人狼物語 三日月国


159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】

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視点:


【赤】 かれがれ ユメカワ


どこかの教室。
並べられた机。
人影ひとつ。足音も無く、いつの間にやらそこにいる。

「………ん、…」

出席を取る声へと返す声は、以前よりも浮かないもの。
けれどもその理由は近付く夜明けではなくて、
ましてやひとつ増えた名前でもない。

それは以前あなたに問いを投げ掛けた時に
挙がった名前の内のひとつだから。ただ納得だけがあった。


「……ねえ、先生。
 前に……できることがあれば、って言ってたよね」

「聞きたい事があるんだ」

『生徒』として扱われる事に疑問を持たない子どもは、
教卓に立つ少女が、頼るべき『先生』であると信じて疑わない。
だからきっと、自分にわからなかった答えを知っていると信じている。
(*2) 2022/07/10(Sun) 23:29:29

【赤】 かれがれ ユメカワ


「俺、あのあと夏彦と話をしたんだよ」

「ちゃんとあの日をやり直して、本音で話してさ
 夏彦も俺と離れたくないって、好きだって言ってくれたから
 一緒に来て一緒に死んでくれるか聞いたんだ。
 ……そうしたら、頷いてくれたから」

夢川深雪という人間が、既に死んでいる事を思い出した上で。
言葉に詰まりはしても、確かに頷いてくれた。
だからあの時、まさか拒まれるなんて夢にも思っていなくて。

あっという間に、殆どわけもわからず死んだ人間には
目前に迫った死の恐怖への理解なんて無くて。


「あんまり怖がらせたくなかったし、
 俺みたいに……酷い見た目になってほしくなくて。
 できるだけ優しく首を絞めたんだけど
 結局怖がらせたみたいで、何処かに行っちゃって」

「何を間違えたんだろう」

ぽつり、ぽつり、前提から何から何まで狂った相談はそこで一区切り。
その内容に反して、それこそ生徒が教師に対してするような
ごくありふれた、けれど当人にとっては深刻な悩みのような。
最初から最後まで、ただただそんな調子だった。

こうして確からしい答えを探すのは、
未だやり直す事・・・・・を諦めてなどいない事の証左だ。
(*3) 2022/07/10(Sun) 23:30:41

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>0 ネコジマ

君が戻って来てすぐの話。
ふと、視界の端で何かが動いた気がして、視線を向けて。
それが誰かわかれば、ひらひらと手を振った。

「……おかえり、稔」

「何かあった?良い事、そうでもない事、なんでも」

選ぶのが下手くそだから机を椅子代わりにする事は諦めて、
床に座って、時折液晶を流れるメッセージを眺めていた所。
君の事を待ってると言ったから、有言実行。

直前に、また少し気まずい別れ方を誰かとしてしまったものだから
この空き教室に入る時、少し中の様子を窺ってたりとか、したけど。
きっと誰にも見られてはいなかった。多分。
(3) 2022/07/11(Mon) 0:12:25

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>4 ネコジマ

再び空っぽになってしまった隣が埋まって、
今は空っぽの手にも掴めるものがあって。寂しさは少し和らいだ。

寂しがり屋にとって、君達は鍵のようなもの。
二つとして同じ形のものはないから、代わりに刺してみても
きっとぴったりとは嵌らないけど、まったく合わないわけでもない。

つまるところはこうやって、一人で居る時に。
自分から人と接点を持つ事をあまりしない、少し不器用な君が
少し寂しさを汲んでくれるだけで嬉しくなれるような、単純な人間だ。


「ん……栗栖と?
 そっか。それは確かに良い事だね、……」

物言いはやっぱり捻くれていても、嬉しげなのは何となくわかる。
君達の間柄は、以前から結構そんな調子だったとしても。
ここに来て早々の事だったから、
単純に心配していた夢川にとってもそれは良い知らせだ。

「…何度も喧嘩して、何度も仲直りできるのは」

「ちょっと羨ましいな。簡単な事じゃないと思うから」

なんてのは、当事者じゃないから思う事かもしれないけど。
でも君の機嫌が幾らか良さそうなのも事実だしなあ。
思考をそんな脇道に逃して、浮かんだ寂しさを誤魔化した。
(10) 2022/07/11(Mon) 4:41:32
ユメカワは、それそのものに意味など無いと思っている。何もかも。
(a16) 2022/07/11(Mon) 13:15:50

ユメカワは、だからそれは、きっと罰などではない。
(a17) 2022/07/11(Mon) 13:21:43

ユメカワは、そして君達は、岐路に立っているだけだ。
(a18) 2022/07/11(Mon) 13:22:55

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>22 >>23 ネコジマ

「……あは、できるかなあ、」

俺、やらなきゃできない子だしなあ。
なんて冗談めかしては言うけれど、
こればかりは声色も笑みも、何処までも空々しいものだった。
口数は多いけど、本音を言うのは苦手なまま。何も変わらない。


「取り返し付かないって、わかってるんだけどさ…」

それでも。こうして背を押してくれる君に、
そんな軽薄なこたえだけを返すわけにもいかないから。

隣に居る君の方に少し首を傾けて、声を潜めて。
(24) 2022/07/11(Mon) 19:10:23
ユメカワは、猫島と内緒話。
(a21) 2022/07/11(Mon) 19:12:30

