人狼物語 三日月国


209 賢い狼さんと生意気な子猫の小旅行

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蒼い三日月が辺りを照らす。伝承は果たして真実なのだろうか。
もし真実であるならば、異形の刃を見つけ出し、打ち砕かなければならない。

どうやらこの中には、村人が2人、囁き狂人が1人、人狼が1人いるようだ。

【人】 羅針盤



[方位磁石はくるくると廻り、

 やがて、東を指し示して止まった。]

 

 
(0) 2023/04/20(Thu) 0:00:00

【人】 アル

[流石に二人旅行のつもりだからヴラドも来ないと信じたいところだが……と、>>0:35ツァカリが気にしていたならば自分自身もまた「どうなんだ」と口から疑問を溢したに違いない。
気付いたら下町に足を運んでいた事を完全に見抜いていた自分の召使いの男である。何なら色々と騒ぎがあった翌日に呼び出されたと思ったら、下町での遊び方をもう少し考えた方がいいですよと言い渡された事もあっただろうか。

何だかんだで彼は何処かから見守っているのかもしれない。少しは配慮をして貰えると嬉しいのだが。

…つか、そろそろ俺もお前もいい歳なんだから、別に追い掛けなくても良いのではと思いながらも「ボディーガードの仕事が務まらないでどうすんだ」と言われてしまえばそれまで。思ったよりあまり口酸っぱくも言えないのもまた事実である。]


 タタミ……ああ、この床細工のことか?
 ニホンは裸足で家の中は暮らす文化だっけ。


[ふいと目に映った映像には緑色をした床。
マットレスとも違う、あまり見かけない──日本文化の場では見たことがあるけどもこっちの国では滅多に見かけないから物珍しい──青々としたソレの上で寛ぐというのはどんな感じなのだろう。]
(1) 2023/04/20(Thu) 1:36:05

【人】 アル

[声が弾んでいるのがとても分かる。既に楽しさが伝わってくる>>0:36彼の口振りに思わず口元は緩み、併せて声は揚々とリズムを刻んでいた事だろう。思ったより自分も、彼と二人っきりで楽しめる旅行が楽しみであるらしい。]


 じゃ、気分が変わらないウチに予約かねぇ。

 俺の空きそうな予定、いま幾つかだすからさ
 ツァカリも合わせられそうな日程を教えてくれよ。


[>>0:37ごろにゃんと喉を鳴らすものだから、敵わない。甘え上手なところがあるんだからと思わず笑って、それから自分の内側で浮かび上がる「二人だけかぁ」という下心に近しい思いはカプチーノを口元に運んで飲み込む事で誤魔化す事とした。
…恐らく、>>0:38傾けたのはほぼ同タイミングである。]
(2) 2023/04/20(Thu) 1:44:27

【人】 アル

[幾許か言葉を呟いてから、二人のスケジュールを併せた。
ぼやく様な声は完全に本人の無意識だったが、それ以外については淡々と計画を練るのが得意な彼の性分。あっという間に調整を組み立ててみせてから『じゃあ此処にしようか』とペン先で丸を囲ってみせたその日、約束の日。それは遠くもなく近くもなく、程いい頃合いであったに違いない。

──時期はちょうど今頃。
春先も過ぎて初夏と呼ばれる暖かな気候。桜の季節は終わり、梅雨の紫陽花には早すぎる頃合い。緑の眩い光景が眺められる温暖な時期は、他国の環境に慣れているとは言い難い自分たち二人にとっても過ごしやすい時期だっただろう。
(夏だったら、湿度の高さでやられていたと思う)]


 ツァカリ、酔い止めでもいるか?
 あまり浮かれ過ぎんなよ
 

[…これは、賢い狼さんと生意気な子猫の小旅行の話。]**
(3) 2023/04/20(Thu) 2:02:35

【赤】 アル


 ああ、流石に専用機とかは持ってねぇからな?
 そこは期待するんじゃねぇぞ?

