人狼物語 三日月国


137 【身内】No one knows【R18】

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【人】 旅人 J

 

  ええ、まだ始まったばか……
        ……っっ!?


[手が取られたとき、心臓が跳ねた。>>51
 流れるような動作で引き寄せられて
 彼の形の良い唇に挟まれるゆびさき。
 洋燈の灯りが照らし影をつくる顔が美しく
 劇場の上のヒロインになった錯覚をするけれど
 舐られて感じる僅かな痛みと
 内から湧き上がる、生まれてはじめての官能が
 これは現実だと教えてくれる。]
 
(58) 2022/03/15(Tue) 10:26:21

【人】 旅人 J

 

  ……。


[甘く疼くような感覚に戸惑い
 声を漏らすこともなく
 顔を赤くし困ったように眉を下げ彼を見つめていた。
 抗議したいのではなく、
 単純にどうしたら良いかわからなかった。]


  あ、ありがとう……貴方のは私がするわね


[傷口を覆って貰ったことに感謝し、
 破かれたハンカチの残りを取り彼の指に巻きつけた。
 服も他人に着せて貰っていたような人間だから
 彼のように器用にはいかず、二度ほどやり直して。
 血を吸う、なんて大それたことは、できなかった。
 したくない、わけでは……断じてなく。]
 
(59) 2022/03/15(Tue) 10:26:50

【人】 旅人 J

 

  あんな事。


[可笑そうに笑うのをきょとんと見た。>>52
 どうやら、仕事をはじめたことをさしていた。
 矢張り、彼らのようなひとは自身の仕事をしながら
 女のような一般人の動向も掌握できるらしい。]
 
(60) 2022/03/15(Tue) 10:27:05

【人】 旅人 J

 

  ……お仕事は、同時に何人にも
  頼まないようにしているの
  そうされているのを知ったら
  余り気分が良くないのではなくて?
  私のようなものがそんなことをしたら
  このように簡単にわかってしまうのでしょう
  本当に、この街のことでわからないことはないのね


[接触の都合で並行依頼がなかったとは言わないが
 愚直さと効率の悪さを露呈する。]


  ジュダス様に任せると決めたから
  貴方が投げるまで他は当たらないわ
  貴方は必要なことを全てして下さるから
  私は自分の手で探すのをお休みして時間が得られたの


[移動して。餌を撒いて。交渉して。また餌を撒いて。
 哀しむ時間を奪ってくれるから多忙は悪くない。
 だけどゆとりのできた今は、より悪くないものだった。
 逃避の道があるからこそ、であるけれど。]
 
(61) 2022/03/15(Tue) 10:28:11

【人】 旅人 J

 

  恥ずかしいけれど
  働いたことがなかったの
  お仕事って、大変なのね
  貴方のお仕事は、特に大変そうだわ


[彼の稼業をすべて知りもしない癖に、女は。]


  私を見つけてくださったこと
  お仕事を受けてくださったこと
  感謝しているわ


[商品≠フ物色中に目をつけられたことも
 勿論知らない女は、呑気に感謝の気持ちを伝えるのだ。]
 
(62) 2022/03/15(Tue) 10:28:38

【人】 旅人 J

 
[彼が帰る前、受け取って貰えてほっとする。>>53


  ……お口に合うと良いのだけれど


[そう言って女は、目の前の、
 好意を寄せる男を真似て、微笑う。
 口許に柔らかな弧を描いて、微笑った。
 目の動かし方は、わからない。見えないから。

 ぎこちない。
 だけど、内側には確かにあたたかなものがある。

 それはもう、随分と久方ぶりに感じた
 WうれしいWの感情だった。*]
 
(63) 2022/03/15(Tue) 10:30:06

【人】 旅人 J

 
  ── 翌日 ──

[朝のうちにアルバイトの休みの連絡を入れた。
 元々、期間不定の日雇いのようなものだ。
 行かなくなったところで、騒がれたりしない。
 故郷へ連絡を入れてもいないのは、
 闇商人の彼には簡単に掌握できることだろう。

 女が消えたところで、探そうとするものはいない。]
 
