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【人】 右方舞 戸隠 物陰に、古びたボストンバッグを置く。 踊りの衣装に身を包んで、 顔を一枚の布で隠した。 そうして、会場の隅、一段高くなった柱のような狭い台の上に上ると、静かに踊りだす。 伴奏も、拍子もない。 ただ、ゆっくりと、静かに、優雅に。 ひらひらと瞬く布が、あちこちで焚かれた篝火の光を反射して、 まるで火の粉を曳いたかのようにきらめいた。 (5) 2021/07/19(Mon) 23:00:22 |
戸隠は、奉納の舞を舞っている。 (a3) 2021/07/19(Mon) 23:00:48 |
【人】 右方舞 戸隠 躍る、踊る。 そうしていると、舞い上がった顔布の隙間から、 変な奴がこっちを見ていることに気が付いた。 けれどそんなことは気にしない。 一心に、舞を踊る。 (7) 2021/07/19(Mon) 23:54:00 |
【人】 右方舞 戸隠 いったん踊り終わってふとみれば、硬貨が山と積まれていた。 こりゃあどういうことだい、と見てみるが、 どうやらこの島ではそうらしい。 それとも、この祭りでは、か。 一度休憩、と台から降りれば、 同じ舞子らしい女がいた。 「…………」 りんご飴の屋台に硬貨を投げて、二本取り。 (17) 2021/07/20(Tue) 2:26:46 |
戸隠は、五十鈴にりんご飴を差し出した。 (a9) 2021/07/20(Tue) 2:27:17 |
【人】 右方舞 戸隠 りんご飴が受け取られれば、 そのまま汗をぐいと拭い、水筒を口につけてぐいとあおる。 ごくり、ごくりと喉を鳴らせば、全身の熱が引いていく。 さて、とばかり腕を回して。 ひらりと台の上に上り、もう一度舞を踊り始める。 ゆっくりと、最初から。 (18) 2021/07/20(Tue) 2:29:19 |
戸隠は、硬貨をありがたく頂戴し、周囲にぺこりと頭をさげた。 (a10) 2021/07/20(Tue) 2:30:07 |
右方舞 戸隠は、メモを貼った。 (a11) 2021/07/20(Tue) 2:32:44 |
【人】 右方舞 戸隠「……」 話しかけられるとは思っていなかったのか、 びくりと肩を震わせる。 しばらく迷って、懐から取り出した スマートフォンに、なにがしかの文字を打ちこんであなたに見せた。 『戸隠 右方の舞です 練習のつもりが お先に失礼 そちらは おちかづきのしるしに』 気が付けばすっかり、あたりには物見高い客たちが揃っていた。 (21) 2021/07/20(Tue) 2:45:13 |
【赤】 右方舞 戸隠「…なんだい、ここは」 島についてそうそう、そこへ向かうよう指示されていた。 ただの空き家にも見えるが、妙に清掃が行き届いていて 埃のにおいすらしない。 からからと扉を開けると、そうっと身を滑り込ませる。 人目も人気もなく、奇妙に静かだ。 会場はあんなに、にぎやかなのに。 「おうい、だれかいるかい。 おれは戸隠。 島外からきたもんなんだが」 おまじないのことも忘れて、家の中に声をかける。 誰かいるようだが。 (*2) 2021/07/20(Tue) 13:10:53 |
【人】 右方舞 戸隠台の上でくるりと舞って、またひとつ踊り終わると、 屋台の陰に腰かけて休みだす。 島の人たちの会話が聞こえる。 奇妙な島だな、と思った。 なんだか浮ついて、ざわついて、 そうしてどこか底知れない。 汗を拭って、水筒をあおる。 もう、中身はなくなってしまった。 (32) 2021/07/20(Tue) 16:04:41 |
