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名前 | ID | 生死 | 勝敗 | 役職 |
---|---|---|---|---|
鼠の チェスティーノ | master | 襲撃死 (2d) | 敗北 | 村人陣営:村人 村人を希望 |
迷彩掃除屋 ノアベルト | toumi_ | 恐怖死 (4d) | 勝利 | 裏切りの陣営:鼠人、宝玉 鼠人を希望 誘われた |
もうさみしくない ミズチ | 66111 | 襲撃死 (5d) | 敗北 | 村人陣営:骸糾問、宝玉 骨噛みを希望 元々は骨噛みだった |
骸狩り スカリオーネ | shell_memoria | 処刑死 (6d) | 敗北 | 村人陣営:荒れ星、宝玉 荒れ星を希望 誘われた |
誇りある運び人 オーウェン | backador | 襲撃死 (6d) | 敗北 | 人狼陣営:擬狼、宝玉 擬狼を希望 誘われた |
番犬 エドゥアルト | DT81 | 生存者 | 勝利 | 裏切りの陣営:魔術師、宝玉 魔術師を希望 誘われた |
大道芸人 チェルシー | tablerder | 生存者 | 勝利 | 笛吹き:笛吹き、宝玉 笛吹きを希望 |
元騎士 フランドル | unforg00 | 処刑死 (5d) | 敗北 | 人狼陣営:擬狼、宝玉 諜報員を希望 誘われた |
残氷 の エアハート | poru | 生存者 | 敗北 | 人狼陣営:凶狼、宝玉 凶狼を希望 誘われた |
不死の詩人 フェリックス | protea | 舞台に居た | ||
見習い少女 アンゼリカ | aya_op10s | 襲撃死 (3d) | 敗北 | 村人陣営:賢者、宝玉 おまかせを希望 |
灯屋 レイ | sym | 生存者 | 勝利 | 裏切りの陣営:魔術師、宝玉 魔術師を希望 誘われた |
ミモザの花 アイシャ | otomizu | 処刑死 (4d) | 敗北 | 村人陣営:無思慮、宝玉 無思慮を希望 誘われた |
百識眼 の シュゼット | BowwowBob | 生存者 | 敗北 | 蒼月教会:諜報員、宝玉 諜報員を希望 誘われた |
騎兵 リーゼロッテ | zipkun | 舞台に居た | ||
死霊術師 ペトルーシャ | 7_hertz | 処刑死 (3d) | 敗北 | 村人陣営:骸糾問、宝玉 骸糾問を希望 誘われた |
【人】 大道芸人 チェルシーヒュル……ヒュルルルルー…… 寂れた裏路地の、廃材の上。 か細い笛の音が、響いている。 少女の口元に加えた、一本の笛から。 ルル、ルルル…… ヒュルル 「ゴホッ」ゴ ホビュオオオオオオオオ!!!!!!!!! ビュオオオルッルルオオオオオオオオ!!!!! ビュオオオオンゴッホゴホゴホビュルルルル!!!! ビュッーーーーーーーーーー (0) 2021/12/18(Sat) 21:02:13 |
(n2) 2021/12/18(Sat) 21:12:51 |
【独】 錆鉄御納戸 ミズチ/* カルボナーラB錠様へ 睦月が骸狩りの旦那に狂い始めたのは、十二月も初頭の頃でしたね。 スプレッドシートに旦那の情報が書かれていくのに居合わせ、書いているところを見られるのも書きづらいかなと思い、シートを閉じたり開いたりを繰り返した覚えがあります。それもそれであれだよなぁと今は思います。こころがおちつきませんでした。 「スカリオーネの好き嫌いを見てPCが死体だったことにしようかと一瞬血迷ったけどメモを見て思いとどまった」と鯖にて発言しましたが、ミズチの設定はこの時点で現在と変わらないものだったので、既知打診の為に生身の部分がはえたわけではないです。 PLは旦那に狂っていますが、それが理由でミズチの設定に捻じ曲げたものはないので、その点に不安などがあれば解消できればと存じます。PLの内で解釈違いは起こっていません。ミズチはかわいいね。 村が始まってからも、旦那は旦那でしたね。PLがまろびでまくった既知相談を快く受けて下さりありがとうございます。好きです。 >>1:29ではお声を掛けて下さりありがとうございます。当時は内容に混乱し、ノアベルトも同レス内で呼ばれていて俺たちやはり家族では?と思ったことに触れそびれました。当時の混乱に関しましては当方の独り言をご覧ください。娼館横の浴場が何の現場になるんだよ(キレ 白茶も秘話も、旦那は基本的に変わらない態度と滲む人情を持った期待通りでいるその中に意外性(≠期待外れ)を持っており、マジで一挙一動に延々狂い続けていました。 職業柄か何からか、旦那はペトラちゃんと話していることも多かったですね。推しと推しのやりとりに一々うちわを振っていた気がします。世界に感謝。 ノアベルトとの会話では、めちゃくちゃ旦那について語り合わさせていただきました。ノアベルトとの会話以外でも、ミズチのロールをする中で旦那の発言はかなり引用したと思っています。スカリオーネ注目2日目ずっと開いてた気がします。は〜〜〜好き。 マジで骸狩りの旦那をありがとうございました。Love. (-2) 2021/12/18(Sat) 21:14:13 |
アイシャは、今日はミモザの花を髪飾りに。花瓶にはデイジーのお花を。 (a0) 2021/12/18(Sat) 21:23:02 |
アイシャは、いつも通りハーブティーを飲んでいます。ローブの赤は少し薄くなりました。 (a1) 2021/12/18(Sat) 22:29:15 |
【人】 羽無し妖精 アイシャ少女は、何かが起きなければこのまま。 ただいつものようにお花を売って、皆の事を見ています。 今日も御布令は貼られるのでしょうか。 (1) 2021/12/18(Sat) 22:30:43 |
【神】 埃運び オーウェン湯船に浸かって。身体の隅々まで染み渡るような熱が、束の間の癒しをくれる。 今は何にも考えたくない。少し休んだら、また仕事をして、いつも通りだ。 余計なことを考える必要は─── 「……なんだ?……」 外が騒がしいような。その喧騒が近づいてきているような……そう思った時は革命軍の輩が、浴場だというのに物々しい装備をして入ってくる。自分を目掛けて。 男娼は悲鳴を上げ、俺ん身体に不躾な目線をぶつけていた中年は我関せずといった様子でそっぽを向いている。 「ああ。そう……」 つまりは潮時か。わざわざ無防備な時を狙うなんて御苦労なこった、なんて苦笑いをする。 『革命軍に対する裏切り行為』なんて。ただの建前で、本当は気に食わない言動をしてる奴に対する見せしめだ。 そう、見せしめ。何も変わらない。 だから、せめて言いたい放題言ってやる。 (G0) 2021/12/18(Sat) 22:52:56 |
【神】 埃運び オーウェン「テメェらの目が腐っててザルだったから悪ィんじゃねえか。結局さあ?お前らのやってることなんかただのやつ当たり! ご大層に下層市民のためだ腐ったお上を是正するためだとか言いいやがって片腹痛いよなァ!?同じ穴の狢だってのによ!!」 言い切れば、先頭に立ってたいけ好かない男が何やら怒声を発して、髪を掴み上げてきた、と思えば湯船ん中に顔が突っ込まれる。 口からあぶくを吐いて。思い通りになってたまるかと手と肩、足を使い、力一杯頭を押し上げ───思い切り頭突きをかましてやる。 気管に水が入ってえずきながらも、どうにか立ち上がろうとするが、別の男に殴り倒されて、取り押さえられる。 都市を変えるにはまだ足りなかった。ただまあ、一発言い返せたのは及第点か。 爪先で蹴り起こされて、ようやく羞恥なんて俗っぽい感情を抱いて全部諦めようとした──その時。 また後ろから、今度は焦った様子で入ってくる革命軍の奴がいる。今度はなんなんだ。怪物でも襲ってきたか。 (G1) 2021/12/18(Sat) 23:00:57 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 灯屋 レイ「レイ。荷を引き取りに来た」 外套を纏った人物が、気配なく死角から前に現れた。深く被せられたフードはそうした形を保っているだけで、頭があるべきところはからっぽだ。首巻の赤には見覚えがあるだろう。 (-6) 2021/12/18(Sat) 23:05:39 |
【神】 埃運び オーウェン「……ア?」 そいつが一言二言何か喋ったかと思えば、充満してた殺気みたいなのが失せていって。 一人、また一人と浴場から出て行って、最後に頭突きしてやった男が唾を吐きかけ、嵐のように去っていく。 「きったね ボケ野郎外であったら覚悟しとけッ!!」 さんざ喚いて、重い身体を起こし、身体を湯でかけ流す。視線が増えた気がして、居心地が悪くて、そこら辺に置いといたタオルを取りに行って。 何だったんだ。殴られた部分は痛むし。 情けないところ人に見せたし。 改めて、湯船に漬かりにいくのだった。 (G2) 2021/12/18(Sat) 23:08:01 |
オーウェンは、尻を撫でてきた中年をしたたかに尻尾で打ちつけた。 (a2) 2021/12/18(Sat) 23:14:46 |
ノアベルトは、レイに、妖精の羽を89枚届けた。 (a3) 2021/12/19(Sun) 1:16:50 |
ノアベルトは、持ってこれる分だけ持ってきました。 (a5) 2021/12/19(Sun) 1:19:53 |
【人】 骸狩り スカリオーネ空を見上げる。窓際の席で。いつものように。 しかし今日は、いつも通りではない夜。 別に、年貢の納め時なんてつもりはなく、 街中に広がっている部下達の内、 3割程はなぜか今この酒場に集っていて。 煙の魔女に目をつけられない程度の注文をしながら、 入口の方を睨んでいる。魔女は男の方を睨んでいるが。 「……俺を睨むな。文句なら政府に言え」 そもそも、売り上げに繋がっているんだから 文句を言われる筋合いもないはずなんだが。 そうこうしている内に、扉が開いて。 衛兵がひいふうみい…… まあ、少なくとも前日までよりはずっと多く。 お陰で、入口でにらみ合いが起きていて。 「スカリオーネ!骸狩りのスカリオーネ、出頭せよ!」 なんて怒鳴り声まで聞こえてくる始末。 なんとも、喧しい夜だ。 (2) 2021/12/19(Sun) 1:23:39 |
【人】 骸狩り スカリオーネ「騒ぐな」 席を立つ。こんな状況になるのは政府連中もわかっていたはずだ。 だからあんな大所帯で押し掛けて、 今や戦争もかくやと言う二分の軍勢が出来ている。 その片方の人波は、自分が歩けば勝手に割れていく。 「お前らのような阿呆が騒ぐから、死者が眠れん」 歩いていく。衛兵の群れを前に、威容が立つ。 言い草が気に入らなかったのだろう衛兵の一人が、 苛立ち交じりの声と共に拳を振るった。 「…………」 男は、変わらない。その表情ひとつ歪めない。 部下達を諫める為に片手を挙げ、 殴ってきた男を冷たく見下ろした。 「俺がこうして大人しくしているんだ、 お前達も大人しくしていた方がいいとは思わないか」 その言葉に、悪態と共に下がっていく兵を見て、 その後ろについて――いこうとして。 (3) 2021/12/19(Sun) 1:34:50 |
【人】 骸狩り スカリオーネ後からやってきた兵が、耳打ちして。 オロオロしている様子に、耳をそばだてる。 聞こえる内容は、まあ、つまり、 様々な混乱の中、全部"なし"になったという話で。 「……ほう?」 いびつに笑って、手を伸ばす。 先に手をあげた男に向けて。 つまりはこれも、男のルール通り、"平等"に。 「なら、お前がしたのは、喧嘩の押し売りだな?」 そうして、鎧の男を持ち上げて。 いつかのごろつきと同じ光景が 鎧の分、騒がしく繰り広げられた。 手をはたいて、一瞬後に部下の歓声があがって。 「さあ、これでいつも通りの夜だ。 ……。お前達、何をボサっとしている。仕事に戻れ!」 骸の代わりに狩られてはたまらない、と 部下達は蜘蛛の子を散らすように酒場から消える。 そうして、残された骸狩りの男は、 いつもの席に戻っていって、 「……東国酒と、赤蜥蜴の尾開きを。 今夜はゆっくり過ごせそうだ」 いつものように、注文した。 (4) 2021/12/19(Sun) 1:44:43 |
スカリオーネは、まだ変わらない。まだ、終わらない。 (a6) 2021/12/19(Sun) 1:46:11 |
【独】 吟遊詩人 フェリックス手に持っているリュートも、 身を包む深緑の外套も、変わらず。 〈吟遊詩人 フェリックス〉は、 数百年に渡り、歴史の端に、その足跡を残している。 あるいは、後世。または変わり者は、 その詩人の名を聞いて、 思い当って調べれば、 彼をこう形容しただろう。 (-10) 2021/12/19(Sun) 1:54:21 |
【見】 不死の詩人 フェリックス「さあて………。」 リュートと外套。 それだけを携えると、それなりに荷が置かれた部屋を眺める。 あるいは、硝子職人の少年が作ってくれた花瓶。 あるいは、花屋の少女から購入した花。 あるいは、厄介な呪いの品を購入し、祓った寝所。 くすりと微笑み、背を向けた。 「行くとするかあ」 (@0) 2021/12/19(Sun) 1:57:38 |
【独】 不死の詩人 フェリックスその詩人が姿を見せるのは、 決まって、物語の在るところである。 (とはいえ、それは、彼が詩にそれを残すからなのだが――) そして彼が度々残すのは、 華々しい喜劇。 そして、語られざるべき、悲劇のどちらか。 つまりは、この詩人が目的をもって訪れる場所は、 そのどちらかに見舞われる――、という逸話もあった。 (-12) 2021/12/19(Sun) 1:59:19 |
【見】 不死の詩人 フェリックスヨルムガンドは、 予想外だった。 「どちらかといえば、悲劇にて終わると思っていたのだが。 これでは、緩慢に幸せになっていくほかないだろうな」 ひとりごちて、宿の部屋を出る。 それから、魔女に「暫く出るよ」といつものように声をかけて、数百年前に手に入れた古い精霊石を渡す。 魔女はためつ、すがめつ。 ゆっくりと微笑んで、 「せいぜい頑張んな」と声をかけた。 「そちらも。また百年後に来るよ、元気で、”キティ”」 遥か年下の女性に微笑みかけて、 静かに宿を、いつものように出ていく。 (@1) 2021/12/19(Sun) 2:03:05 |
【見】 不死の詩人 フェリックス道端を歩く。 パン屋の少女が頬を赤らめて手を振ってくれば、 笑顔で会釈する。 このパンも食べ納めになると思うと、 少々硬かったり、焦げたパンも惜しく感じる。 「人が勝ちえた、僅かな勝利。 尊いものだが、詩にしてもどうにも映えない。 やれやれ、だ。商売、あがったりだな」 往来を鼻歌交じりに歩く。 太陽が眩しく、雲間から差し込んでいる。 「本当によかったなあ」 悲劇であれ、喜劇であれ。 それを語り継ぐ。 魂の衝動だ。 彼らが悲嘆の海に沈んでも、 きっと自分はどこかで、 それを笑顔で語っていただろうから。 (@2) 2021/12/19(Sun) 2:06:36 |
【見】 不死の詩人 フェリックスあとは、恨みを買った貴族連中に見つかる前に、 早めに立ち去るだけだ。 少々、コネを使って無茶をしてしまった。 まあ、姿を消したものを追うほどでもあるまい。 「配達屋には悪いことをしたが、まあ」 配達屋には、届くように「配達」を頼んである。 「すまん、もう行く」 と書いた手紙。それから、幾何かの金貨を同封。 彼があの封筒を開けた時、 どんな顔をするかだけは見ておきたかった! (@3) 2021/12/19(Sun) 2:08:24 |
フェリックスは、くっくっく、と喉を鳴らして笑った。 (t0) 2021/12/19(Sun) 2:08:28 |
【人】 埃運び オーウェン>>@3 「誰に悪いことを、だって?」 都市の道すがら。相変わらず険の深い表情をした配達屋が、 異邦に向かう詩人を待ち受けていた。 傍には大鷲を連れて、その背を撫でながら。 「まさか忘れてた、なんて言うわけじゃないだろうな。 仕事を持ちかけられたってんなら、 そのチャンスを逃すわけにゃいかないんでね」 ホイッスルを片手にそう不敵に笑いかける。 埃運びは露ほども知らない。目の前の彼が、 やがて称されることになる名前のことを。その所以を。 「依頼料は受け取った。 『もう行く』ってのは……“そういうこと”だろう? わがままな客の為にここまで出てやったんですわ」 封筒を片手に。配達屋に配達なんて、 とんだ皮肉をやってくれたもんだ。 お陰様で、怒りの力が行動まで赴いてしまった。 (5) 2021/12/19(Sun) 2:16:55 |
