人狼物語 三日月国


84 【R18G】神狼に捧ぐ祀【身内】

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【人】 奉公人 ユヅル

>>2
>>24

「私は旦那様に御恩があります故。
 それに島の外で苦労なく生きられる程、
 器用さを持ち合わせておりません」

これまで古い慣習と共に生きてきた。
都会に出て一人暮らせる様な処世術が足りないのだと。

"御恩"について、島に住む者であれば
他に身寄りがないユヅルの面倒を見る形で
主人が宿に住まわせていることを知っているかもしれない。

「シラサワさまは反対に島に移り住まれた方ですが、
 自然に振る舞われていて……私には真似できぬ事です」

実情はどうであれ、この少なくとも奉公人には
シラサワは島に溶け込んで見えている。
アザミを気にする様子を見て取れば、つられて其方を向いた。

「島ではお見かけした事のない女性ですね。
 観光客でしょうか」

『当日分の部屋も空いておりますが……』と続ける。
(25) 2021/07/20(Tue) 12:59:16

【人】 右方舞 戸隠

>>23
ぺこり、と頭をさげて、しばらく間があったあと、
再び舞の舞台に上がっていく。
結局、口を開くことはなかった。
(26) 2021/07/20(Tue) 13:02:06

【人】 呪術師 リェン

屋台を横目にゆるりゆるりと眺め歩く。
普段より多い人通りの中、初めて見かける人影に目を留める。
ごった返す、というほどではないにせよ人垣の中でもアザミの姿は人目を惹き付ける魅力があった。
>>2
「お祭りは楽しまれていますか? しまそとからのお客人。」

酒とつまみを手に屋台を練り歩く姿を認めてニッコリと微笑みながらアザミに声をかける。
(27) 2021/07/20(Tue) 13:08:35

【赤】 右方舞 戸隠

「…なんだい、ここは」

 島についてそうそう、そこへ向かうよう指示されていた。
 ただの空き家にも見えるが、妙に清掃が行き届いていて
 埃のにおいすらしない。

 からからと扉を開けると、そうっと身を滑り込ませる。
 人目も人気もなく、奇妙に静かだ。
 会場はあんなに、にぎやかなのに。

「おうい、だれかいるかい。
 おれは戸隠。
 島外からきたもんなんだが」

 おまじないのことも忘れて、家の中に声をかける。
 誰かいるようだが。
(*2) 2021/07/20(Tue) 13:10:53

【赤】 よろず屋 シラサワ

>>*2
どうやら一番乗りだったらしい。
まぁいい、どうせ自分は今回の中では一番下っ端だ。
適当に座布団を出し、机を拭き、
お茶と菓子の用意でもして居よう。

…これ自分の店のヤツやけどな。
まぁ経費で落とすわ。後で長に請求したろ。

静かな民家に響く、ヒトの足音。


「……ん?」

玄関口から声がかかった。
静かな足袋の音が響き、戸隠を迎えに上がったのは、
同じぐらいの身長の灰髪青緑眼に眼鏡の男性。
少々戸隠の方が背が高いが、玄関の段差で差がない。

「はいはい、よう来はった──。
 …島外から。迷わはった?」

一応、確認してみる。
まぁ大方予想はついているのだが。
(*3) 2021/07/20(Tue) 13:53:36

【人】 よろず屋 シラサワ

>>25
>>27
「なるほどなぁ、確かに島外は色々とあるな。
 気持ちはわからんでもないよ。うちも島に来た時は、
 商売敵があんまおらんのに拍子抜けしたしな。
 まぁ、代わりに伝手も無かったけどな。」

そう言って屈託無く笑った。色々あるにはあるが、
都会の喧騒や競い事は確かに無縁の土地だ。

「褒めても飴ちゃんぐらいしか出えへんで?
 商いは笑顔が大事やからな。
 まぁ、言うてまだ余所者扱いされることもあるんよ。」

大人しいええ子やわ。
ええ子は飴ちゃんあげよか飴ちゃん、いるか?

