人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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視点:


【人】 XIV『節制』 シトラ

── 薬草園


[ 声が届く程度にわたしから離れて佇むクロさんに
 どうぞ、と椅子を勧めてみたけれど
 座ってもらえたかどうか。
 表情からも声色からも、彼の緊張は伝わってきた。
 わたしの動揺もきっと伝わってしまっている。

 何か話さないと、と考えあぐねているうち
 薬草園に流れ出した張り詰めた空気を
 先に破ったのは彼の方だった。>>2:396


  ……え、


[ 持ち出されたのは、
 2年目の誕生日に贈ったノートの話。

 返事なら短いながらもその場でもらったはず、
 そう不思議に思いながら耳を傾けていれば>>2:397
 中に書いたメッセージへの返事だと彼は言う。

 2年前のわたしが、
 彼へと宛てて想いを込めた短い手紙。
 何を書き記したかは、一言一句憶えている。]
 
(103) 2022/12/18(Sun) 18:50:10

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 反応はなくても仕方ないと思っていた。
 捨てられてしまっても致し方ないと思っていた。

 ところが彼は
 わたしに返事ができなかったことを
 ずっと胸に抱えてくれていたらしくて、
 幸せを願うと語る声に偽りの色はないように思えて

 もう、それだけで
 声を上げて泣き出したくなった。]
 

  ありがとう、……ござい、ます


[ クロさんは、わたしが憎くはないんですか。
 『節制』の証を、魂を継ぐわたしが。

 喉奥までせり上がった質問を、
 愚問だと自戒して呑み込んだ。

 彼はいま、『節制』のわたしではなくて
 シトラと話をしようとしてくれている。
 そう感じたし、そうなのだと思いたかった。]
 
(104) 2022/12/18(Sun) 18:50:56

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 息を深く吸いこんで、薬草の香りで肺を満たした。
 すこしの間を置いて、彼へと向き直って
 ゆっくり、口を開く。]


  わたしの幸せは……
  ……たとえ この世界に留まることが
  必ずしも、幸福とは……限らなく、ても
  この世界にあって、

  きっと、箱庭にはない……、って
  そう、思っています。

  ひとは、……いつかは、死にます
  世界が崩壊しなかったとしても
  こうしている間にも、
  世界のどこかでは、誰かがきっと 亡くなっていて

  でも、こんな形で……
  ただ純粋に生きていたいと願っていたひとたちの未来を
  一方的に終わらせていいとは、思えません

  いいはずが……ないんです。

  
[ 絞り出すようにして発した声は自責の色を帯びた。
 濡れた睫毛の雫を払って、
 わたしが問われたのと同じ質問を投げかける。]
 
(105) 2022/12/18(Sun) 18:51:39

【人】 XIV『節制』 シトラ

  

  ……どう、でしょうか
  あなたの幸せは、どちらにありそうですか。

  クロさんにとって
  幸せ……って、何、ですか。

  どんなときに、幸せを感じますか?


[ 『節制』と『運命の輪』は、教典によれば
 考え方が合わず距離を置いていたという。

 わたしたちは、どうだろう。やっぱり合わないのかな。
 それとも、歩み寄れそうな部分を
 少しくらいは見つけられるのかな。

 ラピスラズリの瞳をそっと覗き込んで
 暫し、彼の声に静かに耳を傾けた。]*
 
(106) 2022/12/18(Sun) 18:52:00
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。
(a30) 2022/12/18(Sun) 19:05:31

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ いくらかの会話がひと段落した頃
 不意にクロさんが、何か見つけたような声を上げた。>>85

 その視線の先を釣られて追えば、
 探していたひとが、そこに立っていた。>>52]


  アリアちゃん……っ
  おかえり、なさい……!

