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【人】 メカニック ゾズマじゃあ、そろそろ行かなきゃ、だけど。 最後に、これだけ言わせて。 [ゾズマは、アンテナに更なる託しごとをする。 まるで“言いたいことを遠慮なくぶつけられる相手”を前にするかのように、口を開く。 これはそれこそ誰かさん>>2:62が如く(別の誰かさん>>93がやっていた事実は知らなかったが)、展望デッキの中央で数多の星に向かって叫んだっていいことでは、あった、けれども。] アタシたち10人全員、それにアナタ自身も含めて。 絶対、ゼッタイ、生きて還せ。 [実際に自分が最後の一人として足掻く事態が来なかった代わりに、という訳ではなかったけれども。 “誰かが必ず死ぬ”と理解していながら、それでも“誰も絶対に死なせるな”という、矛盾を帯びた意思をここで告げる。 その在り方は、全員が助かる方法を探そうとしたルヴァに似ているようでいて。 故郷の星で絶対的な権力の前に抗った人々の矜持と不屈にも、おそらく、似ていた。] (254) 2022/07/16(Sat) 11:35:05 |
【人】 メカニック ゾズマってことで、以上! じゃあ今度こそスリープに行ってくるから、 またね! [その「また」がいつになるかは分からない。 それこそ救助が訪れず、自分が永遠の夢の中で静かに時を止める未来もあるのかもしれない。 それでも「全員絶対生きて還せ」と言った者の別れの挨拶は、「またね」以外にはなかったのだから。**] (255) 2022/07/16(Sat) 11:35:33 |
【人】 メカニック ゾズマ【刻限直前:コールドスリープルーム】 ……、間に合ってるよね? [特にアンテナからも、また医師としてこの場に待機しているチャンドラからも、刻限に際してレッドアラームが飛んできている訳ではない(はず、だ)。 コールドスリープ装置のマニュアルの紙媒体版と、最後の最後に連絡を飛ばすための携帯端末以外、特に何も持たずに室内へと。] (274) 2022/07/16(Sat) 14:25:20 |
【人】 メカニック ゾズマお待たせ、キャプテン、ドクター。 ……マジ遅くなってごめん。 [本当に遅い時間まで待機させたことを、アンドロイドであるアンテナは兎も角、生身の人間であるチャンドラには詫びなければ、と。 日中に受けた検査結果は問題なし>>180。ついでに顔の青さも特になかったから問題なし>>179(食事の力は偉大だ!)。 そして今この時も、健康上の問題はないはずだ。 ……事実上の徹夜作業はこの通りしてしまった訳で、その疲弊は流石に今、顔に出てしまっていたが。] うん、どうせこれから寝ちゃうんだし、 げきまず……完全栄養ドリンクだって、 今更必要ないし! [などと、特に何も問われずとも自信満々に告げる姿がそこにはあったという。] (275) 2022/07/16(Sat) 14:25:52 |
【人】 メカニック ゾズマっと、これ、ここに置いとくから。 メンテの時にはこれ読んどいて。 端末の方でもデータ読めるようには なってるけど、一応。 [スリープ装置に近い位置に、マニュアル冊子の収められたファイル>>2:386>>2:391を置いて] あと、最後の連絡だけしちゃうねー…。 [手にした端末から、全体向けの通達を飛ばす。 通知によって就寝中にたたき起こされる者も出るかもしれないが、許して、と心の内で呟いて。 コールドスリープ装置の件の通達>>2:387に添える形で、次の文章を送信する。] 『生命維持装置、観測機器、解析機器、 その他日常向けの機器のマニュアル冊子は メインデッキ内に設置。>>244>>247>>248 端末でのデータ閲覧が不可もしくは困難な際に 参照すること。以上』 [送信を終えた後、端末をコールドスリープ装置マニュアルの側に置いた。 「以上」という締めくくりの通り、これ以上の文面は何も送信しない。いわば最後の別れになるかもしれないこの時も、ゾズマは至ってただの仕事人であろうとしていた。] (276) 2022/07/16(Sat) 14:26:27 |
【人】 メカニック ゾズマ[――の、だけれど。] その。……ありがと、ドクター。 アタシが言うなって感じになっちゃうけど、 ドクターも、身体、大事にしてね。 [その“最後”の瞬間に、こうして直に他者の顔を見れば、“人間的に”零れてしまう言葉もあって] アタシ、ドクターやラスの役に立てたなら―― あの事故の償いが、ちょっとでもできたなら、 それだけで良かった、って思ってます。 [零れた言葉の中に、ゾズマが密かに抱え続けてきた想いが滲む。 “もう何も気にしていない”ように立ち振る舞っていても、結局は“未だに気にしてしまう”のだと>>0:157>>1:53、ここで吐露する。 ゾズマがあの2年前の事故の関係者であるとチャンドラに明言するのは実はこれが初めての機会だった>>1:36のだが、そこまでの自覚は無いまま] ……ううん、アタシの所為じゃない、って。 ルヴァにもみんなにも言って貰ったけど。 (277) 2022/07/16(Sat) 14:27:04 |
【人】 メカニック ゾズマけほん。とにかく、そういうワケでー、 一足お先におやすみしちゃうぜい。 [そう告げるなり、手早くコールドスリープ用の被服に着替えて。 私物の一つも持ち込まずに、カプセルの中にその身を収めることになる。] 後のことは、よろしくね! [麻酔を打たれる間際にそう屈託なく言い遺して、努めて笑顔を作ってみせた。 これが最後の対面になるかもしれないなら、せめて笑おう、と。 微笑み一つ、ここで贈って――] (280) 2022/07/16(Sat) 14:32:18 |
【人】 メカニック ゾズマ( ……あー、そうか。 これでアタシ、“置いてかれる”側には ならなくて済んだ、ってこと、なんだ ) [ゾズマはぼんやりと思う。 麻酔が眠りを齎す中で、思考は次第に、おぼろげなものになっていき――] ( 心配、要らなく、なった、ね ルヴァ、 ………… ) (282) 2022/07/16(Sat) 14:32:49 |
【人】 メカニック ゾズマ【自室】 [さて、ゾズマがコールドスリープに向かった後。 主を失くした部屋は、ハリケーンの際に飛び交った工具類やパーツ、専門書が散乱したまま残されることとなる。 さらに言えば、一人で部屋にこもり切りでのマニュアル文書作成により、インク切れになったペンだのぐしゃぐしゃに丸めた書き損じの紙だのが散らかった状態にまでなっている。 目も当てられない惨状を綺麗にすることまでは、元々片付けのできないこのメカニックの“やるべきこと”には含まれていなかったらしい。 整理整頓を是とする者であれば、この惨状には何度でも怒っていい。何度でも。 その部屋には、メカに関するものと日常生活の必需品以外の物品は存在しない。 仕事に関係のない書籍も、音楽や動画のプレイヤーも、ゲーム機の類も、ぬいぐるみや人形も、何もない。 それはまさに、“自分にはメカしかない”という在り方をよく示す部屋だった。**] (285) 2022/07/16(Sat) 14:34:24 |
(a80) 2022/07/16(Sat) 14:58:53 |
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