どこからともなく飴を出しつつ片手の扇子を畳み、
それの先端で自分の頬を突きあげ、口角を上げて見せる。

「せやと思うんやけどなぁ。
 …お、リェンはんが声かけに行ったな。」

可能ならユヅルとリェンの元に向かおうか、どうする?
(28) 2021/07/20(Tue) 14:15:19

【赤】 右方舞 戸隠

>>*3

 しゃなりとした、ひらひらとした舞の衣装。
 それに似合わない、古びたボストンバッグ。
 そんなちぐはぐな取り合わせの男は、
 どこか神秘性すら感じさせるその面に似合わぬ仕草で、かりかりと頭をかいた。

「ああ、人がいた。お邪魔します。
 いえ、あのー」

 手にはめた、ブレスレットを見せる。
 ちゃり、と木がぶつかる音がした。

「これ貰った後、偉そうな人が来てさ。
 ここと……そのあと、祠? に行けって、言われたんだよ。
 行きゃあ分かると、それだけだ。
 俺は、踊れりゃそれでいいんだけど」

 困った様子で、首をかしげた。
(*4) 2021/07/20(Tue) 14:33:21

【赤】 よろず屋 シラサワ

>>*4
確か遠目に踊っていたのをモクレンと見ていた。
故に顔を合わせたのは今回が初めてだ。

「なるほど、なら今年の"お仲間"さんやな。
 俺はシラサワ言うんや、島でよろず屋しとる。
 あんたはんは?」

そう言って、特徴的な口調の男も
同じブレスレットを長い袖から見せる。

迷い人では無いと分かれば、
『玄関先で立ち話もなんやし上がって』と戸隠を促し、
居間で用意していたお茶と菓子を出す。
お菓子の種類は適当に決めると良い。

「長はん雑な説明しはったなぁ。
 島外からのお仲間はんは珍しいから、
 長はんも慣れんのかもな。此処来るんも、苦労したやろ。
 祠行くんはちと休憩してからの方がええか?」

どうする? と問いかけるだろう。
(*5) 2021/07/20(Tue) 14:54:03

【赤】 右方舞 戸隠


>>*5
「お仲間? ……戸隠、っていいます。どうも」

 促されるままに、居間に上がる。
 出されたどら焼きを、早速とばかりに口に含む。
 腹がへっていたらしい。

「ついてそうそうだし、結構あるいたし、腹も減ってる。
 御言葉に甘えて、ってわけでもないが、
 ちょっと休ませてもらってもいいかい」

 そういうと、どっかと座り込む。
 舞っていた時の所作に比べれば、
 随分と乱雑だった。
(*6) 2021/07/20(Tue) 15:08:07

【人】 忘れ屋 沙華

>>24
>>25

「でたな万屋、今年はのっけからユヅルに何を吹き込んでいやがる。せかいけいざい?」
好きにはさすまいとばかりにユヅルをぐいと引っ張って寄せたがる。

「はん。さては黒酸塊のColadaなど屋台に仕込んだのは己の差し金だな。」
「旅客に島の特産品とでも思うたれたらどうする」

「次はもっと沢山もってきな。」 
見ればその手には既に空となったルジェカシスコラーダ。

実利重視、というより習わしを逸脱する行為もこの口が悪い役人は嫌忌しないご様子。
「ユヅル君がお利巧でいてこそ此処神涙は安泰というものだろ。」
「しかし今日くらいは頃合いば見て休みなよ、もう"はじめは巫女のサクヤ"と決まったことだしな。」
そう事もなげに言いつつコラーダを一杯ぷれぜんと。


>>22

さんざん好き勝手いった後はまた違う相手に目を付けた。
「それで、陰気な旅客も居たものだな。」
「紙の束など持って、帳簿を付けるのは俺の役回りなんだが。」

「はしゃぎまわる連中は小馬鹿らしいかい、ぼっちゃん。」
自分の方がよっぽど日にあたっていないであろう白い顔で、書生にそうくさし始めた。
(29) 2021/07/20(Tue) 15:12:45

【赤】 よろず屋 シラサワ

>>*6
「戸隠はんか。よろしゅうにな。
 そや、お仲間やで。まぁその辺祠行ったら分かるわ。
 流石にうちら二人だけやないとは思うけど…。」

その辺も祠行ったら分かるんかなと、呑気に話している。
このシラサワという男、よくよく喋る男だ。
とはいえ、全てを知っている訳ではないらしい。

「休んだらええ、まだ時間もあるしな。
 にしてもあんたはん、舞っとる時とはえらい違うなぁ。
 俺は舞が下手やさかい、羨ましい思て見てたけど。」

茶を啜る。茶柱は無い。
己の役回りを考えれば当然か。

「島外言うて、どこから来はったん?」

戸隠が会話が煩わしく無いならば、そんな雑談を投げる。
もちろん静かに休みたいというなら突っぱねても良い。
(*7) 2021/07/20(Tue) 15:24:07

