人狼物語 三日月国


42 【突発完全RP村】実になりてこそ、恋ひまさりけれ【誰歓】R18

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【人】 環 由人



[ この場所に恐怖がないかって言われたら
「あるよ」とあっさり答えただろう。

なにもかもを見透かされるような心地。
己という存在は異質で、世界から
ひとりぼっちになってしまうような
気がするけれど、この場所は
それをW罪Wゆえだと突きつけるような
そんな心地さえしたのだから。

無宗教だとおもう、自分は。
だからこそ世界のどこにもきっと属さない。
だけど、神に祈ることはあるんだから
無神論者とは言い切れないのかもしれない。
それに信仰をもっているわけじゃない。
その神がここにあるステンドグラスが
もといた場所で崇拝されていたものか、
はたまた寺や神社で奉られているものか、
そんなことは知ったことではない。]

 
(0) 2020/09/15(Tue) 12:32:03

【人】 環 由人


[ ひとりなら、この場所に立てていたか、
そう尋ねられたならば、
はっきり答えることはできないだろう。

ただ、手を取ったのが答え。
それを握ったのが、答え。

彼と共にここにいるから、
自分は「きれいだ」と思えたし、
まっすぐに見上げることができた。

粛々とした雰囲気の闇に落ちた、
小さな謝罪が聞こえなかったわけじゃない。
だけど、それになにかいうことはしなかった。]

 
(1) 2020/09/15(Tue) 12:32:26

【人】 環 由人



[ それを言葉にはできないけれど、
ただ心に上るから。

名前のない関係に、名付けるのが
恐ろしいとおもう臆病者だけど。

それでも、あんたと一緒に

これから先も、進みたいとおもうから。

伝えた。

返事と一緒に見えた、
泣きそうな笑顔は、
ステンドグラスの光に照らされて
とても、きれいだった。]
 
(2) 2020/09/15(Tue) 12:33:26

【人】 環 由人




[ ホテルにつけば、辺りを見回しながら
中へと入っていく。
利便性の良い場所にあるホテルで、
とてもきれいな場所だった。
チェックインを済ませたら、荷物を
カートに乗せて運んでくれようとするから
「大丈夫です」と断りを入れてふたり、
それぞれに荷物をもってエレベーターに乗った。

Gがかかって箱は上がっていく。
なんとなく、ずっとなにも話さなかった。
本当ならきっと、きれいなホテルだな、とか
ガイドブックそのままでびっくりした、とか
なにか感想こそ出そうなものなのだけれど、
微妙な距離感をあけたまま、部屋へと向かった。]

 
(3) 2020/09/15(Tue) 12:33:51

【人】 環 由人



[ 彼がボストンバッグを放ると、
どさ、と音がしてベッドが揺れた。
己はそのまま、彼が置いてない方の
ベッドの方へと向かい、サイドに荷物を置く。

背中越しに切り出された言葉に、
折っていた腰をまっすぐにして、
ゆっくりと振り返る。]



    ……ああ



[ 小さく頷いて、向かい合っている
1人掛けのソファの片方に腰掛けた。]

 
(4) 2020/09/15(Tue) 12:34:13

【人】 環 由人



[ 茶でも入れようか、と言おうとしたが、
必要ない気がして、やめた。

彼が腰掛けてくれるのなら、
その様子を黙って見つめて。

暗い部屋にふたり、向かい合えば、
一瞬迷うように瞳を伏せて揺らし、
息を吸って、吐いて。
それからまた上げて、見つめ。]



   ───あのさ


[ と切り出そう。]*

 
(5) 2020/09/15(Tue) 12:34:38

【赤】 環 由人





   本棚に置いてあった茶封筒、
   …なんか気になってさ、
   ごめん、中、見た。


[ 頭を下げる。
いくら家主とはいえ、勝手に見たのは
申し訳ないと思っていたから。]

 
(*0) 2020/09/15(Tue) 12:34:54

【赤】 環 由人




   で、さ、…その…

   はじめに、期限、いっただろ、
   …部屋、見つかるまでって。


[ 息を吸う。

唇をむすんで、噛んで、またゆっくり開く。]



   それで、その…いつ出ていくのかなって、
   おもって……いや、まって、ちがう、
   えーーと、そうじゃ、なくて



[ 言葉を選んでも、うまく伝わる気がしない。
やっぱり話すのは下手だなとおもった。]

