人狼物語 三日月国


159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】

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友達 ネコジマは、メモを貼った。
(a15) 2022/07/07(Thu) 19:51:04

【赤】 かれがれ ユメカワ


「名簿。ずっと持って歩くのもだしね」

もはや机に体重を預けるばかりとなった青年を横目に見遣る。
その動作の中にあるのは、何らかの感慨と言うよりかは納得だ。
あなたが彼を死に至らしめた事そのものは、
やはりこの場に於いて、非難するような事ではないらしかった。

怪異が人に危害を加える事を躊躇うだろうか。
怪異が人を殺める事を躊躇うだろうか。
個々の性質的なものを除けば、きっとそんなことはない。
これはたったそれだけの事。


「………神社の横、あそこかな。ふうん…」

そうして、ぽつりと声が降れば視線はあなたの方へと戻る。
あなたの知る神社は今も健在なまま在って、子供達も知っている。
となればそれと結び付きの深い職業である宮大工の一家も
きっと絶える事無く、健在で居ることだろう。

「じゃあ、ちゃんと埋め直してあげないとだ。
 色々やらなきゃだから、すぐにはできないかもしれないけど。
 ……あと、埋め直す理由も考えておかなきゃね
 あの骨、稔には違うものに見えてたみたいだから」

埋めた誰かが取りに戻って来るかもだとか、そんなのでいいかな。
持ち出されてしまった幾つかも、戻せたらいいんだろうけど。
(*5) 2022/07/07(Thu) 20:10:41

【赤】 かれがれ ユメカワ


「……なんでここに埋めたんだろうね?」

そういえば、と。
付け足すようにそんな疑問をふと零した。

その由縁を聞いても、その理由は未だ想像が及ばなくて。
埋めた人や、埋められた人々に何かゆかりがあっただとか
寂しくないようにかな、なんて推測くらいしかできない。

ただ掘り起こされないようにするだけなら、
学校の敷地内より、もう少し外れの方が良いはずなのにね。
(*6) 2022/07/07(Thu) 20:15:52
カナイは、昇降口にいる。
(a16) 2022/07/07(Thu) 20:21:48

【人】 陽葉 シロマ

>>【一日目・防空壕】>>11

「お母さんの病院代とか言ってた気がする。
 ……でも、本当はね。
 進学の為のお金とか、そんな感じだったんだ。
 今思い返すと、随分可愛げのない子供だったなって思うよ」

勿論、それはお互い様。
苦笑すると、スマートフォンを取り出して録画を開始した。

「今私達は防空壕に来ているよ。
 まずは階段を降りていきま〜す……」

実況しながら、ゆっくり進んで行く。
一人がギリギリ通れる程の通路を降りれば、ぱきんと何かを踏んだ音がした。

「ん、何か踏んだ。
 ……マユちゃーん、明かり頂戴〜っ。何も見えない〜!」
(17) 2022/07/07(Thu) 20:22:58
シロマは、頭蓋骨を踏んだ。
(a17) 2022/07/07(Thu) 20:23:20

【人】 長女 カナイ

【昇降口】

1階、正面入口。ここは、生徒のためのとば口。
並ぶ下駄箱の数が嘗ての在校生の多さを表している。
今となっては見る影もなく、埃を被って朽ちかけているのだが。


ぽちり。スマホのライトを消す。
そうしてしまえば、頼りない空の光だけが残る。
射し込む月あかりが、打ち付けられた板の形に欠けている。

「ぁう…」


暗がりの中、びくびくと怯えるカナイは。
手近な靴箱から、あらためはじめるのだった。
(18) 2022/07/07(Thu) 20:26:48
友達 ネコジマは、メモを貼った。
(a18) 2022/07/07(Thu) 21:01:18

