人狼物語 三日月国


242 『慰存』

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【赤】 七海 聖奈



[―――――よく、夢を見ていました。]


(*6) 2024/01/16(Tue) 3:04:53

【赤】 七海 聖奈



[思えば、小さい頃からそう。
 小説を読んで目を閉じて眠ってしまえば
 私はその本に出てきたキャラクターとして
 夢の中で物語を追体験していました。

 それは、ジャンルが官能小説であっても同じで。]


 
(*7) 2024/01/16(Tue) 3:05:22

【赤】 七海 聖奈



   っく、ふぁぁっ……!
   やっ……ゆ、び…………!



[嫌がるように首を振っても
 指の動きは止まってくれなくて。>>*0
 ぎゅっと指を締め付けている様は
 欲しいと浅ましくねだっているようにしか見えません。]

 
(*8) 2024/01/16(Tue) 3:05:49

【赤】 七海 聖奈



[誰も受け入れたことのない秘部。
 誰かの指を飲み込んだことなどないくせに
 待ち望んでいたと言わんばかりに
 抵抗なく受け入れて。>>*0
 快楽を強請るように指を締め付けて
 その締め付けは少女の身体を追い込んでいく。

 快楽に溺れそうになる少女への配慮など
 微塵もない指先が襞を擦るたびに
 好い場所に当たったのか、びくびくと身体が跳ねて。]


 
(*9) 2024/01/16(Tue) 3:06:23

【赤】 七海 聖奈



   ま……って、んんっ……!

         いっ……いっちゃっ……!


  
(*10) 2024/01/16(Tue) 3:06:59

【赤】 七海 聖奈



[絶頂の予感から逃げることは許されない。
 譫言のように制止を繰り返しても
 それが聞き入れられるはずもなく
 少女は嬌声をあげながら、快感に溺れてしまう。]


  
(*11) 2024/01/16(Tue) 3:07:17

【赤】 七海 聖奈



[実際は起こるはずがないから。
 本の中のキャラクターと重ね合わせて。
 拘束されて逃げられない状態で
 責め立てられる快感を夢の中だけで―――――。]


 
(*12) 2024/01/16(Tue) 3:07:39

【赤】 七海 聖奈




    
[―――――違う、夢じゃ……ない?]



 
(*13) 2024/01/16(Tue) 3:08:26

【赤】 七海 聖奈



[耳元で囁かれる声にびくりと反応して
 身を捩らせても拘束されているせいで
 まともな抵抗なんて出来ません。

 
……力が入らないから、抵抗にすらなっていない。


 ぼんやりと意識が戻ってきても
 寝起きの頭では何が起こっているかよくわからなくて。


 ただ、わかるのは、硬いものが秘部に当てられることと
 それがたまらなく気持ちいいことだけ。


 もうすこし、もうすこしで中にはいるのに。
 疼く中に欲しくて、熱を埋めて欲しくて
 押し付けるように腰が揺れて
 その動きがもどかしくてたまらなくなるのです。

 熱が陰核に擦れる度に蜜が溢れて
 すっかり受け入れる準備は出来ているのに。


 本当に欲しいものは与えられないまま。]


  
(*14) 2024/01/16(Tue) 3:09:19

【赤】 七海 聖奈



[何時間も焦らされ続けて
 夢なのかどうかなんてどうでもよくなりかけるほどに
 中への快楽を欲していた私は、
 激しくなっていく動きと水の音にイヤイヤと首を振って]



  
これいやっ……!

  
ほしい、
ほしいのにっ……!


            
んんーーーーっ!



[抱きしめられて逃げられなくなって
 抗議さえ完全に封じられてしまえば
 部屋に響くのは水音と、荒い息遣いだけ。]


  
(*15) 2024/01/16(Tue) 3:11:00

【赤】 七海 聖奈



[待ち望んだ深い絶頂は味わえないまま
 太ももに吐き出された液が垂れていく感覚。
 お預けをされたまま、入り口をつつかれれば
 欲しい、欲しいとはしたなく腰を動かして
 勝手に入れようとさえしてしまいました。
 
 でも、中に侵入してきたのは濡れた指先。
 擦り付けるような動きから
 きっと白濁を入れられているんだと察して。
 直接注いでほしいのに、なんて
 普通なら有り得ないことを考えている私は
 妊娠するかもしれない、なんて
 一般的な恐れなどありませんでした。]


 
(*16) 2024/01/16(Tue) 3:11:38

【赤】 七海 聖奈



[もともと疲れ切っていた私は
 何時間にも及ぶ責めに体力を使い果たしてしまって
 ふっと意識が途切れていくのでした。

 勝手に私の指を使ってロックを外されていることも
 メッセージを残されているのも
 ……侵入者の顔も、見ることは出来ないまま。]


 
(*17) 2024/01/16(Tue) 3:12:19

【赤】 七海 聖奈




   
[―――――でも、見ずとも分かる。]



 
(*18) 2024/01/16(Tue) 3:12:41

【赤】 七海 聖奈



[中途半端に昂った身体を宥めながら
 好きな人を監視し続ける生活は変化を遂げて。
 ただ、監視するだけではなくなっていくのです。]**


  
(*19) 2024/01/16(Tue) 3:13:48

【赤】 七海 聖奈



[起きたときにはもうすっかり辺りは明るくて
 カーテンの隙間から陽が差し込んでいました。

 昨日の出来事が夢ではなかったと証明するように
 身体の内側に残る違和感と
 体液で濡れたまま乾ききっていないシーツ。

 
そして……スマホに残されたメッセージ。>>*4


 
(*20) 2024/01/16(Tue) 20:43:28

【赤】 七海 聖奈



[どうやって部屋に入ってきたのかなんて些細な事。

 
     
スマホを手に私はにっこりと笑っていました。]


