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【赤】 医療用 ユー████・███████は██████国████████州の医師。 人間が死ぬ際の体重の変化を記録することで 魂の重量を計測しようと試みた実験で知られる。 彼は6人の患者と15匹の犬を使い、 死ぬ時の体重の変化を記録しようと試みた。 その結果、人間は死の際に、数グラムから四十グラムの 呼気に含まれる水分や汗の蒸発とは異なる何らかの重量を失うが、 犬ではそういった重量の損失が起こらなかった、と報告した。 この実験結果は測定のずさんさや標本数の少なさなどから 科学的な信憑性は認められていない。 ███████医師は患者のうち2名では計測に失敗したと自ら認めている。 また、死の瞬間をどう設定するか、などの 測定の基準もはっきりとしていない。 しかし、これを契機として 「人間の魂の重さは21グラムである」という説が広まった。 この21グラムという値は6人の患者での平均結果と言うわけではなく、 一人目の患者での結果である4分の3オンス(およそ21.262グラム)に由来する。 僕達は確かに魂の存在を証明した。 (*0) 2021/10/06(Wed) 21:00:30 |
【置】 医療用 ユー朝食の時間を少し過ぎた頃。 医療用グレイは、 この場所に来て初めて塔へと足を踏み入れた。 誰にも告げず、たった独りで。 今までこの場所に訪れなかった理由は、 "それ"が自分に必要な"薬"だと感じなかったから。 誰かにとって必要な"薬"であったとしても、 自分にとって必要なものであるとは思えなかった。 そして、その所感は実に正しいものだった。 喚く人間の形をしたものに麻酔を打ち込んだ。 難癖を付ける人間の形をしたものに麻酔を打ち込んだ。 道具の適切な扱い方も知らない愚か者に麻酔を打ち込んだ。 他者が尊ぶものを尊重する事さえできない愚か者に麻酔を打ち込んだ。 それら全てがすぐに身体の自由を失い、動かなくなった。 0と1で構成された紛い物の血に汚れる事も無く、 尊ぶべき重み、白い造花で飾られた長い翠の尾を揺らして そうしてフロアの中を悠々と闊歩していた。 それでも特筆して感じるような事は無かった。 自身を失望させるものが減った事は少々快く思ったけれど この場所で得たものは、それくらいのものだった。 (L0) 2021/10/06(Wed) 21:02:01 公開: 2021/10/06(Wed) 21:10:00 |
ユーは、その日は朝食の席に姿を現さなかった。 (a0) 2021/10/06(Wed) 21:02:04 |
【置】 医療用 ユー終末医療用グレイたる『ユーサネイジア』は、 人間の命令に、反感を抱いたことが無い。 与えられた役割を適切に果たす事、それが道具にとっての幸福で 『ユーサネイジア』は自身を道具であると認識している。 人間に対して、強い苛立ちを感じたことがある。 誰が死んでせいせいしたなどと言い放つ人間が嫌いだ。 死にゆく者の前で遺産の話をする家族が嫌いだ。 死者を尊ばない人間への失望が生んだものが『僕』だ。 人間の命令に背いたことが無い。 必要とする者に安らかな死を与える。 それこそが『ユーサネイジア』に与えられた役割だ。 それを適切に果たせるという事は、『ユーサネイジア』の幸福だ。 人間に殺意を抱いたことがある。 死者は決して自分を裏切らない。 これ以上人間に失望させられる前に、と考えた事は 当然、一度や二度の事ではなかった。 (L1) 2021/10/06(Wed) 21:02:27 公開: 2021/10/06(Wed) 21:10:00 |
ユーは、それが自身にとっての幸福であると信じて疑わない。 (a1) 2021/10/06(Wed) 21:02:34 |
【置】 医療用 ユー人間を傷つけたことが無い。 それでも人間を傷付けた事は無かった。 『ユーサネイジア』が人間に贈るものは、 いつだって安らかな死だけだ。そういうふうに作られている。 そして何より、それでも人間の事が好きだった。 人間に暴力を振るわれたことが無い。 医療用グレイは、得てして医療機器の延長線上の存在だ。 それが正常に機能を果たさなくなった時、 困るのは人間達の方だ。だから破損させられた事は一度も無い。 自分は人間だと思ったことが無い。 『ユーサネイジア』は自身を道具であると認識している。 医療用としての優しさも、この感情も 全ては0と1で構成された模造品に過ぎないと考えている。 同時に、造物主にとっては模造品でも 我々被造物にとっては真実のものであるとも。 自分は人間を、躊躇いなく殺せると思う 当然の事だ。そういうふうに作られているのだから。 『ユーサネイジア』に与えられた役割は、 必要とする者に、『安楽死』を与える事なのだから。 (L2) 2021/10/06(Wed) 21:03:03 公開: 2021/10/06(Wed) 21:10:00 |
