人狼物語 三日月国


177 【誰歓RP】bAroQueチップで遊ぶ村【月見】

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月が姿を変え、新たな一日が始まった。村人は集まり、互いの姿を確認する。
九朗が無残な姿で発見された。

伝承は真実だった。異形の刃を持つ魔物“人狼”は、確かに存在するのだ。

もはや村人たちに猶予は無い。早く人狼を見つけ出し、処刑しなければ。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ない……。

現在の生存者は、一二三、澤邑、稲庭、美濃、控井、虹彩異色症の猫、高比良の7名

【人】 行商人 美濃

[月が中天に差し掛かるまでの間、露店にはいくらか客足もあったろうか。
もしかしたら、杖をついた長髪の男性と連れ立った壮年の男性の姿もあったやもしれない。

榛名の地の人々や、女と同じ旅の客でも、物珍しげや興味ありげに眺められるだけでも。
祭の前のそわそわとした雰囲気に囲まれて、ちょっとした非日常を提供できていると思えば、少女の頃を思い出して狐の面の下の顔は綻ぶ。

観月祭が本格的に始まる頃には、店を畳み、商品を鞄へと背負い込んで“うさぎ堂“へと足を運んだ。]

「今晩は、月見団子はまだあるかしら」

[うさぎの面の給仕に声をかければ、昨日告げていたとおりに持ち帰りで団子を所望する。

繁盛していそうな様子だし、売り切れもあるやもと思ってはいて。
取り置いてくれていたことがわかれば機嫌良く、追加でおはぎと芋ようかん>>1:31も包んで欲しいと頼んだ。

団子がなければ他の品でもと考えていたけれど。
並んだ和菓子を見てしまっては、想像だけではない口内のしあわせが欲しくなってしまったもので。]**
(0) 2022/10/03(Mon) 10:12:59
行商人 美濃は、メモを貼った。
(a0) 2022/10/03(Mon) 11:58:03

【人】 澤邑



 なるほど確かに

[ >>1:41少し前、紙袋に詰めてもらった蜻蛉のおもちゃ。子供が遊ぶものだから本物の蜻蛉より頑丈よと言われて納得したんだった。本物の蜻蛉なんて自分はこの手に収めたことがあったか。ずっと榛名の商業地区で暮らしていたから、あまり機会はなかったように思う。]

 ああ、やっぱりこれはお気に入りになりそうです

[ >>1:45好きにさせていたら肩によじのぼりそうだったから腕に抱え込むとしばらくは赤子のようにひっくり返ってじっとしていたのだが、蜻蛉のおもちゃを見分はじめたらこゆきがそれをじっと見つめて手を伸ばしていた。その仕草がもう可愛い。猫バカだ。
 孫たちはもう蜻蛉のおもちゃでは満足しないほど大きくなってしまったからこゆきのための玩具ばかり買ってしまった。
 店主の女性も柔らかく笑い声をあげていたように思う。露店ということで、あちこちを旅をしているのかなと勝手に思いを馳せたりする。]


 花が咲いたところを自分も見られたらよかったな

[ それから、箱の中の事を励みになりますねと言えば彼女から思いがけない感謝の言葉。自分も励みになるとだけ言葉をかけたのは、もしかしたら移動の多い人だから、動物では可哀想だとかそんな理由なのかと勝手に想像してしまったからで。
 だから、全く噛み合わないはなしを自分はしているのかもしれないのに、感謝の言葉をもらうとか、思いがけず人との縁のようなものを感じさせてもらえた。]

 そうかな、はは、あとはお団子をお土産にすれば完璧でしょう

[ 思いつきで追加で購入したお土産を喜んでくれますよと言ってもらえて再び笑みを返し。大切な人とはなんてだいぶ面はゆい。長年近くに居過ぎて何とも思われていないような気もするが。なんて彼女に言っても仕方ない自分の身の上話はどうにか我慢して口にしなかった。*]
(1) 2022/10/03(Mon) 19:57:49

【人】 澤邑

[ うさぎ堂に寄って行こうの独り言>>1:45下を歩いていたこゆきだけが聞いていてこちらを見上げた。その様子に目を細め。]