ユメカワは、肯定が欲しいわけじゃない。ただ訊きたかっただけ。
(a22) 2022/07/11(Mon) 19:12:35

ユメカワは、やっぱり笑ったままでした。ただ、前より少し複雑そうに。
(a23) 2022/07/11(Mon) 19:13:51

【赤】 かれがれ ユメカワ


──つん、と鉄臭い臭いが鼻をついた、錯覚。


「………死ぬのが、怖い……」

最期の日の、最期の瞬間の記憶。
俯いて考え事をしていたから、周りは見えていなくて。
音も遠くの事のようで、それ・・に気付いた時にはもう手遅れで。


  は頭を強く打ち即死だったと──


その後の記憶は、何も無い。
最初は自分が死んでいる自覚も殆ど無いまま、
気付けばここに居たようなものだった。


「……即死かあ」

どろり、生暖かいものが額を頬を流れ落ちる感覚。
けれど何も滴り落ちはしない。これも、錯覚だ。
(*6) 2022/07/12(Tue) 1:57:50

【赤】 かれがれ ユメカワ


あなたの言葉をなぞるように繰り返す傍らに。
ふと視線を上げた。
今際の記憶を語るその声が、徐々に淀んでいったから。

「わかった。次はそうしてみる」

優しい──中途半端なやり方ではだめらしい。
どんなに甘く言葉を重ねても、迫り来る死の恐怖は拭えない。
死してなお残るほどに強いものなのだと、理解した。

自分と同じような死に方の方が、皆にとって優しいのだと。


「ありがと、先生。俺一人だったらずっと迷ってたかも」

提案はあっさりと『次』の手段の一つとなり、
少女に掛けられる言葉は、気遣いではなく感謝だった。
この場に於いて、あなたは『理想の先生』だから。
『生徒』に気遣われるなんて、きっとあってはならない事だ。


「…もう一回、夏彦に会いに行って来るね」

浮かない表情を、そっと笑みに変えて。
またね、少女や物言わぬ友達に手を振ったのちに踵を返した。
(*7) 2022/07/12(Tue) 1:58:23
ユメカワは、その言葉の理由が自分勝手だろうと気にしない。
(a40) 2022/07/12(Tue) 8:01:09

ユメカワは、きっと。もっと自分勝手だから。
(a41) 2022/07/12(Tue) 8:01:15

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>26 >>27 ネコジマ

「ねえ、稔」

「俺、もう少しだけ頑張るからさ」

「ちゃんと見届けてよ」

距離は内緒話をするようなもののまま。
寂しがり屋は腕を縋るように抱く君の頭をそっと撫でて、
いつも通り、甘ったれたふりをして。そんな事を言っていた。
(30) 2022/07/12(Tue) 8:02:33
ユメカワは、それから暫しの後、裏道達が戻って来る前に。
(a42) 2022/07/12(Tue) 8:08:05

ユメカワは、いつの間にやら、空き教室から姿を消していた。
(a43) 2022/07/12(Tue) 8:08:30

ユメカワは、そこにいる。
(a53) 2022/07/12(Tue) 15:28:09

ユメカワは、それはきっとどうしようもなく現実で、だから
(a54) 2022/07/12(Tue) 15:28:29

ユメカワは、現実から覚めて、夢に起きる。
(a55) 2022/07/12(Tue) 15:28:45

ユメカワは、本当は。君の事をもっともっと深く感じていたい。
(a65) 2022/07/13(Wed) 1:32:33

ユメカワは、けれど、今は時間が足りなくて。
(a66) 2022/07/13(Wed) 1:39:45

ユメカワは、君に連れていってほしい。
(a73) 2022/07/13(Wed) 14:04:19

ユメカワは、自分勝手だ。
(a74) 2022/07/13(Wed) 15:17:24

ユメカワは、未来をあんまり信じていない。
(a75) 2022/07/13(Wed) 15:25:06

ユメカワは、何一つとして失くしたくはない、ひどく欲張りな子どもだった。
(a76) 2022/07/13(Wed) 15:30:47

ユメカワは、約束をまたひとつ。いつかの事。
(a79) 2022/07/13(Wed) 21:42:19

ユメカワは、君に手を引かれるままに。
(a83) 2022/07/14(Thu) 3:45:42

ユメカワは、ぎ、と踏み台を踏んだ。
(a84) 2022/07/14(Thu) 3:45:48

ユメカワは、鏡の前で呟いた。「俺が悪いの?」
(a85) 2022/07/14(Thu) 4:51:30

ユメカワは、鏡の中で笑っていた。ただただくらく笑っていた。
(a86) 2022/07/14(Thu) 4:52:35

ユメカワは、そんな、いつかのどこかでのお話。
(a87) 2022/07/14(Thu) 4:52:42

ユメカワは、いつも通り笑って。
(a92) 2022/07/14(Thu) 20:05:57

ユメカワは、君にお別れをしない。
(a93) 2022/07/14(Thu) 20:06:04

ユメカワは、校舎の屋根の上。
(a94) 2022/07/14(Thu) 20:54:53

ユメカワは、君と手を繋いで、君と抱き合ったまま、
(a95) 2022/07/14(Thu) 20:54:58

ユメカワは、屋根の端、その向こうへ、身を投げだした。
(a96) 2022/07/14(Thu) 20:55:09

ユメカワは、君と同じ夢の底へ落ちていく。
(a97) 2022/07/14(Thu) 20:55:14

ユメカワは、そして──現実から覚めて、夢に起きる。
(a98) 2022/07/14(Thu) 20:55:18