人狼物語 三日月国


179 【突発R18】向日葵の花枯れる頃【ソロ可】

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極夜の季。異形の刃が朱に染まれば、月の女神が蒼ざめる。
地上の民は怯え、惑い、鋭き刃に蹂躙される。
女神はただただ無力を嘆き、涙を零すのみ。

――三日月国の伝承

【人】 ぶんまる

ぷぅぷぅ。
(0) 2022/10/11(Tue) 22:40:08
霧ヶ峰 友紀が参加しました。

【人】 霧ヶ峰 友紀

 
あの人だけを見つめていた。
あの人だけを。
ずっと貴方だけを想って。
でも、その想いが終わろうとしている。
そこ想いを終わらせるのは、私か、あの人か。
 
想いを枯らす日が来るなんて思っていなかった。**
 
(1) 2022/10/11(Tue) 22:41:45
天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2022/10/11(Tue) 22:42:27

霧ヶ峰 友紀は、メモを貼った。
(a0) 2022/10/11(Tue) 22:43:23

【人】 霧ヶ峰 友紀


あの人を見つけたのは小さい頃。
お兄ちゃんと一緒に日曜朝に見ていたテレビの中だった。
戦隊物の青の人。
一目惚れではなかった。
所謂青の人にありがちな沈着冷静枠でもなかった。その戦隊物の時には、その役割は緑の人だった。
ただその人は優しくて、的にも裏切り者にも勿論仲間にだってとても優しかった。
その優しさに私は惹かれた。
あの頃から私は青が好きになった。
お兄ちゃんのお下がりの服も青い服なら喜んで着ていた。
毎回一緒にテレビを見て応援して。
映画ももちろん見たし、おもちゃも沢山買ってもらった。
あの人が出ている作品は子供ながら見つける度に見たいみたいと強請って。
ある程度時間とお金に余裕が出てくると、あの人の過去作品を網羅した。
 
(2) 2022/10/12(Wed) 18:59:55

【人】 霧ヶ峰 友紀

 
もちろん青の人の優しさは演技だとわかってる。
でも、雑誌でのインタビューとか。
舞台での活躍とか。
そんな物を通じてあの人のことをいつまでも応援していたかった。
所謂推し活?
あの人の演技に涙して、笑って、癒されて。
悪役の時には胸を痛めて。
でもそんな演技が素晴らしいって、一ファンとして応援してた。
ううん。
単なるファンに止まらない。
一人の人間として応援してる。恋してる。
私の自由時間のほとんどがあの人の為に費やされてきた。
あの人の為なら、いくら課金しても惜しくない。
そんな気持ちでずっと過ごしていたのに。**
 
(3) 2022/10/12(Wed) 19:00:15
高峰 誠一郎が参加しました。

【人】 高峰 誠一郎

—あの時のあいつは一等眩しかった。
(4) 2022/10/12(Wed) 19:29:06
高峰 誠一郎は、メモを貼った。
(a1) 2022/10/12(Wed) 19:33:46

【人】 高峰 誠一郎

チャペルの中で人知れず涙を流した。
真っ白い衣装はあいつの、生まれながらの金髪を引き立たせる。
ショートカットの上に鎮座するシルバーのティアラも。
控えめなフリルに彩られたウエディング衣装も。

……こんな幸せは知らないと言いたげな笑顔も。

眩しくて眩しくて、目が眩んで。

いや。
眩んでいたのか。
自分が今この瞬間居るのが花道でないことを悔やんでいたのか。

分からない。
(5) 2022/10/12(Wed) 19:49:15
高山 智恵が参加しました。

【人】 高山 智恵


「いらっしゃいませ!
 ――(1)1d4名様ですね? こちらの席へどうぞ」


 私はただの店員の顔で、賑わうカフェを訪れる学生たちを案内した。
 “ 彼女 ”の顔が目の前にないこの時、私は私の想いなど頭に過らせることもなかったよ。

 では、仮にこの時迎え入れた客が“ 彼女 ”だったとしたら?
 私は顔を赤らめた? 鼓動の速さを覚えた? 仕事中だって解っているのにどぎまぎした?
 ……さて、どうだったろうね。
(6) 2022/10/12(Wed) 19:50:48