[そう言いつつも、ファーストクラスを用意した彼は
「そういうところ」って奴であろうさ。]**
(*0) 2023/04/20(Thu) 2:06:18
アルは、メモを貼った。
(a0) 2023/04/20(Thu) 9:38:10

アルは、メモを貼った。
(a1) 2023/04/20(Thu) 9:57:46

【人】 ツァカリ

[『主』であるアルの下につくヴラドとは、
 数回ほど、顔を合わせたことがある。
 アルより随分と年上のように見えたから、先程聞いた
 弟の方ももしかしたらアルより年上なのかもしれない。

 オレには柔和な顔を向けていたが、
 アルとは親しみもあるだけに
 時に兄のような父のような顔をしていたのが印象深い。
 主人の動向を見守りたい、というのも分からなくはないので。
 同行する、というのなら、まあ。
 とやかく口出しをする気にもならないのだが。

 部屋に居る時ぐらいは、きっと気を利かせてくれるだろう。

 タタミに興味を持ったアルに、そう。と軽く頷いて。]


  ああ、家の中で靴を履かないらしいな。


[目にしたことはあれど、タタミに触れたことはない。
 だから、言葉尻にも予測の言葉でしか答えられないが。
 それは直接現地に行って確かめればいいことなので問題ない。]
(4) 2023/04/20(Thu) 22:09:56

【人】 ツァカリ

 
  ん、頼む。


[予約の言葉に二つ返事で頷いて、実際の日程の話になれば。
 自身もスマホを取り出してスケジュールアプリを開く。
 といっても、自営業のようなものなので彼より自由は効く。
 どうしても外せない納品日を確認して、指先で液晶を指し、
 いくつか駄目な候補を伝えたら、二人で示し合わせていき、
 ちょうど互いの予定が合いそうな二週間ほどを作れただろうか。
 彼が飲み込んだ言葉は耳にすることはなかったけれど、
 旅館と温泉を楽しむ時は『二人で』のつもりなのは此方も同じ。]
(5) 2023/04/20(Thu) 22:10:52

【人】 ツァカリ

[帳尻を合わせた日程は然程遠くない先の未来。
 仕事と日常を繰り返していれば、あっという間にその日は訪れる。
 旅行というには身軽に見えるかもしれない服装と
 大きさの鞄を抱えて、空港へと向かう。
 
 酔い止めを飲むほど繊細ではないから、首を振りながらも。
 浮かれ過ぎるなという忠告には苦笑を零して。]


  ばーか。そりゃあんただろ?
  まあ、楽しみにしてるのは事実だけどさ。
 

[浮かれている様を指摘されて素直に受け止める方ではないから、そう悪態もトッピングして反論しながらゲートを潜る。]
(6) 2023/04/20(Thu) 22:12:07

【赤】 ツァカリ

[――――そうして。

 指定されていた座席は想像していたエコノミーとは違って、
 足元の空間も広く、ゆったりと個室のように作られた
 ファーストクラスのシートだった。]


  ……いや、専用機までは考えてなかったけど、
  これはこれで予想外だわ。


[もちろん、ファーストクラスに乗るのは初めてのこと。
 呆れ半分、ありがたさ半分でアルに視線を向ける。
 おかげさまで旅路は十分に快適なものになりそうだから。

 文句は言わず、甘えることにして慣れない座席に身を埋め。]
(*1) 2023/04/20(Thu) 22:12:30

【赤】 ツァカリ

[イタリアからニホンまでの約12時間半を、
 近場の観光地を調べてみたり、食事とシャンパンを楽しんだり。 
 最新の映画を先行で見て、仮眠を取っていれば。

 あっという間に飛行機の窓から眺める景色は、
 イタリアから遥か彼方、島国の土地へと運ばれていく――。**]
(*2) 2023/04/20(Thu) 22:13:00
ツァカリは、メモを貼った。
(a2) 2023/04/20(Thu) 22:15:26

【人】 アル

[──その未来は遠くもなく、日々をこなせば訪れる。
身軽な見た目に反して多い荷物はそこそこの日数を
楽しむ為に持ち込む為の物。量はツァカリと違わない。

まあ、変に持ち込んでも動き難いから自分自身は
比較的必要最低限にしたつもりではあるけど。]


 ははっ!
 じゃあ後から欲しいって言われてもやんねーぞ?


[ゲートを越えれば自国の地を足が離れるまで後少し。
そして暫くの間は心と同様に浮かび上がる鉄の塊で
空を駆け巡る事になるのである。]
 
(7) 2023/04/21(Fri) 1:41:23

【赤】 アル


 仕事でエコノミーは良く乗るんだけどよ、
 …ほら、脚が辛くなるだろ?