  うん、わたしも
  お話できた……と、思う

  今、お話できて、……良かった。


[ どこかほっとした様子のクロさんの返事を聴いて、
 一拍遅れてわたしも胸を撫で下ろす。

 元々、アリアちゃんの考えが聴きたくて探していた。
 クロさんのリクエストにこくこくと頷き
 その回答に、固唾を飲んで耳を傾けた。 ]
 
(167) 2022/12/18(Sun) 22:29:19

【人】 XIV『節制』 シトラ



  わたしと、同じ……


[ わたしが何を選ぼうとしたか、
 わたしはまだ、
 明確には彼女に伝えていないはずだ。

 伝える前から答えの予想がある程度ついているのか、
 どんな答えでも、合わせようとしてくれているのか ]


  …………、


[ 凛と涼やかな声で紡がれるアリアちゃんの意見は>>53
 意志を固めようとしてなお、覚束ない
 わたしの心を支えてくれる。

 二人の会話を時折頷きつつ脇で聴きながら、
 ひとつ、ふと思うことがあった。]
 
(168) 2022/12/18(Sun) 22:29:32

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ わたしがクロさんを避けてしまっていたのも
 後ろめたさに打ちひしがれそうになっていたのも
 この魂に刻み込まれた誰かの心が引き起こしていたのなら、

  アリアちゃんは?


    アリアちゃんがわたしの傍に
    いつも居ようとしてくれるのは、
    いつも居ようとしてくれたのも、

     『隠者』の心が引き起こしているのだとしたら?

  
  その声が自分のものじゃないって気付いたとき
  それでも、わたしの傍に居てくれる──? ]

 
(169) 2022/12/18(Sun) 22:29:53

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ……わたしも、
  そういうものだと……、思う
  世界が滅んでも、滅ばなくても
  誰かは、ぜったいに、悲しむことになる。


[ 聡明な彼女の言葉には一言一句過不足がない。
 須らく追従になってしまう意見を口にして ]

  
  だから、
  少しでも悲しむひとの少ない方を、選びたいの。

  ……そう、思ったんだけれど


  世界は滅ぶ方が望ましい、って
  思ってるひとも、きっと、少なからず居て……

  ……わたしが、
  世界は……滅んでほしくない、って 思うから
  そちらの方が、悲しむひとは
  少ないように思える、だけ……かも、しれなくて……


[ 出来得る限り中立な立場で在りたいと
 そう願う心がわたしの中の天秤を惑わせる。]
 
(170) 2022/12/18(Sun) 22:30:03

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ ただ、]


  新しい宗教?
  ──ふふ

  それも……良いかも、しれないね。
  アリアちゃんが教祖様なら
  わたし、喜んで伝道師になるよ。


[ 神様に真っ向から勝負を仕掛けるような
 威勢のいい発言をするアリアちゃんは
 誰に囚われるでもない、彼女本人の声のように思えて

 わたしは少しだけ、安心できたんだ ]*
 
(171) 2022/12/18(Sun) 22:30:43

【人】 XIV『節制』 シトラ

── 少し前・クロさんと


[ 質問に対する彼の答えを聴いて
 心の底から安堵するのは、確かにわたしシトラの心。
 わたしたちの心は、もしかして
 『節制』と『運命の輪』ほどは
 離れてはいないんじゃないだろうか。
 そう思ったのは、束の間のことだった。

 皆がいるならどちらでもいい、と彼は言う。>>146
 願う幸せは同じはずなのに、違う。

 もっと、根本的な部分が。]
 

  ……わたしも、今が、幸せです
  この洋館でのあたたかい暮らしは
  それまでのわたしには……なかったもの、だから

  お話しあったこと、教わったこと、学んだこと
  囲んだ食卓、お祝い、お茶会、合唱団……
  一緒に過ごさせてもらった時間、すべてが
  かけがえのない、大切な……想い出です

