安を煽るのは以ての外です。 何処かの国では『It's an ill bird that fouls its own nest』とでも言うのでしたっけ?」 #警察署 内。敢えて反社会組織法を積極的に支持している上司に対し、辞職願を叩きつけているところだった。 それもどこかデスクの上ではない。本当に警察署のその辺≠セ。 常識外れにも程があるし、相手の眉間の皺からもそれが窺える。 品定めするような目線すらも今は愉快に感じられた。 光を感じない人間から定められる価値に何の値打ちがあることか。 「礼儀やマナーとしても、置いて頂いた恩義がありますから、 同じ心構えを持つ者同士、顔を立てる必要も……あるでしょう。重々承知の上、僭越ながら述べさせていただきますが」 「───今の警察。特に反社会組織取締法が、 信用ならないというのはお分かりですね」 御託を並べるのをやめて、 単刀直入に言ってやれば空気が一変するのを感じる。 目の前からだけではなく、方々から伝わってくる突き刺すような視線。息のかかった人間たちである顕れに他ならない。 「道理のなっていない法のもとで、悪を作り断じるなんて……全能にでもなったおつもりですか?」 返す自分の表情は、いつも通り嫌味ったらしい笑み。 昨日までよりもずっと迷いがなく、 心から相手を侮蔑するような神経を逆撫でする、 礼の欠片もないろくでなしの顔つき。 堪忍袋の緒が切れたか、 赤い顔の上司は怒りに任せてこちらに掴みかかってきて。 ▽ (G39) 2023/09/20(Wed) 19:50:12 |
【神】 徒花 テオドロ───それを笑顔のまま、コーヒーでも注ぐように捻り上げ、 逆にこちらから、鬱憤晴らしに取り押さえてやる。 胸がすっとする。 言いたい放題のうえ、行動にまで移したら、 どんなに気持ちの良いことだろうかと思ってはいたが。 ▽ (G40) 2023/09/20(Wed) 19:51:20 |
【神】 徒花 テオドロそれを皮切りに。堰を切ったように、 鋭く睨みを利かせていた奴らが駆け込んできて、 口々に薄っぺらい正義を語りながら不届き者を囲み出す。 思惑通りだ。多少の肉体や経歴の傷はいい。 たった今この瞬間、少しの注目さえ集まればいい。 「聞け!こんなやり口はおかしいと思う気持ちが少しでも残っているなら、市民を守る使命をまだ忘れていないのなら、署長代理の馬鹿げたTerroreに屈してはならない! 法の前に偽証によって齎される不平等があっていい筈もない。 ないし、相手の素性が分からずとも隣人を愛し、隔てなく接することが罪であってたまるものか!」 この身に正義感なんてこれっぽっちもない。 だが、今口走ること全てが出任せの嘘っぱちな訳もない。 感情だけが、最後に吠えろと己を突き動かしていた。 「こんな方法でなくてもいい、 ただ決して、己の中にある正しさ≠疑うなッ!」 例え頭が挿げ替えられようと、 共に働いてきた仲間たちのその全てが、 ひと匙の毒程度で腐敗し切る筈がないと、心から信じている。 (G41) 2023/09/20(Wed) 19:52:00 |
【置】 徒花 テオドロ「縄張りの中で大人しくしているならまだよかった。 多少の悪戯も、尻尾を掴めない方にだって責はある。 ただ、あんた達は街の治安を脅かし、血の掟を侵した…… 必ず法のもとで報いを受けることになる」 捕物の果てでやっと地面にねじ伏せられたのを、 未だに口角を下ろすことなく好き勝手舌を回している。 「罪人の戯言かどうか……楽しみにしていろ」 舐めた真似をすれば必ずとっ捕まり制裁を受ける。 いつの世の警察も、マフィアだって行ってきた不変の掟だ。 希望や夢は、俺には持つことはできない。 誰かひとりにでも持たせに行くほうが、 その方がきっと、俺には向いていた。 (L6) 2023/09/20(Wed) 19:52:41 公開: 2023/09/20(Wed) 20:00:00 |
テオドロは、自分が居ないと回らない世話≠フ事を考えていた。 (a26) 2023/09/20(Wed) 20:00:08 |
テオドロは、それでもやはり少しくらい甘えたっていいだろう、と。 (a27) 2023/09/20(Wed) 20:00:23 |