【人】 よろず屋 シラサワ

>>29
「沙華はんやないか。今年も本島からご苦労さんやなぁ。
 吹き込むやなんてそないなこと言わんでなぁ、
 単純に俺は気になっただけやで? 島の若者がな?」

沙華の割り込みにも屈しない笑み。
商売人は精神が柔くてはやってられないのだ。
それが例え年上相手だろうとも。

所でシラサワは181cmのそこそこの長身だが、
沙華はどれぐらいの身長だろうか?
168cmのユヅルと並んでいると差が目立つ。

「バレたなぁ、今年はうちの屋台出せんから言うて、
 仕入れの方を事前に手伝ったんよ。

 言うてちゃあんと島土産の方もやったで?
 木彫りやら貝殻細工の屋台、あったやろ?」

まぁ"アタリ"なるまでは
うちの屋台で売るつもりやってんけど。

「まぁその辺の量はおいおいな。
 ……へぇ、沙華はんは分かるんか?」

未だ100年に一度と言われるのを
目の当たりにしたことの無い男はそう沙華に問いかけた。
(30) 2021/07/20(Tue) 15:42:05

【人】 奉公人 ユヅル

>>28
>>29
「有難うございます……。
 ! 沙華さま。ご無沙汰しております」

引き寄せられて少しばかりシラサワと距離が開ける。
ころん、と手の中に飴が残った。
沙華の持つ空の容器を見てお気に召したようだと察する。

「恐縮です。宿の準備は一段落しましたので、
 本日はゆっくりして良いと旦那様も。
 沙華さまのお部屋も用意ができております」

受け取ったコラーダを物珍しげに眺めてからくぴりと一口。
ちびちび飲み進めるあたり、口には合ったらしい。

万屋と忘れ屋の掛け合いに
二人とも慣れたものだと見物している。
沙華は普段から歯に衣着せない。
これくらいは喧嘩の内には入らないだろう。
(31) 2021/07/20(Tue) 16:04:30

【人】 右方舞 戸隠

台の上でくるりと舞って、またひとつ踊り終わると、
屋台の陰に腰かけて休みだす。

島の人たちの会話が聞こえる。
奇妙な島だな、と思った。
なんだか浮ついて、ざわついて、
そうしてどこか底知れない。

汗を拭って、水筒をあおる。
もう、中身はなくなってしまった。
(32) 2021/07/20(Tue) 16:04:41

【赤】 右方舞 戸隠

>>*7

「へえ。なんかの係か何かですか。
 参ったな、何もしらないできてしまった」

 あなたの言葉に相槌を打ちながら、ずず、と茶を音を立てて飲む。
 無礼というほどではないが、無作法だ。
 若者らしいといえば、それまでだけど。

「じゃあ、ありがたく休ませてもらうよ。
 おれかい、これが地金だよ。
 黙って踊っていりゃ美形なんだから、口を開くなとよく言われたもんだ」

 はは、と軽い調子で笑った。

「港の街さ。ここに来るのははじめてだけどね。
 大学の教授が、ここの祭りに詳しくて、一度来てみたくなったんだ。
 ここの祭りも、奉納の舞も、独特だから」

 そうして、この島への直行便が出ているけれど、
 最寄りというほどではない街の名前を挙げる。

「最初は独特な雰囲気のとこだなと思ったけど、
 あの最初にあった巫女さんがえらいかわいくて驚いた。
 あれだけで来た甲斐があったよ、また会えるかなあ」

 ごく普通に会話に応じて、そうしてそんな青年らしいことも口にした。
(*8) 2021/07/20(Tue) 16:10:53

【人】 書生 シキ

一度は見た顔、二度か三度は見知った顔。
今宵は万屋に古本屋、それに知らぬ男に女が何人か。

旅客として方々を回っていた青年は
この村に暮らす人々の様子を、それとなく記憶していた。
或いは、一度は挨拶を交わしたことがある間柄かもしれない。

>>29
しかし、あなたの姿はその限りでは無かった。
日陰でぼんやりと浮かぶような白い面立ちと
そこにぽっかりと空いたような黒い眼差しが
はらりと垂れる、赤い栞紐を覗かせた本を持つ青年へと向く。

