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【人】 宝石人 リリス「うん、多分、早かったの。 早かったから、私も急に魔力を持ってかれて…。 きっと早く、出てきたかったんだと思うの。 でも、まだこの子はこれからまた魔力に染めて その魔力で、外の世界で生きられるようになる…。 ちゃんと、ヒトになってくるの。」 緩やかな手つきで珠を撫でます。それに呼応するように珠の光がほんのり強くなりました。 リリスは愛おしそうに微笑みます。 まだ、ヒトとしては生まれていない魔力の珠。 万が一の時のため、生まれ落ちても誰かからの魔力の供給が途切れてしまった時のため、多くの魔力を貯めて出てくるのでしょう。 (103) 2023/06/28(Wed) 17:19:34 |
【人】 宝石人 リリス「だから、スノウ。 …無理しないけど、頑張るし、頑張ろうね。」 スノウにもだいぶ魔力を消費させてしまったような、甘えん坊の二人の珠。 これからは二人で魔力を注ぎながら、ゆっくりと育てて行きましょう。 その魔力で成長し、薄い殻が割れたならば、今度こそ外の世界でも生きられる二人の珠がヒトの赤ん坊の姿になっているはずです。* (104) 2023/06/28(Wed) 17:19:55 |
【人】 宝石人 リリス−後日談− 「名前…、うん!どんなのが良いかな? 男の子でも女の子でも同じ名前?」 スノウの提案はとても良いものでした。>>119 けれど、この状態では男の子か女の子か分かりませんから、どちらかに偏った名前にして良いのか分かりません。 人間の場合はどうしているのでしょう? 「私の名前は、古い言葉で"夜"なんだって。 スノウは…やっぱり雪? どんな言葉が良いのかな。 みんなどんなふうに…ふぁ、あ…。」 けれど、先ほどのことで魔力をだいぶ失ったからでしょう。 寝ている途中だった事もあり、リリスは眠そうに欠伸をしました。 だからその日はまず体を休める事にして、我が子とスノウと一緒に寝たのです。 (120) 2023/06/28(Wed) 20:23:13 |
【人】 宝石人 リリス次の日、授業はお休みしました。 その代わりに我が子を傷つけないように籠を買い、柔らかい布を敷き詰め、そこに寝かせてみました。 学長にもその旨お伝えしたところ驚かれましたが反対はされませんでした。 今年度はスノウとリリスとこの子の三人でいられますから。 そんなふうに三人での物語を始めた頃。 「…そう言えば、スノウの家族って?」 そう言えば聞いてなかった気がしたのです。 名前のことも考えたいですが、自分の両親が居ないからとあまり気づいていなかったリリスは、自分の家族が増えたその段階でようやく気がついたのでした。* (121) 2023/06/28(Wed) 20:23:31 |
【人】 宝石人 リリス−後日談− 男の子の名前。女の子の名前。>>124 家族が増えることを考えるのはとても楽しい事でした。 でもその日は眠気が優って、次の日はみんなでゆっくり過ごしました。 やっぱり魔力の欠乏は辛いですからね。 そうして、色々と準備をしながらスノウの家族の話を聞いたのです。>>125 アーサー寮同士のキャメロット卒業生同士。 そして人間同士の両親のようです。 ふんふんと頷きながら聞いていると、子供が生まれたら>>126と聞かれ、目をパチパチさせました。 「うん、いつでも行きたい。 スノウが居てくれるから私幸せって言いたい。 でも、生まれてからで良いの?」 少し気になったのは、それより前でなくて良いのだろうかという事です。 キャメロットの先生になって、両親の病院をやらないと言うなら尚更です。>>127 まあ、リリスには跡を継ぐという感覚はあまりよく分かりませんでしたが、生まれる前じゃダメなの?という方が近いかも知れません。 (130) 2023/06/28(Wed) 21:57:34 |