テオドロは、諸々を自分以外の所為にして、くだらなさそうに笑った。 (a28) 2023/09/20(Wed) 20:00:34 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオこの子どもは単純なもので、言ってはいけないことに口をつぐむ知恵はあっても、きれいだと思ったものにはきれいだと言ってしまう癖があるようだった。 それも全て本人の独断による基準である。 「やった。それはもとより覚悟の上ですから!」 寝転がったまま話している。行儀が悪いが、それを指摘する人間はここにはいない。 「ロメオさんがよかったんですよ。 ……ちょびっと心配したのもありますけど。 あのままちゃんと寝てくださいねって言って帰っても、 なんだかそのまましっかり寝てくれなさそうだし」 俺は寂しがりやで心配性だから、こんなとこまで来てもらっちゃいましたけど。 かわいこちゃんと寝てもいいしかっこいいさんと寝てもいい。 そう思いませんか? あ、逆に俺がかわいこちゃんとして……やっぱなしで。 そんなことを宣いながら弾んだ。ぼよよよん。 (-639) 2023/09/20(Wed) 20:00:47 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 徒花 テオドロ「今なら本気で金を払ってやってもいいな。言い値で買おう」 無事を祈るような野暮なことはしないし、とやかくうるさく言うことも思いつきはしない。 ただ大怪我をされると勝手に友人面をして喧嘩をふっかけに行ってしまうかもしれない。 「……まあ文句は聞き入れられるかはわからんが? 他のやつよりは俺は融通がきくんでね、口説き文句だけ封じてくれるな」 考えれば考えるほど、共に歩いて話している姿は周りからどう映るのか見ものだ。 「お前ってやつは。 そうやって何人落としてきたんだが」 この瞬間だけは信じてもいいだろう。 何でもかんでも判定が甘くなって行く気もするが。 自分にとってはしばらく味わえない最後の長い息抜きだ。 だから、その手を掴むのはきっとまた違う形で。 たとえ何処へ行こうと、また知りにいってやろうとその日男は心のなかで決めたのだ。 (-640) 2023/09/20(Wed) 20:04:00 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の花 ニコロ「物好きだろう?…破滅願望の人間を求めるなんて」 必要だとは言っても、やはり物好きだと考えてしまう。 普段見ない振る舞いからも、嘘ではないのだろうと感じるが。 握り返さないまま、しかし振りほどかないまま。 細まる翠眼は暫し繋がれた手を眺めて。 「…はは、そうだね。まだ行かない、だ」 小さく笑う。隠すことは簡単だが、 きっと今の君なら気付いてしまうだろう。 それならやはり最初から本音のままでいい。 落ちていく君の視線を追いかけて、 薬指のみに施されたネイビーを少し眺める。 男のネイルとは違う、微細に彩られた素敵な色だ。 「……君が違う立場なら、色々なことが言えたんだが。 生憎、同じ立場にいるせいでいい言葉が思い付かない。 突き放す言葉が思い付かないんだ、困ったね」 「こんな風に自分の破滅に他者を巻き込む人間を君は……。 …いつ来るかは分からないが、終わりが来た時。 俺は罵詈雑言や石を投げられる覚悟をしてたんだけどな」 こんな法は続かないんじゃないか。 そう思うのは、今までの歴史が物語っているからだ。 そして終わりが来たその時、 こちら側に向けられる視線はきっと単純なものじゃない。 (-641) 2023/09/20(Wed) 20:08:16 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡そうやって、いつもと同じように。 適わないなあと思うのだ。そんな夢みたいな言葉も、すぐ叶うように思わされる。 「さあ。」 「誰に似たんでしょうねえ。」 本気で自覚がないのなら大いに結構だ。 「でもちゃんと、隠してますよお。前も言いましたが優秀なのでえ。」 「アレッサンドロさんだけです、これはあ。」 ミントブルーが薄く笑む。 役得ですねえとこちらもこちらで嘯いた。 あなたが大嘘つきだったなら、どうせ指摘していたのだろう。 寧ろ正直はいい事だ。そうして口を開いた女の声は少しだけ静かに響く。 「……別に、いいんですよお。」 「その時は、必要なときでしょおからあ」 諦観ではない。けれどただの許容でもなかった。 ほんの少しの寂寥と、ずっと多くの信頼の色。 「だから、あたしも好きにしまあす。」 「必要だと思ったら。…アレッサンドロさんの、部下ですからあ」 そう口にしたら、少しだけ胸がすくようだった。 …今だって女は、間違えたことをしているなんて思っていない。 だから地獄に堕ちたとしても、やめようなんて思わない。 (-642) 2023/09/20(Wed) 20:10:05 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 徒花 テオドロ/* 九本指さん、こんばんは。バナナマンパナマ湾です。 墓落ち後に秘話しませんか、のお誘いにまいりました。墓落ち前からそんな話をするのはどうかと私も思ったのですが、墓落ち後の方が殺到するのではと思い、埋もれる前に連絡させていただいています。 前提からいいますと、イレネオは完全に法の犬です。 つまりテオドロさんの主張に対し、立場が真っ向から対立します。テオドロさんの逮捕理由が神窓での行い、及びそれによるスパイ疑惑……などであれば、イレネオは確実に食ってかかるでしょう。また、その許可は運営様からいただいております。 ですが一応こちらは身内に甘い触れ込みであったこと、PCはどうあれPLは(もちろん楽しみますが)裏切るようでやや心苦しいこともあります。九本指さんのキャパや予定の問題もあると思いますから、無理にとはいいません。 以上、長々と失礼しました。ご一考いただけると幸いです。 細かいシチュエーションや提案は秘話をできることになればまた送らせていただこうと思います。よろしくお願いします。 (-643) 2023/09/20(Wed) 20:18:10 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「そんな大事なお方お断りだね」 酒は注がれながらくつくつと笑う。 貴方もそんなに調子が良くて良いのだろうか。 まあ、気にしたほうが今は負けかもしれない。 「……あーそうだテオドロのことだが。 別にお前のことは嫌いじゃないってよ」 直接聞いた訳では無いが、何が話すことはあったらしい。 (-644) 2023/09/20(Wed) 20:19:03 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード数度人のベッドで弾んで遊んで、 それからごろんと横になる。 慣れないマットレスの感触が楽しくなって、 「ハハ」と子供っぽく笑った。 「気ィ使わせちまったって事? 反省〜……」 「まあお陰で久々にちゃんと寝れるかなー。 寂しがり屋で心配性のかわいこちゃんと一緒に」 ごろりと寝返り、意地悪な笑顔を向ける。 横向きに頬杖をつけば、髪がカーテンみたいに広がった。 「オレがいいなら、それがいい」 「そう言ってくれるってのは良いことだからな〜」 (-645) 2023/09/20(Wed) 20:19:41 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「そうだな」 「俺の"家族"ってやつはここだ。……だが」 この男、実の家族というものには情はもうなかった。 ではこのノッテがもうファミリーであるというのは? 無論即答ができる。 それ以外だ、例えば共に育った知人や友人、または恩人を特別な家族として扱うことがある。 どうもそれを考えると頭に霞がかって仕方ない、こんなにはっきりしないことがあっただろうか。 「…… ファヴィオ? 」此処にいない、恋人でも家族でもなんでもない人間の名前をつぶやく。 虚ろ目に、なにか忘れてることがあるようなそんな錯覚を覚えて暫し目を閉じる。その症状はついぞ治ることはなかった。 気分の悪さ自体は治ったが。 「とうとう化けて出てきたか……あの真っ白野郎。 そろそろ歳だな俺も、幻覚の類が見えてた。 最悪だ、黒眼鏡に言われていたとおりになってる。健康診断行かにゃならんかもしれん。今度のデートはそこにするかペネロペ」 あいつにもお前も年を食ったと言われ同じモノ扱いされた。 つまり貴方ももう年を食ったおじさん扱いだ。 (-646) 2023/09/20(Wed) 20:27:03 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオここまで貴方が守ってくれたことと、今手渡された労わりの言。 どちらも冷え切った胸に染み渡るものだから、……そう。 だからこそ、気が緩んだのかもしれない。 尋ね方は関係の無さを言い切り、信じているそれで。 一日前ならきっと頷いていただろう、あの夜を経るまでは。 男ははくりと唇を音もなく一度動かし。 その後。 「……──Alessandro Lucania」 掠れて、或いは聞き落としそうな程に小さな声だった。 それでもこの部屋で、この距離で、聞こえない筈がない。 「あのひと、は、」 「……ほんと、に……」 「…………ノッテファミリーの、幹部……?」 (-647) 2023/09/20(Wed) 20:29:55 |
