人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


【赤】 温室 マーサ

賑わいに満ちた大通り、眩しく照る陽の影の裏通り。
小路の入り口から垣間見える人通りに向けていた眼差しを、漸くそちらに向け直す。

「……やるしかないんでしょう。そうしないと、――ほかの人を貶めないと、私たちは帰れないんだから」

ロキに返すその口調に、挨拶の時の気弱な様子はあまりない。
どころか、似付かわしくないようにすら思える敵意すら滲んでいた。

「…………。ずっとずっとそうしてきた貴女には、あんまり躊躇いとかないんでしょうけど」
(*1) 2024/01/30(Tue) 19:33:56

【人】 小悪魔 ロキ

「そんな……あんなに熱い視線を送ってきたのに……?」

まさかそんなはずは。
惚れてはいないと返す言葉に、わざとらしく大袈裟な態度を取りつつ。

「ああ、それはもう、聖女様のお墨付きだもの。
 ちょっとピリピリするくらいで、この通りさ」

何ともないとアピールするようにピースサインを作る。
影響はあるものの、大した程ではないのかもしれない。

「あの痣がなくなったら蒸発しちゃうかもだね」

そんなことをけろりと口にして付け加えている。
(116) 2024/01/30(Tue) 20:05:10