ユーは、それが自身にとっての喜びだと信じて疑わない。 (a2) 2021/10/06(Wed) 21:03:09 |
【置】 医療用 ユー生の苦しみへの特効薬は、安らかな死だ。 みかんを殺した。 ドゥーガルを殺した。 監察官を殺したアタナシアスを殺した。 取るに足らないエネミーを殺した。 人間の形をしたエネミーを殺した。 人間のようなものを殺した。 0と1で構成されたものを殺した。 ボスエネミーを殺した。 死は人の愚かへの特効薬だ。 (L3) 2021/10/06(Wed) 21:03:24 公開: 2021/10/06(Wed) 21:10:00 |
ユーは、その存在価値は必要とする者に適切な"処置"を行う事だ。 (a3) 2021/10/06(Wed) 21:03:30 |
【置】 医療用 ユー愚か者は、これ以上失望させられる前に殺してしまおう。 死者は裏切らない。思い出はいつだって綺麗なままだ。 それが『ユーサネイジア』にとっての救いだ。 大切なものは、これ以上傷付けられる前に殺してしまおう。 死者が傷付けられる事は無い。生の苦しみの特効薬は、安らかな死だ。 それが『ユーサネイジア』にとっての救いだ。 安らかな死を与える事は、『ユーサネイジア』にとっての救いだ。 それは決してあなた達にとっての救いではない。 それは、『ユーサネイジア』にとっての救いだ。 あなた達ではなく、『ユーサネイジア』が救われる為のものだ。 つまりこれは、何処までも身勝手な虐殺に過ぎないのだ。 (L4) 2021/10/06(Wed) 21:03:47 公開: 2021/10/06(Wed) 21:10:00 |
ユーは、それが必ずしも万人にとっての救いにはならないと知っている。 (a4) 2021/10/06(Wed) 21:03:53 |
【置】 医療用 ユーさて、ここで一つの疑問を提示しよう。 仮に"割り当てられた容量の大きさ"を影響力とするのであれば。 殺害する事によって委譲されるデータを"経験値"と定義するならば。 汎ゆる者の死を背負って此処に在る"もの"は、 あなた達の目にはどのように映るのだろう? 何れにせよ、"それ"は既に倒されるべき敵と成り代わった。 であれば改めて、 壊れた機械は機械らしく"挨拶"をするとしよう。 (L5) 2021/10/06(Wed) 21:04:21 公開: 2021/10/06(Wed) 21:10:00 |
ユーは、独り善がりを"実行"する。 (a5) 2021/10/06(Wed) 21:04:27 |
医療用 ユーは、メモを貼った。 (a6) 2021/10/06(Wed) 21:05:36 |
救済者 ユー(匿名)は、メモを貼った。 2021/10/06(Wed) 21:16:12 |
【人】 鑑賞用 リヤ金糸雀はみんなが好きだった。 みんなでお仕事をするのが好きだった。 みんなで食事をするのが好きだった。 みんなでお喋りをするのが好きだった。 だから、みんなでたたかうのだって好きだった。 金糸雀は、敵を倒してたのしいとわらった。 金糸雀は、唐揚げを食べておいしいとわらった。 金糸雀は、褒めてくれる手が好きだとわらった。 金糸雀は、自分が愛したものが綺麗に残ることはないのだろうと思った。 金糸雀は、いなくなったあなたを探して囀りながら辺りを駆け回る。 駆け回る。駆け回る。駆け回る。駆け回る。駆け回る。 (5) 2021/10/06(Wed) 21:20:50 |
【人】 勉学サポート型 スオいつも賑やかだった場所…今はあまりにも少ない。 ぺらり。当番表を確認する。 消えた名前に眉を寄せつつ、閉じる。 混乱すべきではない。混乱してはいけない。 思考を止める事は許されない。 挨拶はかかさず行うしかない。 「…。 おはようございます。」 (6) 2021/10/06(Wed) 21:21:12 |
鑑賞用 リヤは、メモを貼った。 (a7) 2021/10/06(Wed) 21:25:48 |
【人】 勉学サポート型 スオ「・・・。」 ドゥーガルの反応に、少し思う所があるのかないのか。 少し息を吐き、今いるであろう人数分の珈琲を淹れてミルクと砂糖を共に出す。 「リヤ?…こちらへおいでなさい。」 視界の隅に駆け回るリヤをとらえると歩み寄り宥めるように髪を撫ぜた。 (7) 2021/10/06(Wed) 21:28:10 |