  できるならわたしも、
  みんなと……これからも、みんなと、一緒にいたい

  その気持ちは、きっと同じ……です、よね。

 
(174) 2022/12/18(Sun) 23:06:14

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ……でも、

  みんなそれぞれにきっと 譲れないものが、あって
  みんなそれぞれにきっと 大切なものも、ある

  崩壊を悲しむひとも、面白がるひとも
  望むひとも、諦めてしまうひとも、きっといて

  もし、世界が滅ぼされず済んだとして
  神様の希望に背いたひとが
  箱庭に歓迎されるとは……わたしは、思えなくて
  
  もし、世界が滅ぶと、すれば
  ……この世界に大切なもののある、ひとたちは
  箱庭で幸せには、なれない……そう、思います。


[ どちらを選ぼうと、『みんなで』は難しい。
 歩み寄って譲歩し合わない限りは。
 わたしの思考はどうしてもそこに行きついてしまう。]


  じゃあ……クロさんは、


[ そのお話は、探し人が戻ってきたことで一時中断になった。]
 
(175) 2022/12/18(Sun) 23:06:32

【人】 XIV『節制』 シトラ


  
  …………ただ
  最終的に決めるのは 神様、ですし

  クロさんの幸せを……願う、気持ちは
  今も、変わっていません。



[ アリアちゃんを出迎えつつ小さく呟いた一言が
 彼に届いたかどうかは、わからない。]*
 
(178) 2022/12/18(Sun) 23:07:19
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。
(a55) 2022/12/19(Mon) 0:22:24

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ そう。
 今が苦しいひともいるかもしれない。
 この世界を捨てて新しい世界箱庭へ行った方が
 幸せになれるひとも居るのかもしれない。

 何が幸福で 何が不幸か
 考え方も捉え方も感じ方も、みんなちがう。
 どちらがみんなの幸せに繋がるかも
 わたしの量れるものではなくて、

 けれど世界が壊れてしまえば
 心を痛めるひとは、少なからずいるはず。

 話した感じ何人か居た、と言うクロさんの言葉に>>173
 またひとつ、心に決めた意志が固くなった。 ]
 
(319) 2022/12/19(Mon) 14:00:32

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ クロさんは強い。
 わたしにはない勇気と、自己を持っている。

 玄関ホールで、動揺して、呆然として
 わたしが両脚を凍り付かせて動けなくなっている間にも
 彼は素直に心の内を打ち明けて
 あの場に集まったみんなと今みたいに話をして、
 自分の脚で、一歩でも前に進もうとしていたのだ。

 彼にとっての最優先事項が
 何を置いても洋館のみんなになるのも納得がいく。
 アリアちゃんと彼の会話が途切れるまで、横で聴いて ]


  わたしも、
  お話、してくれて……

  話してくれて、聴いて……くれて
  ありがとうございました ……クロさん。


[ 同時に、
 彼と話をしたことで今更気付いたことがあった。 ]
 
(320) 2022/12/19(Mon) 14:00:40

【人】 XIV『節制』 シトラ



[ わたしは、わたしの大切に想うものに
 できるだけ序列を付けたくはなくて

 誰かに何かを求めることが、元々すごく苦手だ。 ]


 
(321) 2022/12/19(Mon) 14:00:54

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ いつからそうだったのかは思い出せない。
 生まれ持った気質なのかもしれないし
 後天的にそうなったのかもしれない。

 頼ること、甘えること
 教えを乞うこと、助けを呼ぶこと。
 手を伸ばすことも、会話を欲することも
 話を聴いてもらうことも元来苦手だ。

 洋館で暮らし始めてからすこしずつ、
 ごく限定的に求められるようになってきた今も
 『周囲に求める』行為の中で特に苦手とするものが
 誰かと争うことだった。
 
 好ましく感じるものと苦手とするものは確かにある。
 より心地良さを覚える方へと身を委ねてしまう。
 誰かと誰かが言い争う場面を目の当たりにしたとして
 その姿に胸がひどく痛んでも、
 止めに入った方が良いと思っても、それができない。

 多くを望んでも、
 この手が取れるものは限られていると知りながら
 どの声をも聴こうとしてわたし自身を見失う。]
 
