人狼物語 三日月国


165 【R-18】シュガートースト、はちみつミルクを添えて

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到着:糖画 ユゼ

【人】 糖画 ユゼ

[時計のベルの音で目を覚ました。]
(8) 2022/07/29(Fri) 12:30:57

【人】 糖画 ユゼ

[すっかり暗くなってしまった窓の外を見て、「しまった、寝過ごした」と思った。
ほんの少し昼寝をするつもりが、つい寝入ってしまったらしい。


まだ寝ぼけた頭のまま、ソファから起き上がる。


飾っている花瓶の花が枯れていた事に気がついたので、燃えるゴミに捨てる。近いうちに新しいものを摘みに行こう。

軽く身支度をした後、台所で作業しているはずの母へ声をかける。]
(9) 2022/07/29(Fri) 12:32:00

【人】 糖画 ユゼ

「おはよう、ユゼ」

[台所から、母の優しい声と、溶けた砂糖の香りが漂ってくる。版の上には既に、いくつかの「絵」が出来ていた。


糖画。俺達が生きていく上で、必要な仕事。


母がどうしてこんな場所で暮らして、俺を産み、育てているのかは知らない。
ただ、自分は物心つく頃からこの古ぼけた賃貸住宅で糖画作りをしていたし、傍にはいつも優しく微笑む母の姿があった。

昔と比べて随分と上達したとはいえ、俺の糖画技術はまだまだ拙い。いくつも失敗した「絵」を砕いて落ち込むたびに、母は俺の「絵」だった飴の破片を、宝石を見るような目で見ていてくれた。]
(10) 2022/07/29(Fri) 12:33:03

【人】 糖画 ユゼ

[今日も、決して豊かではないけれど。いつものように穏やかな日で。

母の隣で、今日は少し背伸びをして複雑な「絵」を描いて、失敗して。慰められて。

暫く糖画の練習に励んだあと、
「そういえば、縫い糸を買いに行かなきゃいけなかったわね。ついでに、他にも色々買い足してくるわ」

俺が大切にしている、ぬいぐるみの修繕と、他にもいくつかの生活必需品。そういったものを買いに、母は玄関へと向かった。]


「じゃあ、行くわね。ユゼ」
『うん、いってらっしゃい。気をつけてな』


[そう言って、なんでもないようにして、母は家を出て、]
(11) 2022/07/29(Fri) 12:33:40

【人】 糖画 ユゼ

[母が再び玄関を開けることは無かった。]**
(12) 2022/07/29(Fri) 12:34:04

【人】 糖画 ユゼ

[時計のベルの音で目が覚めた。]
(17) 2022/07/29(Fri) 21:59:14

【人】 糖画 ユゼ

まーたこの夢かよ……


[朝日に目を細めながら、うんざりとした気持ちで布団から起きる。

この夢を見るのは、もう何度目になるだろう。

己がまだ幼かった頃、母を失ったあの日の記憶。何年も経ったはずなのに、未だに忘れられない思い出となってこびりついてしまっているのだろう。
……本当に、嫌になる。

今日はこの近辺で、祭が行われる日だ。一番の稼ぎ時だというのに、こんな目覚めをするなんて。……先が思いやられる。]
(18) 2022/07/29(Fri) 22:07:07

【人】 糖画 ユゼ

まーしゃあないわな。気持ち切り替えてとっとと準備しますか、っと。


[目覚めが最悪だったとはいえ、今日は本当に大事な日なのだ。治安の悪い路地にある安賃貸で一人暮らしなんていう身分な以上、働かなくては生きていけない。

朝の身支度をし、屋台を開くための道具の準備に取り掛かる。けっこうな重労働ではあるが、これも生活のため。

幼い頃とはもう違う。今は、一人でも十分生きていけるほどの知恵を沢山身につけたし、糖画の腕も上がった。

誰にも頼らなくたって、自分は大丈夫だ。そう毎日、自分に言い聞かせてきた。]
(19) 2022/07/29(Fri) 22:21:48

【人】 糖画 ユゼ

準備おっけー。

……行ってきます。


[なんとなく、慣習になってしまった言葉を発してから家を出た。]
(20) 2022/07/29(Fri) 22:26:12

【人】 糖画 ユゼ

[空の花瓶は空のまま。ほつれたぬいぐるみは綿がはみ出したまま。]**
(21) 2022/07/29(Fri) 22:27:39

【人】 糖画 ユゼ

[祭会場に到着。屋台を広げて、いつものように糖画を作る。
お客様には愛想良く、丁寧に。

複雑な「絵」を頼まれても落ち着いて。多少の野次は無視して。笑顔で受け取ってくれる相手には、こちらも満面の笑みで返して。

すっかり馴染んだ一連の行動。

自分で言うのもなんだが、俺の糖画はかなり出来がいい方だと、思う。母の教え方が上手だったのもあるだろうし、元より自分に向いていたのだろう。

「生きるため」の術ではあるが、「絵」を描くのは実際楽しい。
自分の手から、いろんなモノが紡がれるというのは、楽しい。]
(26) 2022/07/30(Sat) 20:02:14

【人】 糖画 ユゼ

[暫くすると、見慣れない風貌の男がこちらに来るのが見えた。>>25]

いらっしゃいませ。お兄さん、糖画はいかがでしょうか?

