【赤】 “観測者” 処暑―― 月夜・金色の領域にて ―― [ 先代の頃とは少々趣の違う金色の領域を冬至の彼女はどう思ったか。それを私は知らないけれど。 月の光を頼りに、彼女が田の中に分け入っていくのを唯見ていた。>>3:*71 ……彼女の様子が何処かおかしい、と気付くのに時間は掛からなかった。 ] …………え…… [ どう見ても“米”を収穫する動きではなかった彼女の行動。 理由に気付いたのは、彼女の言葉を聞いて初めて、だった。 私は出身も処暑域であり、常に田園風景が側にあった。 しかし冬至域の彼女は違う。 “知らない”のだと、その考えは頭になく、目を瞬かせ、 それから、頭の中で手を打った。 ] (*56) 2022/01/26(Wed) 5:17:00 |
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