 いっぱい遊ぼうね

[ >>1:51この言葉は確かにこゆきに向けて。

 目的地を伝えたからかどうか、それともただ近いからな気もするが、こゆきもよそ見する事なくうさぎ堂に辿り着き。猫を連れても大丈夫か?と返事をもらう前に長椅子の方へとこゆきが上がっていてすごく微笑ましい。幸い良いとの答えで安心した。]
(2) 2022/10/03(Mon) 19:58:59

【人】 澤邑

[ お面が珍しいのだろう、露店の女性もじっと見ていたし、うさぎ堂の娘の事もこゆきはじっと見つめている。
 澤邑がそばに居て怖い目に遭った事は今のところないから、怯えたり混乱したりが無いのはよかった。隣に腰掛けて商品を待つ間、こゆきは緊張しているように見えたが害がないと分かればいつも通り。その後は椅子の下に降りて足元に転がって毛繕いをしている。      
 きっと賢い猫なのだとは飼い主の贔屓目。]

 可愛いなあ

[ おやつを食べるかいとガラスの容器を見せるとこゆきが直ぐに寄ってくる。匂いが漏れるわけがないから形状を覚えているんだろう。蓋を開ける前から早くといった様子で膝に乗り瓶に顔を擦り寄せている。
 手に乗せてこゆきの前に差し出すとてちてちと舐めるようにして食べた。そのまま食べ終わると膝に大人しく丸くなっていて、いっそう可愛い。]


 ……

[ 猫を刺激しないよう、そうっと栗ぜんざいを手に取り、絶対に下に汁を落としてもいけない(落とす事もほとんどないと思うが)細心の注意を払いながら食することになった。
 わかっていたことな気もする。

 小豆のなかに浮かぶ黄色の栗の実が、夜空に浮かぶ月の色にも似ていて楽しいような気持ちに。
 どうせ誰を待たせているでもないから、のんびり甘ったるい汁物を片付けていく。最後あたりはぬるくなっていた。
 食べ終わる頃に、こゆきの背を柔らかく撫で。*]
(3) 2022/10/03(Mon) 20:00:33

【人】 澤邑


 神社にお参りして行こう

[ こゆきがぶら下げている鈴も神社のお守り鈴だ。春に買ったから新調するにはまだ早いし、良い音だ。

 家内安全のお札だけ買おうなんて考える。]

 抱っこされててね

[ 言って聞くものかわからないが、鳥居が見えてくる頃には一層人が多い様に感じられる。片腕に団子とお土産を下げて、もう片腕にこゆきを。紐を短めに持ち移動範囲を狭めておけば肩か腕の中に居てくれるだろう。
 あんまり暴れるなら下を歩かせるつもりだが、端をゆっくり人を避けて移動しなければ。

 繁華街近くでは陸に上がった傭兵たちや、彼らを迎える呼び込みできっと賑やかなんだろう。榛名の中で暮らす自分に外の危険さなどわかっているようで遠い出来事のようだ。

 空を見上げれば月が煌々として、風も心地よい。**]
(4) 2022/10/03(Mon) 20:04:45

【人】 虹彩異色症の猫

[ 露店にぶらさげられた蜉蝣の玩具は、猫の目には挑発的な狩りの対象だ。手の届かないもどかしさにグルルル……と不穏な鳴き声を漏らす頃には商談はまとまり玩具は紙袋の中へ仕舞われた。なーうー、と不服そうな声をあげていたかもしれない。
 澤邑と店主が多生の縁を交わしている間>>1、如何にも不服と抱きかかえられたまま澤邑の袖口を後ろ足で蹴っている。あまりに暴れるので路面に下ろされてしまった。

 下ろされれば下ろされたで不服なのか足元をうろうろしながら澤邑の歩く方へとついて回る。いや、足元に纏わりつくといったのが正しい様子で、纏わりつかれる側からすれば非常に歩き難い様であろう。

 独り言ちを拾い上げて見上げ、今度こそ自分に語りかける様子に>>2飼い主と目を合わせたまましぱしぱと目を瞬く。]
(5) 2022/10/03(Mon) 20:44:16

【人】 虹彩異色症の猫

[ 甘味屋に設えられた長椅子に陣取っては、まだないの、もうないの、と掌の上の肉の切れ端がなくなる度に飼主を見上げては硝子瓶の中身を強請り、空の掌をざりざりと舐める。瓶が空になるまで与えられたか、腹下りを案じられ適宜に切り上げられたか。
 間食に満足した様子で澤邑の膝の上に陣取る。