[遠くから来たのだろうか。そういう相手には特に、糖画はウケがいい。営業用の笑顔を浮かべて、声をかけた。]**
(27) 2022/07/30(Sat) 20:05:16
糖画 ユゼは、メモを貼った。
(a1) 2022/07/30(Sat) 20:05:39

【人】 糖画 ユゼ

>>28
見るのが初めて……もしかして、遠くから来たお方でしょうか?これは運が良い。私の作る糖画は、とくに出来が良いのですよ。

そうですねえ。ひとつ、お見せしましょう。


[立ち止まった男が興味深そうにしているので、内心で「よし」とする。想定通り、旅人である。本来の相場を知らない客相手なら、少しだけ値を釣り上げても文句は言われない。

まずは小手調べ。

あらかじめ溶かしていた砂糖を、版の上に垂らして「絵」を描く。
丁寧に、丁寧に。

己の腕前を見せ、相手に「それだけの金を払う価値がある」と納得させたならこちらのものだ。]
(29) 2022/07/30(Sat) 21:19:55

【人】 糖画 ユゼ

出来上がりました、さあどうぞ。
お気に召しましたら、まだ描きますよ?


[完成した『金魚の絵』を、男に渡す。

これは俺が一番最初に教わって、最も多く描いてきたものだ。手が、頭が、自然と描き方を覚えているから。早く描けるし、なにより老若男女問わずウケがいい。
つまりは、効率が良いのだ。

今日の『金魚』も我ながら自信作である。コレで掴めたなら、あとはどんどん惹きこんで、売るだけ。

……この男はどこまでかかってくれるだろうか?]**
(30) 2022/07/30(Sat) 21:26:31
糖画 ユゼは、メモを貼った。
(a2) 2022/07/30(Sat) 21:29:23

【人】 糖画 ユゼ

>>31
ありがとうございます。

……おや、残念。でしたらもう一つだけ、お望みのものを描いて差し上げましょう。

……チッ……

[男から出た言葉に、つい舌打ちをしてしまう。おそらく、聞こえてはいないだろうが。
あまり羽振りの良い客ではなさそうだ。なら、あまり執着することもない。もう一つだけ、で終わらせることにした。

……たとえあまり金を貰えなくとも、客の望んだ「絵」を描くのが糖画職人の挟持であると思っているから。]
(33) 2022/07/30(Sat) 22:29:40

【人】 糖画 ユゼ

>>32
ええ、飴ですから。食べられますよ。
……勿論、食べずに取っておいても構いませんが……味も絶品ですので、食べていただけると嬉しいです。


[かつて母は「昔の人が、どうやって砂糖を美味しく食べられるかを考えて、これを生み出したの」と語っていた。

家の食料事情もあって、基本的に作った糖画は食べるもの、として認識していたから。味の方も満足出来るように考えて作っている。

だから、個人的には勿体ぶらずに食べてほしいと思うのだが。人それぞれだろうから、それを強く勧めるつもりはなかった。]
(34) 2022/07/30(Sat) 22:37:25

【人】 糖画 ユゼ

[儚い砂糖菓子、それが糖画。]**
(35) 2022/07/30(Sat) 22:38:46
糖画 ユゼは、メモを貼った。
(a4) 2022/07/30(Sat) 22:42:23

【人】 糖画 ユゼ

>>36
もちろん、よろしいですよ。
……龍、ですか。分かりました。


[頼まれた作品は、龍。
……これも、よく描くものだ。『金魚』と同じくらい、外さない。

意外と普通のものを頼むのだな、と思いつつ。お客様の要望には応えなくてはいけない。すぐに、鍋から砂糖を掬い、板へと描き始めた。]
(38) 2022/07/30(Sat) 23:17:12

【人】 糖画 ユゼ

そう、ですね。少し離れた場所ですが……地元住まいです。

[世間話を振られたので、>>36描きながら返事をする。糖画は集中力が必要だが、ある程度の話術ならあるし、『龍の絵』ならそこまで気力は必要としない。]


>>37 分かりました、存分にお楽しみください。

[しばらく食べない、という客も多い。実のところ長く見て楽しんでもらえるというのは嬉しいので、それなりにありがたい。……後で食べてもらえるならもっと嬉しいが、おそらくその姿を見ることはないだろう。]
(39) 2022/07/30(Sat) 23:22:02

【人】 糖画 ユゼ

できました、どうぞ。
お代はこれくらいになります……では、よい旅を。


[完成した『龍の絵』を、男に手渡す。値段は先程の『金魚の絵』くらいにしておいた。

持ち合わせの無い客が長居することはないだろう。旅人だというならなおさら。営業用の笑顔は崩さないまま簡単な挨拶をして、次の客を待つことにする。]
(40) 2022/07/30(Sat) 23:26:22

【人】 糖画 ユゼ

[男の不穏な視線には、気がつくことがなかった。]**
(41) 2022/07/30(Sat) 23:26:53