【人】 陽葉 シロマ

>>15 >>16 ライカ

「いいや、初めて聞いた」

貴方が月明かりの下に出れば、すんなりと手は解かれた。
あくまで歩かせるだけだ、とでも言う様に。
自分の足で歩くことを、促す様に。

「うーん、話を聞くに。引っ越しをきっかけに別れ話を出された、って感じかな。
 そして受け入れられてないねぇ、少しもさ」

昇降口が見えてくる。
目指すは隣の空き教室。音楽室や理科室のような、特別な教室はもう誰かが行ったから──理由は只それだけ。

「夏彦がどう思おうと、深雪の気持ちは変わらないわけだし……素直にその気持ちを言っても構わないだろう。
 言っても言わなくても結果が変わらないんだから」

だったら、行動して後悔したい。
白間梢は、そういう人間だった。

「……言えないのは、さ。
 深雪の言葉を聞くのが怖いから、だったりしない?」

貴方と自分はきっと、あまり似ていない。だから、予想だ。

(19) 2022/07/07(Thu) 21:20:00

【人】 陽葉 シロマ

>>15 >>16 >>a18

かしゃん、小さな物音。

「……ん?」

ふと、足を止めて貴方の横顔を見やる。
この暗闇では全貌まではわからないが、昇降口から聞こえて来た気がした。
(20) 2022/07/07(Thu) 21:20:24

【人】 長女 カナイ

>>a18

 
ビクッッ!!


肩を震わせて振り向くと。
ふわ、と夏らしい煙が鼻をつく。
……あ、匂い。
言葉を待たずに、
んぇ。にゃんこだ。
トラ柄が目に入る。

「にゃんこー」


ころり転がって、じきにぱた、と。
倒れ伏すであろう腰吊りの蚊取り線香をよそに、
猫ちゃんのそばにそろーっと、近づいてみたりとか。した。
(21) 2022/07/07(Thu) 21:27:11
友達 ネコジマは、メモを貼った。
(a19) 2022/07/07(Thu) 21:39:15

【置】 いつかの ユメカワ


────追想。



自室。散らかった机の上。
出しっぱなしのラジオペンチ、細かな金具、様々なパーツ。

「…………」

君とお揃いにするならどんなのが良いだろう、と思って。
幾つか作ってみていたピアスの内の、まだ作りかけのもの。
それらを纏めて全部、乱雑に引き出しに入れてしまって。
だってもう必要なくなったから。

渡せもしないものを作ったって意味がない。
楽しかったはずの趣味はどれもこれもつまらない。

だから夜更かしをする理由もなくなったのに、
一度習慣になった就寝の遅さはすぐには変わらなくて。

だから今日も、無意味に液晶を眺めて時間を浪費する。
この頃はずっとそんな空虚な夜を過ごしている。



あんなに何をしていても楽しかったのに。
あんなに明日が来るのが楽しみだったのに。
今じゃ全部全部、嘘みたいだ。
(L1) 2022/07/07(Thu) 21:43:21
公開: 2022/07/07(Thu) 22:00:00

【人】 長女 カナイ

>>a19

「こ こら…」
(覇気ゼロ)

傍にしゃがんで、ねこパンチする腕白を抱える。
ひょいっ。にょーん。猫、伸びる。

やや不安定な膝の上に抱き上げて、ぽしょぽしょ。
毛並みにもうほとんど、顔を埋めるみたいな感じで。


「………ろ、ひと………ろ――ちゃ」
「……、―――て…って、……ぞ。 く…」
(22) 2022/07/07(Thu) 22:02:20

【人】 憂愁 ライカ



「う………、」

ぱっ、と離される手。
大丈夫だ、自分の足で歩かないと。分かってる。

「変わらない、としても、
 深雪の答えを聞いちゃうと、ハッキリW別れ話Wになるでしょ。
 それが………うん、怖くて。」

──そうか、怖いんだ。
自分のことなのに、全然分からなかった。

「結果は変わらない……か。
 それなら、気持ち伝えた方が……良い、の、かな……。」

君の真隣。連れ添って歩く。

「いや………
 でも、今更、だし………、」



──────
カシャン


「え、なに、なに……」

はっ、と貴方と共に足を止めれば
向けられる視線にひとつ頷いて、そっと顔を伸ばして昇降口を覗いた。
(23) 2022/07/07(Thu) 22:06:27
ライカは、カナイと猫が居るなあ、と思った。
(a20) 2022/07/07(Thu) 22:07:54

