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![]() | 【人】 経理課 望月 ロビン#4日目野球拳の部 さて。如何わしい道具が並び、それぞれに相応しい罰が待ち構えているほうまで歩く。 といっても受け渡しが主文であって、実際に誰が何をされるか、は隣り合わないんだろう。 何をやらされるのだろうなあ、なんて呑気な顔をして社長の方まで行って。 手渡されたのは、貫通型の電動オナホールだ。割りかしシンプルな罰。 「コレですか。……ああ、サイズ大きくしても性能に差異が出ないようにのテスト。 こういう小さいものだと微細な違いで満足度に差が出そうではありますね、確かに」 実際のところ性器の大小で道具の使い勝手が違うかどうか……なんてのは、 所持者自身がそれを比較できるわけではないのだから、データは取りにくそうだ。 とはいえこうした、マスターベーション用の道具は別に慣れ親しんだものではない。 漠然と用途や使い方はわかるものの、電化製品の域にまでなるとちょっと手なりではいかない。 社長から説明を受けつつ、こんな構造になってるんだなあなんて見ている。 外部の機械部分、インナーカップ、それに装着する実際の柔らかいホール部分。 ここにこだわりがあるんだよ〜なんて話を感心しながら聞いている。全裸で。 「ああホールはもともと前後で分かれてるから、洗浄しやすくなっていると。 ローションを注入して、……? ああはい、そうか。当たり前ですね確かに、 勃たせてからじゃないと入れられないか、ふつう」 ローションを塗布したホールを受け取って。やや重い家電を片手に持ってから、指摘されて頷く。 黄金の茂みの下、まだ平常時のままの性器に大きな手を添える。 親指の付け根で表皮を扱き、先端に向かって絞るように手を動かし、また戻す。 取り立てて言う事のない話。いくらか人目のあるところで性器をシゴいているのを除けば。 僅かばかり腹のほうから体温が上がるのを感じて漸く、屋外の風が吹き付けるのもわかる。 柔らかかった陰茎は段々と手の中でそそり立ち、じんわりと染み出した先走りが馴染む。 手の平の中で水気が伸ばされて、かすかな水音が風に乗る。長い指の間から、薄い血色が覗いた。 事務的な手付きで擦っているにも関わらず、時折腹筋に力が入ってひくついた。 (76) 2022/10/01(Sat) 16:02:33 |
![]() | 【人】 経理課 望月 ロビン#4日目野球拳の部 十分ホールに挿し込めるくらいになったところで、ようやく手を放す。長い性器が撓った。 こういうシチュエーションに慣れているわけではないから、片眉はちょっとひそめられがち。 ようやく薄桃色のホールの入口に亀頭をあてがい、狭い人工の穴の中に男性器を押し込んだ。 その時点でも、柔らかい素材が押し返す感覚に長く息を吐くくらいの刺激はある。 ほんの僅か、いつもよりも薄く目を細めて性器を包む機械を見下ろす。 「う、」 電源を入れた途端、困惑混じりの声が発つ。形の良い眉がぐっと寄せられた。 駆動した機械の刺激は己、あるいは他者によって制御されているものと違って遠慮がない。 静かなモーターの音に、素材の間で巻き込まれたローションが空気を孕んで破裂する音、 見た目には大きく変わらないものの、それだけでもどんな風になっているかは想像がつく。 激しい快感に負けて若干腰が引けている。それくらいの技術力がここに集約されているのだ。 普通どおり息をしようとしても、絶えない快楽が邪魔をする。開発部の努力はすごい。 「……く、ぅ……。なる、ほど。ちょっとすごいですね、これ。 感想? ……、ぁあえっと、っ、絡みついて、……休めない、な……」 人と人との交わりであれば呼吸の合間なり間合いがあるものを。呼吸をするタイミングが掴めない。 