人狼物語 三日月国


177 【誰歓RP】bAroQueチップで遊ぶ村【月見】

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視点:


【人】 行商人 美濃

[透明な液体を満たした茶碗を顔の前に掲げると、確かにそこには咲いていた。


震える指先に揺らぐ水面に、
愛した人と同じ名前の蜜色の盈月が。


『永遠に、君と共に』と彫られた底の文字と、あの頃の思い出と共、女は浮かぶ月を飲み干す。


一筋だけ、溢れた涙がきっと先の長い生涯のうちでも、最後の涙となるのだろうと、女は思った。]**
(51) 2022/10/05(Wed) 2:30:22

【人】 澤邑


 よし

[ >>33こゆきの体についた木の葉の屑や指の間の泥を拭うと、嫌そうに鳴き声をあげるのだが、まだ甘えたような響きがあって可愛らしい。本気の抵抗に変わる前に何とか終わらせる。
 上半身を包み込むように装着されていたハーネスもすっかり取り払われて、こゆきは肴と酒器を用意する自分の足元をうろちょろしていた。]

 頭が良いね

[ こゆきは、何か良いものが貰えると既に察知している様に見える。いつもなら自室へ向かうのだが、今夜は縁側で月を見ながら一杯とする。
 こゆきを逃したくないのと、少し肌寒くなってきたからガラス障子は閉じたままだ。そろそろ熱燗でも良いかもしれないと思い始める。]

 わかったわかった

[ 刺身を一つ摘んで指で小さくちぎってこゆきに差し出す。自分のどうでもいい考え事なんかより、目の前のご馳走を早くと訴える猫の方がよっぽど賢い。美味しいものを食べて、季節のちょっとした綺麗なものを眺めて、そんな少しの余裕が幸せだ。
 そのうちに出かけていた家族が帰ってくる気配があって、居間で戦利品を広げて楽しげな声が聞こえてくる。お団子を食べても良い?と遠くから声をかけられて、良いよと答えたりもした。

 その後お茶とお団子を皿にいくつか持ってきてくれたし。寝るなら歯を磨いてからにして下さいよと、小言も言われただろう。ついでにお土産があると言って硝子細工の板を妻に渡したら、複雑な表情をしていた。栞に使えるそうだと伝えると何となくの納得をしていた。

 明日になったら、蜻蛉のおもちゃで遊ぼう。今は毛糸玉をこゆきに見せてみたがもう疲れているかもしれない。こゆきはずっと側に居ただろうか、それともうろちょろとして寝る頃に戻ってきたか。**]
(52) 2022/10/05(Wed) 3:54:22