【秘】 灯屋 レイ → 番犬 エドゥアルト「そうですね……そうできれば良かったのですが、なかなか難しい。 また頼みたい事ができたらお願いしに来ます」 あまり命じたくないのも、本音。 だけど嬉しそうな貴方を見ると、そう思う。 「用途も理由も言われませんでしたし、聞かなかったので。 はい。よろしくお願いしますね」 そうして、夕刻頃。灯屋はいつも通りに仕事へ行く。 見慣れていたはずの、見慣れぬ様相となった場所。 常に空気が淀むそこに灯りを点す。 ―――そうして、いつも通りの時間に戻ってくれば。 貴方に礼を告げ、預けたものを受け取っただろう。 なんとなく頭も撫でた。わしゃ…… (-13) 2021/12/19(Sun) 2:19:34 |
【見】 不死の詩人 フェリックス>>5 オーウェン 「……………」 「おやぁ?」 わざとらしく振り返り、微笑んで首を傾げる。 「オーウェン!いや〜〜〜、奇遇だな。昼食を食べに行こうと思ったところだ。どうかな?ところで、俺からの封筒」 相手が手にしている。 間。 「………話が早いことで」 両手をあげて観念した。 「だがまあ、こうして無事終わってしまってはなあ。お前さんも、遠くまで行くのは大変だろう?俺なりの、気遣いという奴だったんだがなあ」 (@4) 2021/12/19(Sun) 2:25:13 |
【人】 迷彩掃除屋 ノアベルト返り血は流しきった。香りもまた消した。 昨夜一暴れして、重役を殺してきた結果は比較的思い通りに。 次の御布令は出されず、誰かが打たれる声も聞こえてこない。 そこには男の望んだいつもどおりの時間が戻っていた。 「あ〜とうとう終わりましたか。 スカリオーネの旦那も連れていかれなくてよかったですね〜。 あたくしも目立つ怪我は治りましたが……休んだ分の補填は帰ってこないんですよね。本当損をした期間でした」 ミズチに、首をレイから貰ってくるように言った男。 酒場で貼られていたスカリオーネの名を破り捨て、 いつか譲られたチキン頼んで、いつも通りの席に座っている。 「とんだ災難でしたよ、まったく」 そうやって不満を吐く男の表情は明るく、ご機嫌そうだった。 (6) 2021/12/19(Sun) 2:26:40 |
【秘】 灯屋 レイ → 錆鉄御納戸 ミズチ掛けられた声にそちらを向く。 貴方をきちんと見たのは久しぶりな気がした。 ……顔見えないですけど。 声も服も、気配もミズチのそれだ。 「荷……こちらじゃないですよね。 という事は、こっちでしょうか?」 ノアベルトから預かっていた箱を取り出す。 (-14) 2021/12/19(Sun) 2:31:35 |
【人】 埃運び オーウェン>>@4 フェリックス 「お互い様だろ。こんな真似しなきゃ、 出ていくのを黙って見逃しても良かったんだが」 中から手紙を引き抜いて、 これみよがしに千々に引き裂く。 その仕草からして、意図には気付いているようで、 つまりここで行われたのは皮肉の応酬ということ。 「バーカ。あれこれ済んだから遠くに行くんじゃねえか。 冒険者の行く末を見守る。俺とおたくは、 そう遠くない事をしてたと思うんだけどな?」 大鷲を空に放ち、 ずかずかと力強い足踏みで近寄っていく。 「おまじないはもうかけ終わった。 残った仕事は片付いた。 ならお前の気遣いは、余計なお世話っつー事!」 (7) 2021/12/19(Sun) 2:33:47 |
【見】 不死の詩人 フェリックス>>7 オーウェン 「報酬を渡されたのに見逃すわけにはいかないとは、これいかに?」 愉快そうに笑いながら、 引き裂かれる手紙に「それ、紙だぞお」と面白そうに、呆れたように言う。 まだまだそれなりに高いものなのに。 「そうかな?お前さんほど、俺は色々はしてないさ。 詩人とは、あくまで外野で見守るだけの存在だ。 観劇をして、後は1人で編纂するのみ。 お前さんは、れっきとした俳優だったぞ」 片目を瞑り、顎を撫でながら、 「劇的な展開にはならなかったようだが。浴場でも」と、 それらしいことを口にする。 「やれやれ……。構わんがな。俺が次に行くのは、 アウズンブラだぞ?」 ――『アウズンブラは、すべてが白に染まる。』。 そんな逸話を持つ、常に白い灰が降り注ぐ場所。 ミスガルド帝国、エムブラ聖王国、ムスヘル共和国。 覇を競う三雄の接するそこは、 戦時級魔法の傷跡により、未だにそんな呪われた場所となっていた。 最近では、随分ときな臭い噂もあるぐらいで――。 => (@5) 2021/12/19(Sun) 2:40:42 |
【見】 不死の詩人 フェリックス>>7 オーウェン 「だからな。気乗りはしなかったのだ。お前も危険な目には合いたくなかろうよ。」 「俺だってな、短い間とはいえ。ともに暮らした者を考えなしに危険に晒す気はない。 俺が行くのは、必ず危険な場所となるだろうよ。 英雄譚か、悲劇か。 それが噂される場所にしか行かんよ」 (@7) 2021/12/19(Sun) 2:43:11 |
【人】 埃運び オーウェン>>@7 フェリックス 「お前の」 より強く、一歩を踏み出して、 気づけばもう真正面に。 「その全部見透かしたような態度、 気に入らないんだよ。 詩人だからといって、世界の何もかもがお噺ってか?」 飄々とした調子が癇に障って、 眉間に皺を寄せながら睨みつける。 「危険を厭うなら、 革命軍なんかにわざわざ身を置くもんかよ。 俺は気に食わないものを壊す為に色々やってきてんだ、死ぬかもって脅されたくらいじゃあ止まってやるもんか。 寧ろ、お前が迷惑がるくらいのが心地いいね」 アウズンブラは、配達でもなかなか足を運ばない土地だ。 遍くものを白に還す場所に何を運び、何かを出すなんてそうそうあったものではない。 それでも。地理なら頭に叩き込んでいる。軽い男を一人運び入れるくらい屁でもない。今の配達屋にとってはそれが全てだ。 (8) 2021/12/19(Sun) 2:58:10 |
【見】 不死の詩人 フェリックス>>8 オーウェン 「世界の何もかもがお伽ではないが、 世界の何もかもを、お伽として語ることはできる。」 ふ、と目を細めて、笑みを少しだけ潜めた。 「それが、どこまで行っても俺達詩人というものさ。 ……流石に、往来で言うのはまずいんじゃあないか?」 ポロロン、と静かにリュートを鳴らす。 あなたが魔法の力を感じ取ることができるなら、 これは「認識阻害」と気取って言うこともできるし、 〈ガヤガヤそわそわにする魔法〉とも言える。 他人から、これは取り留めのない雑談にしか聞こえなくなる。 「…………怖い男に捕まってしまったなあ」 溜息交じりに、少し困ったように言った。 腕を組んで、空を仰ぐ。 大鷲ははるか高く、 空の先へと消えていく。 => (@8) 2021/12/19(Sun) 3:06:57 |
【秘】 灯屋 レイ → 迷彩掃除屋 ノアベルト>>a5 ノアベルト 「いや持てる分だけって。 なに?こんなにあったんですか?もっとある? ……あの業突張り共、妖精をなんだと思っているんですか?」 袋の中身を見て、眉を潜める。 死んだんですか?と言葉少なに貴方へ問うた。 (-15) 2021/12/19(Sun) 3:08:45 |
【見】 不死の詩人 フェリックス>>8 オーウェン 「ま、そこまでいうなら、頼もうか。ただまあ、荷物として箱に詰められるのはちょっとな。そこまで送り届けて貰うことにしよう、普通に。 ――ちなみにな、弾圧が盛大に始まった時、実はお前も俺も、入るのは〈棺桶〉の予定だった。葬儀屋に伝手があってなあ。それを運び出すのは、そんなにうるさくは言われないのさ」 笑顔を戻して、肩を竦めた。 「生きたまま堂々と出られるんだから、楽しく行こう」 => (@9) 2021/12/19(Sun) 3:09:21 |
【見】 不死の詩人 フェリックス>>8 「それで? 船かな、海か。それとも、馬車か? 路銀はあるとも、任せたまえよ。 君を信頼して、あえてこう言おう。 厳しい道のりだろうが、 若さゆえの勢いと、 身の程知らずと、 そして。雄々しい魂の輝きを俺は頼ろう――」 => (@10) 2021/12/19(Sun) 3:13:29 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 灯屋 レイ>>-14 「ありがとう」 礼の言葉は胸部から聞こえた。受け取った箱から中身を取り出す。ミズチの頭である。政府のあの監視用の首輪つきだ。フードを取ったそこにあった穴にはめ込まれた。かしょん。 まばたきぱちぱち、具合を確認するように首をひねって。 「…そうだレイ、エドゥアルトの居場所に心当たりはあるか? 急ぎではないので、ないならないで構わない」 平然とそんなことを続けた。声は頭部から聞こえるようになっていた。本人的にはここまでの流れは無問題らしいです。 (-16) 2021/12/19(Sun) 3:18:38 |
【秘】 灯屋 レイ → 錆鉄御納戸 ミズチ>>-16 「?」 箱の中身に思わずすぺーすきゃっと。 え?首入ってたの? 私達、生首入りの箱預かってたんですか? 「…………首輪は取っておいた方が良くないですか? ええと、エドゥアルトですね。彼でしたら―――」 それ以上突っ込まないことにした。色々と。絡繰ってすごいんだなぁ。 常のような平静を装って、エドゥアルトの位置を貴方に伝えたでしょう。 (-17) 2021/12/19(Sun) 3:39:50 |
【人】 誇りある運び人 オーウェン>>@11 「選ぶのはテメェだよ、詩人。 陸路か、海路か空路か。 客の望むように運ぶのが道理ってもんだ。 それすらないなら俺にどんな運ばれ方をしても構わないってことだ、その時は腹を括って覚悟決めるがいい」 帽子を押し上げて、 面倒だらけの男と、未来を視る。 わざわざ嫌いな物にのめり込むなんて、 昔の自分が見たらなんて言うだろうか。 今でさえも悪態は吐きたい。 それでも、 「行く先がつまらないならそこで放り出すからな。その観劇眼くらいには──」 自分に相応しい冒険は、そんな形で。 「期待してる!」 そんな無邪気な、子供心を思い出すのだ。 (10) 2021/12/19(Sun) 3:40:28 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 灯屋 レイ>>-17 「ああ、それもそうだな。気にすることももうない」 あとはもう、衛兵さんに外してもらいましたなんて話で構わないのだ。自分で外していても誤差だろう。よいしょ頭を外し、首輪を外して衣嚢の内へ。頭はまたつけ直した。かしょ、ぽい、かしょん。リズミカルでした。 ミズチの身体のパーツごとの接続は、物理的には存在しない。色々と便利に出来ているようだ。絡繰ってすごいんだなぁ。 ミズチはあなたの心の内の動揺には気付かなかった。<big>疑問符は、その後の言葉によるものだろうと受け取ったのだ。 そうして礼の言葉を重ね、名残惜しさも何もなく、ミズチはあなたのもとを去ることになる。 次に会う時もまたこうして、変わらない距離感で接することになるのだろう。蟹がおいしいをプレイするかもしれませんね。 (-18) 2021/12/19(Sun) 4:36:35 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 番犬 エドゥアルト「エドゥアルト」 死角から声がかかる。寄ってきたのはミズチだ。一度政府に連れられたという話も聞こえてきていたかもしれないが、平時に見られる姿と何ら変わりない様子である。 「小生の火急の用は済まされた旨を伝えに参上した。今度の話が出来る程度だ。三日後以降の都合はどうだろう?」 (-19) 2021/12/19(Sun) 4:36:45 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス──朝を迎えるよりも前のこと。 ミズチはフェリックスの姿を探していた。先送りにしていた情報工作依頼の報酬の話をするためだ。事は一先ず、少なくともミズチにとってはつつがなく終えられていた。首輪も外れ、晴れて自由の身である。 さて、あなたの姿は見られるだろうか。 (-20) 2021/12/19(Sun) 4:37:30 |
【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 灯屋 レイ>>-15 レイ 「金のなる木だとでも思っているんじゃないですか〜? 一種のコレクターのように思えましたが……っ、と。 ……集めているだけで始末も珍しい依頼ですよ」 はい、面倒なのでやりました、と。 珍しいものを盗んだ分、金目当てに思われ、自分に罪状が届くこともかんたんにはないだろうとも告げる。 「スッキリしました? それとも謝らせたかったですか? 気が利かなくてすみませんね〜、……あたくしもことを急いで焦っていたもので」 (-21) 2021/12/19(Sun) 11:42:40 |
レイは、ミズチと今度、一緒に蟹を食べるでしょう。骨は食べちゃいますが殻は食べません。 (a7) 2021/12/19(Sun) 12:32:11 |
【秘】 灯屋 レイ → 迷彩掃除屋 ノアベルト>>-21 ノアベルト 「悪趣味だ。 ……もし、またこのような事が起きた時。 今回のように便乗したら面倒でしょう」 悪態をつくように吐き出す。 「そういう輩は心から悔いる事なんてありませんから。謝罪も命乞いも、必要ありません。 ……このような仕事を受けてくださり、ありがとうございます」 恙無く事が済んだであろう事は聞かずともわかる。 お疲れ様でしたとねぎらいの言葉も向けて。 「首輪はもうお返ししますか? 箱はミズチが引取りにきたため、本人に返却しました。 ……なんで『アレ』が入ってたかは聞きません」 聞かないです。 言わなかったからにはなんらかの事情があったと思うので。 (-22) 2021/12/19(Sun) 12:37:51 |
【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 灯屋 レイ>>-22レイ 「いいええ、やりたくてやったことですから。 もう一つ理由があるなら、あの行動を主は咎めないので。 ミズチのあれですか〜? ああ、驚かせましたねぇ。 驚かせるつもりと、取れるからですが……」 答えてしまった。 ついでに、ちょっと悪ふざけも入っていたのをバラす。 首輪はいやいや受け取って後でわざわざつけるのだろう。 「あーなるほど、そうですね。 後悔なんてしないでしょう。よおくわかります。 ねえ、レイ。 誰かに悪いことが起きてるとするじゃないですか。 本人は構わないって言っていても、具合が悪くなっていく。 その原因を潰して解決したくなるのは一体なぜでしょう? 相手の意思を尊重してやってるわけでもない。 これって身勝手なことなんでしょうかねえ」 (-23) 2021/12/19(Sun) 15:37:43 |
【見】 不死の詩人 フェリックス>>9 >>10オーウェン 「どうやらお前さん、無用な恨みを買っているようだからなあ。 衛兵連中だって、通報されれば捕まえざるを得んよ」 くたびれた様子の衛兵が遠目にも見える。 それはそうだ。 捕まえたところでいいことがあるわけでもなし。 気苦労の方が多い衛兵もいただろう。 「ご機嫌取りだよ。殴られると、当代の『俺』の顔がきずついて可哀想だ」 ▼ (@12) 2021/12/19(Sun) 16:00:00 |
【見】 不死の詩人 フェリックス (@13) 2021/12/19(Sun) 16:00:08 |
【独】 不死の詩人 フェリックス ――「期待してる!」。 愚かな子供だ。 数世紀を生きる『私』からはそう見える。 安寧を捨てて、刺激を求める。 ヒトの愚かな性としか言いようがない。 ようやく、ここは人が住まうに相応しい場所になったというのに。 (-24) 2021/12/19(Sun) 16:01:08 |
