リアンは、少し気になることがあって。食堂を後にした。 (a8) 2022/05/06(Fri) 22:05:01 |
クロノは、パンを一個口の中に押し込んでから、食堂を後にする。 (a9) 2022/05/06(Fri) 22:10:04 |
エルナトは、今日も図書室で本を読んでいる。いつも通り。 (a10) 2022/05/06(Fri) 22:12:23 |
【赤】 童心 クロノそうしていつもの空き教室に、先に来る。 扉を開き、中を確かめて。 机の下や教壇や、窓の外やら、確かめて。 「……いない………」 (*0) 2022/05/06(Fri) 22:18:14 |
リアンは、出て行く直前で、青年のその声を確かに聞いた。 (a11) 2022/05/06(Fri) 22:23:08 |
ラピスは、食事をとりながら、青年の言葉を静かに聞いていた。 (a12) 2022/05/06(Fri) 22:29:43 |
【赤】 高等部 ラピスからり、扉を開く。 準備をするより前に訪れていたクロノを目にとめると、数度瞬きをして。 食堂から早くに居なくなったのは知っていたけれど。 この上級生は、特にトットの不在に動揺した気配はない。 (*1) 2022/05/06(Fri) 22:30:16 |
ラピスは、昨日から小さな花を胸ポケットに挿して過ごしている。 (a13) 2022/05/06(Fri) 22:38:05 |
【赤】 高等部 ラピス「………………。」 伝えるべきか、迷いはした。 でもいずれ知ることになると思ったから。 『昨日が』 『トットくんの番でした』 胸ポケットに飾られた花。 それが、 誰がトットを連れて行ったのか を何よりも明らかに語っていた。 (*3) 2022/05/06(Fri) 22:46:31 |
【赤】 童心 クロノ「……………」 よろ、と一歩よろめいて 教室の机の一つに、がつ、とぶつかった。 その胸に飾られた花は、 どういう訳だかよく分かる。 「…………、」 わたしが、失敗したから? 咄嗟に思ってしまった言葉を飲み込む。 きっとそういう訳では無いだろうと。 「…………………」 分かって居ながらも自責がぐるぐる巡って、 何も言えずに、そのまま俯いた。 (*4) 2022/05/06(Fri) 22:58:37 |
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/06(Fri) 23:08:29 |
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/06(Fri) 23:08:48 |
【赤】 高等部 ラピス/* スゥーーーーーッ ということで実質最終日ですの トットくん……ウッウッ 我ら小さいものクラブ 墓と地上に別れようと最後の時まで一緒ですわ……… 本日で決着がつかなかった場合、自動的にコミットで狼を吊ることになりますわね。 まあ9割方コミット進行になると思いますので……差し支えなければ提案がございまして。 (*5) 2022/05/06(Fri) 23:25:08 |
【赤】 高等部 ラピス/* 後追いの上から襲撃をかけられるクロノちゃん二重に命を散らしていて心がボロボロになりますわね まあまあ最終日 殺りたいこと殺ったもん勝ち青春ならですわ 承諾いただきありがたき幸せ よろしくお願い致しましてよ…… (*8) 2022/05/06(Fri) 23:42:21 |
【赤】 童心 クロノ/* こちらこそ!よろしくお願いいたしましてよ〜! でもちょっと力尽きかけてましてよ!ゆっくりお付き合い頂けると嬉しいですわ〜〜! (*9) 2022/05/06(Fri) 23:46:07 |
司書 エルナトは、メモを貼った。 (a14) 2022/05/06(Fri) 23:56:50 |
【赤】 高等部 ラピス『クロノちゃんのせいではありません』 『大人が決めたことです』 緩く首を振って、心に浮かんだであろう可能性を否定する。 少なくとも大人達が連れて行く彼らに関しては、 くじ引きのように決められていくだけだ。 『そろそろ』 『終わりが近づいています』 伝え聞いたところによれば、大人達の目的は達成されつつあるらしい。 だからこの集まりももうすぐ終わりだ。 もう君も、罪悪感に苛まれなくて良くなる。 「………」 飾られた花が、小さく揺れた気がした。 (*10) 2022/05/07(Sat) 0:35:47 |
