人狼物語 三日月国


99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】

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視点:


【人】 愛玩用 ドゥーガル

寂しがりな愛玩用は友が来るまで一緒に過ごしたがり、
幾つか曖昧に他愛のない話を囀り続けていたのかもしれない。

程無くして友の姿が見えれば、騎士様に懐き収めとばかりに、
改めて体温と体重を預けただろうし、騎士様の手の甲へと
ひとつ、くちづけを落とす。代わりに貰うのは頬へのキスだ。

「共に過ごしてくれてありがとうシェルタン、…騎士様。
 僕の事は此処から帰って再会した時にでも飽きる程教える。
 ……だから、必ず迎えに来てね?」

そんな甘ったるい言葉と共に、去る背を見送ったのだろう。

―― さて。ユーサネイジア。ユー。私或いは僕、…シロ。
少々血液で汚れている様子の君を低い位置から見上げよう。
扉の真横に座っている状態の不出来は、何も言わない。

怒ってなんかいないさ。ただ沈黙を保つ気分なだけ。
暇になった片手をひらひら揺らして、君の行動を待っている。
(40) 2021/10/12(Tue) 22:46:10

【人】 愛玩用 ドゥーガル

>>41
視線が前髪越しに合っても普段通り微笑むだけ。
友の言葉にどう返すべきか悩んで 間をたっぷりと取り、

「……一人でやるべき事は済んだのだろう?シロ。
 ならば今度は二人でするべき事があるとは思わない?」

そりゃあもう、色々と。数えりゃ少ないだろうが気分的には。
だからこそ片手をあの日のように不出来ながら差し出して、
取ってもらえるのを待つ。……ずっと。ずっと待っている。

「ではシロ、不出来な友の手を引いてくれ。
 君が連れて行ってくれる場所はきっと綺麗だ。
 何たって美しい髪の色をしているのだからね。
 綺麗なものは綺麗な場所へ導いてくれる筈だよ。」

あの日とそっくりそのまま、同じ言葉を囀って、
取られないならばそのまま。取られるのならば、あの通り。
不出来で暢気な愛玩用は君の手を取って立ち上がるつもりだ。

「―― あの日行った場所に、また僕を連れてって。
 僕は花冠の作り方を教えなくちゃいけないんだよ。
 他でもない君に。…友達である、シロに、必ず。」

でもまあ、やりたい事があったり時間が押しているのであれば
後回しでも構いやしないんだ。全て友である君に任せよう。
(42) 2021/10/12(Tue) 23:37:16