【独】 不死の詩人 フェリックスだが、もし、もしも、だ。 これが偽りではない言葉だと、信じたなら。 "愉快な物語を見届けるために、平穏を投げ捨てられる"のならば? (-26) 2021/12/19(Sun) 16:01:46 |
【独】 不死の詩人 フェリックスそれは、『私達』と同じだ。 我が名は詩人フェリックス。 旧き不死鳥の呼称と同じく、 灰から蘇り、どこにでもいて、どこにでもいない不死の詩人。 魂と記憶と詩を継承する、詩を紡ぎ続ける無限機構。 何人もの『フェリックス』が紡ぎ続けてきた、人類史を愉快に見守るこの旅路。 観劇者が二人と現れることは無かった。 が、こうして、隣にそれが現れたのならば―――― (-27) 2021/12/19(Sun) 16:04:31 |
【見】 不死の詩人 フェリックス (@14) 2021/12/19(Sun) 16:05:52 |
【見】 不死の詩人 フェリックス (@15) 2021/12/19(Sun) 16:06:23 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチとなれば夜だろう。 フェリックスは自室にいた。 戸を叩けばあなたをゆっくりと迎え入れる。 少し憂鬱そうにも見える顔で、葡萄酒を傾けていた。 とはいえ、深刻でもなさそうだが。 「やあ、ミズチ。どうやら、あの悪趣味な首輪は外れたらしいなあ」 (-28) 2021/12/19(Sun) 16:07:56 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス 部屋に足を踏み入れたミズチは、平時となんら変わりない様子だった。心身ともに無事と言って問題ないよう。 「ああ、一息付ける程度には落ち着いた。お前の方に今時間はあるかフェリックス? 報酬の話をしに参上したのだが」 そうした表情をしていることは見て取れても、ミズチはその真意は大抵わからない。ひとりで黄昏れたい気分だったりしたら、また日を改めてでも問題ないのだ。ミズチの方は。 (-29) 2021/12/19(Sun) 18:01:01 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ「勿論だとも。ま、本当は無理に貰わずとも……。と思っていたのだがなあ。こうして出向いてもらったからには、貰っておこうか」 なんてな、と笑いながら、部屋に招き入れた。 それから「酒の方も問題ないんだったか?」 と尋ねながら、杯をもう一つ取り出して葡萄酒を薦めた。 「明日にはここを出ようかと思っていてな。少し、思い出を懐かしんでいたところさ」 (-30) 2021/12/19(Sun) 19:47:31 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス 飲酒は問題ない。ミズチは酒で酔いはしないが、味や雰囲気をたのしむことは出来る。作法に慣れているわけではないので、『これ、乾杯とか…する、のかな……?( '-')』みたいな雰囲気をかもしつつ杯を持っている図はあった。 「善意だけで受け取るには十二分な働きをもらってしまったので? 小生の方が収まらない、求めた働きに対価はあるべきだ」 「それに、興味もある…? 情報工作の類の一般的な価値は以前に教わったが、お前が何にどの程度の対価を取っているかは秘密にされてそのままだ」 人々が話すものが何某かあるのなら、ミズチはそれを聞いていないわけではないが。少なくとも昔にあなたに聞いた時にはそう話して終わっていた。ある意味でよい機会だと思ったのは確かだった。 「……街を出るとは随分と急だな。何かあったのか? 近くの騒動に区切りはついたが、そのあたりの関連だろうか」 (-32) 2021/12/19(Sun) 20:25:29 |
【独】 錆鉄御納戸 ミズチ/* 酔わせる場合は、これおつまみ〜とか言って魔力の塊の木の実とかゼリーとか置いておけばいいと思う。ふわふわします。 (-31) 2021/12/19(Sun) 20:25:49 |
【秘】 番犬 エドゥアルト → 錆鉄御納戸 ミズチ「……ミズチ。無事、だったのだな……。 先刻は役に立つ品をありがとう……、と一言伝えたかった」 噂は聞いていれど、いつもと変わらぬ様子にそう言って まさかレイから一時的に預かっていた箱に 探していた貴方の頭が入っていたとは知らぬままだ。 「ああ……、おれの方は特に予定はないし 構わないが。……いいのだろうか」 どことなく、申し訳なさがエドゥアルトのまとう空気に滲んでいる。 (-33) 2021/12/19(Sun) 20:31:34 |
アイシャは、普段あまりご飯物を頼まないのですが。 (a8) 2021/12/19(Sun) 21:00:31 |
アイシャは、今日はチキンを頼むことにしました。焼いたもの。1人では食べきれないので、周りの人と分けっこです。 (a9) 2021/12/19(Sun) 21:01:40 |
【秘】 灯屋 レイ → 迷彩掃除屋 ノアベルト>>-23 ノアベルト 「……貴方もなかなか、悪趣味ですね」 少しばかりじとっとした視線になってしまったのは、無理もないと思う。 「見えるところを怪我しているのに、大丈夫だと言い張っているからじゃないですか? 目の前の相手が大怪我していたら、心配のひとつふたつはするでしょう。 傷薬を渡せば治るなら、持っているなら渡してやろうと思うでしょう。 それと同じですよ。 親切と呼ばれても偽善と呼ばれても。 そうした方が治りが早いと判断しただけです」 それだけだったか。 負い目や引け目だってある事は否定できない。 八つ当たりに近いものだったかもしれない。 ―――それでも。 この先の道行がただ明るいものであってほしいと思うのだ。 「……親切というのは皆、身勝手なものですよ。 相手がそれをどう受け取るかで、名が変わるだけです」 (-34) 2021/12/19(Sun) 21:07:27 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 番犬 エドゥアルト「ああ、問題なく済んだ。どういたしまして」 ミズチはミズチで二人が箱の内容を伝えられていないのを知らないし、絡繰の首は取れてもおかしくないものなので驚かせるとも思っていなかった。整備とかでたまに取るし。 「小生もお前に一言伝えたかった。あの鳥はお前が仕留めた獲物らしいな? おいしく食べさせてもらった、ありがとうエドゥアルト」 ふ、と息を吐く音がした。 「いや何、目についた時に思うことはあってな。しかしエドゥアルトが人に指示されることを求めているのなら、小生はお前の求めるものをやれぬ故。これをひとつの切っ掛けにさせてもらった」 「オーウェンのような世話焼きと思ってくれ。オーウェンほどは、小生は人のことを慮ってはいないが。怪我の類をする理由はない方がいい。未然に防ぐことをお前の選択肢に入れたいと考えたのだ」 ミズチは、オーウェンは親切だと思っている。対して己は自己満足が原動力である場合がほとんどだと。はたから見たら大して変わらないよミズチくん。 (-35) 2021/12/19(Sun) 21:31:56 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「……は、屁理屈、お上手ですね」 自分だってそうだけれど。なんて言葉は心に秘めて。 代弁のつもりで言った事だが、確かに自分が拒否していたなら、そうは言っていなかったのも、それはそう。 悔しいが、自分“も”認めたと言えるのも事実だろう。 「いいでしょう。貴方が、革命軍として生まれた私から、 革命軍を取り除いて、白紙になった私すら求めるなら。 証明してくれたら、その願いごと、新たに書き写して」 そして、未だ決め切れていない迷いの渦中にいる俺に、 対面する時間を稼いで、取り持ってやっても悪くない。 そんな気持ちになるのは、懇願めいた命令もあるが、 元々、精神干渉が効きやすい相手が誰かなんて明白で。 つまりこの洗脳が解ける時点で、そんな懇願を重ねずとも ──明日も、私は残っていられたんでしょう。 役目を失う前に、新たな「役目」を渡されれば可能だった。 ただ、そのつもりがなかっただけだ。乞われれば別だが。 さて。貪欲な交わりと前提条件としたなら、 後は相手と、相手“への”想いの度合いの勝負。 それならこの後の結果なんて語る必要すらないでしょう? Erhard Eddy が生まれた在る日の回顧録 (-36) 2021/12/19(Sun) 21:33:58 |
【独】 錆鉄御納戸 ミズチ/* オーウェンは目についた以上放っておけないだけど、ミズチは明確に自分のなかで理由ができるまでは動かないだと自分では思っているらしいです。睦月はどっちも他人から見たら普通にお人好しだと思う。 (-37) 2021/12/19(Sun) 21:36:07 |
シュゼットは、アイシャからチキンをひとつ頂いた。美味しい。 (a10) 2021/12/19(Sun) 21:40:51 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドルさて、互いの 初吸血体験 を終え、いつかの会話も終えた先。貴方がエディと呼ぶ事が片手程度にはあった頃。 組織を抜けると言うのは簡単ではない。 とは言え、直接潜入して来た蝙蝠野郎は目の前にいるし、 組織の為に付与されていた「静」の気質が合わさって、 割と性格の悪い抜け方を虎視眈々と狙っているらしい。 「……結局、この街から出たい── で、よかったんですか? フランドル」 今はまだ完全に手を切り切る前の処理を行いながら、 部屋に呼ぶなり訪れるなりして、そう尋ねる。 「私は正直、誰かさんのせいで狂信を綺麗さっぱり 消されましたが、まあここで生き続けもできますしね。 でも貴方、騎士団の所属のままでしょう。 私は別に逃げませんから傍にずっといますけど、 そも、この構図もハーディとの問題で出来てるなら、 “これから”の話は私が決める物じゃないと思いまして」 一応名目上はまだ貴方は騎士団所属。 こちらは革命軍所属だ。どちらも抜けられはできるが、 意味なく抜けても駄目だ。何処かを目指すなり逃げるなり、 目的地辺りを決めるなりしないなら現状維持が一番になる。 その辺りを革命軍の名簿を一部消したりしながら尋ねた。 (-38) 2021/12/19(Sun) 21:48:06 |
スカリオーネは、コップを二つと、上等な酒を持って部屋へ帰った。 (a11) 2021/12/19(Sun) 22:13:07 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ杯を渡してから、待つ様子にくすくすと笑った。 「さあ、乾杯!ヨルムガンドの夜明けに」 自分の杯を小さな音を鳴らしてぶつける。 乾杯を済ませてから、あなたの言葉に愉快なものを見るような、 にやにやとした笑顔を浮かべで葡萄酒を傾けている。 上から下まで、矯めつ眇めつ。 「そこまで言われると、俺もよく働いたような気がしないでもない。 ああ、そうだなあ。俺は受け取るまでは、対価についてもよく秘密としている。 お前さんにも秘密にしていたか。まあ、なら、今日はじめて教えるわけだ」 そういいながら、くるくるとグラスを少し回しながら、 椅子に座り直してあなたに向き直る。 「いや?逆さ。詩人は、騒々しい動乱を好む。ここはこれで、一区切り落ち着くだろう? だからな、次なる戦地へ巡ろうかと思ってなあ」 ▼ (-40) 2021/12/19(Sun) 22:25:09 |
フェリックスは、ミズチの顔に近づいた。よく、その顔の造詣(つくり)を見ている。 (t1) 2021/12/19(Sun) 22:25:34 |
フェリックスは、目を細めて、何かいいものを見つけたように笑った。 (t2) 2021/12/19(Sun) 22:25:54 |
フェリックスは、ミズチの頬に手を宛がい、瞳を覗き込むようにするだろう。 (t3) 2021/12/19(Sun) 22:26:20 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ「俺が貰う対価は、少々気恥ずかしい――と、言われることもある」 リュートの弦を撫ぜる繊細な指先で、あなたの顔に触れようとする。 「金銭で対価を貰うことはない。そんなものには興味がなくてなあ」 微笑みはそのままに、小さな声で続けた。 「それでも、”対価”を支払うか?」 (-41) 2021/12/19(Sun) 22:28:02 |
アイシャは、シュゼット様にハーブティーもおすすめしておきました。自分のオリジナル配合なのです。 (a12) 2021/12/19(Sun) 22:34:27 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハート鬩ぎ合う葛藤をどうにか往なして、平静を取り繕って。 理論上は可能、という程度の不安定な二つの人格の固定化も、 まあ、どうにか上手く行ったらしいと確証を得た頃。 「……ここに居ても、もう意味は無いからな」 決まりきった答えであるように、解答は至って簡潔なもの。 ここに滞在し続ける事は何も不可能ではないし、 行く先も決めず発とうとするほど無計画でもない。 とはいえ、この街に長居する理由が無いのも確かな事。 「そもそもお前、忘れてる…というか、そも意識に無いようだが そっちはそっちで追われてる身なんだからな。 上が更に追手を掛けるほど仕事熱心とは思えないが、 用心に越した事はない。とっとと引き上げるに限る。」 「お前はもう向こうには戻れやしないし、その気も無いだろう。 上には発つ直前に餞別をくれてやるつもりだ。 お前が居ないなら騎士を続ける理由は無い。そもそもの話、 俺が追行の任を受け、騎士としてここに来たのも。 全く体裁上のもの、他の追手への牽制でしかない。 決別するにせよ、こうなるにせよ。結果がどうあれ、 最初から、お前を見付けたら騎士は辞めるつもりだった」 やはりそれが当然の事とでも言うかのように、淀みなく。 発つならまあ船か、なんて考えながら答えを返した。 (-42) 2021/12/19(Sun) 22:45:36 |
【念】 灯屋 レイ「―――えぇ」 そうであると。 貴方も思ってくれること。 「私も、とても嬉しい」 以前と同じ事を。 以前よりも柔らかな表情で返した。 (!0) 2021/12/19(Sun) 22:58:54 |
【念】 灯屋 レイ実験体や奴隷に近い扱いを受けていたという所はもやりとしたものが燻ったが。 似ているなと思った事も、あるのだ。 掃き溜めで生まれたこと。拾われたこと。救われたこと。 形は違えど、『親』を手伝っていたこと。 どうあれ、最期を見送ったこと。 食事も決めきれなかった貴方だ。 なし崩しになったとはいえ、仕事が勝手に舞い込んでくるものでもない冒険者という職には苦労したのだろうと思う。 実際に難儀している所を見た事だってあっただろう。 「……何故、その方が貴方に自身を殺すよう命じたのか。 理由はわからないのですか?」 その魔術師は最期に何を思ったのだろう。 つい、そんな疑問が口をつく。 ―――貴方を困らせたり傷つけるような問ではなかったか。 言いたくなければ無理には、と慌てて添えた。 (!1) 2021/12/19(Sun) 22:59:26 |
【独】 錆鉄御納戸 ミズチ/* ミズチは別にお約束していないしそういう仲ではない。とおもっている。しょん…( '-') あとで報告には行かないとなぁ。 (-46) 2021/12/19(Sun) 23:30:25 |
スカリオーネは、交わした約束は概ね守る男だ。 (a13) 2021/12/19(Sun) 23:51:23 |
