人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


ルチアーノは、命の危機を感じている。
(a6) 2023/09/18(Mon) 21:42:03

【置】 徒花 テオドロ


気づきたくなかった、ずっと、気づきたくはなかった。
自分が羨むような、より優れた人間がいることを。
自分なんかを疎むような劣った人間がいることを。

凡庸を受け入れられればよかったがそれはプライドが許さない。かといえヒーロー足り得ない自覚は残酷にも刻み付けられている。

ひとつ。誰も懐に入れぬよう、幾つもの棘を背負った。
ふたつ。向いてるからと警察を選び、公務の為の鎧を纏った。
みっつ。本心を悟られないように、嫌味な笑顔の仮面をした。

本当は、結果的に周りに嘘をつき続けている。
俺はこんな人間ではない。ただ背伸びが上手いだけの、
部分的に、周りに比べて秀でた、秀でてしまっただけの男だ。

光を放つかのような、己の志を持つ者が羨ましかった。
その近くにいれば、眩さを保つように図ってやれれば、自分もまた照らされて、同じく輝かしい人間になると信じていた。

背中にはずっと──影が伸びていることからは、目を逸らし続けていた。

誰かを守れなかったときから。
誰かに自分の不出来を見せてしまったときから。
職に迷いを見出してしまった、そのときから。

自分に人々に誇れるような価値が無いことを畏れてしまった。
(L0) 2023/09/18(Mon) 21:43:58
公開: 2023/09/18(Mon) 22:00:00

【置】 徒花 テオドロ

その暗い部分は誰にだって見せたくはないのだ。
だから俺はもう二度と失敗してはならない。

もっと価値のある人間にならなくてはならない。

善良でも有能でもなんでもない俺が警察として胸を張って生きていくためには、こんな努力ではまったく足りないのだ。
その努力も見せる気にはならない。自分の足りない部分は、とてもじゃないが人には見せられない。

だからこの心の内を誰も覗かないように祈っている。
こじ開けられないように心の奥底にしまっておく。
この荷物を何かの気の迷いで預けてしまうことすらできないように。

変に救われてしまって、自分と向き合うことをやめてしまったら、いつか──一人で立てなくなってしまうじゃないか。

その時、真の意味で、自分の価値が一つもなくなってしまう気がして心の底から怖かった。
(L1) 2023/09/18(Mon) 21:46:15
公開: 2023/09/18(Mon) 22:00:00

【置】 徒花 テオドロ


警部補であるなら大抵の留置担当者よりも階級は上だ。多少無理は利く。
何かろくでもないことがあったらこの手で誰かを助けてやろうと、そうして漸く誰かの役に立てるのだと。

あの日見たマフィアのように誰かを助けられたら、
少しでもこの心の慰みになると、そう思っていたのに。

今の俺にはもう無理は働けない。
もう、理解しているつもりだ。此れだけ棘のある振る舞いをしておいて、誰かから反感を買っていないわけがない。

半端に人の心に敏く、分を弁えることを知ったせいで、
こういうとき無謀な行動に出る方法も忘れてしまった。

そうしてまた自分の首を絞めるのだ。
理由はもう分かっている。見栄えがどれだけよかろうと、
皆の為ですらない、自分の為に動いてきたから。
(L2) 2023/09/18(Mon) 21:48:27
公開: 2023/09/18(Mon) 22:10:00
テオドロは、「───じゃあ、今の自分には何ができる?」
(a7) 2023/09/18(Mon) 21:48:52

【置】 徒花 テオドロ

希望や夢は最初から持っているわけもない。
この身体にはまだ、ほんの少しだけの自由が残っている。

何かを成し遂げることは難しくても、
みっともなく足掻いてやることは、できるはずだ。

できるはずなんだよ、なあ。
(L3) 2023/09/18(Mon) 21:49:36
公開: 2023/09/18(Mon) 22:30:00
カンターミネは、この二日ぐっすり寝たおかげで、誤らずに済んだ。
(a8) 2023/09/18(Mon) 22:01:50