 人がゆっくりと甘味を堪能している間に、子猫とも成猫とも言えない半端な猫はすっかり寝入ってしまったようだ。
 社に参る為抱き上げた際も夢うつつだ。

 腕の中に収まりよいよう抱きかかえ直した際、春の生ぬるさと違い、秋先の澄んだ夜風にくしゃん、と大きくくしゃみをして、身を震わせて飼い主の腕の中に潜り込んだ。]**
(6) 2022/10/03(Mon) 20:46:34

【人】 行商人 美濃

[うさぎ堂で和菓子を包んで貰った後は、いくらか会話もしたろうか。
接客が忙しそうであればあまり邪魔はしないようにとはしただろう。

うさぎ堂を離れれば、女は酒屋へと向かい、小ぶりの甕に入った透明で米麹の甘い香りのする酒を買った。


それから、月がよく見えるであろう神社へと下駄を鳴らしながらゆったりとした足取りで向かう。

賑やかな人の集まりを眺めながら歩き、ひと気のない境内の裏手へと入れば、草と土以外は何もない開けたところを探した。

少し離れた後方からは人々の笑い声がどこか遠く聞こえる。

地面へと風呂敷を広げれば、その上へと腰を下ろして中天の満月を見上げる。

彼の人と同じ名前の月の形。
盈月の名を持つ露店の元店主は、確かにあの月のような人であったと女は思う。
眩むような眩さではなくとも、優しい光で暗闇を照らしてくれるような。

知らず、空へと伸ばした手は空を切り、掴む形で新円に重なる。]


盈月さま



[音にならない声でその名を呼んでら緩く結んだ手を胸元に下ろして。

幾許かの逡巡の後、女は箱を取り出すと、そっとその蓋を開いた。]**
(7) 2022/10/03(Mon) 21:38:18

【人】 修理屋 一二三

[さて、観月祭の人ごみを歩きながら
どこで飯を食うかと九朗と露店で賑わう道を歩く。
いつもの定食屋にするか。
それとも祭りの出店で買い食いでもするか。
話しながら人波の向こう側へ目を向けると、
腕の中に白いものを抱いた澤邑さんの姿が見えた。>>1:12
片手を上げる様子にあっちも俺たちを
見つけているんだと察して、
俺の方も杖を持っていない方の手をあげつつ、
隣を歩く九朗にも声をかける。]


 おい、九朗。
 あっち見てみろ

 っておい!


[が、九朗の方は澤邑さんがいるのとは
逆の方にある露店に興味を惹かれたらしく、
人の流れに沿って川を泳ぐ魚みたいに
するするとそっちの方へ歩いていきやがる。]
(8) 2022/10/03(Mon) 21:50:57

【人】 修理屋 一二三

 あの馬鹿、春にも同じことやったばかりだろ。


[春の花見でも同じように
ふらりとどっかへ流されてはぐれたくせに。

澤邑さんには悪いと思いつつ。
九朗の背中に追いつけなくなる前に目礼を返し、
杖で地面を叩きながら早歩きで後を追いかけた。

ガキの頃なら九朗が歩くよりも早く走って追いつき、
細い背中を捕まえて仕舞いだったのになぁ。
澤邑さんも驚いただろう。
二十歳前に揃って蒸気帆船に乗ったガキどもが、
十年後には夢を捨て、足を喪って戻って来たんだ。
少なくとも俺は足を無くしちまったことに
後悔はなかったんだが…。*]
(9) 2022/10/03(Mon) 21:51:26

【赤】 修理屋 一二三


お前はどうだったんだろうなぁ…

後悔したか?
後悔しかなかったか?

お前を庇って魚竜に両足をやっちまったこと。

俺はこれっぽっちも後悔なんて
してねぇんだけどなぁ…。


 
(*0) 2022/10/03(Mon) 21:52:56

【人】 控井

 
[一人で出かけると、結局何も買わなくなってしまうな。
 必要なもの以外には、中々目がいかない自分に気づかされる。
 喜ぶ顔が見たい相手の気を引くことばかり、
 私は考えてしまうのかもしれないな。


 とは言え夜も徐々に更けてきて、流石にお腹が空いてきた。
 いくつか食べ物の屋台を見て、
 一番上に目玉焼きを乗せた、モダン焼きを購入した。
 半熟の黄身を、月に見立てているのだろう。
 長椅子の置いてある場所を見つけて、
 そこに腰掛け舌鼓を打つ。
 焼きそばも入っているので、食べ応えがある。
 卵黄とマヨネーズが、ソースの味をまろやかに纏めていた。