ライカは、アレ撮ったらダメですか?とシロマへアイコンタクト。
(a21) 2022/07/07(Thu) 22:08:38

シロマは、頷きを一つ返した。撮っちゃえ。
(a22) 2022/07/07(Thu) 22:15:22

ライカは、フラッシュをオフにしてから、シャッターを切った。
(a23) 2022/07/07(Thu) 22:18:07

友達 ネコジマは、メモを貼った。
(a24) 2022/07/07(Thu) 22:19:49

【赤】 陽葉 シロマ

「あ、場所については簡単だ。
 昔はこんなに校庭が広くなくてね、あれくらいの場所が敷地の外れだったのさ。
 後は私に託すつもりだったのかもしれない。
 だからわかりやすい場所に埋めたのかも」

戦後の一時期、増えた生徒数に対応して広げたのだ。
まさか未来であんなに賑やかになるとは思わなかったものだから。
時間も無かったし、きっと急いで埋めたのだろう。

「まあ、どうして地表近くに出て来たのかは知らないけど……。
 賑やかだから、起きちゃったのかもね」

その口振りからは、あまり追求する意思は感じられない。
理由が何であれ、こうして顕になったことは事実だ。
解明することへの利益があるとは思えなかった。
(*7) 2022/07/07(Thu) 22:30:45

【赤】 陽葉 シロマ

「……そういえばさ、全員って話したけど。
 夏彦も含んじゃって良いのかい?
 準別れ話してる、みたいな話聞いたよ」

準、と付けたのはきっと曖昧な空気であろうことを察してのことだ。

「別に夏彦のこと、嫌いになったわけじゃないんだろうに。
 優しいね、深雪は」

そうじゃなきゃ、一緒にいたいなんて思わない筈だから。
矛盾する貴方の言動を、思い返した。
(*8) 2022/07/07(Thu) 22:31:28
友達 ネコジマは、メモを貼った。
(a25) 2022/07/07(Thu) 22:39:37

【人】 長女 カナイ

>>a24

 スーーーーッ

これはついつい猫吸いしちゃうカナイ。
ちょっとのあいだ堪能させていただいて……いけね。

「……んぇ」


もたもた、にゃんこを掲げた(?)。
月光を背負いし猫になったりしたと思う。
(24) 2022/07/07(Thu) 22:44:44
カナイは、にゃんこを掲げている。にょーん。
(a26) 2022/07/07(Thu) 22:45:41

ライカは、再びシャッターを切った。パシャ
(a27) 2022/07/07(Thu) 22:59:00

【人】 長女 カナイ

【昇降口】>>a27
ひとけのない……はずだった、昇降口。
ぱしゃ、と紛れもない人工の音が耳に届く。
その方角が、猫パンチを受けた蚊取り線香の行き先だということ。
もうすっかり、カナイの頭からは抜けていた。


「な 
なん……


ゆるゆると転がっていた円盤は、恐らくとっくに倒れている。
はじめに目に入ったのは手前のそれで、
その次に、

月明かりをぬらりと反射する―――


……ひぅ





カメラのレンズ。

(ここで1カメ、2カメ、3カメ)

(25) 2022/07/07(Thu) 23:11:57

【人】 長女 カナイ

【昇降口】>>a27 >>25

―――カメラを構えたライカ。
―――の、隣に佇んでいるシロマ。

―――にゃんこを掲げるカナイ。


「あぇあぇああぁ…」



情けない、よわよわしい悲鳴が昇降口に響いた。らしい。
(26) 2022/07/07(Thu) 23:14:39
カナイは、にゃんこを取り落とし
(a28) 2022/07/07(Thu) 23:15:15