【人】 高山 智恵

 焦がれる程の想いはあった。確かにあった。
 夜の夢に彼女の姿を映しもしたし、昼の現に一人勝手な願望をつい思い描いたりもした。
 他にもあれやこれや――その話はまた少し後にするとして。

 そんな夢を見続けていたいつかの時だったか。
 それとも本当は、最初から判っていたことだったか。
 私は知っていたんだ。
 彼女の目はいつだって、ひとりの男を見ていたんだって。

 「それでも」「あるいは」「もしかしたら」
 そんな、自分に都合の良い思考を連ねたりもしたけれど。
 告白するだけしてみる勇気もない癖に「もしも」の期待ばかり抱く自分に嫌気が差してきて。
 いい加減、綺麗さっぱりこの想いは断ち切らないとなって――この頃はそう考えるようになったんだ。**
(7) 2022/10/12(Wed) 19:51:47

【人】 高峰 誠一郎

あいつの隣に立つ男は俺より背が高くて。
肩幅も身体の厚みもあって。
背筋がすらりと伸びていた—バランスの良い身体をたまに傾けてあいつの薄い青のような、紫のような大きくて丸い瞳を覗き込んではとろけるように笑う。

……こんな幸せは知らないと言いたげに。

だらしなく緩むのだ。

ああ、悔しい。
恨めしい。
(8) 2022/10/12(Wed) 19:58:05

【人】 高峰 誠一郎

だが俺は土俵にすら上がらなかったのだ。
この立ち位置はおあつらえ向きということ。

なんで。
(9) 2022/10/12(Wed) 19:59:10

【人】 高峰 誠一郎

(なんで俺とあいつは、幼馴染だったんだろう…………)**
(10) 2022/10/12(Wed) 19:59:48
高山 智恵は、メモを貼った。
(a2) 2022/10/12(Wed) 20:02:11

【人】 高峰 誠一郎

『せーちゃん』

幼馴染、だからなのか。
あいつが人懐こくて『世渡り上手』だからなのか。
幼稚園の頃から呼び方はこうだった。

その当時から柔らかそうなブロンドと。
喜怒哀楽がすぐに出る性格と。
なにより。

俺が落ち込んだりするとすぐそばに来る察しの良さ。

しかも俺が行動を起こすまで、ただ。
近くに居る。

こちらに行動の如何を委ねきって。
泣いたら励ましてくる。
愚痴ると相槌をうってくる。
暴食には付き合う。

……支えられてばかりだった。
(11) 2022/10/12(Wed) 21:05:07
高峰 誠一郎は、メモを貼った。
(a3) 2022/10/12(Wed) 21:05:58

【人】 高峰 誠一郎

あいつは【強かった】。

揶揄われても跳ね除け。
自分はこう!と、胸を張ることができる人間だった。
それはひとえに家族に愛され、家族を愛する自信から来ていたと思う。
あいつは家族と仲がいいことを自慢にしていた。
(12) 2022/10/12(Wed) 21:33:41