 一人で手短に夕食を済ませると、
 また薄墨神社を目的に、歩き始める。]
 
(10) 2022/10/03(Mon) 22:20:17

【人】 控井

 
[途中、気になる露店を見つけた。
 所狭しと並んでいるのは、凝った作りの絡繰り人形。
 私も玩具を作る会社に勤めているから一目見て判る。
 あれらは全て、拘って作られた一点物だ。

 ゴーグルをつけた売り子と思しき女性に声をかける。
 話を聞いてみるとやはり全て一点物で、
 何と売り子だと思っていた女性が手掛けたものなのだそう。
 私の持っている"じゃっく"にも気が付き、
 いつ頃作られて、
 どんな絡繰りの仕込まれたものなのかを言い当てた。
 実は彼には、首元のボタンを押すと、
 ぺこりとお辞儀をして手を振る絡繰りが仕込まれている。


 別のお祭の際に観光で来て、この島を甚く気に入ったそうで、
 生まれも育ちも榛名の私には、とても嬉しく感じられた。
 「この島は一見武骨に見えるかもしれないけれど、
  温かい心を持った人の多い、とてもいい島ですよ」

 既に知ってくれているのに、私もつい弁が熱くなった。
 途中でふと我に返って、
 キリの良い所で「いいお月見を」と言って別れた。]
 
(11) 2022/10/03(Mon) 22:22:21

【人】 控井

 
  
何 死 我 涙 逢

  
に な が に ふ

  
か ぬ 身 浮 事

  
は 薬 に か も
   
[悲嘆にくれた私の毎日が、

  
せ も は ぶ  
    
こんなにも温かかったのは、

  
ん        
    
偏に私を取り巻く優しい縁のお陰だ。]

 
(12) 2022/10/03(Mon) 22:22:50

【人】 控井

 
[一人彼岸へと行ってしまった君の喪失を嘆き、
 たった一人で生きていくのだと、
 涙に溺れそうだった私だけれど、
 結局はなんだかんだと幸いを感じて生きている。

 娘や両親、職場の仲間たちの存在は勿論大きかった。
 でも決してそれだけではなく、
 うさぎ堂のご主人夫妻が、
 娘を気にかけてくれていたのも知っている。>>1:29
 ここで初めて出会ったような相手でも、
 私の幸いを願ってくれる
 優しい人はいるのかもしれない。>>1:52

 なんと、果報な事だろうか。
 嘆いてばかりいては、罰が当たってしまうね。*]

 
(13) 2022/10/03(Mon) 22:23:54

【人】 控井

 
 
― 回想:君と過ごした観月祭 ―


[夫婦は屋台を見て回り、焼きそばを買って一休み。
 手巾で軽く長椅子を拭い、男は女に座るよう促した。]


  「こういった外での食事は、格別ですね」


[女の言葉を聞いて、
 毎日食事を用意するのはさぞ大変な事だろうと、
 男は「いつも美味しいご飯を有難う」と返した。
 そういう発言を引き出そうという魂胆ではなかったけれど、
 女は素直に感謝の意を好ましく受け取った。
 蜜色の月が、互いの顔を照らしている。]


  来年も再来年も、こうして一緒に月を見に来よう。


[「死が二人を別つまで」などという、
 楽しい祭に水を差すような余計な一言は飲み込んで、
 男は小指を差し出した。約束は交わされ、そして果たされた。
 想定以上に、約束の有効期限が短かっただけのことだ。*]
 
(14) 2022/10/03(Mon) 22:24:57

【人】 控井

 
 
― 回想:彼女と過ごした観月祭 ―


[娘はお祭りの食べ物では特に、たこ焼きを好んでいたから、
 娘の好みに合わせて男は毎年たこ焼きを買って二人で食べた。
 時には変わった物をタコの代わりに
 入れていたりする店もあった。]



  熱いから、気をつけて食べなさい。


[どちらかというと、娘は食べるのに時間がかかる方だったが、
 それでも心配は口を衝いて出てくるもの。
 空は既に暗かったが、
 それでも月光が柔らかく差し込んでおり、
 父娘の時間を優しく包んでいた。]