[そんなに呆れる事でもないだろうに、とはセレブの考え。
隣席で見せる表情は「初めて」に好奇心を見せる子猫
だったから、眺めていて飽きが来ない。]


 それに、ほら…なんつーのかな。
 折角二人っきりだからゆったりした方がいいし。


[少なくとも、彼は不満がないらしい。
口元から溢れるツンとしたご返答はあったとしても、
まるで存在しない苦言に口元は緩まるばかりだ。]
(*3) 2023/04/21(Fri) 1:47:43

【人】 アル

[窓の外で、青が広がっていた。
それは比喩でも何でもない。青天と晴天、それから大海原。
太陽に照らされる波打つ青を超えた先には
目的地でもある遠い東の海にある東方の大地。

高度が降りてきた事で窓の外にはこの国を表現してみせる
白粉を纏った美しき活火山が雲の合間に覗き込んできた。

白さが際立つ建物が多い此方の地とは異なり
狭そうな場所に密集している建物達の光景をみるだけで
「本当、全然違う文化圏なんだな」と思わされた。
見ているだけで色んなインスピレーションが湧きそうな
その大地に足を踏み出す事を思ったよりも楽しみにしている。
指摘されれば「仕方がないだろ」とは答えたに違いない。]


 到着したら次は電車に乗らなきゃだっけ。
 …時間によっては人がやばいって聞いたけど平気かな。


[──此処が、東方の島国。日の出る国と称された日本か。
どんな旅になるんだろうな。
(時間によってもみくちゃになるほど通勤者が多い事を
少なくともこの二人は深くふかーくは知らないやもしれん)]
(8) 2023/04/21(Fri) 1:59:55

【人】 アル


第一歩はツァカリからどーぞ?


[荷物を手に取って飛行機内の通路を歩く。
指差した先は、遂に異国の大地の入り口である。]**
(9) 2023/04/21(Fri) 2:01:36
アルは、メモを貼った。
(a3) 2023/04/21(Fri) 2:02:47

【赤】 ツァカリ

[生憎と乗り物酔いするほど繊細には出来ていない。
 いらねえ、と重ねて笑い混じりに応えた後。

 案内されたふかふかのシートに包み込まれるように
 身体を沈めてから隣を見遣る。

 仕事でよく乗る、なるほど。

 口振りからして海外への移動も多いのかもしれない。
 足が辛くなる程乗った経験も少ないので、頷きづらいが。

 少し言葉を濁らせたアルから続いた言葉は、
 純粋に二人での旅行を楽しみにしているようだから。]


  ……ふぅん。
  ま、悪かねぇな。ゆっくりできるなら。


[ニ、と人の悪い笑みを浮かべてしまうのは、
 妙に素直に『二人っきり』を強調する恋人が憎めなくて、
 その配慮に甘んじようと思ったからだ。

 あまり痛い財布を突付かれたなら困ってしまうが、
 旅費の話は旅の終りにでも話し合うこととして。
 彼なりに選んだプランを恋人として楽しまなくては。]
(*4) 2023/04/21(Fri) 21:40:40

【人】 ツァカリ

[こちらが機内での映画に目を向けている間に、
 彼は外の景色を見ていたらしい。移り変わっていく景色。
 青から赤へ、時に雲の白へと代わり。
 夜の闇に溶けた時間を経て、再び太陽が東から見える頃。

 島国の形がはっきりと見えるくらいに降りてきているのだろう。
 小さな窓の向こうに向けられたままの視線を、
 毛布を肩にまで掛けたまま追いかければ、口元が緩んでいる。

 子供ガキかよ、とその様子を誂ったら、
 仕方がないと言われて更に笑ってしまった。]


  やばい?人が多いってことか?
  まあ、なんとかなるだろ。

  分からなけりゃ、タクシー乗ればいいし。


[どれくらいやばいのか、は。把握していない。
 日本の人口ってどんなものだっけ。
 そんな基本の知識も知らないまま、浮かれてやってきたもので。]
(10) 2023/04/21(Fri) 21:40:53

【人】 ツァカリ

[鉄の鳥が羽を休めて空港に降り立てば、出口へと促される。
 移動用の軽いバックを引き下げて、簡易通路を潜り抜け。
 
 やがて、地面……というには美しく作り上げられた
 ビルディングへ連なる場所まで来たなら、指し示された先は
 日本の土地。ふん、と軽く鼻を鳴らして。]


