【人】 3年生 黒崎 柚樹ぇ、あ……っ!……んぁ……ッ! [ずるりと裡から怒張が抜け出ていって、戸惑うより前に奥深くを貫かれた。 ひゅ、と喉が鳴ると共に、両足がびくりと跳ねる。 押し出されるように、一度は止まっていた涙がまた目縁を伝っていく感覚があった。 泣くほどの痛みではなかったはず。 なのに、押し出されていくかのように、突き上げに呼応するように水滴が散っていく。 これまでとは比較にならない、全身がばらばらになりそうな感覚だった。なんだろう、内臓、かき回されて、武藤と1つ混ざろうとしている、みたいな。 尖痛だった痛みはじわ、とずっと低層音になったみたいに続いていて、まだ、気持ち良いとまで思えるものではなかったけれど。] (298) 2022/09/19(Mon) 9:55:14 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹む、とぅ…………ぅ、 ……っ…………と、ら。 [ああ。これが欲しかったんだ。 武藤の初めて見る顔。 お前が欲しいって、笑顔じゃなく、どこか必死な顔で、でも、とても綺麗だと思った。 私は泣いてばっかりで全然かっこよくもかわいくもないなあ、これ……なんて思いながら、重なり軽く噛まれる唇には、こちらから舌を差し出して。 武藤、きもちいい、かな。 いいと良いな。 そう思いを馳せた時、胎内を抉ってきた一ヶ所が、びり、と。] ……ん、……ぁ、ん……ッッ!? [苦痛とも快楽ともつかない不思議な感覚を残していって、背中を大きく震わせたのだった。] (300) 2022/09/19(Mon) 9:55:58 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 約束のパフェ ―― […………ん?] え、待って。 "前よか今のほうが"って、 >>296 津崎、私のこと、可愛いと思ってた……の? [いやいやいや、それは無いでしょう、と、思わずこっちも負けじと津崎の顔を見つめ返してしまう。 武藤は──今から思い返せば──割と早い段階から私のことを可愛い可愛い言い始めていて、私は結果的にはそれをガン無視していたわけだけど、津崎は全然、そんなこと欠片も無かったし。 ああ、今日は知ってる津崎の顔だ。 サラツヤピカーの髪に、今ならわかる、あれこれ"盛っている"美容男子の顔。 病院での痛々しい姿も記憶に遠くなかったから、それには素直に安堵した。 眉毛抜くのはね。相変わらず難易度高いんですけれども。 でも、やってるよ。涙目になりながら。 ────で。] (303) 2022/09/19(Mon) 10:20:59 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹もて……もて。 [ソウデスネー、と苦笑い。 いや、実際、武藤も津崎もやたら目立つ。 若干圧はあるものの、基本的にはイケメンなのだし。 ましてはここは妙齢の女子含有率8割強な空間なのだし。 目立つ彼らとタメ語で話し、躊躇なくパフェグラスにスプーン突っ込むでかい女も、彼らほどではないにせよ、目立ってはいたのだろうと思う。 あえて今日は重い話をぐだぐだと持ち出すことはしなかった。 "桃園の誓い"の場だし? >>278 こんな場でやいやい話し合いしたら、余計な口は挟むまいなんて気遣ってくれている武藤 >>278 の心労が増してしまいそうだし。] (304) 2022/09/19(Mon) 10:21:46 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹……うん。 今日教えてくれたから、いい。 別に怒ってはいないよ?ほんとに。 [この日にと、ちゃんと報告してくれた津崎には素直にありがとうと言って、] 良かったね、津崎。 [そう言ったところで、"何が?"不思議そうな顔をされてしまうかもしれないけれど。*]s (305) 2022/09/19(Mon) 10:22:03 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a37) 2022/09/19(Mon) 10:24:13 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹な、ん…………っこ…れ、…ぁ [脳がその感覚を拾うより早く、背と足がびくりと跳ねて、直後、無意識に武藤をぎゅうと締め付けてしまった。 滲む視界、間近に見える武藤の顔 >>322 も少し苦しそうに歪んで見えて。 ごめんね、痛かった……?なんて思ったのだけど、むしろ、逆だったみたい? 身体の奥に埋まる熱が、強く脈打つような感覚が走った。] ぁ、ゃ……これ、おか、し…………ぅあ! [快感とは、違うと思う。 それは温かで、穏やかで、安らぎを覚えるものだと思っているのに、今、電流でも走るみたいに身体をひくつかせてくるのは、意識も理性も全部攫っていくみたいな、暴力の波のようなもの。 知らない感覚に困惑しながら、それから逃げるように頭を何度か緩慢に振ったのだけど、顔を少し歪めた武藤が"きもちいい"と言ってくれたから、その困惑もいくらかは薄らいでいった。] (329) 2022/09/19(Mon) 15:49:38 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………ふ、ぅ……っ……っ [いよいよ喉からはとんでもない声が出てきそうだし、意識が白く焼き切れていくよう。 