情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
【人】 サラリーマン 御門 涼司食べれます食べれます。 ちょっと感動したって言うか、感心してただけなんで。 [残すなんて勿体ないと慌てて否定する。 味自体は特別凝った事をしていたわけじゃないし、 感動するほど美味しいってほどじゃない。 それは分かっているんだけど、 何だか彼の手で作られたってだけで特別な気がして―― 考えがどうにも乙女ちっくになってるなあ なんて少し我に返って別の理由を探してみる。] 俺なんて朝も昼も雑ですよ。 腹に入ればいいやくらいな感じで。 自炊しても適当過ぎて、毎回味変わったりするし。 [そうそう。 俺が彼ぐらいの手際で料理なんてしたら、 野菜の大きさはバラバラで何なら切れてない事あるし 味なんてからかったり薄かったりするんだ。 普通に美味しいってすごいことじゃないか。 また憧れる好きなポイントが増えていく。] (57) 2020/10/21(Wed) 23:58:06 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[食事中、ちょっと異質な視線を感じたりもしたけど どうにも今日は俺は冷静じゃないって 自分に都合良いように受け取りそうなのを自制する。 二日酔いどころか酒が残ってるのかも。 じゃなきゃ俺が食べてるのを眺めてる視線が まるで唇に向けられてるような気がするなんて そんな妙な事思うわけがない。 やばいやばい。 そんな風に見られた意識するじゃないですか。 昨日、俺の記憶がない時間に この唇がどんな風に貴方に触れたんだろうか、とか。 残りの食べ物を急いでかき込んで 逃げるように片付けに向かったとしても 決して俺はヘタレではない。決して。 相手がこの人なのが悪い。しょうがないだろ。 嫌われたくないって思える人なんて滅多にいないんだから。] (58) 2020/10/21(Wed) 23:58:34 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[自分が同性にしか欲情しないって気付いたのは 高校入ってすぐくらいだったか。 元々恋愛自体、興味が薄かった事もあって 同級生が騒ぐ漫画のグラビアよりも スポーツ選手の鍛えられた身体の方に興味が向いて もしかしてそうなのかもって思った程度だ。 確定的だったのは高校途中で入った塾で 講師から目が離せなくなったあたりだっただろうか。 当然多感な十代なので自慰はするんだけど、 いつのまにか頭に浮かぶのが彼の顔になって それが全然嫌どころかめっちゃ良かったものだから 俺は本格的に自分の事を理解した。 けどそれから情緒が育ったかと言われれば そうでもなくて恋愛感情は希薄なままだった。 最初に関係を持った相手が恋人とかじゃなく 割り切った相手だったのが良くなかったのかも知れない。 好きだなとか親しくなりたいな、よりも この人上手いのかなって気持ちが先行してしまう。 自発的に誰かを抱きたいと思った事もない。 だから別にこだわってるわけでもないんだけど、 仲間内では俺はウケ専って事になってる。] (59) 2020/10/21(Wed) 23:58:58 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[けど今年の異動で葛西さんに再会した時、 唐突に随分昔の事を思い出したんだ。 誰から目が離せない感情とか 笑顔が見たいなって小さな希望とか 抱きたいなって欲望とか。] (60) 2020/10/21(Wed) 23:59:23 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[酔っぱらって泊めてもらっただけで 何だか分からないけど朝食もご馳走になって、 片付けが終わってしまえばここにいる理由なんてない。 別に何か期待してるわけでもないんだけど、 ただもう少しだけ一緒に過ごしていたいって欲が出て 何て声をかけようかって悩んでいたら トイレ掃除の合間に顔を出した彼が 映画を流し始めたからこれを理由にさせてもらう。 まだいんの?とか言われたら 職場での悪意のない顔で「見たかったんですよこれ」とか 適当に言って居座ってしまおう。 でも予想とは反対に何か俺なんかいないみたいに 相手はまるで俺を意識しないで過ごし始めた。 チャプターだって勝手に飛ばしちゃうし、 いや自分の家なんだから好きにしていいんだけど 俺って異物をまるで気にしてない感じで ここに俺がいるのが普通の事みたいな―― まだいても迷惑じゃないんじゃないかって思えてくる。] (61) 2020/10/21(Wed) 23:59:51 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[また掃除に戻ったらしい相手を待ちながら まだ見た事のない途中からの映画に目を向ける。 人気シリーズなのは知っている程度で、 飛ばし飛ばしに見ている程度の映画だから 途中からだと余計に内容が全く頭に入って来ない。 けど誰が主人公なのかは分かるし、 ハリウッドのお決まり的なやつで展開が読めるとこもある。 こう言う映画は何かよく分からんところで ラブシーンが挟まるって決まりがあるものだ。 ほらね。これ意味あるんだろうか。 そんな状況じゃないだろうよ。緊迫した状態なのに。 ぼーっと眺めていたら彼が帰ってきて 俺はそっちの方が妙に気が向いてしまう。 