友達 ネコジマは、メモを貼った。
(a29) 2022/07/07(Thu) 23:21:53

【人】 陽葉 シロマ

【昇降口】 カナイ/ライカ

転がって来た蚊取り線香を拾い、こちらに気付いた貴方へ近寄って片膝をつく。

「これ、カナ姉のだよね」

はい、と先程まで猫を抱えていた手に蚊取り線香を乗せて、悪戯っぽく笑った。

「ふふ……この写真をバラ撒かれたくなければ、私達に従うのだ!」

冗談を言うその抑揚は、今は後輩に見せない顔のひとつ。
幼い頃は、外で男の子達とごっこ遊びをする様な子供だった。

「カナ姉、多分教室に引き篭もってあまり出歩いてないだろう?
 ちょっとそこまで行ってみない?」

そこ、と昇降口近くの教室を指差した。
(27) 2022/07/07(Thu) 23:29:55

【人】 憂愁 ライカ

昇降口 >>26 >>27 >>a29 カナイ/シロマ


「安心してくださいよ。
 ちゃんと可愛く撮れてまーす。」

ちょっと暗いけれど、しっかり撮れている2枚のデータを確認しながら
シロマと共に君の元へ歩み寄る。

「……従うのだ〜」

こんな元気なシロマを見るのは初めてかもしれない。
ぱち、ぱち、瞬きしながらもノっておいた。
(28) 2022/07/07(Thu) 23:46:47
ネコジマは、屋根裏の方の倉庫を探索。いい感じ度が1くらいのものを見つけたよ。
(a30) 2022/07/07(Thu) 23:47:46

【人】 長女 カナイ

【昇降口】>>27 >>28

かわ……ぁう。
 ! そ、そぉ」

手渡された、ほんのりあたたかい円盤。
腰に巻くための紐がてろんと垂れ下がる。

「んん、ぃ。いいよ……」

悪戯っぽい……芝居がかった抑揚に、きょとん、として。
それが誘い文句に繋がれば、簡単に頷く。
カナイねーちゃんは昔からけっこう、そんな感じ。

とろとろ立ち上がる。
王子然とした彼女の手を借りて、かもしれない。
(29) 2022/07/07(Thu) 23:54:56

【赤】 かれがれ ユメカワ


「そっか。頼りにされてたんだ、昔から」

あっさりと返った答えには、素直に納得したようだった。
こうして山地が大きく切り拓かれたのは後の事だろうし、
あなたを頼りにした、というのも有り得そうな話だと思って。

「誰かに見付けてほしかったのかも」

長い間待って、それでも誰も迎えに来なかったから。
それぞれの思いでもってこのような形で留まり続け、
こうして皆の前に姿を現すに至った自分達のように。
そんな事もあるだろうと結論付けた。骨は何も語らないから。
(*9) 2022/07/07(Thu) 23:55:14

【赤】 かれがれ ユメカワ


「………夏彦も入れて、全員だよ」

続く問いには目を伏せて、それでもはっきりと言い切った。

「嫌いになれるわけない。
 叶うならずっと一緒に居たかったけど、簡単には言えなくて。
 夏彦の気持ちもわからなかったから、余計に、何も。
 ……俺は、最期のあの日をやり直したくて」

ただ互いにすれ違ってしまっただけなら、やり直せるはずで。
離れ離れになるにしたって、もっと良い形があったはずで。
わからなかった事が、聞きたかった事があって。

せめて、綻びが修正不可能なものになってしまう前に。
やり直そうとしたはずなのに、その前に全てが終わってしまった。
願わくば、そんな最期の日をもう一度だけ。


何れにしたって、自分はもう答えを変えられないのだろうけど。

「だから……夏彦の事は、俺が迎えに行ってもいい?」

本当に好きなら、一緒に来てくれるでしょ?
それとも、もうどうでもよくなっちゃった?
そうだとしたら──それでも、俺はずっと一緒に居たいよ。
(*10) 2022/07/07(Thu) 23:56:38
カナイは、……というわけで、後輩たち と探検する に従う  こととなった。
(a31) 2022/07/07(Thu) 23:59:37

