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【人】 夢見人 サダル>>293 ルヘナ 「たまにそう呼ばれるよ、うん、やっぱり似合ってる」 さらりと限界を流しながら目を細め、ついた髪留めに引っかからないようにルヘナの頭を撫でた 「持っててもらって嬉しくてさ、一度はやってみたかったしこういうこと」 遺品を持ってもらうなんて人生を生きていて早々できることでもない 「似たようなのを外でもずっと使ってるんだ。 ……誕生日の贈り物だった気がする、もう記憶はないけど。 なんだか重ねちゃった。また会おうって話してたからかな、多分楽しみなんだ」 ゆっくり目を閉じて、ため息をついた。 次に訪れるときがあるのならば純粋なデータでもなくなっている、おなじ環境はもう二度とない。 ここで得た恋心も友情も、彼らの中に残って外の自分たちには残らない気がしている。 ちょっとぐらい、いやかなり、寂しい、 そんな一面を見せたって構わないだろう 「持っていて。星のように自分は輝けないから。 見つけられるまで、……願掛け。 サダルの同じ色の星はお互いが導かれてくれるんだよ」 (308) 2021/05/02(Sun) 21:30:06 |
【人】 『絶対生きる』 カウス>>304 キュー 抱き締められると、 少年はやはり気恥ずかしそうにしていた。 精一杯だろうに緩いあなたの抱擁がむず痒い。 「……そっか。あの『もうひとり』がいるなら、 確かにアンタは大丈夫、なんだろうな」 息をつく。自分だけでない、 自分たちはあなたを置いていかねばならないから、 確かにその心配はしていた。 「俺さ、アンタたちのこと助けられなかったから。 約束はしなかったけど、確かに。 でも……助けを求められたんだ、 助けたいって思うのは仕方ないだろ。 すぐにさ、無理って諦めて。 ……だからちょっと、アンタに合わす顔、なくて」 目を伏せる。 助けたかった、助けられなかった事実より すぐに諦めた自分を自戒していた。 伸ばせたかもしれない手を、伸ばさなかったことを。 (309) 2021/05/02(Sun) 21:33:05 |
【人】 侵されし者 ヌンキ>>299 カウス 「バンダナか……」 いつか外せる日が来るのだろうか、これを。 結局一度限りだとわかっているこの夢のような人生でも、やってきたのは横恋慕でしかない。 恋人たちを繋いであげたいという想いも、最後は結局別れが訪れてしまったようだ。 自分がやってきたのは一体なんだったのだろうかと、振り返る。 でも、多分同じ人生をもう一度やったとしても、選んだ選択は同じ道だったに違いない。 「そうだね、外せる日が来るといい。 でも……前ほど縛られてる気もしてないんだ。 罪を背負っていても、愛し愛される資格くらいはあるものだと教えてもらったから」 (310) 2021/05/02(Sun) 21:36:11 |
【人】 『絶対生きる』 カウス>>307 メレフ 「……う。ごめんって。ちょっと無理した。 そんでさ、多分あんたを苦しめた」 少し怒ったあなたの様子に 気付かない少年ではない。 しかしその理由までは分からない。 当然、自分の独断専行に怒っていると思っている。 「何でも受けるよ。子供扱いも、全部。 だって俺本当に子供だったから。 ……自分の力じゃ、何一つ守れなかった」 (311) 2021/05/02(Sun) 21:36:29 |
【人】 侵されし者 ヌンキ>>306 メレフ 「やっぱり、俺を部屋まで運んでくれたのは君だったんだね」 あの時、街の人が運ぶというのは考えにくい。 宿に泊まっていたメンバーの中で俺を運べる人間は非常に限られる。 あの時点で生き残っていて、それくらいの力があってもおかしくないのはメレフかラサルハグしかいなかったのだ。 本当になにからなにまで世話になってしまってるなぁ、と苦笑した。 「キファに会えたのは嬉しかったよ。 会うのはあれが最後だし……ちゃんと話ができてスッキリもした。 けど……振ってやるって先に言われるの無様にもほどがあるでしょ」 「メレフが喜びそうなことかぁ……。 まずはカウスとの約束を果たすこと……それから、なんだろうな? 沢山、探していこうか」 (312) 2021/05/02(Sun) 21:46:25 |
【人】 とろ火の親愛・取引成立 ゲイザー>>216 キュー 女は『もう一人』についてよく知らない。故に、真実がどうあれ貴方を困らせていた存在という認識しかなかった。 「ぐぬぬ」と言いたげな顔を一瞬したが、嫌じゃないのなら自分がどうこう言える 「……キューさん。もう困るようなことはありませんか?これから生きる理由の為に生きることができますか?」 髪を梳く手を止めて向き合う。金色の瞳がまっすぐに貴方を見つめていた。 (313) 2021/05/02(Sun) 21:51:17 |