(322) 2022/12/19(Mon) 14:01:11

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 誰の感情もが適切に思えて
 わたしの感情はなにもかも間違いに思えた。
 平穏と安寧を優先したいがために
 本当の気持ちに鍵を掛けて心の奥底深くしまい込む。

 声に出す勇気のない心の内を
 代弁するように涙が溢れだす。

 もうずっと、いつだってそう。

 わたしが何かを思い、考えるとき
 何かを行動に移そうとするとき
 誰かの声が、わたしの内の何かが
 わたしの心をまず抑制する。]
 
(323) 2022/12/19(Mon) 14:01:28

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 公平で、平等で在りたい。
 マドカさんほど強いこだわりではなくとも
 多分、近しい価値観がわたしにもある。
 特に洋館に来たばかりの頃は、
 可愛がってもらえることを戸惑ってばかりいた。

 幸せだと感じれば、
 その分の不幸に見舞われなければ
 釣り合いが取れないと無意識に感じている。

 辛いことがあれば、
 その分の幸福がどこかで得られるはずだと
 無意識のうちに信じたがっている。

 ただ、徹底して揉め事を避けたいわたしは
 彼のように自分の考えに基づいて
 積極的な行動を起こせはしないし、
 同じ価値観を誰かに強要したいとも思わない。

 自分の幸福が誰かの不幸の上にしか成り立たないのなら
 わたしの幸福は捨て置いて構わないと、
 光あるところに必ず影ができてしまうなら
 わたしが、影になろうと。

 波風立たず穏便に済みさえすれば
 現状が何ひとつ変えられずともそれが一番良いのだと、
 幼い頃からそう自分に言い聞かせて生きてきた。]
 
(324) 2022/12/19(Mon) 14:02:23

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 悲しむひとはすこしでも少ない方がいい。
 できるならみんなしあわせでいてほしい。

 いつだってそう思っているはずなのに、
 揉め事の気配がそこにあれば
 それがどんなに些細なものでもわたしは避けてしまう。
 
 わたしがみんなのことを特別に感じようと
 みんなにとってのわたしはさして重要ではないだろうと
 心のどこかで、そう思っている。
 体よく居合わせて引ける袖がひとつくらい減っても
 大した問題にはならないと思っている。

 自分はいつ死んだって構わないと思っているのに、
 みんなには生きていてほしいと思っている。
 
 結局は、ぜんぶ自分本位でしかない。
 誰かに求める強さを持っている彼の方が、余程眩しい ]


   ──わたしも、


[ 彼を真似て、
 ぎこちない敬礼のポーズを返そうとして>>298
 続いた言葉>>299にびくりと心臓が跳ねた。]
 
(325) 2022/12/19(Mon) 14:03:16

【人】 XIV『節制』 シトラ



  …………、
  そう…………です、よね


[ 怒りも、無念も、ないはずがない。
 苦手とされるのも当然のこと。
 
 湧き上がる後悔の念と圧し潰されそうな罪悪感。
 言葉を交わしあってなお 竦む足。

 眉を下げて俯き、言葉に詰まっていれば
 憎んではいなさそうだと、彼は言う。
 その一言が、わたしにおずおずと顔を上げさせた。]


  へっ…………!?
  な、なで…………!!?


[ もし背中を叩かれても、
 わたしはそれを謹んで受け容れるでしょう。

 けれど、撫でてあげたい、となれば話はまた別だ。
 そんな風に思ってくれているなんて
 思ってもみなかった。]
 
(326) 2022/12/19(Mon) 14:04:01

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 端々に滲む気遣い。
 彼が他の誰かと話すときと変わらない、
 明るい調子で語られる激励の言葉。

 わたしたちの間に長く横たわっていた分厚い氷が
 すべてとはゆかずとも、解け出したように思えて

 ……また泣きそうになって
 ぎゅっと瞼を瞑って堪えた。]


  しゃ、しゃきっと……

  しゃきっ、と…………し、します……!