「……いいえ? むしろ誇らしげに見えますよ。
 俺が居た所のものとは、全然雰囲気が違います」

一転して表情緩やかに、甚く関心ありげな返事を成す。
その言葉遣いは、島外の者特有の色を持っていることだろう。

「良い祭りですよ。」

――そう、ぽつりと加えるように呟いて。
(33) 2021/07/20(Tue) 16:11:15
シキは、手にしていた暗赤色の本を、音も無く閉じた。
(a15) 2021/07/20(Tue) 16:19:29

【赤】 よろず屋 シラサワ

>>*8
「しゃあなしやな。島外からのお仲間さんは珍しいし。
 島の事知っとるもんの方が多いとは思うわ。」

まぁ例外が更にあるかもしれないのだが。

これ知ったらどんな顔するんやろうなぁ…。
俺かてあんま好き好んでやる訳やないし。
可哀想に
、なんて言わへんけど。


「港の方かぁ、"うちの出身"とは違うな。

 見目が良いのはええことや。それだけで価値として売れる。
 教授はんもそれを便利に使え教えてくれてるんちゃう?
 独特、そやな。ええことは多いわ。」

良い事が全部とは言わない。嘘は言っていない。
大人には"言わないでおくこと"があるのだ。

そして本島出のシラサワが
この島に住むメリットは確かにあるのだろう。

「巫女…サクヤはんか。
 祭りの期間中ならまぁ逢えるんちゃう?
 サクヤはんも"これ"やったさかいに。」

そう言って、己のブレスレットを指す。
(*9) 2021/07/20(Tue) 16:27:22

【人】 忘れ屋 沙華

>>30
>>31

「はいはい、したたかなこって。」
ユヅルを取り戻すようにすればさらさらと頭をなで始めるのだが。

履物の分を除けば、沙華の背丈はユヅルのそれより僅かばかり低いに留まる。
ユヅルの背が綺麗に伸びている事も相まっているのか、並べばシラサワのような長身でなくとも
沙華に小じんまりとした印象を抱くのは否めなめそうにない
現にシラサワを見上げるようにしながら会話をしている。

「陰険頑固の島長がどう祭を取り図りたいかなんて俺は知らないよ」
「耳が早いだけさ、記録係ごときの俺に大したことは期待しなさんな。」
「けどそうだな、今年は俺にもお鉢が回つてきている」
そう捲ってだされた沙華の手首にもやはり木のブレスレット。
「いい機会だから詳しく話してやってもいいかもな?俺の気が向いたらばだけど。」

ふ、と間を開けて笑ったのか溜息をついたのか。
「・・・なあに今日の明日ので突然なにかが変わったりはしなんだよ。」
「些末なことは今は忘れお過ごし召されよ、な。」
視線こそ合わせているがどこか遠くをみているようで。
少なくとも今この場で込み入った話を打ち明ける気はないようだ。

「今年も部屋のほうありがとうねユヅル君、俺もしばらくしたら宿に引き上げるとするよ。」
(34) 2021/07/20(Tue) 16:51:32
沙華は、ユヅルの頭を撫でた。
(a16) 2021/07/20(Tue) 16:51:59

【人】 忘れ屋 沙華

>>33
「ふうん?世辞でもないみたいだ、趣味なことで。」
けけ、表情も変えずに笑ったのか曖昧な声を残す。
(その何かを追う如く鋭い目、その興味の矛先はいずこであるやら。)

「俺は沙華という、どうということは無い島の記録係だ。」
「べつに素性を聞こうってんじゃないが、名は聞いておこうか、ぼっちゃん。」

忘れている、ということは無さそうなのだが。
どこか危なげな奴だ。
(35) 2021/07/20(Tue) 16:56:25

【赤】 右方舞 戸隠

>>*9
「そりゃあなんか、俺なんかがやっていいのかねい……
 ま、選ばれたんだからいいんだろうな」

 まだよくわかっていないからか、
 それとも気質なのか、気楽な調子で掌をあげて。

「あんた……シラサワさんはこの島の人なのかい?

