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【人】 黒眼鏡>>1:148 >>1:149 カフェ(前日) 「ダヴィードは真面目だねえ」 「ペネロペも仕事はちゃんとするし、ファミリーにはいい若者が育っている」 極めつけにおっさん臭いことを呟きながら、 自分の分のカップをさっさと片づける。 「おう、まあ、俺はぼちぼちやるから。10年やってきたんだから大丈夫」 根拠のないことを言いながら、 二人の背中を見送って。 「俺の腰を持ち上げられるようになるには、 ペネロペ、おまえも筋トレせんといかんぞ」 背中にぶつかる、ノー天気な笑い声。 いつものように、君たちの姿が見えなくなるまで見送るのだろう。 あの狭苦しい、カウンターの中で。 #Mazzetto (3) 2023/09/14(Thu) 21:48:19 |
【人】 黒眼鏡その男は、海を見ていた。 耳につけたままのイヤホンの向こうでは、 誰かがなにかをがなっている。 「ガイオ」 ぽつりとつぶやく言葉は、ざあんと弾けた白浪の音に混じって、泡のようにぐるぐると踊り、混ざり、深くへと沈んでいく。 海風が男の、かんかん照りの太陽のように真っ赤で派手な柄シャツをはためかせて、ポケットに突っ込んだままの手にばたばたと纏わりついた。 「さあて、どいつだ」 (4) 2023/09/14(Thu) 21:51:17 |
黒眼鏡は、見送った。 (a1) 2023/09/14(Thu) 21:56:58 |
【赤】 黒眼鏡『アリソンより。報告事項はありますか?』 もし直接確認したいことがあるなら、と、日時と場所が指定されている。 夜中の桟橋からひそかに出航する、小型ボートの上だ。 (*0) 2023/09/14(Thu) 22:10:12 |
【赤】 黒眼鏡三日月島は、夜も灯りが落ちることはない。 ただ海ともなれば、一部の港やホテル以外はとっぷりと夜闇を流したように黒く染まって、吸い込まれてしまいそうな暗い幕がどこまでも伸びている。 指定された桟橋に向かえば、そこにはきちんとした船倉を持ち、10人ほどなら乗れそうなプレジャーボートが停泊していた。 船のへりに腰かけた"アリソン"が手を振り、君たちを招き入れる。 『無事摘発できたようで、なによりです』 "アリソン"はスマートフォンの画面を見せて、にこりと笑う。 『海の上ならコンクリートマイクでも話は聞かれませんが、念のため。』 (*3) 2023/09/15(Fri) 0:06:13 |
【赤】 黒眼鏡『あなたたちの手際は確認しました。 次もお願いします』 『もう一つのチームについては、初手が警察官というのが妙ですね。 面倒なことになりそうです』 船倉の冷蔵庫を開けて、冷えたウイスキーグラスに注ぐ。 「アルコールがダメならブドウジュースもある」 冗談めかした笑い声をあげてから。 『そうですね。 探りはこちらも入れておきます。 そして、此方の仕事も。次のターゲットを決めましょう。』 『お二人は、次に狙うべき心当たりは?』 (*6) 2023/09/15(Fri) 0:38:10 |
【赤】 黒眼鏡『なるほど。 前言を翻すようで申し訳ないのですが。 警察内部に、アリソンの邪魔になりそうな方がいます』 表示されるのは――ある巡査長の名前。 ――イレネオ・デ・マリア。 『摘発チームとは無関係ですが、 その主義主張から無計画に 私刑に走る可能性があると』 スマホがゆらゆらと揺れる。 海面に反射して、ちかちかと瞬く星のように。 『別にそれ自体は問題ありませんが、 誰が狙われるかわからないという意味では――』 笑う。 『Alberoさんなんかは、気が気でないのでは?』 (*9) 2023/09/15(Fri) 3:34:54 |
【赤】 黒眼鏡『彼はマフィアを憎むあまり理屈通りに動くとは限らず、 誰を逮捕するか分からないと聞いています。 例えばあなたの大切な人を害す可能性があるのでは?』 なんでもないように酒を傾け、あなたたちのグラスにもそれぞれウイスキーとジュースを注ぐ。 『ああ、やはりマフィアからがいいですか? それなら耳ざといルチアーノでしょうね。 もしくはカンターミネでしょうか。 アリソンはなるべく多くのマフィアが摘発されてほしいのですが、 同時にチーム員の要望も叶えてあげたいんですよ』 暗い水平線の向こうで、三日月島の灯台がその在り処を示している。 『そのためには、執行はコントロールできたほうがよい。 別チームへの対応と同じ考えですね』 (*11) 2023/09/15(Fri) 10:07:55 |
【赤】 黒眼鏡『ではそのようn』 メッセージを打っていた、スマホが振動する。 「……」 『ではそのように』 船がぐらり、と揺れて、グラスの中にも小さな波が浮き上がる。 『方針は変わらずお願いします。 ルチアーノにも要注意を。 彼、いろいろ調べ回っているようですから。 イレネオの話も、彼からだそうですよ』 遠く、三日月島の灯りが星空のように煌めいている。 アリソンが立ち上がって操舵すれば、ぐるんとボートの舳先がそちらへ向いた。 (*14) 2023/09/15(Fri) 13:59:28 |
【赤】 黒眼鏡『はい。 マフィア撲滅のため、頑張りましょう』 かつん、と。グラスの縁がかちあって、甲高い音をたてる。 ボートは黒い水面を白く泡立て切り裂きながら、灯りの落ちた桟橋へと戻っていった。 「よろしく」 ボートのふちに肘をついた"アリソン"は、最後にあなたたちにメールをそれぞれ一通ずつ。 「ああ、それ。渡し忘れ」 …そういうと、にこりと笑う。 ボートの片づけをするのだろう。グラスを傾けながら、見送った。 (*17) 2023/09/15(Fri) 23:37:01 |
【赤】 黒眼鏡/*襲撃相手(イレネオさん)の方には告知するよう、運営ちゃんに連絡しておきますね。もしRPでは話しつつ別の方をコッソリ襲撃したいなら、別途運営ちゃんにご相談ください! (*18) 2023/09/16(Sat) 14:17:57 |
【赤】 黒眼鏡/*とりあえず自分がセットしますので、お二方はご自由に…というかんじでよろしい……かと! そしてご相談なのですが、 実は私、暗殺食らって今回で逮捕されますので……………(初手離脱系出資者) 演出される場合はお二方にお願いしたい感じです。 そのうえで、おっしゃるとおりほか役職のかたの行動考えると、私だけ設定でもいいのかな…というかんじもあります。 なにとぞよきようにしていただけましたら……… いろいろお任せしてしまってすみませんが、よろしくお願いします…! (※いいつつ檻の中からの指示みたいなロールでよければ自分もできます やりやすいほうで!) (*20) 2023/09/16(Sat) 21:24:05 |
黒眼鏡は、捨てた。 (a14) 2023/09/17(Sun) 10:02:32 |