【独】 錆鉄御納戸 ミズチ/* ミズチ何も言ってないもんむしろ自分後回しにしてたことやりに行かんきゃやから軽く誘われても断ってるの想定してたよ二人のお話だもんな呼ぶな呼ぶなおれの席を作るな呼ばれたら呼ばれます (-59) 2021/12/19(Sun) 23:51:33 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「追われてる、と言っても本腰入れてないでしょ騎士団。 正直、厄介払いで来てラッキーくらいじゃないですかね。 奪って抜けた本人にとっては…… それくらい価値があったらしいですけど」 本人、と例えるがまあ自分だ。何故そうしたのか、 どういう理論で行ったかはわかっている。馬鹿らしいと思うかは別として。 「私が言うのもあれですけど、つくづく健気ですよね。 わかりました。じゃ、後やる事はもう決まってますよね。 まさか分からないとは言いませんよね? はいでは、本人に代わりますので、よろしく」 まるで通信を切るかのノリで、更に貴方の返答を、 ……恐らく、これは本人の返答すら待っていない。 そんな速攻で、あっさりと。 散々焦らしたのか焦らされたのか、長くて短い別れは、 こんな気の抜けたギャグの様なノリで、終わりを迎える。▽ (-64) 2021/12/20(Mon) 0:03:52 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「ちょっと待てお前いや俺何も聞いてな──」 拳を振り上げて抗議する姿。 精神内でも物理的手段があるかはさておき、 貴方と目が合うと“それ”或いは“本人”はピタリと動きを止めた。 止めて、固まって、迷って。 あの日、あらゆる負の感情と執着を込めて、逃げる事を選んだ男は、 少しの困惑の後、気まずそうに頬を掻いて、 「……あー……えー……っと、……久しぶり」 アドリブに弱いと言うほどの男ではなかった。 ただ、余りにも唐突過ぎる時、そして感情が乗ってる時。 それは妙にぎくしゃくした物になる。昔からの癖だ。 例えるなら、告白の時とかだけは照れるタイプだ。 最も、そんな甘酸っぱい告白ではまるでない…… いや、人からすると似たようなものかもしれないが、 イレギュラーではある。 ただ、間違いなく、貴方と20年生きていたエアハートだ。 (-65) 2021/12/20(Mon) 0:05:26 |
【独】 錆鉄御納戸 ミズチ/* >>-63 くそがよ……( ˘ω˘) 報告するのって笛吹のことのみなんだけど、呼ぶ気ならあの、ノアベルトとこの後どうする?の話をして、ノアベルトは飲みに行くけどミズチは後で旦那の所に報告しに行くつもりなんだの会話の流れがあったと思うので、報告内容ミズチの代わりに言っといてくれノアベルト。二人が飲んでいるところに報告しに行かないんだミズチ。別途誘ってくれ。チェルシーが犯人でみんなに楽しんでもらいたい目的だけどちょっと失敗はしたかも〜な感じでした。え????? なんでコップ3つの夜があるのアアアアアアアアアア (-66) 2021/12/20(Mon) 0:12:29 |
【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 骸狩り スカリオーネ酒場で少し話を交わし、男はあなたがいる部屋へとやってくる。 あんな話の中で告げた言葉、スカリオーネという人間は律儀に守ってくれるのだ。 さてその主人、自分の仕える者ではあるが……肝が座っているというか、ずぼらというか。 正直解雇されてもおかしくはないことを告げたのだが、発言以外は変わらないあの表情。 一体どんな心情でいるのかが気になって仕方がない。 主人失格だぁ? 全く……何を気にしているのだろうか。 自分も、普段と変わらず、同じようにやればいい、それだけだ。 「今参りました」 「主、生還おめでとうございます。 私も傷薬のおかげでこの通り、ミズチは騒動に巻き込まれて首が取れましたが、他に目立つ傷は受けていませんでした」 よかったですね、と。その瞳を、サックスブルーが覗き込んだ。 「…私、これでもハラハラしていたんですからね。 生きた心地がしていませんでした。これでようやくいつもどおりに戻れます」 (-73) 2021/12/20(Mon) 0:46:54 |
【置】 錆鉄御納戸 ミズチ ミズチの機体は、隠密行動を目的とした絡繰にしてははっきり言って余計だったり妙な凝り方でもしたのかと思えるような機能が多い。人間にある機能の大よそが、何かしらで代替されている。 隠密型の絡繰に人間らしい機能をつけたと言うよりは、人間的な機能を持った絡繰に、隠密行動に便利な機能を搭載したと言った方が正しい。手足切り離して問題なかったり、痛覚やらをONOFFできたら色んな行動には便利だよね。そんな程度のノリである。 人間らしいことが出来るということの方が主目的なのだ。 (L0) 2021/12/20(Mon) 0:49:39 公開: 2021/12/20(Mon) 0:50:00 |
ミズチは、今は目で物を見ている。フェリックスを見返した。 (a15) 2021/12/20(Mon) 0:51:11 |
ミズチは、手足と関節部でなければ、手触りは人間と変わらない。 (a16) 2021/12/20(Mon) 0:51:14 |
ミズチは、触れられた。覗き込まれた。 (a17) 2021/12/20(Mon) 0:51:20 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス「金銭や単純に価値のある物が対価だったなら、現在手持ちにないので改めて先の約束にさせてほしいと言うところだった」 ミズチは、煙の魔女との取引後である。安く済んではいなかった。 「対価は、支払う。無理難題と言うわけでもあるまい。可能であることを小生側の都合で為さないことの方が、小生はいやだ」 「気恥ずかしいと言われるというと、身体的な接触や性交渉の類か? もしくは所謂愛の告白や、単純な賞賛などをおくること」 「それらであれば、小生は不都合はない。お前の要求する水準に達するか否かは保障できないが」 (-76) 2021/12/20(Mon) 0:53:22 |
ミズチは、それで、何だろう? 首をかしげてフェリックスの返答を待っている。 (a18) 2021/12/20(Mon) 0:53:37 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハート「血眼になって探しやしないだろうが、 逃げられたままじゃ格好が付かないだろう、上も。 あわよくば、の意図はあったように思うが…」 それに、持ち出したものが持ち出したものだ。 持ち出した人間を野放しにした結果、何かまずい事になれば 責任は当然騎士団側にも波及するだろう。 そういう意味でも完全に目を瞑るつもりは無かったように思う。 その結果がこの形ばかりの追行任務なのだろうが。 そのリスクを負ってでも持ち出したものとは、さて。 「…敢えて言おうか。お前が言うのか、と。 そうは言っても…… は? 」健気というよりは、と言い掛けて。 本人に代わる。 本人に代わるという事は、本人に代わるという事だ。 その言葉の意味はわかる、が、今? (-84) 2021/12/20(Mon) 1:11:13 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハート貴方の発した抗議の声の後、暫しの気まずい沈黙。 きまりの悪いような、ぎこちない動作や言葉は。 確かに覚えの在るものだ。昔からよく見知ったものだ。 あの日から、ずっと探し求めていたものだ。 「……半年ぶりだな、ハーディ。 会って早々で悪いんだが…」 ばつの悪そうな貴方と反対に、落ち着いた調子で、 「一発殴っていいか?」 右拳を握って向き合った。 あの時貸し借りの清算に殴られたのは、 エディと定義された後から生じた人格の方であったわけで。 両方殴っておいた方が平等じゃない?貴方の剣はそう思った。 平等も何もこちらの人格は無関係?ならこれは出奔した分だ。 (-85) 2021/12/20(Mon) 1:11:55 |
【秘】 骸狩り スカリオーネ → 迷彩掃除屋 ノアベルト>>-73 男はいつもの通り過ごしている。 違いはと言えば、ローテーブルにグラスが2つ。 幾らかのロックアイスが入ったアイスペールと、 それからそうそう持ち込まない酒、それもかなりの高級酒が置いてある事くらい。 大きなソファに腰を下ろし、あなたを待っていた。 「待たせるのが得意になったものだ」 無論、冗談。あなたが席に着けば、コルクを抜くのだろう。 席は対面のシングルソファか、でなければ隣だ。 「生還も何も、連れていかれすらしていない。 ……ミズチは首が取れても問題はないんだったか。まあ、共々無事なら構わん」 言いながら、からんころんとロックアイスを放り込み。 グラスのひとつに酒を注ぎ。 当然のようにもうひとつにも酒を注ぎ。 「お前がそこまで言うなら、余程だったのだろうな。 ああ、変わらない日々だ。前と同じ――いや」 グラスを差し出す。 覗き込む瞳を真っ直ぐ見返す、沼のような色。 濁った瞳は、変わりなく。 「お前の本心が知れただけ、 前とは少々変わったと言うべきか。……乾杯」 言って、琥珀色の液体が揺れるグラスを軽く掲げて見せた。 (-86) 2021/12/20(Mon) 1:22:59 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ「まあ、そういう者を要求したこともあるが………、俺の場合はすこし、違うな」 からからと笑いながら、それらを否定した。 身体的な接触や性交渉の類。 愛の告白、単純な賞賛――。 求めているのは、そういうものではない。 その奥の、もう少し先。 内臓よりも奥深いところだ。 「記憶を、貰っている。」 ▼ (-89) 2021/12/20(Mon) 1:31:35 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ「恥ずかしかったこと、 悲しかったこと。 怒り狂ったこと、 楽しかったこと。なんでもいい。 劇的な、印象深いものを、俺に教えて貰いたい。 その口で語り、 俺にそれを〈譲渡〉する。 どこでもいいが、相手に触れて居れさえすれば、 この金糸雀は」 リュートを撫ぜる。 「同意があれば、その記憶をまるで俺のもののように、正確に記憶することができる。 魂の旅路。人生の残滓」 ▼ (-90) 2021/12/20(Mon) 1:33:53 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ「それらの一部を俺が貰い、 あるいは、語るかもしれない。 ま、よほどだな、と思えば、名は伏せるなりするから安心してくれ。 ――ただ、その記憶を本当に正確に貰い受ける。 ある意味、暴き立てるという点では、 少々はしたない向きもある」 ふう、と溜息を吐き。 「お前さんが、怯えて嫌がる素振りを多少見せるぐらいの色気があれば、俺もやる気になったかもしれないがなあ。……理由がある。お前さんにそういう事をする気はないさ。どうかな?」 (-91) 2021/12/20(Mon) 1:36:29 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル貴方のその返しに答える者はいない。 豪勢な椅子にでも座ってワイン片手に回してるだろう。 そんな高級な家を持った事は今の一度もないが。 「……そう、だな。……何」 元気にしてたか?何てとてもじゃないけど言える状況ではない。 精神面でも状況的にも。本体の方は当然それは理解済だ。 とは言え非常に気まずい。まだ出会った時のをされた方がマシだ。 その時に洗脳されていて出れなかったのは自業自得なのだが。 最も、今このタイミングで入れ替わりやがったあいつは別として。 とにかく、落ち着いた様子が逆に怖いが、提案を聞いて。 「殴…… いや、ダメ」 即答した。 この男、これだけやらかして探させて、 おわせまでした上で、即答した。 貴方はもう迷わず殴っても全く問題ないだろうが、 しかしまあ、ここで普段は断る男ではなかったはずだ。 普通なら黙って殴らせていたのに、あえて断っている。 その意図は伝わらなくても、ただ本当に殴られたくなくて 断ったのわけではないだけは伝わるだろう。 (-93) 2021/12/20(Mon) 1:43:33 |
【独】 迷彩掃除屋 ノアベルト/* >>-94 酒耐性カス!?!?!?!? 自分より先に酔う旦那を見られなかったのか!?!? 自分から推しの解釈違いを見ないように生態系を変える化け物かよお前は。主人殺しもう名乗れねえよ普通に。殺せないよこんなんじゃ(本編でも吊りを見たくなかったから反乱を起こす馬鹿野郎) (-95) 2021/12/20(Mon) 2:08:15 |
ミズチは、「記憶」 ミズチは復唱した。 (a19) 2021/12/20(Mon) 2:40:37 |
ミズチは、・・・・・・・・・・・・・。 (a20) 2021/12/20(Mon) 2:40:50 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス 口を真一文字に引き結んで沈黙の後、呟くように話し出す。 「小生は、ミズチには、そうしたものは、少ない」 「まず、それが、ものさみしい」 「人の、それが、見えると。なんとはなしに、落ち着かない」 「息が詰まるような気分になる。何も口をついて出ない」 どこか震えた声だった。 そうして、一息。 次の言葉からは、震えは治まっている。 「恥ずかしかったことは、思い当たらない」 「悲しかったことも、思い当たらない」 「怒り狂ったことは、直近に一度」 (-97) 2021/12/20(Mon) 2:43:37 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス「御上がもとより性根の腐った部類であるためにその思想や目的通りのことを為すことにはまだ納得がいくことはいく故に怒りという程でないと思うが、革命派の行動には理解が及ばなかった。世間に言われる所謂弱い立場の者が寄り集まって蜂起するに至る思想を持ったところまでは理解出来るが、その掲げた理想を叶える為に為したことはなんだ? 実行力のない内に行動を起こし悪戯に世間を騒がせ小生の狭い世界の人々に不利益を被らせた。成し遂げたという結果が出ていたのならまだ受け取り方が違ったやもしれないが小生はそうは思わない」 圧。雰囲気が擦れている。一先ず事は終息したと言えるが、怒りは鮮明らしい。ケッ( '-') (-98) 2021/12/20(Mon) 2:46:02 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス「……たのしかったこと。たのしかったこと自体は、手指の数を優に超えると思う。劇的と言える程のことはないが」 「己の技術を磨く時間、書を開いて生成したことのない薬毒を作る時間、人々の日常の話を聞く時間、ああでも──」 「日常の話の中でも、思い出話は先に言ったように、 たのしいよりもさみしいが先に来る」 (-99) 2021/12/20(Mon) 2:49:30 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハート「 なんで 」なんでではなく。 「手始めに一発殴られておいた方が余計な後ろめたさとか 無くなるんじゃないかって親切心から言ってやったのに。 それとも先んじて申し開きでもしておきたいか? 今なら何だって聞いてやるよ、…なんて」 握った拳を解き、ひらひらと振って、 それも尻すぼみになっていく言葉と共に動きを止めた。 本当は違う。 決して嘘ではないが、切り口を少し本題からずらしたのも事実。 決して、いきなり本題から入れるほど、強い人間ではない。 そうであれば、そもそも貴方に隠し事などしなかっただろう。 「……申し開きをすべきは俺の方か。 悪かったな、隠してて。 事実は変えられない。どんなに隠したって、絶対に。 俺が、フランドルという人間が"不義の子"なのは確かな事だ。 …受け入れられなくても仕方ない。仕方ないと思ったから」 だから、向き合う事ができなかった。 自分すら事実と向き合う事から逃げて、受け入れる事を拒んで。 全て灰になってしまえと手紙を火に焼べる事しかできなかった。 「お前に嫌われたくなかった。拒絶されるのが怖かったんだ お前の傍に居られないなら、…生きていても、なあ」 (-101) 2021/12/20(Mon) 2:51:45 |