【人】 高峰 誠一郎

一回だけ。
あいつが、嘆き悲しんでいたところを見たことがある。

お袋さんが亡くなった時だった。

『せーちゃん……』

呼ぶ声が震えていた。
丸い目にいっぱいの涙を溜めていた。

俺は。
あいつが次の言葉を紡ぐ前に抱き寄せていた。
肩を貸してあいつが落ち着くまで縋られるままで居た。

温かくて、丸い肩だった。
大声をあげるのではなく、長いこと啜り泣いていた。
服を握ってくる手はあいつにしては力が強くて驚いた。

……それ以上。
距離が近づいたことは、無い。**
(13) 2022/10/12(Wed) 21:40:21

【人】 霧ヶ峰 友紀

 
あの人が結婚した事を知った時にはそれはそれはショックだった。
でもそれでもまだ恋を続けていた。
盲信的と言っても良いのかも知れない。
或いは至上主義というべきかも。
あの人は所謂2.5次元的存在なのだから、結婚したならその幸せを祝福しよう。
涙を流しながらも結婚おめでとうと輝かしい未来へとエールを送って。
それからもまた数年、片思いを続けていた。
奥さんが妊娠した。おめでとうとお花を贈り。
子供が産まれた。無事生まれてよかった!とベビーグッズを贈る。
もちろんあの人の出る番組や舞台はチェックして、アルバイト代を注ぎ込んで。
この注ぎ込んだ分のお金でまた彼に仕事が回る。
彼の幸せに、生活につながっていく。
それで良い。それで良いじゃない。
そう思ってたのに。
 
私の想いを枯れさせたもの。
それは、私が恋焦がれた彼に対する、解釈違いというものだった。
 
(14) 2022/10/12(Wed) 21:41:28

【人】 霧ヶ峰 友紀

 
「浮気をするなんてしんじられない…。」
 
 
浮気報道。離婚。そこから暴かれる家庭内問題。
きっと優しいあの人は、幸せな家族を作っているんだろう。
そう思っていたのに、まさかの浮気。
勝手に思い描いていたと言われればそれまでだけれど、きっと誠実で、きっと優しくて、きっと愛情溢れる人。
そう思って憧れていた人のそんな部分に私は打ちのめされてしまっていた。
ご飯を食べる気にもなれない。
カフェのバイトに行く気にもなれない。
 
 
「こればっかりは…地雷だなあ…。」
 
 
今までのあの人に対するたくさんの思い出。
それが崩れてしまったようで。
私は部屋であの人に関するグッズを封印していた。
あの時もカッコよかった。
あの時も素敵だった。
でも。浮気するような男だった。
 
(15) 2022/10/12(Wed) 21:41:48

【人】 霧ヶ峰 友紀

 
「ふええええん…。」
 
 
思い出は綺麗なものばかり。
沢山幸せな想いをもらったけど。
こればっかりは本当、解釈違いで。

私は思い出の品を詰め込んだ段ボールに突っ伏して嘆くのだった。**
 
(16) 2022/10/12(Wed) 21:42:34

【人】 高峰 誠一郎

「はあ…………………………」

色々、断片的に蘇る。
昔のこと、結婚式のフラッシュバック、昔のこと、結婚式のフラッシュバック…………。

嫌な繰り返しだ。

あんまりに強力なボディーブローとアッパーを立て続けに食らったような精神状態で仕事なんかに気が向くわけもなく、体調不良と称して今日は欠勤してしまった。

「はーあ………………………」

家の中に居ると精神衛生上よろしくない理由があったため、彷徨い歩いたところにたどり着いた店に入ってアイスカフェオレを頼んだものの。

味がほとんど分からない。
ぼんやり飲む、それだけだ。
(17) 2022/10/12(Wed) 21:57:21

【人】 高峰 誠一郎

「はあ〜…………………愚痴吐き出してえ〜………………」


店にその一言が響いたかどうかは預かり知らぬところ。

カラン。
空虚な氷の音が続いた。**
(18) 2022/10/12(Wed) 22:26:23

【人】 高山 智恵

 さて、この日の営業は少しばかり慌ただしかった。
 学生たちでごった返す時間帯に、バイトの手がひとり分足りない状態で店を回すことになったのだ。
(当のそのバイトの学生からの連絡はあったか否か……どっちにしたって、今いる人数で現場を捌かないといけないことには変わりないわけで)
 まあ多忙だった分、余計な思考も削ぎ落される訳で、その点では個人的にはラッキーだったのかもしれないけれど。