結果、予期しない不意を突かれて、他者とセックスをしている時よりも声がはっきりと乱れる。 そうだろうそうだろう、ホールも色々種類を出してるんだよ、なんてのは社長の声。 製品説明に律儀に相槌を打っているせいで、時折低く唸るような嬌声が上がってしまう。 無機物の肉襞は回転運動と共に幹を撫で回し、人間の体の内側よりも複雑な動きで刺激する。 ぐっと目を細め、歯を食いしばる。息をする度に何度も腹筋に力が入り、快楽を我慢している。 モーターの動く音そのものは従来品よりもずっと静かだというのは社長の言。 そのせいで、唸るような喘ぎ声ばかりが響いてしまう。自分自身は必死でわからないけど。 じんわりと、露わになった肩や背中にも血色が浮かんでいる。軽く叩かれたみたいに真っ赤だ。 (77) 2022/10/01(Sat) 16:57:47 |
![]() | 【人】 経理課 望月 ロビン#4日目野球拳の部 「は、ー……ぁ、そんな、激しい動きなわけじゃ、多分ないんですが。 ゆったりなのが、……ぃっ、余計、緩急が際立って……」 こういう時、なにか縋るものがあったり他にやることがあったらいいのに。 片手サイズの筒の中で行われているだけのことには、何とも抗いようがない。 行き場の無い手が、長い前髪をぐしゃりとかきあげた。ほとほと困り果てた顔。 薄く開いた口で息を吐く。深呼吸出来る余裕はなく、浅い呼吸が繰り返されるだけ。 息を吸う間隔が短く、はっきりとしてくる。視線は床の一点に。 何か、というわけでもなんでもない僅かな床材の濃淡をぼうっと見つめるだけ。 そうしている姿を見ていた社長が、表面のスイッチだけ操作してやっと離れていった。 状況や好みに合わせてモードを自在に変化できるようになっている。 今のモードはフィニッシュに適した、亀頭周りのツイストに特化したもので――。 途端に眉間の皺が深くなった。鋭く息を吸う。内股に力が入って筋肉の形が浮き出す。 「……っ、おっ……、……」 数分あったかどうかのうちに、喉を震わすような低い声を吐いた。 臀部に力が入り、ぐっと腰を前に突き出す。深く、深く溜息をついて、姿勢を正す。 落ち着いてから機械の電源を切り、射精を終えて萎え始めた性器を抜いた。 非貫通型のホールの入口から遅れて、つうと粘度の薄い精液が溢れる。 肌の表面にはうっすらと汗が滲み、血色の浮き出た肌は夜気に晒されて目立つ。 首筋に溜まった汗を腕で拭って、やっと気分を落ち着かせた。 どうしようか。そう思っていると、元あった位置に戻して大丈夫との回答。 確かに勝手に慣れない人間洗ったりして破損があったら困るのは確かなので、納得。 担当員に渡して、自分は陰部をノンアルコールのティッシュで拭き清めてさっぱりしたところ。 周囲の混乱はよそに、こちらはさっぱり落ち着いて自分のぶんの罰ゲームを終えましたとさ。 (78) 2022/10/01(Sat) 17:41:44 |
![]() | 【人】 経理課 望月 ロビン#4日目野球拳の部 「いや貴重な体験をありがとうございました。 僕のほうはこれで終わりで大丈夫ですか、そう? そしたらもうちょっと見届けたら退場しますね、社長もご苦労さまです」 一発抜いたからなのか、それとも業務上の余興として割り切っているのかこちらはもう平常。 手先や汗を拭ったなら、自分は一足お先に下着を履き直して浴衣を着る。 帯まできちんと締め直したなら、もう普段となんら変わらない様相だ。 テラスの椅子を引いて座って、もうちょっとだけ同僚達の痴態を眺めてから帰ったとのこと。 (79) 2022/10/01(Sat) 17:45:57 |
望月 ロビンは、別に複雑そうな顔なんかもせず。にこっと笑って手を軽く挙げた。 (a80) 2022/10/01(Sat) 19:05:56 |
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