【独】 錆鉄御納戸 ミズチ/* 色気があれば〜に対する疑問とか、普段は聞くんですけどね。気持ちがめちゃくちゃ沈んで、それでいっぱいになっちゃった。これ本人的には悲しいじゃないんだってさ。そうだよなぁ違うよなぁ。さみしいんよミズチ。 (-102) 2021/12/20(Mon) 2:58:32 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「んんー…ある意味合ってる。だからこそ、だ。……殴って一発で済ませて良いようなアレじゃなかったろ。俺が逆の立場なら、間違いなくそれで済まされたら殴るじゃすまねぇもん」 自分が一方的に悪いとは当然思っていない。思ってるなら、 せめて葛藤した理由なり貴方に残して去ったはずだ。何も残さないで去る、なんて貴方が傷付く方法を取るわけがない。 「……まあ、言う通りの手始めって意味なら構わない。 だったら、 よし!!来いフラン!! って言える。来ていいぞ。ただお前、一回殴ってたら後で結局絆されたりするだろ。 そう言う意味で、この一回でお前が気持ちごと…… 拳一発で流“せた”って持っていかないかの方が心配になった」 相手の葛藤が拳一発程度で済まされないか。 不平等なのは好きじゃない。こちらだけ甘いのも、差別だから。 貴族と言う単語さえなければ、そう在れるのに。難しいな。 ……俺には、俺達には、この世界が難しすぎるよ。フランドル。 「言えよ普通に。そりゃあ俺が散々嫌ってたのもわかるけど。 いつかバレた時の方がヤバいのわかっててそれしてたのか。 お前のそう言う所、ほんとムカつくし嫌い。変にビビって… ……そうお前が思ってるのを理解した上で、 受け入れられなかった俺が、俺は許せないし逃げたかった」 「……俺は直接言ってないけど、アイツに聞いただろ。 嘘じゃない。殆ど大半が事実だ。それが全てじゃなくても、全ての一部には全部含まれた感情だ。……ったく。……別側面みたいに俺を分析しやがってさぁ、本当にさぁ……」 何なんだあれは。人工知能AIでも搭載されたようだ。溜息を吐く。AIもどきの人格にも、相変わらずの死ぬ願望も。 「改めて言うけど、 お前を殺させる気は一切ないからな。 絶対許さないってなったとしても、死ぬのは許さない。 ……って言える程、別に俺、何も偉くもねぇけどな」 (-103) 2021/12/20(Mon) 3:36:30 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハート「………いや、いい」 曲がりなりにも自分から言い出しておいて、 承諾されたら手の平を返すのもどうかとは思うものの。 こちらとしても、自分にも非がある、というよりも。 現状としては、大いに自分に非があると思っている。 だから一発殴ればそれで帳消しとしてしまいそうだし、何より、 今はまだ、 貴方の血を見るのが少し怖かった。 「…言えるわけないだろ。 たとえ隠したところでいつかは露見するとしても、 隠している間だけは今まで通りで居られる。 明かせば拒まれないとも言い切れない以上、隠し続ける事で 少しでも長く結論を先送りにし続けるしか選択肢は無かった」 実際の所は、それしか選択肢が無かった、という事もなく。 受け入れられる事を期待できず、信じる勇気も無い為に それしか選ぶ事ができなかった、というのが正しいのだろうが。 結局は、変な所で臆病者なのだ。 きっと死さえも恐れはしないような顔をして、 その実貴方に見限られる事ただそれだけを何よりも恐れている。 「何が正しかったかなんてわかりやしないのに、 いつだって間違ってたって事ばかり後からわかるんだもんな」 つくづく霧中を歩んでいるようだ。兎角この世は生き辛い。 (-104) 2021/12/20(Mon) 5:27:51 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハートけれど、それでも。 「── 生きて苦しめって? 」一度、敢えて悪し様に取るような言い方をして。 「死にやしないさ。 偉くも何もなくたって、お前が居る限り。 前にも言ったように、お前の許しを得なければ」 「 俺はきっと、殺されたって死ねやしないんだ 」二度、それさえも受け入れる事を選ぶ。 いつだって、生きるという事は多くの苦痛を伴う。 至極この世は生き辛い。それでもきっと、捨てたものではない。 貴方という生きる理由、存在意義がある。 あの日垣間見た煙霧の向こうを知っている。 そんな不確かな"よすが"が、貴方という寄る辺がある限り。 或いは、それらの幻影が自らに死を許さない限りは。 愚直な貴方の剣は、折れる事など知らないままだ。 (-105) 2021/12/20(Mon) 5:30:43 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハート「…とはいえ、とはいえ、だ。 俺だって流石に許されないよりは、 極力許された上でお前の傍に居たいとは、思う」 一呼吸置いた後に再度口を開けば、若干の歯切れの悪さ。 言い切った手前、ややしまらないなという気持ちがあるため。 「お前が俺の血の事で何かしようとしてるのは知ってる。 知ってるが、具体的に何をしようとしてるのかはわからん。 わからんが、家の根絶以外なら止めは…多分、しない。 …今のお前は、どうしたいんだ」 以前の発言や、行動からある程度の推測は立てられるものの。 いまいち具体的に何をしようとしているのか確証が持てない。 まあそれもそのはず、手段は何も一つではないようで。 (-106) 2021/12/20(Mon) 5:31:42 |
フランドルは、わからん。 (a21) 2021/12/20(Mon) 5:33:17 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「やけに素直だな……こう言えば殴りはしないだろうが、 多少噛みついて言い返すかと思……ン?……あー」 やる気が萎えたと言うよりは、冷静に言葉を交わして その結果別の嫌な事が起こったみたいに見える。 勘が良すぎる訳でも、相手がわかりやすい訳でもなく。 「もしかして吸血したの、超絶に後悔してる? そんな俺の血ヤバい味した?いやまあ鉄臭いしな…… 自分の血ですら吐き捨てるくらいだし素に戻ったらそう」 さてこの言い方では気付くだろう。発想が飛躍しすぎてる。 幾ら勘が良いとは言え、だ。つまり“元々気にしていた”コト それに関連してそうな態度が飛んできたからピースが填まっただけ。“あの行為の後吐いてた”のを知ってる故の。 「引き延ばし戦法は大体碌でもならないぞ。 見ろ、実際俺が団を飛び出した。人の事言えないけど。 …………。どうしてりゃよかったんだろな。 あ、でもお前の問いは答え出せるわ。簡単だろ、 「正しかった事」は有り触れてるから気付かないだけ。 だから間違った時に許し合え、ってなるんでしょうよ」 そう、言うだけなら簡単なのだが。現実はどの口が言う? “ずっと隠されていた”。 その事が「自分は信じられていなかったのか」という事実を突きつけられたようで、あらゆる負の感情を生んだのも事実。何より──仮に、彼が明かしていてくれたとして、だ。自分が受け入れられていたのか、今ですら答えは出せない自分が、彼にいったい何を偉そうに言えるのだろうか。 (-107) 2021/12/20(Mon) 7:50:31 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「俺が考えてた事はさ。 第二回ヨルムガンド喧嘩杯で言ったから割愛する気 だったけど……そもそもお前、責めたり怒らないの?」 もしかすると割愛する事に怒られるかもしれないが。別に説明しろと言われればするし非難は受け入れる。そのつもりだった。まあこんな唐突にこの日が来るのは予想外だったが。 「何でお前を苦しめる必要が──ンン、…あるんだよ… あくまで前提は“俺が生きてる以上は”だからな? 俺が死んだら俺、お前に“死んでいいよ”って言うよ。 だってお前生きていけないだろ。傍にいたら殺すよ。 お前が自分で言った“殺しても死なない”ように、 “生かしたって生きない”のが目に見えてるだろ」 自分で言うのも何だが、依存もとい存在理由にされている、その自覚は当然ある。どんな人間でもこんなに浴びると気付く。 なお謎の間に対しては、不幸にも意図せず芽生えた物を考えて貰うと答えは明白だろう。“そう言う意味”以外では必要はない。 「考えてた事、いきなり止められたんだけど。 ……え、一番円満だろ。駄目なのか。 他は……お前の血を全部抜いて別のに入れ替える。 それか半分お前の血を貰って俺に半分突っ込む。交換。 …完全に消し去るのだけはとうとう見つからなかった。 まあ、そらそうだよな。血に貴族物質が混ざってないし」 貴方に別れも告げず、騎士団から何かパクって、 こんな街までやって来てうっかり洗脳にかかったり そんな旅路で探して為そうとしていた行為が これ である。 (-108) 2021/12/20(Mon) 7:55:03 |
エアハートは、わかっているが、最悪である。 (a22) 2021/12/20(Mon) 7:55:20 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハート投げ掛けられた問いに、ぐ、と言葉に詰まった。 先の返答から直様その発想に至るのは、 言ってしまえば不自然だ。尤も、何も知らないのであればの話。 然れど行き着く程の何某かを知られていたか勘付かれていたか。 そんな気持ちと、それから。 「……いや……いや、後悔は、してる。 味じゃなくて…やらなきゃよかったって …悪い、今思えばどうかしてた。 受け入れられなくて当然だ。あれじゃ引かれても仕方ない…」 苦々しげに理由は述べれど、味に関しては言及する事を避けた。 血の味それそのものは問題ではなかった。なかったのだ。 問題ではなかった事が、却って問題ではあったが。 それを言えば、余計に引かれかねない。そんな葛藤を含んだ間。 実際の所、この半端者の身が唯一求める血の味は。 その血の齎す歓びは、他の何にも代え難いものだった。 狂おしい程に、どうしようもない程に、甘美なものだった。 あの後吐き戻してしまったのは単に、あの行動が ある種貴方への裏切りにあたるのではないか、という罪悪感。 それから、拒絶されても仕方ない事をしてしまったという不安。 或いはそんな自分への自己嫌悪。そういったものからだった。 あのまま胃の腑に収めたままにしておくという事が、 貴方への後ろめたさから、どうしても耐えられなかったのだ。 (-109) 2021/12/20(Mon) 10:20:10 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハート「…見付けた時はとことん詰めてやろうと思ってた。 でも、話聞いてる限り実質俺が発端みたいなものだろう。 なら…お前の事、言えた義理じゃないし」 お前の言に倣うなら、互いに許し合わなきゃならんのだろう。 帳尻合わせや謝罪の一つくらいは求める権利があるだろうが。 それに何より、痴話喧嘩は大抵惚れた側の負けに終わる。 これもきっと、つまりはそういう事なのだろう。 「 何なんだ今の間は。 …まあ、正直キツい。死んだ方がマシ。 死んでいく奴に生きろって言われるのはさ、呪いだよ。 俺はお前が居なきゃ生きてても苦痛でしかない、なら尚の事」 謎の間に関しては反射的に問うただけなので、答えは要らない。 いっそ答えないでほしいと思った。 また誰ぞに 趣味が悪い だの何だのと言われそうなので。それはそれとして。 たとえ今際の際に貴方に生きろと言われたとしても、 或いは、死ぬ事を許されなかったとしても。 この男は死んだように生きていく事になるのが目に見えている。 一度折れた剣は、二度とは元に戻らない。 それを一思いに殺してやるのが慈悲と感じるかどうかは、 まったくもって、人それぞれなのだろうけど。 (-110) 2021/12/20(Mon) 10:22:14 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハート「あとお前、後で円満の意味を調べ直した方が良いぞ」 円満とは、かどだたず、おだやかな様子。 「現実的に考えてくれ、何人殺すはめになると思ってるんだ。 その上貴族殺しなんかやらかせば盛大に追われる事になる。 何処行っても追手を警戒する生活は俺は御免だよ。 総括すると掛ける手間に利益が全然見合ってない。却下。」 単なる間違い探しでもするみたいに問題点を指摘していく。 よくよく聞けば全ては損得勘定の上であって、 別に人を殺す事だとか家に被害が及ぶ事は全く気にしてない。 人殺しは今更だし、あの家には特に思い入れも何も無いため。 「それから、…血は…他人のは、嫌だ。 わかってるだろうが、俺は他人の事は好きになれない。 それとそっくり血を入れ替えられるなんて事は 言ってしまえば俺にとって悪夢でしかない。とはいえ… …お前と入れ替えるのは、それはそれで、お前はいいのか」 あれだけ忌み嫌っていた貴族の血、という意味でもあり。 凡そ人間の半端者とはいえ、純正な人間とは言い難くもある。 そういう意味で、本当に良いのかと問わずには居られなかった。 現実的に考えれば単純に血を入れ替えるだけでなく、 骨髄だの造血組織も挿げ替えなければ意味が無いのだろうけど。 まあそれはそれ。魔法を使えば概ね何でもありだ。とはいえ… (-111) 2021/12/20(Mon) 10:24:33 |
フランドルは、もっとわからん。 (a23) 2021/12/20(Mon) 10:24:42 |
フランドルは、俺は何をされるんだ? (a24) 2021/12/20(Mon) 10:24:49 |
フランドルは、何もわからん。 (a25) 2021/12/20(Mon) 10:25:00 |
【独】 残影の フランドル/* 一人遺されるの、つらいからね……慈悲ですよこれは オレ達は慈悲深いPLなんですよ。そういうことです。 心中はハッピーエンドなんだ(精神異常者)。 (-114) 2021/12/20(Mon) 10:34:33 |
【独】 錆鉄御納戸 ミズチ/* 心中はハッピーエンドですよ、わかります。 ハッピーじゃなくなる前に終わりますしね。 慈悲深さについては触れません。 (-115) 2021/12/20(Mon) 10:36:55 |
【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 骸狩り スカリオーネ「自覚し始めているんです、やめてくださいすみませんでした。 案外ミズチは、相当何しても平気ですよ。 お酒をたくさん飲ませる以外は、です。 さて、そうですね……先日も言いましたが。 これでも私本気で、」 「……本気でこの騒動を機にあなたを殺そうとしていたんです」 背後にいるのが慣れすぎたせいか即座に選べず、なんだか顔が見れないという理由で隣に座った。 主人ではあるが今は仕事をしていないから平等な関係。 おかしくはないはずだが……平等ってなんですか? 頭に疑問符は離れない。 渡されるグラス、乾杯の言葉のあとカランとぶつけた音。 そのあとに、喉が動く音がいやに響いた。 ……一応相手よりは先に飲みはしなかった。 「主、戯言なんですけどねえ? ―――この国に来る前のこの体を持った"別人"は。 それはもう主人を好いていたらしいです。 一生を誓ってもいいと思うほどに。 しかし、その主人は……婚約をきに従者から距離をとりました。 従者にとって酷い裏切りでしてね。 家族同然としていた主人が信じられなくなり、結果殺してしまったんです。 そして従者は死にました、彼は、彼女の隣にいた男は死にました」 おかしいな、酒は弱くないはずだ。 妙に血の巡りが良い気がする、まあ、いいか。今日ぐらい。 今日は、自分もおかしいのだから。 (-120) 2021/12/20(Mon) 11:55:54 |