 はは、まぁ、こんな調子だから、特にモテたりしないけどなぁ。
 初対面の女子は割と優しくしてくれるから、そこは確かに」

 島のことは何もわからない。
 けれど、あなたの言葉に、とりあえずは安心したようにうなずいて。

「サクヤ? へー……逢えるといいな〜。
 ああ、このブレスレット? これ、なんなんだい」

 そして、自分の腕も掲げて、こつこつと叩いた。
(*10) 2021/07/20(Tue) 16:58:05

【人】 よろず屋 シラサワ

>>31
>>33
>>34
「長はんが何考えとるかは俺も知りたいこっちゃやなぁ。
 伝統で毎年のこと言うても、なかなかに独特や。」

元々外を知る身故の言葉でもある。

いやはや、ユヅルとシキの前で繰り広げられる言葉の応酬。
もしかすれば毎年の事なのかもしれない。
シキには見慣れぬ光景だろうが。

「商売人は強かでないと生きていかれへんからなぁ。
 図太く生きるで? うちの商売の需要が、
 この島にある限りはな。」

そんなことを言いつつ、沙華のブレスレットを見やる。
合わせるように見上げる二人に少し屈み、
己も長袖から自分のブレスレットを見せる。

「今年はようよう近い人間が"アタリ"やな。俺もやけど。
 話、聞けるんならそのうち聞きたい所やなぁ、
 情報かて価値あるもんやさかいに。

 ユヅルはん、コラーダ好きか? 欲しかったら言うてや。
 サービスするよう屋台に言伝ぐらいは出来るわ。」
(36) 2021/07/20(Tue) 17:12:41

【人】 書生 シキ

>>35
青年の細い視線は、村の祭りを彩る景色ではなく
寧ろ、それに照らされ移ろう人々の様子へと向いていた。
ともすれば、何か品を定めるかのような様子で以て。

「……ありがとうございます」

そう言った後、閉じた本を胸元から下げれば。

「俺は、シキです。
 ここには『先生』の言い付けで来ました。
 もう一週間くらいは、ここでお世話になっています」

向けた穏やかな表情は変えぬまま、
しかし淡々と、言葉を連ねる。
その様子は、見た目の歳にしては
ひどく落ち着きに満ちているようにも見えるだろう。

「記録ですか。
 であれば、やはり"これ"についてのことで?」

その青年の、本を持つの方の手首には、
やはり、見慣れたブレスレットが揺れていた。
(37) 2021/07/20(Tue) 17:17:53

【人】 書生 シキ

>>31
>>34
>>36
沙華と言葉を交わしている折、
一方の会話の流れにも意識を向ける。

弁が立つ者、礼に溢れる者、何やら訳知りにも見える者。
知らぬ地の成年者たちの慣れた様子は、どことなく
それだけで見栄え深く、興味を魅かれるものだった。

>>23
>>32
ふと目を向ければ、先程まで舞いを披露していた
至って無口な男の姿も何処かへと。
行き場を失いかけた目線は、そのうち
もう一人の"舞"へと向いて行くだろうか。
(38) 2021/07/20(Tue) 17:31:20

【赤】 よろず屋 シラサワ

>>*10
「長はんの考えることは俺にもわからへんよ。
 ただまぁ、うちは仕事で回って来たからやるだけやしな。
 その為に戸隠はんに協力が必要や言うんなら惜しまへんよ。」

島長の仕事を断れば、
村八分にされるなんて言うのは目に見えている。
知らない方が良いのか、どうなのか。
それは誰にも分かったモノではない。恐らく、互いに。
それでもやらなければならないし、彼に逃げ場はない。

