人狼物語 三日月国


7 【R18】鈴蘭の村:外伝6〜カフェリコリス〜【RP半再演ペア】

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古城の吸血鬼 ニクスが参加しました。

【人】 古城の吸血鬼 ニクス



[ 人の精気を糧とする化け物。

  ――吸血鬼。
   人々はそのように男を呼んだ ]
 
  
(54) 2019/04/08(Mon) 1:48:06

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ ――――夜は永く、昏い ]


  ねぇ、お嬢さん。
  夜の中でしか輝けない月を知っている?


[ 退屈凌ぎの問いかけに子供は首を傾げる。

 今夜の貢物もどうやら外れ。
 贄にするか玩具にするか奴隷にするのか。

 それはこの男一人に委ねられていた ]
(55) 2019/04/08(Mon) 1:50:05

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 一定の周期ごとに捧げられる贄。
 贈られたのは数多の少年少女達。

 吸血鬼から望んだ訳でもなかった。
 だが、結果として利用していた。
 単純に面倒であったし、
 自ら出向く必要性が減るからだった。

 いつの時代も人々の思考は
 誠に愚かで退屈で仕方ないと男は思う。

 送られてくる子供達は様々だった。
 怯えるもの泣き叫ぶもの憤慨するもの
 交渉するもの嫌うもの好くものもいた。
 男は時間潰しになるならばと様々な方法で
 可愛い仔羊と戯れていたが飽きが訪れる。

 その度に送り返したり、捨てたり、
 或いは乾涸びるまで啜ったりと
 享楽に耽り今までに生きてきた ]
(56) 2019/04/08(Mon) 1:50:37

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ だが、何をしても男の渇きは癒えず。
 何度目かの溜息を吐きながら
 玉座で脚を組み頬杖をつく。

 手袋越しの指はトントントンと神経質に
 子供のような表情で頬を膨らました。

 それも一瞬の事で関心の失せた瞳は
 血の気の失せた少女へと向けられる ]

  今度の子供は愉しい子がいいな。
  君もそう思うだろう?

  さて、父さんと母さんの所へ帰ろうか。

[ 朗々と陽気に流暢に男は告げた。
 その言葉に対して少女は頭を振る。
 化け物から解放されるというのに
 どうにも貢物は捨てられる事を拒む。

 だが、その理由も吸血鬼に興味はない。
 人々の諍いなどにかける温情もなかった。

 古城から放り出された子供の行末を
 男は知る由もなく不味い酒で喉を潤す。

 すぐまた訪れる渇きに伏せた眼差しは
 夜の空のように静かに凪いでいた ]**
(58) 2019/04/08(Mon) 1:51:20
古城の吸血鬼 ニクスは、メモを貼った。
(a6) 2019/04/08(Mon) 2:02:03

【人】 古城の吸血鬼 ニクス



[ 夜の森を独りで歩いてはいけないよ。

 小さな子なら誰でも耳にした事のあるお伽話。
 冷たくて恐い化け物に血を吸われてしまって
 枯れた薔薇の花弁のように散っていずれ灰になるから ]

(167) 2019/04/08(Mon) 21:58:35

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 幼子を放った夜は静けさに包まれていた。
 今頃あの子はどうなっただろうか。

 赤い頭巾も被らず、剥き出しの足に硝子の靴は遠く
 針に刺されなかった細い指で描く道は
 月夜に輝く白い小石のように道を示したりしない。

 そのままでは道草をしなくても狼の餌食になるか。
 随分と哀れな末路だと思い描くも同情はなく。
 訪れた暇な時間を過ごすこと如何程に。

 ふと、眷属の蝙蝠が耳元で囁いてくる。
 退屈に組んでいた脚を解けばゆらり蜉蝣が揺らめき ]
(168) 2019/04/08(Mon) 21:58:51

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  そう。 ……また送られてきたんだ。

[ ――次の子が

 伏せた睫毛はアッシュグレーと同じ色。
 陰を落とす表情は月に照らされることなく、
 踵の音を響かせながら古城の主人は階段を降りる。
 今宵訪れた哀れな仔羊を出迎える為に ]
(169) 2019/04/08(Mon) 21:59:09

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 掠める花の香り>>134は何処からか。
 這い寄る影は月夜にすら透けることはなかった。