【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 骸狩り スカリオーネ「……私死にたがりじゃありませんが、今ならいいですよ? 笛の音がふざけた夢を見せたからでしょうか。 もうずっと踊っていましてね、頭がおかしくなりました。 機嫌がいいんです、――主のこと裏切れる気がするほど。 始末しませんか、ノアベルトという男。 憂いなく伸び伸びできますよ。 ……ああ殺したいですが、今は殺されてもいいほどあなたの事好きですから」 貴方の肩にとすっとのったのは酔ったことのなど見たことがない男の姿だ。 酒の席の冗談、サラリと告げるにはあまりにも軽くない会話。 そして、皆の前見せるよりも憂いを帯びた満足そうな顔。 これほど機嫌が良さそうなのはあなたの無事が本当に嬉しかったから。 そして、 「わかってるんです、もう、従者失格だって」 それを言わせた、自分への罰は平等ではないだろうか。 と、頭の回らない思考ははじき出していた。 (-121) 2021/12/20(Mon) 11:59:43 |
【秘】 骸狩り スカリオーネ → 迷彩掃除屋 ノアベルトどうせ、距離感なんて普段から変わらない。 後ろか横か、この男にはそれだけ。 潰れるまでと言ったが、一気に潰れる気は毛頭なく、 だからちびちびとやりながら、語る従者の言葉を肴に。 「そうか」 あれやこれやと、流すには大きすぎる言葉を前に、 たった3文字。いつもと変わらず――とは、今日はいかない。 「――なら、俺の戯言も聞け。 ずっと昔に、死んだ間抜けな男がいた。 戦争の最中、警備部隊の指揮を執り、 民衆の避難をさせて、街を守っていた男だ。 だが、街の警備員と戦争屋じゃあ練度が違う。 あれやこれやと手を回している間に、 間抜けにも見ていなかったせいで、男の家が焼かれていた。 男が戻った時、現場から逃げていく死霊術師の姿が見えた。 そして、男の妻は死体になって娘を貪り食い、 男はその両方をその手で殺し、自分も煙の中で死んだ。 ……だが、その男は恨みを忘れられなかった。 今でも、どこかで仇を取ろうとしているらしい。 そいつの怨念が、あの日の煙を纏ってな」 グラスを傾ける。 (-122) 2021/12/20(Mon) 12:28:05 |
【秘】 骸狩り スカリオーネ → 迷彩掃除屋 ノアベルト「――ノア。お前の仕える主が、その怨念だと知ったら、 お前は俺をこの場で殺すか?お前は、《骸狩り》になるか? お前が従者失格なら、恨みと煙だけ抱えて生きている男は 主人失格どころの騒ぎではあるまい。 ……俺も、散々な目にあう悪夢を見た。 そのせいで生憎機嫌がいい。だから選ばせてやる」 コートから代紋を外し、目前のテーブルに置く。 銀色に鈍く輝く、骸狩りの証。 「骸を眠らせ、代わりに骸を操る者を狩るか。 それとも、主人失格の男に仕え続けるか。 俺はお前を殺すつもりはないが、 お前の忠誠を捨てるつもりもない」 そうして、乗った頭ごと身体を抱き寄せた。 今なら、容易く心臓を貫ける。脈動する音からして―― 男は、死にぞこないだった。 (-123) 2021/12/20(Mon) 12:31:30 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ沈黙を待ってから。 「そうか……」 目を、伏せる。 「ないか。記憶は」 ――やはり、なあ。 「ない故に、焦がれ、求めている?」 ――死者が生者に惹かれるように? ――不足したものを求めるのは、すべての存在の渇望であるからして。 ▼ (-126) 2021/12/20(Mon) 12:37:55 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ「あ、うん、そうだなあ、うん。全く持ってその通りだ……♪」 そうだな、うん。もちろんそうだとも、と、珍しく相槌を打ち続ける側に回った。 葡萄酒をまあまあまあと注ぐ。 杯から零れそうだ。 ▼ (-127) 2021/12/20(Mon) 12:38:05 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ「ふむ」 視線を宙に彷徨わせて、微笑みを僅かなものとしながらも、 少し逡巡したようだった。 「………それらは、まだお前さんにとっては”思い出”ではなく”現在(いま)”なのだろう。 となれば………。」 「ミズチよ。……お前さんがそこまで悩むことを、きっとお前を作ったものは望んでいなかった。 とはいえ、この”方法”を用いても、悔やむことになるかもしれんが。」 ▼ (-128) 2021/12/20(Mon) 12:38:17 |
【秘】 番犬 エドゥアルト → 錆鉄御納戸 ミズチ「……ああ。鳥と、殴り合った甲斐があった」 こちらこそ、どういたしまして、と。 エドゥアルトは、わずかに目を細める。 それは笑みのような、安堵のような曖昧な表情だ。 「……。ここは、世話焼きが多いな……」 指示をされたがるのは、ある意味癖のようなものだった。 世話を焼かれるそれ自体はとてもありがたいものだが それが続くとどこか、落ち着かない気分になるのも真だ。 「おれにはオーウェンとの違いが、あまりわからないが……」 「貴方が、そこまで考えてくれているというのなら ……お言葉に甘えるとしよう」 怪我をした時のことを思い出した。 人の手を煩わせることが減るのならば、いい。 (-130) 2021/12/20(Mon) 12:43:57 |
レイは、バニラのような香りを纏って街を歩く。 (a26) 2021/12/20(Mon) 12:50:04 |
レイは、表も裏も、どこか騒がしい。まだ暫く、この騒がしさは続くのだろう。 (a27) 2021/12/20(Mon) 12:51:06 |
レイは、道に迷った者がそこらに見つけた。昼間から灯りを点す。帰り道は、あちらですよ。 (a28) 2021/12/20(Mon) 12:52:56 |
ミズチは、「……?」 (a29) 2021/12/20(Mon) 13:29:06 |
ミズチは、「ないが」 (a30) 2021/12/20(Mon) 13:29:13 |
ミズチは、「ないが?」 (a31) 2021/12/20(Mon) 13:29:22 |
ミズチは、「ないが。」 (a32) 2021/12/20(Mon) 13:29:28 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス「 いや…ある、のか……? 戻すという語が使われる程度だ 」数度否定の語を吐いてから、思い直す。 「 小生の、ミズチの記憶…… 」 (-131) 2021/12/20(Mon) 13:30:05 |
ミズチは、・・・・・・・・・・・・。 (a33) 2021/12/20(Mon) 13:30:17 |
ミズチは、葡萄酒をちびちび。いっぱいの縁から酒は零れ落ちなかった。 (a34) 2021/12/20(Mon) 13:30:28 |
ミズチは、・・・・・・・・・・・・。 (a35) 2021/12/20(Mon) 13:30:31 |
ミズチは、葡萄酒をちびちび。 (a36) 2021/12/20(Mon) 13:30:38 |
ミズチは、・・・・・・・・・・・・。 (a37) 2021/12/20(Mon) 13:30:44 |
ミズチは、葡萄酒をちびちび。飲み切るまで沈黙した。考えた。そして、 (a38) 2021/12/20(Mon) 13:30:49 |
ミズチは、空の杯を見つめたまま。 (a39) 2021/12/20(Mon) 13:33:03 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス「興味はある。見てみたい。 ほしいかほしくないかで言えば、ほしい」 「が、要らない。小生は元々過去の記憶を求めているわけでもない。小生は国の為に作られ、滅んだ故に意義をなくした絡繰だ」 「それ以上の何が必要だろう」 ふ、と息を吐く音がした。 首巻は下げられている。口は弧を描くと言う程でなく、 端がわずかにだけ上がっていた。意識して笑おうとして、笑えなかった。 「強いて言うなれば、……」 「なぁ、フェリックス」 伏せられていた瞳があなたに向けられた。 (-133) 2021/12/20(Mon) 13:34:44 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス「それを与えられても、小生は小生で在れるだろうか」 「ローダンセの花言葉を贈られたミズチでいられるだろうか」 「いられると、お前が思うのなら、戻してくれ」 「思わないのなら、戻さないでくれ」 「どうだろうか」 (-134) 2021/12/20(Mon) 13:36:02 |
アイシャは、また魔女さんにお願いして、クッキーを焼こうかな。 (a40) 2021/12/20(Mon) 14:05:52 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 番犬 エドゥアルト「狼牙亭は、そうかもしれないな。主人が主人だ」 「がめついだの冷たいだの人使いが荒いだの言われはするが、 自分の中でのルールや基準が明確で、平等だ。姿勢が良い」 「そうした者が、そうした者に惹かれる者が、 集まりやすいのかもしれない」 ふ、と息を吐く音がした。 「では3日後、朝食の頃に。良ければ共にしよう」 約束を取り付ければ、 そうしてこの場は御開きにされたのだった。 ミズチが人に世話を焼かれ続けないよう 心掛けていることの話なんかは、またその時に。 (-135) 2021/12/20(Mon) 14:30:59 |
【独】 錆鉄御納戸 ミズチ/* ミズチは持たれているつもりないから捨てられた認識もしないよ。世話にはなってる。ミズチは好きだけど、ミズチが好きな人たちはミズチじゃない他の人が視界にいるから、ミズチは自立しなきゃでがんばってるよ。 そうではない(そうではない (-138) 2021/12/20(Mon) 16:12:47 |
【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 骸狩り スカリオーネ「酷いですね」 「私の仕えたい主の命より、優先する者があるなんて。 それを、私に選ばせるなんて」 彼ならば主人 [骸狩りスカリオーネ] としての道を違えないと思った。いつか終わりは訪れるとわかっていても、盲目の片目はその瞳に惹かれた。 「骸狩りになれと命じるのなら、何なりと。 強い恨みを抱いたことは――この生ではありません。 悔いたこともなく、故人の想いも私には関係がない。 今この命も全て、捧げているのは主にです」 煙の香りが一層強くなる。 知らない体温が体を包み込んできて。 知らない言葉が頭から降りかかった。 夢なのだろうか、ならば。 男[ノアベルト]は、夢うつつに口を開いた。 「でも選べると言うのなら、」 (-140) 2021/12/20(Mon) 16:56:44 |
【置】 迷彩掃除屋 ノアベルト「 は先生が向いているよ。 面倒見がよくて、主人である僕以上に手際がいい。 魔物討伐はからっきしだから、家のことは頼んだよ」 愛する病弱な奥さんはどうしましたか。 涙まで流して、 『こんなことをしたかったわけではない』? ストレスの発散先を望んでいたんですか。 性のはけ口が欲しかったのですか。 命令をすればいいでしょう、あなたが望んだことにすればなんだって。 私は言うことを聞いたのに。 どうしてそんなに、主は愚かな選択肢を取ってしまったのですか。 ―――――― ―――― ――― 「ねえ、 ! 私どこにもお嫁に行きたくない。 がいい、あなたのそばにいるわ」 花を抱えた少女は微笑んだ。 『あの従者が気に食わない? そうね、口うるさいし……あなたがそう言うのなら解雇しちゃうわ! ねえ、愛しい旦那様! 私に別荘をくれる約束は叶えてくれるのよねっ』 花はみすぼらしく枯れてゆく。 至福を肥やした貴族は、昔の優雅さも忘れ汚くなっていくばかりなんて悲しい物語だろう。 (L1) 2021/12/20(Mon) 16:59:18 公開: 2021/12/20(Mon) 17:00:00 |
【置】 迷彩掃除屋 ノアベルト私が守る主人は、 あなたたち ではなかった。全部、全部、別人だ。 私の主人でなくなってしまった。だから殺めた。 私の主人を殺したあなた達など、復讐相手にしか過ぎない。 変わらないものなどない、吟遊詩人に言われなくともわかっている。 不変なんて望むのは、頭の狂った処女主義だ。 ……だがはじめから壊れている男はどうだっただろう。 死んでいる男は、死に損なった男は。 ―――いつまで理想の自分を保てるのだろう。 (L2) 2021/12/20(Mon) 17:01:20 公開: 2021/12/20(Mon) 17:05:00 |
【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 骸狩り スカリオーネああ、知らない、こんな主人なんて見たことない。 だが、すんなりと入り込んできた骸狩りの情景は、 ノアベルトの見てきたものに違わぬ願いであった。 そうだとしてもまったく、こんな姿見ていられるか。 夢なんだろう、頼むから、これ以上裏切らせないでくれ。 自殺は嫌です 「主が、主を殺してどうするんですか」 「『また、置いていくんですか』」 「……」 「そんなことになるぐらいなら」 (-141) 2021/12/20(Mon) 17:02:51 |
【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 骸狩り スカリオーネ「あなた[骸狩り]を殺して、 新しい主人[あなた]に仕えるぐらい、してみせます」 なんだ、こんなことでよかったのか 漠然とした不安を口に出したら霧散して消えていた。 理由を早くに聞くべきだった。 ――元より主に命じられなければ勝手に動く存在。 ――主人失格の男に仕えたのは従者失格の男だ。 偽善は、得意なようですから。 変わりゆく可能性と、揺らぐ原因があるのならば。 また一つ一つ、片付けて行けば良い。 (-142) 2021/12/20(Mon) 17:03:58 |
【秘】 迷彩掃除屋 ノアベルト → 骸狩り スカリオーネ理想の主を生かすのは 「あなたを殺すのは、私です」 「無様な姿なんて晒させません。 ……ホットドッグのケチャップを溢したり、 私を甘やかしすぎたりしないで……」 ぽつりぽつりと、意識が混濁する中。 どうせだから、と、二度と言わない言葉を口に出す。 「静かにしますから……」 どうか、これからも。あなたの後ろにいさせてください。 そんな死に損ないの期待と命を祈った。 (-143) 2021/12/20(Mon) 17:04:38 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「どうかしてたのはアイツの方じゃないのか? いやハニトラ引っ掛かってたみたいなもんだけど、 これ俺が俺を殴る羽目になるから助けて欲しい。 何、不味くなかったの。 あれさ、酔っぱらうのって、誰相手にでもなるのか? ならないなら、俺実は大して気にしてないぞ、そこ。 って言うか異種族系のハーフには何も言わないだろ、俺 ……まあ、貴族嫌いだから、信用薄いのはわかるけど、 吐くほどビビらなくても引かねえから。…悪かった」 誰相手にでもなるなら別の意味でまた拗らせるのだが。何せ、彼が吸血した行為を見ただけなので、条件やその他諸々は全て知らない。となると、サラリと聞いてはいるが、割と回答次第では恐ろしい事になるのだが表面上はシレっとしている。 この顔に敬語をつければ、もう折角分けた二人も見分けが付かないので、つまりはやはりアイツもエアハートとの判断は、その通りなのだろう。どうかしてたのはアイツでハニトラしてたのもアイツ(自分)で色々拒否したいが。 「まあ何も言わないで居続けたのが発端なのはそう。 でも、普通にお前はお前って言えたら終わった話だ。 ……けど、ごめん。俺は、思いたくても思えなかった。 はは、嫌いな存在と同じ事してるのに、理解してるのに …感情がついてこないんだよな。俺に、お前に、貴族に 最終的に世界にまであらゆる負の感情を向けた。 こうやって偉そうに言ってるけどさ、結局一緒なんだよ。 相手を信じ切れなかったの。むしろ、俺の方が根深い」 あくまでフランドルは、元々貴族が嫌いと言ってる相棒に受け入れられないのを怖がっていたにすぎない。そして、実際本人ですらそれを否定できないなら、単に貴方は物事を正しく認識していたにすぎない。赤ん坊じゃあるまいし、血筋は決められるものでないのだから、それを受け入れられない自分が駄目なだけなのだ。 ──そこで、駄目だから「血を消そう」と言う方向に言った上に、素直に謝罪しないで思い立ったが吉日と飛び出すのが本当に悪癖なのだが。 (-144) 2021/12/20(Mon) 17:46:12 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ「あるとも。厳密には――まあ、ちと違うが」 彼のものではないが、 彼のものでもある。 答えに、小さく溜息。 微笑みのまま、頷いた。 「そうか…………。ああ、それに、俺は応えよう。」 ▼ (-145) 2021/12/20(Mon) 18:01:35 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ「結論から言えば、”そのままでいることはできない”。」 「人は、少しのきっかけで変質してしまう」 ▼ (-146) 2021/12/20(Mon) 18:01:57 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ「不変、永遠などない」 「ローダンセの花言葉を想う気持ちも」 「滅んだ国の為に仕えた忠義も。」 目を伏せる。 「お前は――”お前を作ったもの”と同じ選択肢を選んだのだな」 (-147) 2021/12/20(Mon) 18:02:11 |