  そりゃどーも、っと。 


[なんでも無いことのように、一歩踏み出した。
 見た目は綺麗な、先進的な国。
 まだ液晶で見たような美しい四季の風景はなかったけれど。
 改めて、異国の土地だと印象付けられたような気もする。

 くるりと、後ろを振り向いて。]


  ははっ、あんま変わんねえ気がする。


[空港などはどこもそんなものだろうか。それが可笑しい。]
(11) 2023/04/21(Fri) 21:41:36

【人】 ツァカリ

[バゲージクレームで荷物を受け取り、
 その後、税関やら入国の手続きを済ませてようやく解放される。
 慣れていない部分や、道案内はアルにほとんど任せることになった。

 なんせ、旅行を計画していたとはいえ。
 ろくな日本語も覚えてきたわけではないので。
 アニメで見た日常の挨拶ぐらいしか知らない程度。]


  で、どこに向かえばいいんだ?


[……開口一番、困った時は他人頼りになってしまうのだ。*]  
(12) 2023/04/21(Fri) 21:41:47
ツァカリは、メモを貼った。
(a4) 2023/04/21(Fri) 21:43:54

ツァカリは、メモを貼った。
(a5) 2023/04/22(Sat) 0:00:22

【赤】 アル

[ゆったりと出来るならと笑う彼に、またコチラも笑い返してみせる。だって、良いだろう。二人だけという『特別』は特別であるからこそ良いのであって、その分価値は上がっていくものだから。

楽しみにしてくれるならば嬉しい。
何なら旅費も深く考えなくても──半分ほどは『遊戯』での勝利品であるのだし──と思うのだが、自身が買うからこそ得られる思い出もあるから敢えては口に出さない事として。

…思いを込めて自分が伸ばした指先は、彼の朝焼け前の色に似ている髪を触れてみせただろう。こそばゆい動きだったら申し訳ないが、その指には気遣いの色が見えている筈だ。
こうして恋人とゆったりと楽しめるだなんて今まで無かった機会であると共に、自分もある意味で初めての機会なのだ。]
(*5) 2023/04/22(Sat) 0:38:35

【人】 アル


 …ははっ! 変わらないか。
 でも、気分的に良いもんだろーよ?

[鉄の鳥から離れ、進んだ先は美しく整備されたビルの一つ。
外との交流を映し出す窓ガラスが並べられた白い建物。
空港は何処でも同じとは言うけど──見慣れない外の国の
特有的な『文字』を看板や道案内の中に見つけたならば
いよいよ此処は異国の地であるのだと脳内は理解を示す。]


 じゃ、荷物を受け取りに行かなきゃな。
 あんま離れんなよ? …離れないと思うけど。


[そんな場所でも>>11一番変わらない人がいると安心する。
思わず口元に笑みを浮かべて、可笑しいと笑顔を見せる彼に
「可笑しいよな」って笑い返してみせようか。]
(13) 2023/04/22(Sat) 0:46:01

【人】 アル

[からから、と、キャリーケースは軽やかに笑う。
滑らかに進む歩みはすんなり、歌うようだ。]


 ──最初にまず向かうっつーたら、…
 …まぁそうだな、移動か飯かな?


[だが、ソレはあくまでキャリーケースのみの話。
何処にどうすれば良いかと言われれば、さて、と考える。
(こういう思考を回す事は得意ではあるが、不慣れな事は苦手なんだけどなぁ…とは口に溢したかもしれない。)]


 ……。あー、そうだ。
 新幹線、に乗って向かうから道中で駅弁食えるか。

 ツァカリ知ってる?駅弁。


[自分の記憶と知識と、それから(多分ツァカリはそういう物を用意しないだろうと思って事前に買っておいた)簡易的な旅行用手帳を片手に、考えてから答えてみせた言葉は『移動中の食事』だっただろうか。
少なくとも、日本と異なり海外にはお弁当という文化がない事が多い。ピクニックの時は自宅と同じように皿を配って食うのが基本であって、一人前、一人用、一人分の食事が個別で分けられた弁当文化は酷く珍しい貴重な物に見えるのである。]
(14) 2023/04/22(Sat) 0:59:14

【人】 アル

[ほらあそこ、と指を示した先には売店があるだろう。
少しだけ人が集まっているのは昼前に弁当を購入しておいて、
移動中に召し上がる為のオーダーをしてるからか。]


