![人狼物語 三日月国](./img/mptitle_prov_v0.jpg)
198 【突発身内RP】明日世界が滅びるとしても僕たちは旅に出たい
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| (a3) 2023/01/30(Mon) 19:57:44 |
![](./img/okamigakuen/87.png) | 「そうだな、楽しかった。 卒業旅行もみんなで行ったらきっと楽しい」 >>0:80 帰省含め、旅行自体にはよく行く。 とはいっても家族と一緒だし 目的地の定まったそればかりだから 今話題にのぼっているような あてのない旅とは程遠かった。 もちろん学友たちと日帰りで遠出くらいなら 人並みに機会はあったけれど。 それをキラキラに仕立てたりはしないけど さらっと主張くらいはしているだろう。 現に今のメッセージツールのアイコンは 出先で撮った珍味の写真だったりする。 (31) 2023/01/30(Mon) 22:28:11 |
![](./img/okamigakuen/87.png) | 閑話休題。 冗談交じりの問いに真面目に向き合う様子を見て ふたたびくすりと笑う。 >>0:83 綺麗な回答だと思った。 返す言葉が素後には浮かばない程には。 「そうだな。 高校出た後の世界もまだ未知数だし。 もっとその先もある。 ……そう言われるとなんかわくわくするね」 頷き。 さんきゅ、なんて言葉が飛び出したけど 何に対しての感謝なのか自分でもよく分からなかった。 (32) 2023/01/30(Mon) 22:28:56 |
![](./img/okamigakuen/87.png) | それでも終わるかもしれないいつかのことを 一旦は捨ておいて考える。 幸せな夢の中に飛び込むのは、 きっと世界の一端が燃えだしてからでも遅くない。* (33) 2023/01/30(Mon) 22:29:16 |
![](./img/okamigakuen/87.png) | 「うん? くれるの? 俺チョココロネね。伊豆浦はそれでいい?」 弁当を8割方食べ終えたところで 話しかけてくる昔馴染み。 >>87 ほまれちゃん、と呼んでいた時期もあったが 一体何年前までかはあいまいだ。 少なくとも男子中学生の口には 響きが可愛らし過ぎたのかもしれない。 申し出には快諾して渦を巻くパンを指さす。 「食べていいの? 楢崎に悪くない」 渡されたものを頬張りながら少し突っついてみる。 コンビニとは違う、学食ならではの素朴な味がした。 これを食べられるのもあと少しなんだなぁ、 とそんなことを思いながら。* (34) 2023/01/30(Mon) 22:30:48 |
![](./img/okamigakuen/87_D.png) | (35) 2023/01/30(Mon) 22:31:24 |
![](./img/okamigakuen/87.png) | 「お疲れ大地。きつかったなー…。 お、さっきの話? うん、ばっちりいいね押しといた。 いつの間にそんなの用意してたの?」 思惑を知ったか知らずか >>4 あえて少し声を張って応対してみる。 ちょうど、昨日織田とその話をしたばかりだ。 せっかくの旅行企画を夢のまま終わらせるのは もったいない。 彼女なら僕と一緒に真面目な話も きちんとしてくれるだろう…という期待も込み。 (36) 2023/01/30(Mon) 22:32:18 |
![](./img/okamigakuen/87.png) | 「冬は北の方が雪も降ってて映えるよな。景色、綺麗だぞ。 でも3月だと溶けてるかも? 桜が早く咲く土地に行って ひと足先に春気分を味わうのもいいかもな。 おー……、遊園地サイコロ。楽しそう。 てかどんだけガイドブック持ってきてんだよ >>30」 そうこうして口をはさんでいる間に、 一緒に旅行に行く仲間が増えてきた。 愉しい空気に頬を緩めながら周りを見渡す。 「あー、これ貸して。」 文明の利器を横に置いて ある見出しが目に付いた雑誌に手を伸ばす。 (37) 2023/01/30(Mon) 22:36:35 |
![](./img/okamigakuen/87.png) | 「どうせなら駅弁が美味い路線で行こう。 無限列車に乗るなら、お約束でしょ」 メンバーが増えた、と喜ぶ大地には 同じくにっと口角を吊り上げて返す。 該当するページを開き、その場にいる女子たちに 好きな食べ物は? 問うたりしただろう。** (38) 2023/01/30(Mon) 22:41:13 |
| (a6) 2023/01/30(Mon) 22:43:54 |
![](./img/okamigakuen/87.png) | >>40「あー、お金なぁ。大事。 ローカル路線ならいけるかもしれないけど 新幹線ぽんぽん乗ったりはできないな。 やっぱり乗り放題券になるかな」 そういや具体的にはいくらなんだっけ、と 手元の端末で地元と適当な観光地を 発着に指定して検索してみる。 3月は旅行シーズンなこともあり、 素晴らしい金額が提示されて画面をそっ閉じした。 「レジャーにお金使うだろうし、 宿は素泊まりできる所になるだろうね。 食べ歩くならそれでも全然問題ないか」 年明けに親戚からお年玉やらを頂いたばかり、と思い至る。 手元にあった適当なA4のプリントを裏返し シャーペンでさらさらとここまでに挙がったことを 書き連ねていった。 その場にいる人には当然よく見えるし、 横からなにかを書き出すことだってできるだろう。 (50) 2023/01/31(Tue) 18:23:34 |