【人】 うたかたの ダニエラ

>>13 カンターミネ

「んふふー。ごめんなさあい。」

ぺろりと小さく舌を出す。
そんな中、鼻先に刺激的な香り。…辛いんだあ。これ。

ちらりとあなたを窺う。少しだけ、悩む素振り。
結局ぱくりと食いついた。
ひん。口の中が痛くて熱い。涙目だ。

「からいぃ……。」
「ミネー、こんな辛いの、よく食べれるねえ…。」

女は子供舌だった。
さっきと違う意味で、また舌を出す。

#街中
(14) 2023/09/18(Mon) 22:18:03

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>14 ダニエラ

「謝れてえらい。」

子供を相手にするような発言だ。
実際の所は身長も年齢もあなたの方が上だけど。

「お、チャレンジャー。……まあそうなるよな。
 そりゃあ刺激物満載のが脳にキくからなあぁ〜。
 ……いやまあ、俺でも普通に辛いんだけどさ」

多少慣れていてもカプサイシンは平等だ。
一緒になって舌を出し、ヒイヒイ言いながら
ドリンクの屋台でも探そうか。
程なく見つけた屋台でアイスコーヒーをご注文。
エーコは?と奢る構えを見せた。
(15) 2023/09/18(Mon) 22:32:16
2023/09/18(Mon) 23:25:31

【人】 うたかたの ダニエラ

>>15 カンターミネ

ひとつ歳上だろうが何だろうが、褒められるとやったあと声を上げる。
そこに関しては、相手が旧知のあなたでなくともほぼ変わらないのだが。

「うー。ミネ、胃とか傷めないよおにねえ。」

時すでに遅しな気はする。
トラメッツィーノは一口だけで御遠慮させていただいて。
ただ元来は戴けるものは迷わず戴く女だったので、歳下だろうがお言葉に甘えるらしい。

「あたしもお、コーヒーでえ。」

この子供舌の女は、コーヒーに砂糖をふたつ放らないと気が済まない。
…きっと、あなたもとうの昔に知ることだろうが。

#街中
(16) 2023/09/19(Tue) 0:18:55

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>16 ダニエラ

いい気分にさせるのが上手いよなあ、そう思う傍ら
こういうのを指していたのかもしれんな、と内心で零した。

「安心してくれ、健康診断は毎年引っかかってる」

ダメそうな気がするが、当人は大丈夫と言っている様子。
大丈夫なら大丈夫なのかもしれない。

「はいよ。おっちゃん、アイスコーヒー二つ。
 片方はダブルで。あれ?トール?まあいいやデカいの。
 もう片方はスティックシュガー2つつけてくれ。」

そうして受け取ったものを片方渡して、
砂糖もさっと流し込む。これくらいは年下の義理だろう。

「今休憩中?折角久々に会ったんだから近況でも聞きたいが、
 時間取っちゃってもアレか。後で電話でもするか?
 俺はもうちょい散歩する予定だけどさあぁ」

のんびり、友人の隣を歩きながらの雑談だ。
(17) 2023/09/19(Tue) 1:00:32

【人】 月桂樹の下で ニコロ

重苦しい朝礼の後のこと。
何故か警察署に以下のグッズが増やされていた。

・タコヤキ機
・ホットサンドメーカー
・ホームベーカリー
・フードプロセッサー

どう考えても職務に関係のないものばかり。
犯人は外回りによく出ていく巡査部長の男だった。

「…俺は使わないから使ってくれよな!」


空気も相まって大変ヤバイ人に見えるだろう。

#警察署
(18) 2023/09/19(Tue) 1:39:25
路地の花 フィオレは、メモを貼った。
(a9) 2023/09/19(Tue) 3:50:10

【人】 pasticciona アリーチェ


仕事終わり。雨のとある孤児院。
何か月ぶりだろうかと目を細め見上げていると、
「アリーチェ!」とすぐに見知った少年が駆け寄ってくる。
「マッティア。ごめんねこんな夜遅くに。元気にしてた?」

「うん!」と屈託なく返してくる彼の前にしゃがみ込み、その頭を撫でる。
何度も教会と交流会を開いたこともある子達だ。
もう家族と言っていいほど大事な彼らが集ってくるのが
訪れた時のいつもの幸せな日常の時間だった。

「今日は中に入っていかないの?」
「ええ、今日はちょっと用事で……遊んで帰れないの」

「ふうん。それじゃあ今度遊ぼうよ。アリーチェ、
 疲れてるみたいだからアリーチェに選ばせてあげる!」

その言葉に、不意に幼い頃の情景を思い出す。
倒してしまったトランプタワー。笑っていてくれた彼の姿。
視界がぶれそうになるのをグッと堪える。
約束したんだ。泣かないって。家族の皆を守るんだって。

「それじゃあ今度また、トランプしよう。
 そうね、トランプタワー。たくさん積んで、……積んで、」
「……今度こそ、成功させてみせるから」

「聞いて、マッティア。──」

わたし、泣いてないよ。
だからどうか、無事でいて。"      "
(19) 2023/09/19(Tue) 5:10:13
アリーチェは、マッティアに言伝をした。
(a10) 2023/09/19(Tue) 5:10:47