【人】 陽葉 シロマ

【昇降口】>>28 >>29

勿論、立ち上がる時は王子の様に手を貸した。
こうした所作が自然に出るくらい、白間は昔から世話焼きで。

「ふふ、まあ軽く一階の教室を見て回るだけだから。すぐ戻るよ」

同時に、お転婆娘でもあった。

まずは小手調べと言わんばかりに、隣の教室へのんびりとした足取りで向かう。
雰囲気などあったものではない。
ゲームで言えば最初の町であって、重要なイベントなど起こりうる筈がないのだから。
だから無警戒に、気軽に軋む扉を開けたのだ。

(30) 2022/07/08(Fri) 0:24:05

【人】 陽葉 シロマ

【???】>>28 >>29

立ち止まる。

「…………」

動かない。

「……、……」

先頭に立つ少女は、貴方達より一回り以上背が高く。
故に教室の中は、彼女の背中で見えにくい。

その表情は、ともすればわざとらしく見える程に苦々しかった。
(31) 2022/07/08(Fri) 0:25:29

【人】 憂愁 ライカ

【???】>>29 >>31



歩く、歩く。足跡は三人分。
先導する先輩と、一歩後ろをゆっくり着いてくる先輩。

この先にあるものが、普遍的な日常であると
疑うことすら知らずに歩く。

「司馬センパイ、猫好きなんですね。
 僕も猫結構好きで───、」


──ぎし、がら。 ……きぃ。
開くドア。足を止める貴方。

「………白間センパイ?」
(32) 2022/07/08(Fri) 0:47:05

【人】 憂愁 ライカ


さて。その瞳に何を映すのかと見上げ、
そっと背伸びして、視線の向かう先を覗けば
我々が探していた張本人が居るではないか。

「アー、お前こんなとこに、
 居……た、の……………、」

夜の闇。長身の貴方。
それらが遮る光景を、目を凝らしてよぉく見れば。

「………───ッ、!?」



 地に伏す麦藁帽子。
 机に項垂れる男。

 それが異常であることは、遠目でもわかる。

がたん!ぱき。
大きく後退れば、床が激しく鳴いた。

「なんッ…………、
 う、嘘………………!!」

動揺。混乱。
頭はすっかりパニック状態だと言うのに
その体は。手指は。そうするのが当然だとでも言わんばかりに
肌身離さず持ち歩く、大事なカメラを構えた。
(33) 2022/07/08(Fri) 0:49:01
ライカは、─────パシャ、
(a32) 2022/07/08(Fri) 0:49:40

友達 ネコジマ(匿名)は、メモを貼った。
2022/07/08(Fri) 0:51:40

友達 ネコジマ(匿名)は、メモを貼った。
2022/07/08(Fri) 0:55:15

ライカは、「う、あ、わああぁあ……ッ!!!?」
(a33) 2022/07/08(Fri) 0:58:09

【人】 長女 カナイ

【???】

後ろをついていきながら、「にゃんこ、かいらし」なんて。
辿々しくも和やかに、相槌を打っていたところ。
ガララ、と扉が開かれて。

「んぇ。こずちゃん、なんしたと……」

足を止めた少女を、後ろの後ろから見上げる。
笑みの消えた顔を捉えて、視線の先にのろのろと目を遣って。


 」、 
「ぇう?」



(34) 2022/07/08(Fri) 1:20:39

【人】 長女 カナイ

【???】>>34
─────パシャ、
  


「ぁ ぁ、ぅ」


はく、はく、と唇が開閉したのが二度。
隣の後輩があげた悲鳴で、ひぅ、と。
引き潰れるような音が喉から細く漏れた。

「……まき、お」


カメラのレンズとすらりとした長身の横を抜け、
……こちらへ伸びる、足跡を。
うえから踏みつぶして、よろよろと逆に辿ろうとして。




 
ガタタッ
 
――――ガタン!!!!