手の甲でおかしく跳ねそうになる吐息を殺していたのだけど、最後は、私の名を呼ぶ声に応えるように、武藤にしがみついていた。 その頃には、身体が勝手に浮かんでしまいそうな不思議な浮遊感と焦燥感ばかりが身体を満たしていて、もう痛みは遠いものに感じられて。] ……ッ………………ぁ、 [首筋にごく微かに走る痛みと、熱と、それよりももっと熱いものが胎内で弾ける感覚と。 最後の最後は、忙しない呼吸が武藤のものか私のものかも、判然としなかった。] (330) 2022/09/19(Mon) 15:50:35 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹む、と…………? [私もなかなか酷い顔になっている気がするけど、武藤の髪も、くしゃりと水を刷いたみたいになっていて。 常には滅多に見せない眉間の皺も、今日は怒り顔ではない風のを沢山見た気がする。 今日はなんだか知らない武藤をたくさん見ているなあと、ちょっと笑えてきてしまった。] …………"ちゃんと"出来たね。 [よかった。うれしい。 私の初めてが武藤で良かったし、武藤の初めてが私なのも嬉しい。 武藤が離れていってしまう前に、そう囁いて、抱き締めた。*] (331) 2022/09/19(Mon) 15:52:41 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 送らなかった、死者への手紙 ―― [朝霞さんからのグループLINE。 >>287 "手紙参り"なるものの誘いで、朝霞さんが代表してお焚き上げに行ってくれる、と。] …………うーん…。 [多分、朝霞さんのことだから、皆の分を集めたいとか思ってるんじゃないかな……と思ってしまう。] …………でも、私の貰った小泉さんからの遺言は、 手紙じゃなくてあの時の言葉 >>6:22 なんだよね。 [どう考えても、最後はその考えに辿り着いてしまう。 どこか他人行儀な、綺麗な言葉が並んでいたあの手紙。 それもきっと小泉さんの素顔の一面だったのだろうけど、美術館での最後の日に独り言のように落とされたあの言葉とあの表情の方が、私にとっては一番の真実だった。 ああいう風に返事をしてくれた、元の私の言葉も脈絡なくてぐちゃぐちゃで大概酷いものだったわけだけど、でもあの言葉もまた、あの時の私の一番の本音で。 あのやりとりとこの思いは、私が一人で抱えていけば良いことで、今更手紙という形で整えた文字にして小泉さんに送る意味も、無い気がした。] (336) 2022/09/19(Mon) 16:58:31 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹『朝霞さん』 『手紙送りの連絡ありがとう』 『黒崎は手紙は送りません ごめんね』 『何か手伝えることあったら言ってください』 [そう個別LINEに文字を打ち込んで送信アイコンをタップした。 きっとマメな武藤あたりはわざわざレターセット買ったりして手紙書いたりしてるんだろうなあと思いながら。*] (337) 2022/09/19(Mon) 16:58:50 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[…………ああ、そ、っか。 武藤の体温が遠ざかっていくのは残念だったけど、そういう"後始末"的なものが必要なのはうっすら察し、男の人は大変だなあと思ったものの、私の今の姿勢も大概で。 はしたなく開いていた足をゆるりと閉じようとしたら、シーツに薄紅色が散っているのが見えてしまった。 季節はずれの桜の花びらにしては、生々しい、淫靡な色。] ごめん武藤、シーツ、よごし……、 [視線を上げてしまったものだから、その、うっかり、見て、しまった。 その、外したそれ、を、結んだ……り?ティッシュにくるんだ、り??] (341) 2022/09/19(Mon) 17:23:42 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹……………………っ。 [今までとは別の意味で顔を赤くしてしまいつつ、でも、まあ、見えてしまったものは仕方がないとばかりにそのままそこからの全工程、観察してしまった。ごめん、武藤。] …………男の人って、たいへんなんだね。 [戻ってきてくれた武藤を抱き締めながら、ついそう言ってしまったことに、特段の他意は無いし、ちゃんとお返事もしたよ。] めちゃくちゃというのと違うけど……、 気持ちいいなって思ったし、またしたい。 武藤となら、いっぱいしたい。 [って。*] (342) 2022/09/19(Mon) 17:24:11 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 小泉さんのバイト先 ―― [恋人がコミュ強で本当に良かったと心から思いながら、つらつらと滑らかに口上を述べてくれている武藤の傍ら、私もぺこりとお辞儀をする。 小泉さんが長く働いていた、パン屋さん。 店内に漂う香りは、美術館のキッチンで嗅いだものとほぼ同じ。。 小麦の生地が焼ける匂い、クリームが炊ける甘い空気。 死にたいと思っていたらしい小泉さんの、ここは大切だっただろう場所。 同僚さんらに慕われ、店長さんからも"ここで働け"と言って貰えていたくらいであるらしいのに、それでも全てを捨てて"死にたい"と思っていた小泉さんの絶望はいかばかりのものだったのかなと、心の端の方がつきんと痛くなった気がした。] (348) 2022/09/19(Mon) 18:02:20 |