(64) 2022/03/15(Tue) 11:04:15

【人】 旅人 J

 
[昨日作りすぎたクロック・ムッシュ。
 冷めてかたくなったそれを朝餉にして。
 エプロンと三角巾ではなく
 鎧と剣と眼帯、旅の装いで彼を待った。

 何でもない私は、何にも知らずに。]
 
(65) 2022/03/15(Tue) 11:05:45

【人】 旅人 J

 
[小さな宿だけれど風呂はあるから
 羽毛のような真白の髪はふわふわだ。
 ケアは特にしていないが、恋の力か肌も艶が生まれた。

 みっつの音で立ち上がる。>>55
 予定より少し早い気がするけれど、
 他に何もない女の準備は出来ている。]


  お迎えありがとう
  邪魔にならないよう、気をつけるわね


[情報が自分の探す物そのものだったとして、
 現在の持ち主と話すシミュレーションはした。
 快く譲って貰えるよう、失礼のないよう。
 並んで歩き、連れられる場所へ、
 雛鳥は疑いなくついていく。*]
 
(66) 2022/03/15(Tue) 11:06:15

【人】 商人 J

[ 現れた女は前よりも血色が良く見えた。
少しは休息と栄養を取る余裕ができたのだろうか。]


 今回は品定め≠ナす。
 勿論、現物であればその場で交渉に入りますが。


[ 『あなたの手に入れたものを見せてください』なんて事は通らない。あくまでも商売人として、先方が手に入れたものを値踏みしにいく。そういう体だ。
とはいえ、実際に交渉が始まることなどあるはずもないのだが。]


 相手はこの町でも有数の富豪です。
 くれぐれもお気をつけください。


[ まるで女を案ずるように、男は忠告を与える。]
(67) 2022/03/15(Tue) 12:49:18

【人】 商人 J

[ それはブルーノという男だった。
随分と腹の出た中年で、頭髪もやや薄くなっていた。身なりは良質な素材ではあったが、趣味は決していいとは言えない。
いかにも品位を持たない金持ちの商人といった風だ。]


 では、早速。


[ 屋敷の中で品定めが始める。
ブルーノが出してきた宝石類は数十にも及んだ。
大きさは申し分ないが傷モノだったり、逆に完璧な美しさを備えているものまで、多種多様に。]


 なるほど、流石ブルーノ様。
 素晴らしい品々です。


[ 男は褒めちぎる。対してブルーノはどこが満足気だった。]
(68) 2022/03/15(Tue) 12:49:54

【人】 商人 J

[ たが、ブルーノが女を見る。
まるで爬虫類の様なギョロリとした目が、女の全身を舐め回す様に。
そんな下卑た視線を男がそっと逸らす。]


 ……ブルーノ様、
 そろそろ例のアレをお見せ願いますか?


[ そう言われてブルーノは女から視線を外すと、ニヤリと得意気に笑ってそれを持って来させた。

美しく輝く青の宝石。
それを抱く、女神のブローチ。

確かに似ている。
だが、女が探しているのはそれではない。]
(69) 2022/03/15(Tue) 12:50:39

【人】 商人 J

[ 女は落胆を示していただろうか。
その後、男はブルーノと商談をまとめ、傷モノの宝石を数点買い上げた。]


 申し訳ありません。
 空振りでした。


[ 屋敷を出て少しすると男はやや肩を落としながら女に謝罪した。
情報屋を使い、青の宝石のブローチをブルーノが手に入れたところまでは突き止めた。だけど、それがどの様なモノなのかまで詳細には知る術がなかったのだ。男は女にそう伝える。]


 もう少し、回りましょうか。


[ 青の宝石についてブルーノ以上に有力な情報はない。それでも可能性はゼロではないと、他の商人や富豪の元を訪れる事を女に提案した。
勿論、その全てが空振りに終わると分かっていながら。]*
(70) 2022/03/15(Tue) 12:51:32

【人】 旅人 J

 

  ええ、気をつけるわ


[忠告に頷く。>>67
 結んだ契約の成功の為。
 そして同行させて貰う自分の無礼な態度で
 彼の顔に泥を塗らない為。
 女は忠告を胸に刻む。]
 
