人狼物語 三日月国


187 『Ambivalence』

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【赤】 浅見 律


***

  薬を受け取っていない、と気づいた後も
  私はあなたの元へ何かを言いに行くこともなく。

 
  
そうですね、最低だと思いましたよ。

  ただ、迂闊だとも思いますけど。
  万が一、があったらあなたは
  どうするつもりだったんだろう、と。


  関係が変わってしまっても、
  周りになにかを悟らせることは絶対になかった。

  あなたの授業はいつも通り聞いていたし
  事務的に何か話す機会があったとしても
  私は普段通りに振舞って。

 
(*0) 2022/12/16(Fri) 2:38:38

【赤】 浅見 律



  ただ、変わったことがあるとすれば。
  
無断欠席
が増えていったこと。

  親は私がどう過ごしているかなんて
  どうでもいいし、関知もしていないから。
  担任からしつこく連絡でも入れなければ
  私の欠席など知りもしない。

  
(*1) 2022/12/16(Fri) 2:39:36

【赤】 浅見 律



  勿論、親が欠席に関して
  何も言わないのは織り込み済みだったけど。
  私は、あなたが担任だから
  無断欠席を繰り返すようになったんだ。

  時々出席して顔を見せていれば
  あなたは必要以上に踏み込んでこない。

  その確信が、私にはあったから。

  
(*2) 2022/12/16(Fri) 2:40:07

【赤】 浅見 律



  あなたがあの時、私に声をかけたのは>>0:22
  私が都合のいい女だったからで。

  いい先生だから、じゃないでしょう?*


  
(*3) 2022/12/16(Fri) 2:40:34

【赤】 浅見 律



  無断欠席をして、
  居場所のない私が何をしていたのか?

  一夜の遊び相手を探して彷徨い歩いていた。
  避妊も何もしなくていい、
  そんな都合のいい提案をする女は
  男からすれば魅力的、なのだろうか。
  普通は怪しいとか思いそうなものだけど。
  怪しいと思うほどの知能があれば
  そもそもそんな遊び方してないか。


  私がしていたのは、
  本当にただ、性欲を満たすためだけの、
  女の子にとってリスクしかない行為。


 
(*4) 2022/12/16(Fri) 2:41:47

【赤】 浅見 律



  私が誘ったところで、と最初は思ってたけど。
  探せば確かに誘いに乗ってくる男はいた。

  なるほど、上玉って、そういうこと。
  確かに困りませんでしたよ、先生。


  
(*5) 2022/12/16(Fri) 2:42:17

【赤】 浅見 律



  後腐れなく、一夜で終わる相手もいたし
  抱き心地がいいから、と気に入ったのか
  何度も行為を迫る人もいた。 

  薬を飲まされ、身体の自由を奪われて
  輪姦されることもあったけど。
  あれは流石に気持ち良くはなかったかな。

  売春だと思われたのか、
  ご丁寧にお金をくれる人もいた。
  それも、学生に渡すにしては結構な大金。
  受け取ろうと思っていなかったけれど
  押し付けるように置いていかれてしまい
  受け取らざるを得なくなってしまって。
  でも、使い道を思いつかず、使えないでいた。


 
(*6) 2022/12/16(Fri) 2:43:10

【赤】 浅見 律



  そうやって遊び歩いてしてきた数々の性行為。
  良くないものも勿論あったけど
  基本的に、悪くはないものが多かった。

  ただ、あなたの予想通りというべきか。
  行為中にどうしてもあなたの姿がチラつく。
  癪に障ることに忘れられないし、
  あなたとしている時の快感を超えられない。
  あなたの施したWマーキングWが
  しっかり仕事をしているせいで
  他の男に抱かれていても
  いつだってあなたを思い出してしまう。 