 
(*1) 2020/09/15(Tue) 12:35:15

【赤】 環 由人




   ひとりになるのかもなって、思ったら
   なんかこう、すげえ、怖くて、さ。

   ……ごめん、めちゃくちゃ言ってんのは、
   わがままなこといってんのは、
   わかってるん、 だけど……
   困らせたいわけじゃなくて、そうじゃなくて、


   ちゃんと言ってからじゃないと、
   たぶん、その、絶対、後悔するなって、

   ───俺さ、その……あの日、
   眠れないって言った日、さ、
   怖くなって逃げたんだよね、

   このまま、あんたと寝たら、
   いなくなったとき、だめになる気がして

 
(*2) 2020/09/15(Tue) 12:36:03

【赤】 環 由人



   でもさ、それから、その───
   今までと、変わっちゃった、とことか、
   すげえ、寂しくて、でも、そんなの、
   俺は───……

   っもちろん、その、物件?、も
   良いとこなんだろうし、決めるのは
   あんたなんだけどさ、それはわかってて、
   でも、言いたかった、

   
(*3) 2020/09/15(Tue) 12:36:23

【赤】 環 由人


[ ああ、うまく伝わっているのだろうか。
だめな気がする。結局、わがままばかり
繰り返しているのは知ってる。
わかってる、だから言えないって
思っていたのにな。
そっと顔を上げて、泣きそうに微笑んだ。

やっぱりお茶を入れておけばよかった。
そうすればいま啜って、なんとか
気持ちを落ち着かせることができたのに。]*

 
(*4) 2020/09/15(Tue) 12:37:13

【人】 環 由人


[ たぶん、彼から切り出したなら、
己は一度遮って、先に話させてほしいと
頼んだだろう。
だって、彼のW話Wはきっと、
「家が見つかった」って始まると
思っていたから。

その報告よりも早く、
もうすでに決めてしまっていることで
ゆるがないことだとしても、
己の気持ちを伝えておきたかった。

そんな、わがままだった。]*

 
(14) 2020/09/15(Tue) 19:53:53

【赤】 環 由人



[ 拙く、たどたどしく、
うまく言葉にできない思いを
訥々と、どうか届いてほしいと、
そう願いながら落とした。

いつのまにか下がっていた視線を
ゆっくり上げて、泣きそうに笑ったら、
鏡みたいにおんなじ顔した彼がいて、
なんでそんな顔すんのって。
その潤みの理由はなんなのって。
聞きたかったけど、喉が詰まって、
言葉にならなかった。

彼の視線が下がっていく。]

 
(*12) 2020/09/15(Tue) 19:54:11

【赤】 環 由人



[ いっそ、らしくなくとも明るい声の一つでも
出してしまった方がマシではないかと
思うほど、重くなってしまった空気。
ああ、困らせてるんだなって。
そんな気、なかったんだろうなって。
いつかの記憶が蘇って、苦くて。
だけどあのときと違って今度は、
ちゃんと自分の気持ちを伝えたから。
だからきっと、これから先も、
大丈夫だろうって思って、唇を結んだ。

それからまたすこしして。
ゆっくりと開かれた口に、そちらを見る。
視線があわなくても、じっと、
その睫毛の先を見つめて。
だまって、語られる言葉を一つたりとも
取りこぼさないよう、聞いた。

予想していた話とは違っていて、
すこしばかり面食らうけれど、
それを表情に出すことはしない。]

 
(*13) 2020/09/15(Tue) 19:54:33

【赤】 環 由人



[ だんだん濡れて、かすれる声に、
己の喉奥も震えるのがわかる。
すん、と鼻から息を吸って、吐いた。

ああ、どうしてこんなに───
難しいんだろう。

きっと同じ気持ちなのに。
もっと単純に考えてしまえば、
楽になれる気がするのに。

───ただ、彼の気持ちもわかる気がして、
うまく言葉にできなくて。
その恐さとか、いろんな感情全部
ひっくるめて、───そうだな。

ぐちゃぐちゃで、まとまらない心を
すべて曝け出してくれた目の前の人に、
いつもの明るくて面白い、
WみんなのママWの面影はなくて。]

 
(*14) 2020/09/15(Tue) 19:55:06

【赤】 環 由人



[ また押し黙った彼の睫毛の先を見つめて。
結びすぎてくっついた、乾いた唇を
ゆっくり離して、すう、と息を吸う。]



    ───そっち、行ってい?