【念】 番犬 エドゥアルト"あの頃生きていた自分"と"今ここにいる自分は"違うと認識している。前世の記憶みたいに。他人事というには近くて、自分のことだと言うには少し遠い。 でも確かに身体に刻み込まれている記憶は、掘り起せば じわじわと。蝕むように蘇ってくる。あれは自分だった。 「あの時、殺せと命じられたのは──"家族"」 「目の前に用意された、見たことのない人間を殺した記憶はある。……おれはたぶん、それを家族だと認識できなかった」 生みの親の顔なんて覚えてなかったから。 だから、本当に命令通りに家族と思っている者を殺しただけだ。 「"殺してみろ"」 「"身内も殺せないような脆弱なヤツはいらない"」 彼の最期のことばは、それだった。 そこからもう命令してくる声は二度と聞こえなくなった。 (!2) 2021/12/20(Mon) 18:02:38 |
【念】 番犬 エドゥアルト「…………それだけだ」 せめて苦しまないように、即死できるような殺し方をした。 何を思い、死んでいったなど、知る由もない。 もし、死人に口があったらと考えると その時、はじめて……恐ろしいと感じた覚えがある。 「おれはきっと、捨てられるのが怖かったのだろう。 だが、その行動の矛盾に気づかないくらいどうかしていた」 しかしそれも、もう昔のこと。 今更困ることも、傷がつくこともない。 もしそうだとしても、そんな顔は貴方には見せない。 (!3) 2021/12/20(Mon) 18:02:59 |
【念】 番犬 エドゥアルト「………おれが、貴方に命令を乞うたのも そういった生き方しか、してこなかったからだ」 これは、前にも同じようなことを言ったかもしれない。 最初から、貴方でなくてはいけない理由なんてなかった。 誰でもいいからただ使ってくれればいい、簡単で単純な願い。 それだけで救われていた。 ただ、貴方の下す命令は、いつも知らない感覚を覚える。 だけど、その自身の望みによって、貴方の役に立てることに 感じる喜びは、いままでのものは同じようで、すこし違った。 (!4) 2021/12/20(Mon) 18:10:16 |
【念】 番犬 エドゥアルト「……でも、おれは貴方のおかげで、少し自分の望みを 許せるようになった、気がする……」 きっと様々な生き方があることをこれからも知っていく。すこしづつ、明りが灯るように、見える景色がひろがっていく。 「……………ああ、そうか…………」 「だから、」 何かに思い至ったように口を開く。 「これからもそれ <喜び> をおれに教えてほしい」この街は、きっとこれから変わっていく。貴方が言っていた『より良い日々』かもしれないし、そうでないのかもしれない。 (!5) 2021/12/20(Mon) 18:14:56 |
【秘】 残氷 の エアハート → 残影の フランドル「って言うかお前、条件付きとはいえ、 体内の血ひっこぬかれる事自体は別にいいんだな。 俺は生命力タンクだから別にいいけど。血気盛んだし」 正直、いいと言うと思ってやってたけど。拒否されても割と無理やり「じゃあ俺が拒絶するのとどっちがマシ?」と最悪過ぎる脅しをしていたかもしれない。やはりハーディとエディは同一人物である。念のためフォローをしておくと、普段こんなにヤバい訳ではなく、貴方に対してだけヤバくなるだけである。 「……複雑だよ。散々貴族を嫌ってたし、今もだし。 一族の仇って言う嫌悪に、嫉妬もあるんだよなこれ。 100%拒絶にはならない。嬉しくは当然ないけどな。 ただ、……そもそも、こんな手段を取ってる時点でさ。 お前の全てを受け止められてない。…不甲斐ないけど。 なら、俺も無理に俺のエゴをぶつけたなら受けなきゃ。 せめてお前に与えていた苦しみも分け合うべきだって。 それもエゴだろと言われたらそうだけどさ。 ……ゼロにはならない。蟠りも全部消えるとかじゃない。 でも、俺を俺が納得させられるのは、これって思った。 「お前の傍にいていい存在じゃない」とも考えてた。 けど血混ぜて半々になったらまあいっか!ってなるだろ」 余りにも暴虐──横暴の極み── なのだが、「どうしても受け入れられない部分」の解法だ。 なお方法を聞かれたら、呪術とか恐ろしい部類の方向が大量に出てくるし、「生命力を使うマジックアイテム」の存在を求めていたのも、この時の魔術の魔力源や動力源に使うつもりだった。 最も、あらゆるマジックアイテムで一つの家に戦争を吹っ掛ける勢いの攻撃をする予定か?としか見れない量なので、つまり本命は家自体を潰すのが第一候補だったようだが。まあいずれにせよ、できる状態まで持ってきていたと言う事だ。そうでなければこんな話を言い出さないし、とっくに戦争は起きていた。 最も、念には念をで、治安と地形から血の入れ替え術式の実行に相性が良いこのヨルムガンドに来たのが運の付きで、後の黒歴史で、何故かもう一人生える謎過ぎる結果になったのだが。 (-148) 2021/12/20(Mon) 18:25:42 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス「成程」 「なれば、ああ、やはり要らないな。戻されなくていい」 「カガチが言うには、小生を作った以前の主人は、 ミズチに好きに生きろと言ったらしい。 主の立場でなく言ったとのことなので、 いまひとつ受け取り切れてはいなかったのだが」 「そうだな、小生はお前の言う、“現在(いま)”にいたい」 「“現在”の、ミズチでいたい」 ふ、と息を吐く音がした。自然に零れた笑みだった。 (-149) 2021/12/20(Mon) 19:32:28 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス「お前の言う変化は小生にもあるのだろうが、 小生の言う変化はないのだろうなとも思う」 「お前との今のやりとりで、小生の思想は話す前と変わったが、 小生は、小生の在り方は変わっていないと言う」 「小生は、ミズチは。 ミズチがミズチだと思う、ミズチとして在り続ける」 「ミズチは、人の話すことを聞いて、 それを取り入れたり取り入れなかったり、 変化を持って、変わらず在り続ける」 (-150) 2021/12/20(Mon) 19:33:02 |
【秘】 骸狩り スカリオーネ → 迷彩掃除屋 ノアベルト「……。……それを潰れながら言う奴があるか。 まあ、いい。どんな状態で言い放ったにせよ、 自分の口から出た言葉に責任は取ってもらう」 言って、置いた代紋を指でつまみ上げる。 それを付け直す前に。 「……いつか、男[骸狩り]は復讐を果たすだろう。 或いは、最早叶わぬ復讐かもしれんがな。 その時は、お前の手でそいつ[骸狩り]を殺し、 新たな主人[俺]に仕えろ。 その時までは、せいぜい――」 代紋[骸狩り]を、身に纏う。 「変わらず俺と共にあるがいい、ノア。 俺[骸狩り]を殺す時まで、その刃を研ぎ続けろ」 お前以外に殺される事がないように。 いつか、お前が俺を殺す時の為。 背中はお前に任せたからな。 俺の後ろで、刃を構えて待っていろ。 あなたの主 骸狩りは、また一口。酒を飲んで、夜が更けていく――。 (-151) 2021/12/20(Mon) 19:33:07 |
ミズチは、死体になれます。なりたいでなく、なれます。 (a41) 2021/12/20(Mon) 19:34:05 |
ミズチは、ようやく、そう思えました。 (a42) 2021/12/20(Mon) 19:34:10 |
ミズチは、「ありがとう、フェリックス」 感謝を述べて。それから、 (a43) 2021/12/20(Mon) 19:35:24 |
ミズチは、もういくらか彼と言葉を交わし、別れを告げて去っていった。「それではまたいつか。良い旅を」 (a44) 2021/12/20(Mon) 19:35:59 |
スカリオーネは、ノアベルトの主として、潰れる前に酒はやめておいた。 (a45) 2021/12/20(Mon) 19:44:01 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハート「 助けて欲しいのは俺の方だよ…… 」本当に助けられるものなら助けて欲しい。 まあ誰にも助けられないから今こうなっているのだが。 "もう一人"は寧ろ嬉々として火に油を注ぐ側なわけだし。 「……不味くはない、し、誰にでもはならない。 昔から、 おかしくなるのはお前の血でだけだった。 …それはそれで何か、却って気味悪いだろうけどな… …異種族そのものには偏見が無いってわかってても、 この血は、間接的にあの家に連なる証明にも繋がるから」 ──曰く、リロワーズ家は吸血鬼の末裔だという。 今や受け継いだ血はごく薄く、 これまでは殆どただの人間として生きてきたとしても。 それでも、その噂を肯定するような性質を生まれ持った事。 その血を継いでいる事を証明するような性質を生まれ持った事。 自分の中で、それは決して容易に認められるものではなかった。 それでも、貴方が確かにそれを許容するのであれば。 ある程度割り切り、折り合いを付け、受け入れる事を選ぶなら。 自分がこの血を受け入れ難いと感じる理由は、 貴方に嫌われ、見限られるのではないかという恐怖だけ。 だから、貴方にさえ拒まれないのであれば。 今になって、漸くこの血を少しは肯定できるのかもしれない。 (-154) 2021/12/20(Mon) 19:47:17 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハート「…俺は、今でも知られなきゃ良かったと思ってる。 あのまま手紙を焼き続けて、この血の衝動に耐え続けて 全部、無かった事にし続けて。 そのままお前と"ただのフランドル"のままで居られる事が、 きっと何より平穏で幸せだったろうと思ってる」 独白のように語るのは、今や叶わぬ夢。 「それでも…そうはならなかった。 そうはならなかったから、今の俺達があるんだ この血も、あの日の別れも、この街で受けた痛みの全ても 何か一つでも欠けたら、ここでこうしてはいなかった」 夢が覚めれば、後に待ち受けるのは現実ばかり。 「だから、 これまでの全てを否定しようとも思えはしない。 …きっと…今はそれで良いんだと思う」 人は、いつか必ずそれと向き合わなければならない時が来る。 けれど、決してそれが苦痛ばかりを齎すわけではない。 事実と向き合い、受け入れてこそ得られるものもある。 たとえば、"ハーディ"と"エディ"、 そんな二人の何にも代え難い存在を得たように。 (-155) 2021/12/20(Mon) 19:50:57 |
【秘】 残影の フランドル → 残氷 の エアハート「決して全てを受け入れられはしないけど、 だからといって、全てを否定しもしない。 案外誰しもそんなもんで、 どうにかこうにか折り合い付けて生きていくんだろう。 …そんなもんなんじゃないかとも、思う」 誰にだって許せないものがあって、 それでも、誰にだって、許したいものがある。 どんなに痛みを伴うとしても、受け入れたいものがある。 きっと、それはまったくおかしな事でもないのだろうと思う。 「だから、お前がそれで折り合い付けられるなら。 それならきっと、俺も漸く俺を許せるようになるから。 …血を抜かれずに済むならそれが一番、 でも他に手段が無いなら仕方ない。逃亡生活は御免だ。 他人と中身を挿げ替えられるのも御免被りたいが。 お前と痛み分けなら…まあ、悪くはないと思う」 実際の所は、悪くはない、というよりも。 ある意味では本当の意味で対等になるわけなのだから、 こちらとしては利ばかり、痛み分けですらない。 ただ、貴方の心境を思うと、自然とそういう言葉選びになった。 「お前と共に在る為なら、他の全ては必要経費だ。 お前の傍に居られるなら、場所は何処だって構わない。 それでも選ぶ事ができるなら。 俺達とは何の関係も無い、何のしがらみも無い所まで行こう。 … ずっと傍で、俺以外の何にも囚われないでいてくれよ。 」 (-156) 2021/12/20(Mon) 19:54:41 |
フランドルは、三度、請願を口にする。 (a46) 2021/12/20(Mon) 19:54:50 |
フランドルは、貴方の陰であり、貴方の剣であり、そして、 (a47) 2021/12/20(Mon) 19:55:29 |
フランドルは、きっと、貴方の目に焼き付いた残影でもあったのだろう。 (a48) 2021/12/20(Mon) 19:56:00 |
【念】 灯屋 レイくそったれ。 顔も知らない魔術師に思ったのはそんな言葉だ。 それでも貴方にとっては『家族』であって、捨てられたくなくて、大事な人だったのだから。 これもまた言葉を飲み込んで、素知らぬ顔でいるのだ。 「……それは、仕方ありませんよ。 だって、知りもしない『肉親』を家族だなんて思えないじゃないですか。 だって、貴方にとっての『家族』はそれぐらい大事だったんじゃないですか。 見捨てられたり失望されたり、したくなかったのでしょう」 自分だってそうだと零す。 少しの行き違いが起きて、これはその行き違いが取り返しのつかない事だった。 『それだけ』の話。 ……そう思わないと、どうにも、誰も救われない話。 (!7) 2021/12/20(Mon) 20:20:43 |
【念】 灯屋 レイ切欠は互いの声が聞こえた事。 理由がどうあれ、『より良い日々』を共に想ってくれた。 貴方の喜びが、もっと広がればいいと思うのだ。 「―――えぇ。 私が知るものを全部、教えましょう。 貴方が自分のそれ <喜び> を選び取れるよう。もっと、たくさんの事を」 この街はまた、変わっていく。 良い方にも悪い方にも。 きっとどちらにも傾いて、最後にどこに辿り着くのかはまだわからない。 (!8) 2021/12/20(Mon) 20:22:29 |
【念】 灯屋 レイ「……今度、屋台にでも行きましょう。 私はチキンが一押しですが、まだおいしいものはたくさんあります。 貴方のお気に入りを探してみたい」 それでも、きっと昨日より『良い日々』になるだろうと思う事ができる。 灯りに照らされ伸びる影は、もうひとつだけではないのだから。 (!9) 2021/12/20(Mon) 20:23:58 |
フェリックスは、ミズチに、ただ「そうか」と微笑んだ。 (t4) 2021/12/20(Mon) 20:24:57 |
フェリックスは、ミズチの記憶をそっと置き直す。記憶の奥深く。いずれか忘れ去られるところまで。 (t5) 2021/12/20(Mon) 20:31:21 |