【赤】 右方舞 戸隠>>*7 「へえ。なんかの係か何かですか。 参ったな、何もしらないできてしまった」 あなたの言葉に相槌を打ちながら、ずず、と茶を音を立てて飲む。 無礼というほどではないが、無作法だ。 若者らしいといえば、それまでだけど。 「じゃあ、ありがたく休ませてもらうよ。 おれかい、これが地金だよ。 黙って踊っていりゃ美形なんだから、口を開くなとよく言われたもんだ」 はは、と軽い調子で笑った。 「港の街さ。ここに来るのははじめてだけどね。 大学の教授が、ここの祭りに詳しくて、一度来てみたくなったんだ。 ここの祭りも、奉納の舞も、独特だから」 そうして、この島への直行便が出ているけれど、 最寄りというほどではない街の名前を挙げる。 「最初は独特な雰囲気のとこだなと思ったけど、 あの最初にあった巫女さんがえらいかわいくて驚いた。 あれだけで来た甲斐があったよ、また会えるかなあ」 ごく普通に会話に応じて、そうしてそんな青年らしいことも口にした。 (*8) 2021/07/20(Tue) 16:10:53 |
【赤】 右方舞 戸隠>>*9 「そりゃあなんか、俺なんかがやっていいのかねい…… ま、選ばれたんだからいいんだろうな」 まだよくわかっていないからか、 それとも気質なのか、気楽な調子で掌をあげて。 「あんた……シラサワさんはこの島の人なのかい? はは、まぁ、こんな調子だから、特にモテたりしないけどなぁ。 初対面の女子は割と優しくしてくれるから、そこは確かに」 島のことは何もわからない。 けれど、あなたの言葉に、とりあえずは安心したようにうなずいて。 「サクヤ? へー……逢えるといいな〜。 ああ、このブレスレット? これ、なんなんだい」 そして、自分の腕も掲げて、こつこつと叩いた。 (*10) 2021/07/20(Tue) 16:58:05 |
【赤】 右方舞 戸隠>>*11 「はぁ、なんだか大変そうだなぁ……っと、こりゃあ、失礼。 郷に入ってはなんとやら、だ」 そういってふとスマホを取り出して…… 圏外の表示に眉を顰めて、しまいこむ。 ここでは、時計かメモ帳くらいにしか使えなさそうだ。 「ふぅん。まぁ、住むにはいい場所なのかもな。 なんか名物とかある? やっぱり飯が楽しみでさ」 色気と食い気、どちらも人並み。 今は疲れている分、少し食い気より、といったところだろうか。 「ははは、教授にゃ単純って言われるけどな。 ……選ばれる、ねー。 人生あんまり選ばれずに来たもんで、ぴんとこないなあ」 あの美しい巫女のことを、頭の片隅に置いたまま。 ブレスレットを、ちゃらりと鳴らした。 「つけてる人は、なんかの係ってことでいいんだよな」 (*12) 2021/07/20(Tue) 17:45:30 |
【赤】 右方舞 戸隠>>*13 「りょーかい。まぁ、なるようになるか。 滞在費も貰っちゃってるしな、それなりに村に貢献するよ。 ああ、ええと……」 彼は、教授から『おまじない』をかけてもらったということを語った。 人前で口を開かないかわり、魑魅魍魎を退けるのだという。 効果の程は定かではないが、 少なくとも人が多いところでは遵守するように教授に言い含められたのだとか。 あなたがメモ帳を都合してくれるのなら、喜んで受け取った。 「都会の喧騒ねぇ。……俺はなんだかんだ、街のことが好きだから。 まぁ、けど、たまにはいいな、やっぱり」 のんきにいいながら、ぐ、と大きく伸びをする。 「基準ねぇ……あ、ここってまだだれかくるのだっけ」 (*14) 2021/07/20(Tue) 18:22:33 |
【人】 右方舞 戸隠 一息ついて、荷物をかつぐ。 さて、泊まる場所はどうしようなどと考えて。 民宿、という言葉が聞こえて、そちらに目をやった。 ついていけばわかるだろうか。 (53) 2021/07/20(Tue) 20:51:30 |
【赤】 右方舞 戸隠「はあなるほど、なんだか複雑なカンケイのようで」 とりあえず、訳知り顔のふたりに任せればいいだろうと。 気楽に構えて、荷物を担ぐ。 「【皇狼】? 聞いたことが無──ああ、おう、わかった」 今は聞くなと言われるなら、ふつりと口をつぐむ。 魔除けの加護とやらは、はたして本当に効果があるのやら。 わからないけれど、なんだか異様な雰囲気に、 呼吸すら控えめにしたくなった。 (*24) 2021/07/20(Tue) 20:54:22 |
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