【人】 宝石人 リリス「スノウが先生になるんなら 私もキャメロットの先生になろうかな? きっと楽しいもんね、二人で先生! 魔法楽しいし、研究も楽しいし。 それに二人とも先生ならずっと一緒。」 だよね?と、リリスは微笑みます。 ぎゅっとスノウに抱きついて、その肩に頭を寄せました。 普段からもくっつきたがりですが、昨日の今日でいつもよりもさらにそのようです。 「離れたくないの、スノウ。 出来るだけそばにいて、一緒に幸せが良い。」 だから今はとても幸せです。 いろんなことがあるとは思いますが、今はとても。 そして男の子ならスノウが、女の子ならリリスが選んだ名前と言うことにしましたが、とりあえずのこの子の呼び名はどうしよう?と尋ねました。 (131) 2023/06/28(Wed) 21:57:55 |
【人】 宝石人 リリス「冬生まれのスノウと、夜のリリスだから この状態のわたしたちの子は"ポロス"はどうかな? 北極星って意味。 …この子だけじゃなくてね。 二人の子供、増えるかも知れないでしょ?」 そしてヒトとして生まれたら、男の子と女の子の名前で選び直さないかと提案してみたのです。 賑やかな未来を想像して、ぽわぽわと桃色や橙色の光が灯っていました。* (132) 2023/06/28(Wed) 21:59:04 |
【人】 宝石人 リリス−後日談− 確かに、この子を動かして良いのかわかりません。>>136 もしお留守番させるにしても、一人にしておいて、まさかキャメロットではあり得ないと思いますが攫われてしまったらどうしましょう? 生徒たちは保護してくれる魔法も、まだ意志のあるかわからないこのこの状態では効いてくれないかもしれません。 それを思うと、連れて行くか会うのをまだにするかの二択に思えました。そして、念の為に盗難防止の魔道具も必要でしょう。早速手配しなくては。 ただ、もし両親を呼んでくれる、来てくれると言うのなら喜んで会いに行くでしょう。 だって、スノウを産み育ててくれた人たちです。 それなら、リリスにとっても大切な人たちですからね。 (140) 2023/06/28(Wed) 23:01:22 |
【人】 宝石人 リリス「そうだったんだ?ちょっと恥ずかしい…。 でも、それなら先生向いてると思うの。 私は研究者の方かなあ…あ、でもね。 ここにきた時、助かったと思ったけど、 最初はすごく心細かったの。 だから、前の私みたいな子がいたら 大丈夫だよって教えてあげたいな。」 先生になりたい理由。>>136 リリスにとってのきっかけはスノウがなるなら、スノウとの一緒に居たいからでしたが、考えてみるとそんな理由も出てきました。 過去の自分と似た境遇の子に手を差し伸べることもできますし、逃げる方法だって教えてあげられるでしょう。 逃げることは悪いことじゃないとも伝えたいのです。 ただ、それ以上のことはあまり考えていません。 まだまだ人としての常識や知識に疎いところがありますから、まずはその補強が必要でしょう。 それでもきっとなんとかなる、と楽観的に生きようとしていました。 それが、リリスの生きる力の一つでもありましたから。 (141) 2023/06/28(Wed) 23:01:43 |
【人】 宝石人 リリス−後日談・殻の割れた日− アレから、授業に出るのは控えめにしています。 なるべく二人と一緒に居たかったのもありますが、ポロスの親になったから、でもあります。 そのあたりの許可はとっていますし、講義を水晶玉を通して部屋に映し出して受けたり、図書館から本を借りてレポートを提出したりして勉強を進めています。 二人で出かける時には念入りに戸締りの魔道具を確認しましたし、時にはスリングに入れてお出かけすることもあったかもしれませんね。 学院で確認したところきちんと防護の魔法をかけてくれているそうですが>>-250それでも、と心配になってしまうのは親心というものだったのかもしれません。 そんなふうに穏やかに過ごしていた、ある寒い日のことです。 雪の降る頃、スノウの両親と出会った頃>>146でしたから、若しかしたらまだ近くに滞在していたかもしれませんね。 (175) 2023/06/29(Thu) 15:08:36 |