【人】 その辺に居る ルヘナ>>300 カウス 「そうか、その髪型、似合ってるぞ。」 13歳にとっては微妙かもしれないが 17歳からはなかなか好評だ。 「趣味、無いのか。 もしや入院生活が長いのか? であれば………そうだな、 君の目が覚めたら、早めに連絡を返してくれないだろうか。 恐らく退屈だろう? 携帯のゲーム機から貸してやる。」 手を掴まれれば、僅か目を見開いて それから君を確かに見据えた。 「僕がこの世界から目覚めたら……、 真っ先に、君のことを考えて、 君に気に入って貰えるようなタイトルを選ぼう。 ………楽しみであるな、 名残惜しさすら上回ってしまうよ。」 友人の為にゲームを選ぶ楽しさは きっと君から初めて与えられるのだろう。 後悔させられる日は、恐らく来ないだろうな、と 密かに思いを抱いて、 そうして君と、暫く他愛もない会話を楽しんでいた。 (314) 2021/05/02(Sun) 21:59:14 |
【人】 その辺に居る ルヘナ>>305 キュー 君が距離をとれば、 その分こちらから詰めていく。 「………うん? 貰わない、貰う…………。 今は………もう正直になれたか?」 君からの言葉をよく考えて 先日までとは声色が違うな、と認識。 であれば、信じたいように信じよう、とも。 「ごめんなさい……うそ………。 君と話した事と言えば、 あー、『やくし』の件か? 結果として、特に支障は無かった。 故、構わんさ。気にせずとも良いぞ。」 (315) 2021/05/02(Sun) 21:59:36 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>312 ヌンキ 「俺はもう拾ってやれないからな。 次は倒れないようにちゃんと養生しろよ。」 メレフがNPCでも、そうでなくとも。 1カ所に滞在していたのは会議の為だ。 これからはもう運んでやることができない。 「無様って今更だろ? どっちかというと、足掻いたままの方が余程……」 これはオブラートに包まない台詞。 「ちなみに、別に恋愛しろとは言わないぞ俺は。 俺が気にくわなかったのは、資格がないだので うじうじしていたお前の態度が鬱陶しかっただけだ。 割り切った上でその道を選ぶなら、何も言わない。 後悔しない人生を生きりゃいいさ。」 (317) 2021/05/02(Sun) 22:25:22 |
【人】 侵されし者 ヌンキ>>317 メレフ 「やっぱり、君もどこかに行ってしまうんだね……」 ヌンキは貴方の事も、キファ達みたいに違う世界の人なのだと認識したようだ。 貴方には素直に残念そうな、悲しそうな様子を見せるだろう。 「俺ね、君のこと好きだったよ。 キファが居なかったら、本気になってたかもしれないくらい。 でも……どうしても言えなかった。 ……言ったら困らせるって思ってたから」 自分が傷つく事よりも、相手を困らせて、傷つけることが一番嫌だったのだ。 それこそ、自分よがりな考えだったのかもしれないけれど。 俺は、そのように作られているから。 「でももう終わりにしなくちゃいけない。 ブラキに会って何が変わるのかわからないけど……信じてみようと思うよ」 (318) 2021/05/02(Sun) 22:45:28 |
【人】 侵されし者 ヌンキ>>ブラキ宛置き ――これは、皆がこの世界を去る少し前の事。 メレフの隠蔽魔法を受け付き添われながら、ヌンキは一人の人物を探している。 今もなにかを配達しているかもしれないその人の名前はブラキウム。 一抹の不安と、大きな期待をもって貴方を探している。 「ブラキ……どこかな」 手足はもう殆ど見えないくらい透けてしまっている。 首や髪も、注視すればうっすら透き通ってるくらいで、呪いは最早重度というところだろう。 隠蔽魔法も永遠に使ってもらえるわけではない。 魔法が切れてしまえばいつ、この世界から消滅させられるかわからない状態だ。 (319) 2021/05/02(Sun) 22:51:57 |
【人】 『絶対生きる』 カウス>>316 メレフ 「ブラキウムがやばかったんだよ。なんだアイツ。 今でも何起きたか分かんねーもん。 ……待って。成人してない? ちょっと。意外すぎてビックリしてんだけど。 アンタ大人たちの中じゃ1番頼れると思ってたし」 「うん、でもそう。 お陰で死んでもいい事ないってわかった。 死んでも意識あったんだよ俺。最悪だろ。 【死】を学ばせてもらったのは、俺の方かもな」 (320) 2021/05/02(Sun) 23:01:27 |