![](./img/okamigakuen/87.png) | [・無限列車の旅 温泉 遊園地 電車 駅弁]
その下に資金、と書いて矢印を引く。 [小遣い、お年玉、 卒業祝の前借り(?)バイト、貯金] (51) 2023/01/31(Tue) 18:24:04 |
![](./img/okamigakuen/87.png) | 「食べたことない? >>41 そっか、じゃあ尚更体験しなきゃだな。 海鮮いいね。俺も好き。」 織田→海鮮系、とまた書き足す。 「面白い形の弁当箱もあっていいよね。 蛸壺を模したものもあるらしいよ。 ……悩むよなぁ。 >>46 日本中を回れる時間があれば良かったのに」 迷いを体現するかのように揺れる様をじっと見ていた。 (52) 2023/01/31(Tue) 18:25:54 |
![](./img/okamigakuen/87.png) | 構想は移ろい、巡る。 各々が頭に描いた地図を辿っていくように。
それはまるであてのない旅そのものに思えた。 (53) 2023/01/31(Tue) 18:28:36 |
![](./img/okamigakuen/87_C.png) | 日程。 >>49 Xデーまで、残された時間は存外少ない。 いまいち実感もわかない。 卒業して、春休みを過ごせばその道続きに 新しい生活が当然のようにあるように思えてしまう。 「だな。大事。 そうだな……、卒業式のすぐあと、とかだと助かるけど。 他の学年の春休みと被らないし、 あと、俺月末にはじいちゃんちの方に 引っ越しちゃうから、さ 行こうと思えば全然いけるけどね」 Xデーが早まるとも限らないから。 最後のは言わずに、飲み込んだ。** (54) 2023/01/31(Tue) 18:37:57 |
![](./img/okamigakuen/87_D.png) | 「ああ。 まあ新幹線だとか飛行機の距離にはなっちゃうな」 向かう場所自体に不安はないけれど、 長らく住み慣れた場所、 今までの人間関係から離れてしまうというのは、寂しい。 小学校、中学校、高校、他にも習い事、等々 それらを経てきて分かったのは 近くに住んでいても通う場所が違うだけで 途絶えていく関係がいくらでもあるし、 繋がり続けることの方が難しいということだ。 それは続ける努力を怠った結果だったと思いたいけれど。 (69) 2023/01/31(Tue) 23:28:47 |
![](./img/okamigakuen/87.png) | 「……あっという間だったな。 6限まである日の1日なんてすごく長く感じられるのに、 もう一週間、もう一か月、なんてなってる。 こないだ入学したばかりな気さえする。 そう? 織田は生徒会長、頑張ってたじゃん。 友人なりに見守ってたつもりだけど。 やり残したこととかできなかったこととかある?」 >>56 なんて、首を傾げてみたりしただろうか。 (70) 2023/01/31(Tue) 23:29:22 |
![](./img/okamigakuen/87_B.png) | 大体どこもさむい、と言われれば >>59 身も蓋もないことを、と吹き出してしまう自分がいる。 「でもさぁ。温泉は入りたいじゃん。 無粋なこと言うと大体どこ行っても温泉はあるから大丈夫」 (ちょっと適当なこと言っちゃったかもしれない) あとに続く言葉には目を細める。 >>61 喉元で留めている不安やらなにやら、 あっさりとした口調で語られると 至極普通のライフイベントのように 聞こえてくるから不思議だ。 思えば、何かと長く付き合いがあったのも 単に場所が近しいだけでなく、彼女のこういった語り口が 何かと気にしいな自分にとって 心地よかったからじゃないか、なんて思えてきた。 無自覚に助けられていたこともあったのかもしれない。 (71) 2023/01/31(Tue) 23:30:46 |
![](./img/okamigakuen/87.png) | 書き足された青春の文字。 世界が終わろうとも、そうでなくとも “高校生活”という舞台が幕を下ろすのに変わりはない。 矢印の先は、きっと幾重にも分かれている。 今はそれが見え難いだけだ。 (72) 2023/01/31(Tue) 23:31:13 |
![](./img/okamigakuen/87_B.png) | ……なんて、思想に耽っているうちに 線路には力強い筆致で 分岐点がしっかりと設置されていた。 >>68 「……はは。未来は明るいな」 いつかの誰かのメモ書きのように、拡がった未来の その脇に小さく花丸を書いてみる。 道を違えても、矢印がさらに伸び続けるなら また交わることだってあるだろう。 (73) 2023/01/31(Tue) 23:35:22 |
![](./img/okamigakuen/87.png) | 「 >>66 あー、言ってなかったっけ。 じいちゃんちの方行って、 大学出たら向こうで就職する予定なの。 だからこういう企画出たの嬉しかったんだ。 大地は高校出たら、どうするんだっけ」 この辺りの会話を、したようなしてないような。 もしかしたらお互い受験の準備やら 何やらで慌ただしくしていて 抜けてしまっていたのかもしれない。 もし大地の驚く声に気がついていたなら、 僕はこういう問いかけをする。** (74) 2023/01/31(Tue) 23:42:52 |
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