【人】 宝石人 リリス朝ごはんを作る為に、早めの時間にリリスは目を覚ましました。 あの日からお料理を勉強して、お互いに作るようになっていたからです。 リリスの好きな朝食はパンケーキやマフィン。それにあたたかいミルクやスープがあると嬉しいですね。 今日は簡単なスープを作ろうかと体を起こしました。 すると、ポロスがゆらゆら揺れています。 そんな事は何度かありました。ヒトなら胎動と言うのでしょう、中で動いてその動きが外に伝わって起きていたのです。 それを初めてみた時、ポロスの成長を感じてとても感動したのを覚えています。より一層ポロスが愛しくなって、キャアキャアとはしゃいでしまいました。 最近はその動きも少なく、けれど一度には大きく起こり、寄り添えばトクトクトクと小さく早い鼓動を感じるようになっていましたから、今日もそれかな?と、リリスは微笑ましく見つめてポロスをそっと撫でました。 けれど、その瞬間にぱきりと小さな音がしました。 ギョッとして手を離すと、ポロスにヒビが入っているではありませんか! (176) 2023/06/29(Thu) 15:09:09 |
【人】 宝石人 リリス「すっ!?ススススノウ!? 起きてーーーーっ!!!」 早朝から出す声のボリュームではありません。 隣に寝ているスノウを揺さぶると、ポロスを見つめながらギュッとしがみつきました。 ピシ、パキ、とポロスにどんどんヒビが増えて行きます。 ぐるんぐるんと回転するようにしながら揺れた後、とうとうひび割れから勢いよく、にょきりと小さな おてて が出てきたではありませんか。ヒビはそこから大きく広がっていきます。殻全体に細かなヒビが入ったかと思うと、パリンッ、と殻全体が細かく砕けました。 光の魔力の粒子となった小さな殻は、殻の中から出てきた、小さなものに吸い込まれて行きます。 (177) 2023/06/29(Thu) 15:10:06 |
【人】 宝石人 リリスそれは、思っていたよりも小さな、可愛らしい赤ん坊でした。 ぱっちりとした目は黄緑色、髪の色は二人に共通する黒色ですがまだぱやぱやとした産毛です。 肌の色は褐色で、つやつやむちむちしていました。 そんな子がさっきまでポロスがいた所に寝転んでいたのです。 パチパチと驚いたように瞬きした後、顔をくしゃっと歪めて火がついたように泣き出しました。 それまでは「あ、赤ちゃん…!?」と、本当に生まれた事に驚き感動に打ち震えていたリリスでしたが、泣き声を聞いてハッと我に帰ります。 (178) 2023/06/29(Thu) 15:10:34 |
【人】 宝石人 リリス「あっ、あああっ、泣かないで…っ!?」 今まで包んでいたタオルで大事に包み込み、抱き上げます。 珠として見ていたら大きく見えていたのに、こうして生まれてくると赤ん坊とはなんて小さいのでしょう。 小柄なリリスが両腕に抱えても、まだ余裕のある大きさです。 火のついたように泣いていた赤ん坊は、リリスに抱っこされると少し落ち着いたようでした。 まだ、ふえふえと頼りなげに泣いてはいますが。 「…急に殻が割れて、驚いたのかな? さ、寒く無いかな?」 オロオロとしながらもリリスは何とか我が子のお世話をしようと考えを巡らせます。 けれどオロオロしながらもどうしても笑顔が滲むのは、無事にこの子が生まれてきてくれて心の底から嬉しかったからでしょう。 (179) 2023/06/29(Thu) 15:11:11 |
【人】 宝石人 リリス−後日談・胡散臭いバイト?− ケモ耳の執事喫茶が存在する。>>152 そんな噂話を聞いたことがありました。 そしてケモ耳のメイド喫茶のアルバイトのお話がリリスのところに来たのもほぼ同時期でした。>>154 アルバイト。やった事がありません。 でも子育てするのにお金が手に入るのなら良いかもしれないと考えましたので、話にしっかりと耳を傾けました。 そもそも執事もメイドも喫茶店もいまいちリリスには理解できなかったからです。 「獣耳を生やすお洋服を着ておきゅーじするの? おきゅーじって何するの?」 お給仕。お茶やお料理を運んだり、お片づけならリリスにもできそうです。 それなら良いかも、と少し心がやりたい方に傾きました。 でも、膝枕をしたり、あーんをしたり、耳元で囁いたり、写真撮影をしたりするそうです。 その辺りまで聞いて、リリスはあれ?と首を傾げます。 (195) 2023/06/29(Thu) 17:13:27 |