【人】 セキュリティAI ブラキウム>>319 ヌンキ *ドタバタ* あなたを見かけたブラキウムは、慌てて駆け寄って来ます。 ブラキウムは、一目であなたの身に何が起こっているか理解したようです。 ブラキウムは、【Ammut】ですから。 「……ヌ、ヌンキ!? なんでブラキがすぐ気付けなかっ……いや、メレフか!」 ブラキウムの本業ですから、理解は迅速でした。 ブラキウムは、ウイルスの存在に敏感です。 しかし直ぐに気付けなかったのは、メレフの隠蔽魔法が理由でしょう。 (322) 2021/05/02(Sun) 23:12:44 |
【人】 尸解仙 キファ>>297 >>298 ルヘナ 「ああ、でも。 おまえ、ホワイトボードに『向こう側』での名を 書いていたな、吾も見かけた」 「もしかしたら。いつかどこかで、 ”向こう”の二人が出会うことも有るかもしれない」 例えば、"orion"の記録復元の手段を持つ Brachiumに、情報の提示を求めたなら、どうだ。 そこに、”あの”如月ルヘナの名が書かれていたら。 可能性はゼロじゃない。 「でも、それは『キファ』と『ルヘナ』に。 近いようで、きっと遠いのだ。 どんな事実が暴かれようとも。 吾にとっての現実は、此処なのだから」 → (323) 2021/05/02(Sun) 23:14:33 |
【人】 尸解仙 キファ>>メレフ さて、此処はどこだろう。 談話室? 或いは、皆で何度も集まった会議室かもしれない。 どこだって構わない。 「わっ」 キファは、メレフの背に声を掛けた。 ルヘナリスペクトである。 「やあ、メレフ。数日振りだな」 エピローグの訪れによって、死した人々は蘇った。 キファも、その一人である。 (327) 2021/05/02(Sun) 23:28:17 |
ヌンキは、「許すも許さないもないよ」と呟いた。 (a114) 2021/05/03(Mon) 0:18:59 |
ニアは、ホワイトボードの前に立っている。 (a115) 2021/05/03(Mon) 0:22:53 |
【人】 セキュリティAI ブラキウム>>326 ヌンキ 「……うん、ブラキはわかる。」 多少の欠けであれば、修理できます。 しかし壊れすぎた物は、直すよりも捨てて作り直した方が良いでしょう。 「なあ、ヌンキ。 ブラキはそれを直したいけれど……、それはきっと、ヌンキにとって大事なものじゃないか?」 人が人である所以を、ブラキウムは知りません。 予想するしかないのです。 もしもこのウイルスを、バグを食べてしまえば……今のあなたは、あなたでいられるのでしょうか? あなたというデータにおける “愛” は、それ程までに大きく見えるのです。 (330) 2021/05/03(Mon) 0:25:05 |
ヌンキは、サダルの言ってることが理解できない。 (a117) 2021/05/03(Mon) 0:26:17 |
【人】 兎系 ニア>>サダル どことなく周囲の目を気にしている様子がありつつも、 “話”をするため、彼の姿を探している。 星はもう無いから、自分の目と足で。 ――帰ってしまうまでに、間に合うかしら。 (331) 2021/05/03(Mon) 0:34:10 |
【人】 侵されし者 ヌンキ>>330 ブラキ 「俺にとって大事なもの?」 今回の人生は、最初で最後の逸脱した夢だとどこかで理解していた。 それゆえの、呪い。 このままでは自分はこの世界から姿を消してしまうのだろう。 今まで何度も送った人生にはなくて、今回だけ確かにある大事なもの。 「…………そっか」 ヌンキはキファに本気の恋をした。 ヌンキはキファとサダルを結びつけ幸せを願った。 ヌンキはメレフに愛を教えてもらった。 ヌンキはキファに最初で最後の告白をした。 全部、全部イレギュラー 全部、全部大事な物。 毒 それは愛という名の狂おしいウィルス。 「君が、直してくれたら……俺はまた恋や愛を恐れる人間になってしまうんだね」 (332) 2021/05/03(Mon) 0:36:40 |
【人】 セキュリティAI ブラキウム>>332 ヌンキ 「……。」 ブラキウムは、頷きました。 ブラキウムは、現実の世界を知っています。 この世界に実体が無いことを理解しています。 その現実があなたを廃棄しようとしていることも、また理解しています。 あなたを作り直すこともシミュレートしました。 しかし“orion”はその行いを許すでしょうか。 「……でもそれは、ブラキはよくないと思う。 みんな得たものがあるのに、ヌンキだけその先がないのは……、 不公平 なのだ。」*パチリ* ブラキウムは、瞬きを一度しました。 ▷ (337) 2021/05/03(Mon) 1:04:23 |
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