 
(*21) 2024/01/16(Tue) 20:44:13

【赤】 七海 聖奈



[―――――つまり、デートの日まで我慢していれば
 極上のご褒美をあなたからもらえる。

             そういうことですよね?]**


  
(*22) 2024/01/16(Tue) 20:45:00

【人】 七海 聖奈


[葉山さんと食事の約束をしてから。
 約束の日まで、舞い上がってしまった私は
 ふわふわとした気持ちで日々を過ごしていました。
 バイト先では、何かいいことあったの?と
 店長に聞かれるくらいには機嫌よく
 出勤していましたし、講義が長引いたって
 憂鬱になったりもしませんでした。

 とはいえ、毎日しなければならないことが
 疎かになることは決してありません。
 大学生活とバイトを両立しながら、趣味にも精を出す。

 誰が見てもいたって普通の女子大学生です。]
 
(0) 2024/01/16(Tue) 20:45:34

【赤】 七海 聖奈



    
―――――………。



[大学に着いてすぐと講義が終わって帰宅する前。
 近くの公衆電話から葉山さんの携帯に
 電話をかけては、5コール数えて切る。

 葉山さんが出てくれたとしても何も喋らないのは
 話すのが目的じゃないから。

 ただ、一瞬声が聴きたくて
 電話をかけたのが誰なのか考えてくれたなら
 その思考さえ私のものにできると思うから。

 電話をかけたのが私だと気づくなら
 それはあなたは私を見ていてくれてる証だから。]

 
(*23) 2024/01/16(Tue) 20:46:25

【赤】 七海 聖奈


[あの日あなたがスケジュールを見せてくれたおかげで
 忙しい日が続くと知っていましたから
 少しでもあなたに元気でいて欲しくて
 あなたのためを想ってあなたが好きな料理を作っては
 いつものように開いている窓から部屋に置いてくる、
 そんなことを繰り返すようになりました。 ]

 
(*24) 2024/01/16(Tue) 20:47:27

【赤】 七海 聖奈



[食べてくれてるかどうかはカメラで確認すればいい。
 捨てられていても関係ない。
 食べてくれるまで置くのはやめないし
 食べてくれたなら置き続けるだけ。

 料理には何の細工もしてませんし
 きっとあなたなら食べてくれる。

               
―――――食べて。


 
(*25) 2024/01/16(Tue) 20:47:56

【赤】 七海 聖奈


[お礼?そんなもの要らないですよ?
 
勝手にもらっていきますから。


 洗濯カゴに入ったまだ洗っていない服を
 持ち去って、次訪れるときには新品の同じ服を
 買ってきて戻すことを繰り返しました。

 持って帰った服を抱きしめて眠る姿を見られても
 別に構わないんです。
むしろ見ていて欲しい。

 
(*26) 2024/01/16(Tue) 20:48:42

【赤】 七海 聖奈


[だから私、いい子にしてデートの日を待っているんです。

 いつも自分を慰めていたのに
 それをやめて何度も、何度も寝返りをうちながら
 無理やり身体を宥めて眠りにつく日々。

 不燃ごみの日に玩具だって捨てたんですよ?
 部屋に会ったら手を出してしまいそうだったから。]

 
(*27) 2024/01/16(Tue) 20:49:42

【赤】 七海 聖奈


[仲が良かったと思っていた人から
 別に自分はそう思ってなかったと掌を返される。
 
 自分から想いを伝えるなんて
 ただ傷つくだけで、いい事なんてなんにもない。]

  
(*35) 2024/01/17(Wed) 23:42:00

【赤】 七海 聖奈



[もし、相手の想いを確信する術でもあったなら
 この行為をやめることも出来たかもしれませんが。]


 
(*36) 2024/01/17(Wed) 23:42:19

【赤】 七海 聖奈



[好物を人知れず置いていくのは
 要らないって言われるのが怖いから。>>*29

 黙って置いていけば
 もし受け取ってもらえなくても言い訳が出来るから。

 ストーカーが私だと知っていて
 通報も報復もしないのなら受け入れてもらえてるはず
 そう、思いたいけれど。


 私なんかが、誰かに好かれるわけがない。
 幼い頃に刻まれてしまった呪いのような認識は
 自分で崩すことができないのです。]


 
(*37) 2024/01/17(Wed) 23:43:43

【赤】 七海 聖奈



[約束の日まであと半分になった頃。
 自慰を禁止された私は、欲を誤魔化すように
 早めに寝ることが増えていましたから
 侵入されてすぐは気づくことが出来ず、
 拘束されてからようやくあなたの存在に気づいて。]

 
(*38) 2024/01/17(Wed) 23:44:29

【赤】 七海 聖奈



[強引に拘束されて、責め立てられるこの状況は
 私がリクエストしたあの短編みたいで、
 でも、あの小説と決定的に違うのは、
 決して絶頂が訪れない事。

 しばらくぶりに感じる玩具の振動は
 一番強い設定なことも相まって
 刺激が強すぎて、すぐに波に呑まれそうになるのに
 一歩手前で止められてしまってずっともどかしいまま。]


 
(*39) 2024/01/17(Wed) 23:46:44

【赤】 七海 聖奈



   ごめんなさい、ゆるして……

   いや、もうイけないのいや…………



[涙で目隠しを濡らしながら
 懇願しても、永遠のような責め苦は止むことなく。
 赦しを乞う気力さえなくなって
 掠れた喘ぎ声と、水音だけが響いていました。]


 
(*40) 2024/01/17(Wed) 23:47:22

【赤】 七海 聖奈



[解放された後も、あなたの真意を理解しないまま
 ストーカー行為は続けていました。

 そうして、約束の日が来るのです。]**

 
(*41) 2024/01/17(Wed) 23:47:48