(71) 2022/03/15(Tue) 14:56:00

【人】 旅人 J

 
[男と共に歩く外は。外の世界は。
 少しだけ違って見えた。

 渡したものは召し上がってくれたかしら。
 お口に、あったかしら。

 そんなはしたないことは聞けない。

 焦げた失敗作を自分で食べて
 成功した一つを彼に渡せた事が嬉しい。
 それで満足。

 ブローチに手が届く前に私は
 嬉しいをひとつ取り戻せたの。]
 
(72) 2022/03/15(Tue) 14:56:21

【人】 旅人 J

 
[屋敷での品定め=B
 彼の3歩後ろで控え、
 出される品に目線だけ走らせながら
 極力口を利かずに過ごす。

 ブルーノという、商人の男。>>68
 その者にジロリと見られることがあった。>>69

 ……余り、気持ちの良くない視線だ。
 だけど女は、ドレスの裾をつまむカーテシーで品良く返す。
 他に方法も、知らないもので。

 それから前に手を組み直し、
 指に巻いて貰ったハンカチに触れた。
 不安を拭ってくれる、気がするの。]
 
(73) 2022/03/15(Tue) 14:56:37

【人】 旅人 J

 
[身なりも趣味も良い男が促すと、
 漸く女にとっての本題の品が取り出された。>>69

 食い気味に覗き込んでしまう。]


  ……。


[そこに、あったのは。
 女神が抱く青い宝石の意匠。
 とてもきれいで、高価そうなものだ。

 ────だけどこれじゃない。]
 
(74) 2022/03/15(Tue) 14:58:02

【人】 旅人 J

 

  ……。


[そっと俯いた。
 また駄目だったという徒労感には慣れない。
 だけどまだ探せるということでもある。
 見つけた時自分の次の目標は何になるのだろう。]
 
(75) 2022/03/15(Tue) 14:58:49

【人】 旅人 J

 
[屋敷を後にした。
 謝罪には、首を振る。>>70


  仕方ないわ。良く似ていたし
  ずっと空振り続きだから
  気にしなくて大丈夫よ


[だからどうか肩など落とさないで欲しい。]


  今日は他にすることもないから
  貴方さえ良ければ、同行させて頂くわ
  ただ私は余り名乗りたくないし
  今のように後ろで控えているつもりだけれど
  大丈夫かしら?
  お仕事の足を引っ張ってはいないかしら……


[ブルーノが全身を舐めるように見てきたのは
 自分が商談の場に不要な存在だからだと思っている。
 自分が領主を継がずに嫁ごうとしていたように男社会だ。
 居るだけで、女は邪魔なのだ。
 そんな認識の下、男を案じて見せた。]
 
(76) 2022/03/15(Tue) 15:03:15

【人】 旅人 J

 
[その話の後か、他の屋敷と屋敷の間にか。]


  契約を纏める時に訊ねなくて御免なさい
  もしブローチが見つかった時
  お支払いはいつ迄待って頂けるかしら

  踏み倒す気はないのよ
  ただ万が一、手元の資金が不足した時に備えて
  今の内に故郷に
  文を飛ばしておかないといけないかと……


[何色にも染まる真白な髪を揺らし歩きながら訊ねた。
 即金以外あり得ないのか、
 一時建て替えてくれる仕組みなどないのか。
 女はそんなことも知らず。
 助けてくれるかも知れぬ存在を散らつかせた。*]
 
(77) 2022/03/15(Tue) 15:05:21

【人】 商人 J

[ 今度は男が首を振った。]


 足を引っ張っているなど。
 これは貴方の探し物です。
 貴方の目で真贋を確かめなければなりません。


[ そう品定め≠ノはお前が必要だ。
そんな本音はおくびにも出さず、
男は女の身を案じる様に優しく言葉を続ける。]


 お疲れではないですか?
 あの様な男の前に立つのは。
 でも、どうか安心してほしい。
 貴方の身はこの私が必ずお守りする。


[ 冷たい男の右手が、女の左頬にそっと触れる。]
(78) 2022/03/15(Tue) 19:21:06

【人】 商人 J

[ 優男の真似事などと内心苦笑しつつも、女を掌中に入れるのにそれが一番手っ取り早いのも事実。]


 ジャンヌ……そう呼んでも?