【人】 うたかたの ダニエラ

>>17 カンターミネ

「…ええー。」
「いけないんだあ…。」

なんて。ちょこっと半目でそう責めたあと、軽く肩を竦めてくすりと笑う。
今日のところは大目に見てあげただけだ。

コーヒーを受け取る頃にはさすがにじゃれつくのもやめている。
ありがとお、と笑顔で受け取って、ストローを口にくわえ啜って。

「んー。そおだねえ、休憩中…。」
「電話の方があ、いいかもお。」
「あんま長引いて警部補さんに見つかったらあ、怒られちゃうしい。」

ただでさえ日頃の態度を『仕事だけは真面目にしている』の1点で見逃してもらっている自覚はある。
こわいんだよおなんて本人がいないのをいいことにへらへら笑った。別に怖いとは思っていないので風評被害だ。

#街中
(20) 2023/09/19(Tue) 6:09:51

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>20 ダニエラ

「次からは気をつけるって〜」

へらへら笑いながら、その仕草に両手を挙げて降参。
こちらもヒリつく舌をコーヒーで潤して、頷きひとつ。

「んじゃあ後で電話するかあぁ。
 警部補さんに頭から齧られちゃたまんないしな。
 番号、前と変わってないだろ?」

風評に堂々と乗っかって被害を拡大。
そうしてけらけら笑いながら親指小指を立てて、
後でな〜と電話のジェスチャーをして歩いていった。
(21) 2023/09/19(Tue) 6:29:04
ルチアーノは、本気で辞世の句をしたためておくことにした。
(a11) 2023/09/19(Tue) 6:49:22

【人】 渡りに船 ロメオ

>>11 ヴィンセンツィオ

「アハハ。ま、働いてみたかったすね」

背丈ばかりは立派だけれど、それ以外は年相応、
もしくはそれよりも子供っぽいかだ。
ロメオから見る貴方は『オトナ』で、オレもこれからこうなれっかな、と初対面ながらに細やかな憧れを抱くような、そんな雰囲気を貴方に感じていた。

「あ、褒められた。あざす」
「オレを引き抜くなら高くつきますよ。
 それかオレを惚れさせるか」

なんてね、と片手の指でハートを作って見せた。
緩く笑んで冗談めかして返すのには慣れていて、
どんな疑りにも慣れている。
ロメオがその意図に気付いているかどうかは分からないが。
なんにせよ、この答えは戯れのジョークだ。

「ありがとうございましたぁ。喜んで〜」

ゆる、と手を上げてあなたを見上げる。
そのままドアベルが鳴って貴方の姿が見えなくなれば、
またロメオは足を組んで椅子に寄り掛かり、
店の中の日向とパンの香りを吸い込んだ。
まだ穏やかな昼前の、束の間のやり取りだった。
(22) 2023/09/19(Tue) 9:54:21

【人】 無敵の リヴィオ

>>12 ルチアーノ:2日目

「はは、だろう?」

ここで食事をするのは初めてで、
寧ろ君の方がここの味をよく知っている。
だと言うのにこの男はまるで昔馴染みのような反応を見せて、
君の言葉ににやつくように笑っていた。

やがてカップが空になり、君が立ち上がる頃、
男は食べる前と同じように両手を合わせ感謝を示す。
そうして立ち上がった君へと振り向いて、

「おや、心配ありがとう。
 君の心配が呆れに変わらない内に行くとするよ」

君の一言に頷きながら手を振り、その背を見送るのだろう。
帰り道は君の言う通り、車の音を頼りにして。

#路地裏
(23) 2023/09/19(Tue) 11:48:56
リヴィオは、右手にはめた黒手袋の上から傷痕を撫でる。 #街中
(a12) 2023/09/19(Tue) 11:51:51

【人】 無敵の リヴィオ

「…近々医者に見せに行くとしようか」

今は勤務中のため後日に。
昨日言われたばかりだというのに、
放置すれば本当に呆れに変わってしまいかねない。

あの友人の呆れ顔を思うとこちらの顔も歪むというもの。

「さて、それじゃあ今日も働くとしようか」

手にした傘を開いて、軒下から歩き出す。
人の声や気配が薄れていく中でも、
男にとっては変わらずの日常がそこにあった。

#街中
(24) 2023/09/19(Tue) 12:00:42
ロメオは、「楽になりたくなったら」「言ってくださいね。いつでも」
(a13) 2023/09/19(Tue) 15:26:42