【秘】 徒花 テオドロ → 幕の中で イレネオ/* 運営様から許可があるようでしたら是非! こちらのPCの精神が安定してきた所での行動だったので、真っ向からいがみ合うようなことはない(ある程度の理解を示したり、わざわざ挑発したりはしない)かもしれませんが、それでもよければ。 警察を辞するという覚悟を決めている以上今後の予定には寧ろ沿うものだと思うのでその辺りはお気になさらず。 そちらのキャパ等も無理のないように、やりたいようにしていただければ幸いです。 (-648) 2023/09/20(Wed) 20:36:05 |
【置】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「……中々いい啖呵を切るなあ、顔は見えないけど」 なあ?両腕で抱えたテディベアに囁く。 今日も街中の情報が集積されていく。 「ま〜〜〜〜〜あ、俺に褒められても 嬉しくないだろうけどな、この誰かくんも。 どっかで鉢合わせしない事でも祈っとくかあぁ〜」 大きく伸びをして、欠伸もついでに。 時計を見れば、もうすぐ深夜だ。 「今日も平和な一日だった。クソ法律を除けば。 ……明日はどうなるかな〜、久々にバーとか 行きてえ〜……いやでも酒は鈍るからなあぁ〜」 ぎし、と椅子に深く腰掛け、歌う。 「...Strade di campagna, portami a casa...」 ぽつぽつ零す傍ら、にや、と口元を歪めて、歌詞を変え。 「Tutti i miei ricordi si raccolgono intorno a lei, la mia signora...なんつって」 元になった歌より、こっちの方がそれらしい。 まあ、原語のもじりだからここの言葉じゃ関係ないが。 ご機嫌で歌いながら、夜を過ごす。 (L7) 2023/09/20(Wed) 20:37:02 公開: 2023/09/20(Wed) 20:55:00 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ「調書があがっている。」 「後はお前が自白するだけだ。」 否定したつもりであろう言葉はむしろ肯定になっているのだが、男は気づいていないらしい。 実質、この紙が全てだ。捜査の結果は結局紙面にまとめられるのが世の常。法廷で読みあげられるのも、貴方の罪をセンセーショナルに知らしめる 予定である 男は。 貴方の問いに答えない。 貴方の問いには答えない。言葉尻は否定するくせに、問いかけにだけは応じない。代わりに。 がたん。 椅子を立つ音がした。手が例の汚れた布を掴む。 さて、貴方が抵抗しないのであれば、男は無言のまま。 貴方の後ろに回りこみ、それで目隠しをしようとするが。 (-649) 2023/09/20(Wed) 20:37:09 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオぎゅうぎゅうに体が重なり合うほどではないが、普段よりはよほど近い距離。 いつもの自分の部屋に見慣れない人がいる高揚感。 「そうですよ、反省してください。 また泊まってくださいってねだられるかもしれませんよ?」 それは貴方への心配からかもしれないし、寂しがりやのわがままかもしれない。 かわいこちゃんはなしって言ったのに〜、と情けない声が漏れた。 「うんうん、何回でも言いますよ。 ロメオさんがいい、いてくれてよかった。 来てくれてありがとうございます〜……」 くぁ、とあくびをひとつ。 横になっていたら眠くなる、単純な仕組みだ。 (-650) 2023/09/20(Wed) 20:40:51 |