ほんとにまだいいんだろうか。 迷惑だなって思われてないだろか。 途中からの映画なんてどうでもいい。 ずっと見ていたら不審者だから映画見てるフリするけど それでも視線は相手に向かってしまって。] (63) 2020/10/22(Thu) 0:00:26 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[そして目が合ってしまった。 熱っぽくて絡むような彼の視線が刺さる。 俺だって子供じゃない。 一夜の相手を求めて夜の街に繰り出した事もある。 だからその目がどんな意味を持ってるか、 十分過ぎるくらい分かってる。 だっておんなじ目した奴、何人も見たし。 わざと、なのか。 わざとじゃないならそれはそれで心配だけど。 駄目だって言いましたよね、俺。 据え膳出すなって何度も忠告した。 それでも分かっててやってるなら そのつもりだって考えていいんですよね? 俺の妄想なんじゃなくて、それが貴方の意思だって。] (64) 2020/10/22(Thu) 0:00:42 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司葛西さん…? [少しだけ腰を浮かせて今度はちら見じゃなく ちゃんと相手を見据えて声をかける。] ひどいことはしないんで、 もうちょっと、そっち行ってもいいですか? [引き返せるよう、逃げ道は一応用意しておく。 逃がしてあげるつもりだってある。 でも逃げないだろうなって自信はあった。 この色の目は見慣れてるから。 膝立ちで少しずつ距離を詰めて まるで猫がすり寄るみたいに近付いていく。 鼻先を僅かに擽らせて最後の確認を取ってから そっと唇に触れるだけのキスをした。]* (66) 2020/10/22(Thu) 0:01:14 |
サラリーマン 御門 涼司は、メモを貼った。 (a5) 2020/10/22(Thu) 0:03:11 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[少しぐらいは戸惑ったりすんだろうと 男に免疫がないはずの相手の反応を予想してたけど、 案外自ら手を伸ばしてくるほどに積極的で 嬉しいのが隠せてない顔で僅かに頭を横に振る。 けど今までなら絶対に入れなかったはずの領域に 緊張しているのは間違いなくて、 唇に触れる手を掬い取った俺の手は 少しだけ、ほんとちょっとだけ震えてたかも知れない。] もっと、近付きたい、です。 [普段なら無遠慮に近付けるのに たったこれだけ、足りないを伝える言葉が、重い。]* (106) 2020/10/22(Thu) 16:38:11 |
サラリーマン 御門 涼司は、メモを貼った。 (a7) 2020/10/23(Fri) 2:37:50 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[丁寧な口調が崩れておまえ呼びになるくらい めちゃくちゃ相手を怒らせたのは分かる。 しかも言われてる内容が全く理解が出来なくて 呆然としている間に蹴り出されたものだから 余計に何も考えられなくなってドアの前で立ち尽くした。 何が勘違いだって言うんだ。 俺の事、気持ち悪くなったんじゃないのか。 だから何もなかった事にしたら元通りじゃないのか。 その辺って何。 俺が何を変えたいかなんて俺が一番分からない。 変わらないのが一番間違いがないだろ。 頭ん中がごちゃごちゃして腹立ってきた。 次の恋って何だよ。 そんな簡単に誰か好きになれるんなら あんたの事でこんな滅茶苦茶になってないわ。] しょうがないでしょ! 人好きになった事なんてないんだから! [蹴られた腹いせに爪先でドアを蹴り返した。 控えめに、だけど。] (158) 2020/10/23(Fri) 22:01:06 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[昔俺が勉強分かんないってごねた時は すごい丁寧に教えてくれたのに。 子供の時と比べても仕方ないのは分かっているが 難問押し付けられて放置された気分だ。 ドアの向こうから聞こえる溜め息に こっちが溜息吐きたいって泣き言言いそうになって ふと、何で問答無用で叩き出されなかったんだって思いいたる。 確かに彼は丁寧に勉強を教えてくれた。 でもそれは全部解き方を教えるんじゃなくて 考え方のヒントを出してくれる方法だった。 面倒だったら俺が言ったみたいに なかった事でさようならで良かったはずなのに 何でこの人訳の分からん説教みたいなのしたんだろ。 どこでおかしくなったんだっけ。 彼の言葉と記憶を辿っていく。] (159) 2020/10/23(Fri) 22:01:21 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[自分なりの答えが出たら答え合わせがしたくて でもさっきの今で顔を合わせるのも気まずくて ドアの横にしゃがんでスマホを取り出した。 その中には身に覚えのない画像があって その存在に気付くのは随分と先の話。*] (160) 2020/10/23(Fri) 22:01:48 |
サラリーマン 御門 涼司は、メモを貼った。 (a10) 2020/10/24(Sat) 2:58:44 |
(a11) 2020/10/24(Sat) 3:30:23 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新