【人】 給仕 シロタエ[いつの間にやら、あたりはすっかり日も落ちて だけど街頭は灯らない、家々の明かりも灯らない そんなこともお構いなしでみんな好き勝手やっている もちろん、この娘も] だーかーらー! 興味ないって言ってるでしょー!! [こうして絡まれるのも今日何度目か 手にした角材はすっかり真っ黒で、少し、いやかなり歪んでいた だって、本当に言っても聞かないやつばかりで 殴ったくらいじゃ止めやしない! 絡む理由はそれぞれ違う モデルになれとか、実験台になれとか、やらせろとか ああ、無言で殴りかかって来たのもいたっけ それらをうまく躱してきたのは単に ]娘の運がよかっただけのこと (2) 2022/11/10(Thu) 0:44:18 |
【人】 給仕 シロタエ[ああ、 イラつく 、むかつく、こんなロクデナシがいるなんて気持ち悪いだけど、だからこそ、それを黙らせた時は気分がいい 気分がいいから 加減なんかしてあげないわ! ]あはっ [相手が今だ向ってくるのに楽しげな声が零れる だって逃げちゃったら殺せないもの、ねえ 「何がおかしい」って目の前の奴が言う 何がかしら? 何もかもね! 何もかもみぃんなおかしいわ!] あははっ [向かってくる男に角材を振り下ろす めき、と鈍い音がして角材が折れた] (3) 2022/11/10(Thu) 0:49:30 |
【人】 給仕 シロタエ あーあ、これじゃ殴れないわねぇ [折れちゃった、と地面に打ち付け折れた先を切り離す 隙ができたとばかりに男が懲りずに向かってきた その目元に 折れて尖った角材を突き立てる] やぁね、こうすれば役に立つじゃない [ぐり、と抉るように動かしたなら悲鳴を上げて転がるものだから そのまま、体重をかけて串刺しにするように押し込んでやった さすがに地面には刺さらなかったけど] 殴るものが無くなっちゃった 何かいいものないかしらぁ? [倒れて今だ呻いている男にはもう興味はなくて 娘は新たな「殴れるもの」を探しに商店がある方へと向かった**] (4) 2022/11/10(Thu) 0:53:53 |
【人】 警備員 ジュード── 夕方:北西の路地にて ── あっ、あ あアあありがとうございますっ!? [気持ち悪い>>1:101、変態>>1:100、それらの言葉は 普段であればショックを受ける言葉だっただろう。 しかし今、それらの悪印象を気に掛ける余裕はない。 赤い布を口に巻いた彼女が、 此方を警戒したままでいながらも ここを通り過ぎようとするような動きを見せてくれた。 その様子に男は逃げる事を許されたような気持ちになって、 怯えつつ、支離滅裂な事を口走った。] そっ、そう、ちがう、変態じゃないんですけどっ おれはへいきなんですっ、ガライカの、いきものだから でもっ、でもほかのひとは ── [こわいけど、話にこたえないとひどいめにあうのかも、と、 男はかろうじて理解した言葉に対して早口に喋りながら 通り過ぎようとする彼女とは逆の方向へとじりじり後ずさる。] (5) 2022/11/10(Thu) 1:01:17 |
【人】 警備員 ジュード[それはある程度── 例えば、何かがあっても 赤い布の彼女は咄嗟に逃げる事が叶うだろう程度に── 男が彼女から離れた頃だったか。 男の後ろで、路地に面した住居の戸が開く。 戸を明けたのは、先程娘の死体を持ち去った 家主らしい壮年の男だった。>>1:95 彼は返り血を浴びたまま、目の前にいる男… …の尻尾を見下ろしてにやりと笑うと、 瞬間、その尻尾を掴みあげた。 ……彼は這う物たちの蒐集家であった。 ]家の至る所には爬虫類や両生類のホルマリン漬けが並び、 更にはそれらの特徴を持った獣人の写真も飾られていた。 かつて飛び降りた娘は、彼が娶ったのだろうか。 それとも、飼われていたのだろうか。 彼女がすでに浴槽の近くで 皮を残して”処理”されている以上、 その真実を語る者はいない。 (6) 2022/11/10(Thu) 1:01:52 |
給仕 シロタエは、メモを貼った。 (a1) 2022/11/10(Thu) 1:02:34 |