【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ「………ではまたな、ミズチ。 生きていれば、”また会うこともあるだろう”よ。」 これを言うのは二度目だ。 なんて、笑いながら葡萄酒を傾ける。 「思い出がない、というが。いつか、出来る日が来る。 楽しさや忘れ互い記憶が、色褪せながらお前の証跡となる日が。 今日という日が、いつか思い出になるさ。 だから、どうか恐れたとして、歩みを止めないでおくれ」 ―――そう告げて、楽しい酒を飲んで。 翌朝、早々にフェリックスは宿を発った。 (-158) 2021/12/20(Mon) 20:35:08 |
アイシャは、今まで訪れたどの場所よりも、きっと此処が心地良い。 (a49) 2021/12/20(Mon) 20:35:51 |
アイシャは、それに気付くのはもう少し先の話ですけれど。 (a50) 2021/12/20(Mon) 20:38:06 |
エドゥアルトは、レイにひとつ頷き、微笑みかけた。 (a51) 2021/12/20(Mon) 20:48:02 |
エドゥアルトは、今は蟹とチキンがお気に入りかもしれない、とふと思った。 (a52) 2021/12/20(Mon) 20:48:43 |
【置】 元騎士 フランドル──飛び去る鳩を見送った。 宣言通り、ヨルムガンドを発つ日の事。 託した封書は、"離反者"の拿捕の報せ── では、なく。 当然ながら、内容は騎士団宛の退職届だ。 如何にもそれっぽく革命軍に感化されましたよ、 というような内容の。 (L3) 2021/12/20(Mon) 20:50:11 公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00 |
【置】 元騎士 フランドル筋書きとしては、こうだ。 外征騎士フランドル・スキアーは追行任務に赴いた先で、 情報収集の為に革命軍へと潜入した、のちに。 感化されたか、或いはそうならざるを得ない何かがあったのか。 何れにせよ、悉に革命軍の一員になってしまったらしい、と。 くれてやるのはそんな道化芝居も斯くやの筋書きだけ。 その先の事など教えてはやらない。汎ゆる痕跡は全て消して行く。 仮に追手が掛かっても、この街で暫し足止めを食うだろう。 この街で足取りが途絶えた以上は、 当然ながら、その近辺を虱潰しに探すしかないわけで。 取り立てて探りを入れる先だって、革命軍くらいのもの。 革命軍も、随分と人のものに対して好き勝手をしてくれたのだ。 末端には良い迷惑だろうが、せいぜい執拗に嗅ぎ回られちまえ…… もとい、これくらいのツケは払ってもらわなければ。 いつだって同じ事だ。 人は生きている限り、常に何かの犠牲の上に立っている。 そして、貸し借りはいつか必ず清算されなければならない。 片時たりとも忘れた事は無い、至極当然の事。 いつだって、たったそれだけの事だ。 (L4) 2021/12/20(Mon) 20:50:46 公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00 |
【置】 元騎士 フランドル宿の部屋は既に引き払った。 元々この街には来たばかりだ。そう時間は掛からなかった。 持ち出すものと言えば、何時ぞやに受け取った生花くらいのもの。 ──ラナンキュラスの花言葉。 花売りが、花に込めた期待を裏切ってしまわない内に。 夢を見せるなら、せめて夢のままに幕を下ろすべきだろう。 その内にふと、彼女に倣って花でも贈ろうかな、なんて思った。 枯れた白い薔薇と、紫のオステオスペルマム。 渡すならきっと、その二つがいい。 (L5) 2021/12/20(Mon) 20:51:08 公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00 |
【置】 元騎士 フランドルやるべき事を終えれば、後は。 「──じゃあな、あぶれ者の街。 上も下も表も裏もそれ以外もろくでもないくせに、 そのくせろくでもないばかりで居てくれない卑怯なやつ。 生きていれば再び訪れる日も来るだろうが…」 遠く街並みを見下ろして、散々な捨て台詞。 今となっては、大した思い入れも無い街、でもないが。 とはいえそれらは一度ここに置いて行くとしよう。 得てして旅人というものは身軽であるに限るし、それに。 囚われる先は、一つあれば十分だ。 「その時は、今よか良い空気になってると思いたいな」 かつん、軽い音と共に踵を返して。 「…ま、良くなるにせよ、悪くなるにせよ。 『相見えるは黄昏の先』。そこで終わりじゃないだろう。 いつか黄昏に眠り、そして再び目覚めるその日まで。 今はまだ、白日の夢を見続けるといい」 よそ者は、今度こそ街並みに背を向けた。 (L6) 2021/12/20(Mon) 20:51:32 公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00 |
【置】 灯屋 レイその年は酷く冷え込んで、朝日が昇るとあちこちに冷たく固まった骸が転がっていた。 霜の降りた路地裏を歩き回り、それは物言わぬ骸を無言で荷車に放り込んでいた。 皮と骨ばかりの骸でできた山に白い溜息を吐いて、次の路地裏へ。 物陰に蹲る小さい体に舌打ちして、冷たくなった腕を掴んで――― ばちりと開いた月と、目が合った。 「うわっ生きてる」 思わず吐き出された言葉に子供は瞬きして、緩慢に頷いた。 生きてるという言葉は知っている。頷く事が肯定になる事も。 それは面倒くさそうな、困ったような顔で子供を見た。 ―――帰る場所は? ―――ここ。 ―――家族はいるのかい? ―――? ……ん? なんだそれと言いたげな子供が思い出したように指差す先には、折り重なった小さな山。 舌打ちの音と共にぱっと手を離し、もう二度と動かない山をバラして荷車に運んでいくそれを、子供は尻餅をついて見つめていた。 やがて作業を終えたそれは、子供へと視線を向ける。 (L7) 2021/12/20(Mon) 20:51:34 公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00 |
【置】 元騎士 フランドルそうして、ヨルムガンドの街や人々を巻き込んだ この騒動は今一度幕を下ろす事になるのだろう。 この慌ただしい数日間は、果たして人々にとって何であったのか。 或いは、この街は、世界は徐々に良くなって行くという喜劇。 或いは、人一人に救えるものは限られているという悲劇。 或いは、"蝙蝠"の言葉など信用してはならないという道徳劇。 或いは、革命及びその弾圧の巻き添えとなる人々という不条理劇。 或いは、 人生の一断片«Tranche de Vie»。 (L8) 2021/12/20(Mon) 20:52:08 公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00 |
【置】 灯屋 レイ「死にたいか?」 子供は言葉の意味をちょっとだけ考えて、首を横に振った。 「わかった」 脇の間に手を突っ込まれて、ひょいと持ち上げられる。 軽いなとぼやいた声を認識した頃には、台車に腰掛けていた。頭を撫でられ、一言落とされる。 「落ちないようにいい子にしてな」 頭を不思議そうに触りながら、子供はガタゴト運ばれていく。 ―――黄金なんてものじゃない。 けれど、ひだまりのような夢だった。 (L9) 2021/12/20(Mon) 20:52:42 公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00 |
【置】 元騎士 フランドルもしも、もしも。 これらが人の一生のただ一断片、 けれど掛け替えのない、一つたりとも欠けてはならないもの。 そんなただ一つの断片を映したものであるならば。 この世界は、すべてこれ一つの舞台。 人間は男女問わずすべてこれ役者にすぎぬ。 それぞれ舞台に登場しては、退場していく。 そしてその間に一人ひとりが、さまざまな役を演じる。 舞台は年齢によって七幕に分かれているのだ。 きっと終幕にはまだ早い。 今はこうして一度幕は下りれども。 人生は、これからも続いていくのだから。 (L10) 2021/12/20(Mon) 20:53:44 公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00 |
レイは、今日も灯りを点ける。不要になるまで、ずっとずっと。 (a53) 2021/12/20(Mon) 20:56:05 |
【秘】 残氷 の エアハート → 騎兵 リーゼロッテ「……本当に、全部リーゼロッテの言う通りと思うんですが、 その、多分可愛らしい女の子が使う口調なのに、 それでいてかなりの猛者。更に割り切れている。 ギャップがそう、多くの人を驚かせるのでしょうね」 『狂ってる』とまでは言わないが、そう言いたくなる意図はわかる。人間だれしも異端だったり感性の違う相手を恐れるから。 「割り切れずに苦しむ人も多い中、やはり貴方は強いですね。 強い者は強い故に、己の水準を人に強いたりするのに、 どうにもそれを感じさせない。 貴方が貴族じゃなくてよかった。 そんな気持ちと、貴方みたいな貴族がいれば……いえ、 無意味な仮定はの話は止めましょうか」 なお、コイバナに関しては笑顔で誤魔化した。誤魔化した。 これは貴方以外に対しても同じ事をしていたのだが。 「……私も、理解できないですよ。 でも、淘汰の結果、と言うのは、そうですね。 そうなのかも、しれませんね。……」 『そうであってほしい』と自分が内心思っているだけでは。 それでも、人に肯定されれば落ち着くものだ。 特に彼女に対して、一方的な親近感をこの男は抱いていたから、それは尚更だった。貴族嫌いにも、口を出さなかったから。 小さく、ありがとう。と呟いた。貴方に意味が分からなくても、この男にとっては凄く大きな、ある日の会話だった。 (-159) 2021/12/20(Mon) 20:56:18 |
レイは、生者も死者も行先に迷わぬよう祈っている。祈って、灯りを点し続ける。 (a54) 2021/12/20(Mon) 20:56:54 |
スカリオーネは、詩人の言葉を思う。変わらぬものはない。万物は変転する。しかしその理は変わらない。 (a55) 2021/12/20(Mon) 20:57:15 |
【秘】 残氷 の エアハート → 元騎士 フランドル「え?いや、別に。俺だけでよかったけど。 まあ言いたい事はわかるけど、人間貴族と吸血鬼がこう、 そもそも突拍子もなさ過ぎて、 異能の一部な感覚でさ。俺にとっては。 忘れがちだが独占欲の塊である。貴方が他を向かないと信じているからこそ束縛がないだけであって、ある意味表向きはまだカラッとした性格に見えているのは貴方のお陰、とも言えるのだろう。 「なので、まあ。今までもし、 俺に引かれると思って我慢してたならさ。 これからは、吸いたかったら吸っていいよ。いつでも。 ……いや、衝動によるもので 毎回後悔するなら止めとけするけど。 でもこれさあ、血が半分になったらどうなるんだ? 自分で自分の血啜りだすならエクソシスト呼ばないと…」 無論冗談半分、半分はその特性だけ祓おうとする半分。 別に血を捧げたって、気にやしないのだ。 なんせ別に半分丸ごと上げるのにすら躊躇しない男なのだから。 (-160) 2021/12/20(Mon) 20:57:19 |
【秘】 残氷 の エアハート → 元騎士 フランドル「夢が万が一叶っても、 死後にバレて俺に詰め寄られてたかもだ。 それに、息苦しいだろ、隠し続けるお前もずっと。 ──『全部』は受け入れられない。 元より物語から弾かれたような場所の生まれの俺達だ。 全てを平等に、在りのままに肯定する公平な騎士様。 そんな綺麗な人間にはなれなかった。 お前の言う夢は消えた。 でも、内心で怯え続けるお前と、それに気づけない俺。 そんな夢なら、壊れちまってよかったと思う」 何度目だったか。3度目だったか。 本当にこいつは、と言いたいのを堪える。 ほら見ろ、結局1発殴る事すら忘れてるじゃないか。 「お前、ほんとその点だけは心配性だな。 別に靡いた事は……組織はノーカンな?洗脳だしな? ないんだから気にすんな、って言っても気にするんだろうなあ」 自分がこんな手段ではないと割り切れないように。 理屈は簡単でも実行に移せない事だって幾つもある。 そう言えば、実行と夢で思い出した事があった。 「お前が気付いてないだけだよ、フランドル」 (-161) 2021/12/20(Mon) 20:58:17 |
ノアベルトは、花売りにもらった花を人知れず故人の主へと届けた、もう思い返すことはない。 (a56) 2021/12/20(Mon) 20:58:57 |
エドゥアルトは、これからの『より良い日々』を祈っている。 (a57) 2021/12/20(Mon) 20:59:09 |
【秘】 残氷 の エアハート → 元騎士 フランドル「…覚えてるか?俺達騎士になるの、死ぬほど苦労した。 入るまでは馬鹿にされて、入っても“やれ下級市民が” 皮肉なことに路地裏で得た、闇討ちと脅しの技術が、 お坊ちゃん育ちが多い騎士団に多いのはちょっと痛快でさ。 下手すると、路地裏生活の頃にパンを盗んで捕まって、 店主に1時間蹴られ続けてる方が楽なくらいだったのに、 それでも夢物語と言われてた騎士になって── ──そんで、あっさり捨てた。 お前は見切りをつけかけてたけれど、俺は結構さ、 気に入ってたんだ、騎士様。物語に自分が成ろうと思った。 実は思ってたんだぜ?でも、お前の事知って、捨てた。 捨てられる程度の事だったんだよ。あんな努力したのに」 思い出話を騙りながら、地図を取り出す。 騎士団から飛び出した際に使っていたもの。勿論盗品。 でも、だからこそ正確で、行き先だって無数にある。 不意に、「そろそろ気づいたか?」と呟いた。 「俺の世界には、最初からお前しかいなかったんだよ」 動機が怒りや妬みや嫌悪だとしても。 それでこれから再び取り返せない、自分が持っていた全てを、 投げ捨ててしまえるなんて、考えなしでももう少し考えるだろう。 「だから、待たせた分、見せてやるよ。影だと言うなら、 お前がより強くなる、とびきり眩しい場所に。 ──な? “残影” さん?」 (-162) 2021/12/20(Mon) 20:59:15 |
エアハートは、残影の意味を知っている。 (a58) 2021/12/20(Mon) 20:59:22 |
ノアベルトは、貰ったローダンセの花の言葉を裏切れない。これからもずっと。 (a59) 2021/12/20(Mon) 20:59:26 |
エアハートは、かすかな、それでも確かにそれは“光”の意味だと。 (a60) 2021/12/20(Mon) 20:59:32 |
スカリオーネは、ならば、と思う。変わる事こそ、変わらぬ事。変わらぬ事こそ、変わる事。 (a61) 2021/12/20(Mon) 20:59:33 |
エアハートは、貴方は私の影で、剣で、 (a62) 2021/12/20(Mon) 20:59:41 |
オーウェンは、踏み入れた。それはきっと、大切な一歩目だ。 (a63) 2021/12/20(Mon) 20:59:46 |
エアハートは、何もない路地裏で見出した、 (a64) 2021/12/20(Mon) 20:59:46 |
ミズチは、さみしい。ずっとさみしい。それを知っていても、さみしいところから動きませんでした。でも、 (a65) 2021/12/20(Mon) 20:59:47 |
スカリオーネは、きっとあの日にしがみついていようとも――煙以外を、ほんの少し纏っているのだろうな。 (a66) 2021/12/20(Mon) 20:59:48 |
ミズチは、今までよりももう少し、さみしくなくなるように生きていけます。歩いていけます。 (a67) 2021/12/20(Mon) 20:59:50 |
エアハートは、目に焼き付いた光/残影だった。 (a68) 2021/12/20(Mon) 20:59:51 |
(a69) 2021/12/20(Mon) 20:59:53 |
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