【人】 宝石人 リリス「私が今聴いてるの、メイドの方? 執事の方もあるんだよね?何が違うの?」 そう、執事もメイドもよくわかっていませんでしたから聴いて見ます。 そして説明を受けた後、リリスはぷくーっと膨れてました。 (196) 2023/06/29(Thu) 17:13:49 |
【人】 宝石人 リリス「ダメ!ダメダメ!それダメー!」 だって、なんかやだったんです。 何が嫌かと言えば、もしスノウが執事喫茶でそれをやったら?と想像したらダメだったんです。 だって、執事喫茶も同じように、男性がおきゅーじするのだと説明されましたからね。 それだったら自分もダメ、と思ったようでした。 だからダメダメできない、と強く主張しての帰り道。 リリスはちょっと考えて、服飾クラブの子に声をかけました。 そして、少しお手伝いをお願いしたのです。 (197) 2023/06/29(Thu) 17:14:28 |
【人】 宝石人 リリス−後日談・胡散臭いバイト?の後の話− その日、スノウが部屋に戻ると、リリスが猫猫チョーカーを装着して待っていました。 着ているのはパフスリーブの袖の短いメイド服。 ふわふわしたミニスカートの前で手を揃えます。 「お帰りにゃさいませ、ご主人様。 ご飯にするにゃ?お風呂にするにゃ? それとも、わ・た・し?」 ちょっと恥ずかしいからか猫耳は後方に伏せています。 ゆらり、ゆらり、と尻尾は迷うように揺れていました。 服飾クラブの子からメイド服を借りられたのは良いですが、余計な知識を増やされたようです。 (198) 2023/06/29(Thu) 17:15:03 |
【人】 宝石人 リリスまあ、リリスが何をしたいかと言えば、 「ケモ耳メイド喫茶行っちゃやにゃー! ケモ耳執事喫茶で働くのもやにゃ!!!」 と言う、独占欲から来ていたのですけどね。* (199) 2023/06/29(Thu) 17:15:23 |
【人】 宝石人 リリス−後日談・執事とメイド− 可愛いと言われると恥ずかしながら嬉しくなってしまうリリスです。>>214 ふわふわと桃色の光が灯って、ふにゃんと頬が緩みます。 でも、言いたいことも伝わりましたので>>215こくこくと頷きました。 「だって、膝枕とかするにゃ? 膝枕にゃら私がするししてもらうにゃー! あーん、だって、ダメにゃの! そう言うのはリリスとするにゃ!」 ぱふぱふと自分の膝を叩きながら訴えます。 行くのもダメだし、仕事するのもダメなのです。 そう言うのは自分として欲しいと切々と訴えましたが、何やら待っていて欲しい様子。 首を傾げつつバスルームに行ったスノウを待っていました。 そうすると、出てきたスノウは珍しい格好をしていました。>>216 お嬢様と言われてパチクリと目を瞬かせます。 いつもと違った格好は新鮮で、素直に「スノウ、その格好もかっこいい!」と笑顔で伝えました。 どうやらこれが執事の格好のようです。>>217 (218) 2023/06/29(Thu) 19:08:57 |
【人】 宝石人 リリス「それにゃら良かったにゃ〜! あ、スノウはウサギにゃの?可愛い!」 先程はカッコいい評価だったのに、すぐに可愛い評価になってしまいましたが、これでも褒めているからリリスとしては問題はありません。 両手を伸ばして長い耳をふにふにと触って楽しげでしたが。 「あ、でもね? お嬢様?は、よく分かんにゃいけど 私は、スノウの…お嫁さん?だよ?」 執事喫茶やメイド喫茶のコンセプト自体よく分かってないリリスはそこが気になったようです。 少し恥ずかしそうにしながら、ちゅっと唇にキス一つ。 (219) 2023/06/29(Thu) 19:09:23 |
【人】 宝石人 リリス「だから、ご飯とお風呂の後は わ・た・し、を沢山可愛がってにゃ?」 そう言ってスリスリと、まるで本物の猫のように身体を擦り寄せて甘え始めました。 どうやら、今夜はお楽しみになりそうですね!* (220) 2023/06/29(Thu) 19:09:39 |