  
(*7) 2022/12/16(Fri) 2:44:14

【赤】 浅見 律



    
あなた無しじゃ、深い快感を得られない。


  
(*8) 2022/12/16(Fri) 2:44:46

【赤】 浅見 律



  
この行為じゃ何も満たされない。

  そんな当たり前の事実からようやく
  目を逸らすことをやめた頃。

  私は、数日間、熱を出した。
  当然その間は学校を休んだけど。
  何の連絡もしてないから、
  先生からすれば無断欠席と同じだったはずだ。*

  
(*9) 2022/12/16(Fri) 2:45:28

【赤】 浅見 律



  熱を出した原因がただの風邪だとは思えなかった。
  何せ、ほとんどの相手と避妊具なしの行為をしていて。
  私はいまや、一般的な女の子の倍じゃ
  済まないような人数と関係を持っていたから。


  
これでただの風邪だと思える方が馬鹿だ。


  
(*10) 2022/12/16(Fri) 17:53:27

【赤】 浅見 律



  だから、私は半ばある確信を持ちながら
  病院を訪れて、検査をしてもらい。

  結果から言えば、私の予想は見事に当たっていた。


  HIV検査で陽性。
  私はHIVに感染していた。


  
(*11) 2022/12/16(Fri) 17:54:00

【赤】 浅見 律



  知った時、多少なりとも思うことはあった。
  いくら私が人生を諦めてるとは言っても。
  馬鹿なことをしたな、くらいは
  思ってしまったし、
  あんなことしなきゃよかった、とも。


  
(*12) 2022/12/16(Fri) 17:54:18

【赤】 浅見 律



  あぁ、流石にこんな私に
  居場所をくれる人なんているわけがない。
  そこまで考えて、ようやく視界が滲んだ。


 
(*13) 2022/12/16(Fri) 17:56:00

【赤】 浅見 律



  
……元々壊れてた人生。

  
だから、壊されたなんて言う権利本当はないけれど

  
それでも。私はどうしてもあなたが許せなかった。


  無知で孤立した少女をいいように弄んで
  玩具にして楽しんでいたあなたのことが。
  こうなるきっかけを作ったあなたのことが。


  私以外にも同じ思いをした子が
  もしかしたらいたのかもしれない。
  その可能性に思い至ってしまえば。
  もう、躊躇う理由なんて何も残されてなかった。


  
なんて、自分を正当化するための口実に過ぎないけど。


  
(*14) 2022/12/16(Fri) 17:57:18

【赤】 浅見 律



  そう決めてからの行動は早かった。
  あなたが馬鹿じゃないことくらい知ってる。

  きっと、機会は一度しかない。
  私に警戒心を抱かれてしまえば
  多分もう二度と機会は巡ってこないし
  私自身が、おかしくなってるのを誤魔化しきれない。

  そう思ったから、思い付きではなく、
  W準備Wをした上で、あなたを嵌めようと。


  
(*15) 2022/12/16(Fri) 17:58:08

【赤】 浅見 律

  
***

  色々な準備を終えて。
  胸に秘めた思惑を悟らせないようにしながら。
  私は、授業の後に、話しかけた。


  「入江先生……。質問が、あるんですけど。
   放課後、空いてますか……?」


  傍から見れば、勉強熱心な生徒が
  先生に質問してるようにしか見えない。
  最近休みがちだった生徒が
  質問してたところで何の違和感もない。
  一見すれば、ただの日常風景。

  
(*16) 2022/12/16(Fri) 17:58:55

【赤】 浅見 律



  でも、あなたにだけ見えるように見せた紙。
  その紙に書かれた文言を見れば。
  あなたにだけは、意図が伝わったはずだ。


  
(*17) 2022/12/16(Fri) 17:59:15

【赤】 浅見 律



  
あなたならこの意味、わかるでしょう?