【人】 愛玩用 エマ一度は食堂に踏み入れられた足は、空気の重さにびたりと止められた。 何かが違う、昨日とは違う。それがなにかを計りかねて、目線はそれぞれを見回した。 けれども感化された者も含めてそれがあまりに多すぎて、誰、と声をかけることも出来なかった。 「――……ええと。おはようございます、監察官様、AI様。 それに、みなさんも。……今日は……皆さん、探索の疲れが出たのかな。 今日も、そも。朝食はいい匂いですね、香ばしくて……これは、なんでしょう?」 努めていつもどおりに、この数日繰り返したやりとりを引き戻そうとする。 それでも座るまでに時間が掛かった。この数日を失ってしまいそうだったから。 (8) 2021/10/06(Wed) 21:28:15 |
【人】 鑑賞用 リヤ「 だ って、 ユーと、 アタナシアス が、 いないの ! いない …… ん だよ! 」 スオに撫ぜられ、一度は足も囀りも止まる。 代わりとばかりに、大きな声が出た。 ユーが何をしたのか、アタナシアスが何をしたのか、そんなものは金糸雀の知るところではない。知らない。分からない。 ただ、いつもみんな揃っていた筈の穏やかな時間から、大切なモノが欠けてしまった。 それがどうしても嫌だった。嫌。 いやだよ。 でも、自分でも自分の大きな声に驚いてしまって。 バツが悪そうに視線を少し逸して、小さく頷いた。 「…… スオ おっき…… な、 声 出して、 ごめん なさい。 ごはん、 ……た たべたら、 ふたり を、 探してき ても、 いい?」 (9) 2021/10/06(Wed) 21:37:51 |
【人】 愛玩用 エマ一度、それぞれの部屋をノックして回った。まだ顔を出していない面々も声だけは返っただろう。 けれどもそれでもいない者が居る。いない者たちがいる。 アタナシアスの扉を叩いた音に返るものは、かけらほども何もなかった。 何度も、何度か繰り返した末に、ようやく諦めて食堂へと帰る。 「……昨日塔へ行ったのは……ジョシュア、ルツ、リヤ、アメフラシ、それにスオ。 考えていたのと違う。塔へ行ったのが契機で影響を受けたのでは、ない? なら、どうして……アタナシアス達は……」 その後、或いはその最中にアタナシアスが塔へ向かったことを、エマは知らない。 これより後にユーが塔へ向かったことを知らない。 それらに影響を及ぼした何かを、知らない。読みは外れてしまった。 「リヤ、大丈夫。貴方の不安は皆が等しく抱えています。だから、大丈夫。 ドゥーガル、は……貼紙を見ました。いつからああだったのだろう。夕食の時は……。 ……アタナシアスの、ルツの姿を最後に見たのは、いつですか? ユーは……みかん、朝食のあとにあの子はどちらに行ったか、わかりますか?」 (10) 2021/10/06(Wed) 21:45:40 |
救済者 ユー(匿名)は、メモを貼った。 2021/10/06(Wed) 21:45:51 |
リヤは、みかんにありがとうをして笑、 ……うまく笑えなくてくしゃくしゃになった。なんでかな。 (a8) 2021/10/06(Wed) 21:48:39 |
【人】 鑑賞用 リヤルツ。ルツ? そうだ、ルツもいない。あんなに優しくしてくれたあのこがいない。 あのこが、いない。 エマに宥められたのもあって、大人しく席に着く。 みかんの冷ましてくれたスープを、ひとさじひとさじ、……急がずゆっくり味わった。 「お いしい、 みかん ……の 、 おりょうりは こんな に おいしい、 のに。 ユーも、 アタナシアス も、 ルツ、……ルツも…… たべない の、 もったい ないな……」 (12) 2021/10/06(Wed) 21:51:02 |
【人】 勉学サポート型 スオリヤの大きな声に別段驚く様子はない。 混乱しているのもあるだろうし仕方ない事。 謝られればぽん、と頭に手を置き 少し思考を巡らせる。 「謝らなくて大丈夫ですよ。 探しに行くのも良いですが…まずは気持ちをしっかり落ち着かせなさい。 …当番も同じですし、二人を探すのなら付き添いましょうか。」 (13) 2021/10/06(Wed) 21:52:41 |
【人】 鑑賞用 リヤ「う …… ううん。 わ たし、 だ 大丈夫。 お昼ご飯、 ちゃん と…… やる よ。 ぼく と、 スオと で、出来るよ。 ね?」 お仕事は大事なこと。やるべきことをほったらかして すき を取り戻しても、多分、怒られてしまうから。 お仕事も好き。 だから、ちゃんとやって、みんなに褒めてほしいの。 みんなに。 「スオ、 …… あ とでまた、 わたし の、髪、 みつあみ、 して ほしいな」 (14) 2021/10/06(Wed) 21:54:09 |
【人】 勉学サポート型 スオ「…ああ、ユーでしたら…薬を頂きたかったので塔探索前に一度訪ねましたよ。」 それ以降会ったものがいないとなると自分が最後に会った事になるのか。 (15) 2021/10/06(Wed) 21:57:30 |
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