【人】 宝石人 リリス−後日談・ジェイデンの生まれた日− スノウが赤と黒の杖を使って部屋の温度を上げてくれます。>>224 リリスは寒くありませんでしたが、きっと何もかもが初めてのジェイデンには寒かったかも知れませんね。 そう、ジェイデンは無事に生まれてきてくれたのです。 リリスの瞳にも喜びの涙が滲みました。 それはこぼれる事なく、そっと指先で拭いましたけれど。 「うん、無事に産まれてくれて、良かった。 生まれてきてくれてありがとう、ジェイデン。」 ふと顔を上げるとスノウの目にも涙がありました。 けれどすぐに微笑んでくれました。 ええ、お互いとっても嬉しいんですよね。 リリスもとても嬉しいのです。 お腹が空いているのかも>>224と言われた事を思い出して、リリスはパジャマのボタンを外して胸の先をジェイデンの口へ寄せました。 ツンツンと突いてみると、あわわ、と慌てて探すように首を振りながら口を大きく開くジェイデンに胸の先を咥えさせます。 やっぱり、この子は食いしん坊なようです。 んく、んっく、と胸に吸い付いてやっと安心したようでした。 (228) 2023/06/29(Thu) 19:55:19 |
【人】 宝石人 リリス「上手だね…。」 自然とそんな褒め言葉が出てきます。 胸から何かを吸い出される感覚は初めてでしたが、育児の本を読んで勉強した甲斐はあったようです。 さて。これからきっと忙しくなるでしょう。 子育ても大変ですし、学生である以上勉学は一番やらなければならない事です。 スノウはキャメロットに就職が決まりましたが>>221卒業すれば教師寮に移ってしまう事になります。 ポロスの状態ではなく、ヒトの赤ん坊になった事で同じ部屋になれないかとしっかり交渉、もといお願いしてみるべきでしょう。 勉学も育児も大変ですが、きっといろんな手続きも必要なのだと思えます。 この子の存在証明だとか、あらためて一緒に暮らしていけるようにだとか。場合によっては金策だとか、スノウの家族に見せたいだとか。 けれど、きっとどうにかなると思うのです。 どうにかなる為に頑張っていきましょう。 もちろん、無理はしない範囲で。 今日だって、一緒に寄り添ってくれたスノウが朝ごはん作りをかわってくれました。 同じように、力を合わせて協力して、いろんなことを一緒に考えながらみんなと穏やかに暮らしていきたい。 リリスはあらためてそう思えたのです。 (229) 2023/06/29(Thu) 19:55:59 |
【人】 宝石人 リリス−後日談・冬より少し前の日− その日はスノウのお父さんが来る日でした。 最初はスノウとお父さんが二人で話したかったようで>>243リリスとポロスは少しお散歩です。 スリングにポロスを入れて抱き抱えながら外を歩いていました。 外は冷えていましたから、お散歩と言ってもマーリン寮の中だったりします。 「暖かくなったらお外にも行こうね。」 そんな風に話しかけながら、食堂にあるお気に入りのソファでお茶をしたり、マーリン寮にある図書室で本を探したりしながら時間を潰します。 言われていた時間を針が指すと、そろそろ戻って良いかな?と、部屋に戻ることにしました。 (254) 2023/06/29(Thu) 22:50:51 |
【人】 宝石人 リリスけれど部屋に入ろうとすると、なんだかちょっと入るのを躊躇うような、会話がまだできてないような雰囲気を感じました。>>244 時計を読み間違えてしまったのでしょうか? 扉をうっすら開いたものの、その間から聞こえた声に様子を伺います。 それでも魔力を抑えていませんでしたから、光が漏れてしまっていたのですが。 どうやらスノウのお父さんはあんまり話さない人のようです。 それか、スノウの言葉をしっかり受け止めようとしてくれているのでしょう。 少し不安になりながらも二人の様子をじっと窺います。 でも、スノウのお父さんはすんなりスノウの言葉を受け入れてくれました。>>245 さすが、スノウのお父さん。 スノウと同じでとても優しいに違いありません。 (255) 2023/06/29(Thu) 22:51:21 |
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