[ 冷たい手のひら、見えない瞳。
それでも男は優しげな声でそう女の名前を呼んだ。]


 貴方には私がついている。
 だから、心配も不安も何も要りません。


[ 絡め取っていく。
優しい声で、優しい手つきで、牙を突き立てるその瞬間までは。]
(79) 2022/03/15(Tue) 19:21:27

【人】 商人 J

[ 契約、それは互いを縛る制約。
男の用意した契約書には魔法によるギアスが掛けられていた。

契約書の期限は7日間。
それまでに男はブローチを探し出さなければならないし、女もまた契約を履行しなければならない。

契約が不履行となれば、履行できなかった者はその代償に身体の自由を奪われる。
ギアスに抗う事は不可能ではないが、千の針で全身を貫かれる痛みに襲われることになる。

血で交わされた契約は、高位の神官でも解く事はできないと言われている。]
(80) 2022/03/15(Tue) 19:21:56

【人】 商人 J

[ 揺れる美しい白い髪を眺めながら、男は薄笑みを湛えたまま。]


 いつまでも。

 とはいえ、1年も2年もと言われると困りますが。
 でも、貴方のことは信じていますから。
 支払えるときにお支払い頂けたら。


[ 男は待つと言葉にする。
だが、男が待つとしても契約書はその力を発揮する。
女が本当に金を用意できようと、できなかろうと、契約書に血を染み込ませた時点で男の目的はほぼ達成していた。]
(81) 2022/03/15(Tue) 19:22:15

【人】 商人 J

 
 さて、では次はこちらです。


[ それから男は女を4人の商人に引き合わせた。
だが、収穫などあるはずもない。
そして、4人ともがブルーノと同じ様な目を女へと向けていた。]*
(82) 2022/03/15(Tue) 19:22:38

【人】 旅人 J

 

  そう、よね……私の探し物だもの


[彼の言葉は不安な心の隙間を埋めてくれる。>>78
 言いなりで育った娘には、それが心地よい。
 習い事も、将来も、結婚相手も
 自分では何一つ決めてこなかった。]


  ……あの、それ、は……っ!


[騎士のような台詞。
 戸惑いを浮かべている内に
 頬は冷たい掌を受け入れた。>>78
 
(83) 2022/03/15(Tue) 21:35:23

【人】 旅人 J

 
[見上げながらがちがちに硬直する。>>79
 食べるのを惜しんでいるうちに
 硬くなってしまったパンのようだ。

 条件はひとつだけ。]


  あの……、はい……っ 人前で、なければ……っ


[家名を、親を汚してしまう気がして
 名乗って来なかった名前。
 好きなひとに呼んでもらう名前は
 特別な響きがあった。
 それを感じているのは、……自分だけ。]
 
(84) 2022/03/15(Tue) 21:35:55

【人】 旅人 J

 
[彼には、女の身を守る義務はない。
 なのにどうして、そう言ってくれるのか。
 回らぬ頭では解決しようもない。

 男の温かく優しい言葉が染み渡っていく。
 その反面、手のひらがやけに冷たいのは
 自分の頬が熱い所為、だけだろうか。
 温もりを分け与えようと
 右手を左手で包むように触れた。]


  ……はい。……ジュダス様を、信じてますから
  疲れてもいません。私は、大丈夫


[羽根が糸にかかり宙に浮く羽虫。
 捕われたことにも気づかない。]
 
(85) 2022/03/15(Tue) 21:39:13

【人】 旅人 J

 
[移動をしながらの問いへの返事。>>81
 その良心的な回答に胸を撫で下ろす。]


  ありがたいわ……
  それなら、金額がわかってからでも、大丈夫ね

  貴方は神様のようなひとだわ


[貴方のことは信じている、と男は言った。
 それに足ることをしていないのに、
 女は何も示していないのに、
 認めて貰った喜びに酔っていた。]
 
(86) 2022/03/15(Tue) 21:40:52

【人】 旅人 J

 

  ええ。


[その後連れられるまま4人の商人と会ったが
 願いの品は見つけられず。
 その間、女は人形のように大人しく
 時に行儀良く挨拶をして過ごし。

 存分に品を定められたのだろう。]
 
(87) 2022/03/15(Tue) 21:41:08