【人】 警備員 ジュード[粘液で滑る尾を素手で掴む事は難しいだろう。 しかし”慣れている”らしい蒐集家は、 しっかりと左手に滑り止めの革手袋をはめていた。 突然の行為に驚き逃げようと暴れる男の尾を、 蒐集家は強く、強く両手で握りしめて。 そのまま、彼の家へと引き摺り込もうとする。] ひっ、な や、やだっ や、 あっ ごめんなさい!ごめんなさいはなして、 やです、や、たすけ、いたいっ 痛いです!いたい、いたいいたいいたい っ……! [男だって非力なわけじゃない。 だけど、踏ん張るにも、何かに掴まるにも 自らの粘液で滑って上手く力が込められなくって。 わあわあと叫びながら、何とか戸の縁に腕を引っかけて、 家の中に引き摺り込まれないよう耐えている。 ……その様子をもし女が見ていたのなら、 彼女が毒に抱いた疑問に対する いくつかの答えがあるかもしれない。] (7) 2022/11/10(Thu) 1:02:52 |
【人】 警備員 ジュード[蒐集家は確かに左手には手袋をしていた。 ── しかし、右手は”作業”の為に素手のままだった。 その素手のままの手や、暴れる男の粘液が付着したらしい 蒐集家の四肢、胴、そして顔はみるみる内に赤く腫れて、 皮膚にはいくつもの水膨れが浮かびだした。 それはちりちりとした耐え難い痒みを伴うらしく 蒐集家は男を左手で抑えながらも、 時折右手でばりばりと身体を掻く。 だが、体を掻くほどに、その表皮に傷を作る程に 潰れた水疱や引っ掻き傷から毒は血管を巡り、 身体の深く、深くへと侵入する。 やがて内臓まで膨れ上がったらしい蒐集家は 炎症と酸欠に全身を赤黒く腫らして、 ひゅう、ひゅうと、苦しそうに気管を鳴らし始めた。 蒐集家は、何もしなければそう遠くない内に 床へと倒れ伏す事になるだろう。 そしてそうなれば、解放された男は一目散に 女のいる方向とは逆に逃げ去ろうとするのだろう。 その様は、”触れない方が良い”と人に知らしめるには 十分であるだろうか。**] (8) 2022/11/10(Thu) 1:05:38 |
医者 ノーヴァは、メモを貼った。 (a2) 2022/11/10(Thu) 1:06:25 |
警備員 ジュードは、メモを貼った。 (a3) 2022/11/10(Thu) 1:07:33 |
警備員 ジュードは、メモを貼った。 (a4) 2022/11/10(Thu) 1:08:43 |
【人】 略奪者 ラシード[ 祖が、しろがねの誇りが、 海の果てに囚われ続けていると知った。 美しき獣、稀少な宝物として。 畏怖の象徴、伝説として。 人喰らいの怪物という脅威を克服した、 トロフィーとして額縁に掲げられている事実を。 其れは平凡な、そう、 大陸であれば何処にでも居るような 不幸な奴隷として貶められた獣人にとって。 憤怒であった。悲嘆であった。絶叫であった。 隷属の首輪で締め付けられた喉笛で、 遠吠えは夜を劈き、それでも彼は孤独だった。 その血族は、もはや途絶える寸前だったのだから。 故に鎖を食い千切り、狼の仔は闇の中へと 希望を求めて抜け出した。 ] (9) 2022/11/10(Thu) 2:31:46 |
【人】 略奪者 ラシード[ けれどもそれは、 道化の顔したお医者様のせい、だけじゃない。 略奪者達がペンを走らせ 計画を張り巡らせた紙面の余白で、 ありとあらゆる因果が重なった結果だから。 燃える筈の無かったお屋敷が燃えました>>1:61。 港に向かうからくり車が火の雨>>1:92を避けて、 本来通る筈だったルートを逸れました。 人口密度の低い道を通る予定が、 賑やかな通りを通らざるを得ず。 狂乱を避けた血溜まりの路地>>1:84 で、 同胞の証>>1:94を身に付けた尼を避けようとして ぬめる血液で車輪をスリップさせました。 首魁と合流するはずだった、 その地点への到着に───間に合わなかった。 だから仔狼は余計な距離を奔ることになって、 其処にちょうどよく、 石ころが飛び込んできたのだから。 ] (12) 2022/11/10(Thu) 2:34:10 |