【赤】 童心 クロノ「……おわ、り?」 文字を読んで、読んでいく。 もうこんな事をしなくてよくなる。 わたしは何もできてない、とか考える場合ではなくて、 「…………はやく、おわって」 「おわったら、はやく……」 「はやく、おわってほしい…………」 乞うように口が繰り返して、 俯いて、服を握って、すこし。 「…………きょうは、 だれを、連れてけば、いいのかな」 「きょうは、わたしがやる……やる、から……」 (*12) 2022/05/07(Sat) 0:55:23 |
【赤】 高等部 ラピス「………」 無垢できれいな手は、一度も汚れなくていい。 私が悪かったことにするためには、それがいい。 無理に仲間にされて、大人に突き出された事実があれば。 多少は疑いの目を逸らすことができる筈だから。 待ち受けている治療が少女にとって残酷なものである可能性だってある。 バレンタインのように。 だからこれは傲慢で残酷で身勝手な決定だ。 『次も、私がやります』 『ですが』 『準備があるので、また夕方に話しても良いですか』 生徒が居なくなるのは夜。 それまでは知らせない方が都合が良い。 この黙秘をどう受け取るかは、少女に委ねられている。 (*13) 2022/05/07(Sat) 1:35:35 |
リアンは、フィウクスの手を 今度こそ掴んだ。 (a15) 2022/05/07(Sat) 5:43:08 |
フィウクスは、その手を──今度は振り払わなかった。 (a16) 2022/05/07(Sat) 5:48:18 |
【置】 神経質 フィウクス随分と久し振りに生家への手紙を認めた。 この10年来、家族とは殆ど他人のようなものでこそあれ。 ここに居る為の頼み事であれば 大抵は聞き届けられた。それほどまでに彼等は戻って来て欲しくないんだろう。 あの場所の、唯一の恥とも呼ぶべき自分という人間に。 だから、これも、きっと。 何らかの形で聞き届けられはするんだろう。 (L0) 2022/05/07(Sat) 5:50:20 公開: 2022/05/07(Sat) 6:30:00 |
【置】 神経質 フィウクス… …… ……… …………だからどうにも私には、 人生の半分以上を過ごしてきたこの場所で この場所をもう一つの家として生きていけるような、 卒業とはまた別の選択肢が必要なように思うのです。 叶うなら、私はこの場所で生きていきたいのです。 先生方の配慮や尽力も虚しく、 今やこの10年間を無益に過ごして来た私には 過ぎた願いとは思いますが──── (L1) 2022/05/07(Sat) 5:52:22 公開: 2022/05/07(Sat) 6:30:00 |
【赤】 童心 クロノ「………………、」 どうして、と言いたかったけれど。 なんで、と問い掛けたかったけれど。 口を噤んで俯いて、頷いた。 昨日の自分の様子を見て 負担を掛けさせまいとしてくれてるのだろうか。 あなたがひとりで罪を負おうとしてるんじゃないか。 また失敗されては困ると思われているのだろうか。 大人から、頼まれたことをやれない子供だと罰されないか。 あなたに、役に立たないと思われてるんだろうか。 ううん、そんなことは無いと思うけど。けれど。 後暗い不安が消えなくて、あなたの顔が見れない。 「…………じゃあ」 「また、夕方…………」 「教えて、ね?」 出入扉へ足を向け、 返事も見ないまま、退室しようとする。 次の標的は、標的を。私は知らない方がいいんでしょう? わかったよ。 ……ちゃんと、わかってるよ。 (*14) 2022/05/07(Sat) 7:42:37 |
【赤】 高等部 ラピス「………」 俯いたままのその顔は何を考えているのだろうと思った。 きっと罪悪感だとか、不信感だとか、恐怖心だとか。 そういう様々な負の感情に支配されている。 ………そうだ。 負の感情に。 それがどれだけ大人達に都合が良いかもわかっていた。 少女を解放するために、少女に治療を受けさせる。 また、勝手なことをする。 どうしたってその不安を拭えないままで、 きっと自分が無力であることもよくわかる。 何か伝えたくて、でも言葉は出てこなくて。 チョークの先が黒板に当てられる音はしたけれど、 それ以上の、文字を綴る音はしなかった。 だから少女が振り向かずに教室を去っても、何も変わりはなかったのだろう。 (*15) 2022/05/07(Sat) 13:54:52 |
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