【念】 口に金貨を ルチアーノ『 見つけたぞ 』『今日のそいつも当たり だな?』『そして俺の観測範囲では此奴が 最後の 一人だ』あなたの留守電に一件。 メッセージがあった。 『 アリーチェ・チェステ 』『武運をお嬢さん』 たった十秒ほどでその声は消えた。 賭け直せど無情にも使われていない電話番号を示す電子音が受話器からは流れる。 だがきっと、その男は変わらず貴方の味方で居続けている。 (!28) 2023/09/20(Wed) 20:44:38 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィードこれから寝るって言う時に、 こんなに人が近くに居る事なんてあんまりない。 子供の頃だって誰かと一緒に寝た記憶もない。 少し不思議で、嫌ではなかった。 「そら困ったな〜。何回でも来ちまう」 言外にまた来ますと言っているようなもので、 貴女の心配も寂しんぼもロメオは受け入れている。 オレにとっちゃGattinoと同じだよ、なんてまた揶揄って。 「ほんとにかわいい奴だな……寝ろ寝ろ。 起きたらいなくなってるって事も無いから、 抱き枕にでもなんでもしろ」 子供みたいだな、なんて思って、 貴方の腹を寝かしつけるみたいにポンポン叩いた。 貴方の寝顔を拝むまでは、こうしていようかな。 (-656) 2023/09/20(Wed) 20:50:31 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノその言葉を聞いて、男はぴくりと眉を動かした。 それは、男が最も嫌悪するマフィアの名前。 男自身が手錠をかけたカポ・レジームの名前。 男が唾棄すべき行いに走った相手の名前だった。 けれど、まだそれだけ。 あなたに向ける目はまだ、優しい。庇護の籠るものだ。 ▽ (-657) 2023/09/20(Wed) 20:50:53 |
イレネオは、正義を信じている。 (c12) 2023/09/20(Wed) 20:51:33 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ「……アレッサンドロ」 「ルカーニア。」 噛み締めるように、そう呼んで。 「が……どうした? ニーノ」 「何か、されたのか。それとも……」 けれど、その言葉は。 つまり、男の知る限りはその通りだと。肯定しているもの。 (-658) 2023/09/20(Wed) 20:51:53 |
【独】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ/* 原曲は『Take Me Home, Country Roads』。 カントリーロード、の方が通りがいいかも。 先の一節はサビの最初。 後の一節は2番のAメロ……の、改変。 Miner's(炭鉱夫の)が本来だけども Mine(俺の)にして歌う感じで。 先の秘話も含めて、カンター"ミネ"が このタイミングで考えている相手への感情、という事で一つ。 (-659) 2023/09/20(Wed) 20:55:29 |
ヴィンセンツィオは、目に映る誰も彼もを全てを欺いている。 (a29) 2023/09/20(Wed) 20:56:37 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 無敵の リヴィオ貴方は知っているだろうか。 指にはそれぞれ意味合いがあると言われ そこに施されるネイルもその意味を持つということ。 右手の薬指は『心の平穏を保つ』 不安や心配事があるときにつけるものだ。 「俺もそのくらいの覚悟はしてるさ。 反発が多い法案だ。それに理不尽でもある。 それでも俺は選んだ。」 「だから、落ちる先は何処まででも一緒だし。 破滅しても、石を投げられても、覚悟はあるつもりだ。 破滅願望があろうがなかろうが、変わらねえんだよ。」 触れた手で、軽く貴方の手を掴んだ。 (-660) 2023/09/20(Wed) 20:56:47 |
【念】 口に金貨を ルチアーノコツ、コツ。磨いた靴底が人気のない道を行く。 「強いて言えば残りの懸念材料はリヴィオだが……。 あいつに、手のひら返されて検挙されるなら本望だろ」 「あー……ロメオ様々だねえ。勝手にネロを選ばせてよかった。 身内を疑って調べるのは荷が重い、二度とやりたかねえな。 それでも、もう。俺の仕事は終わったな」 昔ペットショップだった廃家の前、誰も訪れることがなくなった建物に此度は二つの影がある。 「さて、大物が残ってる。 ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア。 ったく、さっきの電話口だけでも相当ヤバかったぞ…… 」 (!29) 2023/09/20(Wed) 20:58:43 |
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