 開かれない扉>>138は無言を貫く。
 空気を震わす金糸雀の囀り>>140をせせら笑うように。

 動きづらそうなシルクは誰の趣味か>>136
 夜に煌めく白金は月夜で眩く剱のように輝いた。
 唇に施された紅>>132だけが嫌に生々しい。
 人々の煮え滾る慾で搦め取られているようだった。

 男は眷属の眸を介し、視る。
 着飾った子供を無駄に浪費させる愚かな村
 繰り返される風習に鼻を鳴らして

 ふと夜の風が彼の頬を撫でるだろう。
 纏わりつくように微かに薫るのは薔薇の気配。
 瑞々しく熟れているが枯れる事を逃れられない芳醇の香り。
 視界を遮る程の冷え切った風が吹いた ]
(170) 2019/04/08(Mon) 21:59:29

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  今晩は、月のお嬢さん。
  こんなに昏い夜に出歩いていては
  恐ろしい化け物に食べられてしまうよ?

[ 静けさと共に現れるは幼子より一回りは上に見えるだろう男。
 迎えに来させた贄は初めてだと眸を瞬かせるも
 直ぐに月の如きプラチナブロンドに目が奪われる。


 ――――綺麗な子供、だと思った。


 少年か少女かは中性的な風貌故
 パッと見ただけでは判別がつかないまま
 かつんと、踵が鳴らす音が宵闇に響く。

 人ならざる者が持つ鋭き歯牙を覗かせ、微笑んだ ]
(171) 2019/04/08(Mon) 22:00:03

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  
俺のような、ね?



[ 一歩、踏み出す足は大きい。
 距離を詰めるように影は揺らめいた。
 狙うは彼の細く尖った頤。

 眸を見下ろすように長駆は嘲笑った ]

  ねぇ、君は……何者?

[ 贄なのか、客人なのか、奴隷なのか、玩具なのか、
 はたまた、何者になってくれるというのか。

 鋭い血色の眸玉は幼き瞳を見下ろして離さぬまま
 笑みを象ったまま、問いを一つ投げた ]*
(172) 2019/04/08(Mon) 22:01:00
古城の吸血鬼 ニクスは、メモを貼った。
(a19) 2019/04/08(Mon) 22:02:01

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 此方を見上げる宝石は二つ>>202
 男にしては珍しく片方ずつ異なる色彩に瞬きを数度。
 濡れた下睫毛を目敏く見つけ出せば双眸を細める。

 彼の問い>>203を満足そうに弧を描いた唇で迎えた ]


  その問いに自分の名を答えたのは、君がはじめて。


[ ほんの少し幼さすら滲ませる声色は微かに甘い ]


  その名前、よく似合っているよ。


[ 子供が名の意味を知っているかは定かではない。
 だが今はそれ以上告げることはなかった ]
(214) 2019/04/08(Mon) 23:22:14

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 何度も聞いた台詞>>204に片眉を上げる。
 村の子供は皆斯様な教育を施されているのだろうか。

 皆、切々とした表情を見せては縋り付く。
 この子供も同じように見えた。

 だが、一点だけ異なる点があった ]

  君、隠さないんだね。

[ ある種愚かとも思える言動だった>>205
 少年少女とまちまちであったが
 男の元に送られるのは大抵が少女だった。

 性別に対して拘りはない。
 ただ、極上の精気を喰らいたいだけ。
 だが、村の人々はそうではないだろう。

 教えを耳にしていたならば少女として
 過ごすことも出来ただろうが
 素直に打ち明けられた男は思案に数秒。

 彼の切実たる言葉>>206に口端を上げた ]
(215) 2019/04/08(Mon) 23:22:34

【人】 古城の吸血鬼 ニクス



  セレン――君は生きる為に何処まで出来る?


[ 顎に触れていた手をそのまま頬へと伸ばす。

 涙の理由を問わないままその痕跡に触れた ]


  何でもすると、謂ったね?


