情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
【赤】 オリト シア[今まで付き合った人と身体を重ねても、 ここまで愛してくれた人はいなかった。 何気なく紹介された人と、何気なく付き合って。 それが身体目的だったと知る頃には、いつも別れの兆しがあった。 いくら恥ずかしさを訴えても軽く流されて、好きなように身体を弄られるだけ。 いやだと言えたら良かったけど、断る勇気もなかった。] (*36) 2021/05/21(Fri) 20:55:34 |
【赤】 オリト シア[「恥ずかしい」ことが「気持ちいい」ことだと初めて教えてくれたのは基依さんだ。>>*19 初めて身体を重ねた夜に、素直に口にしてほしいと言われて。 酷く恥ずかしかったけど、私が言葉にするまで待ってくれた。 ただの性行為が、 自らの感情を伝えるための行為に変わったのはそれから。 またあの腕に抱かれたくて、ピルを手にしたのも。 可愛いと言ってもらいたくて、新しい下着を身につけるのも。 彼が与えてくれる全てに応えたくて、好かれたくて。 初めてもっと愛されたいなんて欲望が芽生えた。] ……あ、 ァッ、んッ [ぐちゃぐちゃに掻き乱されていた手が離れていったのも束の間、そそり勃った屹立が深く入り込んできて、その衝撃に目眩がする。 思わず逃げたくなるほどの刺激に身を捩ったら、逃さないと言わんばかりに深く穿たれて吐息が乱れた。] (*37) 2021/05/21(Fri) 20:56:00 |
【赤】 オリト シア[彼が動く度にちゃぷちゃぷとお湯が波打って。>>*21 更に奥へと求められてこれ以上無いくらいに身体が暴かれていく。] ぁ、ぁんっ……、ぁッ やっ…… [抑えようとしても声は止めどなく溢れていくばかりで、耳朶を濡れた舌が這えば、ぞくぞくと身体が震えてまた彼自身を甘く締め付けてしまう。 堪えられずにぎゅっと目を閉じたら、目尻に溜まった雫が溢れた。 縋り付くように背に腕を伸ばして、肌を擦り寄せる。] …… きもち、ぃ……、も、だめっ…… [教えられたことを熱に浮かされたまま口にして。 滲んだ視界の端に瞳を捉え、限界を訴える。*] (*38) 2021/05/21(Fri) 20:58:11 |
【赤】 オリト シア[耳朶に吐息混じりに囁く声は、羞恥を煽るような言葉を並べる。 その度に、腕の中で小さく身じろいで逃れようとしても繋がった箇所はそれを許さない。] ぁ、……やぁっ もぅ……、 ……イく、…イッちゃう……ッ [肌は羞恥に赤く染めあがり、がくがくと身体を揺さぶられてどうしようもなく涙が浮かぶ。脳裏はただひたすらに快楽を追って、縋る手に力が篭もり、彼の肌に薄っすらと爪の跡を立てる。] (*54) 2021/05/21(Fri) 22:20:20 |
【赤】 オリト シア[絶頂を促す声にこくこくと浅く何度も頷いて。 下腹を押されたら、きゅうと内側が収縮を繰り返す。] ……ふ、 ぁ、ッ…… ! [一際深く穿たれたと同時に、びくびくっと身体が痙攣を引き起こす。 ぶわりと胎内に広がった熱さが身体の奥を満たしていく。 跳ねた身体は長い余韻を残して、幾度も身を揺らして。] ……、は、ぁ、 [やがて、くたりと力をなくして彼の肩口に頭を預けた。*] (*55) 2021/05/21(Fri) 22:21:03 |
【赤】 オリト シア[これ以上湯船に沈んでいたらのぼせてしまいそうだし、 早くお湯も流してしまわないといけない。 それでも、濡れた髪を撫ぜる手が優しいから。 片時も離れがたく思ってしまう。 喘ぎに渇いた唇が、口寂しさを思い出して。 身体を離す前に、もう一度と、キスをねだった。*] (*69) 2021/05/21(Fri) 23:02:26 |
【赤】 オリト シア[湯船から上がる時には彼の手を取って、シャワーで身体を洗い流す。 中に残された彼の名残は、恥ずかしいから自分で処理したいと言ったら、またそこで彼と押し問答になっただろうか。 仕方なくこれ以上触れられたら、また身体が火照ってしまいそうだからと羞恥心を堪えて伝えたら、理解してもらえるだろうか。*] (*79) 2021/05/21(Fri) 23:52:35 |
オリト シアは、メモを貼った。 (a7) 2021/05/22(Sat) 0:09:27 |
【赤】 オリト シア[それから自分もと浴衣を羽織って。 短大時代に習った着方をなんとか思い出して身頃を重ね、帯が短いから彼と同じように蝶結びで纏めて、くるりと背中に回す。 男性用と違ってちょっと縦幅がある分、それっぽく見えるだろう。 まだ湿り気の残る髪は軽く結わえてアップにすればすっきりとした。 着付けが終わったら、彼の前で小さくターンを決めて。] どうです? 変じゃないですか? [見せびらかすようにして、はしゃいでしまう。*] (*139) 2021/05/22(Sat) 13:10:07 |
