人狼物語 三日月国


177 【誰歓RP】bAroQueチップで遊ぶ村【月見】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


虹彩異色症の猫が参加しました。

【人】 虹彩異色症の猫

[ 覚束無げであった足取りも、首元に据えられた桜を透かし彫りした鈴をりろりろと鳴らしてはすっかり四ツ足を気儘に繰っている。
 今は呉服問屋の隠居の部屋の奥、階段箪笥の上でくるりと身を丸め、飼い主の憂う眼差しも知らず>>10大欠伸だ。今日は日がな一日眠っている。雨の気配を感じ取っているのかもしれない。

 手術の当日は上機嫌で散歩に出たが、猫籠がいけない>>11。どうにも楽しくない場所へ連れて行かれるとの記憶は小さな脳にもしっかり刻まれているらしい。抱え上げればだらりと伸びて扱い難い。その癖餅のような身体を箱に垂らして収めようとすれば四肢を強張らせて足を突っ張る。
 どうにかこうにか箱に押入れ、診察台の上で取り出した時には毛を逆立ててふうふうと息を吐いていた。

 看護師の手管で、どうにか尻尾を巻いて前足を突き出し伏せる形で落ち着きはしたが、澤邑の声掛け>>11を聞いているのか聞いていないのかぱたぱたと尻尾を揺らしている。
 背を向け診察室を立ち去る飼い主の背後で、な〜〜〜ん、と長く高い鳴き声がした。]*
(31) 2022/09/29(Thu) 21:44:31

【人】 虹彩異色症の猫

[ 大雨の日、飼い主が迎えに行くとすぐに術後の猫が渡された。暫くは安静にしてくださいね、と痛み止めと抗生物質が処方される。
 猫はぱたん、ぱたんと尻尾を振り飼い主の方を見ようともしない。反応の鈍さに、大丈夫なのか、と澤邑が問うことがあれば、知らない場所にお泊まりしたので気疲れしたのかもしれませんね、と看護師は笑っている。

 傘も諦めた横降りの中、どうにかこうにか家に辿り着いた頃には飼い主も濡れみどろだ>>12。大事に抱えた箱の中ではときおりカリカリと外に出すことを強請る気配がある。
 濡れを拭い、冷えた身体を風呂にも入らず着替え、部屋に持ち込んだ猫籠をようやく開けると、目論見通り猫の身体は水気ひとつ帯びてない様子であるが、どうにも鼻をつく異臭がある。
 籠の隅に、ころころと黒い塊が転がっていた。

 その日の夜は、澤邑の寝床の裾で長い時間唸っていた。]*
(32) 2022/09/29(Thu) 21:45:32

【人】 虹彩異色症の猫

[ 前日までの不貞腐れた様子がなんであったかのように、実家に戻り術後二日目には平常の様だ。薬が混ぜられた餌もぺろりと食べた。薬のお陰か、猫は元寄り痛みに鈍いというが、見ている方が心配になるほど棚の上に登り、飛び降り、鼠の形をした玩具を追いと活発に動いている。

 雨続きで散歩はないが、澤邑の部屋を抜け出して、母屋から店へ繋がる扉の前でうろつきまわる姿があった。上手い具合に扉を開けるものがいたら、足元をすり抜けて店舗へ抜けるつもりだ。生憎すぐに捕まり澤邑の部屋に戻されてしまった。

 ころりと転がすと素直に腹が出る。遊びの誘いかと転がした手を前足で叩く。桃色に覗く地肌に残る縫合跡は小さな一本の線だ。縫い跡も体表に無く、糸もそのうち溶けるので抜糸も必要ないらしい。
 気になるのか、足を広げて座るとてちてちと傷跡を舐めようとする。]**
(33) 2022/09/29(Thu) 21:46:34
虹彩異色症の猫は、メモを貼った。
(a8) 2022/09/30(Fri) 7:39:00

【人】 虹彩異色症の猫

[ 籠の隅に転がっている糞は拾い上げればまだ柔らかく、粗相をしてからそう時間が経っていないことが知れる。幸い(?)肉球の跡はついておらず、踏んだり、毛にこびりついた様子はない。

 籠から出すと、少しばかり動きが鈍い気がするのは飼い主の心配が故か。暫く蹲りじっとしていたが、すぐに走り出し、籠を片付けている間に何処かに行ってしまった。姿を見せないので押入れか何処か奥まったところに隠れているのかもしれない。

 就寝間際にいつの間にか寝床の裾に居たが、呼んでも近寄らず唸っている。その癖離れようとしない。飼い主が見知らぬ場所へ自分を置いていったなどあり得べからずとして恨みがましい。

 朝には掛布団から半分身体をはみ出す形で四肢を伸ばして眠っていた。]*
(47) 2022/09/30(Fri) 20:06:12

【人】 虹彩異色症の猫

[ 鼠の玩具を取り上げると不服そうにその手を叩く>>42。脱走を企てる猫を抱えようとするといやいやと激しく身を捩る為、それこそ人なら腹の傷が裂けないほうが不思議なほどだ。
 よくよく腹の縫合跡を見ると、一本の傷口は既に癒着しているようにも見える。同じ生き物であるのに不思議なことだ。

 白い猫であるからこゆき、と名付けたのは澤邑だが、ゆきちゃん、などと甘ったれた愛称で呼ぶことに本当に家族は気付いていないだろうか。
  澤邑が晩酌をするとき、決まって猫は膝の上に乗り、そんなときばかり猫撫で声をだして相伴を強請る。その様子。

 夜半、観月の様子見に>>43縁側から空を仰ぐことがあれば、まだ厚い雲は千切れ千切れに流れているが、その合間から盆のような月の姿を覗かせている>>n4。ここ暫くの大雨で途絶えていた虫の音も地から密やかに響いている。
 猫は勝手に地面へ下りないよう腕の中だ。すんすん、と初秋の空気に鼻を鳴らしていると急に身を竦めた。軒先から垂れた名残の雨粒がちょうど鼻の上に垂れたのだ>>n1。]**
(48) 2022/09/30(Fri) 20:08:57