人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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視点:


陽は落ちぬ 夕凪は、メモを貼った。
(a9) 2021/08/17(Tue) 12:40:21

【人】 陽は落ちぬ 夕凪

>>25 編笠

「……大げさ。
 それでも、夕凪は楽しみにしてる。
 怪我してこないでよ、…急ぎすぎないで。
 夕凪は、ただ。
 こんな約束ができただけで、十分なんだよ」

小指を絡めただけの意味のない約束。
少年はなにに固執していたのか、今になってわかったような気がした。

編笠の"夕凪たち"に対する気持ちが聞きたかったのだ。

夕凪として聞きたかったのか。
夜凪として聞きたかったのか。
今となっては混ざってしまって明確にするのは意味をなさないだろう。

一度でも任せてしまいたくなったこの気持ちも。
一度でも隣を夢見た形にならないこの気持ちも。

あなたへの気持ちが泡沫のように消えてしまうのかは、この約束さえあれば不安じゃない。

"なれなかったこの気持ち"は、成熟する前に夢が覚めていく。
(26) 2021/08/20(Fri) 20:50:23

【人】 陽は落ちぬ 夕凪

>>26 編笠へ

だから今この祭りの間だけは、
夕凪としてこの夏、ここにいる。

「お願いって、何?
 わざわざ改まって」

あなたの言葉を聞くために、ここにいる。


――ねぇ、淡い初恋を話してくれるのが楽しみよ。
大切な思い出が存在したことが嬉しくて仕方ない。
今も思ってくれていたことに胸がいっぱいで。
本当に来ていたら、その手を掴んで、水に飛び込んでいたでしょうね。
お魚さんは、逃げちゃうのかしら、捕まっちゃったのかしら。
夜凪なら、きっとそうしたわ。あなたのことが好きだから。
だから私も、言葉があふれる前に体が先に動いてしまいそうね。
(27) 2021/08/20(Fri) 21:05:45

【人】 陽は落ちぬ 夕凪

>>31 編笠

なれるに、決まってる。
最初から、許していた。
だから今、聞いたんだ。

こたえが、欲しくて。
聞いたんだ。

お前ならそばにいてくれるのかって。


「一人じゃ何もできないから。
 ――たくさんの仲間を連れて?」

思わず繰り返した。
僕がそこにいたからだ。

一人で進もうとすることは否定されてない。
一人になろうとすることを心配されたのだ。
ついてきてくれる友人がいること、片割れの言葉を思い出して。

再会の約束に、ああよかったって。
編笠のまわりに、みんなが見えた気がして、笑った。


夕凪たちはそこにいたんだ。
(32) 2021/08/20(Fri) 23:10:39

【人】 陽は落ちぬ 夕凪

>>32 編笠
たち


「『なんだか楽しみ、賑やかそうで。
  もちろん伝えてあげるわ。
  今の言葉、夕凪にはさっぱりわからないのに。
  夜凪がずっと聞きたかった言葉だってすごく思うの。
  男の子同士で伝わるものなんて、なんだか妬けちゃうな』」

伝わらないかもしれないけど。
全部勘違いかもしれないけど。


「『夢から覚めたら、―――』
 夕凪たちの物語も、これから紡がれていくんだから。
 私から夜凪たちに伝えることは、
 一生があれば、大抵のことは大丈夫ってこと


ここには凪いだ波しかなくて。
何一つ紡がれていなかったとしたら。
未来に繋がる"それ"さえ、あれば。
夕凪たちは二人でいくらでも待てるよ、だから。


「「待ってるね、編笠。
  夕凪たちはきっと、そう言うよ。双子だからわかるんだ」」

青い空に、朱い灯火に、黄色の太陽に、緑の山に。
忘れ物はもうしなくてすむように。
もし、なくしたものがあったなら。

一緒に探して、また、魚でも捕まえて帰りましょう。
思い出はいつだって、みんなが来るのを待っている。
(33) 2021/08/20(Fri) 23:20:57