【赤】 オリト シア 着物は支度が大変ですからね。 普段から着てる人って尊敬します。 ……でも、そうだなぁ。 お正月の初詣とかなら、着てみてもいいかも。 [着物は背筋が伸びるし、胸が小さい方が綺麗に着れると聞いたことがある。恰幅のいい人のほうが似合うから、私の場合は多少タオルなどを詰め込んで着ないと様にならないかもしれないけれど。 彼が見てみたいというのなら、冬には実家から振り袖を出すことも視野に入れて。 借りた巾着にはハンカチとティッシュ。お財布とスマホを詰め込んで。 ぱたぱたと戸口へと向かう。 下駄を構える彼に気づいたら、う、とたじろいだ。 未だ慣れない過保護な扱いに、少し困りながらも抗えなくて、しゃがんだ彼の肩に手を添えて、素足を晒す。] (*160) 2021/05/22(Sat) 15:49:01 |
【赤】 オリト シア……基依さんって。 私を甘やかすのが上手過ぎません……? [恥ずかしさを隠すように、そんな恨み言めいたことを口にして、ジト目で彼を見つめてしまった。*] (*161) 2021/05/22(Sat) 15:49:29 |
【赤】 オリト シア自分で着付けるとなると、慣れていないと結構大変なんです。 出先で着崩れた時も、自分で直さないといけないし。 着こなせる人は素敵ですよね。 [私だって一通り習いはしたけれど、普段着ていないと着付けの順番すら忘れてしまう。小物を手にする順番すら怪しい。 どちらにしろ冬までにお浚いすることは計画として頭の中に入れておく。 ……もし、着物を脱ぐことになっても、着付けられるように。 と、そこまで考えてぶんぶんと首を振った。違う。そうじゃない。 ひとまずは目先の浴衣デートに浮かれておくことにしよう。] (*174) 2021/05/22(Sat) 17:11:20 |
【赤】 オリト シア―― 温泉街にて ―― [温泉街を手を繋いで歩く。 見慣れない土地で、普段見慣れない格好をして歩く街は新鮮だった。 慣れない下駄は歩幅をゆっくりとさせる。 隣を見上げて、「してみたかったんです、浴衣デート」と本音を隠しきれずににこにこと笑って告げたなら、笑われてしまっただろうか。 時刻はとうに昼下がり。話題は自然とお昼ご飯の話へと移る。] はい、いいですよ。 麺類だったら……、私、お蕎麦が食べたいです。 山菜そばとか、ありますかね? [通りがかりの店舗で立ち止まり、サンプルが並んだガラスを覗く。 丼ものやうどんが並んだ一角に、山菜の水煮ととろろが添えられたお蕎麦を見つけて、指で指し示す。 そうして彼のお目当てが決まるのを待ってから、暖簾をくぐった。*] (*176) 2021/05/22(Sat) 17:17:22 |
【赤】 オリト シア[注文した山菜そばは温かそうな湯気を放っていた。 旅先で食べるお蕎麦はどうしてこんなにも美味しそうなのか。 お店特有の出汁の香りが食欲を誘う。 彼と合わせて、いただきます。と両手を合わせる。>>*179 ふぅ、と口先で湯気を飛ばして、口にしたら麺はつるつると滑るように喉元を通っていく。] はい、おいしいです。 山菜食べてみます? [卵黄と絡ませた山菜を少しだけ箸で摘んで、彼の口に運んだ。 代わりにもらった混ぜご飯を食べてみたら、山椒のピリリとした辛さに舌が刺激されてしまって、慌てて水で受け流した。 薬味にもだんだん耐性は着いてきたけれど、辛さばかりはまだ慣れない。] (*182) 2021/05/22(Sat) 18:23:30 |
【赤】 オリト シアそのうち夏祭りにも行ってみたいですね。 一緒に花火、見たいです。 [少し先の予定のお伺いを立ててみる。 夏には、一緒に夏祭りに行ってりんご飴を食べて。 秋には、インカのめざめの入ったビーフシチューを。 冬になったら、振り袖を着て初詣に。 この先の夏も、秋も冬も。彼と一緒に過ごせるように。 彼と一緒にしたいことは沢山あるから。] 旅館の晩ごはんもありますしね。 明日なら食べられるかも? [くすくすと笑って応えながら、お店を後にする。 二人分の旅費は先に彼の財布に預けてあるから、支払いは彼に任せて店の外で待った。>>*188 重荷になるのがいやで「奢り」には抵抗があったから、彼からの提案には二つ返事で了承した。 共用で財布を使うことが、まるでずっと先の二人の未来を思わせるから嬉しかったのもある。] (*197) 2021/05/22(Sat) 20:49:36 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新