  誰かと来るなんて無粋なことはせず、
  あなたなら一人で来てくれる。

  そんな期待を、あなたはどう受け取ったのか。


  
(*18) 2022/12/16(Fri) 18:00:07

【赤】 浅見 律



  あなたが一人で資料室に来てくれたなら。
  私はあなたにソファーへ座るように促して。
  私も隣へと腰掛けて、あなたの方を見る。

  
  「……質問、後回しでもいいですか?」 


  そう口火を切って、あなたの返答は聞かないまま 
  
私は、顔を近づけて、唇を強引に奪う。


  
(*19) 2022/12/16(Fri) 18:01:20

【赤】 浅見 律



  部屋にあなたが入る直前、
  口に含んでいた睡眠薬を飲ませるために。
  口移しであなたに含ませて、
  飲み込みやすいように唾液を流し込んで。


  あなたが薬を飲まざるを得なくなるまで、
  深い口づけをやめることはなかった。*


  
(*20) 2022/12/16(Fri) 18:02:16

【赤】 浅見 律



  耐えきれないって予想までは当たってた。>>*23
  ただ、帰ってくる理由が違った、それだけ。


  
あなたの予想以上に、私が愚かだった。


 
(*33) 2022/12/18(Sun) 1:38:31

【赤】 浅見 律



  わかってる、堕ちるとこまで堕ちたのは
  私が自ら進んでいった道であって。>>*26


  
この感情がくだらないことくらい、分かってる。


  でもくだらないことしてるって意味では。
  私達は同じ穴の狢でしょう?


 
(*34) 2022/12/18(Sun) 1:39:05

【赤】 浅見 律



  あなたの想像通りの行動をしたこの瞬間。
  この時が一番油断するんじゃないかって。
  そう思ってたし、そう思えばこそ、
  私から声をかけることに躊躇いはなかった。

  そして、差し出した餌にあなたは
  私の思い通りにかかってくれたんだ。


  
(*35) 2022/12/18(Sun) 1:39:52

【赤】 浅見 律



  久々に来た資料室。
  あまり人が来ないこの場所は
  今の私にとって都合がいい。
  でも、万が一にも誰かが入ってこれないように
  事前に鍵を持ち出しておいたから。


  
あなたが来てしまったらもう、逃げられない。


  
(*36) 2022/12/18(Sun) 1:40:54

【赤】 浅見 律



       
いいえ、逃がさない。


  
(*37) 2022/12/18(Sun) 1:41:17

【赤】 浅見 律



  してもらえなくて寂しかったのか、とか
  がっつきすぎだって抗議とか。
  何言われるかなんて予想できてはいたけど
  返す余裕なんてあるはずもない。
  いつまでも薬を口に含んでいられないし
  ここで失敗したら終わりだから。


  あなたに覆いかぶさってしまえば
  いくら力の差があっても咄嗟には振り払えない。
  こんな激しいキス、何処で覚えてきたのかって?

  あなたの知らない所で、ですよ。
  ちょうどこんな風に薬飲まされたんです。


  
(*38) 2022/12/18(Sun) 1:42:04

【赤】 浅見 律



   
「何って……イイこと、ですけど。」


  
(*39) 2022/12/18(Sun) 1:42:26

【赤】 浅見 律



  開き直ったように言って。>>*31
  くすり、と笑う。
  その笑みは子供の悪戯に見せかけるにしては
  邪気を隠せてなかったかもしれない。

  
(*40) 2022/12/18(Sun) 1:43:06

【赤】 浅見 律



  あなたが意識を失うのを見届けて。
  まだ起こさないように慎重にソファーへと寝かせ。
  前もって資料室に隠していたロープで
  抵抗できないように手足を縛りあげた。
  もし解いたらくっきり痣が残るくらいに、きつく。

  それから、衣服のポケットを漁って、
  スマホを持っていたならそれを抜き取り、
  誰かから連絡が来ても分からないように
  電源を切ってから、あなたの手が届かない場所へ放る。
  
助けなんて呼ばせませんよ。


  部屋に鍵をかけてしまえば、
  ここで起こる出来事を邪魔できる人はいない。


 
(*41) 2022/12/18(Sun) 1:43:40