【人】 うたかたの ダニエラ

>>21 カンターミネ

「ふうーん。」

聞いちゃったもんねー。
やおらにその表情はにこにこ顔へ。

「んふふ、そお。がぶがぶーってえ。」
「変わってないよお。いつでもかけてえ。」
「…あー。起きてたらあ、出るねえ。」

仕事が終わると眠いとばかり。
立ち去るその背を見送って、ずぞとストローを鳴らすと女も仕事へ戻っていった。

#街中
(25) 2023/09/19(Tue) 16:28:35
カンターミネは、言っちゃった。
(a14) 2023/09/19(Tue) 17:16:43

テオドロは、くしゃみをした。噂でもされてますかね。
(a15) 2023/09/19(Tue) 17:43:30

【置】 路地の花 フィオレ

「私の周りは……優しい人ばっかりね」

メッセージを返す手を一度止めて、様々な相手から送られてきた文章を読み返している。
気を遣ってくれて。甘やかしてくれて。
家族みたいに扱ってくれる。

「私は何か返せてるのかしら」

学もないから、人の助けが必要で。
前線で戦う事も出来ないから、皆が傷付いてる間留守番役で。
料理も殆ど出来ないのに。

頼ってもいいって言ってくれる人ばっかり。

だけどそれに甘えてばかりいてはだめだ。こんな状況なら特に。

「出来る事、増やさないとね」
(L4) 2023/09/19(Tue) 19:12:58
公開: 2023/09/19(Tue) 19:30:00
フィオレは、ソファに座って、メッセージに向き直った。
(a16) 2023/09/19(Tue) 19:13:31

カンターミネは、今のボイスだけ部下の声も入っている。
(a17) 2023/09/19(Tue) 19:18:16

ダニエラは、珍しく――それはそれは、大きな声で。
(a18) 2023/09/19(Tue) 19:56:27

【人】 コピーキャット ペネロペ

「──お待たせしました、ビーフシチューですっ」

#バー:アマラント は今夜もいつも通り。
雨時々曇り、生憎の空模様ではあるけれど。
実はマスターの得意料理はシチューだったり、
なんて耳打ちする店員もいつもと変わりない。

「空いたお皿、お下げしますねっ」

#バー:アマラント
(26) 2023/09/19(Tue) 21:44:07
渡りに船 ロメオ(匿名)は、メモを貼った。
2023/09/19(Tue) 22:05:32

路地の花 フィオレは、メモを貼った。
(a19) 2023/09/20(Wed) 0:16:29

【人】 徒花 テオドロ

>>8 ヴィンセンツィオ 0日目

「……それをやるのは俺でなくていい、と思ってしまいます。
 親しみのある警官や、人を頼りにする生き方は、
 なにも全ての者が行う必要なんて無いのだと……

 いや、分かっているんです。ある程度は荷を預けられる相手を持つこと、それを拒まない者がいることだって理解してないわけでない」

それすら無駄と切り捨てられるほど、己は冷酷でも愚昧でもない。結論は出ていて、対して論ずることも今の自分の中では終わっている。

「俺には向いていない」
「でも、だから……出来ないわけではなく、
 ただ時間がかかるというだけなのでしょうね」

故に必要以上に踏み込まれないことも相まって、
反発ではなく、なだらかな形の譲歩に落ち着いていた。

「……こちらが付き合うのは構いませんが……ああ」
「いえ、何でもありません。
 お気になさらず、結局は行き先が同じなんですから」

甘えることも大事。合わせた歩調と共にその一歩目を行く。

#街中
(27) 2023/09/20(Wed) 1:11:25

【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

>>3:27 テオドロ 0日目

「一つ一つ挙げるつもりはないが、君は諦めるのが早すぎるな。
 諦めきれないものも、そのくせ多いように見える。
 若年寄ぶるのはあまり君には似合わない気がするよ」

なんて、さして貴方を知るわけでもない上役の人間の言うことだ。
それが的を射ていると感じるかどうかは、今の貴方、あるいは将来の貴方に委ねよう。
茶化したような言い方をするのは、今は考え込ませるのは一区切りの合図。
眼の前の風景に目を向けさせて、先ずは貴方の目的地へと足を向けよう。

「自分のできることを正しく評価できるのは、君のいいところだ。
 いま、どうにかしなくちゃいけないことなんてのは意外と世の中少ない。
 君の将来が私は楽しみだよ」

いつか、いずれの時まで見守っているかのように言うのだ。
その保証など少しもないくせに平気で嘯いて見せる。

それじゃあ、とふたつの足音は商店街を抜けていく。
貴方の買い物は内訳が決まっているけれど、男の方はそうでもない。
ぽつ、ぽつとアドバイスを貰ったりなんかしながらに焼菓子ふたつなんかを選んで、
他愛無いやりとりがあった頃の夕暮れが過ぎていく。