[ 彼の言葉の一つ一つをなぞっていく。
 自らが選んだ台詞に重しを乗せる為に。

 血濡れのルビーを覗かせながら男は笑う。
 誰をも甘く蕩かせた眼差しで微笑んだ ]
(216) 2019/04/08(Mon) 23:23:34

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  俺を退屈させないでくれたら、
  ……君の欲しいものを与えてあげる。

[ 右と左でそれぞれの色を放つ眸を覗き込む ]

  君は俺の願いを叶えてくれる?
  誓えるなら、この手に口付けて。

[ 謂わば契約のように重たい約束の為。

 彼の涙の跡を追いかけた指で唇をなぞる。
 人差し指を不躾に差し出せばいっとう愉しげに微笑んで
 子供の見せる反応を期待するように赤はまた鈍く光った ]*
(218) 2019/04/08(Mon) 23:26:52

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 白磁の肌が紅潮する>>228
 随分と初心だと目を瞬かせるもの納得した。
 子供なのだからそんなものかもしれないと。

 男を見る子供の双眸は怯えも混じる。
 誘うような唇の彩りだけがちぐはくで
 その癖して濡れた瞳だけが印象的だった ]

  ……どうして?
  君が嘘を吐いていたって俺が困る事はない。
  なら、君の方に何か理由があるんだろうね。

[ まるで裏切られる事が嫌だと暗に告げられているよう>>229

 子供がその姿勢を貫いたとしても
 人とは異なる感覚を持つ男だ。
 不思議なものを見るような眼差しを向け

 絲を結ぶように絡まる視線に口端を上げた ]
(243) 2019/04/09(Tue) 1:17:29

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  人の子は夜の世界にいたって
  何処を触れても熱いね。

[ 壊れ物を扱うような指の力で触れる>>231
 柔らかくて滑らかな温もりを。
 ほんの一瞬だけ熱が灯った錯覚に目を伏せて

 望むこと>>232
 何処でも、望むこと>>236

 指先に口づけるだけではなく
 赤い舌を覗かせた子供>>235に首を振った ]
(244) 2019/04/09(Tue) 1:18:11

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  ――……セレン。

[ 唇に伸びた指を彼の頬にあてがう。
 まだ華奢な少年を見下ろせば此方を向かせた ]

  俺の望みは退屈させないで。ただ、それだけ。

[ 顔を傾ける。
 白銀は月の光を浴びて輝きを増した。

 そこに大きな影が翳される。
 静謐な真夜中、薔薇の薫風が舞う先で ]
(245) 2019/04/09(Tue) 1:18:37

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  望む事は、君自身でいてくれること。
  
[ 自己を殺し生きていた者からすれば
 難しい事を上げているのかもしれない。

 だがそれすらも此方の企みではあった ]

  俺の言う事を聞く賢い狗が欲しい訳じゃない。
  だから考えて?
  君が何をすれば俺の退屈が癒せるかを。

  きちんと合っていたらご褒美をあげる。
  
[ 何処までも望むもの。
 悠久を生きる吸血鬼としては、
 殆ど意味を成さないものになっていた ]
(246) 2019/04/09(Tue) 1:19:42

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ ふと見下ろす姿は肌寒そうだ。
 古城へと視線を移しながら一足先に中へ向かおうとする ]


  置いていかれたくないのならおいで、セレン。


[ 一瞥と微笑を彼へと向けながらも歩調は緩めず。

 扉を開けた先にはエントランスホールと
 上階に続く階段が見えている。

 上階には空き部屋へと変わった部屋があった。
 必要な洋服はクロゼットにまだ残っている。

 そちらを彼へとあてがえばいいだろうと考えつつ
 これからの事を考えては一度軽く瞼を閉じた ]**
 
(247) 2019/04/09(Tue) 1:20:16
古城の吸血鬼 ニクスは、メモを貼った。
(a30) 2019/04/09(Tue) 1:21:36

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 腑抜けになってしまうだろうか。
 いつも通り悪しき魔眼で見つめてみた。
 症状はそれらしいものを浮かべている>>283 ]

 俺が欲しいとは一度も願っていないけど、
 ……そう、教えてくれるのなら待っていよう。

[ 落ちない思考>>284に一つ評価を落とす。
 程度が緩かったか、それとも体質か。

 まだ判別がつかない段階ではあるが
 虚飾に塗りたくられたものに興味はない。

 あくまで時間を潰す為に選び取ったものは、
 子供自体が示した道を最後まで眺めることだ ]
(362) 2019/04/09(Tue) 22:41:56

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 彼がどのように育ち今までを過ごしたのか。
 全ては語られない以上想像に過ぎないが
 丁重に扱われている容貌に対して
 子供達の姿や末路に違和感は得られる。

 魅了がかかっていたとして
 家に戻れる子供が何故頑なに拒むのか。
 正に生贄を着飾るのと同じで
 彼らに帰り道は用意されていないのか。

 無欲で自身の意志すらも曖昧な様子>>286>>287
 しっかりこの目にも見定め捉えていた ]
(363) 2019/04/09(Tue) 22:43:27

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 門を抜けた先に待ち構えるのは大きな噴水。
 その奥に短い階段があり大きな玄関が待ち構える。

 扉を開けてエントランスホールの中へ。
 一先ずこれから使わせる部屋に案内しよう。

 今後の指針を決めた男が歩み出そうとした時、
 引き止める存在が一つあり立ち止まった>>288 ]

  セレン、……何か?