[ 立ち上がって、ぴし、と背筋を伸ばす。
 また明日、と彼を見送る。

 ──これが最後になるのは、いやだ。
 心からそう思えたのが、
 一番の変化だったかもしれない。]*
 
(327) 2022/12/19(Mon) 14:04:13
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。
(a74) 2022/12/19(Mon) 14:45:54

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 薬草園から去りゆくクロさんの背が見えなくなってから
 わたしは再び、椅子に腰を下ろした。

 誰しもにいつかは平等に訪れる死が
 刻限までも平等に訪れるのなら、
 世界の崩壊は、ある意味では
 『平等』と言えるんだろうか。

 そう考えるひとも、中には
 居るのかもしれない。けれど、]

  
  ……アリアちゃんの作ったお薬で
  命を救われてきたひとたちや、

  まだ生まれて、間もなくて
  何が悲しいのか、楽しいのかさえ
  まだわからない小さな子たちまで

  わたしに優しくしてくれたひとたちまで
  崩壊に巻き込まれてしまうのは……

  …………わたし、やっぱり 嫌だ。
  

[ 故郷に残した両親も、村のみんなだって今頃
 必死で羊やアルパカたちを避難させているかもしれない。
 決心を固めるように声にした。]
 
(356) 2022/12/19(Mon) 17:14:18

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 辛く感じることもあった。
 いっそ死んでしまえたら楽なのかもしれないと
 思った日が、ないではなかった。

 けれど悲しむ人ごとみんないなくなればいいと
 願うほど、この世界を恨んではいない。]


  お茶会で使った、可愛いティーセットも
  美味しい紅茶の茶葉も、
  テオブロマの材料も、野菜も、果物も
  この世界のどこかで誰かが、作って
  ここまで届けてくれたもので

  フォルスさんがプレゼントしてくれた
  ノートも、ペンだって
  きっとたくさんの誰かの手を介して
  わたしのところまで来てくれて……


[ フォルスさんがいつか贈ってくれたノートは>>0:692
 わたしのやってみたいことをひたすらに書き連ねた
 やりたいことリストノートになっていた。

 文字を手習いするための紙も、
 知識を得るため読んできた書物も
 この世界の誰かが生み出したもの。
 外には、まだ知らない世界が無限に広がっている。 ]
 
(357) 2022/12/19(Mon) 17:14:41

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ……直に関わり合いになることはなくても、
  気付かないうちにお世話になったひとたちも
  この世界にはきっと、大勢いるんだと思うの


[ お世話係のひとたちも含めて
 洋館で一緒に暮らしてきた誰かが
 悲しむ姿を、わたしは見たくない。]
  

  ……壊れてほしく、ない
  神様には、そうお願いする。

        アリアちゃんは……?


[ 青と緑の瞳を、正面からまっすぐに見つめた。]
 
(358) 2022/12/19(Mon) 17:14:56

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ アリアちゃんは憶えているだろうか。
 まだぐしゃぐしゃの文字しか
 満足に書けなかった頃の話だから、
 彼女は忘れてしまったかもしれない。


    「──わたし、文字が読めるようになって
     タナトスさんみたいな、
     綺麗な文字が書けるように、なったら

     いつか 自分の瞳で
     世界を見に行ってみたいな。

       それでね、
あの、
その…………

       ……あ、アリアちゃんさえ 良ければ

       わたしと、一緒に
       来てくれませんか……っ!」


 そんな会話をした日も、あったこと。 ]

 
(359) 2022/12/19(Mon) 17:15:09

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 教祖になる気はない、の一言に
 わかってるよ、って ふっと口元を緩めて>>289 ]


  当たらずとも遠からず……

  ……良かったら、
  詳しく聴かせてほしいな
  アリアちゃんの思うところ。


[ そうして彼女の声に、静かに耳を傾けはじめた。
 たとえそれが日を跨ぐほど長い話になろうと、
 わたしから話を遮ることはない ]*
 
(360) 2022/12/19(Mon) 17:15:16
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。
(a77) 2022/12/19(Mon) 17:20:33