まだ、処刑台に上がるよりも前のことだった。
(28) 2023/09/20(Wed) 2:08:14

【置】 徒花 テオドロ


ようやくわかった。自分にしかできないことが。

あまりにも遠回りをし過ぎた。簡単なことだったんだ。
苦手な奴を突き放すべく嫌われ者を演じるなんて、
息をするように行い続けてはいたんだから。

この荷は誰にも預けない。預けられない。
けれど泥船に纏めて捨ててやるのは、
次善の択としてそう悪くないもののように思えた。

「万年筆かボールペンでしか受けつけない、か。
 全く、どこまでも非効率的な真似をさせてくれる」

俺が全部やるのが早いから。皆が幸せになるから。
そんな心の奥底を覆った本音寄りの建前はもういい。

自分の価値だって、誰かにはもう預けない。
俺はそうして漸く俺の持っている価値を肯定する。

「こんな物なら幾らでもくれてやりましょう。
 自棄でもなく、諦観でもなく、
 後の者に託すために、俺はその礎となる」

兄貴分でもない、幼馴染を守るものでもない。
遥か遠くに見た、三文芝居の立役者。

ただその幻影を目指して、
膨れ上がり、育ってしまった影が役に立てるなら。
(L5) 2023/09/20(Wed) 2:25:06
公開: 2023/09/20(Wed) 2:05:00
テオドロは、辞職願を書いた。
(a20) 2023/09/20(Wed) 2:25:33

エルヴィーノは、今、牢屋の格子の前にいる。
(a21) 2023/09/20(Wed) 8:24:02

ニコロは、ハーモニカをデスクに置いた
(a22) 2023/09/20(Wed) 9:21:28

カンターミネは、テディベアを抱っこしている。ふかふかだ。
(a23) 2023/09/20(Wed) 12:37:31

徒花 テオドロは、メモを貼った。
(a24) 2023/09/20(Wed) 17:42:14

ニコロは、月桂樹の花が一輪、デスクに飾られた
(a25) 2023/09/20(Wed) 19:16:11

【置】 徒花 テオドロ


「縄張りの中で大人しくしているならまだよかった。
 多少の悪戯も、尻尾を掴めない方にだって責はある。

 ただ、あんた達は街の治安を脅かし、血の掟を侵した……
 必ず法のもとで報いを受けることになる」

捕物の果てでやっと地面にねじ伏せられたのを、
未だに口角を下ろすことなく好き勝手舌を回している。

「罪人の戯言かどうか……楽しみにしていろ」

舐めた真似をすれば必ずとっ捕まり制裁を受ける。
いつの世の警察も、マフィアだって行ってきた不変の掟だ。

希望や夢は、俺には持つことはできない。
誰かひとりにでも持たせに行くほうが、
その方がきっと、俺には向いていた。
(L6) 2023/09/20(Wed) 19:52:41
公開: 2023/09/20(Wed) 20:00:00
テオドロは、自分が居ないと回らない世話≠フ事を考えていた。
(a26) 2023/09/20(Wed) 20:00:08

テオドロは、それでもやはり少しくらい甘えたっていいだろう、と。
(a27) 2023/09/20(Wed) 20:00:23

テオドロは、諸々を自分以外の所為にして、くだらなさそうに笑った。
(a28) 2023/09/20(Wed) 20:00:34

【置】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「……中々いい啖呵を切るなあ、顔は見えないけど」

なあ?両腕で抱えたテディベアに囁く。
今日も街中の情報が集積されていく。

「ま〜〜〜〜〜あ、俺に褒められても
 嬉しくないだろうけどな、この誰かくんも。
 どっかで鉢合わせしない事でも祈っとくかあぁ〜」

大きく伸びをして、欠伸もついでに。
時計を見れば、もうすぐ深夜だ。

「今日も平和な一日だった。クソ法律を除けば。
 ……明日はどうなるかな〜、久々にバーとか
 行きてえ〜……いやでも酒は鈍るからなあぁ〜」

ぎし、と椅子に深く腰掛け、歌う。

「...Strade di campagna, portami a casa...」

ぽつぽつ零す傍ら、にや、と口元を歪めて、歌詞を変え。

「Tutti i miei ricordi si raccolgono intorno a lei,
 la mia signora...なんつって」

元になった歌より、こっちの方がそれらしい。
まあ、原語のもじりだからここの言葉じゃ関係ないが。
ご機嫌で歌いながら、夜を過ごす。
(L7) 2023/09/20(Wed) 20:37:02
公開: 2023/09/20(Wed) 20:55:00
ヴィンセンツィオは、目に映る誰も彼もを全てを欺いている。
(a29) 2023/09/20(Wed) 20:56:37