【人】 略奪者 ラシードあ、 [冷たい地面に倒れたまま、 身を起こす猶予もなく───人狼は己の肩越しにそれを見る。 あのしろがねを取り戻す為に命を使うと決めた。 至高の祖の為に島ひとつを滅ぼすと、 その為なら利己の獣になっても良いと、 幾ら命を踏み躙っても良いと己に刻んだ。 正義も罪も、集団が秩序を保つためのまやかしだと断じ、 己の血の誇りはそれを上回る尊きものだと、信じていた。 祖のために。 そのために。 その、 ために。 きらきらと、赤い視界の中で銀の毛が舞う。 皺を眉間に刻む程度に年月を生きたであろう学者たちが。 分厚い眼鏡を掛ける程には勉学に没頭したであろう若き研究者たちが。 我先と、掴み取る。引き千切る。ずたずたに刻む。 しろがねの誇りを。彼の生きてきた意味を、理由を、 まるで菓子を奪い合う子供のように、 無邪気に、楽しげに、しあわせそうに、罵り合いながら この島を呪うに値するほど───── 彼が、欲してやまなかった、 たからものを。] (14) 2022/11/10(Thu) 2:36:21 |
【人】 略奪者 ラシードあ、 あ、あああ、 あ、 うそ、 う そだ、…… そんな、 [震える声。否、それは声なのか? 痙攣する喉笛は歪な音を漏らす。 その口にも鼻にもまだ、呪香から肉体を守る まじないの赤は当てがわれているというのに 寧ろその色は死人めいて蒼白になった 肌の色を浮き上がらせている。 見開かれた目。ぶるぶると乱れる瞳孔は乾いて。 唇は断続的に何か紡ごうとしては、はくはくと上下するばかり。 標本箱に鋲を打たれ、 。]翅を広げられた蝶のように。 未来を奪われ。尊厳を奪われ。 生気無く引き攣って、 抜け殻めいた形を残して静止した、 或る男の望んだ、絶望の形 (15) 2022/11/10(Thu) 2:37:34 |
【人】 略奪者 ラシード[ 其の一瞬の変異は、例えるのならば 内臓が皮膚を食い破ったかのようにすら見えただろうか。 白い皮膚が裂け、赤い筋肉や黄色の脂肪が飛び出し。 銀の毛の塊をその隙間からざわざわと蠢かせながら 人間をひとまわり、ふたまわり超えた体躯へと肥大化する。 ごき、ごきん、ぱきん、 と圧し折る音は 砕けるよりも寧ろ、殻を破って成長を繰り返す地虫のよう。 口元を覆った赤い布がぱさりと落ちれば、 其処には鋭く、白い牙が並ぶ口が長く飛び出す。 じぶじぶじぶじぶ。肉に焦げ目を付けるようなざらつく音も よくよく見れば滲出した体液が少しずつ、 巨大化した身体に皮膚を形成して覆っているのだとわかる。 毛虫が這い上がるかの如く其処に被さっていく銀の毛皮は、 研究者たちに撒き散らされ、ちらちらと大気を舞うそれとよく似ていた。 ぼろ雑巾のように小さく千切られてしまった毛皮を 血だらけの指でなお奪い合う学者たち。 その1人がふと、若い獣人だったモノの方に視線を向け。 上げたのは、 歓喜 の声であった。 ] (17) 2022/11/10(Thu) 2:39:31 |
【人】 略奪者 ラシード[ 喜びの声は色を変えぬまま、断末魔へと変わる。 それでも尚、楽しげに飛びついていく学者達は 次々と、次々と、小さな肉塊へと分解されていく。 彼等が無邪気に分けあい、奪い合った、 たった一枚の毛皮のように。 欲望に染まった檻の中。 噴出した銀色の殺意は───人狼は暴れ狂う。 その遠吠えは昇る月に捧げられるかの如く、 高く、遠く、火の粉舞う夜空へと響き渡っただろうか。 ]* (19) 2022/11/10(Thu) 2:43:44 |
略奪者 ラシードは、メモを貼った。 (a5) 2022/11/10(Thu) 2:57:22 |
略奪者 ラシードは、メモを貼った。 (a6) 2022/11/10(Thu) 3:00:01 |
【人】 住職 チグサ[男性の御遺体はまだ温かく、凍える夜に湯気が立ち上っておりました。 読経を読み上げる間にも、その温もりは徐々に空気に溶けだしていきます。夜が更けていけば、御遺体も、血だまりも凍ってしまうでしょう。 いったい幾人の手によってこの悲しき海が造られたのでしょうか。 夜空には満天の星々、血だまりに映しだされ、間に挟まれた私は宇宙の中に放り出されたかのようにさえ感ぜられました。] (20) 2022/11/10(Thu) 21:03:29 |