[ 返事があってもなくても、
腰を上げて、正面にいた彼の足元に
膝を立てて座れば、そのままそっと、
その肩口に手を伸ばして、
表情は見られたくないかもしれないから、
覗き込むことはせずに、抱き寄せる。

後頭部に差し入れた手で、
柔らかな髪をくしゃ、と握った。]

 
(*15) 2020/09/15(Tue) 19:56:33

【赤】 環 由人


 


   俺一人でできるわけないだろ


[ 嗚咽まじりに笑う彼にそう答えると、
「俺も」と同調する声が耳元に響く。
回された手にきゅ、と力を込められて、
少しだけ体が近づいた。

ハッピーエンドにしてやる、なんて
豪語できるほど己の自信は満ちてないし、
どっちかといえば己一人だとたぶん
バッドエンドへ猛スピードで突っ込んでいく。

だけど、お互いに押し合いながら
選び取っていったものならきっと、
それが正規ルートじゃなくたって、
その道の先にあるのはハッピーエンドと
名付けたっていいと思えるのだ。]

 
(*18) 2020/09/15(Tue) 23:59:43

【人】 環 由人



[ 大きな音が響く。
目を丸くしてそちらを見ると、
両手で彼がぎゅっと腹を押さえるから。

ふは、とまた昼間みたいに噴き出して、
そのままくつくつ肩を震わせた。]



   うん、晩飯食おう


[ と頷いて、客室へ運んでもらえるよう
フロントに連絡を入れようか。
それが来るまでの間、せっかくだから
準備されていた浴衣に袖を通して、
褞袍を羽織る。]

 
(25) 2020/09/16(Wed) 0:02:16

【人】 環 由人




   露天風呂もあるらしいし…
   楽しみだな。


[ と微笑んで。
運ばれてきた食事に舌鼓を打つのだ。
先付けから始まるコースと別に、
一品料理として、今が旬の
鮭児が食べられるというから少し値は
張るけれど、せっかくだし、と注文した。
半冷凍で運ばれてきたそれは、
生臭さはまったくなく、
口に入れるととろけるような舌触りで、
日本酒によく合う。

なるほど、はじめにきいた評判に違わず、
海の幸の溢れる夕食は絶品だった。

───が。]
 
(26) 2020/09/16(Wed) 0:02:37

【人】 環 由人





   温泉……



[ そう、温泉に入る予定だったのだ。
だったのだ、けれど───
酒をしっかり飲んでしまったものだから
ちょっとさすがに今すぐ入るのは
体によくない気がする。

客室にも温泉が付いているらしいから、
そこで済ませるか…と思案して。]

 
(27) 2020/09/16(Wed) 0:02:57

【人】 環 由人




   …ちょっと、休んでからにする。
    温泉、行って来なよ。


[ と彼には促して、
己は一度、和室仕様の低めのベッドに
座って、しばし休憩をとろうか。]*

 
(28) 2020/09/16(Wed) 0:03:16

【人】 環 由人


[ ここまでの馳走を家で振る舞うことはない。
いつだって、お互いの口に入るのは、
その日のW余り物Wばかりだったから。

だけど、その喜びようをみていると、
せめて誕生日くらいはこれくらい
いいものを準備しようかな、
なんて気持ちにだんだんなってくる。

前は心ばかりのケーキを一切れ、ずつ、
だったし、次の誕生日はきっと。]

 
(39) 2020/09/16(Wed) 19:25:13

【人】 環 由人




   あっちじゃなかなか食えないし
   北海道まで来たんだから
   絶対食うって決めてた。


[ 鮭児を珍しそうにしげしげと
眺める様子をみているのは、
なんだか楽しかった。

女将さんの説明には一緒に頷いて。
半凍りのルイベを口に入れたあと、
彼を真似て炙って食べてみる。
凍ったものよりも、もっと
甘味が増して、じゅわ、と溶ける。

たしかに炙りも美味いな、と
上がる口角をそのままに、酒を含んだ。]

 
(40) 2020/09/16(Wed) 19:25:31

【人】 環 由人



[ ───とまあ、機嫌よく次々に
盃をあけてしまったものだから、
食事が終わる頃には少しばかり体が
火照って、ふわふわしていた。

これで温泉に入って酒が回って、
ぶっ倒れでもしたら洒落にならない。
だから遠慮したのだけれど、
彼は至極不満そうで。
尖らせられた口に、いつもより低くなった
笑いの沸点は、簡単に口元を緩めてしまう。]