[ 男に対して好意を持つ者も中にはいたが
 星すらも雲隠れする夜に自ら手を差し出す子供はなく、

 首を傾げて不思議そうに彼を見下ろしていたが、
 問われた内容に数度瞬きながらも目許を緩ませた ]
(364) 2019/04/09(Tue) 22:43:59

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  名前? 人は皆俺を吸血鬼と呼ぶけれど……、

[ 人に呼ばれていた名前などそれ以上にないのだ。
 だから好きに呼べばいいと考えたが、
 ふと思いついたように口端を上げた ]

  でも、そうだな。
  君がセレンというなら俺はニクスとしよう。

[ 彼がどこまで言葉の意味を知っているのか。
 それも推し量る為に月に自らを「夜」だと名乗り出た ]
(365) 2019/04/09(Tue) 22:44:18

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  それで。
  俺の名を知った君はどうしてくれる?

[ 立ち止まっていてはと思うもの、
 繋がった手を手持ち無沙汰とばかりに
 ゆらりゆらりと揺らして、止めた。

 枯れた花が僅かな一滴に喜ぶよう
 その視線はほんの僅かな予感に揺らめく ]*
(366) 2019/04/09(Tue) 22:44:33

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 手袋越しとはいえ人の体温は伝わる>>374
 彼にとっては冷え切った指だっただろう。

 故人を見送ったことがもしあるのならば
 血の通わない死人と同じものにも思えるだろう。

 人の形だけ成している手は好きにさせる。
 男を親代わりとして見るものはいなかった。
 庇護していた訳でもないし
 そのような愛情を注いだ訳でもない。
 
 だがしかし、繋がれた理由は分からず
 男とて首を傾げてしまう他なかった。

 その代わりに笑みを浮かべる子供>>375
 名を呼びたかった理由>>377に対しては
 不思議だとばかりに瞬きを繰り返した ]

  したいことが名前を呼びたいなんて
  君、変わってるんだね。

[ しかし彼が見せた兆しに一先ずはと
 双眸を眇めて口許は弧を描く ]
(400) 2019/04/10(Wed) 0:19:35

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  それなら呼び続けて。
  君が唯一この城で呼ぶ名前となるのだから。


  それに君が初めて自分から願った望みだろう?
  その意味が分かるまで他の名前を呼んではいけないよ。


[ 一つ約束ごとじみた命令を残して
 引くその手を特に離すことはなかった>>381
 寧ろ肯定するかのようにやんわりと力を加えてやった ]
(401) 2019/04/10(Wed) 0:20:03

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  手を繋ぐと落ち着く?

[ 歌うように若しくは揶揄うように言葉を綴る。
 階段を登り右角を曲げれば客室の並ぶ一角へ。
 その中の再奥を子供達にあてがっていた。

 腕を引きながら扉を開ける。
 華美ではないが落ち着いた気品ある家具の用意された室内は、
 少女の趣味に合わせた天蓋付きベッドになっている他には
 鏡とベッドと机、衣装入れが並ぶだけだった。

 飾られた絵画に特に意味はない。
 その前の前の子供の趣味でピアノも用意されているが
 大した手入れもされていない事だけが伺えるだろう ]
(402) 2019/04/10(Wed) 0:20:21

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  今日から君の部屋だよ。
  眠る場所がなかったら困るだろう?

[ 立ち尽くす彼>>395に促すよう室内へと一歩踏み入れる ]

  前ここに暮らしていたのは女の子だったからね
  衣装入れにはドレスばかり用意だし
  新しいものを用意しないといけないな。

  君が生活する上で欲しいものはあげる。
  人が何か口にしないと死んでしまうのも知っているから。

[ 彼がまだ困惑している様子であれば振り返ろう。
 そうして今更にその手を離した方がいいかと
 指をすり抜けようとするのだけども ]
(403) 2019/04/10(Wed) 0:20:42

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  手は、繋いだままの方がいい?

[ ふっ、と息が抜けるように笑った ]*
(404) 2019/04/10(Wed) 0:20:55