【人】 住職 チグサ[不意に、足元の星空が大きく揺らぎ、波紋と共にかき消えました。 衝撃が体を襲い、落ち葉のように吹き飛ばされました。 一瞬意識を失っていたのでしょう。ぴちょん、ぴちょん、と雫の垂れる音が、物悲しくあたりに響き、その音ではっと気が付きました。 体は酷く痛みましたが、まだ動きました。 何が起こったのかと見やると、血だまりに足を取られたのでしょう。からくり車が横転していました。 金属でできているのでしょうか。重たいからくりは先程まで私がいた場所、その壁に突っ込んでいます。 そうです。私が一心にご冥福をお祈りしていた、お二人の仏さまがおられた場所です。 凄惨な様相は言葉にするのも憚られるほどで、最早、生前のお知り合いが仏さまをご覧になっても、それが人であったと断じられるかすら怪しい有様です。 私はあまりの胸の苦しさに、あの壁と車の狭間に在るのはもしや私の体ではないか、既に肉の体を失って、意識だけがあたりに霞のように浮いているのではないかとさえ感ぜられました。] (21) 2022/11/10(Thu) 21:04:06 |
【人】 住職 チグサ[遠い耳に、うめき声が届きました。からくり車の中から、ずるずると人が這い出して来ると、血だまりの中に倒れ伏します。 私はようやっと、車があれば、運転されている方がおられるという当たり前のことに気が付きました。] ああ……大変。 お加減は…… [問いかけた息にむせこんで、私自身も無事ですんではいないことに気が付きました。 いったい体がどのように変容してしまったのか、自分では見れませんが。 それでも、今目の前で苦しんでおられる方に近づいていけました。]* (22) 2022/11/10(Thu) 21:04:47 |
住職 チグサは、メモを貼った。 (a7) 2022/11/10(Thu) 21:09:23 |
【人】 医者 ノーヴァ[開業医という肩書きも、己が生まれ持っている能力も、正しい努力の末に持ち得たものではないと知っている。 父より昔の代の時、未だ刻印持ちの魔神が檻の中で暮らしていた頃。狡賢いシップマンは島の主人と取引をした。 自分達の医学知識と島の現状をうまく応用すれば、壁の外へは行けるだろう、と。 どれだけ綺麗に偽ったって、地位も名声も、その上に貼られた“コレクション”というラベルの上では馬鹿らしい張子でしかなくて。 いっその事、見えない枷の着いたこの肉体を捨て去ったしまえばどんなに自由であることか。 …………生まれた頃から縛られたサーカスの獅子は、檻の外へ逃げ出すことを知らない。港の船にさえ乗る術を知らない。] 貴方だって、苦労をした身でしょう。 病魔に苦しみながら終わるのは良くない。 仏の慈悲は、貴方にこそあって然るべきだ。 [努力のひとつもしてこなかった自分にとって、彼女の言葉への返事の仕方が分からなくって。>>1:21 悩んだような素振りを見せてから、主語を相手に置き換えて事なきを得た。数時間後、発言を有言実行することになるとは思っても居なかったのだけれど。] (23) 2022/11/10(Thu) 22:11:12 |
【人】 医者 ノーヴァ[切磋琢磨する者は、それをするだけの理由がある。 生き甲斐が、根源があるからこそ、人は逞しく生きていられる。 それはきっと、目の前の老婆にも言えること。 額をつきあわせる時に、毎日のようにそれらのヴィジョンは浮かんできていた。きっと、歳の数だけ抱え込むものだってあるだろう。 捨て去ることの出来ない、尼の生きた証を刻む記録の一部だとも言える。] [僕にはそんなものがない。 失い難いものなど何ひとつない。 けれど、それは悟りの証左にはなり得ない。 きっとそれはひとつの欠陥品というだけで。] [自我も執着も、全てを捨て去った仏というのは、果たして人と言えるかどうかも……自分には理解の及ばぬことだ。 自分でさえも疎かになってしまうのだとすれば、それは。大層な愚人に等しいものだとさえ思う。] (24) 2022/11/10(Thu) 22:11:19 |
【人】 医者 ノーヴァ[命。誇り。歩み。宝。 失うことへの恐怖心は、 なによりも清らかで愛しい人間の印だ。] [人間らしさを持たない僕は、 それに触れたくて手を伸ばす。 どんなものかを知りたくて。] (25) 2022/11/10(Thu) 22:11:24 |
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