   そーゆーの別に求めてないから


[ パーティーじゃん!とはしゃぐ声に
いつも通り、無愛想な返事を
返すのだけれど、まだまだ
諦めはついていないようで。]

 
(41) 2020/09/16(Wed) 19:25:55

【人】 環 由人



[ 甘えた声で引かれた腕を困ったように見つつ、
ここまでいうなら…と揺れかけはするが、
万が一を考えるなら、明日もあるのだし、
今は行かない方が賢明だろうと踏んで。

───というか、己は行かないから
彼だけ行ってきなよ、と先程は言ったが
それも撤回する。行かない方がいい。
たぶん。なんか危ない気がする。

が、それを口にするよりも早く、
不機嫌そうに「行かない」と
これまた唇を尖らせてとなりに座る彼を見て
ふ、と噴き出して眉尻を下げる。]



   そうだな、そうした方がいい


[ と同意すると、ぶすくれた顔のまま
ベッドにどさりと横になった。]
 
(42) 2020/09/16(Wed) 19:26:13

【赤】 環 由人



[ 彼の方に上半身だけ向き直り、
不満そうな顔のすぐとなりに、
覆いかぶさるようにして肘をつき、
優しく手のひらで髪を撫でる。

そのまま瞳を伏せて、額に、
眦に、顳顬に、触れるだけの口づけを落とし。]



    ──また、明日、入ろう?



[ 吐息まじりに誘いをかけ、
その瞳を真っ直ぐに見つめて。

ゆっくりと体を起こす。]
 
(*20) 2020/09/16(Wed) 19:26:33

【人】 環 由人





    俺シャワー浴びてこようかな


[ と呟きを落として、あくびを一つ。
瞬間、ベッドに引き摺り込まれるのなら、
簡単にその体は沈んでしまうだろう。

目を丸くして、それから、また噴き出して
「びっくりした」なんてこぼして、
笑ってしまうに違いない。]*

 
 
(43) 2020/09/16(Wed) 19:26:50

【人】 環 由人



[ 急に体が沈んで、視界が反転すれば、
一瞬何が起きたのか分からなくて、
目をまん丸にしてしまうのだけれど。
「びっくりした」と小さくこぼして笑えば、
その体が浮いてのしかかる。

鼻先に甘く噛みつかれれば
思わず目を眇めて。]



   ふは、 まいったまいった


[ とまた笑うのだ。
彼の耳の縁が赤く染まっているのは
気づかないわけじゃない。
きっとそれが酒のせいじゃないってことも。
だけど、きっと己の耳も同じように
ほんのり染まってるから。

わざわざそれを指摘したりはしないのだ。]*
 
(50) 2020/09/16(Wed) 23:26:48

【赤】 環 由人



[ 耳をくすぐる声にそちらを見つめる。
彼の鼻先が吸った空気が、揺れて、
ほんのすこし耳のあたりをくすぐった。

余り物じゃないものが食べたい、
なんていわれたら、作るだろう。
そりゃもちろん、処理してもらわなきゃ
困るには困るのだけれど…それでも、
己の料理を食べたい、と言われて
喜ばないわけがないのだから。

今日いちにちを過ごしてよくわかった。
己のW楽しいWもW綺麗Wも
W不安Wも、全て共有したいのは、
目の前にいるこの人だ。

間違いなく、そうだった。

それがはっきりわかった。
これからも、ずっと、だとも。

また来よう、が言える関係になった。
───今は、言わないけど、あとで、
帰るまでにきっと、必ず。]

 
(*25) 2020/09/16(Wed) 23:27:26

【赤】 環 由人



[ その手の甲がそっと頬をなぞる。
謝られた言葉に眉を下げて。]



   ───謝んなくていい



[ と一言だけ返した。
食まれた耳朶に、ぴく、と体が揺れる。
手のひらを胸に当てられれば、
こくりと唾を飲んだことも、
その無愛想な表情とは裏腹に、
早鐘を打っている心臓のことも、
気づかれてしまうだろうか。

されるがまま、滑り落ちていく手。
胸を、腹を、臍を、
そして、少しばかり熱を持ったそこを、
内腿を、触れられて。]
 
(*26) 2020/09/16(Wed) 23:27:54
 




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