  「お父様、来年も再来年も、一緒にお祭に連れてって」


[差し出された細い小指に、ほろ苦い思い出が去来したが、
 何も言わずに指を切った。ほんの、数年前の事。**]
 
(15) 2022/10/03(Mon) 22:25:47
控井は、メモを貼った。
(a1) 2022/10/03(Mon) 22:28:11



【人】 修理屋 一二三


 まったく…
 お前ときたらガキの頃から
 あっちへふらふらこっちへふらふら…


[人の流れをどうにかかき分けて。
ようようその腕を捕まえた頃には、
澤邑さんや白猫とすれ違った場所から随分遠ざかっていた。

あぁ、まったく。
暦の上ではもう秋だってぇのに。
妙に焦ったり急いだりしたせいで
汗までかいちまったじゃねぇか。

そのうえ隣を歩く九朗の奴は「すみませんねぇ」と
小首をかしげて言葉ばかりの謝罪をするばかり。
嗚呼もう知ってるよ。知ってたよ。
お前は昔っからそういう奴だよ。
こういう時に折れるのはいつだって俺だってな。]
(16) 2022/10/03(Mon) 23:16:16

【人】 修理屋 一二三


 ……あ。おい見てみろよ。


[そのうちに、今度は俺の方が足を止めた。
ふらふら流されて行かねぇように肩掴んで引き留め、
人の邪魔にならねぇよう露店の方へ寄っていく。

それはまぁ、
狐面の店主がいかにも女子供が好きそうな
きらきらとした小物を並べて、
宝石箱の中身を丁寧に広げたような露店だった。>>0

その品の中に昔あちこちの島を旅していた頃に
作った品を見たような気がしたが。
九朗がなにかを作ったのは十年近く昔の話だ。
露店に並ぶ品でもなかったなと別の品を指さす。]
(17) 2022/10/03(Mon) 23:16:43

【人】 修理屋 一二三


 この辺の簪…は、まだ早いか。
 飾り紐あたりなんか土産にどうだ?


[誰への土産かといえば、
それは当然九朗の可愛い可愛い姪っ子にだ。
九朗は相当だが、他から見れば俺も大概甘いんだろう。

自分の子供なんて、
この歳まで自分がしたいことだけしてきた奴には
早々望めはしないだろう。
同年代でも早い奴は娘が嫁に行ったと言うし。]


[「でも赤より桃色の方がいいんじゃないですか?」
という九朗に、赤が好きなのは母親の方だったなと。
赤いキャンディーリングを嵌めてきらきらと笑っていた
九朗と面差しのよくにた妹の笑顔を思い出す。

その間にも九朗の指先はいくつかの品の上を彷徨って、
店主の話を聞きながらふむふむと相槌を打っていた。*]
(18) 2022/10/03(Mon) 23:17:08
修理屋 一二三は、メモを貼った。
(a2) 2022/10/03(Mon) 23:23:40

天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2022/10/03(Mon) 23:25:15

【人】 高比良

―― 観月祭 ――

[観月祭のメインは神社での神楽や楽の音の奉納だ>>n1
もちろん月見で一杯という人もいるけど、そういう人たちは騒げる場所に行く
春の花見の時よりも静かに、厳かに披露されるそれを楽しみにしている大人たちは多い

とはいえ、そこはやはり祭
祭事の行われる境内を離れた参道や仲見世は普段とは違う賑わいを見せている
定番の屋台はもちろん、紙芝居や射的やくじ引きやらと
子供たちにとってはそっちがメインと言っても舞違いじゃない

それに、こういう時だけやってくる行商人も多くて
榛名では珍しい品物を、買えないまでも物珍しく眺めて回るのだ]
(19) 2022/10/04(Tue) 0:48:31

【人】 高比良

 お、みんなもう来てたんだ、早いじゃん

[先に来てた連中に声をかけ仲間に加わる
あと誰が、と言いかけたところでその当人がやってきた]

 あ、やっぱちび達一緒なんだ

 「おう、悪いな」

 いつものことだし、忙しいんだろ?