 …おかずも主食も一人前分に箱に収まっている食事。
 日本だと何処でも弁当って売っているが、
 駅でしか買えない駅弁っつーもんもあるんだとさ。

 日本食って面白いよなぁ。


[というか、食に限らず色んな物をコンパクトに纏め上げる
そのスタイルが面白いというか。
チラリと横にいる子猫に目線を向けてから、少し考えて、]
(15) 2023/04/22(Sat) 1:09:50

【人】 アル


 折角だから、自分好みのモン選んで行こうぜ?
 …流石にタコが入ってる奴はないだろし。


[一言余計だって? そりゃ失礼した。
少しばかり彼の反応を待ってから、キャリーケースを
片手に売店に向かうだろう。

折角の旅行なのだから、移動を含めて可愛い君を
存分に見ていたいからね。]**
(16) 2023/04/22(Sat) 1:13:07
アルは、メモを貼った。
(a6) 2023/04/22(Sat) 1:16:07

【赤】 ツァカリ


[リクライニングに埋まりながら、伸びてくる指を受け止める。
 ふわりと前髪から頭部にかけて触れられる手は
 どこか気遣うように優しく、撫でるように。

 少し眠気にとろりと下がった眦を上げて、
 すり、と掌に寄せるように甘える仕草を見せるけれど。

 キャビンアテンダントの目もあることだから今はそれ以上は
 深追いすることはなく、目を見合せて微笑むだけに留めて。]
(*6) 2023/04/22(Sat) 11:53:26

【人】 ツァカリ

[第一歩は彼の言う通り悪いものではなかった。
 旅の始まりを示すその一歩は案内人に彩られ、
 記憶に鮮やかなものになっていく。

 互いに笑い混じりに歩き出しながら、迷子の心配をするように
 掛けられる声に>>13、分かってるって。と返しつつも。
 そう心配されるのは悪い気分ではなかった。

 自身のトランクケースが手元に戻ってきた後。
 どこに行くのかという相談に隣でアルが思案顔を作る。

 機内食は食べたとはいえ数時間前の話。
 それに旅の楽しみといえば現地での食事でもあるから、
 彼に提案にはどちらも賛成だ。

 だが、聞き慣れない言葉にはさすがに首を傾げた。]


  駅弁? なんだそれ?


[新幹線は乗ると言っているから乗り物であることは知れるが、
 食えると言うからには何か食事なのだろうか。]
(17) 2023/04/22(Sat) 11:53:40

【人】 ツァカリ

[傾いだ首を起こして、彼が示した方向へと目を向ける。
 人だかりにつられるように足を向け、人の隙間から覗き込む。
 ディスプレイに飾られているのは小箱のようなものに
 収められた食事たちが並んでいて。
 初めて目にする『駅弁』におお、と小さく感嘆を洩らした。]


  へえ……、これが駅弁?
  ここでしか買えないのか? 結構美味そう。


[確かに、このサイズなら
 腹も満たされるし持ち運びには便利そうだ。
 味も美味しいというのならこの上ない。
 
 タコの話題が出たなら、けらけらと高笑いをして。]
(18) 2023/04/22(Sat) 11:54:21

【人】 ツァカリ

 
  あっはは!
  タコが入ってたら、そん時は食ってくれよ。


[好き嫌いはとうに知られている。
 何度か食事を共にした経験から、
 残飯処理めいたものを頼んだときと同じように、
 自身が食べられないものは彼の腹の中に収まるので。]
(19) 2023/04/22(Sat) 11:55:06

【人】 ツァカリ

[陳列された箱たちをじっくりと品定めするように、
 左から右へとじっくりと観察して、これ、と選んだものは。
 ご飯の上に肉が敷き詰められた牛タン弁当というもの。
 肉で覆われているものが美味しそうだし、
 副菜のような緑の野菜が、端に添えられている。

 肉食の名の通り、選ばれるのはお肉でした。]


  アルは? どれにする?


[そう尋ねたりして、ディスプレイの向こうでどれを
 選ぶか待っている妙齢の女性に笑顔を差し向ければ、
 小さく悲鳴のような声が上がっただろうか。

 腹を満たすものが見つかれば、あとは新幹線とやらの中で
 移動の傍ら食事を済ませれば、温泉地まで後少し。**]
(20) 2023/04/22(Sat) 11:55:20