素直そうなええこやのになぁ。どうなるやろな。

「俺は元々本島の出身やね。内陸生まれなんやけど、
 まぁなんやかんやあって数年前からこの島に住んどる。」

時折茶を啜り、自分も茶菓子に手をつける。
その時にブレスレットが見え隠れする。

「まぁ、戸隠はん素直やし、
 サクヤはんも逢うたら無碍にはせんやろ。
 それ(ブレスレット)つけてるんは
 祭りに選ばれた人間やしな。」

選ばれたのが良いか悪いかは
個人に寄るのでどうとも言えない。
(*11) 2021/07/20(Tue) 17:34:57

【赤】 右方舞 戸隠

>>*11

「はぁ、なんだか大変そうだなぁ……っと、こりゃあ、失礼。
 郷に入ってはなんとやら、だ」

 そういってふとスマホを取り出して……
 圏外の表示に眉を顰めて、しまいこむ。
 ここでは、時計かメモ帳くらいにしか使えなさそうだ。

「ふぅん。まぁ、住むにはいい場所なのかもな。
 なんか名物とかある?
 やっぱり飯が楽しみでさ」

 色気と食い気、どちらも人並み。
 今は疲れている分、少し食い気より、といったところだろうか。

「ははは、教授にゃ単純って言われるけどな。
 ……選ばれる、ねー。
 人生あんまり選ばれずに来たもんで、ぴんとこないなあ」

 あの美しい巫女のことを、頭の片隅に置いたまま。
 ブレスレットを、ちゃらりと鳴らした。

「つけてる人は、なんかの係ってことでいいんだよな」
(*12) 2021/07/20(Tue) 17:45:30

【人】 忘れ屋 沙華

>>37
「そうかい、いまどき書生君というわけだ。」
聞けば納得したが、端から名前を呼ぼうという気も無い風。
「いいやなに、俺の本拠は寺のようなものでね。」
ブレスレットを見て一度は肯う、今回に限れば己の推察通りに違いない。
祭の記録に遣われる者。
「ご存じかもしれないがこのような集落じゃあ血縁や財産、そして生死の記録はそこで出し引きされる。」

「俺はそこからの使いぱしりという奴だな、然程でもねえが神涙で多少の意見は適う身さ。」
「べつに年一祭の時にしか島に出やがらないつう訳ではない、どこぞの舞子と違ってな。」
僧職というには不躾な物言い、悟りを得たというには仄暗い瞳中。
肝が据わったように落ち着いているとするなら、お互いすこし似ているのかも知れない。

「己が何を見るも勝手だが、尻拭いまで『先生』に頼るなよ。」
「好奇のが勝るとつうなら俺も手伝いくらいはしてあげよう。」
(39) 2021/07/20(Tue) 17:53:11

【赤】 よろず屋 シラサワ

>>*12
「まぁ、やってる内に慣れるやろ。
 祠行ったら分かる分もあるやろうしな。

 ……スマホなぁ、使えんけどまぁ、うちの店で
 携帯の充電器ぐらいは扱っとるで。後で持ってこよか?」

戸隠の表では発言出来ない、というのが、
男に伝われば、必要ならば
メモ帳とペンの予備ぐらいも渡してくれるだろう。

「まぁ、都会の喧騒に疲れたら持ってこいやで。
 毎年の祭りもいうて仕事無かったら気楽やしな。」

名物に関しては海の幸が美味いと島ならではの話。
恐らく割り当ての見返りにそのうち何か届くだろう。

「短所も言い換えれば長所やで。
 俺にはその素直さあらへんからな。ええことや。
 何の基準で選ばれてるかはわからんけどなぁ……。
 まぁ、なるようになるて。」
(*13) 2021/07/20(Tue) 18:02:14

【赤】 右方舞 戸隠

>>*13
「りょーかい。まぁ、なるようになるか。
 滞在費も貰っちゃってるしな、それなりに村に貢献するよ。

 ああ、ええと……」

 彼は、教授から『おまじない』をかけてもらったということを語った。
 人前で口を開かないかわり、魑魅魍魎を退けるのだという。
 効果の程は定かではないが、
 少なくとも人が多いところでは遵守するように教授に言い含められたのだとか。
 あなたがメモ帳を都合してくれるのなら、喜んで受け取った。

「都会の喧騒ねぇ。……俺はなんだかんだ、街のことが好きだから。
 まぁ、けど、たまにはいいな、やっぱり」

 のんきにいいながら、ぐ、と大きく伸びをする。

「基準ねぇ……あ、ここってまだだれかくるのだっけ」
(*14) 2021/07/20(Tue) 18:22:33

【人】 右方舞 戸隠

>>38
無口な男は、物陰で休んでいる。
しばらくたてば、また台の上で踊りだすだろう。
そうするのが自然であるかのように。
(40) 2021/07/20(Tue) 18:27:34

【赤】 よろず屋 シラサワ

>>*14
「なかなか摩訶不思議な事を信じとる教授はんやなぁ。
 ええよ、後で長はんに請求しとけば
 あるていは経費で落ちるやろうしな。」

無理でも通そう。それぐらいの弁は立たせよう。
そうでなければこんな子に"仕事"をさせるのだ。
流石にシラサワにとて、罪悪感ぐらいはある。

そうして筆談の為の予備のメモ帳とペン、
携帯型充電器をそのうち渡してくれることだろう。
いつ持ったことにしても良い。

「多分もう一人ないし二人は来るんやないかなぁ。
 祠行くん揃ってからにするか、
 もう今居るんで行くかは悩むとこやけど…。」

古民家特有の吊り下げの電灯を見上げてぼやいた。
(*15) 2021/07/20(Tue) 18:36:16