ゴーストモンブラン目玉飾り付きの紫芋のモンブランはカウンター席に、
 パンプキンタルトは向こうのテーブル席に――
 違う、そのジャック・オー・ランタンケチャップで顔の描かれているオムライスはあっち!」


 いつものメニューに加えて、この季節のメニューも取り揃えている今、ハロウィーンの気分を楽しむ学生たちのお喋りは止まない。
 他愛ない――時に他愛なくないかもしれない――会話に耳を澄ます余裕もなしに、未だおぼつかなさの残るバイトたちと共にこの慌ただしさを乗り切っていく。
(19) 2022/10/13(Thu) 9:35:12
古寺 貴菜が参加しました。

【人】 古寺 貴菜

自分に恋愛というのはとことんまでに向かないんだなぁと、そう思ったのは四人目からの結婚報告を受けた時である。

『お前のおかげでうまくいったぜ』

なんていい顔で言われたら そうか としか思えないし、結婚式の引き出物のバウムクーヘンだってうめぇうめぇと貪り食うってもんである。

四人もの、すこしいいなと思った男がいなくなられると、さすがのアイアンメイデンだって傷つくというもの。
だって普通の女の子だもん。
(20) 2022/10/13(Thu) 9:48:14

【人】 高山 智恵

 こうして混雑時を乗り切って、ひと心地ついた頃だったかな。

 ひとりの客がこのカフェを訪れてきた。
 学生、という風には見えなかったけれど、別におかしいことではない。大学のすぐ近くに立地していることからその大学の生徒が客の多数になるというだけで、近隣の住民や通りがかりの人が店を訪れることだって普通にある。
 さて、その客は常設のメニューにあるアイスカフェオレを注文してきたのだけれど――。


「何かあったんですか、お客さん?」


 いかにも何か愚痴りたい……否、はっきり「愚痴吐き出し」たいと零したその声を私は聞き逃していない。
 さっきまでの繁忙時間帯の修羅場の時にここに辿り着かなくて良かったね、と内心思いながら。
 私はカウンター越しに、ちょっとどころか大分心労を抱えているように見えたその客の愚痴を聞くことにしたのさ。**
(21) 2022/10/13(Thu) 9:49:18
高山 智恵は、メモを貼った。
(a4) 2022/10/13(Thu) 9:50:31

【人】 古寺 貴菜

今日は四人目の男の結婚式の帰りだ。
最近の引き出物はカタログなのがよい、持ち帰るのが楽だ。

「料理がね、小鳥の餌かよって量なのがね、あれは長続きしないよ」

気取って値段の割に量の少ない結婚式の食事など食べた内に入らない。小食でかわい子気取りの女だってアレより食べる。

「変な葉っぱ添えるくらいなら、ベーコン添えた方が人は喜ぶ。それがわからない主催だったという事よ」

ともかく無性に腹が減っていた。
カフェ飯は大盛りとかできないのだろうか、そんなことを考えながら店に入ったわけである。**
(22) 2022/10/13(Thu) 9:56:09
古寺 貴菜は、メモを貼った。
(a5) 2022/10/13(Thu) 10:00:50

楯山 一利が参加しました。

【人】 楯山 一利


『ちょっと、カズ。待ちなさいよ!』

「うっせ、バーカ。
 良いだろ別に。
 俺が何をしよーと、お前には関係ねーじゃん?」

腕を掴んでくるその手は、容易に振り解くことが出来た。
非力なアイツには、俺を引き留めることは叶わない。

「もう、ガキの頃とは違うんだよ。
 いつまでもお節介焼いてくんじゃねーよ。」

吐き捨てるように言った後、アイツの表情はすぐに歪んだ。
眉間に皺を寄せ、悔しさを馴染ませている。
今にも泣きそうなのを、懸命に堪えるかのような顔だ。
(23) 2022/10/13(Thu) 14:06:49