人狼物語 三日月国


219 【身内村】魔法使いと失せ物探し

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プロローグ

【人】   とある書物



   これは特別な力を持つ二人のお話。

   二人の思い出を巡る物語。

  
(0) 2023/07/16(Sun) 23:07:21
到着: 月影 帳

離脱: 月影 帳

到着:

到着: 月影 帳

【人】 月影 帳



   君は、僕にとって
   ヒーローみたいに輝いて見えたんだ。


   
(1) 2023/07/17(Mon) 2:14:37

【人】 月影 帳

   

   ……隣に居られたらいいって。
   幼い頃の僕は、思っていたのに。


  
(2) 2023/07/17(Mon) 2:14:57

【人】 月影 帳



[ 自分には特別な力があるんだ、って
  もしそんなことを身近な人に言われたら。

  普通ならどんな反応をするだろう。

  そんなわけない、って笑うか
  なにかの冗談だって流されるか。
 
  きっと普通なら、信じてもらえない。
  
でも、僕は違った。 ]


 
(3) 2023/07/17(Mon) 2:15:23

【人】 月影 帳



[ 僕にはW探し物Wの場所が分かる力がある。
  それは形あるものでも、ないものでも。

  僕が初めてその力を使ったのは
  君と初めて出会ったあの日、だったな。 ]**

  
(4) 2023/07/17(Mon) 2:15:52
到着: 緋彩

到着: 星川 緋彩

【人】 星川 緋彩


  だって、私は

     『ヒーロー』 になりたいんだから

 
(5) 2023/07/17(Mon) 8:01:45

【人】 星川 緋彩


  その隣に君が居てくれれば
  私は何者にでもなれると思ってた

 
(6) 2023/07/17(Mon) 8:01:57

【人】 星川 緋彩

 
[ 私には特別な力がある。
  それを言っても信じてくれた人はいなかったの

  それが普通で、当たり前


  普通の世界に普通じゃないものがある
  それが、私の普通なの。 ]
 
(7) 2023/07/17(Mon) 8:02:16

【人】 緋彩

  ***

[ まだ私が子供の頃のお話 ]   

 
(8) 2023/07/17(Mon) 8:02:45

【人】 緋彩

 
嘘つき
って言われた。

 私が起こせる特別は、ちっとも特別じゃない。
 凄い事じゃないの。

 ちょっと風がふく位”普通”にある事なの。]


 ……正義のヒーローの“魔法使い”の道は険しいのね


[それはテレビか、動画か、何かで見た物語。
 魔法使いの少女が戦って皆のヒーローになるお話。

 私は一瞬で夢中になった。
 キラキラして、可愛くて、
私もそうなりたいと思ったの。

 
(9) 2023/07/17(Mon) 8:02:59

【人】 緋彩

 

[ 私は本当に
魔法使い
なのよ? ]


 
(10) 2023/07/17(Mon) 8:03:09

【人】 緋彩

 
[ただ、その能力はささやかなもの。
 私も気付いたのは小学生になって暫くしてからなの。
 自分で切った指を治癒してわかるってささやかな出来事。

 なんで自分に魔法が使えるのか
 それは全く分からなかったわ。

 憧れた物語では、主人公は家族に隠して活躍していたわ。
 だから私もその力を黙って、練習したの。
 それで自分の力はたいして特別じゃないってわかったけどね
 夢を持つのは自由なのよ。]
 
(11) 2023/07/17(Mon) 8:03:18

【人】 緋彩

 
[その日はお兄ちゃんから家の鍵を預かっていたの。
 パパとママはお仕事で帰るのは夜。
 お兄ちゃんはお友達と遊んで帰るからだって。

 歩いていて見つけたのは張り紙で見た事がある猫。
 ヒーローは小さな困りごとも見逃さないものなのよ。
 
 嘘つきじゃないって証明したくて一生懸命だったの。]



 待って、待って、猫ちゃん!

 
(12) 2023/07/17(Mon) 8:03:27

【人】 緋彩

 
[立ち入り禁止の看板なんて猫には関係ない。
 私は勿論追いかけるの。
 入れないよう仕切ってるロープなんて
 魔法の力で高くじゃーんぷ! すれば問題ないの。

 気付いたら見覚えない高台にいて
 走り回ったのと、魔法を使った反動で眠くなって
 猫を見つける前に木に寄りかかって目を閉じちゃったの

 お兄ちゃんが私と家の鍵の行方を探すような時間に
 知らない間になっちゃっていたの。]**

 
(13) 2023/07/17(Mon) 8:05:25

【人】

  ***


[ まだ僕が子供の頃のお話 ]
   


 
(14) 2023/07/17(Mon) 20:19:25

【人】


[ 
噓つき
って言われると思っていた。
  僕自身も半信半疑だった。

  僕には探し物の場所が分かる
  特別な力があるって教えてくれた
  僕のおじいちゃんもきっとそれが分かっていたから
  誰にも言っちゃいけないよ、って。
  小さい僕に言って聞かせたんだと思う。
  
  僕のもつ特別な力なんて
  偶然で片付けられるくらい、凄いことじゃない。
  どうせ特別な力があるのなら
  風が吹いたり傷を治せたり。
  もっとわかりやすい魔法みたいな力が良かった。 ]

  
(15) 2023/07/17(Mon) 20:20:35

【人】



   
……つまんない。



[ 誰にも言えない、言えたって信じてもらえない。
  つまらないな、って思ってしまうのも
  仕方のないことだった。 ]

  
(16) 2023/07/17(Mon) 20:21:10

【人】



[ 信じてもらえる人に会いたい。 ]


  
(17) 2023/07/17(Mon) 20:21:33

【人】


[ たとえばそう、同じように特別な力がある人に。
  これって探し物、なのかな。
  でも、人は物とは違う。

 
  
それに、見つからなかったとき傷つくのは自分だ。


  
結局怖くて、人相手には力を使ってこなかった。 ]

  
(18) 2023/07/17(Mon) 20:23:05

【人】


[ その日は、外で友達と遊んでいた。
  夜になる前には帰っておいで、って
  お母さんには言われていたし、
  夜が危ないのも知ってたから
  暗くなる前には帰るつもりだった。 ]


   
……妹がいない?



[ 帰ろうって思って公園を後にしようとしたら
  聞こえてきた会話。
  近くを探してもいない、どうしよう、って
  そんな焦った声が聞こえてくる。


  先に家に帰ってるとかそう言う事でもないらしい。 ]
  
(19) 2023/07/17(Mon) 20:24:40

【人】



   あの、その子ってどんな見た目ですか?
   

[ 初めて、この力が役に立つのかもって思った。
  感謝されるのかも、って。

  
後から思い返してみれば浅ましい。


  ヒーローからは程遠い理由で、
  僕は妹を探してるお兄さんに声をかけた。 ]
  
(20) 2023/07/17(Mon) 20:25:28

【人】



   僕も、手伝います。


[ あくまで、普通に手伝うふりをして
  探し人の特徴と、名前を聞いた。

  ちょっと渋られたくらいじゃ引かなかった。
  すんなり教えてもらえたかな。

  教えてもらえたなら。 ]
 
(21) 2023/07/17(Mon) 20:27:13

【人】



[ 目を閉じて、その子のイメージを
  心に描いて、どっちだろうって探す。

  まるでそう、糸を手繰るみたいに。 ]

  
(22) 2023/07/17(Mon) 20:27:39