足がもつれて、思い切り転んだ。
ついでに机と椅子もいくつか、巻き込んで。
(35) 2022/07/08(Fri) 1:29:56

【赤】 陽葉 シロマ

「勿論だとも。
 最初からそう言うと思ってたさ」

大切な生徒の意思を尊重しない教師がどこにいようか。
いたとしても、それは教師に相応しくない。
少女は、自分の思い描く『理想の先生』である。

「……私は、想いを伝えられなかったから」

戦時中の恋となれば、その結末は想像に難くない。
窓の外、夜空を見つめぽつりと呟いた。

「助言はあんまりできないけれど、上手くいってほしいと思ってる。
 私にできることがあれば、何でも言ってくれ」

現に少女はこうして少女のまま数十年の時を過ごし、留まっているのだから。
(*11) 2022/07/08(Fri) 1:32:19

【人】 かれがれ ユメカワ


自転車が停められた校庭の一角を後にして。
今度は生徒用の昇降口から、
再び校舎の中へと戻ろうとした、その時だった。

「────、」

そう遠くない場所から。がらんとした校舎に響く音。
聞き慣れた声の、聞き慣れない叫び。大きな物音。
不意に誰かに脅かされたとか、何かにびっくりしただとか、
そういった、日常の中で聞くものとは明確に異なる音。

暫しの逡巡の後。
誰かが玄関口に立て掛けた金属の棒を片手に、
少し早足に、音のした方向へと向かった。

全て杞憂であればそれでいい。
それでも。軽率に廃墟に立ち入ってはいけないとされる本当の理由が、
その実幽霊などではなく、生きた人間なのだと、知っているから。
(36) 2022/07/08(Fri) 1:41:41
ユメカワは、「──どうしたの」。
(a34) 2022/07/08(Fri) 1:42:18

ユメカワは、廊下に見える人影に、少し離れた所から声を掛ける。
(a35) 2022/07/08(Fri) 1:42:33

【人】 陽葉 シロマ

【???】

その大きな物音で、はっと我に帰った様に。
そうっと見慣れた麦わら帽子の元に近付いた。
口元に手をかざして、暫く。

「……ごめんね、見つけるのが遅くなって」

麦わら帽子を拾い、顔を隠すように頭へ被せた。
スマートフォンを取り出して、すい、と少し操作をする。

「寝かせておきたい所だけど……現場保存、しておいた方が良いだろうし」

帽子越しに、遺体を撫でた。
(37) 2022/07/08(Fri) 1:45:46
シロマは、廊下から聞こえた声にひょっこり、顔を出す。
(a36) 2022/07/08(Fri) 1:48:45

シロマは、「牧夫、いたよ」
(a37) 2022/07/08(Fri) 1:49:06

シロマは、ただそれだけ。
(a38) 2022/07/08(Fri) 1:49:21

ユメカワは、疎らに鳴り続ける通知音を聴いて。
(a39) 2022/07/08(Fri) 2:14:44

ユメカワは、それから、顔を出した少女の様子と、その場に漂う雰囲気に。
(a40) 2022/07/08(Fri) 2:14:52

ユメカワは、楽しい時間は、終わってしまったのだとわかった。
(a41) 2022/07/08(Fri) 2:15:01

【赤】 かれがれ ユメカワ


「……ありがとう」

ゆっくりと、やや俯いていた顔を上げて。
確かな安堵と喜びを表情に浮かべ、眉尻を下げて笑んだ。
あなたはきっと否定はしないと思っていたけれど。
それでもやっぱり、嬉しいものは嬉しくて。

もう既に、盲目的とすら言えるほどにあなたに信頼を寄せている。
あなたがあなたの思い描く『理想の先生』で在る限り、
同じ子どもである『生徒』にとっても、それは理想そのものだから。
そんな存在から受ける後押しは、きっと何よりも心強くて。


「…伝えられなかった、そっか、うん……
 大丈夫、きっと上手くいくよ。
 先生が俺にやり直す機会をくれたんだから、きっと」

夜空を遥かに見る横顔は、少し寂しく感じて。
自分があなたに返せるものはそう多くはないけれど。
あなたが『先生』であるの為の『学校』が、
少しでも明るく良いものになれば。きっとそれが一番で。

これは、やり直す為の機会だ。

自分が、あなたが、
ある時からずっと立ち止まってしまっている場所から。
再び歩き出して、叶わなかった夢を繋ぎ、やり直す為の機会だ。
少なくとも、夢川はそうなのだと信じている。
(*12) 2022/07/08(Fri) 3:48:40