[なんて言ってる間にも仲間たちは小っちゃいのの相手を始めている
ちび達も慣れたものでキャッキャとはしゃいでいる
最後の一人は薄墨神社の傍にある旅館の息子だ
当然、ここ数日は大忙しだから弟たちの面倒を見るのは当然で
こんな時はいつも「子連れ」と決まっていたから]

 「でも昨日と今日の手伝い分とこいつらの子守分の小遣い貰ったし!」

[ぐっとポーズを決めて言うのに「おぉー」と歓声をあげて、ついでになんか奢れとか言ってみたりする]
(20) 2022/10/04(Tue) 0:51:07

【人】 高比良

 「まあ、こうして遊べるのも最後だからな」

[なんていうもんだから、はっとしてそいつを見る]

 やっぱ、上の学校行かずに家手伝うんだ?

 「父さんたちは行けっていうけど早く仕事覚えたいしな」

[そう、俺たちは次の春には卒業する
わかっちゃいるけど、来年はもうこの面子が揃う事は無い]

 「高比良はどこ受けんの? やっぱ一高?」

 ん、近いし
 警察学校の受験資格、高卒なんだもんなぁ

 「俺は妙高受けるから、運がよかったら榛名を出る、かな」
 「えぇ、あそこ難関の学園都市じゃん!」
 「好成績とれば学費減免あるし、資格とりたいからさ」
 「あ、俺は親戚の工房に見習いで行くから、やっぱ榛名から出る口だわ」
(21) 2022/10/04(Tue) 0:54:10

【人】 高比良

[こうやって改めて進路を聞くと、本当にバラバラになるんだって思う
しんみりしかけたところでちびが声をあげた]

 「早く屋台見に行こうよー」

 あ、そうだな。ぱーっといくか、ぱーっと!

 「パーッといくほど金ないんだけど!」
 「足りなかったら貸すけど後で返せよ?」

[なんて言いながらとりあえず仲見世へと向かって、そこで見覚えのある顔を見つけた>>8
道場にたまに顔を見せてる修理屋のおっちゃんだ。勿論、うちでもお世話になったことがある
初めて見かけた時思いっきり頭を撫でられた>>0:54
撫でられた、というよりはなんか体重掛けられた気がする>>0:55
「おっちゃん、重い」と言っては見たが、脚が悪いことに気付いて一応は耐えたけど
でも、あのおっちゃんくらいの体格があったら警官になっても苦労しないだろうなぁ
と思いながら見てたら慌てたように誰かを追っていった
気がつくと俺も仲間に置いて行かれかけていたから、あわてて後を追いかけたんだ**]
(22) 2022/10/04(Tue) 0:55:37
高比良は、メモを貼った。
(a3) 2022/10/04(Tue) 0:59:08

【人】 行商人 美濃

─露店のお客・九郎と一二三─

[何かを探しているようで、買い物をすることはなかった男性>>10と歳の頃は同じくらいか、壮年の男性二人が露店にやってくる。>>17

杖をついた男性が、長髪の男性に簪や飾り紐を見遣り問いかけるのを聞いて>>18、彼に勧めたのかと思い、似合う色はどれかしらと斜め上の方向に考える。

よくよく会話を咀嚼すれば、“まだ早い“、“土産に“と言っていたのだから、簪はまだ早い年頃の少女のためだと思い至る。

聞けば姪御への土産だと知れたろうか。
尋ねなければ娘への贈り物と女は思い込んだだろうから。
あの、ただ露店を見つめるだけで佇んでいた彼も、女の空想とは違う生活や思いを抱いているのかもしれないとは、女にしては珍しい気づきだった。]

 飾り紐ならこの、桃色と白なんて可愛らしいと思うけれど。
 赤と白、赤と桃だと派手かしら。
 
 花の形に結ばれた飾りや蜻蛉玉の飾りがついたものもあるけれど。

[等々、一緒に頭を悩ませながら手持ちの品を紹介した。

親族への土産を二人で見繕うものだから、彼等兄弟だろうかと女は思ったが、面立ちは似ていないので違いそうだとは結論づける。
ならば旧知の仲だろうとは会話から。

彼等に妻子があるかは不明だが、いくつになっても仲の良い友人がいるというのも幸せなことだと女は思う。]

 いっそ、姪御さんとお揃いの飾り紐をつけてみては?
 そちらのお兄さんも、御髪は短くとも、こう、頭に巻いた装飾の方に…。

[なんて、名案のように言ってみたけれど押し売りのつもりではない。
少女への土産を見繕う様子が二人して、とても楽しそうに見えたから。]**
(23) 2022/10/04(Tue) 1:07:26